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第64回群馬県立文書館運営協議会の開催結果について

更新日:2018年8月17日 印刷ページ表示

1 日時

 平成30年8月1日(水曜日)14時30分~16時

2 場所

 群馬県立文書館 3階研修室

3 出席者

 委員 6名(安孫子哲会長、落合延孝副会長、小林忍委員、宮崎俊弥委員、関戸明子委員、板倉金作委員)
 幹事 4名(侭田浩一幹事、右島和夫幹事(代理:山口明幹事代理)、飯塚裕之幹事、中山勝文幹事)
 事務局 8名(浅田正人文書館長 ほか7名)

4 議事

  1. 正副会長の選出について
  2. 価格評価委員の指名について
  3. 報告
    ア 平成29年度事業実績について
    イ 平成30年度事業実施状況について
    ウ 「文書館の今後の方針と取り組み」の進捗状況について
    エ その他報告
  4. 協議

5 発言概要

(1)正副会長の選出について

(事務局)
 今回は委員の委嘱替えがあったため、運営協議会要綱第6条により新会長の選出を行う必要があるが、どのようにしたらよいか。

 -「事務局に一任」の声-

 事務局案としては、会長には前会長から県議会文教警察常任委員長を引き継がれた安孫子哲委員に、副会長は運営協議会委員歴が豊富な落合委員にお願いしたいと考えているが、いかがか。

 -「異議なし」の声 承認-

(2)価格評価委員の指名について

(安孫子会長)
価格評価委員は運営協議会要綱第8条第2項の規定により会長が指名することになっており、会長としては今年度も現在の価格評価委員である落合委員と宮崎委員の2名に引き続きお願いしたいと思うがいかがか。

 -落合委員、宮崎委員了承-

(3)報告

(事務局)
資料により報告
 ア 平成29年度事業実績について【資料1】
 イ 平成30年度文書館事業実施状況について【資料2】
 ウ 「文書館の今後の方針と取り組み」の進捗状況について【資料3】
 エ 平成29年度群馬県立文書館古文書解読・学習団体調査結果報告【資料4-1】
 オ 平成29年度群馬県立文書館古文書解読講座調査結果報告【資料4-2】

(4)協議

(宮崎委員)
 3点意見を申し上げる。
 1点目は古文書解読・学習団体の調査結果について。これは昨年の協議会で自分が要望したものであるが、よくまとめられており感謝する。調査により浮かんだ課題(団体の弱体化、地域の偏り、市町村の解読講座減少による影響等)に対する方策は事務局から説明のあった方針(古文書に係る市町村支援に取り組む)でよいと思うので、ぜひ今後市町村にも働きかけ、団体への支援を進めていただきたい。
 2点目は文書館の認知度について。文書館は図書館や博物館、美術館等と比べ地味であり、なかなか県民に親しんでもらえないので、もっと知ってもらう努力が必要。いい資料を所蔵しているのだから、高齢者も含めた県民にわかりやすくもっと発信を強化すべきである。県立図書館では1年単位でマスコミが報じたものをファイリングしており、それを協議会の場で報告している。
 3点目は人材・予算不足の問題について。文書館はずっと職員を減らされてきており、特に古文書を読める専門的な職員が減ると普及活動や解読講座も手薄になるため、非常に危惧している。人事面で重点的にそういった人材を回してもらう努力をしていただきたい。

(事務局)
 団体の支援については今後も研修室の貸し出しも含め、積極的に行っていきたい。
広報については確かに課題であると考えている。図書館等にも協力を求めながら強化していきたい。
 人材の確保については一番の課題と考えている。くずし字を読める職員は現在嘱託・臨時職員も含め8名いるが、今後減ってしまう見込みである。今後県当局や関係団体とも相談しながら人材の確保に努めたい。また現在在籍する職員についても、研修等を通じ積極的に育成していきたい。

(落合副会長)
 やはり人材の確保は重要であり急務である。古文書に対する文書館の担う役割は大きく、毎年1万点の古文書を収集し目録を整備するということは専門的な職員がたくさんいないとできない。
 また古文書を読める人を育成することも群馬県の歴史文化の発展になる。群馬県には文学部史学科がないこともあり近世・中世の古文書を扱う人も少ないため、古文書を読める人も少ない。市町村等の古文書講座に参加する人は確かに高齢者が多いが、そのことをあまりマイナスに考える必要はない。参加者は非常に熱心だし、そういうところに参加すれば仲間もでき認知症対策にもなる。講座で読める力量を持った人を長期的に育てていくことは重要であると考える。

(事務局)
 専門職の確保は文書館だけで決められるものではないが、継続して要望を行っていきたい。
 古文書を読める人の育成については、市町村等と協力して努力したい。

(小林委員)
 「文書館の今後の方針と取組」4ページにある「OB職員以外の業務を限定したボランティア」とは具体的にどのような業務を想定しているのか。

(事務局)
 具体的な業務はまだ検討中であるが、他県の例を見ると、北海道は目録作成や補修、埼玉県は子どもを対象とした体験事業、その他にも古文書の解読等に携わっているケースもある。今年度については事例を集めて研究し、当館に合致するものを具体的に考えていきたい。

(小林委員)
 先日、群文協(群馬県市町村公文書等保存活用連絡協議会)の公文書等保存効率化研究会の記事が上毛新聞に掲載され、かなりの自治体で保管庫(書庫)が満杯だということが書かれていた。これは早急に改善を要すると思われるが、これをどのように乗り越えていこうと考えているか。

(事務局)
 群文協では毎年テーマを決めて研究会・検討会を開催している。今年度は、公文書関連では「文書の保管場所対策について」というテーマで研究会を立ち上げている。
公文書等保存効率化研究会は7月に第1回を開催し、まず各市町村の現状について発表・意見交換を行った。ここでは、永年保存を30年保存とすることや保存期限が適正かどうかを見直すことが必要という意見が出た。
 第2回は先進地視察を実施する予定である。場所は調整中。
解決策として、本来はハード(書庫)を整備するのが一番望ましいが、それができなければ現在の書庫を整理するなどさまざまな方策を練っていきたい。
 公文書等保存効率化研究会は今年度中3回を予定している。

 資料1 「群馬県立文書館年報」平成29年度版(PDFファイル:660KB)
 資料2 平成30年度事業実施状況(PDFファイル:172KB)
 資料3 「文書館の今後の方針と取組」の進捗状況(PDFファイル:152KB)
 資料4-1 平成29年度群馬県立文書館古文書解読・学習団体調査結果報告(PDFファイル:721KB)
 資料4-2 平成29年度群馬県立文書館古文書解読講座調査結果報告(PDFファイル:192KB)

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