「群馬県環境基本条例」に基づき、知事は、毎年、議会に、環境の状況及び県が良好な環境の保全及び創造に関して講じた施策に関する報告を提出することとされています。
環境白書は、この報告として作成しており、1972(昭和47)年度、当時の「群馬県公害防止条例」に基づき第1号を発刊して以来、令和2年版で49冊目です。
1 令和2年版の概要
(1)第1部 環境トピックス
環境トピックスとして、「国内外における環境を巡る状況」、「特集記事1 2050年に向けた「ぐんま5つのゼロ宣言」について」、「特集記事2 2019(令和元)年の豪雨災害について」を掲載しました。
(2)第2部 ぐんまの環境
2019(令和元)年度に取り組んだ施策と県の環境の現状を表す各種データを掲載しました。
主な項目の状況は、次のとおりです(経年変化については別添「参考資料」参照)。
温暖化
- 温室効果ガス排出量は、減少を続け、基準年度(2007年度)比で10.8%削減しました。
(目標は、2020年度の排出量を基準年度比14%減少(排出削減8%、森林吸収分6%))
水環境
- 河川の環境基準達成率は横ばいですが、湖沼の環境基準達成率は悪化傾向にあります。
- 生活排水は、河川の汚濁負荷量の6割以上を占めています。水環境の保全には、生活排水対策が重要です。
地盤沈下
- 年間20mm以上地盤沈下した地域は、過去5年間ありませんでした。
大気環境
- 光化学オキシダント注意報発令日数は4日でした。
- 微小粒子状物質(PM2.5)及び浮遊粒子状物質は、過去4年間、全ての測定局で環境基準を達成しています。
騒音
- 騒音環境基準達成率は、全時間帯・昼間・夜間のいずれも上昇傾向にあります。
公害防止対策
- 公害苦情件数は、減少傾向にあります。
- 県警による廃棄物処理法違反検挙数は63件でした。
廃棄物
- 一人一日当たりのごみ排出量は986g(2018年度)で、全国平均の918gより68g多く、リサイクル率は15.2%(2018年度)で、全国平均の19.9%より4.7%低い状況です。
生態系
- 野生鳥獣による農林業被害額は、前年度まで減少傾向でしたが、増加に転じました。
- 野生鳥獣の捕獲頭数は、増加しています。
森林環境
環境学習・自主的取組
- 小・中学生のためのフォレストリースクール参加人数、動く環境教室参加人数は、横ばい傾向です。
(3)第3部 2020(令和2)年度に講じようとする施策
2020(令和2)年度に講じる環境行政に係る施策の概要を掲載しました。
(4)第4部 計画の進行管理
「群馬県環境基本計画2016-2019」の進捗点検調査結果を掲載しました。
2 作成部数及び配付先等
(1)作成部数
1,300部(A4版、228ページ)
(2)配付先等
県議会、市町村、学校(中学校、高校、大学)、図書館等に無償配付します。
県民センター・各行政県税事務所で、有償頒布(1,755円)します。
3 県ホームページへの掲載
環境に関する情報を、県民の皆さんに幅広く提供し、有効に活用していただくため、全内容を県ホームページに掲載します。
参考資料:令和2年版環境白書 主なデータと経年変化(PDFファイル:507KB)