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第26回定例記者会見要旨(9月24日)

更新日:2021年9月24日 印刷ページ表示
  • 日時 令和3年9月24日(金曜日)午後3時00分~3時40分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 17人
  • 記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和3年9月24日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料(PDFファイル:2.7MB)

 質疑応答はこちらをクリック

知事冒頭発言

発表項目

1.はじめに
2.直近の感染状況について
3.人流分析について
4.県内のワクチン接種状況について
5.アニメ「ぐんまちゃん」について

1.はじめに

 それでは、定例記者会見を始めさせていただきます。
 スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。
 「新型コロナウイルスの直近の感染状況」、「県内のワクチン接種の状況」や、「アニメ ぐんまちゃん」などについて発表いたします。

2.直近の感染状況について

 それでは、直近の感染状況からご説明いたします。
 スライドをご覧ください。新規感染者数の推移をまとめたスライドです。
 直近1週間の新規感染者数は、本日の新規感染者数13人を含め、199人となりました。
 週単位では、4週連続で減少傾向にありますが、昨日の新規感染者数は約1カ月ぶりに前の週の同じ曜日を上回っています。まだまだ油断は出来ないと考えています。
 今日も13人ということですが、昨日は休みですので、PCR検査数が減っていることなども考えると、実態はもう少し多いかと個人的には感じております。

 次のスライドをご覧ください。
 客観的な数値の「感染状況」についてのスライドです。
 (1)の「1日当たりの新規感染者数」は、31.4人です。大きく減少はしてきましたが、まだ基準である20人を上回っています。
 (2)の「経路不明の感染者」は、41.8%で、国のステージ4の基準、我々が基準としている50%も下回っています。
 (3)の「検査の陽性率」については、3.9%で、これも下がり、基準の7%を下回っています。

 続いて、新規感染者のワクチン接種状況についてです。
 スライドをご覧ください。感染者のワクチン接種状況に関するスライドです。
 昨日までの1週間の新規感染者について、ワクチン接種状況を調査したところ、未接種の方が64%、1回接種のみの方が15%、2回接種済みの方が21%でした。
 2回接種済みの方の割合が大きくなっていますが、これは病院でのクラスターにより、24人のブレークスルー感染が確認されたことによります。
 病院でのクラスターに関しては、C-MATを派遣し、ゾーニングや感染対策指導を行っているほか、現在、厚労省のクラスター対策班に対し、感染源や感染経路等の調査を依頼しております。
 現時点では、病院という環境の中で、3密の回避が難しかったり、患者間での感染防止が難しかったため、大規模なブレークスルー感染に繋がってしまったのでないかと見ています。
 今後、しっかり原因究明をした上で、今後の対策に活かしていきたいと考えています。
 また、本日夕方、県の感染症危機管理チームも開催しますので、ブレークスルー感染の実態等についても、専門家の方々の意見を聞いてみたいと考えています。
 ただ、全体とすれば「感染の中心はワクチン接種を完了していない方」という大きな傾向に変化はありません、県民の皆さまにおかれましては、ワクチン接種の完了後も油断せず、不織布マスクの着用や換気の徹底をお願いします。
 また、感染を広げないためには早期診断が特に重要です。少しでも症状があれば、医療機関に電話して受診をしていただくようにお願いします。

 次のスライドをご覧ください。
 新規感染者の状況を年代別にまとめたスライドです。
 病院のクラスターの影響で60歳以上の感染が増加しています。

 次のスライドをご覧ください。
 推定感染経路別に新規感染者の状況をまとめたスライドです。
 病院のクラスターが感染者の1割を占めています。
 ブレークスルー感染も確認されていますので、県内の病院に対しては、ワクチン接種完了後でも積極的に検査を行うことや、院内感染対策の再確認等を依頼させております。

 続いて、客観的な数値のうち医療提供体制についてです。
 次のスライドをご覧ください。医療提供体制の客観的な数字をまとめたスライドです。
 スライド中段の病床の稼働率については、23.1%で、警戒度2の水準まで低下してきました。
 他方で、ご注意いただきたいのが、重症例についてです。現在、人工呼吸器を使用している方が13人、うちECMOを使用している方が2人いらっしゃいます。
 また、人工呼吸器の使用には至っていないものの、ICU、集中治療室を利用されている方が4人いること、酸素投与が必要な中等症の方が35人いるということです。
 新規感染者の減少に伴い、病床の稼働率は下がってきましたが、重症者は思ったようなスピードでは減っておらず、引き続き、注視が必要だと思っています。
 スライドの下段、入院以外の療養の状況については、宿泊療養者数が115人ということで先週よりも減っています。自宅療養者数が42人ということで、こちらも先週よりも減っていることが分かります。
 なお、この1週間で新たに4名の方が亡くなられました。
 謹んで哀悼の意を表するとともに、ご遺族の方には心よりお悔やみを申し上げます。

 続いて、症状別の患者状況についてもご説明いたします。
 次のスライドをご覧ください。症状別の患者状況についてまとめたスライドです。
 入院患者の症状別の割合を見ると、重症が14%、酸素投与が必要な中等症が30%、軽症等が56%となっております。

 次のスライドをご覧ください。
 重症、中等症の状況を年代別にまとめたスライドです。
 重症者に関しては、60代以上が増加してきており、半数を超えています。中等症については、40代から50代が一番多く、こちらも半数を超えていることが分かります。

 また、ワクチンの接種状況についてですが、2回のワクチン接種を終えた方は、重症者でゼロ、中等症で5人のみとなっています。

 続いて、保健所ごとの感染者数についても言及したいと思います。
 次のスライドをご覧ください。保健所別の感染状況についてのスライドです。
 赤く塗った地域が前よりも少なくなってきましたが、まだ県内全域で感染が見られます。

 以上が、直近の感染状況になります。

3.人流分析について

 続いて、県内主要スポットの人流分析に関しても、最新のデータを報告したいと思います。
 次のスライドをご覧ください。県内主要スポットの人流分析です。
 調査地点は、先週同様、高崎駅、太田駅、草津温泉周辺の計3箇所です。
 調査期間は、まん延防止等重点措置が適用される直前の8月1日の日曜日から、今週9月20日月曜日までです。
 18日~20日まで、3連休だったこともあり、先週の12日と比べ、太田駅の昼間を除き、人流が抑制されておりません。

 県民の皆さまに、このことを受けて改めてお願いしたいと思います。。
 これまで知事として、再三申し上げてきましたが、県としては、9月末までに徹底的に感染者を抑え込み、その間に出来る限りワクチン接種率を高めてまいりたいと思います。
 その上で、10月中旬頃を目処に、国や市町村等と連携しながら、本県独自のワクチンパスを活用した需要喚起策を実施したいと考えています。
 そのためにも、今は「外出の機会を1/2以下に減らす」ことを目標に、人流を抑制することが大変大事だと考えています。
 県民の皆さまにおかれましては、大変なご苦労をおかけし、申し訳ございませんが、引き続き気を緩めることなく、不要不急の外出自粛にご協力をお願いします。
 なお、本県を含む19都道府県に適用されている緊急事態宣言については、9月30日が期限となっています。
 一部報道によると、政府は来週28日火曜日にも対策本部を開催し、今後の方針を決定する見込みと伺っております。

 県として、10月1日以降の対応について、国に対してどのような対応を求めていくかについては、本日までの感染者数の状況や医療提供体制等を踏まえ、夕方に開催する感染症危機管理チームのご意見も伺いながら検討したいと考えています。
 仮に宣言が解除された場合には、国においては、まん延防止等重点措置への移行か、または、全面解除のどちらかが示されることになると思います。
 一方で、国の基本的対処方針では、「宣言解除後も、感染状況を踏まえながら、時短要請を当面継続するなど、対策の緩和は段階的に行うこと」とされています。
 こうした方針に基づき、仮に宣言が全面解除された場合でも、一定期間は、県独自の時短要請の実施など、一部制限を実施する必要がありますので、その点はご承知おきいただきたいと思います。

 いずれにしても、県としては、国ともしっかり連携を図りながら、市町村や県議会にも丁寧な説明を行った上で、適切な対応を取っていきたいと考えています。

4.県内のワクチン接種状況について

 続いて、県内のワクチン接種の状況についてご説明します。

 スライドをご覧ください。県営ワクチン接種センターの稼働状況に関する最新の数字を示したスライドについてです。

 昨日23日木曜日までの接種人数の累計は、県央ワクチン接種センターが約50万6千人、東毛ワクチン接種センターが約15万6千人、両センター合わせて約66万2千人となりました。
 これまでの通算の稼働率は、東毛センターが93.5%となっており、県央センターが85.8%となっています。
 Gメッセ群馬での県央センターの稼働も残り1週間です。各曜日とも十分に予約枠に空きがありますので、ぜひ積極的にご利用いただきますようお願いいたします。

 続いて、県全体のワクチン接種率についてです。
 県では「12歳以上の接種対象者への2回の接種を、全国最速で8割にする」という新たな目標を掲げています。
 このため、今回の会見から、接種率のご報告に関しては全人口ではなく、12歳以上の接種対象者に対する接種率をご報告いたします。

 次のスライドをご覧ください。県全体のワクチン接種率に関するスライドです。
 まず、1回目の接種率についてですが、昨日時点で80.22%ということで、全国平均の73.12%を上回り、全国順位は3位となっています。
 2回目の接種率に関しては68.94%ということで、全国平均の60.24%を上回っています。全国順位は6位です。これも順調に伸びていくと考えています。
 接種率が高まる一方で、全国的に「ブレークスルー感染」の事例が報告されています。
 先ほどもご説明いたしましたが、県内においても、ブレークスルー感染の事例が多数確認されています。
 しかしながら、県民の皆さまに、ぜひご理解いただきたいのは、ワクチン接種により、発症予防についても相当効果があると思いますが、特に重症化するリスクは確実に下がるという事実は、ぜひ県民の皆さんに、改めてご理解いただきたいと思っています。

 次のスライドをご覧ください。感染者のワクチン接種状況です。
 先週もご報告いたしましたが、スライドには、12歳以上の新規感染者のワクチン接種状況をまとめさせていただきました。
 スライドのとおり、2回接種済みの方の感染率は0.01%で、1回の接種のみの方の3分の1、未接種の方と比べると7分の1ということが分かります。
 加えて、重症者についてですが、未接種の方では8人、1回の接種のみの方が1人に対し、2回接種済みの方はゼロです。
 もちろん、ワクチンの効果は100%ではありません。
 例え2回の接種が完了しても、感染する可能性や、重症化する可能性はゼロにはなりません。ただ確実に、そのリスクはかなり大きく下がるということです。
 「ワクチンを打ったから絶対に感染しない」とか、逆に「打っても感染するなら無意味だ」とか、ゼロサムゲーム、0か100かで考えることは間違いです。
 ぜひ、県民の皆さまには、ワクチンの効果を正しく理解していただき、積極的な接種をお願いいたします。
 加えて、ワクチン接種が2回完了した方も、過度に警戒を緩めないでいただきたいと思います。引き続き、感染防止対策の徹底にご協力をお願いいたします。

5.アニメ「ぐんまちゃん」について

 最後に、アニメ「ぐんまちゃん」についてです。
 10月3日日曜日からのテレビ放送開始に向けて、先週に引き続き、アニメ関連のニュースをお届けしたいと思います。

 (フリップを掲げて)アニメ「ぐんまちゃん」の特報、いくつかまた新しい展開がありましたので、こうしたことについて、今日は皆さんにお知らせしたいと思います。

 いよいよアニメ「ぐんまちゃん」の放送が迫ってきました。先週9月17日金曜日から、アニメ1話分の無料公開を開始していますが、既に再生回数が2万7千回を超え、新しいPVと合わせると4万6千回以上の再生回数となっています。
 多くの方にご視聴いただき、知事として、大変嬉しく思っています。動画は、10月2日土曜日まで公開していますので、引き続きお楽しみいただければと思います。

 それでは、本日は新たに4つ、お知らせをさせていただきます。
 1つ目が「オープニング曲の決定」、2つ目が「CDの発売決定」、3つ目が「動画配信サービスの追加決定」、最後に「ぐんまちゃん公式ぬいぐるみ」です。

 スライドをご覧ください。
 まず、1つ目「アニメのオープニング曲」が決定いたしました。曲名は「SWITCH!」です。
 アニメのメインキャラである、ぐんまちゃん役の高橋花林(たかはし かりん)さん、あおま役の内田彩(うちだ あや)さん、みーみ役の小倉唯(おぐら ゆい)さんの3人が歌うキャラクターソングとなっています。
 作詞は、中川翔子(なかがわ しょうこ)さんの「空色デイズ」やアニメ「化物語」(ばけものがたり)の「恋愛サーキューレーション」などを手掛けられた、meg rock(めぐろっく)さんです。
 作曲は、NHK Eテレ「いないいないばあっ!」の「ワンワン☆ダンス」や、杉山清貴(すぎやま きよたか)さんの「Rainbow Planet」などを手掛けられた、宮野弦士(みやの げんと)さんです。
 どのような曲なのか、気になる方も多いと思いますが、こちらは10月3日のテレビ放送でお披露目させていただきます。
 ぜひ、放送まで楽しみにお待ちいただければと思います。

 次のスライドをご覧ください。
 続いて2つ目、ぐんまちゃんの関連楽曲を集めたCDを発売するこが決まりました。
 アルバムの名称は、「SWITCH!-ぐんまちゃん SONG COLLECTION-」です。アニメオープニング曲「SWITCH!」や、エンディング曲「Happy」のフルバージョンを含む計5曲を収録しています。発売日は、10月20日水曜日で、価格は税込み1,980円を予定しています。
 ぐんまちゃんの楽曲だけを集めた初めてのCDです。こちらも、ぜひ楽しみにお待ちいただきたい、ご期待いただきたいと思います。

 次のスライドをご覧ください。
 3つ目は、インターネット動画配信についての続報です。
 先週の会見で、dTVとアニメタイムズでの配信決定をお知らせしました。
 今回、新たに「楽天TV」や「フジテレビオンデマンド」などの追加の配信が決定しました。それだけ、ぐんまちゃんが注目されている証拠だと思いますが、配信開始は、いずれも10月9日土曜日の10時からです。
 テレビ放送に加えて、これだけ多くのチャンネルまで視聴の機会が広がったことは、大変喜ばしく思います。ぜひ、多くの方にご覧いただきたいと思います。
 なお、今後、さらに配信サービスの追加があれば、アニメ公式Twitter、あるいはこの記者会見等でお知らせします。

 次のスライドをご覧ください。
 最後に、県が完全監修した「ぐんまちゃん公式ぬいぐるみ」が完成しました。クオリティーコントロールをしたうえで作りましたので、ご報告します。

 (ぬいぐるみを持った職員が登場)
 (ぐんまちゃんのぬいぐるみを持って)これが、ぐんまちゃんです。
 (職員が持っているぬいぐるみを指して)みーみとあおまです。
 ぐんまちゃん、あおま、みーみの3種類です。
 かなり、ぐんまちゃんは、精度が高くて、かわいいです。ぜひ、記者の皆さんにも、後で手に取ってもらいたいと思います。
 いよいよ、ぐんまちゃんによるプロモーション、ぐんまちゃんによる群馬県の発信が本格化していきますので、ぜひご期待していただきたいと思います。

 今回、制作したのは、ぐんまちゃん、あおま、みーみの3種類です。
 ぐんまちゃんのぬいぐるみは、大きさやデザインの違いで色々な種類が市場に流通していますが、本日ご紹介するのは、群馬県が制作し、デザインも完全監修した初の「公式グッズ」となります。ぜひ、皆さん注目していただきたいと思います。
 販売開始は、10月2日土曜日です。高崎駅東口イーサイト高崎内にある公認ぐんまちゃんSHOPや、銀座のぐんまちゃん家などで販売予定です。価格は、税込み3,300円となります。
 デザインや質感などクオリティにこだわったもので、非常に良い出来で、後ろもきちっと仕上がっています。県民の皆さん、県外の皆さんもですが、ぜひお買い求めください。

 アニメ「ぐんまちゃん」のテレビ放送まで、あと1週間ほどとなりました。
 引き続き、放送に向けて様々なプロモーションを仕掛けてまいりますので、ぜひご注目ください。

 私からは以上です。
 何かご質問があれば、お受けしたいと思います。

質疑応答

ブレークスルー感染が発生した要因について

(記者)
 先ほど、病院でブレークスルー感染があったというご報告がありました、知事は、ブレークスルー感染が発生した要因の1つとして、3密が避けられなかったことや、患者間の感染防止が足りなかったことをあげていましたが、現時点で、今回のブレークスルー感染が起こった要因を、分かる範囲でお教えください。

(知事)
 武藤健康福祉部長からお願いします。

(健康福祉部長)
 厚生労働省のクラスター班に調べていただくことをお願いしているので、正式な見解は、そういった調査の結果を踏まえてということになると思います。
 ただ、ワクチンを2回打っても、感染予防対策をしっかりしていただかないと、感染してしまうということはあるのかなと思います。やはり、これまで言われてきたような、3密的な要素であるとか、感染予防をしっかりしていなかったのではないかという推測がされるところではあります。

(記者)
 今回のブレークスルー感染を受けて、県内の医療機関や介護施設等に出した通知等はあるのでしょうか。

(健康福祉部長)
 それは、健康福祉部の医務課長と感染症・がん疾病対策課長の連名で、各医療機関へ通知をさせていただきました。
 ワクチンを打っていても、改めて、感染対策を取っていただきたいということで、その旨の通知になります。

緊急事態宣言解除後の対応について

(記者)
 先ほど、緊急事態宣言の解除に向けたお話があり、まん延防止等重点措置に移行するのか、全面解除になるのか、いずれにしても群馬県独自の時短要請を続けていくというお話がありました。10月から需要喚起策が始まるということで、時短要請の期間が終わった後に愛郷ぐんまプロジェクト等の需要喚起策を実施するとか、その辺りの時期的な見通しがあれば教えてください

(知事)
 まず、今のところ、9月末までの緊急事態宣言の適用期間があるので、これをどうするべきかについては、もちろん最後は国の判断ですけれども、群馬県として、どんな要望や対応をしていくのかについては、今日までの感染者数を含めて、今日また、危機管理チームのご意見も聞きますので、庁内でも総合的に考えていきたいと思います。
 考えられるシナリオとしては、まん延防止等重点措置にいくのか、全面的に解除になるのか、最終的には国の判断になりますが、群馬県としての対応は、今日の会議も含めて、しっかりと決めていきたいと思います。必要であれば、西村大臣と電話で協議をさせていただこうと思っています。
 それから、解除された場合でも、これまでの前例でもそうですが、緊急事態宣言を解除した後も、県独自の時短要請をすることが今までのパターンですから、そこは状況を見て、例えば、しばらく時短要請を続けるようなことはやっていきたいと思っていますし、だいたい中旬ぐらいから、出来ればワクチンパスを使って、愛郷ぐんまプロジェクトみたいな県独自の試みを始めたいと思うんですけれども、これはあくまで今のところの目安になります。ワクチン接種率が8割に達して、全体の感染状況も見て、解除されたとしてもその後の状況も見て、総合的に判断していくということだと思います。
 例えば、時短要請の実施の有無や警戒度が変わったということだけに縛られず、柔軟に、ワクチンパスという新しい要素も入ってくるので、これを前に進められるかどうかを判断したいと思っています。

(記者)
 柔軟に判断されるということなんですけれども、あくまで可能性の話ではあると思うんですが、例えば、時短要請をしている期間中に、ワクチンパスを使った需要喚起策を始めるとか、そういう重複する期間があるというのも・・・

(知事)
 それは、今のところは全体的に判断していますけれども、状況によって柔軟に判断していこうと思ってます。

アニメ ぐんまちゃんについて

(記者)
 ぐんまちゃんのアニメが、10月3日から放映開始になると思うんですけれども、県のYouTubeチャンネルでも、すでに1話が先行公開されてまして、山本知事から見て、今回のアニメは何話か見られていると思うんですけれども、どのような内容か、感想を伺いたいと思います。

(知事)
 すごくいいと思っています。
 今、ぐんまちゃんのアニメ化、特に放送開始がコロナの時期にあたってしまったことについては、プロモーション上いろいろと難しい点もありましたけれども、逆に、県民の皆さんがコロナで苦しんでいるときだからこそ、こういうぐんまちゃんのアニメ化みたいな話が、むしろみんなに元気を与えることになるんじゃないかと思います。
 一言で言うと、アニメが成功するかどうかの鍵というのは、一応アニメ研究家として言うと、自分独自の世界感があるかどうかということだと思うんですね。
 そういう意味で言うと、独自の世界感があり、一応、子供たちが対象ですけれども、大人が見てほろっとするようなところもあり、一言で言うと、癒やし系のパワーみたいなものがあるので、これはこれで、私は非常にいいなと思っています。
 少年ジャンプも創刊号から見ていますし、おそらく申し訳ないけれども、国会議員の中でも麻生さんよりも漫画に詳しい私から見て、いいアニメだと思います。
 それからもう1つは、群馬県が初めて、県としてこれだけの本格的なアニメを作ったということもそうですし、先ほどのぬいぐるみもそうなんですけれども、きっと多くの県民の皆さまに、子供たちにも愛されるキャラクターになってくれるんじゃないかと思っています。

県職員の自殺について

(記者)
 先週、一部週刊誌で、群馬県庁の職員がパワハラで自殺をしたという報道があったと思うんですけれども、それについて事実関係と知事の受け止めをお願いします。

(知事)
 先週、一部の週刊誌で、そういった記事が載ったということなんですけれども、まず、農政部の幹部職員の方が亡くなられたことは事実です。
 亡くなられた職員の方は、本当に長年にわたって県政にご貢献をいただいた、とても真面目な方でしたので、これはもう本当に残念だと思いますし、心からお悔やみを申し上げたいというふうに思っています。
 記事の中身なんですけれども、読んでいただくとわかりますが、すべて伝聞方式なんですよね。「らしい」とか「言われている」とか、ほとんど事実に基づかないものだと思っておりまして、正直言うと、コメントするに値しないかなと、そんな気がしています。
 特に、やはりこういうのは、ご遺族の方々の思いを、よく我々は受けとめなければいけないということなので、そこら辺を十分気をつけながら対応していきたいなと考えています。
 総務部長、何か補足することありますか。

(総務部長)
 県の幹部職員が亡くなったということで、同じ部長級の職員として、また、内部管理を総務部で預かっているものですから、その担当部長として、非常に私も残念に思っているところであります。
 知事が言われたとおり、報道されていることは、主要な部分で正しくないと思っています。
 私たちとすると、実際にどういったことが、仕事との関わりがあったのかということは、しっかり確認をしたいと考えておりまして、その結果がまとまれば、ご家族の方には丁寧に説明をさせていただきたいと思っています。

(知事)
 よろしいでしょうか。他にありませんか。よろしいでしょうか。

県民へのメッセージ

 最後に知事から、県民の皆さんにお願いをさせていただきたいと思います。
 今日の感染者は13名まで下がりました。金曜日の10人台というのは、おそらく10週間ぶりくらいかなと思いますが、いつも申し上げているとおり、なかなか油断はできないと思っています。実際、昨日は久々に、1日当たりの感染者数が前週の同じ曜日を上回っておりますし、なかなか20人、30人くらいのレベルから下がらないということで、非常に警戒をしなくてはいけない段階だと考えています。今日も13人と少ないですが、休み明けですから、PCR検査が少ないということも考えられるので、これは20人~30人くらいのレベルだと私はとらえておりますが、明日からもこの数値をしっかり見極めながら、冷静・迅速に対応していくことが必要だと思っております。
 県民の皆さまには、何度も申し上げますが、引き続き、感染防止対策へのご協力をお願いしたいと思います。9月30日で緊急事態宣言の期限が終わるということで、もちろん県知事としては、この期間で緊急事態宣言をはずせるようになればいいと思いますけども、全体の感染状況を見ながら、最終的には国が決めるわけですが、県としてどんな対応をしていくか決めていきたいと思います。とにかく最初に考えなければいけないのは、県民の皆さんを守ると。これが最優先だと思っています。
 それから、今日もワクチンパスの話がいろいろ出ておりまして、もちろんこのまま、我々が考えているシナリオでいけば、10月の上旬、中旬くらいには、県民の8割の方々が2回の接種を終えるということで、その接種率ですとか、そのときの感染者数など全体を見ながら、県独自のワクチンパスを全国に先駆けて導入して、なおかつ、愛郷ぐんまプロジェクトのような事業を、これも全国に先駆けてやりたいと思いますが、規制緩和は慎重にやっていきたいと思います。接種率が上がった、感染者数が減ったからといって、「マスクは着けなくてもいいですよ」「密は気にしないでください」みたいなことは言いません。やはりそこは慎重に、マスク着用のような基本的な感染防止対策は続けていただくと。実際に、愛郷ぐんまプロジェクトを実施する際には、前回の記者会見でも申し上げましたが、これを利用していただく方にマスクを提供したいと思っておりますし、さらには、感染対策をしっかりやっていただくこととあわせて、医療体制の強化を図っていきたいと。そのために、9月補正予算で医療提供体制を強化するための予算をしっかり組んでおりますので、その3本柱で、慎重にやっていければと思っています。
 ワクチンパスについてはいろいろ議論があることも承知しております。ワクチンを打てない方もおりますので、ワクチンを打てない方々への配慮もしっかりと、たとえばPCR検査や抗体検査なども入れながらやっていくと。これは前回の記者会見で申し上げたとおりですが、そういったところにも配慮しながら、ワクチンパスや新たな経済対策を進めてまいりたいと思います。
 ロードマップをお示ししました。ここ数ヶ月で県がやろうとしていることもお示ししました。皆さんと協力しながら、このロードマップのとおりにしっかりいくように頑張っていきたいと思います。新型コロナとの闘いはまだ続きますが、引き続き、皆さんのご協力を心からお願いして、今日の会見を終わりにさせていただきたいと思います。
 記者の皆さん、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます。

(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。