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令和6年度第1回群馬県食品安全審議会議事概要

更新日:2024年8月27日 印刷ページ表示

1 日時

令和6年7月29日(月曜日)午後2時~3時30分

2 場所

群馬県庁第1特別会議室(29階)

3 出席者

  1. 委員:10名(荒川委員、村松委員、石岡委員、高橋委員、村岡委員、中村委員、石井委員、田島委員、瀧澤委員、七五三木委員)
  2. 関係課:2名
  3. 事務局:9名

4 議事

  1. 「群馬県食品安全基本計画2020-2024」令和5年度評価(案)について
  2. 「群馬県食品安全基本計画2025-2030」の素案について

5 報告事項

 1.「令和5年度群馬県食品衛生監視指導計画」の実施状況について

6 発言内容

議事(1)「群馬県食品安全基本計画2020-2024」令和5年度評価(案)について​

(事務局)

 資料に基づき、概要を説明。

(石岡委員)

 インターネットモニター調査の対象者の年齢構成はどのようなものか。

(事務局)

 年齢構成は、20代以下、30代、40代、50代、60代以上の各300人、合計1,500人である。

(石岡委員)

 「食品の安全性について不安を感じている県民の割合」の調査結果は、各年代による差はないのか。

(事務局)

 30代から60代以上は大体均等で、概ね5割ぐらいの人が安心と感じている。一方20代以下は、6割強の人が安心と感じているという調査結果であった。

(村松会長)

 インターネットによる調査であるが、年齢の高い人が答えにくいということはなかったのか。

(事務局)

 年齢層の高い人も含め、各年代300人から回答を得ている。

(高橋委員)

 「事業者が行っている取組を信頼できると回答した県民の割合」を問う調査について、事業者の取組とは何をイメージした設問なのか。

(事務局)

 設問の中で、事業者の取組について特に具体的な説明はしていない。

(田島委員)

 調査方法を変更したが、2023年の目標値はそのままでよいのか。

(事務局)

 目標値を変えることは検討していなかった。今回のインターネット調査では、バイアスのないリアルな数字が得られたと思っているが、いずれにしても目標を達成していない項目については、次の計画でもしっかり取り組んでいきたいと考えている。

議事(2)「群馬県食品安全基本計画2025-2030」の素案について​

(事務局)

 資料に基づき、概要を説明。

(石岡委員)(事前に提出された質問)

 「食物アレルギーの自己申告をした児童生徒は全体の7.2%」とあるが、学校給食では、それぞれ個々の生徒への対応は可能なのか。

(事務局)

 学校給食における食物アレルギーの対策として、(1)詳細アレルギー献立表配布、(2)弁当対応、(3)除去食対応、(4)代替食対応が行われている。

 (1)については、基本的に全ての調理場で対応しており、(3)、(4)を実施している学校、調理場は限られている。

 また、新設される調理場においては、アレルギー室を設けることが主流となっている。

(石岡委員)

 アレルギーに関してはこれからも増えていくと考えられるので、できる限り対応して欲しい。

(石岡委員)(事前に提出された質問)

 中核市との連携は、平時ではどのように行っているのか。

(事務局)

 中核市を交えて食品監視係等連絡会議を定期的に開催するほか、担当者間で協議して施設基準や行政対応の均衡を図るなど、具体的な連携を図っている。

(石岡委員)

 コミュニケーションは非常に大事であるため、今後も継続して欲しい。

(荒川委員)(事前に提出された質問)

 昨年10月の県民へのアンケート調査後、紅麹事件やPFAS(有機フッ素化合物)の混入などの問題が起きている。新たに策定する計画にはこれらの対応は検討されているのか。

(事務局)

 機能性表示食品については、国の検討会において制度の見直しが進められているところであり、県としては、国の制度改正を注視して、必要な反映を行う予定である。

 また、PFASについては、特に水質汚染が関心事となっているため、基本的には県水道水質管理計画において対応していきたい。

(荒川委員)

 健康食品の安全性については県民の関心が高いと思うので、計画に入れて欲しい。また、PFASは食品にも影響があると思うが、どう考えるのか。

(事務局)

 食品中のPFASの基準値が定められれば、公的な検査法も示されると思うので、それに従って監視をしていきたい。

(荒川委員)

 そのようなことも含め、県民の皆さんにわかるように計画に入れて欲しい。

(荒川委員)(事前に提出された意見)

 口腔アレルギー症候群に関する啓発も重要である。

(事務局)

 引き続き、周知、啓発に取り組みたい。

(中村委員)

 食品の安全等に関する県民意識調査について、平成30年度と令和5年度で回答数が違うが、年齢構成は同じなのか。

 また、前計画の取組状況について、2018年と比べると2023年は目標値に達してないように見える。これまでと同じような取組ではなく、何か目玉の施策のようなものはあるのか。

(事務局)

 年齢構成は、令和5年度の調査では各年代均等であるが、前回は郵送により実施した調査であるため、年齢層が高い人の回答が多くなっている。

 目玉の施策としては、最近の情勢を踏まえ、高齢者人口の増加や食料の安定確保なども考慮して、食品安全に資する計画にしたいと考えている。

(村松会長)

 食品の安全等に関する県民意識調査について、平成30年度と令和5年度で選択肢が異なっている。備考欄にその旨記載した方がよい。

(事務局)

 わかりやすい表現にしたい。

(高橋委員)

 施策が並列的に記載されている印象であるが、重要度に格差を付けて記載するという考えはあるか。

(事務局)

 検討したい。

(石岡委員)

 国においては、どのような人材育成が行われているか。

(事務局)

 年度当初や法律改正があった際などの説明会や、国立保健医療科学院等において長期間の研修等を実施しており、県においても職員を受講させている。受講後、伝達講習を実施し、知識の普及に努めている。

(荒川委員)

 6年間の計画期間は長いと感じるが、例えば2年ごとに重点目標を定めて、その達成を目指していくというような考えはないか。

(事務局)

 本計画では、毎年度事業評価を行っており、個別計画の食品監視指導計画においても重点事項や目標を定めて、その達成を目指している。

(荒川委員)

 現行計画で目標が達成できていない項目などについて、例えば2年ごとに重点目標を定めて進めていくことで、これまでとは違う結果になるのではないかと思う。

報告事項(1)「令和5年度群馬県食品衛生監視指導計画」の実施状況について​

(事務局)

 資料に基づき、概要を説明。

(石岡委員)

 食中毒の発生状況は、令和4年度に比べてどうか。

(事務局)

 ノロウイルスによる食中毒の患者数が大きく増加している。

(荒川委員)

 菓子のアレルギー表示の欠落が2件あったとのことであるが、毎年このような違反は発生しているのか。

(事務局)

 複数件発生することはあまりない。昨年度は、この事案を踏まえ、事業者の団体あてにアレルギー表示に関する注意喚起の通知を発出するなどの対策を講じた。

7 結論

  1. 「群馬県食品安全基本計画2020-2024」の令和5年度評価(案)については、結果を踏まえ、次年度に活かすこと。
  2. 「群馬県食品安全基本計画2025-2030」の素案については、今回の意見を踏まえ、さらに充実したものになるよう検討していくこと。

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調理師・製菓衛生師