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令和6年度第30回定例記者会見要旨(12月4日)

更新日:2024年12月4日 印刷ページ表示

■日時    令和6年12月4日(水曜日)14時04分~15時05分
■会場    記者会見室
■出席者  県:知事、副知事ほか
      記者:記者クラブ所属記者等15人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和6年12月4日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料 (PDF:1.94MB)

会見項目

■知事冒頭発言

 1.はじめに

 2.TUMO Gunmaアンバサダー委嘱式

 3.ぐんまちゃんの新たな取組

■質疑応答

■知事メッセージ

知事冒頭発言

1.はじめに

 定例会見を始めたいと思います。ちょっと今日5分遅れてしまいまして、大変失礼しました。やっぱりちょっとぼけ始めているのか分かんないですけれど、14時半だっていうふうに完全に勘違いしてたんで、そこに向けてちょっと頭の中のスケジュールを組み立てていまして、少し年末にアポをお願いしている要人に携帯メールを書いていたんで、ちょっと私の勘違いで少し遅れてしまったことをお詫び申し上げたいと思います。4分遅れで始めたいと思います。

 先週25日にですね、令和6年の第3回後期定例県議会が開会し、一般質問が実施されました。本日は、もう毎回恒例ですけども、今回の県議会の一般質問について知事答弁を中心に、さっとですね、簡潔に所感を述べさせていただきたいと思います。はい。それではご覧ください。

 11月28日に行われた一般質問に関するスライドです。井下県議からはですね、知事のトップ外交などについて、ご質問をいただきました。群馬の未来はグローバルな繋がりの中にあると考え、今年度は皆さんご存じだと思いますが、アメリカ、ベトナム、ヨーロッパ、計3回のトップ外交を知事として行いました。知事自ら会いに行くことで、著名な教育機関とか、企業のトップと会談することができたと。これは新たな連携、投資などに繋がったというふうに私は考えています。群馬県の未来への投資のため今後も引き続き知事のトップ外交に取り組むという決意を表明させていただきました。

 粟野県議からはですね、私に対する質問はありませんでしたが、西部児童相談所の移転などについてご質問いただいています。群馬県では令和8年1月を目途に、西部児童相談所を富岡合同庁舎内に移転する予定です。粟野県議がご質問の中でおっしゃったように、移転にあたっては、利用者の個々の状況を踏まえて遠方に居住する方とかですね、交通弱者の方々に配慮しながら準備を進めていきたいと思います。

 川野辺県議からはですね、年収103万円の壁の見直しなどについてご質問いただきました。川野辺県議がおっしゃったように、年収の壁の見直しはですね、手取り収入の増加、労働力不足の解消が期待できることからですね、ここでも言いましたが、見直し自体は賛成です。しかしながら、何度もここで申し上げましたが、地方にとって大幅な税収減に繋がるということから、ここは国に対して具体的な財源措置をしっかりと求めていきたいということを発言させていただきました。

 松本基志議員からはですね、中期財政見通しなどについてご質問いただきました。群馬県では国の財源の活用、ワイズスペンディングの視点で事業見直しを進めてまいりました。その結果、基金残高を一定程度確保できるようになって、県債残高も着実に減少しています。今後も引き続き、中長期的な視点で安定的な財政運営を継続してまいりたいと思います。はい、続いていきたいと思います。

 11月29日の2日目の一般質問です。松本隆志県議から私に対する質問はありませんでしたが、有機農業の生産拡大などについてご質問をいただいています。有機農業は環境負荷が低い資源循環型の農業で、環境との調和、農業経営の持続的発展に繋がると考えています。今後も担い手や指導者の育成に取り組むほか、畜産たい肥の活用を推進することで、有機農業の生産拡大を図っていきたい、というような答弁を県側からさせていただきました。

 本郷県議からは私に対する質問はありませんでしたが、こども計画などについてご質問いただきました。本郷県議がおっしゃったように計画の策定にはですね、当事者である子どもたちの意見を反映させていくっていうことがとても大事だと思っています。群馬県では「ぐんまこどもモニター制度」などを通して、子ども、若者などの意見にしっかり耳を傾けながら、こども計画の策定を進めてまいりたいと思います。

 今井県議からはですね、知事に対して質問していただきました、公共交通と再エネ電気の利用のあり方などを取り上げておられました。企業局の再エネ電力を県内中小私鉄に供給するという提案は、限られた電力の有効活用とか公平性の観点から課題はありますが、なかなか難しいと思いますが、しかしこれは新しい視点の提案だというふうに感じました。群馬県としては、県内中小私鉄の持続可能な経営のため、前向きな投資、経営改善策、そして公的支援のあり方などについて検討を進めていく方針をお話させていただきました。

 斉藤県議からは、人口減少社会についてご質問をいただきました。斉藤県議がおっしゃるように人口減少は避けられません。そうした中で群馬県が勝ち残っていくためには、他にない価値と、人を引きつける求心力を持つことが重要だと考えています。非認知能力の育成など特色ある教育、デジタル・クリエイティブ産業の推進によって、群馬県ならではの魅力をこれからも向上させていきたいと。こういう趣旨の答弁をですね、知事、そして関係部長からさせていただきました。次のスライド最後です。

 12月3日、一般質問3日目のスライドです。高井県議からはですね、経済の好循環、尾瀬国立公園の保全と観光などについてご質問いただきました。今日も地元メディアの方で取り上げていただいていますが、高井県議がおっしゃるように、経済の好循環には、賃金の上昇、消費の増加による好循環をつくることが大事です。最低賃金については国が1,500円に引き上げる目標を掲げ、また徳島県では知事主導で大幅な引き上げが行われたという話をして、県の考え方が大きく変わりつつあるということを申し上げました。群馬県としても賃金の上昇に繋がる取り組みをですね、しっかりとこれから議論していきたいと思っています。尾瀬について、これについても今日いくつかのメディアの皆さんに取り上げていただきましたが、尾瀬については、環境保護と活用のための財源確保が課題です。今後環境省や関係自治体などと連携し、登山者、観光客からの入域料の徴収をですね、検討してまいりたいと思います。

 藥丸県議から私に対する質問はありませんでしたが、価格転嫁対策などについてご質問をいただきました。中小・小規模事業者が事業を継続・発展させていくためには、原材料費やエネルギー価格の上昇分などを価格に転嫁できることがもちろん不可欠です。群馬県としては、県内経済団体などと連携をして、価格転嫁をしやすい環境づくり、それから価格交渉力の強化に向けた取り組みを進めてまいります。

 井田泉県議から私に対する質問はありませんでしたが、選択的週休3日制などについてご質問をいただきました。これも今日紙面で取り上げていただいているメディアもありますが、群馬県庁の知事部局では、週休3日が選択可能なフレックスタイム制というものをもう試行して、試しにやってまいりましたが、来年4月から本格実施することとしました。今後も群馬県庁が先頭に立って働き方改革を進め、県内の自治体、民間企業をリードして、県民幸福度の向上につなげていくと、こんなことを県側から答弁させていただきました。

 星野県議から私に対する質問はありませんでしたが、こんにゃくイモ生産者の支援等についてご質問いただきました。星野県議ご指摘のこんにゃくイモ価格の低迷についてはですね、私も大変深刻だと受け止めています。群馬県としてはPR動画の配信、海外への輸出拡大、さらには機能性成分を活かした商品開発の支援によって、こんにゃくの需要拡大に引き続き取り組んでまいりたいと思います。

 質疑については以上です。先週と今週質問に立たれた県議の皆様に対して、改めて御礼を申し上げます。引き続き、各種委員会が開催されますが、皆様にご理解いただけるように、県側としてはですね、当然丁寧に説明をさせていただきたいというふうに思っています。

 最後に1つだけ、ちょっと今回の県議会の一般質問を聞いてですね、知事答弁もありましたが、感じたことを一言申し上げたいと思います。質問に立つ各県議は、それぞれの地域を代表されているもちろん立派な方々ですし、もちろん地元のいろんな要望について質問をするっていうのは当然だと思うんですけれども、やっぱりですね、これから実は地方議会もかなり、私はですね、国民、県民の厳しい批判、評価にさらされる時代になっていると思うんですよね。例えばメディアの皆さんは、1つ1つの地方議会の議論みたいなものをフォローできませんけれども、例えばこういうネットメディアが現れたら、もしかするとそういうこともですね、かなり多くの人たちに届くようになるかもしれない。そういう緊張感はとても大事だと思っていまして、それぞれやりとりを聞きながら思ったんですけれども、たまにはですね、もうなんか原稿も読まないで、本当知事と一対一でですね、日本経済の視点から見た群馬県経済のあり方とかですね、政治改革についてとかですね、政治とお金の問題についてとかですね、群馬県の地域外交についてとか、そういうテーマを絞って、これ入内島県議が以前やっていますが、やっていただくっていうのもいいんじゃないかなということを感じました。これからは何か、群馬テレビで今これ(県議会を)放送していただいて、群馬テレビはですね、個人的には大変応援をしています。もちろんそのメディアということで言うと、しっかりその報道の中立性を保っていただかなきゃいけないと思うんですけれども、そこは県としてもしっかり、そこはきちっと節度を持っていろんなメディアの皆さんとは付き合いたいと思うんですけれども、新生群馬テレビのやる気にも期待してますし、やっぱりこの群馬テレビの役割っていうのはすごくあると思うんですよね。ただ例えばですね、あの議会の中継っていうのは、お叱りを受けるか分かりませんけれども、非常に視聴率低いんですよ、我々が調べたところでは。だからこれはいろいろまた議会の方にも、群馬テレビの方にも工夫してもらいたいと思うし、できる限り大勢の人たちに見てもらおうっていう感覚はないですよね。例えばね、YouTubeと一緒にやればいいじゃないですか。他の県とかやってるところもあるんだから。お金がかからないんだから。こういうのも、やっぱりぜひ議会の方で、もう率先していろいろ考えていただいて、もう1回言いますが、どこかで、もしそういうNPOとかできたらね、どうするんでしょうか。例えば県議会の議論のレベルを評価するみたいなところだって出てくるかもしれませんよね、ネット時代には。やっぱりそういう緊張感を持って、私の方もそうですけれども、知事の側も、県議会の側も、やっぱり切磋琢磨して、進化させていくようなことをやらないと、これからやっぱり地方議会も埋没していくんじゃないかなっていうことを感じたこともですね、1つ付け加えさせていただきたいというふうに思います。

 それでは会見の中身について移りたいと思います。スライドをご覧ください。本日の会見の主な中身です。今日は「TUMO Gunmaアンバサダー委嘱式」、それから「ぐんまちゃんの新たな取組」について発表させていただきます。

 

2.TUMO Gunmaアンバサダー委嘱式

 まず、「TUMO Gunmaアンバサダー委嘱式」についてです。群馬県では近未来構想の1つとして、クリエイティブの発信源を掲げております。この構想を具体化するための基盤として、知事就任以来全国に先駆けて取り組んできたのは、デジタルクリエイティブ人材の育成。ここでも何度も言ってますけれど、記者の皆さんもよくご存じだと思います。そして、来年夏にはアルメニア発祥の中高生向けデジタルクリエイティブ人材育成施設「TUMO センター」、これアジアで初めて「TUMO Gunma」としてGメッセ群馬に開設されることになっています。この度、このTUMO GunmaのPRを担っていただく「TUMO Gunmaアンバサダー」を任命することにいたしましたので、皆さまに発表したいと思います。

 TUMO Gunmaアンバサダーを務めていただくのは、皆さんご存じでしょうか、俳優の藤崎ゆみあさんです。藤崎さんはですね、広島県出身の現役高校生で、俳優として数々の映画やドラマ、CMなどにご出演されています。またこの秋から、かつて広瀬すずさんとかですね、永野芽郁さんらが務めた「全国火災予防運動」のイメージキャラクターとしても起用されています。まさに、本当にブレイク寸前の現役女子高校生俳優だというふうに考えています。これからTUMO Gunmaを利用し、未来に羽ばたいていく若者たちのシンボルにふさわしい方だと考えて、この度、TUMO Gunmaアンバサダーを務めていただくことになりました。

 そしてTUMO Gunmaアンバサダーの委嘱式をですね、12月10日火曜日の15時から行わせていただきます。場所は、群馬県庁32階の官民共創スペースNETSUGENです。ここに書いていますね。当日は委嘱状の交付のほか、藤崎さんを起用したポスターなどに用いるキービジュアルとかですね、PR動画の発表なども行わせていただきます。また藤崎さんと私とでトークセッションを行って、TUMO Gunmaの魅力をですね、存分に語り合いたいというふうに考えています。なお、委嘱式では一般観覧者も募集させていただきます。参加は無料ですので、スライド記載のこのQRコードから皆さん奮ってご応募いただきたいと思います。

 群馬県としては、TUMO Gunmaから日本を代表し、世界に羽ばたいていくデジタルクリエイティブ人材が生まれると、こういうことを期待しています。加えて、デジタルクリエイティブ人材育成の先進地として、群馬県の名前が国内外に高まると。これによってですね、デジタルクリエイティブ、なんか面白いことを群馬県やっているな、いろんな人を輩出しているなと。是非こういう場所にしていきたいというふうに思いますので、ぜひメディアの皆さんにも、これからTUMO Gunmaの展開に注目をしていただければと思っています。TUMO Gunmaアンバサダー藤崎さんを通して、より多くの人にTUMO Gunmaを知っていただいて、来年夏のオープンに向けてここから機運を醸成していきたいというふうに考えています。

 

3.ぐんまちゃんの新たな取組

 続いて、ぐんまちゃんについてです。ぐんまちゃん活動30周年を記念して、新たな企画を実施いたします。スライドをご覧ください。これも既に何か取り上げていただいたメディアもあるようなんですけれども、職員から提案してもらった、とってもいい企画なので、この会見でも改めてやらせていただきたいと思います。題して「ぐんまちゃんウェディングセレブレーション」です。ぐんまちゃんファンの結婚式にぐんまちゃんが駆けつけて、直接お祝いするっていう企画です。これまでも、ぐんまちゃんに結婚式に出演してもらいたいという依頼をいただいておりました。しかしながら、ぐんまちゃんの出演ルール上、個人のイベントへの出演はしていないので、これはお断りせざるを得なかったということです。今回ぐんまちゃん活動30周年ということもあって、特別にですね、この企画を用意させていただきました。対象は、令和7年2月から3月に、結婚式やフォトウエディングなどを行うカップルの方々ですね、募集組数最大3組。応募者多数の場合は、ぐんまちゃんに来てほしい熱い思いなどを考慮してですね、選ばせていただきたいと思います。ぐんまちゃんが好きな方からの応募であれば、日本全国どこでもぐんまちゃんは駆けつけてまいります。費用は無料です。すでに応募の受け付けを開始しておりまして、12月27日の金曜日17時まで受け付けております。人生の大切な日をぐんまちゃんと過ごすことで、より一層すてきな思い出になると思います。ぜひご応募いただければと思います。詳しくは、このスライド記載のQRコードから、ぐんまちゃんオフィシャルサイトでご確認ください。

 皆さんもう、ぐんまちゃんの人気についてはここで何度も申し上げているんで、ご存じだと思うんですけれども、結構ぐんまちゃんの人気はですね、全国に広がってるんですよね。ここでもちょっと申し上げましたが、世論調査って小学生とか引っかかってこないんで、あまり知られていませんけれども、実は北海道の小学生とか、九州の小学生の中にも、結構ぐんまちゃんファンが多いってことが分かりました。この間、私の友人のですね、某国の高官ご夫妻が草津に来たときにちょっとお話をさせていただいたんですけれど、草津じゃなかったか、どこか分からないけれど。お話させていただいたんですが、群馬県に初めて来てですね、ぐんまちゃんTシャツっていうのを2人で買ったんだって。このぐんまちゃんTシャツっていうものを、2人で着たまま東京のスーパーマーケットに行ったら、大勢の人たちから「ぐんまちゃん」って声をかけられたそうなんで、これはもう担当者も元気が出るから言っておきたいと思うんですけれども、思ったよりずっと全国区なんですよ。東京のスーパーで相当多くの人たちから「ぐんまちゃんですね」って。外国人がぐんまちゃんのTシャツ着てたら目立つとは思うんだけど。だからぐんまちゃんは、実はかなり今全国区になりつつあると。この企画もですね、きっと日本全国から応募があると思いますので、本当に、この結婚式をぐんまちゃんがお祝いに行くってことなんですけれど、必ずいい企画になるんじゃないかなというふうに確信をしています。もう1回言いますが、皆さん、QRコードをよく見て、奮ってご参加をいただきたいと思います。私からは以上です。ここからは、皆さんのご質問を受け付けたいと思います。

質疑応答

●TUMO Gunmaについて

(記者)

 案件のまずTUMOについてですけれども、対象としてる中高生に人気がある藤崎ゆみあさんを選ぶということで、ちょっと私の不勉強だったら恐縮なんですけれど、その対象の受講生の条件として、県内とか、あるいはこうやって人気のある方を選ぶので、周辺県でもいいとか、何か条件が固まりつつあるのでしょうか。

 

(知事)

 ちょっと担当から、いまの記者さんからの質問はいかがでしょうか。

 

(戦略セールス局長)

 TUMO Gunmaについての受講の条件ということなんですけれども、特に限定はしておりません。県外の中高生の方でも自由にご利用いただけると、そういった形になっております。

 

(記者)

 全国の中高生で良いってことでなんですか。

 

(戦略セールス局長)

 はい、そういうことです。

 

●ぐんまちゃんウエディングセレブレーションについて

(記者)

 ぐんまちゃんの関係で、結婚式にサプライズ出場するっていうと、何となくYouTubeとかで、江頭2:50がなんか結婚式にサプライズ出場するみたいな番組があったのを私は見たことがあったり、あとアメリカのバンドでMaroon5がSugarってミュージックビデオで結婚式にサプライズ出場したとか、なんかそういういろいろ連想してしまったんですけど。何かこの構想のオマージュっていうのか、何かきっかけがあるのかっていうのと、たくさんの人がお祝いするような結婚式の場でぐんまちゃんがサプライズ登場することで、何ていうか好感度が高まるというか、いろんな人にぐんまちゃんをより愛してもらうとか、ねらいみたいなところあれば教えていただけますでしょうか。

 

(知事)

 担当者、なんかご意見あればどうぞ。

 

(知事戦略部長)

 今ご質問聞いてましたが、今回の件はですね、ぐんまちゃんを担当してる若手職員の純粋な発想というか、この結婚式にぐんまちゃんが出るというこのイメージ、そこから出たものであってですね、本当に職員の発案ということでお考えいただければと思います。

 

(記者)

 あと、そのねらいとして、結婚式の場にぐんまちゃんが登場することでどういう効果を期待しているんでしょうか。

 

(知事戦略部長)

 今回はやはり抽選、応募にあたって、どなたのところにぐんまちゃんが行くかということに関しては、その方の熱い思いというか、強い思いを参考にして決めていくということでございます。それなので、まず行く先はぐんまちゃんが多分好きな方、新郎新婦さんどちらかわかりませんけれども、そちらの両方かもしれませんけれども、そちらのとこに行くと。あと想定されることだと、例えばぐんまちゃんが大好きな新婦さんのために新郎さんがサプライズでいくなんて、そんなこともいいのかなと思っておりましてですね。そんなことでぐんまちゃんが結婚式に入るということで、ぐんまちゃんの認知度、好感度もアップをねらいたいと思いますし、またそこからですね皆さんに広く親しんでいただくということをねらっていきたいというふうに考えております。

 

(知事)

 記者さんがおっしゃったとおりで、まず、この企画は職員から出てきたんですけれども、よく結婚式とか卒業式にサプライズ登場をするっていうのは、意外といろんなところであるパターンですよね。有名なミュージシャンとか、昨今もYouTubeで結構人気のあるシンガーが結婚式に出たっていう、YouTube動画見たんで、すごくみんな喜んでいい感じだったんですけれども、これはよくあるパターンなんだけど、そういうところから少しヒントを得て、おそらく職員に考えてもらったんだろうと。それから、もちろんその結婚式の場所って、みんながハッピーじゃないですか。やっぱりそういうところにぐんまちゃんが応援に来るっていうことは、当然好感度も上がるし、やっぱぐんまちゃんに対するイメージも良くなるということで、まさに記者さんがおっしゃったようなところもねらって、こういう企画をやるということだと思います。

 

(記者)

 来年2月3月で若干急な話なんですけれど、これは結構厳密なルールなんですか。

 

(知事戦略部長)

 まず今年度のキャラバン隊の予算を活用するということなんで、当然行政ですから年度で動いてますので、そういった意味でまず2月3月ということです。それで、特に群馬県今の山本知事のもとで4月に決めたことだけをやるっていうんじゃなくて、その年度の途中でも、職員の発想をいいものはどんどん取り入れていこうという考えで動いていますので、今回、その職員が、要は、このアイデアが浮かんでですね、これは面白いなという中でですね、今回のこの年度内の予算でキャラバン隊、ぐんまちゃんを派遣する予算でできるというふうに判断しましたので、そういったことで2月3月という条件になります。

 

●尾瀬の入域料について

(記者)

 冒頭の県議会の一般質問で、尾瀬の入域料のお話があったんですけれど、メリットデメリットといいますか、高い木道の維持費の財源確保っていうメリットの一方で、デメリットとしては観光客からすると高額になるので、地元の商業施設の方たちにとっては、その入場客の減少みたいなことで県への影響ってあるかなと思うんですけれど。意義と課題みたいな、どういうものを考えていらっしゃるか、お願いします。

 

(知事)

 環境森林部長の方からまずお願いします。

 

(環境森林部長)

 まず、メリットですけれども、大きなメリットとすると、やはり尾瀬の適正な保全や管理がより一層促進されるということだと考えてます。その結果、尾瀬にこられた方の満足度の向上にも繋がりますし、あとは公的負担やオーバーユースの抑制にも繋がると考えております。一方でデメリットなんですが、今記者さんがおっしゃったように、金額設定によっては、来訪者の減少を招く可能性もあるということで、当然周辺の宿泊施設、お土産屋さん等々、いろいろ、心配する部分もあると思うんですがここの入域料設定については、最適な価格をこれからいろいろ考えていきたいと思っております。

 それと、入域料導入の意義ですけれども、これ現状木道や登山道とか、あとはトイレなどの施設の整備、維持管理、あと自然環境の保全など、様々な課題があるんですけれども、これらの公的資金での対応にはやはり限界があるという中で、入域料の導入は、受益者負担という視点に立って、利用者が増えれば増えるほど、保全と整備も進む、その保護と利用の好循環を創出することができると考えております。

 課題ですけれども、やはりその入域料をどこでどのような方法で収受するか、あとは先ほど申し上げたとおり、適正価格は幾らぐらいなのか、いただいた入域料をどのように事業分配するか、ということでいろいろ考えるべきことがたくさんあります。なのでこれから関係者と丁寧な議論を重ねて、できるだけ早く実証に着手して、導入したいと考えております。

 

(記者)

 メリットの冒頭のところでおっしゃったオーバーユースっておっしゃったんですかね。これちょっと聞き慣れなくてどういう意味でしょうか。

 

(環境森林部長)

 ちょっと昭和の時代が頭の中にあるかわかんないんですけれども。もう人がたくさん尾瀬に押し寄せて、木道を歩くにも、止まっちゃうぐらいの人がずっといると。もう当然トイレもたくさんの人が使うので、ちょっとオーバー状態になる。人が押し寄せすぎるっていうことがありますので、それを例えばそのお金をいただくことによって、先ほど申し上げた、お金を払うんだったら行くのをやめようという、そういった抑制方向にも繋がるかなと。それも適度に、ちょっとあまり下がり過ぎてもっていうのがあるんですが、オーバーユースの抑制というのはそんなふうに考えております。

 

(知事)

 オーバーユースってオーバーツーリズムってことね。

 

(環境森林部長)

 そうですね、人が来すぎてしまうということですね。

 

(記者)

 ちょっと細かいこと2点ぐらい追加で伺っちゃいますけれども、群馬から入る入山口の他に、福島と新潟、その別の入る口があるんですよね。そうすると、群馬としては他の2県にも同じようにやってほしいということで、今、他の2県も同調しているのかっていうのと、あるいはその他の2県が賛同しなくても、群馬だけでも単独でやるくらいの構えでいるのかというのはいかがでしょうか。

 

(環境森林部長)

 心構えとすると、群馬がリードする形でやっていきたいなと思うんですが、やはり皆さん同じ考え、同じ気持ちになるのが理想だと思うので、環境省が事務局を持っている尾瀬の関係者で構成される尾瀬国立公園協議会っていうのがあるんですけれども、そこでいろいろ検討を進めていくことになろうかと思います。

 

(記者)

 あとちょっと知事にもお伺いしたんですけれど、入域料について、富士山が来年2,000円ぐらいの、山梨側から入域料をとるってニュースになっていたような気がするんですけど。さすがにこの天下の富士山の2,000円に並ぶ入域料っていうのはちょっとないのかなって勝手に私は思ったんですけど、そこらへん知事のお考えはいかがでしょうか。

 

(知事)

 さっきちょっと環境森林部長の方からお話しましたけれども、環境保護とそれから、ある意味でいうと、観光客を増やすっていうところのバランスを取るっていう中で、これからどういうレベルが適当なのかってことはきちっと議論していきたいと思います。

 

(記者)

 あんまり富士山より高いか低いかってことはちょっとまだ言えない・・・

 

(知事)

 これから全体を見てレベルを決めていきたいと思います。

 

●TUMO Gunmaアンバサダーについて

(記者)

 まず案件の方でTUMOアンバサダーの関係なんですけれども、藤崎さんは本県にゆかりがあったり、デジタルクリエイティブ分野で何かこう、何かいろいろやってらっしゃったりするような背景があるのか伺えればと思います。

 

(戦略セールス局長)

 今回委嘱をさせていただく藤崎さんなんですけれども、ご出身は広島県ということで、直接、群馬県にゆかりがあるというわけではありません。まさに先ほども説明をしたとおりですね、16歳現役の高校生でありながら、映画ドラマ、またCMなどにも、多方面で活躍をされていると。まさにこのTUMOを利用される中・高生の世代のシンボルであり、そういった世代に対する訴求力という点でも非常に大きいものがあるということで、今回アンバサダーに委嘱をさせていただくと、そのような流れになりました。

 

●萩原長野原町長の次期町長選挙への不出馬について

(記者)

 昨日、長野原町の町議会の全員協議会で、町長の萩原さんが不出馬の意向を示しました。元職員による不祥事の責任を取る形での不出馬意向だということは伺っていますが、知事のお膝元でもある長野原の町長の不出馬、政治家の進退の決め方についての知事の考えを伺えればと思います。

 

(知事)

 まず結構寝耳に水だったんで、結構驚いたんですけども、個人的にはですね、残念な思いです。それは彼は、確か53歳、50代前半だっていうこともあるし、やっぱり今まで10年ぐらいやってるんですかね。3期目の途中だったと思いますけれども、いろいろ、新しい事業を精力的に展開したりとか、あるいはその町政の改革、地域ってどんなとこもあるんですけど、ボス政治みたいなものもね、ある意味で言うと、乗り越えてきたっていう人なので、非常に改革派だと思ってましたし、もっと言うと、私の長野原町の後援会長でもあるので、個人的には、もうまだまだできるんじゃないかという思いはあります。ただ、この間のやっぱり職員の逮捕っていうのは、町長にとっては相当ショックだったと思うんですよね。今日実は午前中に萩原町長に電話して、少しいろいろ話を聞いたんですけれども、やっぱりそれについては非常に責任感を感じておられるということなんだと思うんですよね。多分この話ってまだ終わってないんだと思うんですよ。まだ全容が明らかになってないっていうのもあるのかなと、なんかそう感じましたけれども。それは萩原町長が、その政治家としてまさに出処進退、自分で決めるしかないので、決められたことですから、それはそれでしっかり貫いていただければいいのかなというふうに思うんですけれども。上毛新聞のなんか今日一面にもちょっと載ってましたが、これから教育特区の問題とかやりたいこともいろいろあると思うので、それを前進させるためにも、ある程度ここで自分がしっかり責任を取るってことが大事なんじゃないかって判断されたのかなというふうに思っています。あと2年近くあるってことなんで、私としてはぜひこの残りの任期でですね、本当に町長が必要だと思うことを、しっかりとやってもらいたいと思うし、こっから政治の世界っていうのはいろんな思惑がうごめいてるんで、2年後に、もし2年後のことを言う人が私以外にいるのかなと思ってびっくりしたんだけど、2年弱で辞めるっていうことを言った後で、ここからいろんなね、何か思惑でいろんな人たちが動くと思うんだけど、町長が言ってたように、やっぱり若い力に委ねたいと。やっぱりこの町長の、改革姿勢を引き継いでもらうようなね、そういう本当に若い力が出てくればいいなと、個人的に思います。それからまだ言っていませんが、町長をやっていようが、辞めようが、私の後援会長はぜひ続けていただきたいなというふうに思っています。

 

●TUMO Gunmaアンバサダーについて

(記者)

 TUMOアンバサダーについて伺います。アンバサダー委嘱ということですけれども、これは任期とかあるんでしょうか。

 

(戦略セールス局長)

 任期については、まずは年度内、来年の3月31日までで一旦任期を区切らせていただいて、その後については、また予算措置であったり、あるいは、ご本人のスケジュール調整等、そういったものをしっかり我々の方でも確保いたしまして、少なくとも、来年度のオープンまでは続けていただきたいというように考えております。

 

●県議会での知事への質問について

(記者)

 冒頭で県議会とのお話、知事話していましたけども、ブログも拝見していて、ちょっと今回の一般質問で知事への質問が少ないっていうところも触れられたと思います。そういうところも、先ほど冒頭話されてた・・・

 

(知事)

 そうですね、知事への質問が少ないのが、もう一回言いますが、群馬県議会はどこかの県議会と違ってレベルが高いと思っていますから、それぞれ勉強されている県議もすごく多いと思うんでね、それが知事に質問する、あんまり意味がないとか、質問してもしょうがないと思っているんならいいんですよ。ただなんか、何となく知事に何問も聞いちゃいけないんじゃないかとか、あるいは、こういうこと言っても、結局はいい返事ができないからっていうことで、各部長は、基本的に知事にあまり負担をかけないようにっていうことでやってもらっているのはありがたいんだけど、そういうことであんまり自己抑制するがために質問が少ないんだったら、そこは遠慮なくやっていただいたらと思うんですよね。一応、何度も言うように私は貫禄ないですけれど、ラスボスなので。やっぱり知事の答弁を引き出すっていうことが基本的にはやっぱり質問する方にとっては、その自分の提案を実現するための最も効果的なやり方じゃないですか。例えば今回も、高井さんだけじゃないんですけれども、レベル高いですよ、本当によく勉強されてて。高井さんが尾瀬の質問、まさに県が考えている流れとドンピシャなことをおっしゃったので、あそこまで知事として答弁させていただければ、大きな流れになっていくわけじゃないですか。だからもう1回言いますが、あんまり興味がなくてやらないならともかく、やっぱりその知事に質問しようっていうときに何かこう違う理由で抑制がかかってるんだったら、それはちょっと外していただいてもいいし、例えば、本当に何かこういい答弁がもらえるかどうかを確認しないとできないみたいな感覚じゃなくて、本当に聞きたいことがあればね、入内島県議の心臓の強さをみんな学んだほうがいいと思うんですけれど、やってほしいなと思いました。

 それから、さっき言ったのは別に県議会を批判してるわけじゃないんですよ、これは。だけど、これから多分私が言ったような時代が来るんで、それならば、いつものようなやりとりだけじゃなくて、もうちょっとこう群馬県議会ができるか分かんないけれど、反論権があるかどうか分かんないけれど、もっと丁々発止でやるところを増やしたらいいと思うんですよね。だから、コンテンツがよければ、みんなが集まってくるっていう、まさに観光と同じ理屈なんだけど。コンテンツがよければ、そこに集まってくると思うし、群馬テレビの放送がいけないって言ったわけじゃないから、ここ勘違いしないでくださいね。本当に新生群馬テレビには頑張ってほしいと、こういうふうに思ってるんだけど、やっぱ(県議会放送の)視聴率すごく低いから、なんか小寺元知事のときに作った仕組みですよね。しかも知事の方から作ったんですよ。ちょうど県議会と対決していて、こんなに文句ばっかり言われるんだったら、その議論を県民に見せたいみたいなことを、小寺元知事が中でおっしゃって。特に県議会が応援したわけじゃなくても、始めたわけでしょう。だから、こうやってずっと続いてきてて、これだけやっぱりそんなに視聴率が取れてないっていうことならば、同じ予算を使うんだったら、例えば群馬テレビに違うやり方でやってもらうとか、そういうことも、これは議会の方で考えていただけるといいんじゃないかなということを申し上げたんで。やっぱりお互いに高めていかないと、今まではね、例えば地方議会ってほとんど全国的にも注目されないし、何言ったって別に誰からも責められない。これ石丸さんみたいな人が出てきて、あそこの市議会がいかにひどいかってことが分かり、あるいはどこかの県でなんかもうほとんどヤクザみたいな質問する人が出てきた、あるいは兵庫県議会の動きがすごく注目されたと。こういう時代になっていくんだから、やっぱりそこに合わせて、レベルを上げていかないと。有権者には、県民の皆さんには、県議会に本当に興味を持ってもらえないのかなという意味で言ったので、お互い様です、私にとっても。そういう切磋琢磨できるみたいな流れをぜひ群馬県議会の方から率先して作っていただければいいなという、そういう希望を持って申し上げました。

 

●公職選挙法のあり方について

(記者)

 案件外なんですけれども、自民党と公明党で公職選挙法、都知事選の掲示板に同じポスターが貼られていたっていう経緯もあって、来年夏の都議会議員選挙の前に見直すっていうような話が出ています。知事も選挙によって選ばれて、知事という仕事をされている方から見て、この公職選挙法のあり方とか、何か現状なんか思うことあれば教えていただければと思います。

 

(知事)

 これもちょっと気をつけないと、もう1回言いますけれど、物議を醸すので、今日こそ気をつけなきゃいけないと思うんですけれども、やっぱり公職選挙法っていっぱいグレーゾーンがあるんですよね。だから、その実態にどこまで合わせるかっていうのはよく考えたほうがいいと思うし、いろんな選挙があって、実はこういう不備があったとか、ここが足りないみたいなものが出てくれば、それはよく検証して直していけばいいというふうに思うんだけど、あんまり細かいこと言うと、お叱りを受けちゃうんであれなんですけれど、実態に合わないことって結構あるので、ほんと意味があるのかなと。こんなことだったらば、ちゃんとそれに合うように変えたらいいんじゃないかなと思うことありますけれども、これはよく議論をしていただいて、その流れが出てくれば、また知事としての意見を申し上げたいなと思っています。

 

●尾瀬の入域料について

(記者)

 知事に質問なんですけれども、先ほど尾瀬のお話が出ました。入域料が必要と考えるに至った知事の思いを改めて聞かせてください。

 

(知事)

 知事の思いということですよね。それは、1つ大きなきっかけは、やっぱり久しぶりっていうか、数十年ぶりに尾瀬高原に自ら足を踏み入れたっていうことが大きかったと思うんですよね。本当に何十年かぶりに木道を歩きながら、宇留賀さんも初めて行ったっていうことなんですけれども、やっぱり本当素晴らしい自然遺産だと思うんですね。こういうところはないだろうなと思いながら歩いてて、やっぱりこれを本当に自然は残さなきゃいけないと思うと同時に、もっともっと多くの人に知ってもらいたいなという気持ちがあって、そういう中で実際歩いてみたら、群馬県側は結構整備されている方なんですけれど、ちょっと危ないところがあったりとか、やっぱり相当木道が傷んでいるところがあったりとか、あるいは尾瀬のいろんな会議で聞いた、食害、鹿のそういうのもやっぱり間近に見たりとか、熊がちょっと水芭蕉を食っている跡とかを見て、ちょっとそれも結構衝撃的だったんですけれど、そういうやっぱり実態を見る中で、この尾瀬をしっかり残していく、あるいはもっともっと大勢の方に知ってもらうためには、整備が必要であると。それから、何か昨日もちょっと言ったんですけれど、宇留賀さんが若手の県議の皆さんと一緒に尾瀬に行ったと。至仏山っていうところを登って、7時間ぐらいだったでしょ。

 

(宇留賀副知事)

 上りは4時間ぐらいかな。下りは2時間。

 

(知事)

 だけどね、トイレないから、ありえないじゃないですか。こういうトイレがないとかいうこともあるし、そういうのは今までトイレチップでやってたんですけれども、やっぱりいろんな意味で限界があるので、これをしっかりと尾瀬の木道も含めた施設っていうのを維持していくためには、何らかの財源が必要だと。それは前例もあるから、これが本当に群馬県として、あるいは尾瀬の場合に適用できるかどうかっていうことは、ちゃんと真剣に考えなきゃいけないなと、そう思いながら帰ってきたので、早速、今までも庁内で一部議論あったんですけれども、ちょっと本格的にやろうということになりました。

 

(記者)

 たしか知事が尾瀬に先日行かれたときの知事会見で感想をお話されていらっしゃって、その木道をインバウンドの方々が行列を作って歩くのは少し違和感があるかなという趣旨のご感想を述べておられましたけれども、今回そのインバウンドの方の誘客も念頭に置かれての整備という位置付けなんでしょうか。

 

(知事)

 まずは、自然保護っていうことで言うと、例えばさっき申し上げた鹿の食害みたいなものについても、十分な予算が充当されていないと。こういうところも、もちろん必要だと思うし、あるいはそのさっき言ったように、環境をもちろん保護するっていうことなんだけれど、保護と活用のバランスって大事だと思うんですよね。やっぱり最盛期に比べて、これだけ尾瀬の人気が落ちているっていうのは本当にもったいないと思うんですよね。ただ、さっき環境森林部長がおっしゃったように、最盛期には木道にずらっと人が並んだみたいな状況になったっていうから、そこまではちょっとオーバーツーリズムなのかもしれませんが、今のところやっぱり、尾瀬を最大限にPRしても、そういう問題は起こらないんじゃないかなというふうに思っているので、これをもっと大勢の人に知ってもらって、群馬県にもっと来てほしいし、群馬県にこういうところがあるってことは知ってほしいなという気持ちが強いので、もう1回言いますが、これを導入する理由は、やっぱりもちろん観光客はもっと増えてきてほしいと思うことと、やっぱり自然公園として、人を迎えるのに恥ずかしくない状況を保とうっていうのと、それからそういう財源を使って、自然保護にも充てていこうと、こういうことだと思います。

 

(宇留賀副知事)

 ちょっと追加で話をさせていただくと、さっきの記者さんの話とも少し共通するんですけれども、今回その入域料の話で、これも本当に1日でも早くやった方がいいっていうふうに思ったところがあります。何かというと、今、トイレチップっていう形で、トイレを利用されるたびに100円を目安にいただいているんですけれども、ここは相当歩留まりが悪くて、尾瀬から町の方に運搬してくる、それで、そこの町にある銀行で両替していって、口座に入れていく。ここで半分以上が実は失われているっていうようなところがあって、ここはむしろ過度に負担を大きくしてっていう話ではなくって、今払っていただいているのを無駄にしないっていうようなイメージで入域料っていうのをすぐやった方がいいと。これ、尾瀬の保護に携わっていらっしゃる方からすごいもったいないんだと、みんな来てくれてる方が厚意でチップを入れてくれているのに、それがちょっと無駄になっちゃっていると。そういったところからすぐやってほしいっていう話はすごい大きくあったので。今少し皆さんの議論を見ていると、入域料を高額に設定して、入場者が減っちゃうみたいな議論があるんですが、どちらかというと現状と変わらないぐらいいただく。ただそれをちゃんと有効活用できるように失われてしまっているものを、もう少しここに使っていく、木道に使っていく。あとは研究みたいなところに使っていくっていうので、いただいているものを有効活用していくっていう発想からきているっていうのがちょっと他のエリアの議論とは少し違うかなというところで、ここのところ、ぜひ尾瀬の入山者数を減らしたいって話ではなくって、今いただいているのと同じぐらいの金額をいただきながら、それを有効活用したいっていうところが非常に大きくあるというのを少し補足させていただければと。

知事メッセージ

 それでは最後に、少し県民の皆さんに知事の方から直接お話をさせていただきたいと思います。今日ですね、記者さんの方から、政治家の出処進退についてのお話がありました。萩原長野原町長、53歳ですが、2年後の選挙には出ないと。その職員のですね、汚職っていいますか、不祥事の責任を取って辞めるということをですね、宣言をされた。昨日、何人か実は県政関係者から電話かかってきて、首長の任期っていうのはどのくらいが実は適切なんだろうかみたいな、実は結構大議論をやったんですね。そのことをさっきお話ししようと思ったんですけれど、またそこから大演説になっちゃうので、控えていたんですが、いい機会なので、このことだけはちょっと知事の考え方をですね、県民の皆さんにお伝えをしておきたいというふうに思います。まず、これは私の考えであって、特に皆さんに何かを強要するつもりもないし、県民の皆さんはそれぞれご自分のお考えで行動されればいいということをまず申し上げた上で、お話をさせていただこうと思うんですよね。

 先週の会見で、同じ記者さんからですね、清水太田市長、今82歳でしょうか。清水太田市長がまだ次の選挙に出ることを、来年の2月かな、表明をしていないと、その前にですね、穂積さんという地元の県議が立候補表明をされたと。このことについて、どう思うかというふうに聞かれたので、私はその清水市長がもしですね、さらに、今83歳での立候補ということになりますが、出馬をされるということであれば、全面的に応援すると。ただ、穂積県議には穂積県議の志があるので、ぜひ頑張っていただきたいと、こういうことを申し上げました。少しですね、これ真意を県民の皆さんにも直接お伝えをしておきたいというふうに思っています。今清水太田市長が82歳ですよね。例えば、80代になった清水市長がですね、例えば高齢から来る、いろんな衰え、例えば、受け答えができないとか、どうもいつもの頭の回転が鈍るとか、あるいはですね、やっぱり高齢から来る体調の不振みたいので、なんか歩くのもやっとだとかそういう状態だとしたらですね、おそらく辞めたほうがいいですよって言ったと思うんですよね。ただ、これは私の感覚ですが、随分長年存じ上げているんですけれども、清水市長はですね、まず、この年齢は82歳ですけれども、全く衰えていません。当然、70代のときよりは、いろいろ高齢化っていうのは誰も止められないので、少し多分衰えているところっていうのはあるかもしれませんが、少なくとも頭脳明晰、その発言もものすごく常に論理的で明確、しかもですね、体力もあると。今でもソフトボールのピッチャーで、かなり速い球をですね、キャッチャーのところに放り込むことができると。こういう市長だからこそ、ご本人がやるというのであれば応援するというふうに申し上げました。要はですね、これ地域の皆さんが決めることですけれども、次の4年間、この地域のために誰がトップになれば、最もこの地域のためになって、そこが発展するのかっていうことが大事なのであって、もちろんその年齢っていうのは1つの要素でありますけれども、私は清水市長にはその原則は当てはまらないと思っていまして、やっぱりですね、世の中にはいろんな人がいて、80代になっても全く衰えないっていう特別な人もいるんですよ。だから、例えば高崎市長とか、太田市長は、群馬県の首長は皆さん個性的で非常にチャーミングでいろいろ学ぶところも多いんですけれども、この2人は特にですね、先輩の行政マンとして尊敬しています、決断力、実行力で。そういう中でいうと、清水さんみたいな方が、もし83歳で出て、当選されて、やはりバリバリ仕事をされるっていうことになればですね、ある意味80代の希望の星になるんじゃないかというふうにも思ったので、そういう言葉もですね、付け加えさせていただきました。

 そこで皆さんに申し上げたいんですけれども、私はですね、国会議員の時代から世代交代論者なんですよ。それは政界も経済界もマスコミ界もですね、いつまでも大御所みたいな人たちが陣取ってる、そういう世界っていうのは、進化がないんですよね、やっぱり。だからそこは、どんどん新しい空気を入れていくっていうのが大事だと。これも原則的にはそう思っているんですね。例えば、国会議員、若手議員のときにですね、新世代総理を作る会っていうのを40代のときに作って、主に念頭には安倍元総理のことがあったんですけれども、超党派で若手議員を集めてですね、新世代総理を作る会っていうのを作ってですね、その頃60代ぐらいだった人たちは中二階と呼んで、後でさんざんお叱りを受けたんで、反省していますが、何か現代用語の基礎知識にも入っちゃったんですけれども、これを吹っ飛ばす、中二階を、ということでかなり実は報道されたぐらい、私は政権交代論者なんです。やっぱりどんどん若い人が出てきて、活躍の舞台に上がっていくっていうのが大事だと思っているんですね。ただ、今政治家として、28年やる中で申し上げると、ややこの世代交代っていうことにはですね、リザべーションというか、ちょっと違和感を覚えているってことは正直に申し上げたいと思うんですよね。一言で言うとね、若ければいいっていうもんじゃないんだと思うんですよね。例えばですよ、皆さんが首長でも、議員でも、大臣でも総理でも何でもいいですよね、経済人でもいいかもしれません。

 なんで世代交代が必要なのか、それは若い人の方がまずね、体力がある、気力がある、とにかく活動量が多いっていうことが1つありますよね。もう1つは、若い人なんだから、当然年を取った人よりもですね、感性が新しい、今の世の中の動きも、やっぱり若い世代じゃないと分からない。それから、グローバルな視点がある。こういうことが普通だから、みんな若い人がいいって政治の中でも言うわけじゃないですか。だけど、それはもちろん、私もそう思っているんですよね。例えば若手議員のときに、40代総理、新世代総理を作ろうって、40代の総理を作ろうみたいな感じで運動していたけれど、全く自民党には響かなかったし、自民党総裁選も予備選挙をやれば、もっと若い人が出てくるって言ったけれど、これも全然誰からも実は、特にベテランの人たちが全部反対して実現しなかったんで、この間、総裁選挙にですね、小泉進次郎さんとか、私が一押しのコバホークとかですね、こういう人たちがやっぱり名乗りを上げてくれたっていうのは、すごくうれしくて、やっとこういう時代になったのかなというように思ったのは事実だし、群馬県でもね、井野俊郎さんとかね、中曽根康隆さんとかね、40代の国会議員がいるわけじゃないですか。この2人には頑張ってほしいと思っていますよね。井野さんも康隆さんのことも、私は結構好きですよ、向こうは嫌いかもしれないし、少なくとも相当煙たいと思っているかもしんないけれど。私はこの2人のことが好きだし、期待しています。ただそのことを言った上でね、山本一太より若かったら、本当に政治家としてクリーンなのかと思うと、そうでもない。私より若くてもですね、皆さん、利権のまさに構造の中で政治活動をやっているね、私より若い議員って結構いるんですよ、いっぱい。実際にね、どう考えても、それから私より若いから、柔軟な感性を持っているのか。だって、少年ジャンプ読んでないじゃん。呪術廻戦も知らないじゃん。若い感性があるって、今のトレンドもね、だって、UFCのジョン・ジョーンズも知らないし、それからポッドキャストのことなんて知らないわけじゃないですか。少なくとも、それは年齢じゃないと思うんですよね。毎日NBCニュース見て、ABC見て、欧米のニュース、アメリカ大統領選挙のフォローをする、そういう努力をしているか。Netflixでダンダダンとかちゃんと見てるのかとかね、そういうことを思うと、もう1回言いますが、若ければいいってもんじゃないと思うんですよね。やっぱりね、世代交代っていうのは、例えば今回穂積さんが手を挙げたっていうのは、なかなか勇気があるって、立派だと思いますよね。でね、なんか70代とか80代の人が居座っているのは間違いだと。この人たちがどかないから次が来ないっていうのは違うと思う。それはおかしいと思ったら、自ら手を挙げて、そういう人たちのね、そのね、レルムっていうか、そういう人たちを突き破っていけばいいんだと思うんですよね。

 そういう意味で言うと、穂積さんはやっぱり清水市長がこれだけ長くやって、選挙基盤もしっかりしているから、みんななかなか言いにくいみたいなことを言う中で、ちゃんと手挙げたっていうことは立派だと思うんですよね。ただ、70代、80代の政治家の役目は、後進に道を譲ることだっていうのは違うと思う。そうだとしたら、ちゃんとこういう人たちを打ち破っていけばいいんであって、もし穂積県議が選挙に勝って、新しい市長になったら、もちろん清水市長との関係はずっと大事にしてきましたけれど、これからもしますが、当然新しい市長とは、真面目に知事として真剣に付き合っていきます。要はちゃんと、これだけの実績を残してきた、かつ衰えていない、清水市長に代わってもらうために、自分がこういうことをやると。自分がやれば、ここが変わるっていうことを言えるかどうかっていうことが、私は最大のポイントだと思ってるんで。もう1回言います、世代交代は必要なんだけど、何でも若ければいいってもんじゃないなって最近思っているんですよね。若い人たちには、例えばもう私が次の2年後、3年後の選挙に出るか分かりませんよ。でも、私が出たときには、69歳でしょ。山本一太なんて69のじじいは駄目だと言って、そしたら若い人でね、その代わり山本一太ができないことを俺がやると。こういうことは自分ができるんだっていうことを言ってもらって、私を打ち破ってもらえばいいんであって、なんか最初から、あの人は年を取っているのは駄目だと、一概に決めつけるのは違うと思う。フランスに行ってみて、思ったんです。フランスに久しぶりに行って、ちょっと記者会見で皆さんに申し上げたんだけど、フランスは不必要に、すべてがおしゃれだとか言ったんだけど、もう1つ日本と違うところは、男性も女性も、特に年齢とかで縛られていないもん。こういう年齢だからやっちゃいけないとか、こう言ったらやり過ぎだとかいうのがないから、だからそういう意味で言うと、もう1回言いますが、非常にちょっとアンビバレントなことを言うようですけれど、世代交代は絶対に必要だと思います。進次郎さんにも、それから、コバホークも絶対頑張ってもらいたいと思います。ただ世代交代が必要だっていうんだったらば、やっぱり自分は若いから、これだけのことができるということを示してもらって、乗り越えてってもらうっていうのがあるべき姿じゃないかなと。周りの国会議員とかいろいろ見ていてもね、群馬県っていう意味じゃないですよ、同じことをずっと選挙でやっているじゃないですか。60代の私の方がずっと新しいことをやろうとしているじゃないですか。あらゆる努力をしながら、そういうこともしないで、何か年だけ若いから、じじいたち代えろっていうのは、それは、私は違うと思うし、ぜひですね、もう1回言いますが、私が3年後選挙に出るときには、まだ決めていませんよ、本当に迷っているんで、出ない可能性もあるんですけれども。来年もし出るって決めたときには、ぜひ3年後はですね、私より若くて、山本一太なんか古くて駄目だと、そういう人に絶対に立ってもらいたいというふうに思っていることは、今日ですね、県民の皆さんにお伝えをしておきたいと思います。

 最後の最後に言いますが、上州人なのでね、やっぱり義理と人情が大事じゃないですか。これから清水市長がまだ発表してませんよ、出るか出ないか。でも83歳だから、いくらご本人に能力があってもね、ここから批判が広がるかもしれませんよね。だんだん状況が悪くなるかもしれませんよね、ネットメディアだってあるんだから。あるいは、やっぱり清水さんが強いっていうことになって、なんかみんなが出にくくなる流れになるのかよく分かりませんよね。でもね、そういうときに応援する、しないって言ったって意味がないんですよ。今ここで、これからもしかしたら高齢批判とか、多選批判とか出てくるかもしれない、この清水市長のことを、本人が決断したら全面的に応援すると。これが政治家の応援ということなんだと思いますよ。これから清水市長に対するすごい高齢批判とかね、多選批判が起きたときも、ちゃんと自分も受け止めて応援しようっていうことなんで、なんかもうよく申し上げていますけれど、大体政治家っていうのはそういう人が多くて、調子のいいときは応援してくれるけれど、途端に旗色が悪くなったらね、過去にどんなにお世話になった人にも背を向けるっていう人がほとんどですから。最後に言っておきますが、私は随分選挙をやってきましたけれども、館林市長選を応援するときも、前橋市長選挙を応援するときも、みんなから何でそんな損なことするのかと思われたんですけれども、それ以外選択肢ないですよね。だって、館林市長はですね、いや後援会長ですよ。大澤さんとも親しかったのに、2人が戦うっていうときは必ず山本一太を応援するって約束してくれた、後援会長ですよ、今県議になっていますけれど。それから前橋市長は、前々回は中立でした。戦かったのは自民党の県議だし、うちの講演会も真っ二つなんで。だけど今回は、4年間前橋とこれだけいろんな提携をしてきた、一緒にこれからやっぱり群馬県をやっていこうっていう同志なんで、しかも自分の選挙で、選対委員長は反対があったので据えられなかったけれど、唯一。でも、顧問にもなってもらったんだから、当たり前なんですよね、応援するのがね。だから、こういう不器用なやり方かもしれませんけれど、そういうことを私はこれからも貫いていきたいと思うことは、これはもう、せっかくなんで、県民の皆さんにお伝えしておきたいと思います。ちなみに、須藤さんは、私は良い市長だったと思いますが、市民の皆さんの選択で、届かず、多田市長が生まれたと。多田さんは、すばらしい人だと思います。本当に懐広いと思います。もう須藤さんをはっきり明言して応援したのに、そのあと、ちゃんと挨拶にも来てくれて、そして私の次の選挙にも応援していただいたと。本当にハートの広い人だと思うし、館林との関係は、市長との関係は、これからも大切にしていきたいと。それから前橋市長選もですね、龍ちゃんの応援をしましたが、小川さんの悪口は言っていません。結果として、山本龍のここがいいというときには少し、ある意味間接的な批判だったかもしれませんが、小川さんに対しても、個人的に意地悪をしようみたいなことありません。あの人は市民の民意で選ばれたんだからね。当然、対等の関係で、龍ちゃんと同じように付き合っていきたいとは思うんですが。ただし、政治はおままごとじゃないんで、やっぱりこれから真剣に県と市がやっていこうということについては、やっぱり我々として主張すべきことはしっかり主張したいと思いますけれども。もう1回言いますが、市民の民意によって選ばれた市長をですね、軽んじるようなことは決してありません。最後にもう一言だけ、一応言っておきます。これ私の考えです。どんな状況になろうが、清水市長がもう1回やりたい。あの人は、あそこまでの人がそういうんだから、それは自信があるんだと思いますので、その時は群馬県知事として全面的にですね、最後までうちの後援会長を応援させていただきますということで。またちょっと大演説になっちゃって、本当にすみません、1時間過ぎちゃいました。記者の皆さんには、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

 

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。