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ツキノワグマ情報について
トピックス
クマとのトラブルを防ぐために
まずは、クマに出会わないことが大事ですが、万が一、出会ってしまったときでも落ち着いて行動しましょう。
決して「自分だけは大丈夫」とは考えないでください。
クマ人身被害防止に向けたパンフレットについて
クマの生態や人とクマとのトラブルを防ぐポイントを掲載したパンフレットを作成しました。
クマによる人身の被害を防ぐには、クマの習性を理解し、出会わないよう行動することが大切です。
パンフレット「クマとのトラブルを防ぐために」~人とクマとの共存のために~
- パンフレット「クマとのトラブルを防ぐために」(A3 2つ折り版) (PDF:3.35MB)
- パンフレット「クマとのトラブルを防ぐために」(A4ページ版) (PDF:3.32MB)
- パンフレット「クマとのトラブルを防ぐために」(ウェブブック)
クマの生息地である山に入る場合
クマと出会わないために
- クマ鈴やラジオなど音の出るものを持って行きましょう。
- もしもの時のために、市販されているクマ撃退スプレーを持参しましょう。
- クマの行動が活発になる時間帯(早朝や夕方の薄暗い時間帯)を避けましょう。
- ハイキングやキャンプで出たゴミは必ず持ち帰りましょう。
- 集落周辺や農地から、生ゴミや放置果実等の誘因物を除去しましょう。
- 山菜採りなどに夢中にならずに、周囲の音に注意しましょう。
- 新しい糞や足跡を見つけた時は、すぐに引き返しましょう。
もしクマに出会ってしまったら
慌てず、騒がずに、落ち着いて、クマとの距離に応じて対応しましょう。
走って逃げたり、大声を出したりすると、クマがパニックになって攻撃してくる危険があります!絶対にやめましょう。
子グマの場合も、近くに母グマが潜んでいます。可愛いからといって、近づいたり、写真撮影するのはやめましょう。
距離が離れている場合(こちらに気付いていない場合)
ゆっくりと静かに立ち去りましょう
距離が近い場合(こちらに気付いた場合)
- クマから目を離さずにゆっくりと静かに後退しましょう。
- その際には、万が一の突進に備えて、クマとの間に障害物(立木など)がくるようにしましょう。
クマが向かってきた場合
- クマ撃退スプレーを持参した場合は、目や鼻をめがけて噴射しましょう。
- もうダメだ!と思ったら、防御姿勢(お腹を地面に向けてうずくまり、頭や首を両腕で守る)をとりましょう。
住宅地周辺でクマを目撃したら
春になり活動を開始すると、クマが餌を探して住宅地に迷い込んだり、また、生ゴミなどの臭いに引き寄せられたりして、住宅地周辺にもクマが出没する可能性があります。
住宅地周辺でクマを目撃したら、以下のとおり対応してください。
- 近くに避難できる場所(建物や車の中)があれば、避難しましょう。
- 近くに避難できる場所がなければ、山での遭遇時と同じように距離に応じて対応しましょう。
- 避難等により危険がなくなったら、市町村役場や警察へ通報しましょう。
クマと出会ってしまったら
住宅地でクマに出会ってしまった場合の対応は、基本的には山で出会ってしまったときと同様です。
クマ人身被害防止のための動画について
動画1 「ある日、森の中じゃないのに、クマに出会ったら」
人里でクマと出会ってしまった場合の対応について、実演付きで紹介する動画を作成しました。
動画の後半では、クマの専門家である、東京農工大学大学院 グローバルイノベーション研究院 小池伸介教授に、知られざるクマの生態や、クマに関する素朴な疑問に対して解説をいただきます。
ある日、森の中じゃないのに、クマに出会ったら(動画)<外部リンク>
動画2 「クマとの出会いは突然に~クマスプレーの使い方~」
クマと遭遇した際に、クマを追い払い被害を防ぐことができる、クマスプレーの使い方に関する動画を制作しました。
クマスプレーの持ち方や、クマと遭遇した時の対処からスプレーを使用したクマの撃退までを実演つきで解説しています。
クマとの出会いは突然に~クマスプレーの使い方~(動画)<外部リンク>
クマの目撃・出没情報、人身被害情報
春から秋にかけては、クマの行動が活発な時期で、農地や集落など、人間の生活域でのクマの目撃・出没件数も多くなります。
県民の皆様には、クマへの警戒をお願いします。
群馬県クマ出没マップ
クマとの遭遇は、突発的に起こることが多く、予測は困難です。
日常生活やお出かけの際の事前知識としてお役立てください。
群馬県クマ出没マップ<外部リンク>
県内のクマの目撃・出没件数
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
令和6年度 | 21 | 95 | 219 | 131 | 107 | 51 | 27 | 16 | |||||
令和5年度 |
21 |
87 |
125 |
95 |
70 |
70 |
130 |
97 |
19 |
7 |
4 |
2 |
727 |
令和4年度 | 16 | 62 | 92 | 104 | 119 | 53 | 12 | 9 | 2 | 0 | 1 | 3 | 473 |
令和3年度 | 22 | 65 | 109 | 100 | 62 | 28 | 21 | 5 | 3 | 2 | 1 | 3 | 421 |
令和2年度 | 27 | 79 | 159 | 165 | 255 | 194 | 173 | 88 | 18 | 3 | 2 | 8 | 1,171 |
令和元年度 | 8 | 65 | 255 | 296 | 177 | 123 | 56 | 47 | 8 | 1 | 2 | 1 | 1,039 |
平成30年度 | 34 | 116 | 121 | 107 | 106 | 49 | 27 | 15 | 4 | 2 | 1 | 3 | 585 |
平成29年度 | 29 | 75 | 98 | 117 | 83 | 39 | 13 | 18 | 8 | 1 | 0 | 3 | 484 |
平成28年度 | 16 | 66 | 156 | 125 | 108 | 72 | 69 | 34 | 2 | 0 | 0 | 1 | 649 |
平成27年度 | 7 | 53 | 116 | 119 | 63 | 18 | 5 | 9 | 3 | 1 | 1 | 1 | 396 |
平成26年度 | 12 | 78 | 67 | 117 | 108 | 116 | 52 | 48 | 2 | 1 | 0 | 3 | 604 |
平成25年度 | 8 | 46 | 71 | 117 | 82 | 18 | 6 | 8 | 8 | 1 | 0 | 1 | 366 |
平成24年度 | 19 | 58 | 109 | 165 | 197 | 156 | 48 | 20 | 3 | 2 | 0 | 0 | 777 |
平成23年度 | 9 | 24 | 58 | 70 | 58 | 16 | 8 | 7 | 1 | 0 | 0 | 0 | 251 |
※本表は、人間の生活エリアでのクマの目撃・出没件数をまとめたものです。
※令和5年度の目撃数は、令和6年8月28日に確定値に修正しました。
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県内のクマによる人身被害発生状況
発生年度・件数 | 怪我 | 死亡 | 概要 | 備考 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
令和6年度 | 1 | 9月20日 | 午後4時30分頃 | みなかみ町藤原発生場所 (PDF:98KB) | 女性1名が、散歩中にクマ一頭と遭遇し負傷 | ||
1 | 9月20日 | 午前12時頃 | みなかみ町粟沢発生場所 (PDF:252KB) | 男性1名が、散歩中にクマ一頭と遭遇し負傷 | |||
2 | 5月31日 | 午前0時20分頃 | 安中市松井田町土塩発生場所 (PDF:158KB) 調査報告書 (PDF:58KB) |
誘引物によりクマ一頭が自宅敷地内に侵入し、クマと遭遇した男性1名及び女性1名が負傷 | |||
令和5年度 【4件】 |
1 | 11月8日 | 午後1時頃 | 安中市松井田町入山発生場所 (PDF:213KB) | 男性1名が、登山中にクマと遭遇し負傷 | 親子グマ | |
1 | 10月18日 | 午前7時40分頃 | 東吾妻町大字厚田発生場所地図 (PDF:285KB) | 女性1名が、散歩中にクマに襲われ負傷 | |||
1 | 6月20日 | 午前7時30分頃 | 川場村川場湯原発生場所地図 (PDF:1.08MB) | 男性1名が、キャンプ中にクマに襲われ負傷 | 子グマ | ||
1 | 5月27日 | 午後12時20分頃 | 片品村戸倉発生場所地図 (PDF:298KB) | 男性1名が、登山中にクマと遭遇し負傷 | |||
令和4年度 【0件】 |
- |
- |
(発生なし) | ||||
令和3年度 【7件】 |
2 | 12月5日 | 午前11時頃 | 南牧村星尾発生場所地図(PDFファイル:585KB) | 男性1名が、狩猟中にクマに襲われ負傷 | ||
1 | 11月16日 | 午前10時40分頃 | 沼田市利根町発生場所地図(PDFファイル:578KB) | 男性1名が、狩猟中にクマに襲われ負傷 | 親子グマ | ||
1 | 8月20日 | 午前11時頃 | 沼田市利根町発生場所地図(PDFファイル:574KB) | 男性1名が、釣りを終えて帰る途中にクマと遭遇し負傷 | 親子グマ | ||
1 | 7月16日 | 午後1時40分頃 | 前橋市柏倉町 クマの出没(人身被害・目撃)マップ(前橋市(さーちずまえばし))<外部リンク> |
男性1名が、測量業務を実施中にクマと遭遇し負傷 | |||
1 | 7月12日 | 午前5時30分頃 | 前橋市苗ケ島町 クマの出没(人身被害・目撃)マップ(前橋市(さーちずまえばし))<外部リンク> |
男性1名が、犬の散歩中にクマと遭遇し負傷 | |||
1 | 7月7日 | 午前9時頃 | 桐生市黒保根町発生場所地図(PDFファイル:558KB) | 男性1名が、登山中にクマと遭遇し負傷 | |||
1 | 5月30日 | 午後2時頃 | 嬬恋村干俣発生場所地図(PDFファイル:468KB) | 男性1名が、渓流釣り中にクマと遭遇し負傷 | |||
令和2年度 【6件】 |
1 | 10月16日 | 午前0時30分頃 | みなかみ町藤原 | 男性1名が、旅館の敷地内でクマと遭遇し負傷 | ||
1 | 9月16日 | 午後4時頃 | 沼田市佐山町 | 男性1名が、釣りを終えて帰る途中にクマと遭遇し負傷 | |||
2 | 9月11日 | 午前5時50分頃 | 川場村中野 | 男性2名が、田代川で釣り中にクマと遭遇し負傷 | |||
1 | 9月5日 | 午後1時20分頃 | 中之条町蟻川 | 男性1名が、蟻川岳登山道でクマと遭遇し負傷 | |||
1 | 8月23日 | 午後4時15分頃 | みなかみ町月夜野 | 男性1名が、散歩中にクマと遭遇し負傷 | |||
1 | 8月4日 | 午後1時40分頃 | 沼田市上発知町 | 女性1名が、玉原湿原を散策中にクマと遭遇し負傷 | |||
令和元年度 【2件】 |
1 | 9月14日 | 午後4時30分頃 | 嬬恋村干俣 | 男性1名が、干俣川で釣りをして、帰る途中でクマに襲われ負傷 | ||
1 | 5月30日 | 午後3時6分入電 | 川場村川場湯原 | 男性1名が、川場谷野営場奥の山中でクマと遭遇し負傷 | |||
平成30年度 【2件】 |
1 | 7月29日 | 午前9時10分頃 | 沼田市戸神町 | 男性1名が、戸神山登山道でクマと遭遇し負傷 | ||
1 | 9月25日 | 午後6時40分頃 | みなかみ町東峰 | 女性1名が、犬の散歩中にクマと遭遇し負傷 | |||
平成29年度 【2件】 |
1 | 7月24日 | 午前4時57分頃 | 前橋市粕川町 | 女性1名が、自宅付近を散歩中にクマと遭遇し負傷 | ||
1 | 10月31日 | 午前11時20分頃 | みなかみ町藤原 | 男性1名が、須田貝ダム付近でキノコ採り中に襲われ負傷 | |||
平成28年度 【6件】 |
1 | 4月29日 | 午前10時30分頃 | みどり市大間々町 | 男性1名が、山菜採り中にクマと遭遇し負傷 | ||
1 | 9月1日 | 午後1時30分頃 | 長野原町応桑 | 男性1名が、川で釣り中にクマと遭遇し負傷 | |||
1 | 9月15日 | 午前7時頃 | 上野村楢原 | 男性1名が、山菜採りのため山道を歩行中クマと遭遇し負傷 | 親子グマ | ||
1 | 10月2日 | 午前6時頃 | みなかみ町夜後 | 男性1名が、キノコ採り中にクマと遭遇し負傷 | |||
2 | 10月17日 | 午前10時頃 | 片品村東小川 | 男性1名及び女性1名が、山中で野生動物調査中にクマと遭遇し負傷 | 親子グマ | ||
1 | 10月25日 | 午前9時頃 | みなかみ町奈女沢 | 男性1名が、鉱物採取中にクマと遭遇し負傷 | |||
平成27年度 【3件】 |
1 | 6月17日 | 午前7時40分頃 | みなかみ町粟沢 | 男性1名が、山中で下草刈り作業中にクマと遭遇し負傷 | ||
1 | 6月19日 | 午後6時30分頃 | 沼田市利根町 | 男性1名が、釣りを終えて帰る途中にクマと遭遇し負傷 | |||
2 | 8月2日 | 午後2時30分頃 | 片品村花咲 | 男性2名が、登山の帰りにクマと遭遇し負傷 | |||
平成26年度 【4件】 |
1 | 8月14日 | 午前10時30分頃 | みなかみ町上牧 | 男性1名が、犬の散歩中にクマと遭遇し負傷 | ||
1 | 9月27日 | 午後3時頃 | みなかみ町川上 | 男性1名が、わなの見回り中にクマと遭遇し負傷 | |||
1 | 10月15日 | 午前10時30分頃 | 中之条町赤岩 | 女性1名が、キノコ採り中にクマと遭遇し負傷 | |||
1 | 10月19日 | 午前10時30分頃 | 片品村戸倉 | 男性1名が、キノコ採り中にクマと遭遇し負傷 | |||
平成25年度 【2件】 |
1 | 9月9日 | 午後4時40分頃 | 沼田市戸神町 | 男性1名が、犬の散歩中にクマと遭遇し負傷 | ||
1 | 11月16日 | 午前9時30分頃 | 沼田市利根町 | 男性1名が、狩猟中にクマと遭遇し負傷 | |||
平成24年度 【7件】 |
1 | 4月26日 | 午後2時30分頃 | みなかみ町下牧 | 男性1名が、山菜採り中襲われ負傷 | ||
1 | 5月13日 | 午前10時30分頃 | 川場村川場湯原 | 男性1名が、山菜採り中襲われ負傷 | |||
1 | 6月14日 | 午前10時30分頃 | 神流町生利 | 男性1名が、釣り中襲われ負傷 | 親子グマ | ||
1 | 8月23日 | 午前11時20分頃 | 片品村東小川 | 男性1名が、林道をMTBで走行中襲われ負傷 | 親子グマ | ||
1 | 10月15日 | 午後3時30分頃 | 沼田市佐山町 | 男性1名が、キノコ採り中に襲われ負傷 | |||
1 | 11月18日 | 午前9時30分頃 | みなかみ町入須川 | 男性1名が、狩猟(鳥猟)中にクマと遭遇し負傷 | |||
1 | 11月19日 | 午前11時頃 | 沼田市利根町 | 男性1名が、狩猟(シカ猟)中にクマと遭遇し負傷 | |||
平成23年度 【1件】 |
1 | 8月9日 | 午後0時30分頃 | 嬬恋村田代 | 男性1名が、川で休憩中に襲われ負傷 | ||
平成22年度 【9件】 |
1 | 7月14日 | 午前5時40分頃 | みどり市沢入 | 男性1名が、草木湖周辺道路散歩中(キノコ採り)襲われ負傷 | ||
1 | 7月28日 | 午後4時頃 | 沼田市利根町 | 男性1名が、国有林内で作業の移動中に襲われ負傷 | 親子グマ | ||
1 | 8月29日 | 午前7時頃 | 桐生市黒保根町 | 男性1名が、バス停への近道の細い市道で襲われ負傷 | 親子グマ | ||
1 | 9月1日 | 午前6時30分頃 | 前橋市富士見町赤城山 | 男性1名が、駒ヶ岳登山道を登山中に襲われ負傷 | 親子グマ | ||
1 | 9月5日 | 午前7時頃 | 安中市松井田町横川 | 男性1名が、妙義山登山道で登山中に襲われ負傷 | 親子グマ | ||
1 | 9月6日 | 午後9時頃 | 中之条町四万 | 男性1名が、旅館経営者が駐車場で襲われ負傷 | |||
1 | 10月12日 | 午後2時頃 | みなかみ町上牧 | 男性1名が、キノコ採り中に襲われ負傷 | 親子グマ | ||
1 | 10月17日 | 午後4時頃 | 草津町白根山 | 男性1名が、散策中に襲われ負傷 | |||
1 | 10月20日 | 午後1時45分頃 | 昭和村糸井 | 男性1名が、竹林で作業中に襲われ負傷 | |||
平成21年度 【2件】 |
1 | 6月18日 | 午前 | みなかみ町藤原 | 男性1名が、藤原ダム付近でランニング中に襲われ負傷 | 親子グマ | |
1 | 6月20日 | 午前 | みなかみ町粟沢 | 男性1名が、国有林内で伐採地写真撮影中に襲われ負傷 |
群馬県ツキノワグマ出没対応マニュアル
クマ出没時の行政関係者の役割や対応方法を指針としてまとめました。
群馬県ツキノワグマ出没対応マニュアル (PDF:968KB)
ツキノワグマの生態について
群馬県内の山地には、約2000頭のツキノワグマが生息しています。
クマは基本的には人を避ける動物です。しかし、突発的に出会うと防御的な攻撃を招き、危険な場合があります。
クマがどんな動物で、どのような生活を送っているかを知ることは、クマとのトラブルが起きないための第1歩に繋がります。
体の大きさ
- オス 体長 110~140センチメートル 体重 50~100キログラム
- メス 体長 80~120センチメートル 体重30~60キログラム
運動能力・感覚能力
- 人よりも早く走ることが可能(短い距離なら100メートルを7秒程度で走る)。
- 木登りも泳ぎも得意。
- 嗅覚は犬並に鋭く、聴覚は人間よりもよいが、食べることに夢中になると、周りが見えなくなることも!
- 学習能力が高く、人間の食べ物の味を覚えると、執着します!
行動範囲
地域、雌雄、年齢等で行動範囲は変わりますが、一般的にはオスの方が広い傾向にあります。
- オス 40~80平方キロメートル
- メス 15~30平方キロメートル
また、繁殖期や食べ物が少なくなる夏、食べ物が少ない年には、メスや食べ物を求めて、行動範囲が広くなる傾向があります。
食べ物
クマは季節や年によって食べ物を柔軟に変化させます。基本的な食べ物は植物中心ですが、機会があればシカの死体などの動物質も食べます。
- 春:山菜などの草本類、樹木の新芽・花
- 夏:草本類、昆虫類、果実類
- 秋:ブナ・ミズナラなどの堅果類、果実類
春の山菜採りは、クマも人も夢中になることがあるので、特に注意が必要です。
クマの一年
クマはほとんど1頭で行動します。他のクマと一緒にいるのは、交尾をする時や子育てをしている時です。
メスは冬眠中に出産し、次の年の夏まで子育てを行います。子育て中の母グマは、子グマを守るために神経質になっているため、最も危険な状態です。
3~4月
冬眠から目覚めて、活動を開始します。
6~7月
- オスはメスを探して盛んに動き回ります。
- 母グマから離れた若いクマは、好奇心にあふれ向こう見ずで、広範囲に動き回る傾向にあるので、注意が必要です。
7~8月
食べ物が少ない時期で、食べ物を求めて盛んに動き回ります。
9~11月
冬眠に備えて、食欲が増します。餌となる堅果類が不作の年は、行動範囲が広がります。
11~12月
- 食物不足や気温の低下に対応するため、冬眠入りします。
- メスは冬眠中に子供を産みます。栄養状態がよければ出産率が増加します。
- 全てのクマが必ず冬眠入りするとは限らないので、冬期だからといって安心することは危険です。
尾瀬のツキノワグマに関する情報
「尾瀬ツキノワグマ保護管理」((公財)尾瀬保護財団)<外部リンク>をご覧下さい。