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第20回定例記者会見要旨(9月9日)

更新日:2022年9月9日 印刷ページ表示
  • 日時 令和4年9月9日(金曜日)午前11時00分~11時40分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等19人
  • 記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

令和4年9月9日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

モニター資料(PDFファイル:781KB)

知事冒頭発言

発表項目

1.はじめに
2.フィンランド訪問について
3.アメリカ訪問について
4.新型コロナ直近の感染状況

質疑応答はこちらをクリック

1.はじめに

 群馬県知事の山本一太です。定例会見を始めさせていただきたいと思います。今回は、知事就任後、最も長期に渡る外国訪問となっています。その間は県庁を離れることにはなっていますが、Webを活用して記者会見を行い、県民の皆さまへの情報発信、説明責任を果たしていきたいと考えておりまして、今日は、こうしたオンライン形式での会見になりました。
 記者の皆さんには、いつもと違う方法、時間にも関わらず、ご対応いただきありがとうございます。オンラインの記者会見は、今回初めての取り組みなので、ご不便な点もあると思いますが、ぜひご容赦をいただければと思っています。

 付け加えておきますけれども、日本を離れて以来、毎日県庁とは連絡を取り合っておりまして、何かあれば私の方に(情報が)上がるようになっています。もうすでにいくつかの案件が、この海外出張の間にも上がってきておりますので、その点は、常に情報を得て、また必要があれば指示を出せるという状態になっていることを、念のためにお伝えしていきたいと思います。

 現在、私はアメリカのインディアナ州に来ています。日本時間だと、9日金曜日の11時だと思いますが、こちらは今、8日木曜日の22時です。

 それでは会見の中身に移りたいと思います。スライドをご覧ください。
 本日の会見の主な項目です。今日は「アメリカ・フィンランド訪問」と「新型コロナの直近の感染状況」について、発表したいと思います。

2.フィンランド訪問について

 まずフィンランド訪問についてですが、9月6日から7日にかけて、フィンランドのヘルシンキを訪問してまいりました。その概容から報告したいと思います。
 スライドをご覧ください。フィンランドは、2020年12月に、伝統的なサウナ文化をユネスコ無形文化遺産に登録することに成功しています。登録にあたっては、フィンランド政府はもちろん、企業や各地域など、様々な関係者が連携して、この登録を実現したと伺っています。
 今回群馬県が進める、温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録に向けて、サウナ文化登録に携わったフィンランド政府のホンコネン科学・文化大臣、この人が政府の、まさに担当大臣ですけども、この方との会談を行いました。
 ホンコネン大臣との会談では、温泉文化の登録に向けた協力を依頼したほか、サウナ文化登録のプロセスなどについても、様々なお話を伺いました。大臣とは、当初10分の会談という予定だったんですけれども、こちらの熱意も伝わったのか、35分間英語で、大臣と一対一の会談を行うことができました。ホンコネン大臣からは、温泉文化登録に向けて、できる限り協力するというお話をいただきました。
 加えて、今後、サウナ文化と温泉文化という両国が持つ共通点を通じて、フィンランドと群馬県が相互交流を深めていくということにもご賛同をいただいています。
 会談には、登録に携わった政府機関の担当者の方々にも、ご参加いただきました。多様なバックグラウンドを持つユネスコの審査員に、温泉文化を理解してもらうための貴重なアドバイスを頂戴いたしました。
 また、サウナ文化の登録の実務において、その中心的な役割を担ったフィンランドサウナ協会も訪問させていただきました。サウナ協会からは、登録を目指す上で必要となる官民共働の流れとか、あるいは効果的な申請書作りなどについて、具体的なアドバイスをいただきました。施設の視察では、サウナ協会のオメロルオマ副会長に、ご案内いただきました。副会長からも、直接丁寧なご説明をいただきました。副会長のご案内で、フィンランドのサウナ協会のサウナハウスも見学させていただきました。

 今回、温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録に向けて、様々な情報や貴重なアドバイスを頂戴いたしました。そういう意味でも、大変有意義なフィンランド訪問になったと考えています。私自身が、今回の視察を通じて、温泉文化の登録に向けた取り組みをより一層加速していきたいという思いを強くしています。

 次のスライドをご覧ください。続いてフィンランドのヘルシンキ滞在中に、犬などのペットとの共生社会づくりの参考とするために、探知犬を研究しているヘルシンキ大学獣医訓練病院を視察させていただきました。
 探知犬というと、日本では、空港などで入国者の手荷物から薬物などの危険物を嗅ぎ分ける場面で活躍しています。一方フィンランドでは、嗅覚など、犬の優れた能力を生かし、実はコロナ探知犬としても活動しているという実態があります。2020年9月から2021年4月には、ヘルシンキ空港で、実際にコロナ探知犬が感染の有無を嗅ぎ分けておりました。PCRなどの検査体制が十分でない時期に、非常にスピーディーに、正確に探知を行っていたというのは、フィンランド側としても、非常に大きな成果を上げていたと捉えています。
 ドイツの研究結果によると、新型コロナの感染者かどうかを、94%の確率で正しく嗅ぎ分けられたという分析もあります。他にも、がんの患者や、マラリアの感染者を嗅ぎ分けられるという研究結果の報告もあります。
 今回、このプロジェクトを担ったラボを訪問いたしました。訓練中の犬が、実際にコロナを嗅ぎ分けるトレーニングを視察したり、研究者の皆さんから説明を受けることで、この問題について、たいへん理解を深めることができたと思っています。
 日本でも、犬や猫、ペットを家族として共生するという流れがあるわけですが、今回のフィンランド訪問を通じて、人間が持っていない犬の能力を生かして、パートナーとして共生していくという未来のあり方を見た気がしています。
 今後、フィンランドとの具体的な連携について、検討を急ぎたいと考えております。

 さらに、群馬県が進めているレジリエンスの拠点化に関連して、シェルター機能を備えた公共施設も視察させていただきました。岩盤の下に作られたイタケスクス市民プールと地下18メートルに作られたメリハカ市民シェルターの二つを視察いたしました。
 市民プールには、地上にある通常のプールと何一つ変わらない光景があって、多くの子供たちがここに来ていました。メリハカ市民シェルターも日頃から駐車場、スポーツセンター、子供の遊び場として使われているということでした。
 ヘルシンキ市においては、これは非常に感銘を受けたんですけれども、65万人の市民がヘルシンキ市にいるんですが、実は108万人分のシェルターが備えられてるということで、いつでもどこにいても、異常事態が起きたときにはセンターに避難できる環境が整っているということが分かりました。
 視察には、ヘルシンキの危機管理を数十年にわたって担っている、マーカネン危機管理担当官にご同行いただきました。シェルターの設置についての考え方、設置、運用方法について、詳細な意見を受け、それを踏まえていろいろな意見交換をさせていただきました。

 今回、海外の先進事例を実際に視察することによって、それぞれの社会的意義はもちろんですけども、こうしたことを実現する際の課題とか、とにかく様々な知見を得ることができたと思っています。群馬県の目指す未来の姿を考える上で非常に参考になるものばかりでした。
 また、群馬県とフィンランドの今後の交流の可能性も強く感じた次第です。フィンランドの訪問に際しては、サウナ文化に関連して、温泉文化世界遺産研究会、これは県議会のグループですが、ここの顧問の中沢丈一県議、それからシェルターのことに関しては、建設業協会の青柳会長、また探知犬については、医師会の須藤会長、それから群馬大学の村上教授にも、ご同行していただきました。この場をお借りして、こうした方々に改めて感謝を申し上げたいと思います。

3.アメリカ訪問について

 続いて、アメリカ訪問についてご報告をしたいと思います。スライドをご覧ください。
 本日、アメリカのホルコム・インディアナ州知事との会談を行いました。経済、教育、文化など幅広い分野での交流に関する覚書を締結をしたことについて、報告したいと思います。ホルコム知事との会談では、両地域の友好交流をより一層進めていくことが確認されました。
 まず、ホルコム知事から「インディアナ州において、スバルなど群馬県の現地進出企業がビジネスだけではなく、地域社会に貢献していることに感謝する」という言葉をいただきました。
また、州政府としてパデュー大学や企業と連携して、電気自動車向けの半導体やバッテリーの研究を進めており、こうした分野において、群馬県内の企業と連携を進めたいという話もいただきました。私の方からは、群馬県としても、ぜひ連携をさせていただきたいとお答えをしました。
 また、インディアナ州では、パデュー大学を含め、非常に質の高い大学がありますので、こうした大学と県内大学との交流も進めたいという希望を伝え、ホルコム知事の方からも賛同を得ました。

 最後に、今回の覚書を契機に、群馬県とインディアナ州の信頼を積み上げていく中で、将来的な姉妹都市締結の可能性についても探っていきたいと申し上げたんですけれども、ホルコム知事からも非常に前向きなお考えをいただきました。こういう流れについては賛同いただいたと思います。

 もう一つ申し上げますけれど、やはりインディアナ州は非常に、日本との関係を重視していることを改めて再認識をしたのと、それからスバルに対する現地の評価が非常に高いということです。これは、スバルのマザー工場が群馬県にあって、まさに群馬県の企業であるというような認識を持っている知事としては大変うれしく思ったところです。

 次のスライドをご覧ください。覚書に基づく具体的な取り組みについてもご説明したいと思います。
 まず、経済においては、現地進出企業、大学、研究施設との連携を、群馬県とインディアナ州政府双方から支援していきたいと思います。
 また教育においては、両地域内の大学交流とか、小中高生の交流を行うとともに、文化施設間の交流も進めていきたいと考えています。
 人材育成の観点では、群馬県の職員を派遣したいと思います。このことを通じて、インディアナ州政府との人的ネットワークの構築を目指していきます。
 さらに、各分野を横断する取り組みとして、両地域共通の地域課題解決のため、意見交換の場の設置を進めていきます。
 そのほか、アメリカ最大のイベントであるインディ500が開かれるインディアナポリス・モーター・スピードウェイ、また、世界最大の規模を誇る子ども博物館、それから製造業の競争拠点であるEMC2を訪問し、ここでも様々な連携の可能性、ヒントを得ました。
 今後もインディアナ州と群馬県の両地域がWin-Winの関係を構築できるように、さらに交流を進めていきたいと考えています。
 なお、明日以降も、パデュー大学のダニエルズ学長、この方は実は前の知事でもあるんですけれども、この方と会談したり、あるいは日本・米国中西部会、これも半世紀の歴史があるわけですが、この日米合同会議に参加をする予定です。
 群馬県のさらなる活性化につなげていくためにも、明日以降も、意義ある地域外交を進めたい。一つ一つの日程に全力を尽くしたいと思います。

4.新型コロナ直近の感染状況

 続いて、新型コロナの直近の感染状況についてご報告したいと思います。
 渡航中も、毎日の定期報告、随時の情報連絡体制を構築しておりますので、新型コロナの状況も連日しっかりと把握をしております。
 スライドをご覧ください。新規感染者の推移に関するスライドです。
 直近1週間の新規感染数は、1万41人ということになりました。先々週の1万7,368人、先週の1万3,639人から着実に減少しています。
 次いで、昨日時点の客観的な数値です。スライドをご覧ください。
 まず、上段の感染状況ですが、(1)の1日当たりの新規感染者数は、1,434.4人ということになっています。(4)の今週先週比については、0.73です。
 続いて、下段の医療提供体制です。(1)の病床使用率は42%、一方(2)の重症病床使用率については16.2%となっています。
 以上、県内の感染者数は、前の週の同じ曜日を下回る日が続いております。ようやく減少傾向に転じたと言っていいと思います。加えて言うと、医療提供体制も、直ちにひっ迫するような状況にはないと思います。
しかしながら、いまだ第6波のピークよりも多くの感染者が確認されていることは、しっかり頭に置いておかなければいけないと思います。
 こうしたことも踏まえて、引き続き感染リスクの高い場所への外出は、注意していただくなど、県民の皆さまには、ぜひ警戒感を持った行動をお願いしたいと思います。
 加えて、まだワクチンを接種していない方々、毎週のように申し上げますが、ぜひ積極的な接種をお願いしたいと思います。

 私からの冒頭説明は以上です。記者の皆さんから何かご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

新型コロナ感染症第7波の状況について

(記者)
 先ほど知事からもご報告がございました、コロナ感染者数の減少が見られるということですが、知事は(このことを)第7波収束の兆しと見ているのか、そのあたりのご認識を伺いたいと思います。

(知事)
 まず、収束という言葉の定義にもよると思うのですけども、もうピークアウトしつつあるということは、今のところ事実だと思っています。
 ただ、やはりこれまでの感染急拡大に比べると、一気に減るということはないと(思います)。先ほど申し上げたとおり、感染者はまだ相当、日々出ておりますので、しっかり油断しないで取り組まなければいけないと思っています。
 前向きな傾向として、病床使用率が下がってきたということは非常にいいことだと思いますので、とにかく医療のひっ迫が起こらないように、しっかりと数字をチェックし、冷静に対応していきたいと思っています。

新型コロナ感染者数の全数把握簡略化について

(記者)
 先日、政府は26日から感染者の全数把握の簡略化を全国一律で導入すると発表されています。この件について、山本知事のご見解をお伺いしたいと思います。

(知事)
 全国一律で判断するというのは、一つの考え方だと思いますし、私もそちらの方がいいと申し上げてきたので、方向をしっかり決めた以上、ぶれずに、これを貫いていただきたいと思っています。
 県の方も、政府の方針をしっかり見ながら、連携していきたいと考えています。

自民党議員と旧統一教会との関係について

(記者)
 昨日、自民党が、旧統一教会と何らかの接点があった議員が179人に上ると発表しました。自民党参院議員を務めた経験のある知事の今回の受け止めをお聞きしたいと思います。

(知事)
 旧統一教会の問題については、自民党として、はっきりとした方針を打ち出したということはいいことだと思います。
 とにかく、私の立場から言うのはあれですけれども、政権与党として、国民が納得できるような、しっかり説明を、これからもきちっとしていただきたいと思いますし、旧統一教会との関係は、しっかり清算をするということが大事じゃないかと思っています。

新型コロナ警戒レベルの引き下げ等について

(記者)
 コロナの関係で伺います。先ほど知事から「警戒はまだしなければいけない」というお話ありましたが、警戒レベルの引き下げについてはいかがお考えでしょうか。

(知事)
 現段階では、まだ方向性は決まっていないので、また時期を見て、よく県内でいろいろな協議をして、また専門家の方々のご意見も聞きながら判断をしていきたいと思います。

(記者)
 あと関連して、政府が陽性者の全数把握の見直しと同時に、陽性者の療養期間の短縮についても方針を示しました。
 専門家からは感染リスクが高まるとの指摘もありますが、知事のお考えはいかがでしょうか。

(知事)
 これは、政府として一つの方向性を示したと思っていますし、いろいろなこれまでの流れ、他の国の状況等々もよく考えた上で言うと、方向として私は間違ってないんじゃないかと思っています。

インディアナ州への県職員派遣について

(記者)
 インディアナ州に県職員を派遣する関係で、これは常駐なのか、また、県事務所を設置するというような意味で捉えてよいのでしょうか。

(知事)
 これは担当部長からまず正確に答えてもらいたいと思います。

(知事戦略部長)
 職員の派遣ですけれども、これについては、まだインディアナ州と調整をしているところでございますが、州政府の方で、例えば、群馬県と州政府で職員を派遣するという形はなかなか難しいということですので、今、インディアナ州にある大学へ語学留学と、あと、インディアナ州の関係機関へのインターンシップを合わせたような形で県職員の派遣について検討して、インディアナ州とも調整しているところでございます。
 また、事務所(の設置)ということについては考えておりません。

県内通園バスの状況調査について

(記者)
 ちょっと報道があったんですけれども、静岡の通園バスに、女の子が置き去りになって死亡した件で、県内でも状況を調査するというようなことなのですけれど、その点もし、今お話になれることがあったら教えていただけますか。

(知事)
 ちょっと、まず詳細が分からないところもあるので、改めて中身を確認してお答えしたいと思います。現段階で少し中身を調べさせてください。

アメリカ・フィンランド訪問について

(記者)
 先ほど、アメリカとフィンランドへの訪問について、それぞれ感想をいただいたんですけれども、テレビ向けに、ぜひその合わせた形での今回の海外訪問の成果といいますか、意義というところを改めて教えていただければと思います。

(知事)
 まだ終わってないので、これからまだアメリカで大事な仕事は残っているんですけれども、ここまでの感想を申し上げると、非常によかったと思っています。
 フィンランドについて言うと、先ほどもいろいろご報告させていただきましたが、群馬県がこれから、県議会の答弁でもお答えしたように、県が中心になって、特に知事が先頭に立って、日本の温泉文化をユネスコの無形文化遺産に登録するというキャンペーンを精力的に展開し始めました。
 これは、県議会とも協力してできると思っておりまして、これは本当に実現すれば、今、観光関係で頑張っている方々に大きなプライドを与えることにもなりますし、もしくは、無形文化遺産に登録されるということになると、コロナで疲弊した観光産業を後押しすることにもなると思うので、群馬県にとっても、全国の観光地・温泉地にとっても大事なことだと思っています。
 それを、何度も言いますが、これから知事が先頭に立ってやっていく意味で言うと、特に、さっきも言いましたが、非常に温泉文化と共通点のあるサウナ文化の無形文化遺産登録に成功しているフィンランドの事例を聞く、さらには、フィンランド政府関係団体からの協力を得るということはとても大事だったと思っていまして、今回、これについては、いろいろな情報を得ることができましたし、今後もこの問題については、政府を含めた様々な団体からも協力を得られるという流れができたということは、とても意味があったと思っています。

 加えて言うと、シェルターの視察。これはもう本当に、知事として見ておくべき施設だったと(思います)。先ほどもちょっと申し上げましたけども、ヘルシンキ市内にはこういう避難シェルターが、民間も含めて相当数があって、これは法律で設置が義務づけられているんですが、ヘルシンキ市民全員が避難できる。加えて、数十万人余分に収容できるようなキャパを備えているということで、これについても大変感銘を受けました。
 こういうことも、しっかりとこれからの県政に様々な形で生かしていきたいと思っています。

 それから、探知犬の話も、実はフィンランドは、特にコロナ(探知)犬について世界で最も進んでいる地域ですから、これについても、群馬県として「ペットとの共生」を(目標に)掲げておりますので、特にいろいろな広い意味で、これからペットと共生する社会をつくるという群馬県の目標を考えたときに、今回、探知犬研究の最前線にある、しかも、コロナの検査に、実際にヘルシンキ空港で探知犬を使って成功を収めたヘルシンキの経験を聞くということはとても重要なことでした。
 これについても、政府もそうですし、ヘルシンキ大学の教授や、あるいはNPOからも全面的に協力を得られそうなので、今後また、こういうルートを使って、ペットとの共生、あるいは、犬のような動物の活用についても、県としてしっかり検討していけるんじゃないかと思っています。

 アメリカについては、今回の訪問の本当に大きな目的の一つだったんですけれども、インディアナ州には必ず行かなければいけないと思っていました。
 2年前にホルコム知事にお目にかかったときに、ぜひ1度インディアナに来て欲しいと言われておりましたし、ご存知のとおり、インディアナにはスバルの工場がありますし、それだけじゃなくて、県内の多くの企業がインディアナに進出しているということで、今回滞在中に、企業関係者とのいろいろな意見交換や工場の視察などもするわけですが、そういう意味でいうと、知事になって以来の大きな課題だったインディアナ訪問ができて、さらにこのインディアナ州との連携を深めていく流れをつくれたことは、たいへん大きかったと思います。
 明後日、日本・米国中西部会の日米合同会議にも出ますけども、今のところ、4人くらいのアメリカの州知事が参加する予定ということで、群馬県知事として人脈を作っていく上で、非常に大事な機会だと思っています。
 スピーチの時間もあるので、こういう会議で、この地域の著名な経済人、それから日本側の主要な経済人も来ますけど、州知事も含めたこの方々に、群馬県の魅力を最大限アピールしていきたいと思っています。

(記者)
 先ほど、インディアナ州との覚書締結というところでお話があったんですけども、先ほど県職員の派遣についての質問がありましたが、いろいろな支援・交流、県職員の派遣というのが、おおよそいつから動き出したいか、スケジュール感が分かれば教えていただきたいと思います。

(知事)
 田子部長、お願いいたします。

(知事戦略部長)
 できれば来年度からそういった形でできればということで、インディアナ州と調整しているところでございます。

(記者)
 来年度からできればやっていきたいというところは承知いたしました。

 あとまた、ちょっと事実関係というところで、何点か質問させてもらいます。
 今回の海外訪問については、どこに何泊されるのでしょうか。

(知事)
 これも、知事戦略部長からお願いします。

(知事戦略部長)
 こちらでは、7泊10日ととらえております。

(記者)
 7泊10日のうち、何泊がどこで、何泊がアメリカでしょうか。

(知事戦略部長)
 1泊がフィンランドで、残りの6日がアメリカでございます。
 アメリカでは、インディアナ州に3泊、シカゴに3泊ということになります。

(記者)
 ありがとうございます。復唱すると、1泊フィンランド、3泊インディアナ、シカゴ3泊と。

(知事戦略部長)
 そのとおりです。

(記者)
 今回の海外訪問にかかった費用は今出せるものでしょうか。

(知事戦略部長)
 今手元にないので、また、後で対応させていただきます。

新型コロナ感染者の全数把握見直しについて

(記者)
 全数把握の見直しについて26日から(全国)一律(に実施)ということなんですけれども、この26日からの一律見直しに合わせて群馬県としても対応していくのか、それとも26日までの間に先行実施するのか、知事のお考えを教えてください。

(知事)
 担当部長から答えさせたいと思います。

(健康福祉部長)
 健康福祉部といたしましては、国の一律に合わせて準備を進めたいと考えております。

(知事)
 今言った流れでいいと思います。

知事メッセージ

 最後に、県民の皆さまに、知事からお願いをさせていただきたいと思います。
 今日も会見でご報告をいたしましたが、第7波はようやくピークアウトしつつあるということは言えると思います。(感染者数は)着実に減少傾向にありますけども、今日も会見で申し上げましたが、感染者数は依然として多い状況が続いているということで、なかなか油断ができないと思っています。この傾向をしっかりと定着させるためにも、ぜひ県民の皆さまには毎回同じことを言って申し訳ないんですが、基本的な感染対策をしっかり取っていただくことが重要だと思っていますので、ぜひご協力をお願いしたいと思います。
 群馬県としても、感染防止対策についてはしっかりとやっていきたいと思います。特に、今日も申し上げましたが、県内医療のひっ迫をしっかりと避けるように、病床使用率も抑えていきたいと思っています。
 いつも言っているように、こうして感染防止対策をやりながら、ようやく動き出している経済を止めないようにしたいと思います。その意味でも、ぜひ、県民の皆さまのご協力をお願いしたいと思います。
 今回は、先ほど申し上げたとおり、比較的長い海外出張に出ておりますが、こうして日本を離れていても、定例の会見もできますし、また、毎日のように県庁と連絡を取りながら報告を受けておりますので、知事としての公務に支障があるようなことは全くありませんので、その点もご安心をいただきたいと思います。
 いろいろな問題がありますけども、県民の皆さま一人一人と力を合わせて、しっかり乗り越えていきたいと思います。
 今日もご報告いたしましたが、今回の出張では、様々な成果を持ち帰れると思いますので、とにかく群馬県をより発展させるために、群馬県の経済を活性化させる、群馬県をよりダイナミックな県にしていくために、こうした海外出張も、状況を見ながらしっかりとやっていきたいと思っております。
 私からは以上です。記者の皆さんには、今日初めての試みだったんですけども、大変ご協力をいただきまして、この初めての海外からのネット会見、スムーズにできたんじゃないかと思います。最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。