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谷川岳登山指導センター

更新日:2024年8月30日 印刷ページ表示

群馬県谷川岳遭難防止条例について

1 条例制定の主旨

 谷川岳は、その独特の山容から年間を通じて多くの登山者が訪れ、中でも一ノ倉岳を中心とする急峻な岩場地帯には、多くのクライマーが果敢に挑戦しています。
 しかし、遭難防止条例が制定された昭和41年までには455人にのぼる登山者が尊い命を落とし、特に昭和41年には37人もの命が失われました。この当時の登山者は、登山経験が未熟なうえに、十分な登山計画や山岳装備を持たずに入山するケースが多く、また天候の急変など様々な原因が影響し、遭難事故に至りました。
 このため、これらの不慮の事故発生を防止し、かけがえのない尊い命を守るため、「群馬県谷川岳遭難防止条例」が制定されました。
 この条例では、特に死亡事故の発生数が多い一ノ倉岳から南面の山域を「登山危険地区」と位置付け、ここに入山する登山者に対し、「登山届」又は「登山計画書」の提出を義務付けることにより、遭難事故を未然に防止するため、登山に対する心構えと安全啓発を行うことを目的としています。

2 危険地区の範囲について(条例第二条)

 3月1日から11月30日までの間に、下図の谷川岳の危険地区内を登山する方は、登山届又は登山計画書の提出が必要になります。
 ※天神尾根や西黒尾根等の一般コース登山者は、登山カードを提出してください(事前の登山届の提出は不要です)。

 なお、「冬山の期間」(12月1日~2月末までの間)は危険ですので、危険地区内の登山はしないように努めてください。(条例第六条)

 危険地区:オレンジ色で囲まれた区域内

危険地区画像

3 登山届の提出について(条例第八条)

  1.  「冬山の期間」を除く期間内に危険地区に登山する方は、少なくとも次に掲げる事項を記載した登山届を2通作成し、登山しようとする日の10日前までに、谷川岳登山指導センターへ提出してください。
    • 住所、氏名、性別、及び年令
    • 山岳団体に所属している場合は、その団体名
    • 登山歴
    • 行程及び日程
    • 装備及び食糧
    • 非常時の連絡先
  2. 谷川岳登山指導センターで受理された登山届は、必要と認める指示事項があるときはこれを記載して、登山届出済の印を押し、届出者に1通交付します。
  3. 交付された登山届は、登山指導員から提示を求められる場合がありますので、登山中、常に携帯してください。

4 登山届に代わる登山計画書の提出について(条例第十条)

 山岳団体の連合会であって、都道府県の区域を単位として組織されている「社団法人日本山岳協会(昭和42年5月28日に「社団法人日本山岳協会」という名称で設立された法人をいう)または日本勤労者山岳連盟」に所属する団体の会員であって、その団体又はその代表者から、登山の技術、経験等に関し、特に証明書を交付された方は、登山届に代えて、登山計画書1通を登山しようとする日までに提出することができます。

5 危険時の登山の一時的禁止について

 天候が著しく悪い場合や気象の激変が予想される場合、又はなだれ・落石等の発生する恐れがある場合で、登山することが著しく危険であると認められる場合は、日又は時間を定めて、危険地区の全部又は一部を指定して登山を禁止することがあります。
 毎年、融雪期にあたる3月末から4月末にかけて、気温の上昇による雪崩の発生が予想されるため、危険地区の登山を禁止しています。この時期に登山を計画している方は、禁止措置が解除される日をご確認ください。

群馬県谷川岳遭難防止条例(PDFファイル:100KB)
登山届(Wordファイル:20KB)
登山届(PDFファイル:150KB)
登山計画書(Wordファイル:16KB)
登山計画書(PDFファイル:141KB)

登山指導センターの紹介

1 登山指導センターの設置について

 群馬県谷川岳登山指導センターは、昭和42年の群馬県谷川岳遭難防止条例の施行とともに谷川岳の麓に設置され、谷川岳を訪れる登山者への安全登山の指導と事故防止の活動を実施しています。
 谷川岳を訪れる登山者は年間1万人を越え、最近ではロープウェイを利用した中高年登山者が多くなっていて、一ノ倉岳など岩場地帯での滑落事故のほか、一般登山道での転倒事故なども多くなっています。
 登山者の方は、自分の登山経験と体調に合った登山計画を心がけてください。

2 登山指導センター開所期間及び役割

(1)開所期間

2月18日~11月30日 午前5時00分から午後8時00分まで

  • 雪に閉ざされる冬の期間以外は、4人の登山指導員が毎日交代で勤務しています。
  • 土曜日・日曜日は2人体制となり、1人は登山道のパトロールに出かけます。
  • 休憩所隣のセンター詰所に待機していますので、登山者の方は、お気軽にお声掛けください。

(2)日頃の業務

  • 登山届・登山計画書の受理
  • 電話による問い合わせ対応
  • 登山指導
  • 遭難者発生時の緊急連絡の受付
  • 谷川岳警備隊及びみなかみ町遭難対策協議会との連携

(3)設置場所

ロープウェイ入り口から谷川岳に向かい50メートル

谷川岳登山指導センターの写真

谷川岳について

 谷川岳は群馬県と新潟県の県境に位置し、谷川連峰の中心にそびえる急峻な岩壁に囲まれた山です。(谷川連峰とは谷川岳を中心に、清水峠から三国峠までの上越国境の山岳を指します。)
 谷川岳の標高は1,977メートルと2000メートルには及びませんが、その地理的特性から北西の季節風が多くの積雪をもたらし、群馬県内有数の豪雪地域となっています。
 <参考文献>

  • 谷川地区における事故防止対策のための検討調査報告書(1984年3月環境庁自然保護局)
  • 水上町観光パンフレット

 写真館

一ノ倉沢の写真

お知らせ

1.谷川岳遭難防止条例に基づく危険地区への登山禁止について

2023年危険地区への登山禁止期間について

2.車両通行規制について

国道291号線(谷川岳登山指導センター下~一ノ倉沢)では、谷川岳マチガ沢出合と一ノ倉沢出合付近の「歩行者や車輌同士の事故」を未然に防ぐため、通年の車輌通行規制を行っています。(自転車は除く)
同区間では町の電気自動車が運行していますので、ご利用ください。
※運賃は無料ですが、ガイド料金がかかります。(ガイド料1人500円、中学生以下無料)

3.登山カードの提出について

携帯電話やスマートフォン等から登山カードの提出ができるようになりました。
以下アドレスまたは二次元コードを読み取ってアクセスして下さい。
二次元コード(登山届)

アドレス https://logoform.jp/form/9cfD/692902 登山届<外部リンク>
※ただし、危険地区の登山届及び登山計画書の提出はできません。
 危険地区の登山届及び登山計画書は指導センターあて、ご提出ください。

お問い合わせ先

群馬県谷川岳登山指導センター

〒379-1728
利根郡みなかみ町湯檜曽
電話:0278-72-3688
Fax:0278-72-3688