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聞き慣れない「ストックマネジメント」という言葉に、子供たちも聞き返してしまいました。
(子供たち)ストップマネジメント?
(職員)ははは。ストップじゃなくて、ストック。略してストマネ。
今回、頭首工を造り替える場合と、補修しながら使う場合のコストをイメージで比較します。
(ぐんまちゃん)この頭首工は、ストマネをするのと新しく造るのとでは、こんなにお金が違うんだよ。
頭首工を造り替える場合と、補修しながら使う場合の金額比較に子供たちは驚きました。
(子供たち)え~!こんなに違うの~。
子供たちに身近なおもちゃなどを例にして、ストックマネジメントの大切さを語ります。
(職員)だから、みんなも、おもちゃや自転車が傷んだらすぐ捨てるんじゃなくて、直せばまだ使えるかなって考えて、物を大切に使うのよ。
子供たちもストックマネジメントの大切さが解ってきたようです。
(子供たち)そっか。そうすればお小遣いも減らないし、ゴミも少なくなるよね。
(ぐんまちゃん)そのとおり。お財布にも環境にもやさしいんだよ。
新しい言葉を覚えた男の子が楽しそうに歌いながら帰宅しました。
(男の子)スト~マネ~♪スト~マネ~♪
ただいま~。
男の子は、早速、お母さんに今日の出来事を語り始めます。
(お母さん)お帰りなさい。なあに?ストウさんのものまね?
(男の子)ははは。ちがうよ!
ストウさんのものまねじゃなくて、ストマネ。ストックマネジメントのことだよ。
お母さん、これからはストマネの時代なんだよ。ストマネっていうのはね…
(終わり)
※答えは、「土地改良施設紹介」の下を見てね。
写真は太田頭首工:渡良瀬川(桐生市広沢町)
お茶わん一杯のお米を作るには、360リットル位のたくさんの水が必要です。
古くから米作りが盛んな日本では、多量の水を得ることができる川から取水する技術が、大変発達してきました。
川の水位は毎日変化しています。安定して多量の水を取るためには、川の水位を一定に保つ工夫が必要です。
そこで考えられたのが、川の流れをせき止めて、農業用水を取り入れるための施設「頭首工(とうしゅこう)」です。
「頭首工」という言葉は明治時代に、東京帝国大学(現東京大学)の上野英三郎先生が用いました。それ以前は「堰(せき)」と呼ばれていました。
ちなみに、JR渋谷駅前で忠犬ハチ公が待ち続けた飼い主こそ、上野先生です。
農業用水路の一番上流、つまり頭首部(Head)に設けられる水門や取り入れ口、土砂を流す部分、管理橋などの様々な施設を一まとめにして「頭首工(Head Works)」と言います。
農業用水にとって「一番大事な場所」としての「頭首」でもあります。