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(女の子)
今日は、たくさんおイモを掘ろうね。
(男の子)
焼きイモ楽しみだなぁ。
(男の子)
ねぇ、あれ見てよ!
(女の子)
どうしたの?
(女の子)
うわぁ、ひどい
(男の子)
畑がめちゃくちゃだ。
(女の子)
おじさん、どうしたの、これ?
(農家のおじさん)
今朝、見にきたら、イノシシに畑を荒らされていたんだよ。
この畑でサツマイモ掘りができなくなってしまったよ。
(男の子)
これじゃあ、せっかく楽しみにしてきたのに、食べられないよ。
(女の子)
おじさんたちが、大切に育てた野菜なのに、こんなに荒らされちゃうなんて、何か防ぐ方法は無いの?
(専門家のおじさん)
お困りのようですな!
(男の子)
おじさん誰?
(専門家のおじさん)
私は畑を守る専門家です。
畑の平和を守るいい方法があるので、一緒に見に行きましょう!
(男の子)
うわー大きな畑!
それに畑の周りに柵がいっぱいあるね。
(専門家のおじさん)
そうだね。
これはほ場整備といって、小さかった畑を大きく使いやすくして、作物をたくさん取れるようにしたんだ。
でもそのままだとイノシシやシカに大事な作物を食べられてしまうから、一緒に金網柵などを設置して、イノシシやシカに荒らされないように畑を守っているんだよ。
(女の子)
道路のところには柵が無いけど大丈夫なの?
(専門家のおじさん)
道に仕掛けがあって、このような網目の蓋を設置すると、人や車は通れるけどイノシシやシカは嫌がって通らないんだよ。
こうやって、人と動物の生活するところを区別することも重要なんだよ。
(農家のおじさん)
危ない!
(農家のおじさん)
これは「電気柵」といって田んぼや畑にイノシシやシカなどが入ることができないようにしてあるんだよ。
電気が流れていて、触るとバチッ!となるから気をつけてね。
(男の子と女の子)
はーい
(専門家のおじさん)
でもね、柵を設置するだけではだめなんだ。
柵周りの草を刈ったりして、地域の人が手入れをしないと、効果を維持できないんだよ。
(男の子と女の子)
ほ場整備と同時に、野生動物が近づかない工夫をすることで、畑を荒らされずに作物を作ることができるんだね。