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新規承認件数:10件
累計承認件数(令和2年8月31日現在):1,079件(中小企業経営革新支援法及び中小企業新事業活動促進法での承認を含む)
事業者名 | 所在地 | 計画のテーマ |
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有限会社萩原組 | 高崎市 | ICT重機導入による大規模施設向け高精度建築基礎工事事業 |
日本ガーリック株式会社 | 高崎市 | 外出自粛により急増した注文に対応する高速かつ正確な出荷ラインの実現 |
株式会社女屋スポーツ工事 | 前橋市 | 早期災害復旧対応!公共グラウンド復旧工事技術の高度化 |
伸成工業株式会社 | 安中市 | 高精度の切削加工を活用した新製品の製造・販売 |
昭和電気鋳鋼株式会社 | 高崎市 | 革新的生産DXクラウドでスマートな生産性向上、アナログからの脱却で納期短縮 |
有限会社コバ | みどり市 | 次世代自動車向け金属部品の新たな生産方式の開発 |
株式会社東洋ゴムチップ | 前橋市 | 高品質で低価格なハイブリッドカラーチップ(ゴム+樹脂)の生産および販売事業 |
株式会社サトウスチール | 富岡市 | 鋼管パイプ切断加工技術の高度化による事業拡大 |
株式会社柳井 | みどり市 | 半導体向け高精度金属部品の生産プロセスの開発 |
※1件の事業者は、報道機関への情報提供を希望していないため掲載していません。
中小企業等が「経営革新計画」を作成し、県の承認を得ると、県及び政府系金融機関の低利融資制度や、信用保証協会の保証枠の拡大、ものづくり補助金の加点など、各種の支援措置の利用が可能となります。
3~5年間の計画であること。
事業内容が、次のいずれかに該当し、かつ、本県の中小同業者において未だ一般化されていない新たな試みであること。
ア.新商品の開発又は生産
イ.新役務の開発又は提供
ウ.商品の新たな生産又は販売の方式の導入
エ.役務の新たな提供の方式の導入その他の新たな事業活動
経営革新を行うことによって、当該企業の付加価値額又は1人当たりの付加価値額及び経常利益が下表のとおり向上する見込みがあること。
付加価値額又は1人当たりの付加価値額の伸び率:15%以上
経常利益の伸び率(ただし、計画終了年度の利益は黒字となること):5%以上
付加価値額又は1人当たりの付加価値額の伸び率:12%以上
経常利益の伸び率(ただし、計画終了年度の利益は黒字となること):4%以上
付加価値額又は1人当たりの付加価値額の伸び率:9%以上
経常利益の伸び率(ただし、計画終了年度の利益は黒字となること):3%以上
※(注)
付加価値額=営業利益+人件費+減価償却費
1人あたりの付加価値額=付加価値額/従業員数
経常利益=営業利益-営業外費用
萩原 慶幸
高崎市高浜町2229番地35
6名
ICT重機導入による大規模施設向け高精度建築基礎工事事業
当社は平成9年の設立以来、建設会社として、建築土木工事を中心に、重機による土木工事、造成工事、建築基礎工事、外構工事、造園工事を請け負っている。新型コロナウィルスの影響により、業務停滞による売上の停滞が懸念される。
そこで、当社が得意とする建造物基礎工事の技術をベースに、業界一般的に難易度の高い、大規模建造物向けの高精度基礎工事を開発する。大規模建造物の基礎は、建築物鉄骨の荷重が大きく、負荷に耐える基礎が必要になり、掘削面が複雑になる他、高い精度が求められる。
当社の建造物工事に特化した技術とICT重機により、複雑地形地において精度高い工事を短工期で実施できる点が特徴であり、本計画により当社の経営革新を進めていく。
松本 武久
高崎市八幡原町1008-3
70名
外出自粛により急増した注文に対応する高速かつ正確な出荷ラインの実現
当社は、昭和38年6月に創業し、創業当初は主に動物用医薬品の製造・販売を行っていました。その後製造・販売の幅を拡大し、現在ではECサイトを中心として動物用医薬品のほか、食品、食品添加物、健康食品、エコ洗剤、化粧品等の製造・販売を行っています。しかしながら、コロナ禍の外出自粛を契機として、本年3月以降注文が急増しました。ダンボールに梱包して発送する「箱物ライン」は全てが手作業のため、出荷の大幅な遅延・失注・誤発送が発生しております。また、注文の急増により、全社的な人員不足に陥っております。そのため、箱物ラインに自動梱包機を導入し、EC業界標準となっている翌日までの発送ができる体制を整えます。また、自動化による余剰人員を製造部門に充てます。なお、今回導入予定の機器の取扱業者の調査(2019年2月~2020年4月実施)によると、物販系のECサイトのうち、自動梱包機を導入している企業は510社中1社であったとのことです。
女屋 正
前橋市三俣町3-13-3
18名
早期災害復旧対応!公共グラウンド復旧工事技術の高度化
当社は昭和63年の創業以来、公共事業を中心とした土木建設工事を行っている。学校のグラウンドや公園等、スポーツ施設向けの工事に専門性を持ち、造成工事から、人工芝の設置、テニスコートの工事まで多くの工事実績を上げている。
現在の新型コロナウィルスの影響により、工期の無期延期等が出始めており、長期化する場合は、経営に大きな影響を及ぼすことは明らかな状態である。
そこで、かねてから要望の多かった、公共グラウンド向けの早期災害復旧に関わる、高精度短工期工事事業を開発する。災害地においては、足を踏み入れることが困難である等、業界一般的に難易度が高い。
当社のスポーツ施設向けに特化した技術と、新たなICT設備の導入により、該当ニーズへ対応し、当社の経営革新を進めていく。
武藤 伸幸
安中市板鼻523-1
5名
高精度の切削加工を活用した新製品の製造・販売
当社は、安中市板鼻に会社を構える、主に産業設備機械の金属部品を加工する業歴50年の工場である。創業以来、フライス加工一筋で業務を継続してきた。時代とともに加工する部品の業界が移り変わってきたが、20年程前より半導体製造設備の部品が増え製造を開始した。今では半導体の関係だけでなく、医療機器、光学機器などの部品、その他加工食品などの製造ライン部品を手掛けるなど、幅広い業界の部品を製造している。その一方、当社は下請企業であるため、受注先の動向に当社の売上・利益が左右されてしまう。今後新たな加工技術の開発を進め利益率の高い新規顧客を獲得することが必要であると考え、一般消費者用の新製品の製造・販売を行うこととなった。
手塚 加津子
高崎市倉賀野町3250
90名
革新的生産DXクラウドでスマートな生産性向上、アナログからの脱却で納期短縮
当社は昭和14年に高崎市で創業以来、鋳鋼鋳物素材の製造を行ってきた。鋳鋼鋳物製品は、形状の複雑化が可能であり鉄鋳物と比較しても強度及び靭性があることから重要保安部品として建設機械や自動車、鉄道車両にも多く使用されている。しかし昨今、厳しい品質基準を満たすために仕上げ工程で溶接補修を繰り返し(手戻り)、短納期化を妨げている。顧客からは高品質のみならず更なる納期短縮を求められている。
本事業である工場のDX化(Digital Transformation)は、品質及び納期の情報はクラウドを通じ社内で共有するのみならず、顧客へも情報提供することにより、顧客にとっても飛躍的に満足度を高め同業他社との差別化を計るものである。
鋳鋼業界では製品の完成まで40日程度のリードタイムが常識だが、この革新的なDXシステムにより短縮できることは画期的であり、従来の待ち姿勢の営業から攻めの営業スタイルへの転換が可能となる。これにより既存顧客の受注増と新規顧客の創出が可能となり、売り上げ増が実現できる。
平成18年に選定頂いた一社一技術と平成29年に認定頂いた地域未来牽引企業の名のもとに鋳鋼業界の革新的生産管理システムの導入で経営革新を行い経営力の強化を目標としている。
小林 淳
みどり市笠懸町阿左美2638番地2
2名
次世代自動車向け金属部品の新たな生産方式の開発
非公表
春山 孝造
前橋市粕川町深津1573番地
83名
高品質で低価格なハイブリッドカラーチップ(ゴム+樹脂)の生産および販売事業
当社は1904年の創業以来、ゴム製品を製造してきました。1970年頃から現在の主力事業でもあるゴムチップ(再生ゴム)の生産を開始、1986年から新たにカラーゴムチップ(新ゴム)の生産を開始、現在はゴムチップ製品の売り上げ全体の約80%を占めます。
ゴムチップの用途は大きく(1)弾性舗装材(公園や競技場の舗装材)と(2)人工芝用充填材(人工芝の隙間に充填してクッション性を高める)に分けられます。2015年頃から市場に安価な樹脂チップが出回ってくると、(2)人工芝用充填材の売上が減少してきました。
そこで、当社は原材料のゴムに樹脂をブレンドし、ゴムチップのメリットを生かしつつコストを抑えたハイブリッドチップの生産に着手いたします。
この取り組みによりカラーゴムチップの売上回復、さらには会社全体の売上向上を目指し、経営革新を進めていくこととします。
佐藤 仁哉
富岡市妙義町下高田3618
14名
鋼管パイプ切断加工技術の高度化による事業拡大
非公表
柳井 実
みどり市大間々町大間々2028-1
5名
半導体向け高精度金属部品の生産プロセスの開発
当社は昭和36年に創業して以降、金属部品加工業を営んでいる。豊富な設備を有し、精密機械部品の設計・製作・試作部品・一品物の高精度加工・短期納品を強みとする。「確かな技術力と豊富なノウハウで未来を創造する」ことを合い言葉に、熟練者の知恵と工夫を活かした加工技術により、高難易度製品の多品種・小ロットの加工を得意とする。難易度の高い試作に挑戦し続けることで、技術力の向上・付加価値の高い仕事への展開・顧客の信頼獲得に自然とつながっている。
昨今のコロナ禍におけるユーザニーズは、生産拠点の中国との複線化と高品質化である。本事業では検査プロセスを革新し、測定結果を加工にフィードバックさせる高度化技術の確立を図る。