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■日時 令和6年10月4日(金曜日)13時01分~13時58分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事、副知事ほか
記者:記者クラブ所属記者等14人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
令和6年10月4日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
■知事冒頭発言
それでは定例会見を始めたいと思います。今週10月1日の火曜日、都内の日本橋にある大学院大学「至善館」で開催されたドーナツ経済学に関するシンポジウムにパネリストとして参加してまいりました。
ドーナツ経済学皆さんご存じの方もいると思いますが、ドーナツ経済とは、イギリスの経済学者であるケイト・ラワース氏によって提唱された新しい経済モデルのことを言います。このモデルは、経済成長だけを追求する従来のモデルと異なり、すべての人々が最低限の生活水準を超えて暮らしつつ、地球環境の限界を超えない範囲で、経済活動を行うということを目指しています。実際にオランダの最大の都市であるアムステルダム、ここはドーナツ経済学をベースに持続可能な都市開発が進められています。シンポジウムのパネリストはですね、私を含めて3人ということだったんですけども、サントリーホールディングス株式会社の代表取締役社長の新浪剛史さん。今、経済同友会の代表幹事でもあります。それと、ヴェオリア・ジャパン合同会社代表取締役会長の野田由美子さん。この方は経団連の確か審議会の、委員長か何かやっていました。確か女性で初めてだったと思いますが、2人ともそれぞれ大変活躍をされてる方でした。
シンポジウムの冒頭は、このケイト・ラワース教授がイギリスからオンラインで参加をされていたんですけども、まずは直接ドーナツ経済学に関する講義をしていただいたと。これを受けて、ディスカッションという形でした。司会は、至善館の教授も務めているですね、デンマーク人の方がなさったんですけども、このシンポジウムを通して、賢い成長と持続可能な社会の構築、この2つを両立させようというドーナツ経済学っていうのが、実は群馬県が新総合計画で掲げている方向性とですね、かなり親和性が高いっていうことを認識いたしました。このドーナツ経済学を、これからどういう形で群馬県の政策に織り込んでいけるかっていうことを真剣に検討したいというふうに思っています。これもう庁内にそのチームを立ち上げることがほとんど決まってるので、できるだけ早くチームを立ち上げてですね、いわゆるサーキュラーエコノミーっていうのが今時代のなんていうか最先端の考え方ですけども、サーキュラーエコノミーにも通じるドーナツ経済、この研究をですね、しっかりこのチームでやらせていただこうというふうに思っています。
続いて発表項目に入る前にお時間をいただいて、9月30日に行われた県議会の一般質問について、知事答弁を中心に、簡潔に所感を述べさせていただきたいと思います。いつものとおり、さっといきます。スライドをご覧ください。
まず鈴木数成県議からはですね、カスタマーハラスメント防止条例などについてご質問いただきました。鈴木県議がおっしゃったように、何をカスハラと定義するかっていうのはですね、受け手や時代の状況によって判断が分かれるため、大変難しいものだというふうにとらえています。しかしながら、例えば相手を恫喝して自らの主張を通すとか、あるいは相手の人格を否定するような事例っていうのはですね、これ県議会の中でも相当端折って私の考え方を伝えましたけども、それが議会と行政の職員の関係であっても、どういう場合であっても、これはやっぱりカスハラに相当する、カスハラの可能性があるというふうに考えています。今後、県議会の協力もいただきながら、早期の条例制定というものを目指していきたいと思います。
あべ県議からはですね、ぐんまこどもの国児童会館のリニューアルなどについてご質問いただきました。私自身現地を視察して、自然豊かなロケーションからポテンシャルの高さを再認識いたしました。一方建物や設備は、これ本当にリニューアルの必要性があるということを痛感いたしました。引き続き、県民の皆さんの声を聞きながら、子どもたちがワクワクする、そしてこれまで以上に愛される群馬県ならではの施設にリニューアルしていきたいと思います。
続いて、入内島県議からはですね、地方主権(連邦制)国家構想について、地方の再生が日本の再生に繋がるという、ご本人の問題意識からのご質問でした。こういう大きなテーマで質問する県議は彼だけですからね。もう知事と(入内島)県議のみっていうですね。しかも前はなんか群馬モデルで世界を変えるみたいなテーマだったし、その前はですね、脱成長論についてみたいな感じで、ちょっとなかなかこれ珍しいことなんですけども、県議会の質疑でも言ったんですが、こういう大きなテーマについてやっぱり県議会の場で知事として議論できる、ほとんど何の準備も必要ないってこともあるんですが、ちょっと言い方変えないといけないですね、資料に頼らずに、自分の言葉でやっぱり議論するっていうのは、これは結構、私はいいことだと思っていまして、入内島県議には感謝したいと。皆からいろいろ言われたかもしれませんがもうこれに懲りずにですね、ぜひ彼のスタイルを貫いてほしいと思っています。私としては地方分権の不十分な点は、知恵と工夫で乗り越えていくと。この県議会の中でも言ったんですけども、国に対してはいろいろ言いたいことはありますよね。ただ現実問題として、政府と連携していかなければ、やっぱり群馬県を発展させられない。今の状況で言うとですね。県民の幸福度を上げられないということであれば、やっぱり知恵と工夫を、もうとにかく使って乗り越えていくしかないと思うんですよね。だから、県がいろいろできないことについて国に文句を言ったことはありません。やっぱり市町村もね、できないことを県のせいにするんじゃなくて、それぞれやっぱり首長はですね、知恵と、本当に何か工夫をしてやっぱりね、それぞれの困難を乗り越えていくっていうのが、やっぱり私は首長の矜持というものだなというふうに思うので、そんなこともちょっと言わせていただきました。もう1回言いますが、地方から日本を変えていくっていう気概を持ってですね、これからも県政運営に取り組んでいきたいと思っています。
久保田県議から私に対する質問はありませんでしたが、有機農業などについてご質問をいただきました。久保田県議がおっしゃっていたとおり、有機農業の拡大にあたっては消費者の理解を促進する、あるいは有機農産物の購入者を増やしていくっていう必要があると思います。県としては、消費者や生産者などを巻き込みながら、とにかくいろんな方々の理解を得ながら、ぜひ有機農業の拡大というものを図ってまいりたいと思っています。質疑については以上です。質問に立たれた県議の皆さんにあらためて御礼を申し上げます。
いつもこうやってちょっと時間をとって、記者の皆さんにも聞いていただいているんですけども、何度も言いますが、47都道府県いろいろ知事が記者会見やっていると思うんですけども、こうやってわざわざですね、一般質問のことをしっかりここで発信してるのはたぶん私しかいないと。そういう意味で言うと、いろいろとお叱りもいただくときもありますが、県議会をとても重視している知事だということをちょっと自己アピールさせていただきたいというふうに思っています。各議案については各常任委員会でいろいろ審議が行われたところです。毎回財政課から常任委員会の審議の中身も聞いていますので、どの県議がどんなことに興味を持って、何を質問されたかってことは、ちゃんと掴んでいます。大体議事録みたいなものも全部読んでいるんで。ですから引き続き、県が提出した議案を県議会に承認いただけるように、真剣に、真摯に対応してまいりたいと思います。
前置きが長くなりました、失礼しました。それでは、会見の中身に移りたいと思いますスライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。本日はですね「知事のベトナム訪問」、それから「ぐんまちゃん単独ウェブCM第2弾」。これすごい気に入っているので皆さんに見てほしい。「ぐんまさん」っていうんですけどね。はい。滝行に続くCM第2弾。それから「ご当地キャラカーニバルの実績」。先週末のこのカーニバルのことについても発表させていただきたいと思います。
まずは「知事のベトナム訪問」です。スライドをご覧ください。来週10月10日から15日の火曜日にかけてベトナムを訪問いたします。私が知事に就任してからベトナム訪問は、昨年10月以来ということで今回4回目ということになります。群馬県内には、皆さんご存じのとおり、現在約1万4,000人のベトナム人の方が暮らしています。県内で暮らす外国人としては、最も多くなっていまして、ベトナムの方々は群馬県経済にとって今欠かせない存在となっています。ベトナムは近年著しく経済成長を遂げておりますし、特にIT人材の育成などにも力を入れておりまして、実は、この分野でも豊富な人材を有しています。県内企業からは、投資先だけじゃなくてですね、昨今魅力的なマーケットとしても非常に注目を集めていると。これ過去の会見でも申し上げたことがあると思います。こうしたことから群馬県は、ベトナムとの関係を重視してまいりました。
昨年ベトナムを訪問してチン首相にお会いすると、その後、首相自らが群馬県にお越しをいただいたと。これはおそらく、地方自治体としては初めての首脳シャトル外交だというふうに思っています。これはベトナムとしても、群馬県との関係を重視していることの証だというふうにも感じています。今後もベトナムとの関係を深めるため、今回の訪問でもベトナムの政府要人との会談を予定しております。
また今回も群馬銀行と連携して、県内企業団と一緒にベトナムのトップ企業と意見交換を行うほか、デジタル人材を育成する大学などの視察も行わせていただく予定です。県内企業団は今回25社、前回29社だったんですけども、製造業をはじめ、小売、飲食、サービス、農業、コンサル、こういった幅広い分野の企業に参加していただくことになっています。
加えて、多くの卒業生が日本に進学したり、日本企業に就職している日越大学、この創立10周年記念式典に出席させていただく予定です。詳しくは帰国後に、またいろいろご報告させていただきますが、日越大学はたまたまこの時期にこういうイベントがあるってことで、大変幸運だったなというふうに思っています。なかなか普通、知事が行けるような、たぶんオケージョンではないので、これぜひですね、ここにも足を運ばせていただきたいと思います。
今回の訪問を通じて、群馬県と繋がりの強いベトナムとの独自の地域外交をさらに進めていきたい。そして群馬県とベトナム相互の経済発展とか、教育文化交流を深めてまいりたいと思っております。
はい続いて、「ぐんまちゃん単独ウェブCM第2弾」です。まずこちらをご覧ください。
(CM動画再生)
ということですね、これ単独ウェブCM第2弾でかなり今話題になりつつあります。名付けて「宿敵ぐんまさん」篇というやつなんですよね。ご覧いただいたとおり、今回のCMには活動30周年にして初めて、ぐんまちゃんそっくりにメイクをした強力なライバル「ぐんまさん」が登場いたします。ぐんまさんを演じたのは群馬県出身の俳優の中村俊介さんなんですよね。よく受けていただいたなと思うんですけど。CMはこれまでかわいいことを最大のセールスポイントに活動してきたぐんまちゃんに対して、このままでいいのかと、こういうことを問題提起する中身になっております。中村俊介さんにご出演いただいたということで、非常にインパクトのある、結構シュールなCMになったと思って私大変気に入っております。ぐんまちゃんも役者として絶妙な演技をしているというふうに思います。
CMは先月26日から群馬県公式YouTubeチャンネル「tsulunos」とぐんまちゃん公式インスタグラムで公開しています。既に再生回数は合計14万3,000回を超えておりまして、公開直後にはXでぐんまちゃんがトレンド入りするなどの反響もありました。より多くの方にご覧いただけるよう、TVerなどの動画配信サービスでの配信も行っております。このCMはぐんまちゃんと群馬の認知度向上、またぐんまちゃんの次の40周年に向けたさらなる活躍を後押しするために作成をいたしました。今後第3弾となるCMも制作する予定です。ぜひ、楽しみにお待ちください。
もう1つぐんまちゃん関連の報告をしましょう。スライドをご覧ください。先週末の9月28日と29日の2日間、群馬県庁で「ご当地キャラカーニバルinぐんま2024」を開催いたしました。もしかしたら、足を運んでいただいた記者の方1人ぐらいいるかもしれませんが、今年度は2日間合計で、昨年度の約3万1,000人を上回る、約4万1,000人の方にご来場いただきました。なお、物販の売り上げは暫定で1,300万円以上というふうに見込んでおります。また県内に宿泊された方も数多くいらっしゃると考えられますので、地域経済にもかなり貢献したんじゃないかというふうに思っています。また初日の28日には、各メディアで生放送やライブ配信が行われました。こちらも各メディア合計で約5万4,000人以上の方にご覧いただいたという統計になっています。
私もイベントの冒頭全国から結集したご当地キャラと一緒に、会場のステージに上がって、大勢の来場者の前でイベントの開会を宣言いたしました。来場者の年齢層は幅広くて家族連れも多かったように思います。会場には子どもたちの笑顔、笑い声、本当に溢れてまして、今回のご当地カーニバルも大成功だったというふうに考えています。県内外の数多くの方々に訪れていただいたことを、知事としてあらためて感謝申し上げます。
引き続き、多くの方にぐんまちゃんと群馬県の魅力を知っていただけるよういろんな取り組みを進めていきたいと思いますが、前回確か91か92体だったんだけど、今度は100体を超えるっていうことで、大変なことになって、ちょうどそのぐんまちゃんとくまモンに挟まれたところで挨拶をしたんですけども、まず県庁、あそこの県民広場に2日間で4万人来るって大変なことなんですよね。もう大変なにぎわいでした。しかも32階とか31階とか、あるいは群馬会館なんかも使って、いろんなところで、いろんなぐんまちゃんの楽しみ方みたいなものを用意したというのも、大変良かったというふうに思っています。あるいは前回と違って、1日だけ登場した人気キャラみたいなものも、2日間に渡って参加するようになったとか、相当このイベント自体に発信力っていうか、プレステージが出てきたんじゃないかというふうに思ってまして。これ本当に群馬県の名物になるんじゃないかと。ツルノスニコニコ生放送でもやりましたし、群馬テレビが6時間生放送してくれたと。これは本当に群馬県としてはありがたかったし、群馬テレビを見た私の支援者の方からも電話をいただきました。とにかく、今回のイベントも大成功だったということを、改めて皆さんにご報告をさせていただきたいというふうに思います。
冒頭のお話は、これでもう終わりなんですけれど、ぐんまちゃんについて最後に申し上げるとですね、今回のこのご当地キャラカーニバルの盛況も、もちろんそうですし、前回アメリカ訪問したときにですね、ロサンゼルスの、結構その世界では、もう本当にベストテンに入るようなフィルムスクールの幹部がぐんまちゃんを知ってたってこともあったんですけど。先般ですね、ちょっとお目にかかった某政府の高官ご夫妻がいてですね、前来たときにぐんまちゃんのTシャツを買っていったんですよね。ぐんまちゃんってやつ。そしたら東京のマーケットに2人で行ったら、ぐんまちゃんのTシャツを着ている外国の方は珍しかったってこともあるかもしれませんが、大勢の人から「ぐんまちゃん、ぐんまちゃん」って言われたんだって。これ本当にうれしかったな。皆さんが思っているよりも、ぐんまちゃんは有名なんですよ。もう1回言いますけど、東京のマーケットで、この2人がもうあちこちから「ぐんまちゃん、ぐんまちゃん」と言われたということなんですよね。もう1回言いますが、特に子どもたちの知名度って測れないけど、私はこれ相当上がってるんじゃないかというふうに思っているので、一応、せっかくこれだけのメディアの人が集まっていただいているところで、少しその点もちょっと宣伝させていただきたいと思います。ということで私からは以上です。何か皆さんからご質問があればお受けしたいと思います。
●ご当地キャラカーニバルについて
(記者)
先週末のご当地キャラカーニバルについて伺えればと思います。県庁前、大変なにぎわいだったと思いますが、このにぎわいの要因としてはどんなことを分析されていらっしゃいますか。
(知事)
一応、知事戦略部長からまずお話をしていただいてから、知事としてもコメントします。
(知事戦略部長)
まず、先ほど知事からもお話ありましたが、ぐんまちゃんの人気がやはり年々、着実に高まっているというところがございます。それから、当然担当課の方でも、かなり工夫を凝らしまして、32階の方で、もしかしたらぐんまちゃん写真(集に)掲載されるかもしれないというようなコーナーを作って、そこもかなり長蛇の列ができました。あとは、ぐんまちゃんとのふれあいコーナー、あと、群馬テレビさんの番組の中でも出ていたと思いましたが、ちょうど昭和庁舎のですね、3階からぐんまちゃんが出てくる、まるで王子様というような感じで出てきて、あれが非常に好評でですね、去年もかなり好評だったんですけれど、ああいった演出を去年以上に行っています。あと、やはり応援してくださるキャラもですね、昨年よりもさらに増えてですね、その各キャラの熱量も非常に高まっているという中で、先ほど知事からお話ありましたが、例えば2日間いていただいたりですね、そういった形で昨年よりも一体感が高まっているというところが総合して、この来場者数の増加に繋がったというふうに考えております。
(記者)
知事の方は受け止めいかがでしょうか。
(知事)
まさにそのとおりで、やっぱりぐんまちゃんに人気があるってことの証明だと思うんですよね。なおかつ、このカーニバルに携わった関係者の皆さん、特に県庁の職員もそうなんですけれど、本当に頑張ってもらって、去年も言ったんですけれど、明らかに中身が進化しているということもあると思うんですよね。もう1回言いますが、この種のイベントで、2日間で4万人って普通ないことだというふうに思うんですけれど。ぐんまちゃんが目標にしているくまモン、それから、やはり知名度ではぐんまちゃんを凌ぐ、ひこにゃん。こういうキャラたちも来たし、やっぱりうれしかったのはくまモンが2日間参加してくれたんですよね。やっぱりぐんまちゃんのプレステージ、人気、こういうものがやっぱり高まっているっていうのはこれを見て、はっきり分かったので、ぜひですね、これは本当のブレイクを目指して、引き続きぐんまちゃんのキャンペーンを展開していきたいということを改めて心に誓いました。
●今後のぐんまちゃん関連事業について
(記者)
もう1問すみません。今、今年の事業について精査されているところかなと思うんですけれども、来年に向けてですね、こんなことがよりできたらなというものがあれば教えてください。
(知事戦略部長)
基本的にぐんまちゃん関係でよろしいですかね。
(記者)
はい。
(知事戦略部長)
当然、国内の知名度向上に向けた様々な事業を展開するとともに、先ほど知事の方からもお話ありましたが、やはりロサンゼルスのところですね、私も実は知事と一緒にお伺いして、その現場にいたんですけれども、本当にロスのフィルムスクールでぐんまちゃんの名前があそこで出て、本当にいい反応してくださって、本当にですね、その場を見て実感しました。やはり海外での知名度向上、これがまたさらに国内に戻ってきて、それが相乗効果になるという形もあるかと思いますので、当然、海外へのPR展開のほうも、より積極的にやっていくということで。あわせまして、将来的な知名度向上、さらなる知名度向上ですね、もろもろ可能性を秘めていると思いますので、より一層力を入れて取り組んでいきたいというふうに考えております。
(知事)
もう1点付け加えると、ぐんまちゃんのことばかりしゃべって申し訳ないんだけどね、今回、このイベント、例えばそのキッチンカーの収入とかグッズの売り上げとか合わせて大体概算で1,300万円収益が出ているわけですよね。多分このイベントの全体をカバーするまではいかないんだけど、(正確なところは)分かりませんけれど、半分近く多分稼いだと思うんですよね。これはやっぱり多分ほかの地域のイベントではなかなかないと思うんですね。ある意味言うと、かけたコストの半分で、これだけのやっぱり宣伝効果を生んだっていうことはとてもいいことだと思うんですね。もう1つ言うとね、NETSUGENってあるじゃないですか。作ったときは、いろいろtsulunosのこともお叱りを受けたんですけれど。今はほとんど稼働率100%以上みたいな感じで、全然(予約が)取れないんですが、NETSUGENの方も相当会員が増えてですね、かなり実は収益が上がってきて、まだまだですけれども、かなりの部分、実はその運営費に近づいてきていると、分かりません、2分の1ぐらいは多分賄えるようになってきたんですよね。それからあと、少し前の日経新聞の一面に掲載していただいた、群馬県のチャンネル登録者数、他の県もみんな作っているわけですけれども、これは伸び全国一、再生回数全国一、東京都が発表してないだけだから、一番だったら発表するはずなので絶対群馬県が一位だと信じていますけれど、これで結構ぐんまちゃんが稼いでいるので、これも収益が上がってきているんですね。こういうもので、実はかなりなんか独立採算で回るような状況になってきているっていうのは、ちょっとほかの県ではない現象だなというふうに思うので、だからこの収益1,300万円というのは大変うれしく思いました。
●知事のベトナム訪問について
(記者)
発表の中からベトナムなんですけれども、具体的な企業名とかっていうのは、一緒に訪問する具体的な企業名を。
(知事)
どうぞ担当者。産経部長からまず答えてもらいます。
(産業経済部長)
具体的な企業名はちょっと今のところはまだ控えさせていただければと思います。
(記者)
政府要人についてもまだ非公表ということでしょうか。
(知事)
どうぞ。
(知事戦略部長)
政府要人につきましても、今調整中でございます。当然、昨年度の話は知事からお話ありましたとおり、そういった形でですね、要人の方とお会いできるようには調整をしているというところでございます。調整開始ができるのが、大使館を通じて1カ月前からになりまして、基本的に前回のアメリカのときもそうですけれども、要人の日程は、やはりぎりぎりで分かるものですので、そういった感じでですね、ただいま大使館を通じてですね、取り組んでいるところでございます。
(知事)
記者さん、国家の首脳なので、何が起こるか分からないし、最後まで普通、日程確定しないと思うんですけれども。チン首相に会いたいですよね。チン首相がだって群馬県に来たとき「来年も来い」って言っていたから、「来い」っていうふうに言ったわけだから、「わかりました。じゃあ、また企業団を編成していきます」って首相に約束したので、時間があれば、会っていただけるんじゃないかと思いますが、これは本当にやっぱり首相レベルになると分からないので、でも、かなりの数の要人には多分、国家主席レベルみたいな人達には会えるというふうに思っています。
●石破新政権について
(記者)
案件外で、石破内閣が発足しまして、コメントをいただきましたが、改めて所感を伺えればと思います。
(知事)
まず申し上げたいと思うんですけれども、たしか総裁選直後にも、記者の皆さんから、総裁選についての感想を聞かれたれときにも申し上げたんですが、まず石破新総理にはですね、ぜひ頑張っていただきたいと思います。いろいろ難問山積ですけれども、とにかく、そういうものをしっかり乗り切っていただきたいと思うし、特にやっぱり国民の信頼をしっかり取り戻してほしいと。それによって、何度も、ずっと言ってきましたけれども、中央の政治が安定すると、これがやっぱり群馬県にとって、地方にとっては最も望ましいことなので、ぜひ頑張っていただきたいなというふうに思っています。それから、今回、石破さんが総理になったことで、いろいろ人柄とかに、改めてスポットが当たってて、飲みに行くとつまんないとか、仕事の話ばっかりだっていうふうに言っているんですけれど、全然そんなことなくて、ご覧になった方がいるかは分かりませんが、石破さんとの対談の「直滑降ストリーム」っていう、党本部のカフェスタでやっていた、結構人気番組だったんですけれど、そこでの対談をちょっと(ブログに)載せたんですけれども。あれ見れば、石破さんがいかに面白い人かっていうのが分かってもらえると思うし、あれ見てもらったら最後まで1時間半ぐらいありますかね、ほとんどの人は石破さんを好きになるんじゃないかというふうに思っているんで、もうちょっとあれを広めたいと。キャンディーズの「その気にさせないで」も歌っているし、すごいマニアックなプラモデルの話もしているし、そうかと思うと、安全保障とか憲法についての哲学も語っているってことで、そこはやっぱり国民の皆さんに申し上げたいのは、基本的に非常に人間的でチャーミングな面白い人だっていうことですよね。組閣自体の感想で言うと、確かに初入閣組がすごく多いと思うんですけれど、すごく大事なところ、例えば財務大臣に加藤勝信さんを持ってきたりとか、外務大臣、防衛大臣のところには本当に中谷さんと岩屋さんをもってきたりとか、要所要所のところはですね、しっかりベテランで固めているということと、あといろいろ言われていますけれども、この大臣の顔ぶれを見ると、何か派閥のリストとか一切関係なく決めたんじゃないかなという感じがします。新しい大臣で言うと、やっぱり一番うれしかったのはですね、平将明がデジタル担当大臣になったと。河野太郎大臣の続投はないだろうなと思っていたんで、デジタルの分野はこれからTUMOとかtsukurunをやっていく上で大事ですよね。ここに平さんが来たと。平将明はなかなか男気のあるね、かっこいいやつなんですよ。ずっと石破さんのことを応援していて、ある意味で言うと、彼も私と同じで多分不器用なんだと思うんだけど、政治的には非常に、ある意味で言うと、損していたと。明日からでも大臣になれる実力がありながら、今までなかなかなれなかったと。ずっと石破さんのことを応援し続けてきて、石破さんが本当に総理になると思った人あまりいないんで、実は。そういう中で、こういう形で、やっぱり一番得意なポストに抜擢されたっていうのは、すごく嬉しいですね。だから、平さんにはすぐメールを書いて、もう水を得た魚のように活躍してほしいって書いたら、忙しい中でも、すぐメール返ってきたんで、ぜひ頑張ってほしいと。それから、いろいろここまで民主党から始まって苦労したんですけれど、選挙での浪人も経験した、浅尾慶一郎氏が環境大臣になったと、これもすごく嬉しいです。前の選挙のときに、なかなか2連ポスターを一緒に撮る人がいないとか言って、河野太郎にやってもらえばいいと思ったけれど、なかなかそこら辺も難しかったから、浅尾さんの今までのあれで。私との2連ポスターで戦っていますから、「やめてくれ」って言ったのに。だから、やっぱりそういう意味で言うと、けいちゃんとは仲良しだし、やっぱり非常に優れた人なので、こうやって与党に戻って、環境大臣になったっていうのはすごい嬉しいです。特に環境分野については、さっきのドーナツ経済じゃないですけれど、群馬県はこれからいろんなイニシアティブを出していくので、連携できるのは、すごく嬉しいかなと。それから三原じゅん子さんが、こども政策担当大臣になったのもすごくいいなと。やはり、三原さんとも随分お付き合いが長いので、参議院の同僚として、きっとまた時間を作っていただけると思うし、この分野でも群馬県すごく頑張りたいと思うので、三原大臣も特にこの分野を一生懸命やっておられたので、非常に適材適所じゃないかなというふうに思います。
それから、もうちょっと余分なこと言うと、与党人事について言うと、森山元選対委員長が幹事長になっているじゃないですか。これもすごく石破さんはよく、やっぱり人事を、なんかいろいろやっぱり人物を見てるなと思うんですけど。やっぱり森山さんって一言で言うと西郷隆盛みたいな人なんですね。いやこの人はねやっぱりただ者じゃないです。実は、前回の知事選挙のときに、余りにも早く私が推薦の要請を出したので、当時の小渕優子県連会長にも迷惑かけちゃったんですけども、かなり結果として早く推薦もらえたんですよね。これやってくれたのは森山元選対委員長なんで。私が言ったときに、分かりましたと、やりましょうって言ってから1週間ぐらいたって決まったんで。幹事長になられたっていうことでお忙しいと思いますが、どこかでご挨拶に伺いたいと思うんですけども。ほとんどちょっと頭になかったんだけど、この森山幹事長というのはすごくいい人事じゃないかなというふうに感じています。
それから政調会長も、本当は河野太郎になってほしかったんですけれども、小野寺五典さん、もう小野寺さんも人望もあるし、安全保障だけじゃなくて政策全般詳しいし、早速メールを送って、頑張ってくださいっていうふうに激励したんですけども、やっぱり小野寺さんが政調会長っていうのも、与党にいろいろ要請に行くときにはとても心強いし、小野寺さんはいつも本当変わらない人なので、きっとお時間を作っていただけるんじゃないかなというふうに思っていますね。
それからもう一言だけ言うと、河野太郎が入らなかったのは極めて残念でした。よく分からないんですけど、9人も出たら全員大臣にできるはずがないなと思ってたんだけど、あれだけのやっぱりその発信力と能力を使わないのはとてももったいないなということだけは感じました。
あとはあんまりこれも言うと(再生回数が)回っちゃうので気をつけなきゃいけないんで、すごい言葉を選んで言いますけども、石破総理すごい頑張っていただきたいと思うし、人事はやっぱり石破総理がしっかりと考えて決められたんだなということで、いいと思うんですけども、細かいことは言いませんけども、やっぱりですね、私を含めて安倍元総理を本当に敬愛していた人たちの気持ちだけは考えてもらいたいと。これだけ。これ以上もう言いませんけど、やっぱり安倍元総理に対する思い入れが強い人ってとても多いので、そのところだけは少し配慮された方がいいんじゃないかなと。何か外から見ていると感じています。
総理になられたので、なかなか(一緒に)歌いに行くことはできないと思いますが、改めて(お会いしたいと思います)。ぜひ皆さんも(石破総理に出演してもらった動画を)ご覧なってなかったら、直滑降ストリームの2人の対談を見てもらえると、やっぱりその昔結構石破さんと仲良しだったんだなとかいうことをちょっと思い出したりして、そのあと随分、あまりお目にかかることもなくて疎遠だったんですけども、いつか時間があれば、またああいう会合を持てたらいいなと。もう総理だから難しいと思うんですけどね。体に気をつけて頑張っていただきたいと思います。選挙含めて、いろんな試練が待っていると思いますけども、ここはしっかり乗り越えて、日本のために活躍をしていただきたいなと。
それから総裁選挙のことで言うと、もうブログにも書いたんですけど、私は不器用な上州人ですから、最初から河野太郎を応援することに迷いはなかったんですけども、1つだけ文句を言うならですね、やっぱりなんか本当にお金ない事務所なのに、貯金を下ろさざるをえないっていうことだけは本当に苦しい。2回連続で。それはともかく、河野太郎をを応援するっていうことについては、もう1%の迷いもなかったんで、それはいいと思うんですけど、それに加えて言うとですね、以前からここで言ってるように、小林鷹之さんに注目してたし、コバホークのことが大好きなので、やっぱり今回の総裁選挙を振り返ってみれば、最大の成果の1つは、コバホークっていう総理候補を生み出したことだと思うんですよね。コバホークを応援していた人たちは、すごくみんないい人たちなんで、次世代エースとかそろっているから。中堅でもね福田達夫さんとか、大野さんとか、いい人たちがそろっているから、ぜひそういう仲間としっかり結束を強めてですね、本当に小林グループ作って、次も挑戦してほしいなというふうに思います。これ以上言うと、政治評論家じゃないし、長くなるんで、すいません。余分な、ここまで答えてくれなくてもいいよみたいな顔を記者さんがしていますけど、そんな感じです。
●衆議院の解散について
(記者)
一方で解散についても表明されました。改めて現下の情勢、政治情勢含めて伺えればと思います。
(知事)
それはもう解散は総理の戦略的な判断なので、特に、それについては意見ありません。
なんかいろんなことを言われるんですけど、安倍元総理が、結局4回か5回解散したんですかね。全部勝ったんですよね。あのときも、何か議論がないままやるのかとか、何かこう大義名分がないとか、言われてましたけども、結局、国民に審判を仰いで全部勝ったわけですよね。これは石破総理がどういう判断だったのか分かりませんが、1つの戦略的判断じゃないでしょうか。できるだけ早くやるというのはですね。それについて特に私の方から何か意見はありませんが、とにかくもう1回言いますけども、しっかり頑張っていただいて、政権を安定させていただきたいなというふうに思っています。
●こどもまんなか推進監について
(記者)
県政の質問をさせていただきます。昨年9月に新設されたこどもまんなか推進監について伺います。前任の唐木さんの退任に伴って空席となっていますが、県議会の健康福祉常任委員会でも推進監がいた方がスムーズに進むのではないかという声もありました。推進監の任命の予定と、空席になっていることの所感を伺えればと思います。
(知事)
まず今、記者さんから言われて思い出したんですけども、唐木さんは素晴らしい仕事をしてくれたんですね。本当に優秀な人材だなと。厚労省はやっぱり優秀な人材多いなと思ったんだけど、その前の(坪口)病院局長もすごくいい仕事をしていただいたので、唐木さんが(厚労省に)戻った後、そのあとなんか武見厚労大臣に要請する機会があったので、その2人も呼ばれてたので、もう2人の前で、武見大臣に本当に厚労省に助けてもらったと、この人材、お二人は素晴らしいという話をさせていただいたので、こどもまんなか推進監はそういう意味でも必要だというふうに思います。ただ、今ちょっといろんな角度から検討しているところで、誰でもいいってわけじゃないので、やっぱりそれなりの方を充てなきゃいけないということなので、もう少し時間をいただけないかなというふうに思っています。どこかでは、やはりこどもまんなか推進監の任命が必要かなと思っています。ただ、現時点で言うとですね、しっかりその今の、それぞれの担当部長が頑張っているので、何か困ったとか、ものすごく業務に支障が生じているみたいなことはありません。ただ、まさに県議会で言っていただいたように同じような問題意識を持っているので、少し時間がかかるかもしれませんが、どこかでしっかり人材配置をしたいと考えています。
●県民会館について
(記者)
県民会館に関連してなんですけれども、こちらも県議会で、意見を聞くことなどを求める請願の要旨について趣旨採択されました。県としてはアンケートなどを含め、県民の意見を聞く機会を設けたいという方針のようですが、趣旨採択をされたことについての受け止めをお聞きしたい。
(知事)
まずは新井地域創生部長からお話をいただいて、そのあと私からもコメントしたいと思います。どうぞ。
(地域創生部長)
今お話がございましたとおり、常任委員会の中で、県民会館の存続を希望する2団体が提出した請願について、施設の方向性の検討にあたって、前橋市や文化芸術分野の専門家、県民の意見を聞いた上で、全県的な文化振興を図る観点から行われるよう求めた点、これについて一部趣旨採択でした。この一部趣旨ということについて、常任委員会の中でも質疑がございまして、副委員長の方から、「請願者と県の方で、この理由として挙げている部分について認識のずれがある、ただこの要旨の部分については至極もっともである」ということで、一部趣旨採択がなされた状況でございます。
私どもとしましては、一部趣旨採択された、様々な観点、方々から意見を聞くということに対しては、丁寧に対応してまいりたいと考えております。
(知事)
今もう新井部長がおっしゃったことに尽きると思いますけれども、この最初の趣旨請願の案ですかね、その中に入っていたこの事実の説明みたいなところは、これは我々としては事実誤認だと思っているので、県議会の方にもそこはご配慮いただいて、ここはちょっと事実認識が違うというところで外していただいて、いわゆる丁寧にやりなさいというところだけは趣旨採択という形にしていただいたと。これについては、県の立場にもしっかり配慮していただいた県議会の皆さんに感謝を申し上げたいというふうに思っています。
それから、乱暴にやってきたわけじゃないので、ここでいちいち説明しませんが、ちゃんと手続きを踏んで議論してきたということなので、どこかではしっかり結論を出さなきゃいけないと思っていますけれども、我々として最後までしっかりと努力をしていきたいと思っています。場合によっては、どういう結論になるか、現時点で決めていませんけども、それを受けて、そのこともしっかり説明をしたいと。場合によってはこの記者会見でも説明しますし、ブログにも書きますし、あるいはYouTubeで発信するとか、そこはしっかり結論を出した後には、説明をさせていただこうかなと思っています。
●衆議院議員選挙について
(記者)
他の記者さんから質問があったところですけれども、スピード衆院選について、戦略的な石破総理の判断だってお話だったんですけれど、群馬県に関わるところでは、選挙の事務を県選管とか市町村選管がやる上では、解散・公示・選挙の日程がすごくタイトで大変だっていうことがあると思うんですね。そこら辺について、いろいろな悩ましいところが現場の選管では多分あると思うので、そこら辺知事として、何か今、お考えというか、感想みたいなところはありますか。
(知事)
まず現場の状況については総務部長の方から少しお話をしていただいて、そのあとちょっとコメントさせてください。
(総務部長)
選挙というのは、非常に大切な有権者の権利でございますので、それがきちんとできるように、しっかりと準備していくというつもりでおりますので、どの日、日程になろうとも、しっかりできるような体制で、今取り組んでいるところでございます。
(記者)
啓発活動なんかは、もうちょっと準備期間があれば本当はこれもやりたかったけど、諦めざるを得ないみたいなものもおそらく出てくるかなと思うんですけれど、ちょっと県選管に聞いている雰囲気ではそんな感じがするんですけど、そういうのはちょっとやっぱり残念なところがあるかなと思うので、それも含めて伺えればと思います。
(総務部長)
啓発事業につきましては、もう常日頃やっておりますので、それも含めまして、今回はどの日程で示されたとしましても、きっちりと業務はしていきたいと思っております。
(知事)
まあ、これはもう法律に則って行われることであって、総理の高度な政治判断で、解散の時期、決められたルールの中でやるっていうことでいうと、早くなったことによって、結構準備が大変な部分もありますけども、それは仕方がないことですので、やはり、とても大事な選挙ができる限りスムーズに行えるように、我々としてはしっかり準備を間に合わせていきたいと。啓発等々については、その時々、今までもかなり短かったこともありますので、日頃から、我々しっかりやっていますので、どういう状況にあろうと、こういう形で、法律に則って行われることについては、しっかり県としては対応させていただきたいと思います。
●石破新政権について
(記者)
石破新政権の評価について、先ほどいろんな角度でお話しくださいました。野党からの批判については、先ほどお答えになって、国会での審議不足みたいな話に答えてらっしゃったんですけど。いわゆる裏金候補についての公認に慎重姿勢から一転した、しようとしている点とか、あるいは細かいところで言うと、SNS中心に、内閣発足時の集合写真でジャケットからシャツが見えていたみたいなところまでですね、細かいところまで、あるいは、真面目な政策でいうと、円とか株がマーケットで乱高下しているのが総理の利上げ姿勢でちょっと軌道修正があったりして、マーケットがすごく反応しているとか、いろいろ新政権発足に伴って若干混乱しているような点があると思うんですけど、そこら辺について何かお考えありますでしょうか。
(知事)
まず、先ほど申し上げたとおり、安倍政権の時代も選挙をやるたびに、論戦が足りないとか、あるいは大義名分がないみたいなことがあったんですけれど、結果としては、すべての選挙で安倍元総理は勝利を収めたということですよね。ただ今言った、いろんな人のいろんな見方があるかもしれませんが、それも全部含めて、やっぱり国民に審判を仰ぐということに尽きると思います。細かいことについてはいろんな意見があるので、それについていちいち私が何か言及する必要もないと思うんですけれども、そのすべてのことを踏まえて、しっかり国民に判断してもらうと、それが選挙だというふうに、外からも見えています。
●ぐんまちゃん単独ウェブCM第2弾について
(記者)
すごく細かい話ですが、冒頭のぐんまさんのCMの関係で、「先輩」っていうふうにぐんまちゃんのことを言っていたので、担当課になんの先輩後輩なのかと聞いたら、ちょっとはっきりはしていない感じだったんですけど。県のマスコットキャラクターの後輩に実は当たるのかとか、そこら辺はっきりしなくて、知事はどう受け止めていますか。
(知事)
ちょっと一応、知事戦略部長の見解を伺った上で私の感想を述べたいと思います。
(知事戦略部長)
大変、変化球の質問をしていただいたと思いますが、そこについては本当に見ていただく方の受け取り方でいいのかなと思うんですけれども、基本的にやはりぐんまちゃんもう30周年ということで、ぐんまちゃんがもう前々から活躍してらっしゃるところで、新たなキャラが出てきたというところで、そういった観点では、多分ぐんまちゃんとして活躍している部分については、今のまさにかわいいぐんまちゃんが先輩ですが、それに対して後輩が、かわいいだけじゃっていうとこで言っていただくと、そこの面白さかなというふうに思っております。ただ、その実際のより深い設定につきましては、そこまで詰めているわけではありません。そこはもう見ていただく方の、そこは想像力でいろんな解釈があっていいのかなというふうに考えております。以上です。
(知事)
記者さん、ぐんまちゃんはもちろんプロフィールがあったり、今置かれている状況も随分判明していますけれど、やっぱり分かってないところもあるんですよ。これはもうあらゆるドラマでも何でもそうなんだけど、新しいキャラクターというのは常に登場するんで。やっぱりそのだからぐんまちゃんの後輩がいたっていうだけのことなんで。あんまり相関図とか説明とかいうところまでちょっと聞かれると困るんですけど、いろんなキャラクターがこれからも出てきますので。ぐんまちゃんはまだ可能性無限大なので、実はこうだったんだとか、こんな展開があったんだっていうのは、これからもありうると思います。
(記者)
県のキャラの後輩ということで・・・
(知事)
はい。
●知事のベトナム訪問について
(記者)
ベトナムの外交についてなんですけども、今回政府要人とかとの会談も予定はされたりとかするということだったんですが、何かこう協定の締結を見据えていたりとかですね、その先の目標というか具体的な目標で協定などがあれば、お伺いしたいんですけども、
(知事)
まずは(知事戦略部長から)、はいどうぞ。
(知事戦略部長)
総括的なことから申しますと、具体的な協定締結ということではなく、これまでも覚書等々は結んでおりますので、まさに関係深化という形で、これまでの取り組みをよりさらにレベルを、関係を深めていくということが目的というふうに考えております。以上です。
(知事)
例えばね、ベトナム外交学院とかもそうですし、今回また訪ねるハナム省もそうですし、いろいろ協力の覚書みたいなものも結んでいますので、さらにそれを、実質的に進化させると、こういう目的でいくということだと思っています。
●第4種踏切の廃止について
(記者)
第4種踏切の関係でございまして、9月で県が発表するということで発表いただいたんですが、10カ所の廃止がもう速やかに完了してというところではある一方で、まだ半数近くが方向性とかめどが立っていないという部分があると思うんですけど、そこについての受け止めとか、今後、方向の修正とかがあれば教えていただければと思います。
(知事)
交通イノベーション推進課長から、答えさせます。どうぞ。
(交通イノベーション推進課長)
今ご質問のございました、第4種踏切でございますけれども、報道の皆さまにも先日プレスリリースさせていただきましたとおり、9月30日時点において、県内74あった踏切のうち10カ所が廃止。それから廃止予定が8カ所、第1種踏切への転換が5カ所という結果になってございます。この74のうち、これだけの数をどう評価するかというところに関しましては、これまで、およそ1年に1カ所程度しか廃止してこられなかった事実を踏まえると、この半年間の成果としては非常に大きなものがあったのかなと考えてございます。当然4月に知事からこの場において、今後の方針を打ち出していただいたおかげでもございますし、実際に地元の住民の方々と向き合い続けてこられた市町村、それから鉄道事業者の皆さまの努力の賜だというふうに認識をしてございます。
ただ一方で、今ご指摘いただいたとおり、まだまだ第4種踏切が残っているのが現状でございます。地元の住民の方との調整というところが何よりも大事になってくるかと思いますので、引き続き私ども含めて、調整に全力で取り組んでまいりたいと考えてございます。以上です。
(記者)
知事からも何か。
(知事)
特にもう付け加えることはありません。全く今交通イノベーション推進課長が言ったとおりだと思います。
●石破新政権について
(記者)
大変聞きづらいことをお尋ねするんですけれども、先ほど石破さんの人事の関係で、安倍元総理を敬愛する者の思いというか、気持ちを大事にしてほしいというお話がありました。今回、組閣で入閣された大臣の中には、安倍さんのことをちょっとここでは申し上げづらい言葉で批判された方もいて、それについて聞かれると、それは、ついこの前も確か「正論を言ってるだけだ」ということおっしゃっていたようなんですが、その方は。そういった方の閣僚への起用なんかを念頭に置かれているんでしょうか。
(知事)
私が言ったのは特にその具体的な事例を頭に置いているわけじゃなくて、これから政権運営をされていく上で、そういうことも少しご配慮されたらいいんじゃないかなという感想です。特に具体的な事例が頭にあるわけではありません。
●衆議院議員選挙について
(記者)
総選挙の関係で、先ほど選挙事務が話題になりました。それで啓発のことなんですけれども、知事のお話では、日頃やってきているのでというお話でしたけれども、短期間になることで啓発が行き届かないと、それで投票率に影響してくると思うんですが、そのあたり知事のお考えいかがですか。
(知事)
それは先ほど申し上げたとおり、今まで短期間だったこともあるので、これはやっぱり法律に基づいて行われることですから、それについて県として果たすべき義務はしっかり果たしていくっていうことだと思います。この選挙前の啓発が長いとか短いとかいろいろなことあるかもしれませんけど、投票率がそれだけで左右されるわけじゃないので。例えば政権発足して、解散が早かった、投票日が早かったっていうことで、必ずしも投票率が左右されたっていうことはないと思うんですよね。そういうときもあったかもしれないし、上がっているときもあるので、そこはなかなか一概に言えないんじゃないでしょうか。
(記者)
啓発の長さというよりも、できることとできないことで、できないことが、なんて言うんでしょう、例えば前回並みにはやりたいとかやれなくても仕方がないというお考えなのか、その辺りはいかがですか。
(知事)
啓発の期間ってのは長くとれればいいんですけども。日頃から選管も努力してますので、例えば急に長くしたから上がるってわけでもないし、少し短くなったから上がらないっていう訳ではないので、我々は今の状況を受けて、できる限りのことをやるっていうことですね。
(記者)
日頃の努力とはどういうことをお指しになってるんでしょうか。
(知事)
日頃から選管としていろんなキャンペーンというか、啓発をやっていますので、そういうことですよね。(総務部長から)何かある。もしあったらどうぞ。
(総務部長)
啓発という意味では、特に力を入れているのが、若い人の投票率をぜひ上げたいというところでございます。そういった意味で、高校生あるいは大学生等に啓発するのが非常に有効ではないかと思っておりますので、高校生を対象としての選挙啓発活動も力を入れていますので、特に若手中心の、特に投票率を上げたいと思っているところについてそういったこともやってきております。
(記者)
おそらく今のは主権者教育のことをお指しになっているのかなと受け止めたんですけれども、今日の例えば大学生コンソーシアムの関係ですとか、その辺りはいかがですか。
(総務部長)
大学生向けにも、いろいろと選挙管理委員会の方で工夫しながら啓発しているというところです。
それでは最後に、知事の方から県民の皆さんに少しお話をさせていただければというふうに思います。この間の、土日のぐんまちゃんが進行役を務めた、ご当地キャラカーニバル、おかげさまで大変大勢の皆さんに来場いただきました。おそらくこれを見ている県民の皆さんの中でも足を運んでいただいた方がおられるというふうに思っています。ぐんまちゃんは、何度も言うように、群馬県にとっては非常に重要なキラーコンテンツの1つだというふうに思っています。少し前の世論調査でも、ぐんまちゃんのキャンペーンについては、7割8割合近い方がこれを評価していただいていると。こういう調査の結果を出したマスコミもありますので、ぜひ皆さんには引き続き、県がこれからぐんまちゃんをさらにプレイアップしていくことについてぜひ応援をしていただきたいというふうに思っています。何度も言うように、ぐんまちゃんは、かなりブレイク寸前のところまできておりますので、ここで手を緩めず、しっかりといろんな形でぐんまちゃんを発信していくと。それによって、群馬県の存在感を高め、例えば群馬県の農畜産物等々の消費を増やし、さらには、群馬県に来ていただく方々も増やすと、こういう流れでこれからもぐんまちゃんというこのキャラクターを最大限に活用していきたいと思いますので、ぜひ県民の皆さんには、今のこのCM第2弾、このぐんまさんもですね、注目をしていただきたいというふうに思っております。
今日もちょっと長くなりましたが、記者の皆さんには、最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。それから、石破総理のお人柄を知りたいっていう方がいればですね、ぜひ私と石破総理のウェブの対談(動画)がございますので、それを見ていただければ、石破さんがどういう人かってことを分かっていただけるんじゃないかというふうに思いますので、そのことも最後に付け加えて、今日の定例会見を終わりたいと思います。ありがとうございました。
( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。