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令和6年度第24回定例記者会見要旨(10月18日)

更新日:2024年10月18日 印刷ページ表示

■日時    令和6年10月18日(金曜日)11時01分~11時55分
■会場    記者会見室
■出席者  県:知事、副知事ほか
      記者:記者クラブ所属記者等16人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和6年10月18日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料 (PDF:745KB)

会見項目

■知事冒頭発言

 1.はじめに

 2.知事のベトナム訪問

 3.中期財政見通し・令和7年度当初予算編成方針

 4.未来構想フォーラムYouth Stage

■質疑応答

■知事メッセージ

知事冒頭発言

1.はじめに

 それでは定例会見を始めたいと思います。今週の15日の火曜日、第50回衆議院議員総選挙が公示、第26回最高裁判所裁判官国民審査が告示されました。投票日は今月27日の日曜日ということになります。選挙は、私たちの暮らしと未来に直結する非常に大切なものだと考えています。群馬県としては、できるだけ多くの県民の皆さんにですね、選挙に参加していただきたいと考えています。県民の皆さんぜひですね、投票所に足を運んでいただきたいと思います。今回の選挙で、初めて選挙権を持たれた若い方々も多いのではないかと思います。先ほど申し上げたとおり、選挙はですね、国民主権の根幹をなすものです。そして政治に自らの意見を反映させる大変貴重な機会でもあります。特に若い世代の皆さんの視点とか意見は、これからの社会をより良くするためには、欠かせないというふうに考えています。群馬県では、これまで選挙出前授業とか、主権者教育に力を入れてまいりました。未来を共に築くために、ぜひ若い方にも投票への参加をお願いしたいと思います。なお仕事や旅行などで、選挙当日に指定された投票所で直接投票できない方については、ご存じだと思いますが投票日前日の26日の土曜日まで、期日前投票とかですね、不在者投票ができる仕組みになっています。こうした制度もぜひ、県民の皆さんにご活用いただければと考えています。

 話は変わって、先週10日の木曜日に令和6年第3回前期定例県議会の日程が終了いたしました。今議会に提出していた9月補正予算をはじめとする議案をご議決いただきました。知事として審議に当たっていただいた県議の皆さんにあらためて感謝を申し上げたいと思います。本日は会見の中身に入る前に先週の本会議における討論の中身と、私の所感の一部を簡潔に述べさせていただきたいと思います。

 自民党の穂積県議には会派を代表して、すべての補正予算案に賛成をいただきました。GunMaaSやTUMO Gunmaとか新たな富を生み出すための施策についても評価をしていただきました。一方日本共産党の酒井県議からは、TUMO Gunmaの整備とか、敷島公園新水泳場のPFI方式による整備などについて反対の討論がありました。その他請願などについても様々なご意見を頂戴しました。いただいたご意見、ご要望については、知事として真摯に受けとめ、事業効果を高められるようにしっかりと取り組んでまいりたいと思います。山本県政2期目の基本政策で掲げた「新群馬の創造」これをさらに進めるとともに、県民幸福度の向上についてもあわせてしっかり取り組んでまいりたいと思います。

 それでは会見の中身に入ります。スライドをご覧ください。本日の会見の主な中身です。本日は「知事のベトナム訪問」、それから「中期財政見通しと令和7年度当初予算編成方針」、さらには「未来構想フォーラム Youth Stage」について発表したいと思います。

 

2.知事のベトナム訪問

 まず、知事のベトナム訪問についてです。先週10日から今週15日にかけて、ベトナムを訪問いたしました。今回の訪問の主な目的は、政府要人との関係強化、それからベトナムと群馬県との経済・教育などの分野における交流を深めることでした。また今回は25社からなる県内企業団や、その取りまとめをしていただいた群馬銀行の深井頭取、そして群馬県議会からは金子県議に同行していただきました。在ベトナム日本大使館、駐日ベトナム大使館の皆さんをはじめ、今回の群馬県知事の訪問をサポートしていただいたすべての皆さん、そしてご同行いただいた皆さんに改めて感謝を申し上げたいと思います。それでは訪問の結果についてご報告いたします。スライドをご覧ください。

 まず、政府要人との会談についてです。ベトナムの首都ハノイでファム・ミン・チン首相とですね、3度目となる会談を行いました。チン首相は、直前までラオスで開かれていたASEAN首脳会議に出席されるなど、大変お忙しい日程でありましたが、私と会う時間を作っていただきました。石破首相と会って会談したことも皆さんご存じだと思います。会談ではですね、まず私の方から、昨年12月のチン首相来県時の約束を守ってですね、首相の方から「ぜひもう1回、ベトナムに来年も来てください」というふうに言っていただいたので、この約束を守って再び県内企業団とともにベトナムを訪問したことを報告をし、さらに企業団の今後の投資計画についてもご説明をさせていただきました。チン首相からは、約束どおり企業団を率いて訪問したことについて、感謝の言葉をいただきました。やっぱり約束を守るっていうのは素晴らしいと。そういう人が好きなんだというようなことをおっしゃっていました。

 さらに、経済分野における投資環境の整備、それから文化や人材面での交流などについても提案があってですね、さらにお互い連携を深めていくことで合意をいたしました。また、ベトナム計画投資省のグエン・チー・ズン大臣とも、昨年に続いて2回目となる会談を行いました。会談では、同席した企業の具体的な投資計画等を説明して、ベトナムと群馬県との経済協力を深めるということを確認させていただきました。またズン大臣から、企業同士の事業連携とか、あるいは県内企業の投資を進めた特区みたいなエリアを作ったらどうか、というような提案もいただきました。ベトナムと群馬県で連携して、自治体外交の先駆けとなるようなですね、この実証プロジェクトを始められるように、早速もう県庁内で検討を始めております。このファム・ミン・チン首相との会談は、実はベトナムの主要なテレビニュースで、かなり長く取り上げられました。たぶん著作権の関係もあるのでお見せできないんですけども、かなり大きく取り上げられて、そこに同席したハナム省のフィー委員長とのいろんなこれまでの連携とか、あるいはハナム省と群馬県の相互協力みたいなことについても、かなり長くテレビのニュースで取り上げられたっていうことはご報告したいというふうに思っています。

 ズンさんは大体ね、本当にぶっきらぼうな人なんですよね、基本的には。だけどやっぱり2回目っていうこともあって、今回かなり砕けた雰囲気の中で相当率直な意見交換ができました。何度も申し上げますが、群馬県が掲げている独自の地域外交、こうやってファム・ミン・チン首相、私と会う前に石破首相とも30分ぐらい色々意見交換をされたベトナムの首相とですね、今回3回目、こういうシャトル外交みたいなものが、自治体と政府との間で成立したことはないと思うんですよね。本当に古い友達を迎えるような形で温かく、お話をしていただきました。とにかく昨年12月に来ていただいた群馬県の印象がとってもよかったので、それは素晴らしいなと思うんですけど、進めてきた地域外交、いわゆるこの山本県政の地域外交というものが、ようやく形になりつつあるという感触を得られた訪問だったと思います。

 続いて企業団との視察についての概要もご説明したいと思います。昨年に引き続き群馬県と覚書を結んでいるハナム省を訪問しました。ハナム省の行政のトップであるチョン・コック・フィー委員長とも会談を行いました。ちょっと童顔なんですけど、今50代で非常に将来を嘱望されている政治家です。ハナム省側からですね、最新の投資環境に関する説明をまずいただいて、覚書に基づく連携を確認しました。昨年よりも、ずっと具体的な議論ができたと思います。企業団にとっても非常に有意義な場になったのではないかというふうに思います。ハナム省をめぐっては、今ベトナム最大のエンタメ企業集団「サングループ」っていうのがあるんですよね。皆さんご存じのとおりビングループっていう有名な財閥もあるんですけど、サングループもすごくエンタメ系では最大のグループなんですけども、このサングループがハナム省に今巨額の投資を決めています。またハナム省と首都ハノイを高速鉄道で結ぶ計画が今検討されているというふうにお聞きしました。あらためてハナム省が大きな可能性を秘めた地域であることを強く感じてまいりました。

 次に、ベトナム最大手のIT企業であるFPTが設立した大学を訪問しました。これですね。FPT大学は優秀な人材を多く輩出しています。会長、学長含む大学幹部からFPT大学の実績教育プログラムに関する説明を受けました。会長からは、FPT大学の学生を対象とした日本語教育の充実化とか、県内企業でのインターンシップの受け入れとか、今後の連携について極めて具体的な提案をいただきました。いただいた提案についてはですね、県内企業などとも連携しながら、いろいろ対応を検討してまいりたいというふうに考えています。次のスライドをご覧ください。

 日越大学セレモニーへの出席、教育機関との意見交換の概要についてもご報告をしたいと思います。日越大学は卒業生の多くが日本に留学したり、日系企業に就職しているベトナム人の優秀な人材を確保する上では非常に重要な大学です。今回創立10周年記念式典に出席し、来賓としてスピーチをいたしました。学生に向けてベトナムの優秀な若者が働く場所として、群馬県の存在をしっかりとPRすることができたと思います。次にベトナム外交学院のグエン・ティ・ティン副学長と意見交換を行いました。学長ちょっと出張中ということで不在だったんですけども、外交学院はですね、ベトナム国内で国際関係と外交政策の分野における主要な教育機関として高い評価を受けています。ベトナム政府のシンクタンクとしても実は機能をしています。群馬県と外交学院はですね、令和4年に覚書を交わしておりまして、今年の2月には外交学院から学生をお招きして、群馬大学の学生とも交流をしていただきました。意見交換では、今後も覚書に基づく交流を深めていくことを確認しました。またティン副学長から人材交流などについて新たなご提案をいただきましたので、こちらの方もしっかり内部で検討したいというふうに思っています。この外交学院出身のミン外相、前外相ですね。副首相で外相を兼任していたミンさんも、この外交学院出身ですし、今の副首相兼外相も実はこの外交学院出身だということをちょっと申し上げておきたいと思います。この他にもベトナム北部最大の港湾都市ハイフォン市を訪問して、政府幹部と会談したりですね、ベトナム最大の財閥もよくご存じだと思うんですが自動車産業を担うビングループの「ビンファスト」の工場を視察させていただきました。

 ベトナム訪問の概要については以上です。今回も非常に濃密な日程で、無駄な時間はもう全くありませんでした。今回の訪問ではですね、チン首相との3度目となる会談、それから政府要人あるいは関係機関の幹部との会談を次々に行いました。先ほど申し上げたとおり、群馬県とベトナムの関係をより深めることができたというふうに感じています。また経済、教育などの分野の交流発展に向けてですね、これからもしっかり連携していくことを確認できたと思います。今後も知事自らが先頭に立って、先ほど申し上げた自治体独自の地域外交を進めていきたいと思います。そうやって群馬県の取り組み、存在を世界に発信したいと思いますし、これが群馬県の飛躍に繋がるような、そういう流れをですね、より強固にしてまいりたいというふうに感じています。

 

3.中期財政見通し・令和7年度当初予算編成方針

 続いて、令和7年度の当初予算編成に向けた、中期財政見通しと編成方針について報告をしたいと思います。スライドをご覧ください。中期財政見通しは中期的な視点を持って、持続可能な財政運営を行っていくため、令和元年度から当初予算編成方針とあわせて作成、公表しているものです。まず今後の財源不足の推計ですね。令和7年度当初予算の編成方針を検討するにあたって、令和6年度当初予算をベースとして、現時点で予定されている建設事業などを踏まえて試算をいたしました。前提として、歳入については県税収入などの一般財源収入が令和6年度当初予算と同程度で推移すると、そういう仮定のもとの推計です。歳出については、これまで県債の発行を抑制してきた成果によって、公債費というものは減少しております。しかしながら、社会保障関係経費が想定以上に伸びたことなどによって、前回推計よりも厳しい財源不足が発生するということが想定されています。今後、持続可能な成長の促進によって、歳入を増加させるとか、あるいはワイズスペンディングの考え方に基づく行財政改革をやってですね、この財源不足を圧縮していく必要があると考えています。次のスライドをご覧ください。

 続いて県の貯金に当たる積立基金の残高の推移です。令和5年度末には920億円の基金を確保することができました。これ過去最高の水準ということになりました。私が知事に就任して以来、国の財源活用とかですね、ワイズスペンディングによる財政見直しの取り組みを積み重ねてまいりましたが、その結果がこうした形となって現れてきているというふうに思います。この結果として、先に示した財源不足を基金で対応したとしてもですね、前回推計よりも長い、令和9年度までは基金を確保できる見通しとなっています。しかしながらこのまま財源不足が続けば、基金が減少していく傾向という事態は変わっておりません。大規模災害などの緊急事態に対応できる持続可能な財政基盤を構築していくためには、引き続き財源不足の解消とかですね、基金残高の安定的な確保に取り組む必要があると考えています。次のスライドをご覧ください。

 続いて県債残高の推移です。今回の推計では前回推計よりさらに残高が減少していくという見込みになっています。先ほどご説明したとおり、十分な基金を確保できているので、足りない財源を埋めるための県債の発行を抑制することができていると、こういう流れになっているんですね。このまま県債残高が減少していけば、県債の返済に必要な歳出を減少させることができて、さらなる財源不足の解消に繋がっていくものと考えています。財政再建はまだ道半ばです。何度も言いますがまだ道半ばですが、こうした好循環が出てきたっていうことをですね、しっかりと受けとめて今後もこれを継続していく必要があるということを申し上げておきたいと思います。こうした現状を踏まえて、令和7年度当初予算の編成方針を決定しましたので発表したいと思います。スライドをご覧ください。

 令和7年度当初予算編成方針についてのスライドです。令和7年度は、これまで同様、社会保障関係費の増加が見込まれるということで、引き続き厳しい財政状況が見込まれます。加えて多様化する行政需要にも対応していく必要があります。そのためには、ここにありますね、ワイズスペンディングの視点で事業を見直す。あるいは国の財源や民間の知恵を結集して負担を抑えながら、最大の成果を追求していくことが不可欠だと考えています。そしてこうして生み出した財源、人的資源をですね、新たな富の創出に向けた未来への投資とか、あるいは持続可能な成長の促進とか、あるいは県民幸福度の向上、こういうことに向けた取り組みに集中させていきたいと考えています。以上、令和7年度当初予算の編成方針をご説明しました。今後県議会、それから県民の皆さんの声をよくお聞きをしながら、各担当部局と議論の上、予算編成を進めてまいります。

 

4.未来構想フォーラムYouth Stage

 最後に、群馬県未来構想フォーラムYouth Stageの開催について報告をしたいと思います。群馬県が掲げる未来構想について県民の皆さんと共有し、その実現に向けて理解を広げていくという目的で、県内12の地域で群馬県未来構想フォーラムNext Stageを開催いたしました。延べ6,000人の方にご来場いただいた他、ニコニコ生放送などを通じて27万人を超える方にご視聴いただきました。この点、知事としてあらためて感謝を申し上げたいと思います。

 そして今回、そのスピンオフとして、次の社会を担う群馬県内の学生と県の未来構想を共有する、意見や話を若者から伺う、こういう場を新たに設けることにしました。名付けて、群馬県未来構想フォーラムYouth Stageです。開催日時は11月20日水曜日の16時30分から、場所は群馬県庁31階のソーシャルマルシェ&キッチンGINGHAMになります。対象は県内の高校生から大学生までで、参加は無料とさせていただきます。フォーラムは3部構成です。1部は「知事が語る群馬県の未来構想」。ここで群馬県が目指す方向性、取り組みについて、知事から直接集まっていただいた学生の皆さんにお伝えをすると。第2部「大学生による知事への提案」では、大学生にチームを組んでもらって、知事である私に対して様々な未来構想を提案してもらう。第3部「参加者との意見交換」では、会場の方々からのご質問やご意見に知事である私が直接お答えをすると、こういう流れになります。なおフォーラムの様子は群馬県公式YouTubeチャンネル「tsulunos」と「ニコニコ生放送」でライブ配信させていただきます。会場で観覧する高校生、大学生、そして知事に未来構想を提案する大学生チームについては、本日から募集を開始いたしました。11月6日の水曜日まで応募を受け付けたいと思います。申し込み方法など詳細はこのスライド記載のQRコードからご確認をいただきたいと思います。ぜひ多くの皆さんのご応募、ご視聴をお待ちしております。私からは以上です。皆さんから何かご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

●知事のベトナム訪問について

(記者)

 まずはベトナム訪問についてです。先ほど、知事が進めてきた地域外交がようやく形になりつつあると、こういう表現されていました。改めてどういう外交を目指していらして、そして今回の訪問を機にどういった外交を発展させていきたいか、この辺りの思いを教えてください。

 

(知事)

 ここでも何度か申し上げたんですけども、なぜ、まずベトナムなのか、それはベトナムが群馬県にとって非常に大事な地域だからです。これも記者さんもよくご存じのとおり、群馬県の外国人の人口の比率というのは全国で第3位。東京都、愛知県、群馬県。その中でもベトナム国籍の方の県民に対する比率は、ほとんどトップクラス。以前は一番だったんですけれど、今ちょっと愛知の方が上にいっているかもしれません。そういう中で群馬県の様々な産業をしっかりと維持していくためには、外国籍の県民の皆さんの力が不可欠だと、このことは何度も申し上げました。その中でも特に、やっぱり今一番県内で多いベトナムの方々にしっかり活躍をしていただかなくてはいけない。特にベトナムからは、いい人材を群馬県に引っ張ってこなきゃいけない、群馬県に来てもらわなければいけないということで、ベトナムと群馬県の関係を深化させるために、ベトナムに対する地域外交を展開してきたってことですよね。

 そういう中で、今回、先ほど申し上げたとおり、ベトナム政府のチン首相と3度目の会談ができたと。特に直接の担当であるズン計画投資大臣とも2度目の会談ができた。さらにはベトナムの非常に主要な大学との連携とか、あるいはハナム省という今非常に発展してGDPの伸びでは多分ベトナムで3番か4番ぐらいだと思いますが、その地域との連携も始まったということで、非常に成果が出てきたと思います。

 なぜベトナムの首脳とつなぐのか、それは今回ベトナムにですね、県内の25社の方から、経営者の皆さん、あるいは幹部の皆さんに同行していただいたんですけども、例えば、ベトナムという国を考えたときに、急に法律が変わったりとか、あるいは投資の環境が変わったりすることがあるんですよね。そういうときに、もちろん現地の大使館の力を借りなきゃいけない、政府を通じていろいろと働きかけをする、今赴任されている伊藤大使も素晴らしい方なんで、以前から存じ上げてますし、助けていただけると思うんですけども、ただ群馬県が他の都道府県と違うところはですね、必要があれば知事から首相に直接、ある意味直談判ができる、直接連絡ができる、これは非常に大きなことであって、他の都道府県にはない仕組みだと思うんですよね。そういう意味でいうと、地域外交というのは、知事自体が政府の首脳と繋がることによって、例えば群馬県のその地域への企業の進出を非常にスムーズにしたりとか、あるいはその国からの企業の誘致、投資の誘致みたいなものを促進したり、そういう環境を作るということが、非常に一義的な目的だと思うんですけども。今回やっぱりそのベトナムに3度目の訪問、もっと行っていますけど全体では。今回4回目かな、ベトナム訪問は。この結果ようやく自分が目指す、今言ったような地域外交の形が生まれつつあるというふうに感じています。

 

(記者)

 前回のアメリカの訪問の後の会見でもちょっと聞いたんですけども、今後の海外訪問の予定が発表できる範囲でありましたら教えていただけますか。

 

(知事)

 それは、じゃあ知事戦略部長の方から。

 

(知事戦略部長)

 今後の予定でございますが、前回の本会議の中で知事の方から、欧州のお話はさせていただきました。こちらにつきまして、今詳細を関係のところと詰めておりまして。こちらまたまとまりましたら改めて知事の方から記者会見の方で出させていただきます。その後の予定につきましては、まだ調整している部分ございますので、また改めてということで、よろしくお願いします。

 

(記者)

 時期的なものは何かありますか。

 

(知事戦略部長)

 欧州は11月になります。

 

●令和7年度当初予算編成方針について

(記者)

 続いて当初予算の基本方針について伺います。今年度の当初予算ですと、県民幸福度の向上はそのままですけれども、新群馬の創造、群馬モデルの発信、そういう大きな3項目だったと記憶しています。今回、名称変わることは年度ごとに当初予算が変わりますので当然だと思うんですけれども、こういった変更には、知事の思い、県の思いもあると思いますので、変わった2つの項目について、ぜひ思いも聞かせていただければなと思います。

 

(知事)

 では総務部長の方から、方針についての説明をさせてください。

 

(総務部長)

 来年度、令和7年度当初予算の方針でございますけれども、スライドにありますとおり、まずは新たな富の創出。やはり成長していき、そして税収をこれから増やしていくためには新たな産業、新たな富の創出、そういったものに、ぜひ未来への投資という意味で力を入れて、事業を組み立てていきたいというものでございます。

また、持続可能な成長の促進。一方で、成長ばかりではなくてですね、そこには持続可能性というものが非常に重要であると考えております。そういった面にもですね、目を配りながら、ぜひ来年度当初予算は編成していきたいという思いで、2つ新たに加えております。

 

(知事)

 今総務部長が言ったとおりなんですけれども、新たな富の創出に向けた未来への投資、これはもう今までも新しい富に繋がる投資みたいなことは言っているので、そんな真新しいことではないと思うんですけども。この方針はしっかり我々として続けていくと。2番目の持続可能な成長の促進というのはですね、当然これはもう群馬県の総合計画を見てもらえば、そのコンセプトそのまま入っていると思うんですよね。特に近年やっぱり群馬県として、いわゆるサーキュラーエコノミーみたいなものにしっかり力を入れておりますので、それを改めてここにしっかりと明記をさせていただいたと。やっぱりこれから群馬県が目指す方向というのは、持続可能な成長だと。つまり、成長がないところに分配もないので、やっぱり新しい富を作るということには、しっかりと注力をしているけれども、それはあくまで、しっかりと環境と両立できる、グリーンイノベーションじゃないんですけども、そういう持続可能な成長であるということを改めてここでしっかり予算の中に明記をさせていただいたということです。県民の幸福度向上というのはもう山本県政の究極の目的なので、ここに入ってると。ただ、パッと見ていただくように、やっぱりその幸福度を向上させるためには、おそらく成長は必要ないかもしれないけど、それはやっぱりみんなの幸福に繋がるような、持続可能な成長でなければいけないということで、ある意味、結びついてる感じのコンセプトかなというふうに思っています。

 

●衆議院選挙について

(記者)

 知事のブログ等で拝見しまして、応援演説に昨日出かけてらっしゃったということで、そこら辺の所感とですね、選挙に関する今後の予定がありましたら教えていただければと思います。

 

(知事)

 今回の衆議院選挙では、県外について言うとですね、昨日兵庫県に入りました。西村康稔候補と、それから公明党の赤羽候補の応援に入ったということで、今後の予定としてはですね、おそらく世耕さんのいる和歌山県にも入ることになると思います。それから埼玉県、私にとっては盟友の1人である、柴山元文科大臣の方からも要請をいただいているので、そこには行くことになると思います。それから明日から、日帰りですけども、大分県に入って、岩屋外務大臣の選挙区に入って、応援をさせていただくということになると思います。他にも、何か個人的にはあるんですけど、それ以上はもう無理なので、私群馬県知事ですから。そのぐらいだと思うんですけども、ただ応援に行くにはもちろん意味があって、やはり知事として、本当に過去助けていただいた、群馬県にとっても非常に大事な方々であって、引き続きいろんな意味で群馬県が政府と連携していく上で力を貸していただけるという方々だというところですね。それから個人的にも、私にとっては親しい友人だということもその要素に入っています。

 

●知事のベトナム訪問について

(記者)

 発表内容から伺います。ベトナム訪問の関係なんですけれども、具体的に話が進んだ案件なんかがあれば伺えればと思うんですが。

 

(知事)

 いろんなとこでいろいろ話をしてきたので、まず相川産業経済部長の方から、どうぞ。

 

(産業経済部長)

 具体的に進んだっていうところですね。まずハナム省に今回2回目行かせていただいたんですけれども、昨年12月にチン首相がご来県されたときに、MOUを結ばせていただいたんですが、それに基づいて、少し具体のことを進めようということで話をさせていただきました。今回、やってきましたのは、まずそのハナム省の投資環境の魅力というのも、よく分かっていただきたいっていうのもありましたし、実際にそういう形で、現地に進出している企業さんとの意見交換をしたりとかして、現地のインフラとか、人材の関係とか、生活環境などというのもよく聞いて確認することができたんじゃないかと思います。

 また、実際にそのMOUで進めていくにあたって、現地の生の声だったり、あるいは現地の商業施設、ショッピングモールなんかも見てきて、そういった環境というのを見てきます。これから確実に発展していくエリアでもあると思いますので、そういった可能性を見てきたと。そういったところも進んだところかなというふうに思っております。

 

(宇留賀副知事)

 少し今回の訪問での成果ってなるんですけれども、継続的な話をすると、昨年の12月にチン首相が群馬県にお越しになられました。その時に、群馬県の主要な企業をご紹介させていただいたんですけれども、今回、そうした企業さんの中から、実際にベトナムをマーケットとしての投資をしていくという企業さんが現れています。具体的に幾つかあるんですけれども、例えば眼鏡のJINSさんですとか、銀だこをやっているホットランドさん、あとはまねきねこをやっているコシダカさんが、まさにその夕食会等を含めて、昨年入っていただいたので、それを機会にちゃんと進出していこうというような話がありました。

 実際にズン大臣にもお会いしたんですけれども、投資計画省の方で、一応僕と先方の局長をヘッドとしながら、こういう投資をサポートする枠組みを作っているので、その3者が何か困りごとがあったら、そこで具体的に先方の政府にもフォローしてもらって、何かちょっと僕自身が出ていかなきゃいけない話があれば、出ていくっていうところも改めて確約いただいたというところがあって。これから特にその3者、本格的にベトナムを伸びゆくマーケットとして進出していくっていうところがありますし。きっと何かこの後ベトナムに、ご出張なり、プライベートで行かれると、たこ焼きとカラオケが楽しめるみたいな、そんな感じもできるかなと思いました。

 

(記者)

 知事からもお願いします。

 

(知事)

 まさに宇留賀さんに説明いただいたとおりなんですけれども、ハナム省に行くのもこれが2度目ですよね。最初に訪問したときよりはずっと具体的な話ができました。それから、やっぱり先ほどもちょっと言ったように、今のハナム省の状況、そのサングループが大規模な投資をもう決めて、建設現場を見てきましたから、もうすでに建設が始まっていると。来年の一応末までに、大変巨大な施設ができるというふうに伺ってますし、高速鉄道を結ぶっていう一応計画も検討されているってことなんで、それを踏まえて、前回よりももうちょっと具体的ないろんな質疑応答ができたっていうのはよかったかなというふうに思います。

 それから、さっき言った大学との協力ですよね。これも例えば外交学院とはいろいろお話をして、外交学院の大学生に群馬県に来ていただいたりしたんですけども。もうちょっとこれも本格的にやっていこうみたいな話になって、学長の方から、相当会長の方から具体的な話も出てきているので、例えば日本語教育の問題とかですね、そういうことも幾つか具体的な提案をもらってきたので、これをちょっと実現に向けて議論していこうかなと思います。

 あるいは日越大学も実は素晴らしい大学で、たまたま今回大きなイベントに行けたのですけれど、その時にも学生にいろいろ群馬県の魅力をアピールしましたので、日越大学ともですね、おそらくこれからいろいろな連携があるのかなというふうに思いますので、人材交流という点でも、今回具体的に決まったというよりは、未来に向けての話し合いが始まると。いろいろなプロジェクトが多分展開できるだろうというふうに思っています。

 

●令和7年度当初予算編成方針について

(記者)

 あと予算編成方針の関係で、新たな富の創出と県民幸福度の向上などを目指すということなんですけれども、具体的にそれに関する事業で、今時点で明らかにできるようなものがあれば教えていただければと思います。

 

(知事)

 じゃあ、総務部長どうぞ。

 

(総務部長)

 新たな富ということなんですけども、例えば、デジタルクリエイティブ関係ですね、人材育成でありますとか、様々な産業育成、そういったものについては本当に新たな富の創出という意味では群馬県に大きな可能性があるんじゃないかというふうに考えております。

 

(知事)

 例えばって言いましたけども、群馬県はデジタルクリエイティブ産業というものを創設しようとしているわけですよね。これ、どこの県も目指してない独自のコンセプトで、内閣府の方でも注目していただいてる方いるんですけど、改めて言うとですね、デジタルクリエイティブ産業とは何かと。デジタル技術を主に活用したコンテンツ制作とか、デザインとか、あるいは映像とか、あるいはアートもそうだと思うんですけども、ゲームとか、アプリ開発とか、こういうことに特化した産業を作っていくということですよね。しかも、ここでも言ったかどうか分からないですけど、デジタル技術って日進月歩なので、例えばバーチャルリアリティーとか、AR、拡張現実って訳すんですけれど、こういう新しい技術を使ったビジネスモデルの構築みたいなのもこの中にしっかり入れていこうということですよね。これを作っていくためには、人材の育成と、おそらく企業誘致というのが必要になってくる。インフラ整備でいうと、この企業誘致についても様々な投資が必要なことがあるかもしれませんし、もうすでにTUMO Gunmaが今年の夏にオープンしますけれども、そのTUMOとかtsukurunに対するいろんな支援もですね、これもやっぱり新しい富の創出に向けた投資になると。今群馬県が決めている計画でいうとそんなところもあるし、これから今発表できませんけども、新たにいろんなこともこれから出てくるということになると思います。

 

(宇留賀副知事)

 加えて言うと、群馬県の最大の産業って製造業で、例えばSUBARUがEVとして経産省の支援も受けて、あれ一連の電池の支援でいうと国内で一番大きな支援を受けているっていうところも、EVのところも我々としてしっかり先手を打っていく、当然SUBARUもサポートしていますし。あと信越化学半導体の部分で、日本として強い分野です。これ半世紀ぶりに国内の工場作ったっていうところもやっているので、ここは本当に群馬県独自として言うとデジタルクリエイティブですけれども、ある意味、どこの地域も狙っている半導体とかEV、こういったところもしっかり先行ができているのかなと思います。

 

(知事)

 それ一応付言するとね、群馬県の主要な産業というのは製造業なんで、ものづくりでしょ。これはこれからも本当に大事にしていこうと思います。それから野菜王国群馬県、農業県でもあるし、さらに観光も盛んですよね、温泉もいっぱいあって。こういうところはしっかり、もちろんこれからもサポートしていくってことなんですけれども、製造業と並ぶ、もう1つの産業としてデジタルクリエイティブを立てたいと。それで、製造業関係の人ともいろいろ議論しているのですけれど、いわゆる製造業ってクリエイティブそのものなんですよね。我々は、例えばその非常に国内外に競争力のある、デジタルクリエイティブ産業を作るってことは、他の産業にも波及していって、他の産業の生産性を上げるという循環にも繋がるってことはちょっと誤解のないように、そういうねらいもあるってことは申し上げておきたいと思います。

 

●飲酒運転根絶のための取り組みについて

(記者)

 最後案件外で、飲酒運転事故の関係で伺います。伊勢崎市で3人が亡くなる交通事故が発生しました。事故を起こしたトラックの運転手は飲酒も疑われています。飲酒運転による事故は、全国でもなかなか無くならず、凄惨な結果が頻発しています。一義的には、県警の対応になるとは思うんですけれども、他県では飲酒運転の根絶条例などを作って定めているところもあります。県として、飲酒運転根絶のための取り組みの強化、日程ですとか、条例制定についてのお考えを伺えればと思います。

 

(知事)

 これは、飲酒運転根絶の努力っていうのは当然検討していかなきゃ、続けなければいけないと思っているんですけれども、今記者さんがおっしゃった条例みたいなものもですね、これからよく県民の声を聞き、県議会とも相談しながら、少し群馬県に導入できるかどうか。確か現時点で、11道県でしょ、北海道もありましたもんね。11道県ですけれども、群馬県としてもそこは少し研究していきたいというふうに思っています。

 

●投票所閉鎖時間の繰り上げについて

(記者)

 衆院選の関係で、冒頭でぜひ投票してほしいっていうお話があったんですけれど。投票所の繰り上げ。終了時刻の繰り上げというのが、前回、衆院選の東京を見ると、1,800のうちの30ぐらいが繰り上げみたいなことで、ほとんど8時までちゃんとオープンしてるんだけど、群馬県は東京から1時間の距離だけど、今回見ると880のうちの820ぐらい繰り上げていて、5時で閉まるところもそれなりにあると。東京から1時間の距離にしては、繰り上げるところが多すぎるような気がちょっとするんですけれど。そこら辺、問題意識としていかがでしょうか。

 

(選挙管理委員会書記長)

 投票所の繰り上げ、閉鎖時刻の問題なんですけれども、おっしゃるとおり、群馬県はですね、全国に比べると比較的割合が高いという状況であるということは確かでございます。その理由ですけれども、様々ございますけれども、例えば期日前投票所の充実ができているとかですね、そういったところで、市町村選挙管理委員会で判断をしているというふうに承知をしています。我々とするとですね、これについては、平成23年度ぐらいは全県一括で市町村が繰り上げをしているというような状況もございましたので、よくそれは投票機会を奪うことになっていないかどうかというようなことをですね、検証していただきたいということで、各市町村選管に投げかけを続けてきているところでございます。引き続き、それはやっていくんですけれども、最近またその傾向がですね、出てきているということで、引き続きその辺についてはよく状況を見ていきたいというふうに思っています。

 

(記者)

 県選管としては、あんまり極端な繰り上げをしないようにっていう働きかけを市町村にしているけれど、あんまり改善してないっていう・・・

 

(選挙管理委員会書記長)

 そうですね。基本的には、各市町村選管さんの方で、法令に基づいてですね、特別な事情があれば、繰り上げできるというような仕組みになってございます。その特別な事情にあたる、事情がですね、投票機会をちゃんと確保した上で行われているのかどうかというようなところをですね、よく検証した上でご判断いただきたいというようなご指摘はさせていただいているというところでございます。

 

●自民党への逆風について

(記者)

 あと衆院選のちょっと別の話で、自民党の各選挙区の候補からはですね、自民党への逆風を感じるっていう話を、選挙前にされる候補が結構いらっしゃって、それで、まず、選挙が始まってみての状況なんですけれど、知事は15日の公示の日に応援に入ったり、事務所に行ったりなさったと思うんですけれど、厳しさについて、知事自身に何かお感じになるところがあれば、教えていただけますか。

 

(知事)

 そうですね、やっぱりそれはあるんだろうなと。私は直接、自分が選挙を戦う身ではないので、直接は分かりませんけれども、何となく知事として周りの状況を見てみると、やっぱり政治とお金の問題について厳しい見方をしている有権者の方は多いと思うんですよね。それはある程度、自民党の公認候補とか、推薦候補の方々の得票率の目減りみたいなものには繋がっていく可能性があると思うんですよね。依然として、やっぱりそこは結構厳しい雰囲気はあるというふうに思います。どのくらい逆風が吹いているかっていうのは、多分選挙区の事情、それぞれの選挙区によって違うのかなと思います。

 

●凶悪な強盗事件が多発している現状について

(記者)

 衆院選と全然違う話をお尋ねしたいんですけれども、昨今のニュースで、関東で緊縛強盗、高齢者を狙った闇バイトグループの強盗事件が相次いでいて、群馬県も加害者がいたり、あるいは場合によっては、今後被害者が出たりっていうことも懸念されるわけですけれど、何か県庁内でその件でお考えの話ってありますか。ちょっと余りにも(質問が)抽象的で恐縮ですが。

 

(知事)

 まず本当にゆゆしき事態だと、あってはならない、非常に深刻なことが起こってるのかなと思って、今のところ群馬県では、あまりそういう報告は聞いていませんが、やっぱりこの事態の流れをよく我々としてもウォッチしていかなきゃいけないし、群馬県でこういうことが起こらないようにしなきゃいけないので、今のところこれから捜査がどんな方向に向いていくのかということはしっかり我々も踏まえながら、対応を検討していきたいなというふうに思います。

知事メッセージ

 今日、記者さんの方からですね、選挙の応援の感想についてちょっとお尋ねがあって、あんまり長くしゃべってもどうかなと思って、遠慮していたんですけれども、少し加えたいというふうに思っています。実は、何人かの支援者の方から、例えば西村康稔さんはですね、裏金問題があって、経産大臣を辞めて、1年間の自民党の党員資格停止という、そういう状況にあると。世耕さんはですね、やはりこれも裏金問題に関するいろんなことで、かなり厳しい離党勧告みたいなものがあってですね、自ら自民党を離党した状況だということで、何となく2人ともあんまりイメージが良くないのに、そういうところに知事が応援に行くのはどうなのかということをですね、実は何人かの支援者の方から言われたんですけれども、その時に申し上げたのは、私が行くのはとってもシンプルな理由ですと。

 1つはですね。まず、西村さんにも世耕さんにも、群馬県は本当にお世話になっている。知事として、群馬県を発展させていかなければいけない、その流れの中で、この2人には本当に群馬県はお世話になっているということが1つです。それから、あとですね、この2人が窮地に陥ってるからこそ、やっぱり応援に行かなければいけないということもですね、ちょっとお伝えをしたんですよね。やっぱり、皆さんご存じだと思うんですけれども、今やなんかコロナがすっかり明けて、全部終わったような話になっているんですけれども。コロナ禍では、各都道府県の知事は本当に大変だったんですよね。この新型コロナウイルスの脅威から、特に最初の頃は(コロナは)得体の知れないウイルスだったので、どうやって県民の安全、生命を守っていくかっていうことで、もうみんな死に物狂いの日々だったんですよね。その中で、西村さんがですね、初代のコロナ担当大臣になったと。これもう皆さんほとんど覚えていらっしゃらない、あんまり記憶にないかもしれませんけれど、緊急事態宣言とかですね、あるいはまん延防止等重点措置とかですね、いろんな判断を政府がしなければいけなかったという中で、もちろん政府が決めるんですけれども、例えば緊急事態宣言をどの地域にかけるのか、あるいはまん延防止等重点措置っていうのはどこにかけるのかっていうことについてはですね、担当大臣だった西村さんが、本当に全国の知事といろいろと綿密に打ち合わせをして、それぞれの地域の要望をしっかり汲み取ってくれてですね、的確に判断をしてくれたと。これは、私は、大変な活躍だったと思って。あの体力のある西村康稔が、何日かちょっと体調を壊したぐらい大変だったんですよね。そのときに、本当に群馬県の要望については、西村さんは真摯に受け止めてくれて、もちろん以前から知っていたっていうこともあるんですけれど。知事として、担当大臣と何度も電話でやりとりをしたんですよね。これも皆忘れているかもしれませんが、全国の知事で西村さんにお世話になってない人はいないと思うんですよね。群馬県人はですね、一応義理人情を重んじるので、上州人として苦しいときに助けてもらった恩義は忘れないっていうことがですね、これも群馬県民としての哲学なんですよね。だから、今回相当、彼は本当に裸一貫で出直すみたいな苦しい状況だからこそ、恩返しをしなきゃいけないと。前回の選挙も実は応援に行ったんです。コロナ担当大臣でほとんど地元に帰れないということだったから、弟さんと一緒に回ったんですけれども、今回は、本人と一緒にですね、彼の生まれ育った明石市内7ヶ所で街頭演説をやってきました。裏金問題が国民の政治不信を招いたっていうのは事実だと思いますし、西村さんをですね、別にかばうことはないんですけれど、裏金を作ったわけじゃないんで。彼はいわゆる清和会、旧安倍派からの還付金も全部収入には入れていたと。ただそれをパーティー収入というふうに記載していたので、これは寄付金ってするべきだったということで直したっていうことなんですけれども。基本的に裏金みたいなものを作ったりとか、脱税をしていたみたいなことはないですよね。ただその中でも、例の清和会の還付がいつ始まったのかみたいなことについて、結局これは真相解明されなかったっていうことは、国民の皆さんの大きな疑惑もあって、やっぱり幹部としてしっかり責任を取って、これは当然だと思うんですけれども、経産大臣も辞めてですね、1年間の党員停止という厳しい措置も一切異論を唱えず、これもちゃんと受け入れてですね、もう1回裸一貫で勝負するということなので、これはですね、やっぱりお世話になった知事として行かなきゃいけないと、そもそも国会議員時代から仲良かったんで、選挙区に入ってきました。感想を言うとですね、選挙強いですよ。やっぱりね、日頃からの努力が全く他の政治家と違う。官房副長官になってから、なかなか地元に入れなかったのかもしれないけれど、今回ベタでやってますが、朝の6時ぐらいから駅に立ってますからね。8時から街頭やったんですけれども、やっぱりね西村さんの、この真剣さっていうか、政治に対する真剣さには、同じ政治家として、大変感銘を受けました。必ず彼は勝つと思います。必ず戻ってくると思うし、またいろいろあってもですね、そういう逆境を乗り越えて、近いうちに、近い将来、もう一度政治の表舞台で活躍してほしいなというふうに思いますし、そういうふうに確信をしています。

 世耕さんの方はですね、やはり今回自民党を離党したっていうことで、二階元幹事長のご子息と、ほとんど実質的な一騎打ちをするみたいな状況なんですよね。二階元幹事長には、観光関係では群馬県もお世話になっていますし、この選挙区に立候補された自民党公認のご子息には全く何の恨みもないんですけれども、参議院の盟友で、長い間一緒に仕事をして、何と言っても、宇留賀副知事を送ってくれたのは世耕さんですからね。宇留賀さんがいるために、どれだけ群馬県が助かったか、どれだけ知事として未来に残せるような事業ができたかっていうことを考えればですね、彼が政治生命をかけて勝負すると、この窮地のときには、これは行くのは当然であって、大変申し訳ないんですけれども、いろいろ和歌山の自民党の皆さんからお叱りを受けるかもしれませんが、もう1回言いますが、これはもう私としては、選挙で応援せざるを得ないっていいますか、これは大して役に立たないかもしれませんけれども、和歌山に入ってですね、応援をさせていただくということです。2人とも必ず勝って戻ってくると思いますし、西村さんの選挙区でも言ったんですが、先般自民党の総裁選挙があって、石破さんが総裁になられたと。今回の総裁選挙はですね、9人候補者が立ったっていうことなんですけれども、こういうことがなければ、西村さんも世耕さんも間違いなく、おそらく総裁の候補になっていたと。それだけの実力、実績を持っている2人なんですよね。この2人がそのまま政界に戻ってこないっていうことは、これは私の目から見たらですね、これは日本にとっても非常に良くないと、そのくらい思っていますので、感想の続きですけれども、県民の皆さんにはですね、何日か群馬県を留守にして、県外に応援に行くことは、ぜひお許しをいただきたいと思いますし、もう1回言いますが、群馬県がずっとこの2人に助けてもらって、これからもやっぱり、この2人に、ぜひですね、これから群馬県がいろんなことやっていく上で助けてもらいたいというふうにも思っていますので、知事の行動をですね、ご理解をいただきたいなというふうに思っています。

 ちなみにこの間、総裁選挙に負けてしまった河野太郎前デジタル担当大臣も、ここでも何度も言いましたが、コロナ禍で本当にお世話になりました。彼がいなかったら、群馬県に大規模接種センターを建てることはできませんでした。あれだけのモデルナを使ってですね、多くの県民の皆さんにワクチンを接種していただくこともできなかったんですね。もう1回言いますが、ほかの政治家は知りませんが、群馬県知事はですね、お世話になったことは忘れないんです。もうやめますが、例えば豚熱、本州最大の養豚県である群馬県で豚熱が発生して、これも本当に苦しかったんですけれども、そのときに助けてもらった、江藤拓元農水大臣、選挙強いから、応援に行く必要ないと思うんですけれども。この人はですね、やっぱり豚熱のワクチンを決意したってことで言うと、これはもう歴史に残る名農水大臣ですよね。江藤さんにもお世話になったんですよ、2人きりで農水大臣室で話したから。そのあとの野村農水大臣にもですね、豚熱の庁舎を直す予算をつけてもらったりしているということで。もう1回言いますが、苦しいときにお世話になった人のことを忘れない、それがやっぱり上州人の気概っていうか哲学なんで、それはこれからも大事にしていきたいと。そのことで反発があるとか、いろいろ悪口を言われても、全然関係ないんで、そこのところは、せっかく会見で聞いていただいたので、強調しておきたいというふうに思っています。

 ということで、最後にちょっと街頭演説風になっちゃったんですけれども、今回も記者の皆さん、最後まで残っていただいて、ありがとうございました。引き続き、こうやって会見は真剣にやってまいりたいというふうに思います。これにて、明日、大分県にまた行かなきゃいけないんで、多分来週また和歌山に行かなきゃいけないんですけれども、そんなことで、群馬県の知事の仕事は一切手を抜かずに、全力疾走でやりますので、そのことを申し上げてですね、今週の定例会見を終わりたいと思います。最後までありがとうございました。

 

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。