本文
令和4年5月19日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
1.はじめに
2.直近の感染状況
3.ぐんまちゃん図柄入りナンバープレート
4.LGBTQパートナーシップ宣言制度
それでは定例の会見を始めさせていただきます。
今月の10日、桐生市内の農場において発生した、県内7例目となる豚熱(CSF)に関しては、先日の16日にすべての防疫措置が完了いたしました。これまでご協力をいただいたすべての関係者の方々に、知事として改めて深く感謝を申し上げたいと思います。今後は、先月太田市内で発生した6例目と合わせて、疫学調査チームの現地調査の内容を踏まえ、発生予防に向けた対応策を検討してまいりたいと考えています。本県の主力産業の一つである養豚業を守るため、国、市町村、養豚協会等とも連携をしながら、引き続き全力で対応してまいりたいと思います。
それでは本日の会見の主な項目です。スライドをご覧ください。
本日は、新型コロナの直近の感染状況、それから、ぐんまちゃん図柄入りナンバープレート等について発表させていただきます。
まずは新型コロナの直近の感染状況です。スライドをご覧ください。
直近1週間の新規感染者数は、本日の379人を含め2,494人ということになりました。先週の2,773人からは、やや減少しております。感染者数自体は依然として多いですが、徐々に減少傾向が見られるという感じです。
続いて、客観的な数値についてもご報告したいと思います。スライドをご覧ください。
まず上段の感染状況ですが、(1)の1日当たりの新規感染者数は、353.7人ということで前回値より少し下がってあまり変わりません。(2)における経路不明の割合は57.0%ということで、前回より少し上がっています。それから(3)の検査の陽性率は26.5%ということで、これもほぼ横ばいですが、少し、前回値よりも下がっています。それから、今週前週比は1.0を下回っております。
続いて、下段の医療提供体制をご覧ください。(1)の病床使用率は、19.7%ということで、ようやく20%を切ったというところです。(2)の重症病床使用率は0%。これ前回値も0%で、0%が続いています。
なお、この1週間で新たに4名の方々が亡くなられました。亡くなられた皆さまに、心から哀悼の意を表するとともに、ご遺族の皆さまにも心からのお悔やみを申し上げたいと思います。
続いて感染者の年代です。スライドをご覧ください。
11歳以下の割合が増えてきています。子どもから家庭内に感染が広がる事例も多く見られます。何度も申し上げているとおり、家庭内感染を防ぐことは難しいので、学校でも引き続き、感染対策の徹底をお願いしたいと思います。ただし、これからの季節は熱中症も心配されます。野外で人と2メートル以上の十分な距離がとれている場合には、マスクを外すようにしてください。
続いて、感染者のワクチン接種状況です。スライドをご覧ください。
新規感染者のワクチン接種状況は、未接種の人が46%、2回接種の人が28%、3回接種済みの方が24%となっています。スライド右下のワクチン接種状況を見ていただくと、ワクチン追加接種の効果というものは明らかです。ぜひ県民の皆さまには、3回目接種にご協力をお願いしたいと思います。
続いて、療養者の状況です。スライドをご覧ください。
昨日時点の療養者数は3,249人ということで、ほぼ横ばいですけども、入院者の割合が減っております。
続いて、入院されている方の年代です。スライドをご覧ください。
60歳代以上の高齢者の割合が増えています。他の年代はもう10%前後ということで、同じ傾向が続いています。
続いて、入院されている方の症状についてもご報告をしたいと思います。スライドをご覧ください。
入院者の症状についてですが、重症者は先ほど申し上げたとおり0%ですが、酸素投与を必要とする中等症の割合がですね、こう見ていただくと増加傾向であるということを分かっていただけると思います。
続いて、先週の定例会見で、記者の方からゴールデンウィーク期間の人流の質問がありました。その分析結果がまとまりましたのでお伝えをしたいと思います。
今回も、携帯電話の位置情報を用いて分析を行いました。調査地点は本県の玄関口である高崎駅周辺、そして主要観光スポットである草津温泉周辺及び伊香保温泉周辺の計3カ所です。調査期間は4月29日から5月5日までの7日間で、1日当たりの平均人口から分析をさせていただきました。
スライドをご覧ください。
昨年の同じ時期の人流と比較をいたしました。分析結果から、3カ所とも昨年と比較して人流が増加していることが分かります。特に高崎駅では31.8%の増加となっています。
なお、内訳を見ると、3カ所とも県外の居住者が大きく増加していることを分かっていただけると思います。一方、県内居住者については、観光地である草津温泉と伊香保温泉では減少していますけども、移動の拠点となっている高崎駅では、増加していることが分かります。
以上のとおり、県内各地においては、昨年の同時期と比較して、主に県外居住者の人出が増加したことを分かっていただけると思います。今年は昨年と違い行動制限のないゴールデンウィークでした。そのことが今回の結果に影響しているのではないかと思います。
私としては、この連休中、大変多くの方々に群馬を訪れていただいたことには、大変感謝をしたいと思います。新型コロナで落ち込んだ地域経済の回復に繋がるという点では、大変うれしく思っています。
また、現在は愛郷ぐんまプロジェクト第5弾を実施しています。ゴールデンウィーク後に需要が減少する観光業を引き続き支援していくために、多くの方々に愛郷ぐんまプロジェクトをご利用いただければ幸いだと考えています。
群馬県内の感染者数は、全国的に見ても少ない状態を保っております。最近よくブログに書くのですけども、NHKが発表している都道府県直近1週間の人口10万人あたりの感染者数でも、昨日時点で、これ瞬間風速ではありますが、群馬県が43位ということになっています。全国でもトップクラスに低い数値、群馬県が首都圏に位置していること、それから群馬県の人口、GDPを考えると、これは大変な健闘だと思っています。県民の皆さまのご努力とご協力のおかげだと思っています。一人一人の感染対策が適切にされているということと、それからまた、ワクチンの追加接種が進んだことが、この要因かなと分析しています。
これまで、ゴールデンウィーク後には第7波が来ることを懸念してまいりました。会見でも、その可能性に何度か言及させていただきましたが、幸いなことに現段階では、連休中の人流の増加による感染急拡大の兆候は、県内でも見られないと言っていいと思います。群馬県としては、今後も感染状況を注意しつつ、ワクチン接種を進めることで、県内の医療提供体制を適切に維持したいと思います。それによって何度も申し上げてますが、何とか地域経済を回し続けていけるように努力をしたいと思います。
続いて、ぐんまちゃん図柄入りナンバープレートについても発表したいと思います。
(フリップを掲げて)はい、これです。
この度群馬県は、ぐんまちゃんをモチーフとした本県独自の図柄ナンバーの導入に向けて取り組むことを決めました。来年10月からの交付に向けて今準備を進めております。
図柄入りナンバープレートについては、走る広告塔として、地域の風景とか観光資源を図柄とすることによって、地域の魅力を全国に発信するということを目的に、平成30年から始まった制度です。
現在群馬県内には、群馬、前橋、高崎の3つのナンバーが存在しています。
これまでは、それぞれで独自のデザインを採用することができました。こうした中、国が先日開始した第2回目の募集から、都道府県単位での図柄の導入も可能となりました。
スライドをご覧ください。この流れを受けて、群馬県として、図柄としての分かりやすさとか、本県のブランディング、情報発信の効果等を総合的に勘案し、図柄に、ぐんまちゃんを採用することといたしました。
今回の取り組みによって、県内で車両登録する方なら、誰でもぐんまちゃんの図柄入りナンバーを使用することができるようになります。なお、図柄の具体的なデザインについては現在、原作者とともに複数の案を制作しているところです。
ぐんまちゃんを活かした本県らしい図柄となるように、この秋に県民アンケートを実施したいと思います。11月頃には具体的なデザインを決定する見込みです。どういうデザインになるのか。これはぜひ県民の皆さまにもですね、今から楽しみにお待ちいただきたいと思っています。
ぐんまちゃんナンバーの導入が、群馬県の認知度向上とか、県民の皆さまのプライド向上に繋がるように、市町村の意見もよく聞きながら進めてまいりたいと考えています。
最後に、先週の定例会見でご質問のあったLGBTQに関するパートナーシップ宣誓制度について、簡単にご報告させていただきます。
ご質問の内容は、東京都が今年の11月からパートナーシップ宣誓制度を導入することを発表したと。これについて、すでに導入している群馬県としての受け止めはどうかというものだったと記憶しています。
東京都の場合は、都内在住者だけではなくて、都内に通勤・通学する人も対象となるところに特徴があると考えています。加えて、申請から証明の発行まですべてオンラインで行うところにも特徴があります。人口規模、あるいは首都東京としての特殊性を考慮した仕組みになっているのではないかと思います。
群馬県では、新・総合計画において、年齢、性別、国籍、障害の有無等にかかわらず、すべての県民が幸福を実感できる自立分散型社会というものを、群馬の目指す未来像をとして掲げております。
その取り組みの一環として、令和2年12月に、都道府県で3番目となるパートナーシップ宣誓制度というものを導入させていただきました。
これまでに23組の同性パートナーが宣誓を行っております。婚姻届と同様に、対面で申請していただき、県庁において、職員が祝福の言葉ともに、「宣誓書受領カード」を手渡すといった、温かみのある雰囲気の中で実施させていただいています。利用者からは、公的に関係が証明されてよかったとか、この制度があるために県外から転居してきたというご意見もあって、概ね好評いただいております。
群馬県と東京都では、先ほど申し上げたとおり、人口規模とか事情は異なりますので、同じ内容にすべきかどうかということはこれからよく見極めていかなければいけないと思っています。もちろん、いいところは模範とし、うまくいかないところは原因を分析するとかですね、群馬県の制度にうまく反映して、利用者の気持ちにより寄り添った制度運営に努めていきたいと考えています。
私からは以上です何かご質問があればどうぞ。
(記者)
ゴールデンウィークが終わっても第7波がなかったと仰っておりました。要因はどんなことがあると県は考えていますか。
(知事)
なかなか私が分析するのは難しいと思うんですけども、よく分かりませんが、それだけやっぱり国民も県民も、これまで2年半、コロナと闘ってくる中でですね、しっかりした感染対策をやっていただいていると。
特に欧米と比べると、日本はほとんどの人がマスクをしているので、観光地でも。こういうこともある程度効いているのかなと思うんですが、ちょっとよく分かりません。
人流は間違いなく増えているので、私はゴールデンウィーク後からかなり(新規感染者数が)上がることも覚悟していたんですけど、今のところそういう兆候は見られません。
ただ何度も言うように、これまでの諸外国の状況等々見てみるとですね、このまま収まってくれれば、知事の心配が杞憂に終われば一番いいことなんですが、やはりどこかで(第7波が)来ると考えておいた方がいいんじゃないかと思っています。
(記者)
それに関連してですね、都知事ですとか茨城県の知事さんとかが、マスク着用指針について国がこう示して欲しいと言っています。その辺、知事はいかがでしょうか。
(知事)
まず歌代健康福祉部長から、少し経緯を説明させていだきます。
(健康福祉部長)
子ども、幼児のマスクの着用という部分では、本日、(厚生労働省の)アドバイザリーボードの中で検討されると、報道等で承知しております。
その中で方針が示されるということであればですね、これはもともと義務ではないんですけれども、保護者にとっても、統一的な目安というか基準が示されるということは、混乱を招かずに、いいことなのかなと思っております。
(知事)
国から、より明確な指針を出していただけるのであれば、それが一番いいなと思います。
まずですね、とにかく基本的なコロナ対策はしっかり続けていただかなくてはいけない。まだ、第7波が来る可能性もあると思っているんでね。
ただ、外に出てまで余りに神経質に、何メートル離れてもマスクをつけなくてはいけないみたいなことは、状況を見極めながら検討していってもいいんじゃないかなと思います。
(記者)
県独自でアナウンスするというのは難しいですか。
(知事)
それは、よく国の流れも見ながら慎重に判断したいと(思います)。もう1回言いますが、経済を回したいんですけど、そのためにやっぱり感染を抑えなくてはいけないので、そこはちょっと難しいバランスだと思いますが、これからの状況を見ながら、緩和できるところがあれば、よく考えていきたいと思います。
(記者)
先日、コロナ特措法に基づいて東京都が飲食店に出した営業時短命令について、東京地裁が違法という判断をしましたが、それについて知事の受け止めはいかがでしょうか。
(知事)
まず、危機管理監から。
(危機管理監)
今回の訴訟は、緊急事態宣言下で都が行った飲食店への時短要請について、要請に従わなかった店舗に対して一定の手続きを経た上で都が行った命令の発出の是非、これが問われたということです。
東京地裁の判決のポイントとしては、命令の違法性でして、命令の時期、目的、理由、これは妥当とした一方で、命令の必要性は違法と判断したと承知しております。
(知事)
まさに今言ったとおりで、中身はそういうことなので、この時短要請そのものの制度というものは否定されているわけじゃないので、こういう制度をしっかりと踏まえながら県としても対応していきたいと思っています。
(記者)
背景にはですね、飲食店を狙い撃ちしたという捉え方があるんですが、群馬県においてもですね、割と飲食店が不利益を被ってきたということもあるかと思うんですが、そこら辺はどうなんでしょうか。
(知事)
そこはなかなか難しいところなんですけど、これまでの法体系が、やはり飲食をしている時に最もリスクが高まるということで組み立てられているので、これを変えるためには、全体の仕組みを変えなくてはいけないので難しいところだと思うんですけども、2年経って、いろいろコロナの状況も分かってきた中で、これからの流れによっては、どんな見直しができるのかというところは、国の方でも議論が始まると思っていますので、よくそこら辺を見極めながら対応していきたいと思います。
(記者)
ぐんまちゃんのナンバープレートの話なんですけれども、都道府県でオリジナルの図柄を申請するという発表をするのは初めてになりますでしょうか。
(知事)
どうでしょうか。地域創生部長から。
(地域創生部長)
今回の募集に合わせて意思表明がされたのは他に聞いておりませんので、初めてになろうかと思います。
(記者)
改めまして知事に、狙いと(図柄を)ぐんまちゃんにした理由について伺いたいんですが。
(知事)
ぐんまちゃんは、いつもここで申し上げているとおり、群馬県のキラーコンテンツの一つだと思ってまして、群馬県のキラーコンテンツは、いっぱいあるんですけれども、温泉、おいしい農畜産物、自然、ぐんまちゃんもその一つだと思っていますし、群馬県としてぐんまちゃんというキャラクターを使って、例えば群馬県のブランドイメージを上げる、農畜産物の消費を増やすみたいなことをしっかりと目標に立てて、予算もとって、自治体として初めての本格的なアニメを作って、ここでもご報告したとおり、それなりの成果も上がってきています。さらには、県議会に議決していただいた予算で、シーズン2と呼んでいるんですけど、ぐんまちゃんのアニメのシーズン2を作るわけなので、ぐんまちゃんを最大限に活用していくことは、とても時宜にかなっているんじゃないかと思いますし、あらゆるやり方でぐんまちゃんを広めていく上でも、このナンバープレートの図柄にするということには非常に意義があると思います。
ぐんまちゃんは、群馬県の中ではかなりの知名度もあるんですけれども、群馬県民のぐんまちゃん愛を、さらに引き上げるためにも、とても効果的な施策ではないかと思っています。
(記者)
SUBARUがEVの新工場を新設するとか、EV対応を進めるという発表をされましたけれども、そのことへの受け止めと、県として自動車産業支援センターも設けていらっしゃいますが、今後の協力企業への支援のあり方みたいなところで伺いたいんですが・・・
(知事)
産業経済部長の方から、まずお願いします。
(産業経済部長)
SUBARUさんがEVに向けた取り組みスケジュールを発表されたということで、世界、国内の他の自動車メーカーも、やはり電動化の流れの中で、SUBARUさんの取り組みというところは、県内関係企業も非常に多くいらっしゃいますので、注目していたところでございますけれども、EVの生産拠点、工場を県内に新設というお話もいただいて、やっぱり県内の産業界にとっては、非常に方向性がはっきり見えて、明るいニュースではないかなと思っています。
ただ、課題としましては、EV化に伴いまして、部品点数や内容が変わってまいりますので、そういった今県内の、SUBARUさんを支える中小企業さんがEV化に対して、どういう対応をしていくのか、また、新たな技術開発というところも必要になりますので、県のサプライヤー支援センター等々を通じて、県も支援していきたいなと思っております。
(知事)
今、産業経済部長が言ったような、EV化に伴う、いわゆる部品関連の群馬県の企業とか、産業をどうやって対応していくかという問題も、もちろんあるんですけれども、全体としては、やはりSUBARUがEVに踏み出すということは、大変いいことだと思っています。
SUBARUは、群馬県にマザー工場を持っています。この間の駅伝(ニューイヤー駅伝)の時もわざわざ報告にご挨拶に来ていただいて、社長とも何度も話をしましたけれども、やはり群馬県にとっては、宝物のような企業だと思っていますので、ぜひこれは成功させていただきたいと思いますし、群馬県ももちろん注目していきたいと思いますし、連携できるところはしっかり連携していきたいと思っています。
(記者)
コロナに関する水際対策なんですけれども、政府が来月から緩和の方向ということで、県内の訪日観光客の誘致など何か準備されていることとか期待があれば教えてください。
(知事)
まず、産業経済部長どうぞ。
(産業経済部長)
インバウンドの関係について、国の方で、非常に小さい単位で、まずは実証実験を始めるというお話を聞いております。
おそらく、そういった取り組みを通じまして、また訪日観光客への取り組みということは国としても進めていかれる状況になるかなと思っています。
群馬県としましては、もちろんコロナ前からインバウンド対策というものを進めておりました。その取り組みが、コロナで一旦できなくなっている部分もあるんですけれども、これまで、コロナ禍でも、いろいろな情報発信等々努めてまいりましたので、また受け入れる機関の整備、そういったところを準備しておりますので、やはり今後、コロナの状況を見据えながら、そういった取り組みを進めていきたいと思っております。
(知事)
まだ小さな規模かもしれないけど、だんだん緩和の流れが出てきて、これ自体は今世界の流れを見ると、方向性としては正しいかなと思っています。
群馬県に、ある程度インバウンドの方が来た時に、結構大事だと思っているので、我々としてしっかり、リトリートの聖地というのは、首都圏だけじゃなくてやっぱりインバウンドも意識しているので、訪日外国人観光客の方々の反応も見ながら、群馬県としても、今後の政策のいろいろなデータを積み上げたいと思いますし、我々もずっと話していたんですけれども、観光戦略の一つの肝は、特にインバウンドは、外国から来た方々がいかにストレスなく違和感なく過ごせるかということなので、そういう意味で言うと、認証制度も作ってきたので、ある程度(観光客が)戻ってきたときには、しっかりこの波を生かせるようにしていきたいと思います。
それでは最後に、県民の皆さまに知事からいろいろ訴えさせていただく前に、群馬県タクシー協会との意見交換会について、感じたことを皆さまに報告したいと思います。
先日、群馬県タクシー協会の皆さんと意見交換をしました。
もう昨年から、県内の主要な職域団体の方々と、ずっと意見交換を繰り返しています。すべて知事が説明して、すべて知事が答えて、ほとんどすべての役員の皆さんからご意見を出していただいてということで、本当に体力的には厳しいんですけれども、非常に意味があるなと思っているんですが、特にコロナ禍で、どの産業も大変ですけれども、タクシー業界は厳しい逆風にさらされています。
今回は、そんな現状を伺うとともに、コロナ対策については、タクシー業界にいろいろと議論する機会がありました。その中で、県内を今走っているタクシーの8割以上の車両に高性能の空気清浄機が導入されているということが改めて判明いたしました。
昨年度、群馬県では感染症対策を徹底し、利用者の方々に安心してタクシーを利用してもらうために、空気清浄機の導入費用の補助を行いました。ここでも発表したので、皆さん覚えていらっしゃるかもしれません。
これは群馬県の特徴ですが、独自の取り組みとして事業者の負担なく(空気清浄機を)導入できるように、国と協調して導入費用の全額を補助いたしました。これはたぶん国内でも数少ない取り組みだと・・・群馬県だけかな。おそらく、そんな感じだと思います。
その結果、県内を走るタクシーが約1200台あるんですけれども、そのうちの1,014台について、高性能の空気清浄機と空気清浄モニターが導入されたことが分かりました。こちらで調べてみたところ、これはタクシーにおけるコロナ対策では全国トップクラスです。
私自身、この事実を初めて知って、この意見交換会の中で、非常にうれしく感じました。
なお、全国でどの程度ニューノーマルタクシーが普及したのかについては、一昨日、斉藤国交大臣が会見で言及されているとおり、今後国が公表する予定だということなので、群馬県としても注目しています。
ご説明したとおり、群馬県のタクシーは、全国に先駆けて、きちんと感染対策を講じています。タクシー業界の皆さんも本当に努力をしていただいています。
そこを、ぜひ県民の皆さまに分かっていただいて、日常の外出とか仕事、観光の際には、是非とも群馬県のタクシーを安心してご利用いただきたいと思います。
また、この意見交換を通じて、タクシー業界が、やはり鉄道とかバスと並んで、社会インフラを支える重要な役割を担っていただいていることも再認識いたしました。
今後も現場の声、意見を丁寧に聞いて、県政に反映してまいりたいと思います。
最後に、県民の皆さまに改めてお願いをしたいと思います。
連休後、感染の急拡大を覚悟しておりましたけども、今のところ全国的にも、群馬県内を見ても、感染急拡大、第7波の兆候は出ておりません。
ただ、先ほど記者の方からもご質問があったんですけれども、これが知事の杞憂に終わればと思いますけども、これまでの欧米諸国とか近隣の諸国、地域の状況を考えてみると、やはりどこかで第7波が起こることを想定せざるを得ないと私は考えています。
その中で、何度も言いますが、この愛郷ぐんまプロジェクトの第5弾も何とか続けたいと思っていますし、もう1回言いますが、もう2年経って、いろいろなことも分かってきましたので、第7波がたとえ起きたとしても、病床使用率を抑えつつ、重症化を防ぎつつ、何とか地域経済は回していきたいと思っています。何度も言いますが、そのためには、やはり県民の皆さまのご協力が必要です。
先ほど、愛郷ぐんまプロジェクトを活用してくれと申し上げましたけれども、愛郷ぐんまプロジェクトも、実はかなり効果があって、おかげさまで各観光地に人が戻ってきているんですが、それによってクラスターが起きたみたいな報告はありませんので、そこら辺を皆さまに、気をつけていただいていると思いますが、十分な感染対策を講じた上で、ぜひ愛郷ぐんまプロジェクトも積極的にご利用いただければ幸いです。
今日も記者の皆さんには最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。これにて、定例の会見を終わりたいと思います。
(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。