本文
令和4年3月24日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
1.はじめに
2.直近の感染状況について
3.愛郷ぐんまプロジェクトについて
4.令和4年度農業関連予算について
5.来週の直滑降ストリームについて
それでは定例記者会見を始めたいと思います。
先週18日の金曜日に、令和4年第1回県議会の全日程が終了し、閉会いたしました。令和4年度当初予算を含む全議案についてご議決をいただき、知事として議員の皆さま、県議会の皆さまに改めて感謝を申し上げたいと思います。
本日は、最終日に行われた討論の内容と、私の所感の一部を述べさせていただきたいと思っています。
スライドをご覧ください。3月18日に行われた本会議最終日に関するスライドです。
賛成の立場からは、3人の県議から討論がありました。泉沢県議、そして本郷県議、それから金子県議です。
自民党の泉沢県議からは、予算の3つの柱について、それぞれ賛成いただきました。新型コロナ対策については「ワクチンの追加接種、コロナ病床のさらなる確保、宿泊療養及び自宅療養体制の機能強化と、いずれも今後の対策に万全を期すものであり、コロナ対策を重視する知事の強い意志を感じる」と評価していただきました。
次に、「Next Leap2022」については「DXやグリーンイノベーション、リトリート、教育イノベーション等の推進は、いずれも先進的で期待できる取り組み」と泉沢県議の方から高く評価するというコメントをいただいています。
ぐんまちゃんのブランド化についても、群馬県の新たな富や価値を創出するものになっていると、力強い後押しをいただきました。
リベラル群馬の本郷県議からは、同じく賛成の立場から財政の健全性の確保について高い評価をいただきました。厳しい財政状況の中でも、新型コロナ対策は県民の暮らしをしっかり守る内容となっているというご意見もいただきました。
ぐんまちゃんのアニメについては、認知度向上を図るものとしては理解できると評価をいただきましたが、一方で、今後は経済波及効果を見える化し、さらなる効果が生み出せるように取り組んでもらいたいというご要望もいただいています。
令明の金子県議からも、財政健全化に向けた取り組みに高い評価をいただきました。その上で、今後は企業版ふるさと納税や、クラウドファンディングを活用するなど、収入を増やす取り組みについてのアイディア、要望をいただいております。
一方、反対の立場からは日本共産党の酒井県議から討論がありました。
酒井県議からは、再生可能エネルギーの普及とか、河川等の水害被害対策、あるいは財政健全化への取り組みには、ある程度賛成だという評価をいただきました。
その一方で、新型コロナ対策については、PCR検査体制の拡大、子どもへのワクチン接種に対する丁寧な説明の必要性についてご要望をいただいております。
また、時短要請の対象にならない飲食関連事業者への支援のあり方とか、さらに教育イノベーションについては、予算や教職員の削減抑制について、要望をいただきました。
皆さまからいただいたご意見、ご要望については、知事として真摯に受け止めたいと思います。今後の県政運営にしっかり生かしてまいりたいと思います。
今後は、議決いただいた予算を適正に執行することが大事だと思いますし、早期に事業効果が出るように、引き続き県庁一丸となって取り組んでまいりたいと考えています。
それでは本日の会見の主な項目です。スライドをご覧ください。
本日は直近の感染状況、それから愛郷ぐんまプロジェクト、そして農業関連予算についてご説明させていただきたいと思います。
まず直近の感染状況です。スライドをご覧ください。
直近1週間の新規感染者は本日の605人を含め、3,576人ということで、先週の4,394人からは減少していますけれども、依然として高止まりの状況が続いているということです。
続いて客観的な数値です。スライドをご覧ください。
まず上段の感染状況についてですが、(1)の1日あたりの新規感染者は531.3人ということで、前回値より下がっています。
(2)の経路不明の割合は52.4%ということで、むしろ前回よりも上がっております。
それから(3)の検査の陽性率は38.6%となっています。
(4)の今週先週比は1.0を2日間下回っています。
続いて、下段の医療提供体制について申し上げたいと思います。
(1)の病床使用率は38%ということで、前回より微減となっています。
(2)の重症病床使用率は8.1%ということで、これも前回より下がっています。
以上のとおり、ピークアウトのペースは穏やかではありますけれども、ほとんどの指標で改善が見られることは事実です。
なお、この1週間で新たに3名の方々が亡くなられました。亡くなられた皆さまに、謹んで哀悼の意を表したいと思います。ご遺族の皆さまにも心からのお悔やみを申し上げる次第です。
続いて、感染者の年代です。スライドをご覧ください。
ワクチン接種が進んでいない10代以下の割合が徐々に増えてきています。現時点で4割を超えていることが分かっていただけると思います。
他方で、追加接種が進んできたことにより、重症化リスクが高いとされる60歳代以上の方の割合が低くなってまいりました。
続いて、感染者の推定感染経路です。スライドをご覧ください。
感染経路不明が最も多いということで、調査中も含めると51%、家庭内感染が33%になっています。小学校でのクラスターも増えておりますので、引き続き課外活動も含めて、基本的な対策の徹底にご協力をお願いしたいと思います。
続けて、感染者のワクチン接種状況です。スライドをご覧ください。
新規感染者のワクチン接種状況は、未接種の方が45%、それから3回接種済みの方が10%になりました。
スライド右下の県全体のワクチン接種状況と比較してみると、3回目接種の方の感染割合が低いということが見て取れます。
続いて、保健所ごとの感染状況をご説明します。スライドをご覧ください。
依然として、県内全域で多くの感染者が確認されている状況が続いています。
続いて、療養者の状況です。スライドをご覧ください。
昨日時点の療養者数は、4,787人ということで減少傾向にあります。
続いて、入院されている方の症状です。次のスライドをご覧ください。
入院者の症状ですが、こちらについても、重症、中等症の人数は減少傾向にあります。
続いて、入院されている方の年代です。スライドをご覧ください。
入院者の年代を見ると、60代以上の感染者の減少に伴い、入院者に占める割合も若干減少しているということが分かります。ワクチンには、何度も申し上げているとおり、重症化予防効果があることはもう間違いありません。高齢者や基礎疾患をお持ちの方は、早めの接種をお願いしたいと思います。
以上が、直近の感染状況です。
続けて、愛郷ぐんまプロジェクトについて発表したいと思います。
4月1日から、群馬県民の皆さまを対象に、愛郷ぐんまプロジェクトを再開いたします。期間は4月28日の木曜日までということにさせていただきます。
今週22日の火曜日に、本県に適用されていた、まん延防止等重点措置が解除されました。
県民の皆さま、事業者の皆さまには、1月21日の措置の適用から約2カ月の長きにわたって、大変なご不便をおかけいたしました。
今回、疲弊する事業者に対する緊急的な支援を行う、早期に地域経済を立て直す、そういった強い思いで事業の再開を決定させていただきました。
観光事業者の皆さまからも、事業再開に関しては強い要望をいただいていたところです。
他方で、先ほどもお伝えしたとおり、県の感染状況は緩やかに改善してきているものの、依然として感染者数は高止まりの状況が続いています。感染のリバウンドには十分な注意が必要だと思います。
このため、今回の事業実施に関しては、「3回目のワクチン接種を完了した方」を対象の基本とさせていただくことにしました。「3回目のワクチン接種が完了した方」を対象の基本とすることで、感染のリバウンドのリスクを抑えながら、事業を実施することが可能だと考えています。また、ある種のインセンティブとして働き、追加接種をさらに加速していくということも期待しています。
一方、接種できないことが差別とならないように、前回までの県議会での議論等を踏まえ、3回目のワクチン接種が完了していない方についても、割引率に一定の差を設けた上で参加いただけるようにいたしました。
それでは、事業概要についてご説明をさせていただきます。
次のスライドをご覧ください。まず割引額です。
県内の対象施設においで1泊税込6,600円以上の宿泊した場合、「3回目のワクチン接種が完了した方」、「PCR検査等で陰性となった方」、そして、「同居の11歳以下の子ども」については、1泊につき1人5千円を割引させていただきます。
なお、それ以外の方についても1泊につき1人3千円を割引する方針です。
また、宿泊割引に加えて、日帰り旅行に対する支援や、地域で使えるクーポン券の発行についても、現在、観光事業者、各市町村に調整をいただいております。
クーポンについては、準備が整った市町村から順次発行いただきますので、詳細は「ググッとぐんま」のホームページでご確認をいただきたいと思います。
なお、先週の記者会見でもお伝えいたしましたが、国においては、4月から各都道府県が実施する「県民割」について、地域ブロック単位へ拡大する意向を示しています。
県においても、地域ブロック内の都県の同意が得られた段階で、順次導入できるように調整を進めてまいりたいと考えています。
続いて、利用方法について、スライドをご覧ください。
利用方法に関しては、基本的に前回と同様とさせていただきます。
対象となる宿泊施設をご確認の上、旅行サイト等のホームページや電話等、お好きな方法でご予約いただきたいと思います。
事前の手続きは不要です。施設にチェックインされる際に、身分証明書、ワクチン接種履歴等を提示の上、申込書を記入いただく仕組みになっています。
ワクチン接種歴に関しては、「ぐんまワクチン手帳」、それから、国の「接種証明書アプリ」、または、紙の接種済証にて、接種日を含め15日以上経過していることを確認させていただきます。
今後、制度の詳細を決定し、明日25日金曜日中に群馬県観光物産国際協会内事務局を立ち上げる予定にしています。
また、対象となる施設に関しても、同じく明日から事業者の募集を開始し、3月30日水曜日に、「ググッとぐんま」のホームページで公表させていただく予定です。
以上が事業の概要です。
なお、今後の感染状況によっては、期日前に中断する場合もございますので、その点はご留意をいただきたいと思います。
冒頭申し上げたとおり、今後も引き続き、感染のリバウンドには十分な注意が必要だと考えています。
改めて申し上げるまでもありませんが、ご旅行の際には、マスクの着用、手指消毒、体調が優れない場合は旅行を控える等の、基本的な感染防止対策の徹底を改めてお願い申し上げたいと思います。
また、ご旅行を計画されるにあたっては、いつでも一緒にいるご家族や仲間など、可能な限り少人数でのご旅行をお願いいたします。
加えて、なるべく平日にご旅行いただくとか、混雑を避けた分散利用の推進にもできるだけご協力をいただければ幸いです。
ぜひ、感染防止対策を徹底していただいた上で、多くの方々に愛郷ぐんまプロジェクトをご活用していただきたいと、このこともお願い申し上げます。
続けて、県の農業関連予算について、ちょっとお時間をいただきご説明させていただきます。
先日、私の支持者である農業関連事業者の方から、「農業に関して、特に今回の予算で県が力を入れている点をもう少し分かりやすく説明してもらった方がいいのではないか」と「なかなか横文字が多かったりして、農家の方々に分かりにくいところもある」といったご意見をいただきました。
私自身、農業は群馬県にとっては、極めて大事な産業だと考えています。
いつもこの会見で申し上げておりますとおり、群馬の最大のキラーコンテンツは温泉と農畜産物であると。他にもありますけれども、これも非常に大事だと捉えています。こうした知事としての思いや、県の具体的な施策に関しては、県民の皆さまにも、広くご理解をいただきたいと考えています。
このため、本日は令和4年度の関連予算について、知事として力を入れている点に絞ってご説明させていただきます。
予算の説明に入る前に、まずは、群馬県の農業の現状を簡単にご説明させていただきます。スライドをご覧ください。
群馬県では、雄大な山々を背景とした豊富な水資源、全国トップクラスの日照時間、首都圏から近い立地など恵まれた環境を生かし、多彩な農業が営まれております。
「こんにゃく」をはじめ、「夏秋キャベツ」や「夏秋ナス」、新たに出荷量日本一を達成した「ホウレンソウ」など、全国トップクラスの生産を誇る品目が多数あります。加えて「やよいひめ」や「ぐんま名月」など、オリジナル品種が多数育成されていることは、皆さんご存知だと思います。
以前から申し上げているとおり、農畜産物は群馬の魅力を発信する上で重要なコンテンツの1つだと捉えています。
他方で、こうした群馬県の農業の魅力をさらに高め、「豊かで成長し続ける農業」を確立するために考慮すべき課題もあります。
次のスライドをご覧ください。
1つ目は、農業を取り巻く環境の変化です。
これまで、群馬県では首都圏に近いという優位性を背景に、量を強みとして、市場に対して定時定量の出荷を行うことで、市場における役割を果たしてまいりました。
もちろん、首都圏への農畜産物供給基地として、今後も市場に一定の量を供給することは群馬県の重要な役割の1つであり続けると思っています。
他方で、農産物の販売を取り巻く状況は大きく変化しております。国内の人口減少によって、国内市場はさらに縮小していくことが想定されます。
加えて、消費者ニーズの多様化が加速し、食においては特に健康志向が高まっているということです。流通面においても、インターネット販売等、市場外流通が増えております。
こうした中で、今後は多様なニーズに応えられる質の向上「すなわち選ばれる価値ある農畜産物」を生産し、消費者に積極的に訴求していく取り組みを強化することが重要になってまいります。
スライドをご覧ください。
2つ目は、本県の農業を脅かす危機への対処です。
群馬県は畜産業が盛んな県であり、農業産出額の4割強を畜産が占めております。中でも養豚業は、本州最大の飼養頭数を誇り、本県の農業産出額の2割近くを占める大変重要な産業だと捉えています。こうした中で、昨年度来、5回にわたって豚熱が発生しています。以前から申し上げているとおり、豚熱対策は最重要課題として取り組んでいく必要があります。
スライドをご覧ください。
こうした本県農業の現状と課題を踏まえ、令和4年度当初予算には、農業関連予算として約198億円を計上しております。前年度から約2億9千万円の増加ということになります。内訳とすると、ブランド化、輸出促進といった需要の拡大や、豚熱対策、生産基盤整備、こうしたソフト事業を含む一般事業に約123億円を計上しております。
また、ため池等の改修・補強などの防災・減災対策、農業水利施設や農道の保全対策など、ハード事業を含む公共事業に約74億円を計上しています。
本日は具体的に特に力を入れている事業をご紹介させていただきたいと思います。
まずは、農畜産物のブランド化です。スライドをご覧ください。
この点に関しては、この2年間、知事自らがリーダーを務める「Gアナライズ&PRチーム」による取り組みに力を入れてまいりました。
農畜産物の成分分析データ構築を行い、エビデンスに基づくプロモーションを行うことで「選ばれる価値ある農畜産物」を目指してまいりました。
令和4年度においては、引き続き、県産農畜産物の成分分析とPRを進めるほか、「県産農畜産物のブランド化」に取り組んでまいります。
具体的には、これまでの分析結果をもとに、優れた農畜産物の認証を行う「ぐんまプレミアム認証制度(仮称)」を立ち上げます。PRに関しても、YouTuber等とのタイアップなどを通じて、プロモーションを強化してまいります。加えて、健康や環境に配慮した農畜産物・加工品等を提供するマルシェとヨガフェスタの同時開催等によって、「食」を通してリトリートの推進も図ってまいります。
続いて、豚熱対策です。スライドをご覧ください。
先ほど申し上げましたが、養豚業は群馬県にとって農業産出額の2割近くを占める大変重要な産業です。そのため、豚熱対策については、知事に就任して以来一貫して、国及び町村等と連携しながら、最重要課題として取り組んでまいりました。令和4年度予算においては、記者会見でも発表した「抜本的な対策」というものを中心に進めてまいります。
なお、近いうちに、金子農林水産大臣にお会いし、子豚へのワクチン接種について、最適な接種時期や回数の早期解明等について、要望を行ってまいりたいと考えております。現在、日程を調整させていただいています。
本日は特に力を入れている取り組みを中心に、令和4年度の農業関連予算についてもご説明をさせていただきました。
今後も、しっかり必要な施策を進め、「豊かで成長し続ける農業・農村」の確立のため、尽力してまいりたいと考えております。
最後に、来週の直滑降ストリームについてのお知らせです。スライドをご覧ください。
来週の直滑降ストリームのゲストは、2020年9月から2021年10月まで、内閣総理大臣を務められた菅義偉さんです。アニキです。
菅前総理には、新型コロナウイルスという見えない敵から、国民の命と暮らしを守るために、全力で取り組んでいただいたと、私はそう思っています。そうした困難な状況の中でも、ワクチン接種の推進のみならず、「2050年カーボンニュートラル宣言」や「デジタル庁の発足」など、数々の実績を残されました。
菅前総理とは、「リーダーに必要とされる覚悟とは?」をテーマに、決断の背景とか信念についてお話を伺いたいと考えております。
また、番組の後半は、収録にはなりますが、「となりの始動人」をお送りしたいと思います。今回は、大学在学中に、昆虫食を販売・開発する会社「FUTURENAUT(フューチャーノート)」を起業した桜井蓮さんを迎えています。
放送は、3月31日木曜日の18時から1時間15分程度、群馬県動画・放送スタジオのtsulunosからライブ配信を行う予定です。ぜひご覧ください。
私からは以上です。何か皆さんからご質問があればお受けしたいと思います。
(記者)
愛郷ぐんまの再開について、ご質問が1つございます。
愛郷ぐんまですね、今回4回目になると思うんですけれど、今4月1日から再開されると発表されました。
今、知事からご説明あったとおり、感染減が鈍いなか、今日も605人新規感染が出たと思うんですけれども、人がやはり往来するというのは、感染症というものである以上、やっぱりどうしても感染が再拡大するというかですね、そういうリスクもどうしてもあると思うんですけれども、その中でこれを実施すると決めた理由、あるいは再拡大のリスクとかですね、そういうところについて、改めてご説明をお願いできればと思います。
(知事)
まずですね、愛郷ぐんまプロジェクト開始を決めた要因の1つは、先ほど申し上げたとおり、第6波のピークアウトは緩やかでありますけれども、全体としては、数字が改善していると。感染者数も減ってきましたし、非常に大事なデータである、病床使用率、これもぎりぎりですけれど4割を切ってきたと。そういう全体の流れを踏まえて、愛郷ぐんまを再開できる段階ではないかと判断したことがあります。
それから、かなりコロナとの闘いも長くなってきましたので、もちろんかなり人が来るという、移動するというところのリスクはありますけれども、これは、例えば群馬県の観光地に来ていただく皆さまにもですね、十分な感染対策とっていただけると思いますし、特に各観光地で頑張っている、いわゆる観光業界の皆さま、旅館、ホテルも含め、大変なご努力をやってきて、さらに今までのいろんな教訓も含めてですね、しっかりとした対策を取っていただいているということもありますので、こうしたことを考え、さらには、やはり何度も言っているように、今回ですね、残念ながらこのまん延防止等重点措置を延長せざるを得ないという中でですね、やっぱり地域経済が厳しい状況になっていると、観光地も含めて。こういうことを総合的に判断して、4月1日から始めようと、こういうことにいたします。
(記者)
愛郷ぐんまプロジェクトということで、お金が当然必要になってくると思うのですが、新たな予算措置等は特に必要は今のところないのでしょうか。
(知事)
今回は新たな追加措置は必要ないと思うんですけれど、その辺は、山田局長の方から、どうぞ。
(戦略セールス局長)
前回のですね、第3弾、10月末から1月の中旬ぐらいまでやったものが、途中でやはり中断になったということがありますので、残っている予算がまだありますので、それを有効に活用させてもらいたいと思っております。
(記者)
知事のご発言があったとおり、対象施設が何施設かというのは、これからやっていく形になるんでしょうか。
(戦略セールス局長)
これから募集をして、また改めてやりたいと思っております。
第3弾については、782施設が登録していただきました。
(記者)
今回、この(対象として書かれている)11歳以下というのは、これまでありましたかね。
(戦略セールス局長)
第3弾でもございました。基本的なスキームは同じでございます。
(記者)
変わったのは、3回接種の方がメインになったというところで。
(戦略セールス局長)
はい。
(記者)
分かりました。
(記者)
市町村のクーポンなんですけど、現時点で何市町村ぐらいが発行する見込みなのかということと、隣県に関していつごろスタートしたいかというのがあれば教えていただきたいと思います。
(知事)
山田戦略セールス局長からお願いします。
(戦略セールス局長)
クーポンについてはですね、今お話をしているところは、前回参加していただきました約18なんですけれども、そこのところにお話をしておりまして、また追加になるかどうか、いろいろなところと調整してるところでございます。
(記者)
18ぐらいは行くだろうという見込みでいいですか。
(戦略セールス局長)
ただですね、ちょっと期間が短いというところもあるので、4月1日から完全に行くかどうかちょっと分からないんですけれども、速やかに準備を進めているところでございます。
(記者)
早いとこでは1日からやるという認識でいいでしょうか。
(戦略セールス局長)
何とも言えないんですけど、そういうことで準備していただいてると思っています。
(記者)
隣接県の方が対象になるのはいつごろの見込みでしょうか。
(戦略セールス局長)
隣接県の皆さん、担当者とは頻繁に意見交換しているんですけれども、それぞれの県ともですね、まずは県内のお客さまから始めようと。そういう拡大の機運が整い次第進めて行こうというような流れでございます。
(記者)
(愛郷ぐんまプロジェクトの実施期間が)1カ月というのは、ゴールデンウィークを意識してということになりますでしょうか。
(戦略セールス局長)
ゴールデンウィーク前の4月期がいつも閑散期でして、旅館ですとか観光業界からの要望もですね、ゴールデンウィーク前に開始していただいて、ゴールデンウィークのいい助走期間にしてもらいたいという要望が強いということでございます。
(記者)
3回目接種(者への補助額)を5千円としたことについて、知事の冒頭説明にもありましたけれども、ワクチンのインセンティブとしての事業設計みたいなところも意識されたのでしょうか。
(知事)
それも先ほど申し上げたとおり、いろんなねらいはありますけども、インセンティブとして機能させたいという目的もあります。
(記者)
今の質問と少し重なってしまうんですけれども、他の都県について4月1日から始まるところはないということでよろしいですか。
(戦略セールス局長)
他の都県が県民割を4月1日から始めるかどうかですか。
ではなくて、相互乗り入れを4月1日からですか。
(記者)
そうです。
(戦略セールス局長)
それは今のところ考えておりません。
(記者)
予算については前回の余った分をまだ活用できるということですけども、あと何万人泊分くらい残っているでしょうか。
(戦略セールス局長)
概算で考えますと、4月末までは十分にありますので、足りなくなるということはないくらいの人数分は確保しております。
(記者)
先日のですね、社会経済活動の再開に向けたロードマップでは、4月末ぐらいというふわっとした見通しだと、愛郷ぐんまプロジェクトはですね。そういう見通しを示されておりましたが、これ、事実上1カ月ぐらい前倒しというように見えるわけですけども、その判断の背景というのはどのようにお考えですか。
(知事)
まず1つは、先ほどもお答えしたように、ピークアウトのベースは遅いんですけど、全体としては改善してきているということと、先ほど山田局長が言ったように、やはり現場の観光業界の声もいろいろとお聞きをしなくてはいけないということで、先ほど言ったようにゴールデンウィーク前にやって欲しいという声が強かったこともありまして、そういうことを全体的に判断して、4月1日から始めたいと報告をいたしました。
(記者)
警戒度(警戒レベル)の判断なんですけれども、愛郷ぐんまプロジェクトの第3弾を中断したときは、レベル2に引き上げたというタイミングだったと思います。先日の記者会見でもレベル2の適用は、3月22日から4月8日までとなっておりまして、1週間ちょっと、レベル2でありながら、愛郷ぐんまプロジェクトがスタートするという、そこの重なりがあるわけですけれども、その点はどのようにお考えなんでしょうか。
(知事)
そこについては、宇留賀副知事から。
(宇留賀副知事)
1月の段階でいうと、まだまだワクチン接種が進んでいなかったというところがあります。一方、4月8日まで警戒レベル2としていますけれども、そこからワクチン接種率も6割ぐらいまでは高まってくるような、そういう見込みもあるので、2カ月前とは状況は大分変わってきたかなというところもあります。
先ほどロードマップへの言及もありましたけれども、3月の初めにロードマップを示させていただいた時には、我々としても、周辺の状況とか、いろんな観光業界の状況も、少しトーンはもっと後でもいいんじゃないかというところもあったんですけれども、やはり徐々に経済活動に戻ってくる、全国でまん延防止等重点措置も解除されたというような状況もすべて総合的に判断して、4月1日からにさせていただきました。
(記者)
知事、今日もウクライナネクタイなんですけれども、侵攻から1カ月、24日で1カ月が経過しました。昨日は国会の方でゼレンスキー大統領のオンライン演説もありました。改めて、この1カ月の受けとめをお聞きしたいと思います。
(知事)
昨日の演説には大変感銘を受けました。岸田総理もそういう方向ですけども、やはり、できる限りロシアには圧力をかけて、しっかりこの戦争を早く終結させるように日本もですね、最大限の協力をしていくべきだと思っています。
ウクライナ難民の方々の受け入れについて群馬県としても前向きな姿勢を示しておりますので、そういう必要性が生じたら、我々としてしっかり、前回の会見で発表したような流れでですね、対応させていただければと思っています。
それからこの間は確か、電力供給が逼迫したということでちょっと伸びていた、Gメッセのライトアップも始まりましたので、あれもかなり大きな規模でやっていますから、いろんな形で、ウクライナの人達との連帯を群馬県としてもしっかり示していきたいと思います。
(記者)
先日、県の部長級人事が発表になっておりましたので、このことについて伺えればと思うのですが、この中で新しくし新設される「グリーンイノベーション推進監」に環境省の須田さんが就任されるという内容が盛り込まれておりましたが、就任の経緯ですとか、どんなお方なのか、また、知事が須田さんに期待されること、この辺り伺えればと思います。
(知事)
グリーンイノベーションの推進というのは、これから群馬県が進めていく上で、中核になる政策の1つだと思っています。
そこで環境省の方にいろいろ打診をさせていただいて、前橋女子高校出身の素晴らしい方がいるということが分かってですね、いろいろとお話をした結果、来ていただけるということですので、国際的な経験もありますし、専門的な知識もありますし、非常に期待ができると思っていますので、群馬県が進めるグリーンイノベーション政策をしっかり引っ張っていっていただきたいと思います。宇留賀副知事から何か付け加えることはありますか。
(宇留賀副知事)
今ウクライナ情勢もあるんですけれども、エネルギー価格がこれから高騰していくことが見込まれていると思いますし、群馬県として再生可能エネルギーを、もう少し県の電源としてもっと投資をしていきたい。
また、世の中で言うと、ESG投資(環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の3つの観点を重視した投資)みたいな、金融機関とどういうふうに連携していくかとか、国とも連携をしながら、より迅速にいろんな状況に対応していけるようにということで、環境省から来ていただいて、これまで以上にパワフルに進めていきたいと思っています。
それでは最後に、県民の皆さまに対して知事から直接お願いをさせていただきたいと思っています。
今日の会見でも申し上げましたが、先般、まん延防止等重点措置が解除されました。全体として言うと、まだまだ第6波の感染のピークアウトは遅いんですけども、全体としては、ゆっくりですけども下がってまいりました。病床使用率も何とか今の時点では4割を切るというところまでまいりました。
まん延防止等重点措置が続くことによる地域経済のダメージ等々も総合的に判断した結果、4月1日から愛郷ぐんまプロジェクトを再開させていただくということを決めました。
各観光地、もうすでにお客様といいますか、人が戻ってきているところもありますけども、まだまだ大変なところもあると思いますので、ぜひ県民の皆さまにはですね、十分な感染対策をした上で、この愛郷ぐんまプロジェクトをぜひ活用していただきたいと思っております。
毎回の会見で申し上げておりますけども、第6波のピークアウトのペースが遅いということで、まだ予断を許さない状況だと考えております。とにかくいろんな工夫をしながら、経済を回したいと思っておりますけども、これがどこでどう落ち着くか分かりませんけども、新しい波はですね、どこかで必ずやって来るということも頭に置いておかなければいけないと考えております。
そういうことも想定しつつ、県民の皆さまの命と健康を守りかつ、地域経済を回せるような、しっかりとした工夫や知恵を絞りながらですね、引き続き県庁一丸となって、新型コロナ対策、そして需要喚起策を進めてまいりたいと思っています。
県民の皆さまには、毎回恐縮ですけども、感染防止対策にですね、一層のご協力をいただけるように、心からお願いを申し上げまして、今日の定例会見を終わりたいと思います。
今日は農業の報告もあったので長くなってしまいましたが、記者の皆さんには最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。