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【9月9日】館林市内の飲食店で発生した食中毒事件について(食品・生活衛生課)

更新日:2022年9月9日 印刷ページ表示

 館林市内の飲食店が提供した食事を原因とする食中毒事件が、令和4年9月6日(火曜日)に発生しました。
 県では、当該飲食店に対し、1日間の営業停止を命ずるとともに、再発防止策を指導しました。
 なお、入院者はおらず、有症者は快方に向かっています。

1 概要

(1)発生日

令和4年9月6日(火曜日)午前7時頃

(2)有症者

1名(受診1名、入院なし)
30代(女性)宇都宮市在住

(3)症状

腹痛

(4)病因物質

アニサキス

(5)原因食品

9月5日(月曜日)に当該施設が提供した食事(推定)

(6)原因施設

館林市内の飲食店

(7)経緯

 令和4年9月7日(水曜日)、宇都宮市内の医療機関から宇都宮市保健所に「群馬県館林市の飲食店で寿司を喫食後に腹痛を訴える患者の胃から、内視鏡検査にてアニサキス虫体を摘出した。」旨の連絡があり、館林保健福祉事務所(保健所)が調査を開始しました。
 調査の結果、この有症者は9月5日(月曜日)の午後7時30分頃から2名で上記飲食店を利用し、寿司等を喫食していたことが判明しました。
 有症者の症状及び潜伏期間がアニサキスによるものと一致していたこと、アニサキスが寄生している可能性がある食品の喫食は当該店が調理提供した食事に限られていたこと、診察した医師によりアニサキスを原因とする食中毒届が提出されたことから、同保健所は当該店を原因とする食中毒事件と断定しました。

2 施設に対する措置

飲食店営業の営業停止1日間(令和4年9月9日(金曜日))

参考:本県の食中毒発生状況[9月9日現在、( )内は中核市を含む。]
  発生件数 患者数 死者数
令和4年 3件(6件) 13人(59人) 0(0)
昨年同期 0(3件) 0(49人) 0(0)
令和3年 1件(7件) 9人(74人) 0(0)

アニサキスによる食中毒に注意しましょう

 アニサキスは魚介類に寄生する寄生虫の一種です。
 アニサキス幼虫が寄生している魚介類を生で食べることで、アニサキス幼虫が胃壁に侵入して食中毒(胃アニサキス症)を引き起こします。

  • 寄生している主な魚介類:サバ、イワシ、カツオ、サケ、イカ、サンマ、アジ、ヒラメなど。
  • 症状:腹痛(みぞおちの激しい痛み)、嘔吐、吐き気
  • 潜伏期間:喫食後、数時間から数十時間(8時間以内の発生が多い)

アニサキスによる食中毒防止のポイント

  • 加熱する。(60度で1分以上)
  • 冷凍する。(-20度以下で24時間以上)
  • 生食する魚は新鮮なうちに、内臓を速やかに除去する。
  • 魚介類を処理するときは、アニサキスの有無を必ず確認する。

 注意!アニサキスは料理で使う程度の量のワサビ、しょうゆ、酢では死滅しません。