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【10月1日】利根郡内の旅館で発生した食中毒事件について(食品・生活衛生課)

更新日:2021年10月1日 印刷ページ表示

1 概要

 令和3年9月29日(水曜日)午前11時頃、複数の医療機関から「嘔吐、下痢の症状を呈している患者が受診しており、毒キノコによる食中毒が疑われる。」旨の連絡が利根沼田保健福祉事務所(保健所)にありました。
 同保健所が調査したところ、9月28日(火曜日)に当該旅館を利用した4グループ10名中9名(1名不明)が同様の食中毒様症状を呈していることが確認されました。
 有症者の共通食は当該施設で提供された食事のみであること、その残品から毒キノコであるカキシメジ(推定)が確認されたこと、有症者の症状がカキシメジによるものと類似していること及び診察した医師から食中毒届が提出されたことから、同保健所は、当該施設で提供された食事を原因とする食中毒事件と断定しました。なお、有症者は全員快方に向かっています。

(1)発生日

令和3年9月28日(火曜日)午後8時頃(初発)

(2)有症者

喫食者10名中の9名(受診5名、入院者なし)

【年齢別発症者数】
  30代 40代 50代 60代 70代
1名 3名 2名 0 3名 9名
0 0 0 0 0 0
1名 3名 2名 0 3名 9名

【最高齢者】76歳(男性)、【最年少者】36歳(男性)
【有症者住所】埼玉県(5)、神奈川県(1)、栃木県(1)、桐生市(2)

(3)症状

下痢、嘔吐、腹痛等

(4)病因物質

植物性自然毒(カキシメジ(推定))

(5)原因食品(推定)

キノコ入りすいとん

(6)原因施設

利根郡内の旅館

2 施設に対する措置

営業停止3日間(令和3年10月1日(金曜日)から10月3日(日曜日)まで)
※なお、当該施設は9月29日(水曜日)の夜から営業を自粛しています。

参考:本県の食中毒発生状況[10月1日現在、()内は中核市を含む。]
  発生件数 患者数 死者数
令和3年 1件(4件) 9人(58人) 0(0)
昨年同期 2件(8件) 23人(61人) 0(0)
令和2年 3件(9件) 25人(63人) 0(0)

毒キノコによる食中毒に注意しましょう

 毒キノコによる食中毒は、可食のキノコと見誤って採取し、食べることにより発生します。
 毒キノコ食中毒を予防するために、次の点に注意して下さい。

  • キノコは発生場所等により形や色に微妙な相違があり、図鑑等の写真だけで識別することは危険です。
  • 縦にさけるものは安全である、地味な色のものは安全である、群生しているものは安全である等の「昔からの言い伝え」に頼った採取はしないこと。
  • 食べられるキノコのそばに類似の毒キノコが生えている場合もあるので、採取したキノコは全てを鑑定する必要があります。

 不確かなキノコは、採らない、食べない、
 売らない、人にあげない、もらわない!

参考:最近の毒キノコによる食中毒事例(群馬県内)
発生日 発症者数 死者数 原因キノコ(推定を含む。)
平成22年10月2日 2名 0 クサウラベニタケ
平成23年9月26日 2名 0 種類不明
平成24年10月9日
平成24年11月3日
1名
3名
0
0
イボテングダケ
ツキヨタケ
平成25年9月16日 9名 0 クサウラベニタケ
平成27年10月4日 2名 0 テングダケ
平成28年11月14日 3名 0 種類不明
令和2年10月28日 2名 0 カヤタケ属の一種