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群馬県では、既に気候変動による影響が顕在化しており、今後の気候変動の進行により、これまで以上に様々な分野で影響が生じると考えられます。
そこで、本県における地域特性を理解した上で、様々な気候変動による影響を計画的に回避・軽減し、「気候変動適応の推進と本県経済の好循環」を実現することを目的とし、「群馬県気候変動適応計画」を策定しました。
「群馬県気候変動適応計画」は、「群馬県地球温暖化対策実行計画2021-2030」に統合し、同計画の地球温暖化対策の一部として位置付けました。
近年、気温の上昇、大雨の頻度の増加、それに伴う農作物の品質低下や熱中症リスクの増加など、気候変動によると思われる影響が全国各地で生じており、その影響は群馬県にも現れています。
そこで、地球温暖化の要因である温室効果ガスの排出削減対策である「緩和策」に加え、気候変動の影響による被害の回避・軽減対策である「適応策」を車の両輪として取り組んでいく必要があります。
気候変動の影響は、地域特性によって大きく異なります。そのため、地域特性を熟知した地方公共団体が主体となって、地域の実状に応じた施策を、計画に基づいて展開することが重要となります。
2050年に向けた「ぐんま5つのゼロ宣言」実現条例第8条に基づき知事が定める計画であるとともに、気候変動適応法(平成30年法律第50号)第12条に定める地域気候変動適応計画です。
2021年度から2030年度までの10年間とし、5年ごとに計画の見直しを行います。