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令和6年度第34回定例記者会見要旨(1月9日)

更新日:2025年1月9日 印刷ページ表示

■日時    令和7年1月9日(木曜日)13時35分~14時37分
■会場    記者会見室
■出席者  県:知事、副知事ほか
      記者:記者クラブ所属記者等15人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和7年1月9日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料 (PDF:495KB)

会見項目

■知事冒頭発言

 1.はじめに

 2.ぐんまちゃんとの協働プロジェクト

 3.一太のふらっとCafe

■質疑応答

■知事メッセージ

知事冒頭発言

1.はじめに

 それでは定例会見を始めさせていただきます。本日は新年最初の会見ということになります。改めて県民の皆さん、そして今日もお集まりいただいた記者の皆さん、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。年初でありますので、会見の中身に入る前に少しお時間をいただいて、今年の抱負を述べさせていただきたいと思います。年末年始は大きな事故や災害もなく、平穏な新年を迎えることができました。県民の皆さんは覚えていらっしゃると思いますが、昨年と一昨年は大晦日の日に鳥インフルの発生が確認をされて、元旦から大勢の県庁職員を動員して、この防疫措置に当たるということがありました。今年は今申し上げたとおり、大晦日は何もなく、無事に新年を迎えることができましたが、改めて県民の皆さんには、何か群馬県で大きな問題が起こったときには、群馬県の職員が、まさに矢面に立って県民の皆さんのために行動するという覚悟を持って、我々が仕事をしているということを、改めてこの年始に、県民の皆さんにご理解をいただきたいと思っています。

 群馬県の新年恒例行事、ニューイヤー駅伝、今年も行われました。元旦は知事が朝早く起きて、恒例の行事ですが、スターターも務めさせていただきました。特にうれしかったのは、地元のSUBARUが過去2番目の好成績となる5位入賞を果たしたということです。沿道には大勢の方々に応援に駆けつけていただきました。群馬県としても、これも幸先の良いスタートが切れたのではないかと感じております。

 この勢いそのままに、今年は固定観念とか常識にとらわれず、県民幸福度向上のために思い切った挑戦をしていく。こういう思いで県政運営に当たってまいりたいと思っております。職員の新年互礼会でもお話をしましたが、今年のスローガンは「常識を打ち破る」です。例えば、地方自治体はこんなことしなくてもいいんじゃないかとか、知事はこんなことするべきじゃないだとか、こういう既存の観念みたいなものを打ち破っていきたいと思います。それはとりもなおさず、政治の情勢も含めて国内外のいろんな情勢も含めて、これだけ変化が激しく、さらに不確実性の高い時代においては、やはり地方自治体としてそのぐらいの気概を持たない限りは群馬県も埋没をしてしまうという危機感があることは、改めて皆さんにお伝えをしておきたいと思います。

 さて、本日は、そんな2025年の抱負を表す漢字を考えてまいりました。毎年一年を表す漢字が年末に発表されておりますが、私は過去ではなく未来を見つめて、その年の抱負を漢字一字で表現したいと思います。今年の漢字は「創」です。創造、創作、創業、共創、独創といろんな言い方がありますけれども、創っていくと。特に今年は群馬県にとって、デジタル・クリエイティブ産業という、これ全く新しいコンセプトですが、47都道府県どこも目指していない、この目標というものを掲げております。このデジタル・クリエイティブ産業創設の、まさに元年になるような年にしたいと思っています。デジタルクリエイティブとか、エンタメとか、アートとか、こういうキーワードが今年は飛び交うことになると思っています。そもそも、いろいろこの年末に、世界の有識者の方々の、いろんなYouTubeとか、あるいは今話題になっている本とかにも目を通したんですけれども、私が考える今年のキーワードが3つあって、1つはもう間違いなくAIです。2つ目は、ここで何度か紹介させていただきましたが、リバースエイジング、アンチエイジングじゃないですよ。いわゆる若返りの医療。これは実は大きなトレンドになるんじゃないかと思っています。もう1つはエンタメで、この3つの分野とも群馬県は、ある意味で先陣を切っていくという体制を整えております。「創」ということで言えば、まさに先ほど言ったデジタル・クリエイティブ産業の創設ということで言うと、先般、構想を発表させていただいた、デジタルクリエイティブスクール。この構想も当初予算に盛り込んでおりますし、いろんな意味で、群馬県が製造業と並ぶ未来の産業としてデジタル・クリエイティブ産業を創設すると。こういう目標に向かって、初めの確かな一歩を踏み出す年にしたいと考えております。断っておきますが、群馬県の強みはやはりものづくり。群馬県は、主要な産業は製造業ですので。これはさっきSUBARUの話をしましたが、引き続き群馬県としては大切にしていくと。当然、野菜王国、農業王国ということで、農業にも力を入れていきたいと思いますし、農林業と言っていいでしょうか。力を入れていきたいと思いますし、さらには観光も、群馬県のキラーコンテンツの1つだと思っていますので、もちろんそういう産業もしっかり応援しながら、このデジタル・クリエイティブ産業のコンセプトというものを、内外に群馬県から群馬モデルとして広めていきたいと思います。今お話したような目標のもと、今年も県民の皆さまに分かりやすい情報発信、そして幸福を実感いただけるような社会を目指し、県庁職員一丸となって頑張ってまいりたいと思います。

 記者の皆さんにおきましても引き続きご理解ご協力をよろしくお願い申し上げます。この会見は、今年も1週間に1回、必ず定例会見をやらせていただきたいと思いますし、何か県にとって大事な出来事があったときには臨時の会見も開かせていただきたいと思います。この会見は、今年も引き続き真剣勝負で臨んでまいりたいということも申し上げておきたいと思います。

 はいそれでは、今年、令和7年最初の記者会見の中身に移りたいと思います。スライドをご覧ください。本日の主な項目、今日も2つに絞ったのですけれども、1つは「ぐんまちゃんとの協働プロジェクトの募集」について、それから「一太のふらっとCafe」についても、次の回についてご報告をしたいと思います。

 

2.ぐんまちゃんとの協働プロジェクト

 まず「ぐんまちゃんとの協働プロジェクト」についてです。昨年の7月、ぐんまちゃんの活動30周年と、高崎駅の開業140周年を記念して、JR東日本との連携のもとで、ぐんまちゃんが高崎駅をジャックする「ぐんまちゃん駅」イベントを開催いたしました。イベント期間中は多くの方々がぐんまちゃん駅を訪れていただいた他、メディアの皆さんにも多く取り上げていただいて、約2億7,000万円の広告効果があったと見積もっています。民間の力を活用して効果的にぐんまちゃんや群馬の魅力をPRすることができたと考えております。次の40周年に向けて、ぐんまちゃんの活躍の場をさらに広げるために、新たな取り組みを始めたいと思いますのでご報告したいと思います。スライドをご覧ください。

 この度、群馬県と民間企業などが連携してぐんまちゃんを活用した新たな企画に取り組む、ぐんまちゃんとの共同プロジェクトをスタートしたいと思います。これまで群馬県では、食品や文房具といった製品、いわゆる「モノ」を対象にぐんまちゃんの利用許諾などを行ってまいりました。ぐんまちゃんとの協働プロジェクトでは、利用許諾の対象を、企業などの企画やプロジェクトなど、いわゆる「コト」にも拡大をしてぐんまちゃんを活用してもらおうという試みです。企業等が持っている様々なアイデア、技術とぐんまちゃんが融合することで、新たな可能性を生み出せるんではないかと思っています。そしてこのプロジェクトの第1弾の募集を開始したいと思います。その点ご説明したいと思います。スライドをご覧ください。

 まず民間企業等との群馬県の役割についてです。民間企業等には、アイデア、技術、場所等を提供していただきます。群馬県はぐんまちゃんのイラスト提供とか、世界観の監修に加えて、必要であればぐんまちゃん自身の派遣も行わせていただきたいと思います。

 協働プロジェクトの例について申し上げたいと思います。例えばぐんまちゃんレストランといった、ぐんまちゃんの世界観を表現した空間を創出する企画。また、ぐんまちゃんを活用したアプリなどのデジタルコンテンツの開発。また、ぐんまちゃんをメインコンテンツとしたバスツアー、こんなことも考えられると思っています。今挙げたのは、あくまで一例です。新たな発想で、ぐんまちゃんを活用する提案をお待ちしております。なお、事業にかかる費用は原則として企業等の皆さんの負担とさせていただきます。いい事業となるように群馬県としてもしっかりとサポートさせていただくつもりです。

 第1弾の応募はすでに開始しておりまして、2月21日の金曜日まで受け付けたいと思います。その後、企画提案会を行って、3月下旬には実際に採択となった事業をここで公表させていただきたいと思います。詳細は、スライド記載のこのQRコードの方から群馬県のホームページを確認いただければと思います。ぐんまちゃんは、群馬県が知的財産権、いわゆるIPを保有している重要なコンテンツであり、今回のプロジェクトによりその活用が、「モノ」から「コト」に広がっていくということになります。私としては、今後ぐんまちゃんの知名度が国内外で向上していくことで、ぐんまちゃんのIPが群馬県全体に大きな経済効果をもたらしてくれるものだと考えております。群馬県としては引き続き多くの皆さんにぐんまちゃんと群馬県の魅力を知っていただけるよう、様々な取り組みを進めてまいります。

 

3.一太のふらっとCafe

 続いて「一太のふらっとCafe」について報告をしたいと思います。スライドをご覧ください。一太のふらっとCafeは、県民の皆さんとの意見交換の新たな場として、今年度から開始をいたしました。過去3回ともたくさんの応募をいただき、フラットな雰囲気の中で自由な意見交換をしたり、新しいアイデアのご提案をいただいたりしました。もちろんこれは応募者も多いので、厳正な抽選でやらせていただいていますが、おそらく全国の自治体の長で、誰でも応募した人、これもちろん選ばなきゃいけないんですけども、ほとんどシナリオなくこうやって、知事とか市長と意見交換をするみたいな試みというのは、多分これしかないと思います。この度は今年度最後となる、第4回目の参加者を募集したいと思います。開催日時は2月3日の月曜日は18時からです。場所は群馬県庁31階のソーシャルマルシェ&キッチン、GINGHAMです。知事とリアルで話したいという方であれば誰でも参加可能です。定員は3組で、1組当たり3名以内の応募ということになります。意見交換は1組当たり15分ということで、その様子は群馬県公式YouTubeチャンネルtsulunosでライブ配信を行います。参加者の募集は、今日から1月15日まで受け付けさせていただきます。申し込み方法などの詳細、このスライド記載のQRコードからご確認ください。

 誰でも参加可能ということで、もちろんこれは抽選をしておりますけれども、基本的に知事との会話についてシナリオはありません。原稿もありません。皆さんが感じていることをぜひこのふらっとCafeの空間に来て、知事に直接伝えていただけたらと思います。ぜひ多くの皆さんのご応募をお待ちしております。

 今日は比較的新年初めということで、最初のプレゼンは短くしましたが、私からは以上です。皆さんから何かご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

 

●「『ぐんまちゃんとの協働プロジェクト』の募集」について

(記者)

 まず発表事項で、ぐんまちゃんとの協働プロジェクトですけれども、これ今回募集は何団体何事業ぐらいをイメージされて募集されているのでしょうか。

 

(知事)

 まず担当部の知事戦略部の古仙部長の方から説明してもらいます。

 

(知事戦略部長)

 特に何団体とかの想定はしてないんですけれども、こちらとしては多くの団体の方に応募していただきたいということで、特に民間企業に限らず、市町村とか団体の方でも応募できますので、とにかく多くの方に参加していただきたいと考えております。

 

(記者)

 事業は来年度以降ということですか。

 

(知事戦略部長)

 選考は年度内に行いますけれども、事業実施は来年度になります。

 

(記者)

 企画の選考・審査などは、誰がどういう形で行うかも教えてください。

 

(知事戦略部長)

 そこにつきましては応募がありましたら、庁内でしっかりと見させていただきまして、決めていくという形になります。

 

(記者)

 企画提案会では審査をされる方がいるわけですよね。

 

(知事戦略部長)

 そこの部分は、担当者含めて、アドバイザー等に入っていただく形で対応したいと思います。

 

(記者)

 先ほど知事のお話で、国内外にも広めていきたいという声がありましたが、これは県内だけじゃなくて県外とか海外の企業なども参加できるということでよろしいですか。

 

(知事戦略部長)

 はい。参加できます。

 

(記者)

 あと、先ほど経済効果のお話もありましたけれど、数値目標的なものがもしありましたら教えていただけますか。

 

(知事戦略部長)

 数値目標というとあれでしょうか?

 

(記者)

 例えば経済効果で何億円くらい期待したいとか。

 

(知事戦略部長)

 今回の事業ですか?

 

(記者)

 はい。

 

(知事戦略部長)

 今回、この事業に関しては基本的に初めての取り組みなものですから、経済効果というよりはぐんまちゃんのIP活用の部分を民間の方と一緒にやる初めての取り組みなので、そこの部分が大きい取り組みかなと思っています。

 

(知事)

 記者さんにぐんまちゃんのこと、この今回のプロジェクトについて聞いていただいたので、今日また時間があれば最後に少し県民の皆さんにもお伝えしようと思うんですけども、ぐんまちゃんは群馬県のキラーコンテンツなんですね。私が考えているのは、やはりこのぐんまちゃん、ようやく2つのシーズンのアニメをやって、これだけのクオリティでマスコットキャラクターをアニメ化したということは他の自治体ではないと。Xのトレンド入りをしたりしていますし、それから群馬県公式YouTubeチャンネルtsulunos等の一年の動画総再生回数は全国の(自治体がやっている)動画チャンネルの中で1位だったと。4,000万回、そのうち2,000万回もぐんまちゃんが稼いでいるんですね。やっぱりぐんまちゃんの知名度はだんだん上がってきた、あるいは、いわゆるマスコットキャラクターとしては初めてロサンゼルスに乗り込んだりして、海外展開も始めているということで言うとですね、IPビジネスとしての可能性というのはとても大きいと思うんです。他の県のキャラクターはよく分かりませんが、群馬県はもうIPを全部群馬県が持っていますので、ぐんまちゃんの著作権は全部群馬県にあると。なおかつ、このシーズン2までのアニメも全部群馬県の予算で作ったということで言うと、なかなか他のマスコットキャラクターにない特徴があるということで、まだまだ国内外でブレイクをさせることが前提ですし、そんなにIPビジネスは簡単じゃないんですけれども、海外展開することによってかなり大きな可能性があるだろうと。これなかなか口で言うのは簡単で、大変なんですけれど、分かりやすくみんなに言っているのは、例えばぐんまちゃんというマスコットキャラクターが、キティちゃんの10分の1、ポケモンの100分の1、ブレイクしたら、莫大な富を群馬県にもたらすだろうと。それは、国内のIPビジネスはなかなか難しいんですけど、我々が見てるのは世界なので。だからそういう意味で言うと、ぐんまちゃんのIPビジネスの可能性というのを、こういう形でどんどん開拓してくことは必ず群馬県の経済活性化に繋がるだろうと考えています。古仙部長が言ったように、初めての試みなので、どういう企業が、どんな理由で、どんな形の提案をしてくるかというのは分かりませんので、数値目標みたいなのは設定していませんけれども、必ずぐんまちゃんをIP化していく、新しいビジネスの活用方法についてのヒントも、得られるんじゃないかなと考えています。

 

(記者)

 ぐんまちゃんのブレイクにつなげるための布石にしたいという思いもあるんですね。

 

(知事)

 そうですね。やはり民間との連携は非常にインパクトもありますので、そういう意味で言うと、十分にこれはやる価値があると思っています。

 

●ぐんまフラワーパークについて

(記者)

 今年4月にフラワーパークのオープンが予定されていると思いますが、こちらの進捗ですとか、オープン予定日などが分かれば教えていただけますか。

 

(知事)

 それでは、農政部長の砂盃さんの方からまず説明したいと思います、どうぞ。

 

(農政部長)

 フラワーパークにつきましては、以前から発表してございますが、令和7年の4月オープンを目指して、現在準備を進めているところでございますけれども、能登半島における地震であるとか、豪雨災害の復興対応などで工事作業員の確保が非常に厳しい状況になっておりまして。また資材の高騰などもあって、設計の変更なども何度かしているような状況にございます。そういったことから、整備については若干遅れ気味だという認識を持っております。

 そういう中で、現在リニューアルオープンに向けまして、工事の進捗、スケジュールの精査、さらには新たに植栽をする花の見頃の見通しなども見定めながら、最適なオープンの時期を現在検討しているという状況でございます。オープンの時期につきましては、決まりましたらなるべく早い時期に関係者、報道機関の皆さま等にお知らせしたいと。そんな状況でございます。

 

(記者)

 今少し遅れる可能性があるというお話でしたが、現状この時期を目指したいというものはありますか。例えば夏ごろまでとか、何月までなど。

 

(農政部長)

 今ですね、そこの部分精査をしているところでございますので、他の単体の施設と違いまして、やはり花の見頃、花というのが一番重要なコンテンツでございますので、こことの兼ね合いもあるので、なかなか今、具体的な時期まで申し上げられるような状況ではないというところでございます。

 

(知事)

 できれば、もちろん予定通りオープンしたいと思っていたのですけれど、今砂盃部長の方からあったように、いろいろやっぱり不可抗力みたいなところもあるので、なかなか予定通りにオープンするのは難しいだろうというのが現状です。いつオープンできるのかというのはいろいろ今担当している事業者とも検討しているところで、しっかり分かったら発信をしたいと思いますし、まずはこれから県議会もありますので、そこでしっかり県議会の方にも説明をさせていただきたいと。ただこの時点で言えるのは、やっぱり今言ったようないろんな事情から、なかなか当初の(時期での)オープンというのは難しいだろうということですね。

 

●宇留賀副知事の後任について

(記者)

 今年の6月に宇留賀副知事の「約束の1年」の任期を迎えますけれども、その後の副知事人事についての知事のお考えを改めてお聞かせいただけますか。

 

(知事)

 宇留賀さんの任期は6月までっていうことですね、これはいろんなことがありましたけれども、しっかりと県議会と約束したことですので、これをしっかりと当然のことながら、その流れでいきたいと思います。後任の人事はですね、いろいろ進めておりますけれども、そんな簡単にはいかないですよね。なかなかこれだけの副知事っていませんから、ここでも何度も言ったように。なかなか宇留賀さんの代わりになる人っていうのを見つけるのは、大変です。だけど、副知事なんでね、やっぱり誰でもっていうわけじゃないですよね。例えば政府から来るなら誰でもみたいな話だったら、意味がないんで。やっぱり知事である私をしっかり助けていただけるような方を探さなきゃいけないということで、あらゆるチャンネルを通じてですね、今いろいろと努力をさせていただいています。ただもう一言だけ言うけど、英語で「hard act to follow」っていう言葉もあるけど、宇留賀さんの後任を探すのは並大抵のことじゃないですよね。ただ6月からはそういう形で群馬県を離れることになりますので、その後も宇留賀さんにはいろんな形で力を貸してもらいたいと思っていますが、やはり「show must go on」じゃないけど、群馬県は続いていきますから、しっかりとした体制を作ってですね、その後も知事としてちゃんと活動ができる体制を作りたいなと思ってます。

 

(記者)

 以前知事は中央省庁から(の登用を)検討したいというお話もされていたと思うんですが、そのあたりはいかがでしょうか。

 

(知事)

 そこも含めて、今いろんな選択肢を模索しているところです。

 

(記者)

 副知事2人制は維持されたいというお考えですか?

 

(知事)

 それはもちろんです。もちろん副知事は2人の体制でいきたいと思っています。

 

●「『ぐんまちゃんとの協働プロジェクト』の募集」について

(記者)

 ぐんまちゃんの関係で費用負担の面なんですけれども、基本的に県としては派遣を何回かするぐらいであれば対応するということなんでしょうか。

 

(知事)

 どうぞ、古仙さんから。

 

(知事戦略部長)

 原則、費用につきましては、知事からご説明がありましたように事業者の方です。ぐんまちゃんの派遣なんですけれども、その派遣の相当回数を超えた場合はですね、事業者の方にご負担をしていただこうという考え方です。ただちょっとその相当回数という、例えば派遣する距離もありますし、またその回数とか効果等もありますので、現在何回というふうに決めているわけじゃないんですけれども、現時点では、ある程度の一定回数を超えたら、そこの部分は負担をしていただくという、そこまではぐんまちゃん、県として、そこは協力するという形になります。

 

●次期知事選の出馬について

(記者)

 知事選に絡んでの話で、今年年頭の弊社の社長とのインタビューの中で、出馬への態度表明の時期を、2年前の夏と今まで言っていたのを前提としつつも1年先に延ばすかもしれないという可能性について触れました。改めまして、それについて伺えればと思います。

 

(知事)

 そこまで言うつもりはなかったんですけども、関口社長が大変誠実な方なんで、ついつい思っていることを全部しゃべっちゃったので、ちょっとだけ後悔してるんですが、それは冗談としても、今年の夏に一応2年後どうするかっていうことを決めたいっていう方針は一応変わらないっていうことで。そこでも申し上げたとおり、まず群馬県知事っていう仕事はものすごく大変なんですけども、やりがいもあるし、やっぱりやらなきゃいけないことも山ほどあり、しかも、群馬県庁ナンバーワン説っていうのを唱えているんですけども、全国の自治体で最も優秀な職員の同志と一緒に仕事をするっていうのも、私にとって大きな喜びですし、ここからデジタルクリエイティブを作っていかなきゃいけない、群馬モデルを作っていかなきゃいけない。おかげさまで、群馬県かなり勢いも出てきたっていうことで、やっぱり自分がやんなきゃいけないなという思いもあるし、やっぱりその群馬県のために少しでもこの知事という看板を使って、1つでもいいことを残したいっていう強い気持ちがある反面ですね、私はスーパーエイジャーじゃないので、どのぐらいやったらいいのかっていうのは、やっぱり自分の中で自問自答する部分があるんですよね。例えばアメリカの州知事は、ほとんどの州では州法で8年なんですよね。だからその例えば、8年である程度決まりをつけるっていう考え方もあるんじゃないかと思ってまして。当選するかどうか分かんないんですけど、3回目の選挙に出て当選したと。そうすると、だんだんやっぱり感覚が鈍ってくると思うんですよね、守りに入ってくると思うんですよね。

 次の選挙勝てるか分かりませんが、次の選挙勝てると、さらに多分選挙も強くなって、やっぱりだんだん自分の中に油断ができたり、慢心が出てきたりすると。それだったらば、やっぱり自分の後を引き継げるような、新しい世代の人にやってもらうっていうことも、群馬県のためかなと思うし。それから、やっぱり何度も言っているように、知事になって1つやりたいことはですね、この人生100年時代において、何をやるにも遅すぎるっていうことはないと。やっぱり人生っていうのは、いろんなところで方向転換できるし、新しいことに挑戦できるっていう、そういう思いもあってですね、こういうことを言うと不遜だって思われちゃうかもしれませんが、69歳で1回失業して、全部周りにそういう肩書きみたいのがなくなった状態で、どういう人生を切り開けるのかとか、その中でまた知事とは違う形で群馬県に貢献できる方法があるんじゃないかと模索することも、もしかしたら自分の人生を意味あるものにするところに繋がるのかなっていう思いもあるので、上毛新聞の社長にも申し上げましたが、本当に両方とも意味のある選択だと思っているので、結構悩んでます。ただ、やっぱり特に今日メディアの皆さんおられて、皆さんは国民の声、県民の声を代弁しているっていうこともあるし、もちろん報道っていうものを通じていろんな方々が皆さんの記事とか報道を見るわけですよね。やっぱり上毛新聞は、ちょっとブログにも書いたんですけども、特に県政関係者の間では圧倒的な視聴率を誇っているので、結構みんなが心配してですね、何か「辞めるな」みたいに怒られたりとか、「何でそんなこと言うんだ」とか、意外と小さな波紋が多くなりつつあるんで、困っておりますが。場合によっては2年前に発表するっていう場合ね、例えば身を引くっていうことになったとき、2年前に、2年あればいろんな人がいろんな志を持って出てこられるっていう思いもあるんですけども、逆に言うとレームダックになっちゃうんで、そのあとの仕事がなかなかやりにくくなっちゃうっていうこともあったりするので、やる可能性も、さらにもう1回挑戦してみると、通るかどうか分かりませんよ、次の選挙は今までのルールは通用しないんで、通るかどうか分かりませんよ。でも、やっぱりやんなきゃいけないかなっていう気持ちもあるんで、どっちの可能性もあるんですけど。ぎりぎりまで考えたほうがいいっていう人もいるので。場合によっては、夏には後援会の幹部の方々を集めた大きな集会を開きますけども、そこで発表するのか、場合によっては、さらにもうちょっと延ばして、それまでにまたいつものとおり世論調査とかもやっていきますので、場合によっては1年ぐらい延ばして、次の3選を目指して立候補するかどうかっていう、その決断を少し先延ばしにするっていう方法もあるかなというふうに思っています。ちょっとこんなことを言うと、特に応援していただいてる皆さんは心配してたりとか、お叱りを受けたりしてるんですけど、やっぱりその知事として思っていることはしっかり県民の皆さんにお伝えしたいと思うし、こうやって、例えばね、最初から何期みたいなものはないので、こうやってやっぱり迷うとか、どういう選択肢があるんだろうとか、あるいはこうやって知事としてこのままの勢いを保てるかとか、自分がこれから群馬県のためにどれだけなれるかみたいなことを、こうやって本気で迷うっていうこと自体が、私はものすごく大事だというふうに思ってますので、これからもしっかり自分の本音を県民の皆さんにお伝えをしながら、自分の道を決めていきたいなというふうに思っております。

 

●「『ぐんまちゃんとの協働プロジェクト』の募集」について

(記者)

 ぐんまちゃんの関係で、まずちょっと事務的なことからで恐縮なんですが、プレゼンによる企画提案会で決定するっていうことなんですが、これは公開で行われるのか、(それとも)非公開っていうことなんでしょうか。

 

(知事)

 どうぞ、知事戦略部長から説明します。

 

(知事戦略部長)

 そちらの方はですね、公開で行う予定はありません、非公開という形で。やはり業者の方のアイデアとかもありますので、公開で行うとそこでアイデアを取られちゃうというケースもありますので、そこは非公開でさせていただければと思ってます。

 

(記者)

 あと、これ事業は1つに絞るっていう理解でよろしいでしょうか。

 

(知事戦略部長)

 いえ、1つに絞るということはなくて、そこの部分も提案を見させていただくという形で考えております。例えば県の予算で行う事業ですと、件数とか、先ほども少し目標値の話もありましたし、そういった形になりますけれど、これは事業者の方にご負担していただくというのがベースになっていますので、ぐんまちゃんにも限界はありますけれども、基本的にはいい提案があれば何件かは、出てきてみてということになります。

 

(記者)

 複数同時に・・・

 

(知事戦略部長)

 それも、はい。

 

(記者)

 ぐんまちゃんが例えばどこかの場所に常駐するとか、そういうこともあり得るんですか。

 

(知事戦略部長)

 先ほどの他の記者さんからのご質問とも少し重なるんですけれども、やっぱり一定回数までの協力はしますけれども、常駐となってしまうと、例えば費用をご負担していただくとか、そのような形になるので、常駐というのを現状ではあまり想定はしていません。

 

(記者)

 細かいことばっかりで恐縮なんですが、今まで例えばアニメであるとか、あるいは県のYouTubeに上がっている映像に、ぐんまちゃんが出てくる例ももちろんあると思うんですが、いずれも群馬県の制作だったと思うんですが、群馬県が制作していないもので、例えばデジタルコンテンツとか映像アニメとかにぐんまちゃんが出てきたっていうのはあるんですか。

 

(知事戦略部長)

 そこの部分はきちんと利用許諾等を経て出ているというケースはあると思うんですけれども。

 

(記者)

 映像とか・・・

 

(知事戦略部長)

 例えば民間の映画等にぐんまちゃんが出るとか、民間の番組にぐんまちゃんが出るとか。そこの部分はきちんと利用許諾とか、そこの手続きを経ているので問題ないです。

 

(記者)

 メインとしたものはないっていうことですか。

 

(知事戦略部長)

 そうですね。

 

(知事)

 これは記者さん、これからどんな提案が出てくるか分からないので、いろんな提案が出てきたら、我々として色々議論して、審査して、その中で今言ったような、例えばケースがあったとしたら、それは我々としてやる価値があるのか、ちゃんと利用許諾を取ってもらってまでやる必要があるのかとか、こういうのはケースバイケースで判断すればいいと思うんですよ。

 

(記者)

 自由度と県の関与度がいずれも高いというのが、一瞬ぶつかるのかなというふうに思ったんですが、自由度が高くて、かつ県の関与度も高いっていうのはどういうことなのでしょうか。

 

(知事戦略部長)

 そこの部分、ご説明させていただきます。これまでの制度は利用許諾とコラボレーションという2種類でした。利用許諾というのはいわゆるカタログからイラストを選んでいただくという形で、これは自由度がない状況でございます。それに対して、コラボレーションというのはこれもイラストのみなんですけれども、オーダーメイドの利用が可能でございまして、その代わり、これは有償で、費用をいただくという形でした。ただ、どちらも、いわゆる食品とか文房具とかぬいぐるみとか、いわゆるプロダクトに限定していたんですね。今回はもちろんプロダクトもあるんですけれども、例えばぐんまちゃんルームとか、何かぐんまちゃんを使った旅行ツアーとか、プロダクト以外の枠にも広げていくということと、あと、我々の方では思いもよらないようないいアイデアなど、ぐんまちゃんのIP活用で民間の方のお知恵をお借りしながら、ぐんまちゃんを新たなステージに持っていく、我々としてもそういった大きなチャンスというふうに考えております。そういったことでまず、ここはトライアルという形で、チャレンジさせていただきたいというところでございます。

 

(記者)

 県の関与度っていうのは・・・

 

(知事戦略部長)

 県の関与度ですけれども、費用は事業者の方に原則負担していただきますけれども、例えばイラスト作成等でもご協力させていただきますし、出だしのイベント等で、回数はもちろん相当数にはなりますけれども、ぐんまちゃん本人がそこに出て行って、それに協力するとか、そういったこともできますし、そこの部分は県がしっかりと関与させていただくということでございます。

 

(記者)

 映像作品で、ぐんまちゃんが取り上げられる場合、例えばゲームとか、アニメっぽいものになった場合、今までですと声優さんは県が作っていたので高橋さんに決まっていたかと思うんですけども、例えば違う方の声でぐんまちゃんが出るっていうこともあるのでしょうか、可能性として。

 

(知事戦略部長)

 なかなか鋭い質問かなと思ったんですけれど、そこの部分につきましてはやはりアニメ「ぐんまちゃん」の世界観は、我々も大事にしていきたいと思いますので、現時点では他の方の声をあてるということは想定しておりません。なので、そういうようなご提案があった場合、従来の世界観を壊すようなものになるとすれば、もしかしたらお断りするかもしれませんし、逆に、何らかの形でそれが新たな展開に繋がるような取り組みであれば、それも含めて、そこでまたご判断させていただくということで、現時点ではそういう想定はしていないですけれど、ただそれを全く否定するというものでもありません。現状では想定はしていないということです。

 

(記者)

 従来のぐんまちゃんの世界観を大事にしながら審査していく・・・

 

(知事戦略部長)

 従来のぐんまちゃんの世界観は大事にしていくということです。

 

(記者)

 そうしますと、例えば海外で展開する場合、今字幕の対応っていうことだったかと思うんですけれども、ぐんまちゃんが英語をしゃべるとか、何か外国語を話すみたいなことは今後検討されるんでしょうか。

 

(知事戦略部長)

 状況次第ですね。

 

(記者)

 大体このようなキャラクターというのは、(特定の企業と)コラボする場合に、コラボというか今回の場合での新たな取り組みの場合に、1つの業種に1社とか、そういう縛りがあることが多いですけれども。そういったところの基本的な方針というか、今回こういうニュースが出て、うちも使いたいなというところが、例えば1つの同じ業界でライバル関係にある会社からほぼ同時に出てくるとか、そういう場合にどういうふうに対応されますか。

 

(知事戦略部長)

 一応そこにつきましても、提案内容を見させていただいて、その都度、ケースバイケースでご判断させていただくような流れになるかなと思います。

 

(記者)

 そうすると、ぐんまちゃんとぐんまちゃんが喧嘩するようなそういう状況にはしないみたいな。

 

(知事戦略部長)

 先ほど言ったとおり、(ぐんまちゃんは)特にお子さんに人気のあるキャラクターでございますので、その(アニメの)世界観を壊すようなことはしたくありませんので、そこの観点でいろいろ考えさせていただくような流れになるんじゃないかというふうに考えております。

 

(知事)

 記者さんは非常にコンテンツも詳しいので、鋭いいろんなご質問をいただいたんですけども、例えば日本のアニメみたいものを外に出すときには、どうやってローカライズするかと、文化的にも含めて課題が出てきますよね。例えば、吹き替えでやるっていうこともやってたんですけど、昨今やっぱりですね、例えば同じ言語でもちゃんと字幕さえあれば、人の心に届くということも分かってきて、ちょっと昨今の例で言うと、真田広之さんがゴールデングローブ賞で初めて主演男優賞をとりましたけども、「SHOGUN将軍」ほとんど日本語ですから、字幕ですよね。今ぐんまちゃんについて言うと、100カ国語以上(正しくは200以上の国と地域)で見られるんですけども、多分6カ国語とか7カ国とか(正しくは8カ国)の字幕もついてますから、そういう意味でいうと、今言ったところは実はこのコンテンツを活用するところのポイントなんですけど、そういう全体の時代の流れも見ながら、今言ったように少しケースバイケースで検討すればいいんじゃないかなと思っています。

 

●宇留賀副知事の後任について

(記者)

 先ほど副知事人事について話題になっていました。人選中ということですけれども、山本知事が考える理想といいますか、こういう方がいいなということでお探しになっているお気持ちであったり、条件であったり、官か民かその辺りも含めてお願いします。

 

(知事)

 そうですね、今まで(知事を)5年やってきましたけども、副知事は1人しか経験していないので。いわゆるプロパーじゃない副知事は宇留賀さんだけなので、宇留賀さんは私にとっては最高のパートナーでしたよね。なかなかこれ以上の人はいないと思っているので、どういう人がいいかって言われたら、宇留賀さんみたいな人はもういないと思いますので、やっぱりまた違う個性の人になろうかと思いますが、やっぱりですね、使命感を持って取り組んでくれる人。それからもう1つ、体力のある人じゃないといけないかなと。やっぱり普通の人はたぶん知事のペースについてこられないと思うので、やっぱり健康でって当たり前なんだけど、やっぱりバイタリティのある人、それからやっぱり群馬県に思い入れを持ってやってくれる人っていうのはとても大事かなと思っています。ちょっとこれを見て、俺もやろうかなっていう人が出てくるか分からないんですけど。私は本当に群馬県のために一緒に頑張ってくれる人は大事にしますので。いつも言っていますが、一生懸命やってくれる人のはしごを外すということはありえませんから。本当に群馬県のために、使命感を持ってやってくれる方は、どの省庁から来ようとも大事にしますので。それは群馬県の売りになるのかなと。

 それからもう1つ、せっかく聞いてくれたから言うんだけど、こんなこと言うとまた怒られますけど、普通の県の副知事とは違うのでね。やっぱり世界中に行かなくてはいけないし、首相にも会わなくてはいけないし、まさにエンタメの、例えば御三家にも会わなくてはいけないし、大企業にも会わなくてはいけないし、やっぱりその活動範囲っていうのは自治体大きく超えているので、そこはすごくやりがいがあるんじゃないかと思って。ご興味ある方がいればですね、そういうところをPRして、いい人を見つけたいなと。なかなか宇留賀さんみたいに一人何役もできる人はいないと思うんですが、もう1回言いますけど、群馬県に思い入れを持ってくれる人、群馬のことを好きになってくれる人、知事のことを好きじゃないと駄目なので私と気の合う人がいいなと思います。

 

(記者)

 知事が刺激を受けるような方という・・・

 

(知事)

 そうですね、まあ私自体はそんな能力もないので、刺激を受けるっていうか、みんなそれぞれたぶんタイプも違うから。誰であろうと、たぶん勉強できるところはあると思うんですよね。とにかく、もう1回言いますが、群馬県のことを本当に好きになってくれて、やっぱり使命感を持ってやってくれる人。あと宇留賀さんは言うまでもないんですけど、向上心のある人は必ず毎日進化していくので、そういう人がいれば必ずうまくいくんじゃないかなと思ってます。

知事メッセージ

 それでは最後に知事の方から、今日はカメラに向かって、県民の皆さんに少しお伝えしたいことをお話したいと思います。今日は記者の皆さんからもいろいろ質問していただきましたが、ぐんまちゃんの協働プロジェクトに関する事業を発表させていただきました。実はですね、今年いろんな新年会に出て、これからも下旬まであちこちの新年会が続くんですけども、例えば県職員の新年互礼会ではですね、今年のスローガンは「常識を打ち破る」ことだという話をしましたし、例えば昨日のですね、ほとんどこれは群馬県にとっては恒例行事で、群馬県中のいろんな各界の方が集まる上毛新聞主催の新年交歓会もあって、そこでも来賓を代表してスピーチをさせていただきましたが、その時にもちょっと1年間を振り返って申し上げたんですけども、群馬県の勢いっていうものを表す出来事は、去年本当にいっぱいあったと。とてもここでは全部挙げられないんですけども、その上毛新聞のスピーチで言及したのはですね、実質賃金の伸びが全国一だったこととかですね、あるいは大型投資ですよね。知事のトップセールスによって、信越化学が45,6年ぶりに伊勢崎に830億円の大型投資を決めたとか、あるいは続いてですね、群馬県が早くから連絡を取っていたツムラが明和町に1,500億円の投資を決めたとか。その時は言いませんでしたけど、IHIエアロスペースみたいなところが、本社機能を移転してくれたりとかですね。そういうこともありましたし、いろいろ群馬県の勢いを示すことっていうのはあったと思うんですよね。上毛新聞の新年交歓会のスピーチでも申し上げたんですけど、その中で最もうれしかったのはですね、今日こうやってここで記者会見やらせていただいていますけども、群馬県の動画チャンネル、これは皆さんご存じのとおり、今47都道府県が動画チャンネルを作って、登録者数を競い合ってるわけなんですけども、この1年間の伸び率っていうか、増加が群馬県は全国一だったわけですよね。いわゆるそのネット先進県みたいに言われている茨城県よりも、あるいは首都東京よりも多かったと。さらに言えばですね、ここでも何度も言っているように、1年間の動画再生回数、tsulunosから発信した、あるいはその関連動画の動画再生数が4,000万回。さっき言いましたが、半分はぐんまちゃんが稼いでいますけども、これも全国一。全国トップクラスっていうふうに上毛新聞に書かれていたのは、実は東京都だけデータが出てきていないと。東京都がデータ出してないってことは群馬県より下に決まってるので。私はもう群馬県が全国一だったというふうに信じています。その動画再生された、いわゆるtsulunos関係、群馬県関連の動画の2,000万回は群馬県のマスコットキャラクターぐんまちゃんが稼いでいるんです。今日いろいろとご質問を受けましたが、ぜひ私は群馬県の皆さんに、今日ちょうどぐんまちゃん協働プロジェクトの話があったので、お願いしたいことはですね、ぜひ群馬県がやってきた、このぐんまちゃんのプロモーション、事業、企画を応援していただきたいってことなんですね。いつだったでしょうか、去年ぐらい、一昨年ぐらいに行われた、確かNHKだったと思いますけども、その世論調査でいくとですね、ぐんまちゃんのキャンペーンに賛成するっていう人は8割みたいな感じで、基本的に群馬県民はですね、ぐんまちゃんを発信していくキャンペーン、ぐんまちゃんによるキャンペーンっていうことについては、支持をいただいていると思うんですけども。今年も、来年度の当初予算でもですね、これからしっかり県議会にご説明していかなきゃいけませんが、やっぱりぐんまちゃんをプロモーションするための予算というものをですね、計上させていただこうというふうに思っています。もう1回申し上げますが、例えば過去ぐんまちゃんは、自治体が作った初めての本格的なアニメを2つのシーズンにわたって放送しました。その1つはですね、驚くべきことに、NHKの前橋のローカル局が再放送してくれたと。これは今まで1度もなかったことです。いわゆる、そもそもそれだけ本格的なアニメが地方で作られたことはなかったとはいえ、そういう画期的なこともあり、視聴率もですね、この種の番組の中では、群馬テレビでは相当高い記録を残したっていうことと、もう1回言いますが、今ですね、テレビ番組とか、テレビのニュースの発信力をはかるのは視聴率だけじゃないんですね。もっと重要なのは、例えばTVerの視聴率だったりとかね、あるいは、あるテーマについての動画が切り取られて、それがどのくらいネットで回るかっていうことがものすごく大事なんです。もう1回言いますが、1年間でぐんまちゃん関連の動画が2,000万回再生されたと。これは皆さん、県民の皆さんに分かっていただきたいんですが、すごいことなんです。ある会社がずっとやっている、いわゆるマスコットキャラクターの知名度調査っていうのがあるんですよね。ぐんまちゃんの知名度は、大体5割から6割ぐらいで上がってはきてるんですけども、(自治体キャラクターとして)一番がくまモンと、それから(自治体)公式キャラクターじゃないんですけどふなっしー。そのあとはたぶんせんとくん、ひこにゃん、ぐんまちゃんみたいな感じなんですが、私の感触からいくとですね、ぐんまちゃんの知名度は、くまモンにはかなわないんですけども、実はくまモンの次ぐらいにはきているというふうに思ってます。それはですね、子どもたちの間の人気が我々が思ったよりも実は広がってるんですよね。北海道でキャンペーンやっても、九州でキャンペーンやっても、これは群馬県なんじゃないかと思うぐらいですね。例えばホールとか、駅の構内に大勢の子どもたちが集まって、ぐんまちゃんの歌を歌うんですよ。ある横浜の小学校でも、最近先生から連絡が来て、子どもたちが手を洗いながらぐんまちゃんの歌を歌っているという話がありました。これはですね、アニメの訴求力なんだと思うんですよね。先般、ロサンゼルスに行ってですね、いわゆるアメリカでも、トップテンに入るフィルムスクールに行ったときも、そこの幹部の女性がぐんまちゃんを知ってたんですよ。だから実はぐんまちゃんはですね、いわゆる知名度調査みたいな、その数字で見える、あるいはアニメの視聴率で表されてる数字よりも実は何倍も広がっていて、そして実際の知名度はもっと高くて、それが内外に広がりつつあるっていうことを、ぜひ県民の皆さんにご理解をいただいてですね、今年も、当初予算でぐんまちゃんの予算結構大きいですから、いろいろなご議論があってやはり県議会をしっかり我々説得できるように、力を尽くしていきたいと思いますが、ぜひ県民の皆さんには、ぐんまちゃんにそれだけの可能性があって、群馬県の予算をしっかりとこれを活用するために使っていく価値があると、このことをぜひですね分かっていただければというふうに思っています。

 先ほど記者さんの質問に対して答えた記憶があるんですが、群馬県はですね、これからぐんまちゃんについて言うと、新しいビジネスの展開を考えてまして、それはいわゆるIPなんですよね。IPビジネスの象徴にぐんまちゃんをしていきたいというふうに思っています。まだまだIPで大きな利益を上げるためには、もちろん、さらにぐんまちゃんをブレイクさせていかなきゃいけない。視聴率も、例えばテレビの視聴率っていうか、発信力も、さっき言ったようなネット上も含めて、発信力ももっと大きくしていかなきゃいけないというふうに思いますが、例えばですね、今、群馬県には風が吹いてると、IHIエアロスペースみたいな素晴らしい会社が、改めて、もうほとんど社長は群馬県人だと、並木社長は群馬県人だと思っています。20年以上たぶん群馬県におられるので。それで晴れて、本社を移していただいたということもありますし、先ほどちょっと言及した、信越化学の830億円の投資、これは社長の方から、斉藤社長の方から場合によっては第2第3弾も考えると言われてるような、大きなチャンスなんですよね。それから明和町の1,500億円の投資、これはもちろん明和町長もやり手だから頑張ったんですが、やっぱり群馬県が当初からツムラにいろんなアプローチをしていたっていうことも大きかったと思うし、これからも様々なおそらく投資があると。これは宇留賀さんに大活躍してもらいましたけども、例えばKDDIと中長期的な協定を結んで、これからKDDIが中長期的に、特に再生可能エネルギーについて、1,500億円ぐらいの投資をしていくと。群馬県を太陽光については最優先にするっていう協定を結んで、それに基づいて100億円のプロジェクトをですね、もうすでに1つ発信しました。こうやって、どんどん何て言うんでしょうか、企業誘致をやっていく、投資を呼び込むということで、もちろん税収が増えるのは嬉しいんですけど、皆さん、税収が増えたらですね、その分地方交付税を減らされるっていう仕組みなんですよね。これ、どっかでやっぱり国に変えてもらいたいなと。頑張ってる自治体をさらに応援していく仕組みを作って欲しいとは中長期的に思うんですけども。でも今の現実で言うとね、頑張ってそういう形で税収を稼いでも、その分減らされちゃうんですよね。でも、例えばですね、これも宇留賀副知事にも頑張っていただきましたが、中島前企業管理者の力も借りましたが、例えば水力発電のプロジェクト。このやり方を変えるだけで、大体アディショナルに20億円、30億円稼げた。これは取られませんからどこからも。年貢でとられることはありません。IPビジネス、もう1回言います。決して楽ではありません。IPビジネスっていうのは、他のキャラクターも試したことがあるんです皆さん。でもね、国内でやっぱりIPで収益を上げるっていうのはそんな簡単じゃないんですが、ぐんまちゃんが見てるのは世界ですから。そもそも群馬県の未来は世界にしかないと思ってるんで、今のこのぐんまちゃんがですね、もう1回言いますが、ブレイクして、例えば海外でキティちゃんの10分の1、20分の1でも大変なことだと思いますが、ポケモンの100分の1、100分の1でも大変なんで、200分の1でもいいです。でもそうやってブレイクした瞬間に、群馬県には莫大な富がもたらされるんですよね。IPビジネスによって。これはぐんまちゃんのIPで稼ぐ限り、召し上げられることはありませんので。実はそういう長期戦略のもとで、これまでぐんまちゃんのプレイアップをしてきたということは、ぜひ県民の皆さんに分かっていただいて、私たちももちろん、県議会、これはもう地方自治のまさに両輪の1つなので、県議会の了解を得ないと予算通りませんから。できる限り常任委員会とか一般質問なんかでも説得していきたいと思います。県民の皆さん、ぐんまちゃんを愛する県民の皆さんに、ぐんまちゃんっていうコンテンツにはそれだけの可能性があると。そして本当にブレイクする寸前にあるんだと、こういうことをぜひ分かっていただいてですね、応援していただければと思います。皆さんに応援していただければ、もちろん、またそれは、県議会の方向性にも影響を与えることになると思いますので、もう1回言います。今日ぐんまちゃんの協働プロジェクトを発表しましたが、IPビジネスのぐんまちゃんの可能性、群馬県の知名度を上げる、群馬県民の誇りを醸成する、そのために、ぐんまちゃんっていうこのキラーコンテンツをですね、さらに強化していくことの意味、意義をですね、ぜひ県民の皆さんにご理解をいただいて、後押しをしていただければと思います。

 最後になりますが、この間、県議会の新年会の知事の挨拶、3分ぐらいだったんですが、その中で申し上げましたけども、これからはですね、地方議会も、国民、県民の評価にさらされる時代が来ます。今まではほとんど地方議会には注目が集まってなくて、なかなか皆さんここで、本当はメディアの皆さんがもっと細かく報道していただければって思うんですけどもなかなかそういう余裕もないっていう中で、今ネットが新しいまさに、レガシーメディアを超えるような影響力で再登場してきたわけですよね。こういう世の中では、今まではあまり外に出なかった、いろんな地方議会の議論にも注目が集まると。逆に言うと我々は、むしろこちらから打って出ていってですね、やはり群馬県議会の議論、知事と県議の真剣な議論を見てもらうと。こちらの方から働きかけて、やっぱり多くの情報を届けるということをしておかないとですね。やっぱり時代の波に乗り遅れる。むしろ自ら厳しい、本当に今まではほとんど評価を受けてなかった海に飛び出して、やっぱりその中で、知事も県議会もお互いに切磋琢磨していくっていうですね、そういうプロセスをぜひ進めていきたいというふうに思っています。

 皆さん覚えてらっしゃると思いますが、もう本当に大勢の皆さんに取材をしていただきましたが、宇留賀副知事の人事の問題を巡ってですね、始まって以来だと思いますよね、知事と各会派との90分の真剣勝負の議論があった。シナリオはありませんよ。どういうことを聞かれるかも分からない。これ、オープンでやったとは言ってもね、多くの県民は見られないんですよ。だからこれはネットで公開してほしいということを、須藤議長にはお願いをしました。これおそらく県(議会)主催の会議(正しくは、県議会議長が開催する協議会)っていうか、協議会なので、県(議会)の方がたぶん、わからない、著作権っていうのがあるか分からないけど、持ってるかもしれない。ただ上毛新聞も全部撮ったって言うんだったら、上毛新聞の判断で全部ネットに載せていただいてもいいと思うんですよね。それがやっぱりね、議論を公開するっていうことだと思うんです。なんかね、ちょっとネット上に出るといろんなこと言われるからみたいに逡巡する向きがあるんだけど、それだったら時代に取り残されていって、逆にいろんな形で批判を受けることになるんだと思うんですよね。

 もう1つだけ申し上げますと、ちょうど県議会の新年会で申し上げたんですが、今、群馬テレビが中継している県議会の本会議ありますよね。群馬テレビは、やっぱり新生群馬テレビは私は素晴らしいと思っているので、本当に今新しい理念を作って、みんながやる気を持って、厳しい状況から脱して頑張っておられると思うので、もちろん独立局として頑張っていただきたいなと。もちろんそのメディアと行政という立場を踏まえた上で言っているんですよ。と思いますが、だけどあの中継はですね、あんまり大勢の人に見られていないんですよ。我々は群馬テレビの視聴率をずっと確認してきたんですから。(本会議の中継は)見られてないんですよ。予算の割には、やっぱり費用対効果で言うと見られていない。あれはYouTubeで同時に公開するべきだと思うんですよね。しかも群馬県以外にも、5つか6つの都道府県ではYouTubeで公開しているんですよね。そのことも実は議長と副議長にお願いしてきました。だって、あれ見る人いないって友達に言われているんだから。しかもいちいち県議会のホームページに行かなきゃ見れないし、今日やった議論も全然更新されない(群馬県議会インターネット中継については、県議会ホームページ上での生中継か本会議開催日の翌営業日夕方以降の録画配信で視聴可能)。これね、やっぱり発信するということは、皆さん、自己満足じゃいけないんです。政治とお金の問題でも言いましたが、結局みんな県民は見てくれない、国民は関心がないっていうのはやめて、ないとしたら、これはやっぱり発信する側の努力が足りないということなので、もう嫌っていうほど、スウェーデンじゃないけど、こんな議論もあるんですよ、こういうことやっているんですよということを、こちらの側から県民・国民に発信していくというのが、私は時代の流れだと思っていますので。ぜひ、これも県民の皆さん、応援してください。すぐできるんですよ、YouTubeで一緒に発信すればいいだけじゃないですか。そうすれば、その中でいい議論があったら、私はそこを切り取って紹介できるわけじゃないですか。この県議からこんないい議論があったと。もし面白いと思ったら、切り抜いてくれる人も出てくるじゃないですか。だから、そうやって恐れずに、やはりネットメディアと向き合っていく姿勢を、我々は持たなければいけないと思いますし、知事としても県議会に働きかけていきたいと思いますので、ぜひ県民の皆さんも、もっとちゃんとどんどん新しい情報を出せと、政治とお金の問題については今日は言いませんけれど、例えばもっとちゃんと、すぐに、ボタン1つで政治資金報告書がみんなの目に分かるようにしろと。こういう世論を起こしていただくようにお願いをしたいと思います。

 今日は大演説はやめようと思ったんですけれど、記者さんの顔を見ていたら大演説しなきゃいけないんじゃないかと思って、してしまいました。でも冒頭はちょっと短かったからお許しください。ということで、今回も長くなってしまいましたが、ぐんまちゃんとの協働プロジェクトにぜひご注目をいただいて、記者の皆さんも県民の皆さんもそうです。

 ぐんまちゃんのコンテンツを磨いていく、この群馬県の事業を応援してください。そのことを心からお願い申し上げ、再び大演説になったことをお詫び申し上げて、新年初めの会見を終わりたいと思います。ありがとうございました。

 

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。