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上野三碑(こうずけさんぴ)がユネスコ「世界の記憶」に登録されました!
ユネスコ「世界の記憶」の登録の可否を審議する国際諮問委員会が、10月24日からフランス・パリにおいて開かれ、高崎市にある山上碑(やまのうえひ)・多胡碑(たごひ)・金井沢碑(かないざわひ)の3つの石碑「上野三碑」が「世界の記憶」に登録されました。
登録決定を受けて県では、上野三碑世界記憶遺産登録推進協議会及び高崎市とともに、登録祝賀セレモニーを開催しました。
山上碑(681年)
多胡碑(711年頃)
金井沢碑(726年)
ユネスコ「世界の記憶」とは
世界的に重要な文書や書籍、絵画・音楽など、歴史的記録物の保存への意識を高めるとともに、利用を促進するため1992年に開始されたユネスコの事業で、2017年10月現在、『アンネの日記』やベートーヴェンの自筆楽譜など427件(日本関係は7件)が登録されています。
上野三碑とは
飛鳥時代末期から奈良時代初期にかけて、高崎市南部に建てられた山上碑・多胡碑・金井沢碑の総称です。日本国内に現存する古代(7~11世紀)の石碑は18例しかなく、その内の3例が近接して残っていることが特筆されます。
古代の日本と東アジアの文化交流や当時の家族制度などを今に伝える貴重な歴史文化遺産である三碑は、いずれも文化財保護法により、国の特別史跡に指定(山上碑は「山上碑及び古墳」の名称)されて保存が図られています。
これまでの経緯
- 平成26年11月1日 上野三碑世界記憶遺産登録推進協議会発足(会長:上野三碑顕彰会会長 横島 庄治)
- 平成27年9月24日 ユネスコ国内委員会から、岐阜県・八百津町が申請していた「杉原リスト」とともに国内候補に選定される。
- 平成28年5月19日 文部科学省を通じてユネスコへ登録申請書を提出
登録記念事業について
登録祝賀セレモニー
登録祝賀セレモニーの様子
登録推進協議会会長・知事・高崎市長などが出席し、登録推進にご尽力いただいた関係者や県民の皆様と登録を祝うセレモニーを開催しました。
- 日時:平成29年11月1日(水曜日)14時開始
- 会場:群馬県庁32階 展望ホール(前橋市大手町1-1-1)
上野三碑スタンプラリー
上野三碑スタンプラリーチラシ
多くの方々に上野三碑を訪れていただき、世界的な価値と魅力に触れていただくため、山上碑・多胡碑・金井沢碑の三碑を巡るスタンプラリーを実施しました。
- 実施期間 平成30年3月31日(土曜日)まで
上野三碑講演会
上野三碑講演会(館林会場)の様子
上野三碑の価値と魅力を多くの皆様にお知らせするため、沼田・富岡・館林の3会場で講演会を開催しました。
- 平成29年11月23日(木曜日・祝日)沼田市中央公民館
- 平成29年12月17日(日曜日)富岡市富岡公民館
- 平成30年2月11日(日曜日・祝日)館林市中部公民館
日中韓国際シンポジウム
日中韓国際シンポジウム(東京会場)の様子
中国と韓国を代表する古代史の専門家と上野三碑の「世界の記憶」登録に携わった国内の専門家が集い、日中韓国際シンポジウムを高崎市内と東京都内の2会場で開催しました。
- 平成29年12月9日(土曜日)吉井文化会館(高崎市)
- 平成29年12月10日(日曜日)東京国際交流館
上野三碑特別講演会
上野三碑特別講演会の様子
「世界の記憶」登録を記念して、ユネスコへの登録申請書作成に携わった専門家による講演会を開催しました。
- 日時:平成30年2月4日(日曜日)13時00分から16時15分まで
- 会場:群馬県公社総合ビル ホール
- 講師:
平川 南 氏(人間文化研究機構理事、国立歴史民俗博物館名誉教授)
佐藤 信 氏(東京大学大学院教授、文化審議会世界文化遺産部会長)
日中書道展
日中書道展の様子
「上野三碑」が1300年に及ぶ日本と中国の漢字文化交流を今に伝えていることを踏まえ、漢字文化交流のみでなく、日中の書の交流や文化交流を促進するため、上野三碑のユネスコ「世界の記憶」登録記念の日中書道展を開催しました。
- 会期:平成30年2月23日(金曜日)から28日(水曜日)まで
- 会場:高崎シティギャラリー第1展示室(高崎市高松町35-1)
登録記念式典
登録記念式典の様子(登録認定書の伝達)
ユネスコ「世界の記憶」登録を、県民の皆様や登録推進にご尽力いただいた方々とともに祝う式典を開催しました。
- 日時:平成30年3月11日(日曜日)10時から
- 会場:群馬音楽センター(高崎市高松町28-2)
外部リンク
- Memory of the World(ユネスコ)<外部リンク>
- 「世界の記憶」(文部科学省)<外部リンク>
- 「上野三碑」(各碑への公共交通機関等を利用したアクセス情報はこちらをご覧ください:高崎市)<外部リンク>
- 多胡碑記念館(高崎市)<外部リンク>