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■会場 記者会見室
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
令和5年3月16日定例記者会見動画(You Tube:外部リンク)<外部リンク>
モニター資料 (PDF:2.65MB)
■知事冒頭発言
1.はじめに
2.ウクライナ避難民学生支援について
3.愛郷ぐんま全国割について
4.新型コロナ直近の感染状況について
5.tsukurun1周年記念イベントについて
6.直滑降ストリームの告知について
■質疑応答
■知事メッセージ
それでは、知事の定例会見を始めさせていただきます。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。本日は、「ウクライナ避難民学生支援」それから「愛郷ぐんま全国割」「tsukurun一周年記念記念イベント」等について発表させていただきます。
まずは、日本語学校を運営する「学校法人 NIPPON ACADEMY」とウクライナ避難民学生との学費請求をめぐるトラブルに関する県の対応状況をご報告をさせていただきます。
去る2月24日の群馬県記者クラブでの記者会見において、学校法人理事長が「難民貴族」等の不適切な発言を行った件について、昨日15日、当該学校法人に対して、文書によって行政指導を行いました。学校法人として事実が発生した原因を分析し、法人のガバナンス強化を図るために運営改善計画の作成を求めるものです。学校教育法第127条第3項では「専修学校の設置者は社会的信望を有すること」と定められていることから、群馬県としてこれに基づいて行政指導を行う判断をいたしました。二度とこうしたことがないよう、しっかりとした改善計画が作られることを期待しています。なお、学生とのトラブルについては現在調査中であり、事実関係をよく見極めてまいりたいと考えています。
次に、当該学校の学生への支援について、ご説明したいと思います。群馬県を頼って身を寄せているウクライナ避難民学生の皆さんが、引き続き安心して、群馬県前橋市での暮らしを続けられるように、国、群馬県、前橋市が連携して、支援パッケージという形で、避難民学生を支援してまいります。具体的には、学生が県内の他の日本語学校などでも学べるように、日本語や専門分野の学習や就労を支援いたします。新たな取り組みとして、県内の受け入れ可能な大学等と学生のマッチングを行います。そして新たに入学した場合には、県で一時金を支給いたします。その他、前橋市でも、日本語学習についてはオンライン学習での支援を用意しています。悩み事や心配事への対応としては、通訳や相談窓口を通じたケアを充実させていきたいと考えています。生活費の支給、住居の提供については、引き続き学生が同じ場所で住み続けられるように、これまでどおりの支援を行ってまいりたいと思います。なお、今回の支援パッケージについて、入管庁を通して、避難民学生に周知を図っているところです。
残念ながらウクライナ侵攻の収束はいまだに見えておりません。避難されている方々にとっては、いつ自国に帰れるかも分からず、不安な日々を過ごしておられることと拝察いたします。群馬県としては、引き続きウクライナ避難民の皆さまに寄り添いながら、関係機関と連携して支援に努めてまいりたいと考えています。
続いて、愛郷ぐんま全国割です。昨年10月からスタートした、全国を対象とした観光需要喚起策、「愛郷ぐんま全国割」については、その期限を3月31日とし、現在まで多くの皆さんにご利用いただきました。この度観光庁から、4月以降の全国旅行支援の実施についての方針が示され、群馬県としても、これまでの予算の執行状況を踏まえて方針を決定いたしましたので、それを発表したいと思います。
スライドをご覧ください。群馬県では、3月31日を期限としていた愛郷ぐんま全国割を4月以降も延長し実施することといたしました。割引適用期間は、国の方針に合わせて、6月30日金曜日までといたします。ただし、ゴールデンウィーク期間である4月29日から5月7日までは割引適用外ということになります。なお、対象要件、割引率については変更ありません。予約受け付けは3月27日月曜日から開始いたします。個別予約では取れない場合でも、パックツアーなど、団体旅行では予約できる場合もありますので、そちらもご検討いただければ幸いです。いずれにせよ、旅行会社で割引の再開の有無など、対応が異なりますので、詳細は各社のホームページでご確認いただきたいと思います。
群馬県としては、この制度を最大限に活用して、全国の方に群馬県を観光してもらえるように取り組んでまいります。気候も暖かくなって、観光には絶好の季節となります。県内外の方々には、ぜひ群馬県での旅の魅力を楽しんでいただければと思っています。
続いて新型コロナの直近の感染状況です。スライドをご覧ください。病床使用率と新規感染者数の推移です。病床使用率は8.8%で、重症者はおりません。本日公表の新規感染者数は146人です。以上、県内の医療提供体制は改善傾向が続いているということです。 先週、政府は5類移行後の医療提供体制について、幅広い医療機関で通常の対応に移行していくための見直し策を決定いたしました。群馬県ではこれに先立って、ロードマップを独自に策定し、いち早くポストコロナに向けて取り組んでいるところです。本日は、コロナ患者の受け入れ体制の現状について、ご説明いたします。
次のスライドをご覧ください。新型コロナの医療提供体制の状況に関するスライドです。本日時点で、コロナ患者の入院を受け入れている医療機関は、今週新たに1病院、2床増えて、61機関707床になっています。また、診療・検査外来も816カ所まで増えました。これまで申し上げてきたとおり、群馬県は医療機関としっかり連携し、地道に病床と診療所を積み上げてまいりました。その結果、入院医療、外来医療ともに新型コロナに対応可能な医療機関の割合は全国平均を大きく上回っておりまして、関東ではトップということになっています。
今後5類に移行した後は、幅広い医療機関で、コロナ患者の診療や入院に対応することが基本となります。さらに、コロナ患者であることを理由とした診療の拒否は認められなくなります。群馬県としては、県内12カ所の保健所ごとに、コロナ患者の受け入れ体制について、地域の医療関係者と協議する場を来週から順次開催していく予定です。医療関係者の皆さまには、5類の移行に備えて、今からコロナ患者の診療や入院に対応できる体制を整えていただくように、改めてお願いをしたいと思います。
次にマスク着用についてです。次のスライドをご覧ください。今週13日月曜日からマスク着用が緩和されました。私も適宜判断をしながらですが、通常業務ではマスクをしないで過ごしています。ただ街中を見渡してみると、着用している人が多いという印象を受けています。改めて申し上げますが、マスクの着用は、個々の判断です。その上で、着用を推奨する場面というのは、このスライドにあるとおりです。今後も(マスクを)着ける人と着けない人の間で分断が起きないように、しっかり情報を発信してまいりたいと考えています。
続いて、デジタル人材育成機関「tsukurun」についてです。群馬県では、次世代のデジタルクリエイティブ人材の育成を目指して、昨年3月にtsukurunを開設いたしました。このtsukurunが、この度一周年を迎えます。
スライドをご覧ください。これまでの利用登録者は2月末時点で640人に上っています。これまで土日を中心として、計126回のイベントを開催してまいりました。利用者のアンケートでは95%以上が満足しているという回答です。非常にいい結果が出ていると思います。また、過去の会見でもお伝えしましたが、XRとかメタバースをテーマとした国内最大級のイベント「XR会議アワード2020」で、全国の自治体初となる優秀賞を獲得しています。tsukurunの取り組みは高く評価されていると私たちは考えています。
そして先月には、利用者の作品を展示するメタバースワールド「tsukurun meta」がオープンいたしました。デジタルクリエイティブ人材が自由に創作できる環境が整いつつあります。
次のスライドをご覧ください。そんなtsukurunの一周年を記念して、パーティクルライブ&トークショーを開催いたします。パーティクルライブとは、バーチャル空間全体を演出し、まるでミュージックビデオに入ったような体験ができる音楽ライブのことです。メディアアートの中でも最先端の分野の一つだと言われています。開催日時は3月18日土曜日の13時半からで、会場はメタバースワールド「tsukurun meta」です。参加者は県内に在住あるいは在学している中高生を対象に公募で決定したいと思います。ライブ&トークショーでは、世界的なクリエイティブの祭典において、アバターダンスコンテストで優勝したVRアーティスト「カソウ舞踊団」、皆さんご存知でしょうか、この「カソウ舞踊団」の皆さまなどをゲストにお迎えする予定です。また、イベントには私のアバターも参加いたします。このイベントで使用する私のアバターも、ちょっと皆さんへのサービスでご覧いただこうと思います。15秒どうぞ。
(知事のアバターが動く映像)
この動作の中でバク転以外全部、アバターじゃないリアル山本一太でもできるかなと思うんですが、このアバターは、今いろいろ技術が進んでいるので、結構感銘を受けたんですけど、専用の機材で360度スキャンをして作成しました。かなり短時間でできるんですよね。完全オリジナルアバターです。今ご覧になったように、動きを設定することで、踊ったり、バク宙もできるというものです。
今回私はこのアバターで、初めてメタバース上での司会というものに挑戦いたします。イベントへの参加方法など詳細はtsukurunのホームページをご覧ください。今回のイベントを契機に、tsukurunでのデジタル人材の育成を進化させ、群馬県のクリエイティブ拠点化に向けて、より一層取り組みを進めてまいります。ぜひメディアの皆さんに、私のアバターの動きを、ぜひ見ていただきたいと思っています。
最後に、今週の「直滑降ストリーム」です。スライドをご覧ください。今週は「となりの始動人」のコーナーです。ゲストは現役の女子大生でありながら、ファッションモデルや社長としても活躍されている渋川市出身のみゆうさんです。みゆうさんは、雰囲気はとってもおっとりした感じなんですけれども、非常に芯の強い方だと感じました。コロナ禍でのミスコンテストへの挑戦をきっかけに「やらない後悔はしたくない」という強い信念を持つようになったと伺っています。
前編では、コロナ禍での大学生活とか、企業のきっかけとか、ブランドのコンセプトのお話を伺いました。明日の17日19時からYouTubeのtsulunosチャンネルで配信しますので、ぜひご覧ください。
結構、「となりの始動人」のシリーズね、まだまだ全国的には知名度そんなにない人も出るんですけど、これよく昔、アメリカで結構活躍してるんだけどまだ表に出てないロックミュージシャンのこと「アンダーカバー」って言うんですけどね、このアンダーカバー結構いっぱい来ているので、ぜひ皆さんこの番組注目していただいて、応援をしていただきたいなと、ここから結構活躍する人たちが出てくるんじゃないかと思っておりますので、ぜひ今日お集まりいただいたメディア関係者の皆さまにも、この番組、特に「となりの始動人」コーナーに注目していただければと思います。私からは以上です何かご質問があれば、どうぞ。
●マスク着用の緩和について
(記者)
まず、マスク(の着用)が自由になったということで、知事や副知事もマスクしていらっしゃいませんけれども、顔が見えるとか、過ごしやすいとか、どんなふうに街や庁舎内を見ていて感じられましたか。
(知事)
まず、記者会見が随分変わったんですけれど、ここに幾つも仕切りがあったときは、あんまりよく(記者さんの声が)聞こえないときもあって、申し訳ないけれど、こんなこと(聞き耳を立てるような仕草を)やっていたんですけれど、記者さんの話も、(前は)時々マスクで聞こえにくいときがあって、(けれど今は)ものすごいクリアに聞こえますし、非常に記者会見はやりやすくなったなと思っています。
それから、街を歩く人はやっぱりかなりまだ多くマスクを着けている方がいて、昨日ちょっと選挙の応援にも行ったのですけれども、大多数の皆さんがまだ、特にお年寄りは心配されているのかマスクを着けている方も多くて、あとは花粉症でマスクを着けている人も相当いる感じではありましたけれども、街全体が少し明るくなった感じがします。もちろん、マスクの着用はもう個人の判断なので、県庁でも私と宇留賀副知事が(マスクを)外していますけれど、ちょっと花粉症のある幹部は着用していたりするんですが、でも、庁議でもみんなほとんどマスクを外して出てきているので、久々になんていうかマスクをしていない顔を見て、とっても新鮮だなと思っていますし、世の中全体は明るい感じになってきているので、早く5月に5類に移行しないかなと、個人的には4月に前倒していただけないかなと、そんなふうに感じています。
●ウクライナ避難民の支援について
(記者)
ウクライナ避難民の方の支援についてお伺いします。まず、支援の対象者なんですけれども、NIPPON ACADEMYの、今渦中にある方を含め、新しく受け入れる方などすべての方がこの支援を受けられるというような認識でよろしいですか。
(知事)
知事戦略部の方から答えます。
(知事戦略部長)
例えば、今回のトラブルを受けての支援パッケージということで検討はしましたけれども、群馬県は今51名の(ウクライナ避難民の)方が、いらっしゃっていますけれども、この(支援の)内容はすべての方を対象にしたいと考えております。
(記者)
あと、入管で周知をしているとあったので、さらに新たに受け入れる方もこの支援を受けられるということでしょうか。
(知事戦略部長)
「新たに群馬県に来れば(支援対象となるか)」ということですね。
(記者)
はい。
(知事戦略部長)
群馬県に避難している方については、こういった支援を用意していると(いうことです)。
(記者)
分かりました。あと、県内の受け入れ可能な大学等の教育機関の数は分かりますか。
(知事戦略部長)
今、いろいろと調整していますので、またその辺は整いましたら報告させていただきます。
(記者)
あと、この一時金については、今額とかは決まっているんでしょうか。
(知事戦略部長)
現時点では、1人当たり1回限りなんですけれども、10万円を考えております。
(記者)
一律10万円。
(知事戦略部長)
はい。
●愛郷ぐんま全国割の期間延長について
(記者)
旅行支援の関係で伺いたいんですけれども、これは団体客・個人客ともに支援を受けられるということで大丈夫でしょうか。
(知事)
戦略セールス局長から正確に説明させていただきます。
(戦略セールス局長)
そうですね、個人客・団体客ともに対象になります。
(記者)
今年度までで、予算が残っているので延長するということになると思うんですけれども、予算の残りの具体的な割合ですとか、額みたいなものって分かりますか。
(戦略セールス局長)
事務費も含めて、少し精査をしているところになりますので、本当に最後の最後までしっかり使い切るような形でやっていきたいと思っています。
(記者)
今のところ具体的な額とかは分からないということでしょうか。
(戦略セールス局長)
そうですね、正確なところがまだ出ていないです。
(記者)
わかりました。知事に伺いたいのですけれども、このマスクの個人判断の件や延長期間中に5類移行も迎えますけれども、それを受けて、さらに全国割を最後まで使って欲しいというような期待などあれば教えてください。
(知事)
そうですね、マスク(の着用)は先ほど申し上げたとおり、個々の判断なので、例えば5類に移行してもマスクをしたいという方が肩身の狭い思いをしないようにしなきゃいけないと思っています。5類移行でさらに、この愛郷ぐんまもそうですけれども、みんながもう少し旅行に行きやすくなって、こういう仕組みをどんどん使っていただければ、経済効果も上がってありがたいなと思っています。
●NIPPON ACADEMYへの行政指導について
(記者)
先ほどのお話にあった、NIPPON ACADEMYへの行政指導は、内容的には記者クラブでの会見の発言内容についての行政指導ということになるんでしょうか。
(知事)
生活こども部長の方から(説明いたします)。
(生活こども部長)
あの発言に対しての行政指導ということになります。
(記者)
それを聞き取りでも向こうも認めてということになるんですか。どういう形で事実関係を把握されたのかというのも含めてなんですが。
(生活こども部長)
記者会見があった頃から報道等もありますので、学校法人側に連絡を取りながら、内容を確認しております。
(記者)
求める改善計画書なんですけれども、何の改善をしろというふうに求めているんでしょうか。
(生活こども部長)
先ほど、知事から冒頭にお話もありましたが、学校法人のガバナンスを強化して欲しいということですね。
(記者)
聞き取りとかは何回かしている状況なんでしょうか。
(生活こども部長)
先週から訪問の調査を始めたところです。ただ、その前後にはもうすでに電話連絡等で法人の理事からは聞き取りなどを行っております。
(記者)
では複数回聞き取りをして、こういう判断に至ったということですね。
(生活こども部長)
はい。
●国境を跨ぐデータ流通の枠組みの名称について
(記者)
G7のデジタル・技術大臣会合の関係なんですけれども、先日河野太郎デジタル相に、上毛新聞の方でインタビューしまして、G7会合の参加方法で提案する「国境を跨ぐデータ流通についての国際的な枠組み」について、名前に「群馬」がつくような可能性に河野大臣が含みを持たせていました。群馬高崎イニシアティブとかなどの候補が上がっていると聞いています。もし実現すれば群馬のデジタル分野での国際的知名度の向上に大きく繋がると思うんですけれども、知事の期待感を含めて伺えればと思います。
(知事)
この間、上毛新聞の一面に載った河野太郎大臣のインタビューを拝見させていただいて、大変うれしく思いました。まず、河野大臣の方から「山本知事だったら群馬イニシアティブって呼ぶんじゃないか」みたいな話があったのが、非常に河野大臣の心遣いがとても心に響いたんですけれども、河野大臣は、ここでも何度か言ったかもしれませんが、今までいかなる役職についても、そのポストを最大限に生かして、いろいろ新しいイニシアティブを実は打ち出してきているので、このデジタル大臣会合っておそらく、私はG7の関連会合の中でも花形の一つだと思うんですけれども、これを契機に京都プロトコールじゃないんだけど、新しい形の枠組みをぜひ発信してもらいたいと思いますし、その時はぜひ高崎イニシアティブとか群馬イニシアティブとか、そういう名前をつけて欲しいと思うし、政府もぜひそういうネーミングにして欲しいと思いますし、私自身はこれはもう、群馬イニシアティブだというふうに言おうかなと思っています。
●tsukurun1周年の課題について
(記者)
tsukurunについて伺いたいと思います。1年経ってということで、先ほど成果面、よく分かりました。満足度95%以上というのもすごい数字だなと思っているんですが、一方で、知事がこの1年やってみて課題面というか、例えば、利用登録者数が640人ということで県内の子どもの数で言えば少なくて、これからどうやって県内の子どもに広めていったり、触れる機会を増やしていくかというのも、一つ課題なのかなって個人的に思ったんですけれど、知事のそのお考えを伺えればと思います。
(知事)
まずは戦略セールス局長から。
(戦略セールス局長)
tsukurunの関係ですけれども、昨年オープンして、最初に想定した人数というのは、しっかり利用いただけていると思っております。その中で、やはり今のところ利用されている方が、(施設が)前橋にあるということで、前橋市あるいは高崎市、伊勢崎市あたりの方で、6、7割を占めている状態なんですね。今年度、出張tsukurunをやったりもしましたし、来年度は、そういう希望のあるところを含めて、サテライトを作っていければいいなと思っていますので、やはり、広く県内の方に使っていただけるというのが1つ課題かなと思っております。
(知事)
1年やってみて、改めて思うのは、これも明らかに「群馬モデル」だと思うんですよね。全国の自治体で初めての取り組みだったわけですけれども、施設自体がものすごくそんな大きな施設じゃないので、(利用者が)何万人とかは最初から無理なんで、今戦略セールス局長が言ったように、我々が立てた目標はもうクリアしたんですよね。ただこれ、はっきり言ってサイバースペース上でいろんなことやっていくので、今度のtsukurun metaみたいなね、ここでどんどん広がっていけば、実はここに参加する人っていうのは、何十倍も増えてくと思うので、そういうところでしっかりやっていければいいのかなと。
あと、課題としては、結構評判もいいんですけれど、やっぱり少し一部の地域に(利用者が偏っている)というのがあるから、これをいろんな形でまた、いかに群馬県全体の子どもたちに広げていくのかというのは、いろいろまた知恵を絞って進化させていければなと思っています。
●ウクライナ避難民学生支援について
(記者)
ウクライナの支援の関係で問い合わせなんですけど、事務的かもしれないんですけど、確か群馬大が「ウクライナ人学生を受け入れるのに、学費とか、生活費の問題があるので2人が精一杯」みたいに会見で言っていて、それで「NIPPON ACADEMY」に約40人ぐらいの学生がいるうち、別の学校に移りたい人の人数がちょっと分からないところがあるんですけど、人数によっては受け入れ先を見つけるのは結構難しい可能性があると思うんですね。それは学費や生活費を誰が負担するかという問題もあると思うんですけど、そこら辺はどうお考えでしょうか。
(知事戦略部長)
今記者さんが言われたように、例えば群馬大学もある程度枠がありますので、当然県としても群大の方にも声をかけて検討していただいてますし、あとやり方が、すべて受け入れるのか、いろいろな支援がありますので、その辺は県内の各大学にも、こちらの方で打診をしている中で、どういった支援ができるのか、全く、NIPPON ACADEMYと同じような形ということではなくて、いろいろな形で、できるだけ本当に群馬で引き続き学びながら生活、安心していただけるような形で、今大学とも調整しているところでございます。
(記者)
入管から連絡っていうのは、県が直接、それぞれの学生の連絡先を持っていないから、入管から伝言してもらうという意味で、入管と、先ほどおっしゃったんでしょうか。
(知事戦略部長)
入管の方も、かなり今回のことについては関心を持っていますので、そういう中では、入管の方が、今学生とも何人かヒアリングをしてまして、こちらとしても、情報は共有するような形で進めていますので、あまり幾つもの機関がヒアリングするというのも、学生の負担になりますので、そういった意味で、入管がある程度ヒアリングした人には、また再度その中で、今回の支援パッケージの方を説明させていただくということで考えて、今そういった形で今進めております。
(記者)
NIPPON ACADEMY在籍者あるいは、出ていった人とかに、直接的には入管が連絡するという形ですか。
(知事戦略部長)
現時点ではそうです。
●NIPPON ACADEMYへの聞き取りについて
(記者)
理事長への聞き取りの関係を聞いてもいいでしょうか。
(知事)
どうぞ、生活こども部長。
(記者)
先ほど、数回聞いているというお話で、聞き取り相手は理事長や、あるいは学校関係者ということですかね。NIPPON ACADEMYに関しては。
(生活こども部長)
主には学校関係者ということになります。
(記者)
理事長ではなくて。
(生活こども部長)
理事、役員等です。
(記者)
今、調査途中なんですよね。まだ終了してないんですよね。
(生活こども部長)
学費のトラブルについては調査中ということになります。
(記者)
現時点で分かった事実関係とかはあるんでしょうか。それとももうちょっと先にならないと、あまり外部には言えない感じですか。
(生活こども部長)
はい。
(記者)
言い分の違いみたいなものは今のところ感じていらっしゃるんでしょうか。
(生活こども部長)
そこら辺もあわせて後程ということでお願いします。
(記者)
ウクライナの関係なんですけれども、聞き取り相手、主に理事さん役員さんということで、理事長さんに対して直接聞き取りは、試みがなかったのか、あるいは試みたものの、向こうが対応しなかったのか、どういう状況でしょうか。
(生活こども部長)
直接理事長に(聞き取りする)という形はとっておりません。
(記者)
それは何かどういうことをお考えになってですかね。
(生活こども部長)
どういうこと(とは)。
(記者)
周辺から聞いた方が良いと、ご判断されたということだと思うんですけど。
(生活こども部長)
事実を冷静に伝えてもらいたいというところもありますので。
(記者)
先ほどのQ&Aで、電話で伺ったというのは、それも理事長ではなくて、理事さんに。
(生活こども部長)
役員ですね。
(記者)
直接お話を理事長に対して聞かれたことはないということでよろしいですか。
(生活こども部長)
そうですね。そんな形にはなります。
(記者)
その場でも何かお話をするようなことは調査としては行われてないですかね。
(生活こども部長)
はい。
●ウクライナ避難民支援について
(記者)
支援の方のお話で、伺いたいんですけれども、今回「難民貴族」という発言があったことが背景で、今回こういう支援に至ったと思うんですけど、ちょっとそこの間の論理が、もうちょっと知りたいなと思って、要は連携がまだ足りてなかったというご判断で、今回こういう支援をされることになったんでしょうか。
(知事)
知事戦略部長どうぞ。
(知事戦略部長)
すみません。連携がなにか足らなかった・・・。
(記者)
難民貴族という発言があったのも、この(支援)パッケージに至る一つの理由だったと思うんですけど、ああいう発言があって、改めてお考えになって、もうちょっと県と市とかが連携したほうがいいなという結論に至られたんですかね。
(知事戦略部長)
連携自体は、これまでも生活支援ということで、県と市町村とで役割分担を決めた中でやってきていますので、契機は、特に学生さんが、日本語学校に通いたいという希望があった方が例えば通えなくなってしまうとか、そういったときに、何か支援ができないかと。あと、聞き取り調査、先ほど言った入管等の聞き取り調査でも精神的なケアが必要だというようなことも感じたものですから、そこの相談体制を充実するということを改めてということであります。
(記者)
NIPPON ACADEMYから他のところに移りたい人を、まずはメインで何とか保護したいというかそこに手をかけられたらという意図ですかね。
(知事戦略部長)
それも一つ大きな中で、やはり全体でも引き続き群馬で暮らしている方、NIPPON ACADEMYに通っている方以外もいますけれども、そこも改めて考えた中で、長期に、もう1年以上に渡っていますので、そこは前回の記者会見でもあったかもしれないですけれども、精神的なケアも相談体制もしっかりしていくということで、引き続き市町村、今回特に、さらに国とも連携しながら支援するということで(支援)パッケージを用意させていただきました。
(知事)
宇留賀副知事から何かありますか。
(宇留賀副知事)
今ご質問いただいたところの、今回のその話の経緯に、やはり群馬県から転居を希望するような方もいらっしゃいますし、僕らとしては、やはり引っ越しは結構な負担だったり、また新しい土地に行くのも負担だと思うので、できるだけ群馬県で、ある意味、いろんな精神的、また物理的負担が少ない形で居ていただけるように、しっかりしていった方がいいと。特にもう入管も動いていますし、当然前橋市も我々も、できるだけサポートしたいと(思っています)。
ただ、情報が錯綜して国からも情報が行き、県からも行き、市からも行きという形ではなくて、ちゃんとまとめて、先ほど部長から申し上げたように、入管の方が今パイプ役になっていただいてるので、入管の方からしっかり、そういう情報をまとめてお伝えさせていただくというふうにするのが、我々ができる、今最も一番ウクライナの方にとって、いいことかなと思って、こういう対応させていただきます。
●学校教育法第127条第3項による行政指導の例について
(記者)
行政指導について、ちょっと確認させていただきたいんですけれども、先ほど知事がおっしゃっていた条項(学校教育法第127条第3項)に基づいての行政指導は、これまで県内で過去に例があるものでしょうか。
(知事)
それはどうでしょうか。調べてみようか。分からなければ調べてみて。
こういうことに基づいた行政指導ですか。
(記者)
そうですね。先ほどおっしゃっていた「専修学校の設置者は・・・」という(条文です)。
(生活こども部長)
こういったケースではございません。
(記者)
初めてのケースですね。
(生活こども部長)
はい。
(記者)
全国的な傾向とか、そういう過去の事例とか分からないですかね。
(生活こども部長)
それは把握しておりません。
(記者)
知事にお伺いしたいんですけれども、公の場で難民貴族という発言をされて、ホームページで今三行の謝罪文が掲載されていると思うんですけれども、改めてそういう記者会見というような場での謝罪というようなものはないという現状に関して、知事としての意見があれば。
(知事)
我々として、しっかりと行政指導を行ったので、それを踏まえて相手方がどう対応するかをしっかり見極めたいと思います。
それでは、今日の定例会見をここまでにしたいと思いますが、最後に、知事の方から県民の皆さまに少しお話をさせていただければというふうに思います。
先ほど申し上げましたが、マスクの着用が、個々の判断になりました。私自身は、前回の会見で申し上げたとおり、マスクを外して基本的に活動しておりますけども、皆さんの個々のご判断で、マスクを着けるあるいは着けないということをお決めいただければと思っています。群馬県の方としては、マスクを推奨する場合だけは、少し発信をさせていただきました。同時に、やはり状況も変わってきているので、あまり過度な対策については少し見直させていただくことになりました。
いずれにせよ5月には、(新型コロナ)ウイルス(感染症)が5類になるということで、何度も言うとおり、もう個人的には、というかどこかで政府にもお願いしようかなと思っているんですけれども、今ほとんど全国的にも第8波が収まってきているところなので、本来であれば、私は1カ月ぐらい前倒して、国が大きな方向に、踏み出すのがいいなと思っているんですけれども、いずれにせよ、何度も言うように、少なくとも5月からはコロナウィルスと本当の意味で共生する社会に移行していくことになります。感染防止対策は、もちろん必要かもしれませんけれども、経済をとにかくしっかり回していくという状況になってまいりますので、そこに向けてロードマップも発表いたしましたので、県は、このロードマップを中心に準備して、もう1回言いますが、5類になったときに、県民の皆さんの間で混乱が生じないように、できる限りソフトランディングをしたいと思っております。
いずれにせよ、この5類への移行も、皆さんとよく力を合わせて、スムーズに行けるようにやっていきたいと思いますので、引き続き県の対策、政策、考え方に、またご理解ご協力いただければ幸いです。
今日は、前半に高崎市長との会見があったんですけども、メディア関係者の皆さんには今日も最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございます。結構記者会見多くてメディアの皆さんも大変だと思うんですけれども、かつて1カ月に1回とか2回の時もあったので、それに比べれば、やっぱり情報発信は多い方がいいに決まってますし、やっぱり県民の皆さんにそれだけ伝えたい情報が多くなっているということなので、ぜひその点はご理解をいただいて、また、記者会見の方にもご協力いただければ幸いです。ということで今日の会見はこれで終わりたいと思います。ありがとうございました。
( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。