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令和6年度第25回定例記者会見要旨(10月24日)

更新日:2024年10月24日 印刷ページ表示

■日時    令和6年10月24日(木曜日)15時01分~15時27分
■会場    記者会見室
■出席者  県:知事、副知事ほか
      記者:記者クラブ所属記者等15人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和6年10月24日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料 (PDF:1.5MB)

会見項目

■知事冒頭発言

 1.はじめに

 2.県庁から前橋駅・クリエイティブシティ構想

 3.食品ロス削減全国大会in群馬

 4.eスポーツ2days

■質疑応答

■知事メッセージ

知事冒頭発言

1.はじめに

 それでは、定例記者会見を始めさせていただきます。早速ですが、会見の中身に移ります。スライドをご覧ください。本日の主な会見の中身です。本日は、「県庁から前橋駅・クリエイティブシティ構想」、それから「食品ロス削減全国大会in群馬」、「eスポーツ2days」について発表させていただきます。

 

2.県庁から前橋駅・クリエイティブシティ構想

 まず、「県庁から前橋駅・クリエイティブシティ構想」についてご説明したいと思います。前橋市の中心市街地は、皆さんご存じだと思いますが、社会の変化とともににぎわいの少ない地域となっていました。県庁から前橋駅に至るメインストリートもですね、県都前橋の玄関口なのに、人通りがなくてですね、本当にまばらで閑散としているという状況でした。しかしながら、最近ではですね、ここで何度か言及しましたけれど、民間が主体となったまちづくりが進んで、前橋の中心市街地がですね、徐々に活気を取り戻しつつあります。加えて、群馬県庁でもですね、31階、32階の再整備とか、県民広場の芝生化なんかを行って、大規模イベントを開催しやすくするとかですね、にぎわい創出の取り組みを進めています。こうした取り組みの点と点を線で結んで、街中のにぎわいを創出するために、群馬県では、「県庁から前橋駅・クリエイティブシティ構想」というものを掲げています。スライドをご覧ください。

 この構想は、将来の自動運転とかGunMaaSの普及を見据えて、県庁から前橋駅までのメインストリートを公共交通と人中心のウォーカブルな道路空間に変貌させようとするものです。そして前橋の街中に、にぎわいを創出し、群馬県独自の価値を創造するということを目指しています。先ほど申し上げましたが、現在県庁から前橋駅に至るメインストリートは、広い歩道とか、街路樹が整備されていますけども、人通りがとにかく少ないですよね。前橋駅から中心市街地までの徒歩15分程度の距離でも、車で移動してしまう人が多いということが主な原因だというふうに思います。そこで、この構想では、こうした人たちがですね、メインストリートを歩きたいなと思えるような、魅力ある場所にしていきたいと思っています。

 構想の対象区間は群馬県庁前の県民広場、それから県庁から本町二丁目五差路交差点を通って、前橋駅までの道路空間です。県民広場についても、道路空間と一体になってですね、これまで以上ににぎわいを創出する空間を目指していきたいというに思っています。この構想を将来にわたって着実に進めてですね、魅力あふれる街並みを形成すると。そのためには、統一感のあるデザインコンセプトの策定が欠かせないということです。そのため、デザイン策定のためのコンペの開催を検討いたしました。これまで、地元前橋市とともに、関係する地域の皆さんとの調整を進めてきましたが、それに加えて将来の道路空間のあり方についてもいろんな形で検討してまいりました。加えて、国道を管理する国とはですね、通行者にとって利用しにくかった本町二丁目五差路交差点、この交差方法というものを協議するなどですね、国とも協議を進めてきました。そして、このたびコンペの詳細が決まりましたので、お知らせしたいと思います。次のスライドをご覧ください。

 「県庁から前橋駅 都市空間デザイン・国際コンペ」の募集を今日から開始をさせていただきたいと思います。テーマは、「世界に誇れる持続的な県都の発展を目指し、革新的な都市機能の充実を図る未来のまちづくり」です。今回のコンペでは、県庁から前橋駅の道路空間デザインとですね、それから県庁前の県民広場の空間デザイン。これを提案していただくということになります。これだけ大きな規模の都市空間デザインについてですね、世界中から参加を募る国際コンペっていうのは、国内では例がありません。これは初めてだと思いますね。まさに国内最大級のコンペと言っていいと思います。

 そして賞金についてです。今回のコンペでは、最優秀賞を受賞した作品に2,500万円。それから一次審査を通過した4作品には100万円。これを賞金として贈呈いたします。賞金額は、日本国内におけるコンペ史上最高レベルということになります。これは、今回のコンペが単なる道路デザインにとどまらず、交通処理の計画とかですね、沿道の商業施設とか、住民との関わり、多くの要素を含んで、極めてこれは難易度が高いものになっているからです。賞金は高額になりますけれども、それによって、国内外から世界に通用するようなすばらしい提案を集めることができると考えています。コンペの最終審査は来年3月の下旬を予定しています。今年度中には、最終作品を皆さんに発表できると考えています。

 コンペについての詳細はですね、ここ、いつものお知らせスライド記載のQRコードから専用ホームページを確認していただきたいと思います。群馬県としては、このコンペで未来志向の都市空間デザインが生まれて、それを実現させることによって、前橋の街中を、多様な人々が出会い、にぎわいが広がるようなそういう街にしていきたいと考えています。そして、県都前橋の持続的な発展、群馬県全体の発展に、この計画が繋がっていくということを考えています。

 

3.食品ロス削減全国大会in群馬

 続いて、「食品ロス削減全国大会in群馬」について発表します。群馬県は、「ぐんま5つのゼロ宣言」に掲げる「食品ロス『ゼロ』」の実現に向けて、「ぐんま食品ロス削減推進店」制度とかですね、あるいはフードバンク活動の支援とか、こういう様々な取り組みを今進めています。スライドをご覧ください。

 そしてこのたび、「食品ロス削減全国大会in群馬」を、10月30日に開催することといたしました。場所はGメッセ群馬2階のメインホールになります。食品ロス削減全国大会は、食品ロス削減に向けた全国的な機運醸成を図るため、国と地方自治体の共催によって、2017年から毎年、各地で開催されているイベントです。群馬県で開催するのは、皆さんご存じだと思うんですが、今回が初めてということです。

 大会の詳細を申し上げたいと思います。まず、食品ロス問題に関する数々の賞を受賞されているジャーナリストの井出留美さんをお招きして、食品ロス問題の課題とその解決策についてご講演をいただきたいと思います。また、YouTube登録者数500万人以上の人気料理研究家リュウジさんのトークショーも行います。リュウジさんには、夕食の献立とか考えるときにお世話になっているので、個人的にも、ぜひまた1回会ったんだけどね、お話したいなと思っていますが、リュウジさんには料理を通じて、自分のために実践できる食品ロス対策のアイデアをですね、提案していただこうと思っています。この他にも会場では、食品ロス削減に取り組む企業や団体の事例紹介も行いたいと思いますし、家庭で余った食材を集めてですね、福祉施設などに寄付するフードドライブも行いたいと思います。入場は無料です。どなたでもご参加いただけます。詳細はスライド記載のQRコードからご確認をいただければと思います。群馬県としてはこの大会を通じて、県民の皆さんに食品ロス問題について理解を深めていただきたい、それを自分ごととして捉えていただきたいというふうに考えています。そして日常生活の中でできるちっちゃな取り組みから始めていただきたいんですね。食品ロスについて楽しく学べる貴重な機会になりますので、ぜひ県民の皆さん、無料ですから、会場まで足を運んでいただきたいと思います。

 

4.eスポーツ2days

 最後に、eスポーツ2daysについても発表したいと思います。群馬県では、群馬県をeスポーツの聖地にするという方針のもと、eスポーツを活用した地域経済の活性化に取り組んでいます。結構後発だったんですけれども、みんながすごく頑張ってくれてですね、もう相当、今では先進県として認知されている。大体eスポーツという名前を冠した課を持っているのは群馬県だけですから。そして、毎年多くの方から好評いただいているeスポーツの全国規模の大会を今年もですね、11月9日と、それから10日。Gメッセ群馬を会場として2日連続で開催する予定です。9日土曜日は、「第4回全日本eスポーツ実況王決定戦」の決勝大会を予定しています。今回扱うタイトルはですね「ストリートファイター6」になります。全日本eスポーツ実況王決定戦は、eスポーツ大会で選手を引き立てる実況者にスポットライトを当てて、eスポーツ実況者の国内ナンバーワンを決定する国内唯一の大会です。今回で4回目ということになっています。過去3回の優勝者はですね、各地でeスポーツ大会の実況者として活躍しています。つまりこの大会はですね、eスポーツ実況のプロへの登竜門というふうに位置付けられると思っています。例えば、初代優勝者のsyouryuさん。この決定戦をきっかけに「League of Legends」の国内プロリーグの実況とかですね、韓国のプロリーグの日本語実況も担当しています。今回の大会でも今後のeスポーツ実況をリードしていくような新たな実況王が誕生することを期待しております。

 続いて、10日には、U19eスポーツ選手権2024の決勝大会を開催いたします。U19eスポーツ選手権は19歳以下の国内最強チームを決定する大会で、これは今年で5回目ということになります。今年は全国から158チームのエントリーがありました。このうち、158の中から予選を勝ち抜いた6チームが決勝の地、Gメッセ群馬の大舞台で熱い熱い戦いを繰り広げる、こういうことになっています。

 両日とも会場にはeスポーツの体験ブースを設置します。9日は、この実況タイトルであるストリートファイター6とか、世界的に人気のある競技タイトル「ポケモンユナイト」というものを体験できることになります。また10日は競技タイトルとして採用している「VALORANT」も体験できることになっています。さらに両日とも、会場ではプロeスポーツキャスターとか、人気の動画配信者が出演してですね、eスポーツ2daysを大いに盛り上げていただくということになっています。eスポーツを知らない方でも楽しむことができるこの2日間、これもぜひ多くの県民の皆さんにGメッセ群馬に足を運んでいただきたいと思うんですよね。eスポーツの魅力というものを自ら体験していただきたいというふうに考えています。各大会の詳細については、いつもと同じセリフですけれど、スライド記載のQRコードからホームページをご覧ください。今日は結構、最初の報告が簡潔でしたが、私からは以上です。何か皆さんからご質問があればどうぞ。

質疑応答

●「県庁から前橋駅・クリエイティブシティ構想」について

(記者)

 まず、デザインコンペのことでお伺いしたいと思います。デザインコンペで五差路交差点から県庁の方の道路を公共交通と人を優先にする、トランジットモール化するという想定があると思うんですが、その実現性についてどのようにお考えかをお伺いしてもよろしいですか。

 

(知事)

 では、担当から。

 

(県土整備部技監)

 ご質問のありました、五差路から県庁までのトランジットモールのところの実現性ですが、今回、デザインコンペというのが、まずは、その実現に向けての皮切りになるということで、先ほど知事からもご説明いただきましたとおり、前橋市のこれからのさらなる発展を目指すための取り組みとさせていただくということです。

 まずは、デザインコンペということで募集した、デザインの最優秀者を年度末までに決めさせていただきまして、そのあとに最優秀者と基本設計ということで契約をさせていただく流れになります。その基本設計の中で、さらにそのデザインを基に、沿道の方ですとか、市内のお住まいの方、県民の方からいろいろご意見をいただきながらですね、国、前橋市とともに進めていくというところでございます。そのあと、さらには道路管理者ごとに実施設計というものを進めていく。そういったことで、順次、必要な意見の吸い上げですとか、そういったものをしながら、しっかりと着実に進めるということで、実現に向けて頑張るということになっております。

 

(知事)

 記者さんからご質問のあった「実現性はどうか」、もちろん実現性はあると思っておりますし、これ実現に向けて努力をしていきたいと。今回のコンペもちょっと異例の形ですけれども、やっぱり群馬県の事業はこうやって1つ1つエッジが効いているわけですよね。これも全国初の試みなので、相当注目されていると。そういう中で、本当に国際的に通用するようなデザイン、しっかりこの空間デザインみたいなものを考えてですね、それを実行していくと。もちろん実現性はあると思うし、実現に向けて努力をしていきたいと思います。宇留賀さんから何か加えることがあれば。

 

(宇留賀副知事)

 実現性というご質問だったのですけれども、この後、自動運転が入ってきたりとか、やはり、まちなかの機能を取り戻していくっていうのは世界的な流れだったりもしますし、日本の地方都市で我々が先行していくというところで、これまでの群馬で言うと、自家用車を持っていないとなかなか移動が厳しいというところがあったんですけれども、そこに頼らずとも、違う公共交通を使っていけるというところは、未来をしっかり作っていくという意味ではしっかり実現していかなければいけないものなのかなというふうに思っています。

 

(記者)

 今のお話の、未来を作っていくという趣旨は正しいと思うんですが、それに対して2,500万円というかなり高額な賞金をかけて(デザインコンペを)やるというと、そのデザインコンペ自体をかなり有意義なものにしなければならないと思います。そうするためには、その実現性はかなり重要になると思うんですけれど、その辺についてさらにコメントがあればちょっとお願いします。

 

(知事)

 さっき言ったように、もちろんこの計画は実現に結びつけていきたいというふうに思っています。2,500万円のことについては、いろいろ進め方については議会からもご指摘があって、その点、我々も少し発信の仕方について説明が足りなかったところもあるので、これは十分反省をしながら、しかしこれをしっかり認めていただいたので。国内でも最大の賞金額なんでね。でもそれだけのお金を、いわゆるリソースをかける価値があると思っているんですよね。これだけのものを用意するからこそ、一流のものが集まるので、この投資は必ずより大きなものとなって返ってくるというふうに、知事としては確信をしています。

 

(記者)

 こういう斬新なアイデアが集まってほしいみたいなのがあればちょっと教えていただけますか。

 

(知事)

 これは分からない。でも、いろいろ世界的な実績を持った人も応募してくると思うので、私が素人として何かここで、こちらというような話じゃないんですけれど、相当いろんな話が出てくると思うので、期待をしています。

 

●衆議院選挙について

(記者)

 案件外でちょっとお伺いしたいんですが、衆院選ですが、現在、各種世論調査で自公の過半数割れもあり得るみたいな調査が出てきておりますが、知事も応援演説にいろいろ行かれているので、その辺の肌感覚とかで感じていることや、現在の世論調査の状況などについて、ちょっと感想があればお聞かせください。

 

(知事)

 まだ、選挙まで3日間とか4日間あるので、メディア関係者である記者さんにこんなこと言うのは釈迦に説法ですけれども、決めていない方々もいるので、最終的にどうなるかというのはよく分からないと。ただなんか各マスコミの世論調査なんかを見ているとですね、相当与党が苦戦しそうだという感じは事実なのかなという感じがしています。私自身も県外の仲間のところを応援に回る中でですね、やっぱりその政治とお金に対する、この自民党に対する批判ですよね、国民の皆さんの批判は、思ったよりも強いということなので、これなかなか予断を許さない戦いになるだろうなというふうに思っています。特に、ブログにも書いたんですけれども、ここから終盤の5日間になっていくと。ここでどういうふうに流れが変わっていくかということだと思うんですよね。前回の衆議院選挙のときも相当厳しい予測が多くのメディアから出たんですけれども、やっぱり最後の5日間で相当自民党が底力を発揮して戻したようなところがあるわけですよね。ただ、ここからいわゆる自民党が自力をもって自公が戻すのか、それともやっぱりこの逆風が強くなるのかによって、相当選挙の結果は変わってくるんじゃないかなというふうに思っています。ただ何度も言っているように、私が望んでいるのは、政権の安定なので、そういう意味から言うとですね、かなり厳しい流れになっているということ、このことについては大変心配しています。

 

●「県庁から前橋駅・クリエイティブシティ構想」について

(記者)

 クリエイティブシティ構想の関係で伺います。県庁前と五差路までの間を普通の車両が進入禁止になったりするとですね、かなり影響を受ける方も多くて、反対も出てくるかと思います。加えて、そこを通行止めにすることで、代替の道路を拡幅しなきゃいけなかったりとか、かなり事業費もかかると思います。そこら辺について、それを乗り越えてもやっていくべきだという思いでご提案されているんだと思いますが、そこら辺について伺えればと思います。

 

(知事)

 これは、今、高崎市と一緒に進めている、堤ヶ岡飛行場跡地の活用に係る基本構想もそうですけれども、世の中に簡単なことっていうのはないですよね。でも、大きなことを成し遂げるためには、そもそも困難を乗り越えていかなきゃいけないと思うし、今まで5年間やってきてですね、なかなか難しいって言われているものでも、ちゃんとやり遂げてきましたから、これは今記者さんの言うとおり、全員が賛成することなんてないんですよ、あらゆる判断について。これはしっかりと知事としていろんなご意見も聞きながら、実現に向けて1つ1つハードルを乗り越えていくと。ちゃんと知恵を絞って、しっかり県庁も一丸になってやっていけば、私は実現できると思っています。宇留賀さん、何か付け加えることがあれば。

 

(宇留賀副知事)

 この地元としっかり対話するプロセスっていうのが、非常に重要だと思っています。今回、もともと3月、4月の春先にやろうって言ったものを半年間遅らせたんですけれど、その大きな理由がこの本町二丁目の五差路。もともとこの前橋のまちの交通の中で懸念になっていたところ、そこをちゃんと入れるっていうのを明記してほしいというような話を地元の方々からお話いただいて、そこもしっかり明記していくためには、やはり要件も見直さなければいけないし、というところで、土木学会の先生方にも相当サポートいただいて、今回しっかり作り込んだというところがあります。いろんな課題が出てくると思うんですけれど、それもしっかり対応しながら、ちゃんとした解決策を提示していくことによって、乗り越えていけると思いますし、このまま日本の地方都市、前橋も含めて、やっていくと、どんどん中心地が衰退していってということが止められないと思いますし、先ほど申し上げた、交通問題、自家用車以外でなかなか移動ができないっていう課題をクリアできないので、そういったものも含めて解決する、これは時間をかけながら、丁寧にいろんな方と話しながらやっていけば、しっかり答えを出せるかなと思っています。

 

●衆議院選挙について

(記者)

 先ほど選挙の話がありましたけれども、今回の選挙の投票率について、どれくらいになりそうか感覚的なもので結構なんですけれど、伺えれば。

 

(知事)

 それはちょっとなかなか難しい質問かなと思うんだけど、上がる可能性と下がる可能性と両方あると思うんですよね。過去の選挙を見ていたときに、投票率が上がるときはですね、やっぱり無党派層が本気で怒っているときなんですよ。無党派層が本気で怒ったら、いかなる組織も対抗できないっていうのは、やっぱり前回の自民党の政権交代のときに感じました。あのとき、全国の仲間の応援に回ったんでね。だから、今回は特に政治とお金の問題について、与党には逆風が吹いて、特に自民党には逆風が吹いているっていうんですけれども、その怒りの程度が本当に大きければ、(投票率が)上がると思うし、もちろんその反発があっても、そこまででなければ、そんなに伸びないと思います。ただ、よく言われているように、投票率が上がれば、与党に有利とかいうことは今回あんまりないんじゃないかなっていう気がしますし、投票率が下がるっていうことは、自民党支持者の人が多く(選挙に)行かないっていう可能性もあるので、そこのところは全体を見てみないと分かんないですね。今言った、やっぱりこの有権者の皆さんの感覚次第だと思います。

 

(記者)

 選挙の関係ですけれども、27日の当日、知事のご予定といいますか、今、想定されていらっしゃるスケジュールをお願いします。

 

(知事)

 27日、投開票日は普通でいくと、多分地元を回ると。5つ選挙区があるから、どういうふうにするか分かりませんけれども、全部いっぺんに同じ時間には回れないけれど、一応多分5つの選挙事務所を回ることになるかなと思います、地元の。

 

(記者)

 結果が出た後に、ですか。

 

(知事)

 結果が出た後にっていうか、その状況を見ながら回るっていうことだと思います。ただ、どういうふうに回っていくかというのは、その時の時間とか、そういうところにもよるので、でも今5つの小選挙区については、結果の状況を見ながら、多分全部回ることになると思います。

 

(記者)

 分かりました。あともう1点なんですけれども、自民党の裏金問題で、非公認になっている候補者に対して、自民党側が2,000万円を振り込んでいるという、その件なんですけれども、知事の受け止めといいますか、この話を聞いたときの感想ですとか、その辺りをお願いします。

 

(知事)

 はい、いろいろ自民党執行部の皆さんにもお考えがあってのことなので、あんまりちょっとそういう事情は分からないんですけれども、森山幹事長が判断されたのかと思うんですけれど、ここでもちょっと申し上げましたが、森山幹事長は政治家として尊敬すべき方だと思っているんですね。非常に慎重だし、胆力もあるし、配慮もあるし、実行力もあって、何となくイメージとしては西郷隆盛みたいな人だと思っているんですね。ただ、今回このタイミングでこういう情報が流れたっていうのは、森山幹事長ほどの方がどう考えたのか知りませんが、これは非常にマイナスだと思いますね。やっぱりね、選挙区を回ってて分かるけれど、最後の終盤のところで、せめぎ合っているところがあるわけじゃないですか。この2,000万円、各候補に渡したと。これ、多分、党の活動をしっかりしてもらうための資金なのかもしれませんけれども、一般の人たちはそういうふうに受け取らないんで、これは結構ダメージだと思っています。これ、何人か、やっぱり支持者の人から電話がありましたから、このタイミングでこういう情報が流れたっていうのは、明らかに選挙戦ではマイナスだと思うので、そこはすごく心配しています。今、接戦の選挙区を戦っている、かつての仲間の人たちには、少しこれで逆風が増すかもしれませんけれど、ぜひですね、困難を乗り越えて、勝ち上がっていただきたいなというふうに思っています。

知事メッセージ

 ということで、今日30分以内ですっきりという形になったんですけれども、今日は選挙についての、今行われている衆議院選挙についてのいろんなご質問がありました。私の方から県民の皆さんに申し上げたいのは、過去の記者会見でも申し上げましたけれども、やはり選挙に参加していただきたいと。やっぱり、皆さんの意思で政治が変わっていくわけなので、ぜひですね、この衆議院選挙、期日前投票もできますので、大勢多くの県民の皆さんにですね、しっかりこの選挙に参加していただきたいと言うことを改めてお願いを申し上げ、今週の会見を終わりたいと思います。最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。

 

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。