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群馬県にあるグリンリーフ株式会社で活躍しているヴー・ズイ・ヴェーさんについて紹介します。彼はベトナムの大学卒業後、ベトナム企業への就職、2年間の日系企業での勤務を経て、2016年に送出機関を通じて来日し、現在の会社で働いています。彼は、日本で家族を持ち、群馬県での生活を楽しんでいます。ぜひこの記事をご覧ください。
2011年:ハノイ工業大学・化学工業学部卒業
2011年~2012年:ベトナムの会社で勤務
2012年~2014年:タカギベトナムで勤務
2016年:グリンリーフ株式会社に入社
ベトナムにいた時、日系企業で2年間働いて、日本企業のプロ意識の高さに良い印象を持っていました。その他、当時会社の研修で1か月間以上日本に滞在する機会があり、日本の生活環境の良さや、日本人の同僚の親切さも強く印象に残りました。それがきっかけで、日本で働きに行くことを考え始めました。
ベトナムで日系企業に勤めていた時から、日本人の同僚や上司ともっと話したいと思って、日本語の勉強を始めました。1年間くらい日本語教育センターで日本語を学んだ後、家で自習することや会社で日本人の同僚と会話することで、日本語を勉強しました。来日後も、同様の方法で日本語学習を継続しています。日本人の同僚や友達と話したり、近所の方と会ったり、地域の交流会やイベントに参加したりすることによって、日本語能力を向上することができました。
私にとって、外国語は現地で充実した生活を送るためのツールだと考えています。だから、日本語能力試験に合格するためではなく、日本語での会話能力向上に重点を置いて学習しています。
前職の日本での研修のため、初めて日本に来て、福岡県北九州市に1ヶ月以上滞在しました。滞在した場所は、畑や田んぼが多く、静かな町で、故郷と似ており、親近感を感じました。その他、寮に一緒に住んでいた日本人の同僚もとてもフレンドリーで、私が日本での生活に慣れるように積極的にサポートしてくれました。それがきっかけで日本での生活が好きになって、将来日本に働きに行きたいと思うようになりました。
初めて日本に来た時の写真
日本に来たばかりの頃、日本のごみ分別に困っていました。ベトナムにいた時、ごみ分別することがなかったので、来日して、初めてごみを分別する際、ルールが多くて、ごみ分別したことがない私に対して、分かりにくくて、ちょっと面倒くさいと思いました。ごみ分別ルールをちゃんと把握できなかったので、間違ってごみを出したことがありました。その時、一緒に寮に住んでいる日本人の友達が、親切にごみの分別と出し方を説明してくれました。
ごみの分別方法と出し方がわかってからは、毎日ごみを正しく分別して、ごみ収集カレンダーを確認して決められた日時にごみを出せるようになりました。ごみ分別はごみのリサイクルに役に立って、環境保護の取り組みの一環だと分ったので、面倒くさいと思わずに、ごみを分別することによって、自分の力で環境保護へ貢献できると思うようになりました。日本に来たばかりの後輩たちも住んでいる町のごみ分別ルールを確認して、きちんとごみを分別して出してほしいです。
ベトナムの平野にある村で生まれ育ったので、日常生活の中で山を見ることは、ほとんどありませんでした。そのため、非日常を感じられる山がとても好きで、旅行する時もよく山があるところに行ったりしており、山が多い群馬県へ働きに来てよかったと思います。群馬県の面積の3分の2は山で、有名な山がたくさんあります。現在私が働いているところも赤城山の麓に位置しますので、毎日山々の姿を眺めることができます。休みの日に、友達や家族とよく尾瀬ケ原や赤城山やたんばらラベンダーパークなど群馬県の有名な自然の観光地に遊びに行きます。
その他、群馬県には人気な温泉地がたくさんあります。ベトナムには温泉があまりないので、温泉に行ったことがなかったです。群馬県に来てから、草津温泉や伊香保温泉や水上温泉など群馬県を代表とする温泉地を楽しんでいます。
谷川岳(群馬県みなかみ町)に行った時の写真
日本の料理と言えば、寿司やラーメンなどは外国で人気が高くて、よく知られていますが、私にとって、一番好きな日本料理はうな重です。焼いたうなぎをご飯の上にのせて、最後にたれがかけられます。うなぎの味と甘辛たれの組み合わせは白いご飯とよく合います。ベトナムでうなぎを食べたことがありますが、日本に来てから、初めてこの食べ方を試してみると、美味しすぎて、びっくりしました。みんなさん日本に来る機会があったら、ぜひ食べてみてください。
また、6年間群馬県で住んできた私は群馬県の色々な物産を食べる機会がありました。その中でも焼き饅頭やこんにゃくが好きです。甘辛い味噌だれをたっぷりと塗られる焼き饅頭は焼き上がると香ばしい香りが漂って、味も美味しくて、お勧めです。また、こんにゃくはこんにゃく芋から作られて、ゼリーのようにぶるぶる食感がある食べ物です。おでんやすき焼きなどの日本料理に使われています。こんにゃくの生産量日本一の群馬県に来たら、ぜひ食べてみてください。
今、群馬県沼田市に住んでいます。静かなところが好きなので、沼田市は私にぴったりです。空気が綺麗ですし、自然な景色もたくさんありますので、住みやすいです。時間がある時、沼田市国際交流協会に行われる交流会によく参加しています。そこで、日本人だけではなく、マレーシアやインドネシア、アメリカなど色々な国から来た友達と交流することができます。その機会を通じて、新しい友達と出会って、日本語の会話を練習することができ、世界各国の文化についての知識も深めることができます。
また、地域のイベントにもよく参加します。その中でも特に、沼田祭りが一番印象に残っています。沼田祭りは地域でかなり大きな祭りなので、多くの人が集まっていました。私は他の市民と神輿を担いで、街中を回りました。この祭りを参加することを通じて、他の市民と交流出来て、この地域の文化の知識も深くなりました。
沼田市国際交流会のイベントで撮った写真
グリンリーフ株式会社がある群馬県昭和村の地区の夏祭りに参加した時の写真
2016年にVCIという送り出し機関を通して、グリンリーフ株式会社での仕事を紹介してもらいました。当時、グリンリーフ株式会社の社長がベトナムに来て、面接を行いました。内定をもらってから、日本に働きに来て、現在まで6年間働いてきました。
グリンリーフ株式会社では、有機農産物(こんにゃく芋、ほうれん草、小松菜、ブロッコリー等)の生産・卸売りのほか、こんにゃく製品、漬物、冷凍野菜製造などの食品加工などを手掛けています。私は主に野菜加工場内において製造機械のメンテナンスや修理対応等を担当しているほか、製造組織に係る管理も担当しています。機械がスムーズに動いて、工場の製造プロセスが無事に終わることを確保出来た時に、やりがいを感じます。
仕事中の様子
私が働いているグリンリーフ株式会社は、外国人材の生活支援を担当する専門部署「外国人財支援課」があり、外国人労働者の仕事だけではなく生活支援にも力を入れています。そのおかげで、在留期間の更新などの行政手続きや病院での受診など色々サポートしてくれました。また、当社は生後6ヶ月から無料で子どもを預けられる託児所を整備しているので、子供がいる私にとって、とても便利です。
その他、当社は労働者のスキルアップも支援しています。例えば、日本語能力試験に要する費用や仕事に関連性がある研修や資格取得に要する費用などを負担しています。私も入社してから、食品衛生管理や惣菜検定など色々な講座や研修に行かせてもらいました。
当社では、約27年前から外国人材を受け入れてきましたので、外国人材が働きやすい環境が十分に整備されています。また、同僚と上司が親切で、優しくて、仕事だけではなく生活の問題があれば、積極的にサポートしてくれます。
当社をはじめ、群馬県には外国人材にとって魅力的な企業がたくさんありますので、日本での就職を希望する方は、是非自分に合った会社を探してみてください。
グリンリーフ株式会社
同時期に入国した同じくグリンリーフの正社員のベトナム人と結婚し、2歳の長男がいます。日本で子供を産んで、育てる場合はベトナムのように祖父母から手伝ってもらえないので、ちょっと大変ですが、会社や日本政府から色々なサポートをもらいました。社内託児所で子供を預かってもらって、妻が出産後の復職がスムーズにできました。また、会社からベビーベッドや哺乳瓶など育児用品ももらいました。その他、日本で子供を産んだら、政府から出産育児一時金や児童手当などの支援があります。日本の教育や医療システムは発展していますので、安心して子育てが出来ます。日本で長く働きたい方も安心して来てください。
公園へ子供を連れていく時の写真
群馬県で活躍するベトナム高度人材について紹介します!