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令和8年度第17回定例記者会見要旨(8月6日)

更新日:2026年8月6日 印刷ページ表示

■日時 令和8年8月6日(木曜日)15時01分~16時07分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事、副知事ほか
     記者:記者クラブ所属記者等13人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 モニター資料 (PDF:6.47MB)

 20260806山本一太群馬県知事定例記者会見<外部リンク>

知事冒頭発言

■知事発表

 1. 群馬県オリジナル「なし」新品種

 2. 自殺対策強化

 3. 「空想」フォーラム

 4. 湯けむり国スポ・全スポぐんま開催決定イベント

 5. TUMO Gunma送迎バスのクラウドファンディング

 6. 副首都への立候補

 7. 県民健康科学大学の新たな学生支援制度

質疑応答

Newさんのひとこと

知事メッセージ

知事冒頭発言

 それでは、定例会見を始めたいと思います。まず、先月28日火曜日に発生した令和8年熊本地震についてです。スライドをご覧ください。熊本県の発表によると、現在までに38人の方々が亡くなられ、さらに多くの皆さんが負傷しておられます。また、建物や道路にも大きな被害が生じ、現在も多くの方々が避難生活を余儀なくされているということです。このたびの地震によってお亡くなりになられた方々に対し、心からお悔やみを申し上げます。同時に、被災された皆さんに心からお見舞いを申し上げたいと思います。

 群馬県では、被災地支援のために災害派遣医療チーム「DMAT」と、災害派遣精神医療チーム「DPAT」、この2つを派遣いたしました。DMATは、東京都内の支援本部と熊本県内で、ドクターヘリの運航や医療搬送などの調整に当たります。DPATは、精神科医療や被災者の心のケアに当たりました。

 また、県庁1階の県民ホールと11階のGUNMA PASSPORTの受け取り場所のほか、各地域の行政県税事務所に、災害義援金募金箱も設置いたしました。さらに、来週10日の月曜日からは、総務省と全国知事会からの応援派遣依頼に基づいて、群馬県職員と市町村職員を合わせて10人、熊本市に派遣し、住家被害認定調査と罹災証明発行業務を行います。

 また、県内市町村においても、支援物資の提供や募金活動、それから、ふるさと納税の代理寄附受け付けといった被災地支援に取り組んでおります。群馬県としても、県内市町村と連携しながら、被災地の復旧・復興を後押ししてまいります。

 覚えていらっしゃると思いますが、この4月に熊本県を訪問しました。木村知事と温泉文化の件でいろいろご相談もありましたし、そのときに、熊本城の復旧の様子も視察させていただいたんですよね。熊本市役所の職員の皆さんや県庁職員の皆さんに、本当に丁寧に対応していただいて、とにかく復興のシンボルが、まさに熊本城なんですけれども、熊本県にとって大事なこの熊本城を、しっかり最後まで修復させたいということを、熱をもって語っておられたので、今回の地震でまた熊本城に被害が出たようにも聞いておりますけど、その点にも本当に心を痛めております。熊本県民の皆さん、ぜひ頑張ってください。群馬県も、できる限りの応援をさせていただきたいと思います。

 話は変わって、先週1日の土曜日に、第1種銃猟免許試験を受験いたしました。試験に向けて、ブログにもちょっと書いたんですが、事前の勉強会や自主学習を重ね、必要な知識と技能の習得に努めてまいりました。その結果ということで、何とか頑張りました。私を含む群馬県クマ撃退チーム「クマゲキ」のメンバーは、受験した11人全員が合格いたしました。狩猟免状をいただきました。

 第1種の銃猟免許というのは、前回のわな免許のときに比べて実技試験の難易度が高く、いろいろ苦労しましたけれども、無事に合格することができて、ほっとしています。万が一受からなかった場合には、知事の面目丸つぶれということなんですけど、そのときは、もう群馬県は全く知事に忖度しない素晴らしい県だと、こう言おうと決めていたんですけれども、おかげさまで、そういう言い訳をする必要もなくなりました。これから、銃の所持の許可に向けた手続きを進めてまいりたいと思っております。これ、なかなかここからが大変なんですよね。実技の演習や身辺調査みたいなものもあって、確か9月10日に警察の試験を受けなければいけませんし、実際に狩猟ができるようになるまでには、まだもうちょっと時間がかかると思いますが、何とかこれは最後までやり遂げたいと。最初の大きな関門を突破できたんじゃないかなと思っています。

 今回の合格を受けて、群馬県のクマ対策をさらに前に進めていきたいと、決意を新たにいたしました。今後も、地域におけるガバメントハンターの確保・育成に取り組んでまいりたいと思います。

 それでは、会見の中身です。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。今日は、「群馬県オリジナル『なし』新品種」、「自殺対策強化」、「『空想』フォーラム」などについて発表させていただきます。

知事発表

1. 群馬県オリジナル「なし」新品種

 まず、群馬県オリジナル「なし」新品種についてです。群馬県では、農業技術センターを中心に、県の気候風土に適したオリジナル品種の開発を進めてまいりました。これまでにも、いちごの「やよいひめ」、皆さんよくご存じですよね、りんごの「ぐんま名月」など、群馬県を代表する品種を生み出してまいりました。

 このたび、群馬県が初めて育成した「なし」の新品種について、名称が決定しましたので発表したいと思います。名前は「明泉」です。「明るい泉」と書きます。

 名前の由来をご説明したいと思います。「明」の字は、この品種の交配親である「なし」の「明水」に由来しています。「泉」の字は、温泉王国・群馬で生まれた品種であることに加え、果汁が豊富で、みずみずしい味わいであることから取り入れさせていただきました。さらに、育成を行った農業技術センターがある伊勢崎市は、皆さん、上毛かるたをご存じでしょうか。そう、「銘仙織り出す伊勢崎市」なんですよね、こう読まれています。この「めいせん」の響きも、ここに取り入れさせていただきました。

「明泉」は、爽やかな香りが特徴の青なしです。果実は大玉で、食感にも優れております。暑い夏に冷やして食べると、優しい甘みとみずみずしさを、より一層楽しむことができます。収穫時期は8月上旬ということで、早いですよね。つまり、お盆のお供えや手土産など、お盆前の需要に応えられるということも、大きな強みだと思っています。

 「明泉」の栽培は群馬県内に限定しております。県内での栽培は昨年から始まり、今年初めて収穫されました。今後、順調に収穫量が増えれば、令和10年の本格販売を目指しております。

 試食用の「なし」、来ました。一応、ここで食べるということかな。食べて、食感レポートみたいなのがあるんですね。

~知事試食~

 これ、大きくて立派な「なし」でしょう。すごいみずみずしい。それから、優しい甘みがあります。食感も抜群にいいですね。これはもう、暑い夏にぴったりの群馬県の「なし」です。

 ということで、群馬県としては、この「明泉」を新たなブランドとして大切に育て、県産「なし」の魅力向上と産地のさらなる振興につなげてまいります。本格販売を、ぜひ皆さんにも楽しみにしていただきたいと思います。

2. 自殺対策強化

 続いて、「自殺対策の強化」です。スライドをご覧ください。群馬県の自殺者数は、平成15年の562人をピークに減少し、平成29年には332人となりました。その後は、おおむね横ばいで推移してきたんですね。しかしながら、今年6月に公表された人口動態統計によると、令和7年の自殺者数は355人となり、自殺死亡率が全国で2番目に高い水準となってしまいました。群馬県の自殺死亡率が全国平均を上回り、かなり高い水準に今あるということは、知事として非常に深刻に受け止めております。

 一方で、実は自殺死亡率の上位都道府県というのは、皆さん、わずかな差の中に並んでおりまして、単年の順位には変動があると。つまり、多分、ワースト5か10か分からないんですけど、0.8ポイントぐらいのところにあるので、本当に数名、多くの方が自殺されると、ひっくり返ったりするということなので、そこもしっかり受け止めた上でお話をさせていただいていますが、順位そのものだけではなく、複数年の推移や年代別、性別の状況なども含めて、丁寧に分析する必要があると考えています。こうした認識のもと、関係部局に対して早急な対応を指示しました。次のスライドをご覧ください。

 今回、新たに4つの強化策に取り組みます。1つ目は、中高年男性への対策です。群馬県でも、全国と同様に中高年男性の自殺者が多い傾向にあります。仕事や生活上の悩みを一人で抱え込み、相談につながりにくいことから、職場での早期の気づきと支援が重要だと思います。このため、保健福祉事務所やこころの健康センターの職員が直接企業などを訪問し、メンタルヘルス研修を通じて、職場における自殺予防の取り組みを進めます。

 2つ目は、9月の自殺予防月間の強化です。「こころの健康相談統一ダイヤル」は、これまで毎日午前9時から午後10時まで相談を受け付けておりましたが、今日から9月30日までは24時間体制に拡充いたします。時間を問わず相談できる体制を整えて、悩みを抱えた方への早期の支援につなげていきたいと思います。また、SNSによる「こころのオンライン相談@ぐんま」についても、引き続き毎日午前7時から深夜0時まで相談を受け付けております。

 3つ目は、相談窓口の周知拡大です。相談窓口を紹介する啓発パンフレットについて、駅やコンビニ、郵便局など、県民の皆様が日常的に利用する場所での配布を拡大いたします。悩みを抱えた方が身近な場所で相談先を知り、早期に支援につながる環境を整えてまいります。

 4つ目は、市町村などと連携した対策の強化です。住民に最も身近な市町村との連携を一層強化するため、自殺対策担当者を対象とした研修を、より実践的な内容に充実させました。今後も継続的に見直しを行い、地域の現場で活用できる取り組みにつなげていきたいと思います。

 こうした強化策を着実に進めるとともに、群馬県の自殺死亡率が高い背景、要因、これはなかなか難しいんですけど、専門家の知見も得ながら、しっかり分析していきたいと思っています。そして、結果をもとに効果的な対策を検討していく予定です。このことを踏まえて、県民の皆さんにお願いがあります。次のスライドをご覧ください。

 皆さんにとって大切な人を守るために、私たち一人一人にできることがあると知っていただきたいと思うんです。人はつらい気持ちを抱えたとき、その思いを誰かに聞いてもらうだけでも、気持ちが軽くなることがあります。もし周りにいつもと違う様子の方がいたら、勇気を出して声をかけ、話を聞いていただきたいと思います。心の病気や経済的な問題などを抱えているようであれば、医療機関や公的な相談窓口につないで、その後も温かく見守っていただきたいと思います。誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現に向けて、ぜひ県民の皆さんのご協力をお願いいたします。

3. 「空想」フォーラム

 続いて、「『空想』フォーラム」について報告したいと思います。ご存じだと思いますが、群馬県では、全国で初めて県予算の一定割合をアート振興に生かすことを定めた「群馬パーセントフォーアート推進条例」を制定しました。この条例に基づき、アートを活用した新たな価値の創造を進めております。

 その取り組みの一環として、創造性を高め、アイデアを生み出す土壌は空想にあると、こういう考えから、空想をテーマとしたフォーラムを開催しております。昨年度に開催した第1回フォーラムでは、「空想とは何か」をテーマにトークセッションを行いました。参加者からは、「新たな発見があった」とか、「空想の大切さをあらためて感じた」とか、「ぜひ次回にも参加したい」といった、非常に好意的な声をいただいています。

 そして、第2回フォーラムの開催が決定しましたので、お知らせします。スライドをご覧ください。第2回のテーマは、「空想を形にする」ということです。空想から新たな価値を生み出し、さまざまなプロジェクトを実現してきた登壇者の方々とともに、アイデアを形にするプロセスや、その可能性について語り合います。

 登壇者をご紹介したいと思います。一人目は、群馬パーセントフォーアート推進会議の委員で、第1回フォーラムにもご登壇いただいた金山淳吾さんです。金山さんは、渋谷を拠点に、クリエイター、企業、行政が連携して社会の可能性を拓くプロジェクトを多数手がけております。

 二人目は、The Human Miracle(ザ・ヒューマンミラクル)株式会社代表取締役で、クリエイティブディレクター・プロデューサーとして活躍する小橋賢児さんです。小橋さんは、東京2020パラリンピック閉会式の総合演出、それから、大阪・関西万博の催事企画プロデューサーなどを務めるなど、国内外で幅広く活躍しておられます。

 三人目は、新領域株式会社ART+TECH(アートテック)プロデューサーの杉山央さんです。杉山さんは、大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「いのちのあかし」で計画統合ディレクターを務めるなど、アートとテクノロジーを融合したプロジェクトに数多く携わっておられます。

 四人目は、「6%DOKIDOKI」(ロクパーセントドキドキ)プロデューサーの増田セバスチャンさんですね。増田さんは、「Kawaii(かわいい)」文化を世界に発信し、アートやファッション、エンターテインメントなど、幅広い分野で大変活躍されています。

 そして、前回に続き、私自身も6歳から「少年ジャンプ」を読み続けている知事として、メインスピーカーの一人として登壇させていただきます。

 フォーラムは8月22日土曜日、10時30分から、Gメッセ群馬内の「TUMO Gunma」で開催いたします。参加申し込みは既に開始しています。定員は100人で先着順、参加料は無料とさせていただきます。申し込み方法の詳細については、スライド記載の、このQRコードから群馬県のホームページをご確認ください。ぜひ多くの皆さんにご参加いただければと思います。

 なお、フォーラムの様子は、後日、群馬県公式YouTubeチャンネル「tsulunos」で配信させていただきます。群馬県としては、こうした空想力を育むことで、子どもたちやクリエイターが活躍し、新たな価値が生まれる地域づくりを進めてまいります。

4. 湯けむり国スポ・全スポぐんま開催決定イベント

 続いて、「湯けむり国スポ・全スポぐんま開催決定イベント」についてです。スライドをご覧ください。先月15日に、2029年の「湯けむり国スポ・全スポぐんま」の開催が正式に決定されました。そこで、このたび、開催決定を記念したイベントを実施いたします。このイベントは、午前の競技体験コーナーと午後のステージ企画の2部構成とさせていただきます。

 競技体験コーナーでは、ユニカールやボッチャ、スマートフェンシングといった、普段なかなか体験する機会のないスポーツをお楽しみいただけます。ステージ企画では、群馬県ゆかりのトップアスリートや著名人をお招きして、2つのトークショーを行います。

 まず、アスリートトークショーには、元サッカー日本代表の細貝萌さんや、パリオリンピックに出場した陸上競技の柳田大輝さん(※)、それから、SAGA2024全国障害者スポーツ大会のボッチャ競技で金メダルを獲得した岩下穂香さん、岩下美保さんにご出演いただきます。また、ゲストトークショーには、群馬県出身のタレントJOYさんをお迎えします。

 そのほか、「ぐんまちゃん」や「ころとん」によるステージ企画、ダンスショーなども予定しています。日時は8月11日火曜日・祝日の11時から16時までとなっています。会場は、けやきウォーク前橋です。参加料は無料です。詳細は、いつも同じですが、スライド記載のQRコードからご確認いただければと思います。さまざまなプログラムを通じて、国スポ・全スポへの理解と関心を深めていただける中身となっていますので、ぜひご来場ください。

 群馬県としては、こうした取り組みを通じて、開催に向けた機運の醸成を図り、県民の皆さんの記憶に残る大会にしたいと考えております。引き続き、さまざまな広報やPRを進めてまいります。

(※)柳田大輝さんの「柳」の字は、正しくは「木へんに夘」です。

5. TUMO Gunma送迎バスのクラウドファンディング

 続いて、「TUMO Gunma送迎バスのクラウドファンディング」についてです。

 TUMO Gunmaは、デジタルクリエイティブ人材育成の中核を担う施設として、昨年7月、Gメッセ群馬に開設しました。先月、開設から1周年を迎えたところです。この1年間で延べ利用者は2万3,000人を超えました。多くの中高生が利用しています。

 一方で、TUMO Gunmaが立地するGメッセ群馬は、高崎駅から徒歩で一定の距離があって、県内各地から公共交通機関を利用して通う子どもたちにとって、移動手段の確保が課題となっています。特に、夕方以降の交通安全や防犯面への配慮に加えて、近年の猛暑による移動負担への対応が求められております。スライドをご覧ください。

 そこで、群馬県では、TUMO Gunmaの送迎専用バスを導入するため、クラウドファンディングを実施いたします。昨年度、高崎駅とTUMO Gunmaを結ぶ無料送迎バスを試験運行したところ、利用者やその保護者から、「通いやすくなった」とか、「親としても安心できる」といった声をいただきました。こうした結果を踏まえ、今年度も無料送迎バスの運行を継続するとともに、新たに専用バスの導入を進めることにしました。今回活用するクラウドファンディングは、自治体がふるさと納税制度を活用して、特定の事業への寄附を募る仕組みです。皆さんからいただいた寄附は、専用バスの購入費に充てて、子どもたちの安全・安心な移動と学びの機会を支えるために活用させていただきます。

 目標金額は800万円です。募集は本日から10月30日金曜日まで受け付けております。「ふるさとチョイス」と「さとふる」の専用サイトからお申し込みいただけます。詳細はスライド記載のQRコードから、それぞれの専用サイトをご確認いただければと思います。

 このクラウドファンディングは、子どもたちの家庭環境や住んでいる地域にかかわらず、デジタルクリエイティブを学べる環境づくりを支える取り組みとなります。子どもたちの未来への挑戦を後押しするため、ぜひ多くの皆さんからの応援をお願いしたいと思います。

6. 副首都への立候補

 続いて、副首都への立候補についてです。スライドをご覧ください。

 前回の記者会見で、群馬県として副首都に立候補したいと、こういう考えを表明いたしました。この件はメディアやSNSでも取り上げられ、一定の反響があったと受け止めています。

 先日も申し上げましたが、群馬県が副首都を目指すということは、極めて野心的な挑戦だということは、十分認識しています。一方で、副首都とは人口規模や都市機能の集積だけで決まるものではないと、前回の会見でも言いましたが、私はそう考えています。災害リスクの少なさ、東京から近い優れたアクセス性、群馬県にはその役割を担う十分なポテンシャルがあると思っています。群馬県が手を挙げることで、副首都のあり方をめぐる議論に一石を投じたいと考えております。

 先月24日の金曜日、いわゆる副首都法が成立いたしました。この法律では、皆さんご存じだと思うんですけど、副首都の要件として、東京圏との同時被災の可能性が低いことに加えて、国の行政機関の立地や人口・経済の集積、副首都機能を担う地方行政体制について、政令で定める要件を満たすことが求められております。

 群馬県は、先ほど挙げたような多くの優位性を有していますが、特に、災害リスクの少なさ、また、災害によって首都に支障が生じた場合の迅速な首都機能の移行可能性、こういうことについて分かりやすく整理するとともに、災害対応力、レジリエンス、これをさらに強化していくことが重要だと考えています。具体的には、今回の副首都の議論に合わせて、行政機能の強化のほか、企業のBCP・緊急事態における事業継続計画の充実や、市町村との連携強化などといった取り組みについて、検討を進めたいと思っています。こうした取り組みは、副首都の選定に当たって群馬県の優位性になるとともに、県民の安全・安心の向上、将来の産業誘致にも大きく貢献すると考えております。

 前回の会見でも申し上げましたが、副首都の指定を国に申し出るためには、あらかじめ県議会の議決を得る必要があります。群馬県が果たすべき役割、必要な取り組みを整理した上で、県議会をはじめとする関係者と丁寧に議論して、ぜひ後押しをいただきたいなと考えております。

 群馬県が首都圏、さらには我が国全体の危機管理とレジリエンスの向上、国土形成や産業集積にどんなふうに貢献できるのか、群馬の強みと可能性を生かしながら、いろんな皆さんのご意見もこれからいただき、具体的な中身を詰めていく、具体的な検討を進めていきたいと思います。

7. 県民健康科学大学の新たな学生支援制度

 最後に、「県民健康科学大学の新たな学生支援制度」についてご説明したいと思います。スライドをご覧ください。

 群馬県立県民健康科学大学は、看護師、保健師、診療放射線技師を養成する保健医療系の大学です。国家試験では、全国トップレベルの合格率を維持し、多くの優秀な医療人材を輩出してまいりました。このたび、健科大の元学長である土井邦雄先生から、評価額1億円を超える有価証券を健科大にご寄附いただきました。大学では、この寄附をもとに、新たに「土井邦雄学生研究支援制度」を創設いたしました。

 この制度は、寄附いただいた有価証券の運用益を活用して、学生の研究活動を継続的に支援するというものです。研究意欲の高い学生が、国内外の学会で成果を発表する際の参加費、旅費、学術論文の投稿料などを助成いたします。

 土井先生は、米国シカゴ大学で長年にわたり研究と教育に携わり、乳がん検出のための世界初のコンピュータ支援診断システムを開発するなど、世界的に有名な研究者です。平成21年度から平成26年度まで、健科大の学長を務められました。また、平成29年度から令和6年度までに、合計で3,000万円のご寄附も頂戴しています。ご寄附を活用して、国内外の学会発表、論文投稿など、これまでに330件の学生研究支援を行ってまいりました。

 こうした土井先生の長年のご功績とご支援に敬意を表して、この制度に土井先生の名前をいただきました。今回の制度創設は、健科大の学生が研究活動に挑戦する大きな後押しになると考えています。学生の皆さんには、この制度を積極的に活用し、研究活動への挑戦を通じて、自らの可能性を大きく広げていただきたいと思います。このような貴重なご寄附をいただいた土井先生に、あらためて感謝を申し上げます。

 群馬県としても、健科大がさまざまな取り組みを行えるように、必要な支援を引き続きしっかりと行い、地域医療を支える人材や、国内外で活躍できる医療人材の育成につなげてまいります。

 私からは以上です。ここから皆さんのご質問を受けたいと思います。

 

質疑応答

●「なし」の品種登録について
(記者)
 まず、知事からお話しいただいた案件その他で、3件ほどお尋ねします。一つは、冒頭の「なし」ですけれども、最近、いろいろな農作物の新品種が出ますと、国内だけでなく、海外での品種登録がどうなっているのかというのも関心事ですけれども、これについてはどうですか。

 

(知事)
 ありがとうございます。いい質問です。どうぞ、担当者から。

 

(蚕糸特産課長)
 「なし」の今回の新品種についてなんですけれども、品種登録の方は一定期間で終了します。海外の方ではということではなくて、品種登録は、登録すると40年間、権利が守られます。逆に言うと、40年間で権利が無くなってしまうので、それで今回、群馬県の戦略とすると、商標登録という形で品種の維持を行っています。商標登録にすると、更新を続ければ半永久的に維持できます。そのため、商標名で県内統一的なブランド化を図り、それを半永久的に維持していきたいという戦略です。

 

●TUMO Gunma送迎バスクラウドファンディングについて
(記者)
 続いて、TUMOのバスの件を伺いたいと思います。

 

(知事)
 どうぞ、担当者。戦略セールス局長。

 

(記者)
 これは、バスをクラウドファンディングで買って、実際に運行する場合は、バス事業者に貸すような形になるのでしょうか。どういう形なのか教えてください。

 

(戦略セールス局長)
 今は(バスの借上げから運行までを)全部委託しているんですけれども、今後は県としてバスを買って、バス事業者に運行していただく形になります。

 

●副首都の候補地について
(記者)
 続いて、副首都についての発言の関係で、一つだけ伺いたいのですが、すみません、私は前回の会見に出ていなくて、申し訳ないんですけれども、前回の会見の後半で、県内の市長とお話をした話の流れで、高崎の堤ヶ岡飛行場の話に触れられていたかと思います。例えば、副首都の拠点となる候補地として、高崎の堤ヶ岡飛行場の跡地というのは、候補の一つになり得るんでしょうか。

 

(知事)
 まだ県として、副首都に立候補したいということを表明した時点なので、これから、どんな形で、例えば県議会の了解も申請するのに必要なんですけれども、この副首都のアピールをしていけばいいかというのは、具体的にいろいろな視点で詰めていきたいと思います。どこが中心になるか、ならないかというところまでは、まだ全く決まっておりません。ただ、これから議会にももちろん諮って、前回の会見でも、ちゃんとこれは県議会に諮る必要があると言ったんですけれども、そこでまた、いろいろなご意見とか知恵とかもいただけるんじゃないかと思っているので、そういう中で、どういう形で副首都の機能を果たせるのかというのは、これから具体的に詰めていきたいと思います。

 

●IBARAKI PASSPORT(茨城パスポート)について
(記者)
 それでは、案件外で、二つ伺いたいと思います。一つは、今朝、茨城県の大井川知事が11時の定例会見で、ここに今ちょうど資料があるんですが、「『IBARAKI PASSPORT』を出します」ということで、「GUNMA PASSPORTにヒントを得た」とおっしゃっています。
 それで、全国知事会の時に、山本知事に了解を得たというふうに、会見で大井川知事がおっしゃっているんですけれども、その辺の経緯とか、あるいはIBARAKI PASSPORTについての受け止めを伺えたら・・・

 

(知事)
 全国知事会で、大井川知事にぽんと肩をたたかれて、「IBARAKI PASSPORTを出します」というふうなことをおっしゃっていたので、「ぜひ頑張ってください」と申し上げました。
 それはもう茨城県のご判断だし、GUNMA PASSPORTは非常に今、ヒットしているので、それを踏まえてということだと思うんですけれども、茨城県には茨城県の魅力もあるので、素晴らしいものを作っていただければいいんじゃないでしょうか。

 

(記者)
 ゆくゆく、例えばグンマー帝国と茨城で何か同盟を組むとか、連合を組むとか、そういうのは考えていらっしゃいますか。

 

(知事)
 そこまで検討は進んでいません。まず、グンマー帝国が独立していないので、グンマー帝国が独立した折には、茨城県との帝国として連携を考える可能性があると思います。

 

●日本郵政社長との面会について
(記者)
 もう一つ、すみません、別なんですが、今朝、知事のブログで、日本郵政の根岸社長をお訪ねになったという話が出ていました。いろいろ県内で連携できないかということですけれども、ちょうど5月ですかね、6月ですかね、産業競争力強化法の改正で、認定エッセンシャルサービスの登録制度というのができたかと思います。日本郵政も多分対象になろうかと思いますが、そういったエッセンシャルサービスの維持のために、日本郵便、日本郵政に協力してもらうというような考えでいらっしゃるんでしょうか。

 

(知事)
 大きな方向性としては、それを踏まえてということになると思うんですけれども、やっぱり群馬県の特徴を生かした連携というのはいろいろあると思うんですよね。郵便局ネットワークというのはすごく大事で、例えば群馬県内の過疎地域にも全部あるんですよね。なおかつ、地域にいると分かるんですけど、例えば郵便局長というのは、ある意味、その地区のリーダー的存在というか、名士で、非常に信望もあるんですよね。

 だから、今までも多分、郵便局のネットワーク、いわゆる郵政も、各地域でいろいろ見守りサービスとかをやっていると思うんですが、もう一歩踏み込んでできないかと。今まさに記者さんがおっしゃったような法律の流れもあるので、そこをもう一歩、例えばデジタルの面とか、あるいは再生可能エネルギーの分野とか、例えば移住促進みたいな分野とか、買い物支援みたいなこととか、こういう分野で、他の県ではまだやっていない、群馬モデルみたいな形で一歩踏み込んだ連携ができないかと思っているんですね。

 そうすることによって、今、群馬県で頑張っていただいている郵便局員の皆さんにもすごくエネルギーを与えることができるし、しかも行政にとっても、郵便局のネットワークを活用できるというのはすごくメリットがあるので、Win-Winの関係ができるんじゃないかということで、今日、群馬県としていくつかの提案を持っていきました。

 根岸社長は本当に真剣に聞いていただいて、出てきた4人は本当に各分野の最高幹部。うちもちゃんと知事戦略部長とか、大塚副知事、Newさんは総務省出身なんで、社長も総務省出身ですから、本当に最高幹部4人が出てきてくれて、結構真剣にいろいろ議論して、これからよく向こうと相談しますが、プロジェクトチームみたいなものをつくって、具体的にどんな連携が可能かというのは、しっかり議論していければなと思っています。

 

●群馬大学医学部附属病院での火災について
(記者)
 最後に一つだけ。群馬大学病院で火災がありました。知事は昨日、今日と、重粒子線の治療を受けられたということで、特にその火災の影響というのはなかったんでしょうか。

 

(知事)
 火災については、まず、うちの健康福祉部長から現状の認識だけ。その後、私からお答えします。

 

(健康福祉部長)
 群馬大学医学部附属病院の火災の関係でございますけれども、まず結論から申し上げますと、今日から通常の診療を再開したというふうに、病院からは伺っております。まずもって、早期に再開されたことについては、本当に良かったなと思っています。
 ただ、今回の火災の原因の究明とか再発防止策、細かいところについては、まだ我々も承知していないという状況です。

 

(知事)
 今、お話がありましたけれども、復旧して本当に良かったなと。大勢の患者の方もいるし、これから治療を受ける方々もいるという中で、この報告を受けてとても心配していたんですけれども、早期に復旧したというのは本当に良かったと思います。

 それから、私の重粒子線の治療にも影響があるのが、火災の後、少し調整が必要だということで、結果として1日遅れました。本当は一昨日だった治療が、いろいろと調整をする中で1日延期になって、昨日、第1回目になったということなので、ここでも別の記者さんに何度か聞かれて、「12回照射します」と言ったんですけど、多分、おしりが1日増えるかなと。1日、そういう意味で、少し調整とか念のためみたいなこともあって遅れましたが、ようやくこうやって復旧したので、このまま12回、計画どおり、しっかり先生方とご相談して治療計画を立てましたので、進めていけるんじゃないかなと思います。

 

●副首都への立候補の反響について
(記者)
 まず、副首都の関係で、先週発表されました、副首都を目指すとの行動が反響を呼んでいます。当社のXでは1,400件以上のコメントが付きました。1万回以上リツイート(リポスト)されています。要因について、知事はどうお考えでしょうか。

 

(知事)
 せっかくだから、知事戦略部長が待っているので、どうぞ。

 

(知事戦略部長)
 まず、事務的にお答えできるところをお答えしまして、その後、知事の方からということでお願いいたします。

 まず、上毛新聞さんのSNSや報道の関係で、非常に想像以上の大きな反響ということで、事務的にも担当者一同、この準備をしっかり、より一生懸命やっていこうということで、今、決意をより強固にしているところでございます。

 その要因等でございますけれども、私も知事と一緒に随行で、未来構想フォーラムとか、地域別懇談会に総合計画の関係で行っているんですけれども、そこへ行くたび、皆さんから非常に好意的な反応を聞いております。そういったところを、ある意味、上毛新聞さんのそちらの方(SNS)の関係でも、あらためて確認ができたかなと考えているところでございます。

 

(知事)
 今の事実関係を踏まえて申し上げると、なんで反響があったのか。やっぱり、そもそも県民の中に、「群馬県にはもっと大きな可能性があるんじゃないか」、「もっと群馬県というのは存在感を発揮できるんじゃないか」という期待感があったということもあると思うんですよね。

 これは難しい挑戦ではあるんですけれども、例えば我々が今考えている強み、災害に強いとか、首都圏にあって東京都へのアクセスがいいとか、前橋赤十字病院に、病院としては唯一の航空搬送拠点があるとか、(陸上自衛隊の)駐屯地があるとか、新幹線の駅が三つあるとか、そういうことが実は群馬県の強みなんですよね。そういうことを生かせば、群馬県にはいろいろな可能性があるということを、発信で感じた人が多いんじゃないかと思います。

 これからよく県議会にも説明していかなければいけないし、県議会の方からもいろいろな知恵とか提案とか、ご意見も出てくると思うので、我々としては丁寧に説明して、ご理解をいただきたいと思うんですけれども、今やっている未来構想フォーラムで、ほとんどのところで必ず参加者の方から出るのは、「よく声を上げてくれた」、「元気が出た」、「群馬県にはそういう可能性があるので、よく声を上げてくれた」という話が多いです。

 それから、ちょうど昨日かな、一昨日か、建設業協会の支部を、今のところ二日間で六つ回ったんですけれども、ほとんどのところで、「よく手を挙げてくれた」、「期待している」、「元気が出た」と、こういう声もいただいているし、うちは県内に大体60ぐらい後援会がありますけれども、後援会長から次々に電話が来て、「頑張れ」と。難しいことでも、手を挙げて挑戦しないと物事は開けないので。群馬県にはそれだけのポテンシャルがあると県民の人たちは思っているので、県民の方々は、少なくとも今までの感じですと、かなり好意的に受け止めていただいているんじゃないかなと思います。

 

●小渕優子氏の飲食料品消費減税の反対表明について
(記者)
 続きまして、2点目です。飲食料品の消費減税を巡り、小渕優子元選対委員長が自民党の会議で反対を表明したそうです。小渕氏は党税調のインナーメンバーを辞任していますが、知事の受け止めをお願いします。

 

(知事)
 それは小渕優子さんには優子さんの政治的な信念というものがあって、それに従って行動されたと。それはよく分かるし、それはそれでご立派な判断なんじゃないかなと思っています。

 消費税の減税については、前回もここで聞かれたので申し上げたんですけれども、この政策自体は、ちゃんと国会で決める、国政で決まっていくということなので、それについて私もいろいろ意見はありますが、それは控えたいと思います。

 ただ、高市総理が、前回も言いましたが、閣議決定をされたわけですよね。その気持ちは分かります。なぜなら、前回の衆議院選挙で自民党はこれを公約に掲げて、3分の2(の議席)を取ったと。だから、それを踏まえて、高市総理はこれを断固、退路を断って実現したいと思っている、その姿勢とか気持ちはよく分かります。

 ただ一つ言うと、自民党の税調の全体会議か何かでちらっと見たんですけれども、「代替財源を考えるべきだ」という意見が出たのは、知事として大変うれしく思っています。国の政策ですから、国がしっかり国会で議論して決めればいいと思うんですけど、地方の財政に影響が及ばないように、しっかりとした代替財源を見つけていただきたいなと思っています。

 

●外国人永住許可要件の新たなガイドライン案について
(記者)
 3点目です。出入国在留管理庁が、外国人の永住許可要件の新たなガイドライン案を公表しました。年収が日本人世帯の平均を上回ることなどを追加し、一定の日本語能力も求め、要件を厳格化する内容です。知事の受け止めをお願いします。

 

(知事)
 これも担当者から一言。どうぞ。

 

(ぐんま暮らし・外国人活躍推進課長)
 今、ご質問にありました、公表された外国人の永住許可要件の新たなガイドライン案ですけれども、こちらは、国が進める「外国人の受入れ・秩序ある共生のための総合的対応策」の一環として、独立生計要件の見直しであったり、日本語や日本のルール等を学ぶプログラムの受講を要件とするものと承知しております。

 永住許可というのは、長期にわたり生活する外国人の方に認められる重要な在留資格でありまして、その要件は、今言いました、国が進める「外国人の受入れ・秩序ある共生のための総合的対応策」に沿って、国が適切に判断すべき事項であると考えております。

 その上で、群馬県では、在留資格の要件変更など、外国人県民の相談体制の整備や必要な情報発信に努めていくとともに、日本語教育の体制整備も進めていきたいと考えております。

 

(知事)
​ 要件は、今言ったように国が判断すべきもの、それは仕組みでそうなんですけれども、私の個人的な考えで言うと、この国の判断は十二分に理解できると思っています。

 前回の会見でも申し上げましたけれども、今、外国人政策というのは、この国でものすごく重要だと思うんですよね。特に地方自治体にとってもそうなんですね。

 何度も言いますが、ルールを守って頑張っていただいている外国人の方にはしっかりチャンスを与えて、ともに社会をつくっていく。同時に、不法就労を減らさなければいけないということで、やっぱり、共生一辺倒では駄目だと思います。それはもうこの間の知事会で言ったんですけれども、排外主義も良くないけども、共生一辺倒もやっぱり違うと思うので、その答えは真ん中にあると思っているんです。そういう考えからすると、今回の国の方針というものは、個人的には理解できるなと思っています。

 

●銃の所持許可までのスケジュールについて
(記者)
 2点お伺いできればと思います。1点目、銃猟免許の件で、合格おめでとうございます。今後、銃の所持許可を取る必要があるとのことですけれども、今後、許可を取るまでの具体的なスケジュールみたいなところが分かればお願いいたします。

 

(知事)
 それはうちの環境森林部長から。どうぞ。

 

(環境森林部長)
 これから警察の方の手続きに入りまして、まずは座学の初心者講習会というのがありまして、それを受けます。その後、実技ですね、射撃教習というのがあります。それが終わりますと、所持許可の申請を行いまして、銃の購入なり、譲受けを受けてというのが流れになります。

 

(知事)
 身辺調査みたいなものもありますよね。

 

(環境森林部長)
 身辺調査はあります。実際に銃を所持する前に。

 

(知事)
​ 身辺調査は大丈夫だと信じております。

 

●自殺対策強化について
(記者)
 あともう1点、自殺対策強化の件でお伺いしたいのですが、中年男性の自殺が多いというところですが、具体的に数字として何割ぐらいかというのは分かるんですか。

 

(知事)
 分かりました。健康福祉部長どうぞ。

 

(健康福祉部長)
 まず、中高年男性の自殺が多いということについては、今回、群馬県の会見ですので、群馬県の特徴として述べさせていただきましたが、全国でもその傾向は見られるということです。本県の中高年男性の具体的な人数を申し上げたいと思います。男性が多いので、男性の人数を述べさせていただきますけれども、令和7年の40歳代男性の自殺者数は42人、50歳代は59人です。性別・年齢別で見ますと、50歳代の男性が最も多い人数となっています。合計が101名となっておりまして、先ほど知事から、自殺者総数が355人というふうに述べさせていただきましたけれども、この101人というのは28.5%、おおよそ4人に1人が40歳代または50歳代の男性という状況になっております。

 それと、50歳代男性につきましては、昨年、令和6年は38人だったので、21人増加しております。全体数が今回17人増加しているんですけれども、そのほとんどが50歳代男性だという状況でございます。

 

(知事)
 今、説明があったんですけれども、なかなか原因を分析するのは難しいなと思っています。少なくとも、50代以上の男性が多いですね。群馬県は全体的に見ると、さっきも示したとおり、やっぱり自殺する方がずっと多いんですね。過去にはワースト5ぐらいになっていたんですけれども、さっき言ったように、0.8ポイントぐらいのところに県が集中しているので、何人か自殺する方が増えたら、ランキングが上がってしまうんです。過去最悪の2位になってしまったということで、これは、さっき言ったように、深刻に受け止めなければいけない。原因をしっかり究明して、我々として今できる対策をやって、対応していかなければいけないと思うんですよね。

 本当に難しいなと思うんですけれども、全体的に見ると、東北がランキングとしては高いんですよね。ワースト5みたいなものを見ると。東北といっても、山形は結構低かったりするんですよね。東北地方は、もちろんそれぞれ魅力的な場所だと思うんですけれども、例えば専門家によっては、日照時間ということを言う人もいるじゃないですか。群馬県は、例えば日照時間は全国で2位でしょう。冬は1位になる時もあるし、群馬県人は結構ラテン系だと言われていて、明るいでしょう。いつもやっている幸福度調査でも、(幸せだと感じている方は)大体7割なんですよね。特に、この自殺率、自殺者数の中で、宮崎県も高い。宮崎県はすごくいいところじゃないですか。あらゆる意味で。だからどうもよく原因が分からないところがあるんですけれども、とにかく、基本的に非常に高い傾向にあるというのは、今回、ランキングが上がってしまったところも含めて、これを契機によく分析して、さらに対策に力を入れていかなければいけないなと受け止めています。

 

(健康福祉部長)
 1点だけ補足させていただきます。自殺者数の統計自体はかなり昔からあると思うんですけれども、我々が把握しているデータとしては、平成11年からということになります。その平成11年からのデータで、全国都道府県の比較でいくと、過去最高は3位です。

 

(知事)
 3位はあるんですか。

 

(健康福祉部長)
 はい、令和元年に3位になったことがありました。

 

(知事)
 令和元年が3位だったね。

 

(健康福祉部長)
 残念ながら、それを上回る(結果になりました)。

 

(知事)
​ ちょうど知事になった頃に3位だったんですよね。

 

●銃猟免許試験について
(記者)
 銃猟免許のことです。最初なんですけれども、ガバメントハンター枠で15人受けられていますけれども、全員合格したという理解でよろしいですか。

 

(知事)
 どうぞ、環境森林部長。

 

(環境森林部長)
 「クマゲキ」の方は全員合格です。市町村枠の方で4人受けられたんですけれども、2人合格という結果でございました。

 

(記者)
 あともう1点、知事にお伺いしたいんですけれども、事前勉強会では実技に少し苦戦していらっしゃったんですが、今回、合格の要因はどこにあると思いますか。

 

(知事)
 前の日に必死にやりました。頭で何回もシミュレーションしながら、その前の日程から、移動中はずっと「銃腔内、異物なし」とか言いながら、頭の中でシミュレーションを繰り返していたので、多分、結構いい成績だったんじゃないかと。もしかすると、銃口を誰かに向けるみたいなところが1回あったかもしれませんが、あとは、自分の中では分かりませんけれども、完璧だったと思うんですよね。もうずっとこうやって、マーチ(行進)しながら、本当に夜、何回も一人でやっていたので。あと座学の方は、1問間違えました。だけど、あとは全部できたと思います。どう考えても。1問とか、それぞれの試験で間違えているかもしれませんが、成績は悪くなかったんじゃないかなと。ですから、努力の(たまものです)。申し訳ないですけれども、本当に頑張ったので。「クマゲキ」のメンバーも、ほとんど通りそうな感じだったんですけれども、最初の勉強会の時に、私だけが非常にできなかったので、みんなに心配をかけました。(担当の)中山さんも、あんなに頑張って勉強会をやってくださったので、何とか期待に応えられるように頑張りました。

 ただ、ここから、銃を持つ、動物を撃つというのは、それなりに重いことなので、ここからは、ちゃんとさっき言った座学がありますから、9月10日だと思うんですけれども、これはなかなか難しいと聞いていますので、ちゃんと勉強して、この警察の座学も通って、実技の訓練もきちっとやって、身辺調査も、身辺調査は大丈夫だと思うんですね。でも、そうやってしっかりとした手続きを踏んで、きちんと銃を持ってもいいだけの資格を身につけて、どこかで猟友会の人たちとしっかりと出かけられるようにしたいと思います。

 これが猟銃、クマを撃退ということになるとライフル銃なんですけれども、10年かかるんですよね。でも、私は今68歳だから、なかなか難しいかもしれませんけれども、「クマゲキ」チームには20代とか30代も結構いるので、こういう人たちが将来、ガバメントハンターとして活躍してくれるんじゃないかなと。すごく良かったのは、これも記者さんはご存じだと思うんですけれども、知事が免許を取ると言ってから、(狩猟免許試験の)応募者が激増しました。それで結局、試験を増やしましたから。そういう意味で言うと、ガバメントハンターを群馬県で育てる環境は整いつつあるのかなと思っています。

 

(記者)
 くどいようですけれども、銃猟免許の合格おめでとうございました。同じく狩猟関係で伺いたいんですけれども、つい先日、立て続けにハンターの方のネットワーキングの取り組みであるとか、関連するようなプレスリリースを拝見しています。その辺り、急に動き出したというのは、今回の銃猟免許試験の合格などと何かしら関係があるのかというところを伺えればと思います。

 

(知事)
 はい、環境森林部長どうぞ。

 

(環境森林部長)
 マッチング(ぐんま狩猟マッチング相談会)のことだと思います。これから、捕獲の担い手を育成するということが、どうしても必要になっておりますので、その中での事業実施ということになります。

 

(記者)
 その上で、これから害獣対策をどんどん本格化される予定なんだと思うんですけれども、今後のガバメントハンターの組織であるとか、もろもろの対策のロードマップというものが何か決まっているようであれば、教えていただければと思います。

 

(環境森林部長)
 まず、捕獲の担い手育成ということで、地域の方で有害鳥獣の駆除に当たっていただける方を育成していきます。先ほど知事からもお話がありましたけれども、狩猟免許試験の枠などを倍増することなどによって増やし、育成をしていきたいと考えております。
​ それと、ガバメントハンターの方ですね。県の方でも「クマゲキ」を進めているんですけれども、市町村の方も、緊急銃猟など、非常に大きな役割や責任を求められるようになっておりますので、しっかりと市町村の方の担い手というのも育成したいと考えております。

 

(記者)
 銃猟免許の関係なんですが、今日、合格のご案内がありました。この試験は群馬県知事が実施する試験で、山本一太さんが合格したという仕組みになるわけですよね。

 

(知事)
 じゃあ仕組みについてもう1回、環境森林部長から。これ(狩猟免状)、私が出しているんですよね。

 

(環境森林部長)
 そうです。

 

(知事)
 もちろん個人情報だから消してありますけど。

 

(環境森林部長)
 知事から知事に、(狩猟免状の)名前としてはそういう形になっています。

 

(知事)
 記者さん、群馬県知事がやっているんですけど、群馬県知事が山本一太に免状を出したと。フェアにやっていますので。

 

(記者)
 そこの部分なんですが、合格されたということで、そのフェアにやっているという担保をどのようにご説明されるのかなというところがあれば。

 

(知事)
 フェアにやっている担保?

 

(記者)
 何と言うんでしょう、群馬県知事が、群馬県知事である山本一太さんに合格を出しておられるということで、そういう仕組みなので、致し方ないことだとは思うんですが、そこについて違和感がもしあればという質問です。

 

(知事)
 全くありません。記者さんがご存じのとおり、群馬県の職員は、本当に全国でもNo.1の能力とモラルを持っている人たちで、試験の時も、かなりちゃんとフェアにやってくれて、順番も抜かしたりしないで全部待ったりして、しかも全く同じやり方でやっているので、そこに何か不正の入り込む余地はありません。

 私は欠点だらけですけど、結構まっすぐな人間なので、そもそもそういうこともやっていませんし、かなり厳しく、何か知事だからというところは、勉強会はみんなで一緒にやりましたけれども、そういうところはほとんどありませんし、もう100%フェアだったと信じています。それを担保するような仕組みとかないよね、だって。

 

Newさんのひとこと

Newさんのひとこと
(知事)
 それでは、今日、日本郵政の社長にも大うけだったNewさん(大塚副知事)コーナー。今の日本郵政の幹部の人たちというのは、総務省、テレコム系が多いんですよね。(旧)郵政省だから。だから、そのNewさんコーナーがみんなにすごくうけていました。そのNewさんコーナーです。どうぞ。

 

●キーテクノロジーぐんま天文台の夏休みイベントについて
(大塚副知事)
 ありがとうございます。8月になって初めての会見になると思いますが、夏休みも本格化しておりますので、今日は夏休みに関連した催しを1件、ご紹介したいと思います。(スライドを)お願いします。

 キーテクノロジーぐんま天文台、ご存じでしょうか。これの夏休みイベントのご紹介です。ぐんま天文台というのは、1999年にオープンしまして、今年で開館27年ということになります。高山村の、資料(スライド)にありますように、標高885メートルと大変高いところにありまして、また、大変大きな150センチの大型望遠鏡というものを一般の皆さんに公開しております。150センチの大型望遠鏡で、実際に目で見て覗いてというスタイルのものとしては、世界で一番大きな、最大級のものであると聞いております。

 こういった恵まれた環境と、恵まれた設備がありまして、本物の宇宙の神秘を間近で県民の皆さんに感じていただける場所ということで、群馬県が誇るものの一つと言えるかなと思っております。次のページをお願いします。

 イベントでありますけれども、8月8日の土曜日から16日の日曜日にかけて、本格的な設備を生かした特別イベント「Cho(チョー)楽しい天文台」というものを開催いたします。ロケットを試作してみると。傘袋で作ってみるので、「カサぶくロケット」というそうですけれども。

 

(知事)
 「カサぶく」って何ですか。

 

(大塚副知事)
 傘袋とロケットです。

 

(知事)
 傘の袋ね。

 

(大塚副知事)
 そうですね。ビニールの袋だと思いますけれども。

 

(知事)
 はい、分かりました。

 

(大塚副知事)
 傘袋から作る「かさぶくロケット」をみんなで作ってみようだとか、あと、初めての星空観察だとか、そういったものを皆さんにやっていただいて、夏休みの宿題をこなしていくというものにも役立つんじゃないかということであります。

 あともう一つ、一番最後になりますけれども、一番の目玉というのは、8月12日、お盆の最中ですけれども、水曜日に開催します、ペルセウス座流星群の観察会です。当日は、午後8時から翌朝4時という遅い時間まで、開放的な芝生広場で、寝転びながら降り注ぐ流星を観察いただける機会になっています。特に今年は、この日が新月に当たるそうでして、月明かりの影響のない、環境的にも高山村の非常に(標高が)高いところでありますし、絶好の観察条件となると思っています。例年以上に多くの流星が見られるんじゃないかということであります。

 この夏は、この観察会も含めて、ぜひ機会がありましたら、標高885メートルということで、結構涼しいとも思いますし、ぐんま天文台にお越しいただいて、一生の思い出となる星空の観察をやっていただければと思います。

 ということで、私からご紹介させていただきました。ありがとうございます。

 

(知事)
 ありがとうございました。記者の皆さん、群馬県に来ていろいろなところに行っていると思うんですけれども、ここ(キーテクノロジーぐんま天文台)に行っていない方がいたら、ぜひ足を運んでいただくと、星空が本当に素晴らしいんですよね。
 それから、私のおすすめはぐんま昆虫の森で、これも最高です、昆虫好きな人には。もうこれ以上、いろいろあるんですけれども、そのぐらいにしておきたいと思います。Newさん、ありがとうございました。

 

知事メッセージ

 それでは、私の方からも、最後に県民の皆さんに一つお伝えをしたいと思います。

 重粒子線の治療が、さっきも記者さんからご質問がありましたが、群馬大学医学部附属病院の重粒子線医学センターで、いよいよ始まりました。少しトラブルもあったりして、調整の都合で1日延びましたけれども、昨日、第1回目の治療を受けて、今日で第2回目ということです。ここでもご質問が出たのでお答えしましたけど、今月12回やって、1日少し延びましたけれども、この重粒子線の治療を終わらせるということになります。

 さらに、それから1年間、ホルモン治療を続けて、来年の夏頃に全ての治療を終えるということで、重粒子線の治療をやった後も1年間、ホルモン治療を続けるというのは、群馬大学側の、根治させるという強い意志を感じるなと思っています。

 これは私に対してだけではないと思うんですけれども、知事だから言うわけではありませんが、群馬大学の重粒子線の医療チームの皆さんは本当に素晴らしくて、これは私だけではないと思いますが、いろいろな疑問についてもちゃんと答えてくれるし、患者の方々とコミュニケーションを取りながら進めていただいているということです。もう1回言いますが、群馬県知事だから言うわけではありませんが、群馬大学医学部附属病院に重粒子線医学センターがあって、本当に良かったなと思っています。これを根治させるためには、治療を受けている私の方の努力も必要だと思いますので、これからもよく節制しながら、今のところ、ホルモン治療の後遺症でよく言われている筋力の低下みたいなものはなく、いわゆる気力が失せるみたいなこともなく、特に倦怠感もなく、小さなことはいろいろあるんですけれども、非常に順調に推移しているということは、皆さんにお伝えをしておきたいと思います。

 この後、いろいろお聞きしたら、12回治療する中で、後半、最後の方になってきて、トイレが近くなる方がどうもいるようなんです。9月に、例えば県議会があって、多分大丈夫だと思うんですけど、8月中に終わるから、そういうような体の変化があった時には、きちんと県議会側にも伝えて、対応していただこうと思っています。

 何度も申し上げますが、私の健康状態というのは知事の公務にも直結するということで、当たり前ですけれども、しっかり情報公開しながら、例えば体調に変化があった時は、ここでしっかり皆さんにお話をしたいと思いますし、何かあったら無理をせずに、うまく日程をコントロールできればと思います。

 今のところ、さらに忙しくなってきている状況ではあるんですけれども、治療もしながら、知事の公務にもしっかり全力を尽くし、なおかつ、来夏(の知事選)も必ず勝ち抜くと。こういう難しい挑戦を、必ず成し遂げていきたいと思っています。

 ということで、今日も1時間を過ぎましたが、皆さんには最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。これで定例会見を終わりたいと思います。

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。