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令和6年度第22回定例記者会見要旨(9月27日)

更新日:2024年9月27日 印刷ページ表示

■日時    令和6年9月27日(金曜日)15時00分~15時55分
■会場    記者会見室
■出席者  県:知事、副知事ほか
      記者:記者クラブ所属記者等16人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和6年9月30日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料 (PDF:2.19MB)

会見項目

■知事冒頭発言

 1.はじめに

 2.湯けむりフォーラム2024

 3.PoliPoliGov意見募集第17弾

■質疑応答

■知事メッセージ

知事冒頭発言

1.はじめに

 それでは定例会見を始めたいと思います。今日はですね、さっきここに来る直前に、スマホで少し情報を集めてみたら、メジャーリーグドジャースが優勝したと。しかも大谷選手が大事なところでタイムリーも打って3安打だったということで、非常に嬉しい気持ちと、総裁選挙の1回目の結果が出てですね、応援していた河野太郎候補にとって非常に厳しい結果だったと。残念な気持ちと、両方の気持ちを抱えた中でですね、この会見を始めたいというふうに思っています。

 先週21日の土曜日、石川県の輪島市、それから珠洲市、それから能登町で大雨特別警報が発表されて、大規模な豪雨災害が発生いたしました。報道によるとこれまで11人の方々が亡くなられ、まだ安否が分かっていない方もいらっしゃるということです。また土砂で道路が寸断され、複数の孤立集落が発生しております。亡くなられた方々に対して、謹んで哀悼の意を表するとともに、ご遺族の皆様には心からお悔やみを申し上げたいと思います。また、被害に遭われたすべての方々に対して、心からお見舞いを申し上げます。元日の能登半島地震を受けて、被災地では復旧、復興に向けて様々な取り組みが行われていたというふうに思います。こうした中での豪雨災害が被災地の皆様にとってどれほどつらく苦しいことか、そのことを思うと大変胸が痛みます。被災地では現在も懸命な救助活動、そして道路などの復旧作業が行われております。皆様の無事を心から願うものです。群馬県でもこういう自然災害がいつ発生してもおかしくない、いつも言ってることですが、決して他人事ではないというふうに思います。群馬県としても、被災地から要請があればですね、我々のできることはしっかり支援をさせていただきたい、こんなふうに考えています。

 さて、今週から令和6年第3回定例県議会の一般質問が実施されております。毎回恒例となっておりますが本日は発表項目に先立ち、県議会の一般質問について、知事答弁を中心に所感を述べさせていただきます。これ多分どの知事もやってないと思うんですけども、やはり議会の議論を重視してるということなんで、ささっとやりますので、冒頭ちょっとお時間をいただければと思います。

 25日に行われた一般質問に関するスライドです。穂積県議からは、トップ外交などについてご質問いただきました。穂積県議にご同行いただいたアメリカ訪問では、デジタルクリエイティブ人材育成に関する知見を得たほか、日米中西部会ではですね、知事のプレゼンをしっかりやってですね、群馬県の存在感を高めてまいりました。今後も引き続きグローバルな視点に立って、縦横無尽に国境を越えて動いていく、シンクグローバリーアクトバウンドレスみたいなですね、群馬県独自の地域外交を推進してまいりたい。それを、群馬県の新たな富の創出に取り組んで、つなげていきたいと思っています。

 井田泰彦県議からはですね、「次期行財政改革大綱」などについてご質問いただきました。次期大綱では、職員が意欲的に仕事に取り組める環境を整えることで、個の能力を最大限に引き出す組織風土改革というものを進めます。加えて民間事業者や県民の皆様などとの共創にも取り組んでまいります。

 追川県議からはですね、私に対する質問はありませんでしたが、道路河川における除草などについてのご質問をいただきました。追川県議がおっしゃったようにですね、今年は猛暑の影響で、歩道が雑草に覆われているんですよね。しかも車から歩行者が見えにくく危険という意見もですね、多く寄せられております。今後通学路などの除草を追加で実施して、安全な道路空間の確保に努めていきたいと思います。

 後藤県議からは、「公契約条例」などについてご質問をいただきました。公契約条例とは自治体などが交わす契約の手続きに必要な事項を定める条例です。後藤県議からご提案いただいた、賃上げの好循環などを生み出すための公契約条例については、現行の法令との整合性も考慮しつつ、検討してまいりたいというふうに思っています。次のスライドをご覧ください。26日、これもさっといきます。

 大和県議からはですね、未来構想フォーラムについてご質問いただきました。大和県議がおっしゃったように未来構想フォーラムの一番の特徴は、知事が直接県民の皆様に群馬県が掲げる構想を説明するという点です。今後見直すべきところは見直して、創意工夫を加えて未来構想フォーラムを一層進化させていきたいと考えています。

 清水県議からはですね、私に対する質問はありませんでしたが、HPVワクチンの啓発などについて、ご質問をいただきました。今年度群馬県でワクチンの周知啓発から、接種機会の拡大までを一体的に群馬モデルとして取り組んでおります。都道府県で全国初となったショッピングモール接種では、60名の方々に接種を受けていただきました。今後も正しい情報発信と接種しやすい環境の整備に取り組んでまいります。

 矢野県議からは、ぐんまちゃんの海外発信などについてご質問をいただきました。矢野県議もおっしゃっていましたが、ぐんまちゃんは群馬県最大のキラーコンテンツの1つであることは間違いありません。海外発信を強化することは、インバウンドの追加とか輸出の促進にも繋がると、そういう効果もあると考えております。ぐんまちゃんが世界中から愛されるキャラクターになるように、引き続きプロモーションに取り組んでまいります。

 そして大沢県議からはですね、最低賃金の改定などについてご質問をいただきました。持続的な賃上げには県内事業者がその原資を確保できるように、生産性向上と価格転嫁の動きをしっかり支援することが重要だと考えています。群馬県としては、賃金水準を高めるために、デジタルクリエイティブ産業などの新たな産業の創出、ものづくり産業の高付加価値化を図ってまいります。

 質疑については以上です。質問に立たれた県議の方々に対して、改めてお礼を申し上げたいと思います。週明けの30日にも一般質問がありますが、皆様にご理解いただけるよう、引き続き丁寧に説明をしてまいりたいと思います。

 それでは会見の中身に入りたいと思います。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。今日は、「湯けむりフォーラム2024」や、「PoliPoliGov意見募集第17弾」について発表いたします。

 

2.湯けむりフォーラム2024

 まず「湯けむりフォーラム2024」です。湯けむりフォーラムは、現代社会が直面する課題や未来の社会の方向性などについて議論を繰り広げ、群馬県から新しいアイデアやイノベーションを生み出し、発信をするというイベントです。県庁の総力を挙げた、これまさに群馬県庁最大のイベントと言っていいと思います。

 そしてこのたび、湯けむりフォーラム2024をですね、12月14日の土曜日と15日の日曜日の2日間にわたって開催いたします。場所は昨年に続いて草津温泉です。リアルでの開催は3回目でオンラインでの開催を含めると5回目の開催ということになります。このフォーラムは、群馬の未来像を描くために、私が知事就任直後から力を注いできたプロジェクトです。様々な分野で濃密なディスカッションを交わし、その成果を群馬県の次の政策に実際に取り入れてまいりました。これまでも数々の新しい施策が、実はこのフォーラムの議論の中から生まれております。フォーラムには、県内外の企業のトップリーダー、駐日外国大使館、あるいは県内の大学生、高校生、群馬県選出国会議員、県議会議員、市町村長の皆さんなど、約500名の参加を予定しています。またこれまで、原則招待制としていましたが、今年はですね、一般の方が参加できる企画も用意しております。それでは2日間にわたるフォーラムの概要をささっと説明したいと思います。次のスライドをご覧ください。

 まず湯けむりフォーラムのプライマリーセッションとして、特別ゲストによる特別講演、知事とのトークセッションを行います。今年の特別ゲストは、一般財団法人日本総合研究所会長で、政治評論家の寺島実郎氏、そして東映株式会社代表取締役社長の吉村文雄氏ということになりました。まず寺島会長には、「21世紀・世界の構造変化と日本の針路~日本再生の道筋と群馬県の役割~」ということをテーマに特別講演をいただきます。講演の後半には私とのトークタイムを設けております。寺島会長の豊富な見識から、世界から見た群馬県の役割についてお話を伺えることを大変楽しみにしています。

 続いて東映の吉村社長とは、「エンターテインメントの力で日本の未来をつくる」をテーマにトークセッションを行います。群馬県では、映像産業をはじめとするデジタルクリエイティブ産業を新たな産業の柱とするため、このデジクリ産業ですね、新たな産業の柱とするため、今様々な施策に力を入れております。業界大手として活躍されている東映の社長とエンタメ産業の現状、課題、未来への展望、行政の役割などについてですね、熱く議論をさせていただきたいと思っております。

 この2人、それぞれ、結構お忙しいお2人で、寺島実郎さんはやはり日本を代表する知識人の1人ですし、東映はですね、いわゆる映画界でも御三家と呼ばれる、まさにこの業界ではトップリーダーの1つの企業ですけども、吉村社長、トップがわざわざ来ていただくということで、湯けむりフォーラムのやっぱりこれはですね、プレステージが高まってるっていうことだろうというふうに感じています。毎年進化を続けているということの証左ではないかと思って、大変この2人が来ていただくことについてはうれしく思っています。次のスライドをご覧ください。

 この他にも群馬県が力を入れている施策である、SEL教育、デジタルクリエイティブなどに関して、分科会として有識者によるトークセッションなども行う予定です。また楽天、上毛新聞、NewsPicks、それから新経済連盟など民間企業や団体とのコラボ企画も予定しています。加えて湯けむりフォーラムを盛り上げるクリエイティブ企画も用意しています。群馬交響楽団のアンサンブル演奏のほか、群馬県出身者など、男女8人で構成されるヒップホップユニット「lyrical school(リリカル・スクール)」によるミニライブなども行います。次のスライドをご覧ください。

 さらに今年は、湯畑近くの御座之湯でですね、一般参加者を対象としたトークセッション企画なども実施いたします。東映と連携した、「日本映画の未来を語る」と題したトークセッションでは、群馬県出身の俳優中村俊介さんとかですね、映画監督の前田哲さん。MCにはですね奥浜レイラさんが出演をしていただくことになっています。またFM GUNMAと連携した企画では、群馬県出身の落語家林家つる子さん、本当に若くして真打ちになられたつる子さんですね。そして、俳優の東出昌大さんにも出演していただくことになっています。この湯畑企画、特別講演などの企画ではですね、一般参加者を募集させていただきます。募集方法など詳細は今後スライド記載のQRコードから確認できる特設サイトなどで随時発表してまいりたいと思います。楽しみに、皆さんお待ちいただければと思っております。

 なお、フォーラム終了後には多くの皆様にご覧いただけるよう、特設サイトで各企画のアーカイブ配信を行う予定にしています。湯けむりフォーラムの開催にあたっては、今年も地元の黒岩草津町長、草津町全体ですね、それから楽天の三木谷会長が代表理事を務める新経済連盟からですね、大変ご支援をいただいています。多大なご協力に関してですね、この場を借りて、あらためて関係者の皆様に感謝を申し上げたいと思います。今年の湯けむりフォーラムも名前のとおり、熱い思いを持って熱量のあるフォーラムを作り上げていきたい、湯煙が上がるようなね、そういうフォーラムを作り上げていきますので、ぜひ皆さんに、この県庁最大の行事をですね、注目していただきたいと思っています。

 

3.PoliPoliGov意見募集第17弾

 はい続いて、「PoliPoliGov」による意見募集です。スライドをご覧ください。群馬県では政策形成、地域課題の解決に多様な意見を取り入れ、官民共創により取り組むためにオンライン上のプラットフォームPoliPoliGovを活用しています。この度第17弾、継続は力なりって言いますけど、第17弾になりました。この意見募集を開始しましたのでご報告をいたします。

 今回のテーマは、「地域に必要なことを、自分たちで考え、協力して取り組むために、どんなことが必要だと思いますか?」と、こういうテーマになります。人口減少、少子高齢化が進展し地域づくりの担い手が今不足しています。また地域を取り巻く課題は、例えば孤独、孤立問題の深刻化なんかもそうですけども、より多様化、複雑化しております。こうした中、持続可能な地域づくりには県民の皆さんをはじめ、NPOやボランティア団体、民間企業や行政などが協力して、地域の課題を解決していく、「共に創る」と書きますけど「共創」、これがとても重要だと思っています。そこで今回は地域に必要なことを自分たちで考え、協力して取り組むためにはどんなことが必要だと思うか、皆さんから自由なご意見をですね、お寄せいただくことといたしました。なお群馬県では、この共創を推進していくために、2019年に「協働による地域づくりに関する指針」というものを制定いたしました。現在指針の改定を予定しておりまして、皆さんからいただいたご意見は、この改定の参考にさせていただきたいと思っています。意見募集はすでに開始しておりまして、10月31日木曜日まで受け付けております。スライド記載のこのQRコードから簡単に投稿できます。ぜひ多くの皆さんからのご意見をお待ちしております。私からは以上です。皆さんから何かご質問があればお受けしたいと思います。

 

質疑応答

●能登半島の豪雨災害について

(記者)

 冒頭ご発言のありました能登半島の豪雨災害の関係なんですけれども、能登半島の地震を受けてはもう、職員の派遣等、今でも県を挙げて支援をされてると思うんですが、今回の豪雨災害を受けて何か県としてご対応はあるかどうかお伺いします。

 

(知事)

 それではまず、危機管理監の方から答弁させます、どうぞ。

 

(危機管理監)

 今回の豪雨災害に際しましては、現時点までに群馬県に支援をお願いしたいという話はまだ来ていません。通常、消防庁ラインで緊急消防援助隊を派遣してくれとか、あるいは知事会を経由して物資、人的な支援をしてくれっていうのが来るんですけども、目下のところ、近隣県と、あとは中部ブロックで対応をしていまして、群馬まではまだ広がってないですね。この後、さらに復旧とか復興という話になってくるときに、どのような依頼があるかということですけども、その時にはまた機敏に対応できればと思っています。

 あと1つはですね、トイレトレーラーについては、22日の日に、ネットワークの方から群馬県出せますかというお話がありました。その時、群馬県はイベントで稼働させてしまっているので、すぐには出せないということで、とりあえず保留ということになっています。ただ群馬県からは大泉町が同様のものを持っていますので、大泉町を含む3台が現地に行って、トイレトレーラーとして稼動していると。珠洲市の方ですね。というふうには聞いています。

 

(記者)

 大泉町を含む3台っていうのは県内から3台・・・

 

(危機管理監)

 いや、他県ですね。静岡とか京都だったと思うんですけども、その3台が珠洲市にとりあえず行って、トイレの環境整備ということで、稼働してるようですね。

 

(記者)

 県としては今後また追加で要請が来れば対応していくと。

 

(危機管理監)

 もう清掃して派遣できる準備はしていますので、追加の要望があれば、対応したいと考えています。

 

(記者)

 分かりました。ありがとうございます。

 

●立憲民主党代表選の結果を受けて

(記者)

 では、ちょっと自民党でなく、立憲民主党の方でお伺いをしたいんですけれど、立憲民主党はこの前代表選がありまして、野田さんが新代表に選ばれたということで、それについてちょっと知事の受け止めをお願いいたします。

 

(知事)

 まず、いつも自民党の国会議員時代からずっと申し上げてきたことなんですけれども、やっぱりその政治の緊張感を維持するためには、野党にもしっかり頑張っていただく必要があると、もうずっとこう言ってきました。例えば、その総選挙みたいなときには、本当はちゃんと主要政党がですね、すべての小選挙区に候補者を立てるべきだと、自分が現職の国会議員だったときからずっと言ってきたんで、そういう意味で言うと、野党もある程度発言力がないとですね、政治に緊張感がないっていうことからすると、ぜひ立憲民主党にも頑張っていただきたいと思っています。それで、今回は野田元総理、それから元代表だった枝野さん、あと若い方が出たんですかね、よく存じ上げないんで、ちょっとコメントは控えたいと思いますが、野田代表はですね、ブログにも書いたんですけれど、自民党にとっては強敵だと思います。やはり保守の人たちにあまり拒否感はないんですよね。

 しかも、これもブログに書いたんですけれども、個人的にも私は野田佳彦元首相のことは嫌いじゃなくて、特にやっぱり安倍元総理の葬儀での追悼演説は本当に見事だったと。

 あれはもう野田さんの政治家としてのセンスとか、やっぱり胆力みたいなものが凝縮された演説だったっていうことで、やっぱり野田代表になったっていうのは、結構自民党にとってはですね、強敵が出現という可能性もあるんじゃないかという気がしています。それから、ちょっと余分な話ですけれども、野田元総理と今回代表選で争った枝野さん、枝野さんのことは若手議員のころから存じ上げておりまして、考え方はかなり違うと思うんですよね。枝野さんの方が、多分私よりずっといろんな意味でリベラルだと思うんですけれども、これをブログに書いたんですが、枝野さんという人は、ぱっと見ると、とっても論理派で合理主義みたいに見えるかもしれませんが、非常に実は信義に厚い男気のある、なかなか魅力的な人物です。だから、この立憲民主党の代表選を見てて、枝野さんにも頑張ってほしいなと思ってたんで、立場も違いますし、なんか、私は中央政界に関わるわけじゃないんだけど、それは野田さんにも、枝野さんにも政治家としては頑張ってほしいなと。特に、枝野さんは若手議員の頃に、一緒に本も書きましたから、本というか、政治とお金に関する論文を書いたんだよね。そういう意味では、1人の政治家としては注目をしています。何といっても、今回は、今、決選投票が行われているかもしれませんが、やはり次の総理を決める自民党総裁選挙があまりにも盛り上がっていたんで、そっちの方にかなり関心は行っているんですが、ただもう1回言いますけれども、政治の緊張を保つためには立憲民主党にも頑張っていただきたいなと思っています。

 

●自民党総裁選について

(記者)

 分かりました。ちょうど今ですね、総裁選の決選投票が出たところでして、石破さんが215票で、高市さんが194票と。石破さんが次期総理大臣にいずれなる、10月1日になるわけですけれども、石破さんが選ばれたことの受け止めをお願いします。

 

(知事)

 まず、何度も言いますが、群馬県としては、やはりしっかり政府との連携っていうものを重視してかなきゃいけないという立場なので、ぜひこの総理に選ばれたからにはですね、石破新総理に頑張っていただきたいと思うし、何度も言いますけれども、しっかりと国民の信頼を取り戻して、政権を安定させていただきたいなというふうに思っています。今回、高市さんがやはり予想を超える健闘を見せたと。これはもう高市さんの努力もあるし、やはり高市さんの主張っていうのも、それだけ大勢の国会議員とかですね、やっぱり党員に届いたってことで言うと、高市さんにも引き続き活躍をしていただきたいなというふうに思います。石破さんとは最近疎遠ですけれど、実は国会議員時代には、年に2回ぐらい歌いに行って、何時間も歌うっていう、そういう年中行事みたいのもあったので、もちろん自分なりに存じ上げているんですが、ある意味、いろいろ苦労をこれまで積み重ねてこられて、今、総理大臣になられたっていうことなんで、ぜひですね、頑張っていただきたいというふうに思います。それから、あともう1つ言うと、私は河野太郎候補を応援していたので、なんかその結果を見るとですね、うちの秘書たちががっかりしてるんですが、やっぱり思った以上に、票が、群馬県の党員票でも伸びなかったと。これは河野太郎に申し訳なかったというふうに思います。やはり、はっきり言うと世論調査どおりの結果ですよね。でも、やっぱり反省するに、前回に比べると、ちょっと私自身の努力も足りなかったというか、これを忙しいって言ったら、本当にもう言い訳になっちゃうんですけれど、大事な海外出張もあってですね、ちょっと出遅れたりしたところです。こんなに群馬県がお世話になり、なおかつ、私は、日本のために大事な実績を積み重ねてきた河野太郎大臣ですよね、やっぱりこれしか取れなかった、群馬県の中でも振るわなかったっていうことについては、本当に申し訳ないという思いです。ただ、今回はこういう結果になりましたけれども、いずれにせよ、発信力から考えても、それはもうその能力、発信力を含め、行動力、能力、そういうことから考えても、やっぱりそれは稀有な人材だと思うので、ぜひ、どんな形であってもですね、日本のために引き続き活躍していただきたいなと思います。最後に言いますが、こういう不利な状況が伝えられている中でも、一応私の指示を踏まえて、最後まで、何かパンフレットを一生懸命飛び回って配ってくれたりとか、あとはもう郡部のところはですね、自分たちでも電話するっていうことに切り換えたんで、最後は、やっぱりうちの秘書たち、3人の秘書たちには感謝したいと思いますし、やっぱりナンバーワンのチームだなと、ここで言うのが適当か分かりませんけれど、そういうふうに感じています。

 

●次期衆院選について

(記者)

 分かりました。あともう1点なんですが、与野党いずれも代表、総裁が替わって、早期の解散も予想されるっていう中で、次期衆院選の意義というのはどうお考えになりますか。

 

(知事)

 はい。次期衆院選の意義っていうか、これだけ自民党が国民の信頼を失ったと、こういう中で行われた総裁選挙ですよね。ですから、ここで心機一転、頑張っていただきたいと思うんですけれども、やっぱり一番大事なことは、ムードだけに流されず、やっぱりそれぞれの政党、特に自民党と、それから最大野党の立憲民主党の政策、主張というものをしっかり国民の皆さんに見ていただいて、審判を下していただくっていうところが大事なんじゃないかなというふうに思っています。

 

●自民党総裁選について

(記者)

 高市さん、1回目、党員票・党友票を加えた中では1番目、高市さんがトップだったかと思うんですけれども、それで決選では石破さんに負けたということで、20人の推薦人のうち13人の推薦者が、裏金問題があるというようなことで、その影響などももしかしたらあるかもしれないんですけれども、衆院選への影響とかを考えて、決選投票では、ちょっと票が伸びなかったって可能性もないわけではないと思うんです。そこの裏金問題の影響あるいは次期衆院選で、それがまた焦点が当たるかどうかについてどうお考えでしょうか。

 

(知事)

 石破さんが決選投票で勝ったっていうのはいろんな原因があると思うんですよね。私は政治評論家じゃないので、知事としてこういう分析するのもどうかと思うんですけれど、記者さんに聞かれたので申し上げると、それぞれの国会議員は、いろんな要素を勘案して、決められたんだろうと。その中で、石破さんの方がいいというふうに判断したんだろうということだと思います。選挙は選挙で、これは国民の審判を受けるわけなんで、そこはしっかりそれぞれの政党が、特に今回石破総理になるわけですけれども、何をやるかっていうことを、国民に訴えて、しっかり審判を仰げばいいんじゃないかなというふうに思います。

 

(記者)

 あと総裁選は長かったわけですが、同じ関東でも、栃木に茂木さんがいたり、神奈川に河野さんや小泉さんがいたりして、地元に自前候補のいる県とかでは、自分たちの(地域から)代表を出したいみたいな動きがあったと思うんですけれど、群馬で若干そういう自前候補がいないことへのしらけというか、関心の低さみたいなものは感じたりなさったでしょうか。

 

(知事)

 いや、少なくとも私が働きかけをやっている中では、結構関心は高かったんですよね。それは当然だと思うんですよ。自民党総裁選挙って次の総理を決める選挙なんで、そういう意味でいうと、結構関心が高かった。例えばね、自前候補ではもちろんなかったんですけれども、石破さんを表立ってやる人って、例えば国会議員の中でいなかったですよ、ほとんどね、多分。それでも石破さん一番じゃないですか。それはやっぱりこの総裁選挙に対する党員の皆さんの関心の高さを表してるんじゃないかなと思います。ただ、かつて自民党にいたものとして言うとですね、やっぱり今回9人の候補者が出たと。やっぱりそれぞれがそのリーダーになる器、リーダーになる資質を持った方々だと思うので、それはやっぱり自民党っていうのは人材が豊富っていうか、やっぱり(層が)厚いなと、そういうことはすごく感じました。それぞれ自前候補っていうことで言うと、やっぱり負けた候補者もですね、それは何か自分が応援している人が、総裁選に出るっていうのは、本当にみんな喜ぶので、やっぱりこの9人の方々は、それぞれ地元の、特に応援している方々にとっては、本当に総裁選挙に出たっていうだけでもですね、かなり盛り上がったんじゃないかなっていうふうに想像しています。

 

(記者)

 茂木さんが全国より多くて、ちょっと北関東の絆みたいなものをちょっと感じましたけれど。

 

(知事)

 それは特に感想はありません。

 

●湯けむりフォーラム2024について

(記者)

 まず発表案件から、湯けむりフォーラムについてです。先ほど、概要はよく分かりました。改めて知事からですね、県内外の人、多くの人がこういったフォーラムに注目し、また来場するかと思います。呼びかけをいただければと思います。

 

(知事)

 湯けむりフォーラム、今回で、リアルで3回目の開催ということなんですが、年々進化してると思うんですよね。キーノートスピーカーもそうだし、集まってくる人達も、よりなんか幅広くインターナショナルになってるし、ここでやっぱり群馬県っていう場所、草津温泉という場所で、日本をリードしていく、こういうやっぱり流れを作るっていうことで言うと、さっき県内最大のイベントって言ったんですけれども、群馬県として最も重要なイベントの1つであることは間違いないと思います。ぜひですね、知事の野望、群馬県が目指す、究極の目標である群馬っていう場所で新しい地方行政のモデルを作って、それをもって、世の中を変えていく、日本の政治を変えていく、世界に影響を与えていくと、まさに実践の場としての湯けむりフォーラムを、ぜひですね、県民の皆さん、あるいは県外の皆さんもそうですけれども、体験していただきたいなというふうに思いますので、ぜひですね、1人でも多くの方々にこの湯けむりフォーラムにはご参加をいただきたいと思います。それからもう1つ、ほかの多分フォーラムみたいなのと違うところはですね、ここで議論されたことが実際に政策になるっていうことですよね。そういう意味で、もう1回言いますが、ぜひ、大勢の方々にご参加をいただきたいと思いますし、今回参加できないっていう方もアーカイブ発信もありますから、それでぜひ、この群馬県の現状、勢い、展望、こういうものをフォローしていただければ、大変うれしく思います。

 

●自民党総裁選について

(記者)

 そして私からも自民党総裁選についてです。石破新総裁が決まったということで、改めて群馬との関わりという面でですね、石破さんに期待したいこと、お願いしたいこと、何かありましたらお願いします。

 

(知事)

 群馬との関わりっていうことでいうと、ちょっとなかなか何を答えていいのか分からないんですけれども、まず、石破総理はこれから内閣を作られるわけですけれども、何度も言うように、群馬県としては、やっぱりこの時の政権っていうか、政府との連携っていうものを大事にしているので、どんな内閣になるか分かりませんけれども、新しい大臣が決まったら、ぜひですね、アポを取って、ご挨拶に行きたいと思うし、知事の、特に政府に対するトップ外交みたいなものは何とか維持していきたいというふうに思っています。群馬との関わりっていうことはともかくとして、私自身との関わりっていうことであればですね、最近あんまりお話する機会はなかったんですけれども、石破さんが野党自民党で政調会長やったときに、政調会長代理としてお支えをしたっていう経験もありますし、かつては本当に一緒に歌いに行ったっていう時期もあったので、ご本人のことはかなり存じ上げているつもりです。そういう意味で言うと、総理に対してもですね、ぜひ群馬県のことをよく知っていただいて、ぜひ群馬県のことを応援していただけるように、いろんな形でアプローチをして、信頼関係を築けるように、ご支援をいただけるように努力をしたいなというふうに思っています。

 

(記者)

 政策として、石破さんに期待したいことなど何かありますか。

 

(知事)

 そうですね。期待したいことっていうか、今日本って結構危機的な状況にあるので、いろんな分野の政策があると思うんですけれども、やっぱり日本が危機的な状況にあるっていう認識はお持ちだと思うので、ぜひですね、思い切ってやっていただきたいと思います。それはいろんな分野があると思うんですが、外交安全保障、石破さんのまさに得意の外交安全保障の分野だけじゃなくてですね、もちろん経済もそうですし、教育もそうだし、福祉でもそうですし、ぜひですね、日本が本当に危機的な状況にあるっていうことを踏まえて、ぜひ大胆な決断と実行を期待したいなというふうに思います。

 

●兵庫県知事の動きについて

(記者)

 話題は変わりますが、先日も私から伺った兵庫県知事の件です。失職して出直し選挙に臨むという意向を示されましたけれども、同じ知事という立場でいらっしゃる山本知事から見てですね、ここまでの一連の流れ、動きをどのように捉えているでしょうか。

 

(知事)

 これはそれぞれの県によって事情も違うので、正確にいろんな経緯についての情報が届いているわけでもないので、そこは少し慎重にしなきゃいけないと思うんですけれども、それは齋藤知事が1人の政治家の判断として、もう一度再選挙に臨むということを決断されたんじゃないでしょうか。でも1つ、ちょっと感想を言うとですね、改めて思うのは、今回、不信任決議案って出たわけですよね。二元代表制である、この地方自治において、片方の主役である県議会が全会一致で不信任決議案を出したわけですよね。それでも、齋藤知事は知事にとどまることを決断して、そして再選挙に打って出るっていうことですよね。つまりやっぱり知事の権限というものは、なかなか強いもんなんだなと。つまり、県議会の総意として、不信任決議案を突きつけられたとしても、場合によっては解散もできるし、齋藤知事は、もうスタンダードに辞意を表明するってやり方をしましたけれど、例えば戦略的には同日選挙ができるわけじゃないですか。そういう意味でいうと、知事と議会との関係っていうことで言うとですね、知事って、ここまでやろうと思えばできるのかなっていうところは、少し目から鱗みたいな感覚はありました。

 

●自民党総裁選について

(記者)

 総裁選に関連してなんですけども、知事が応援していた河野さん、伸び悩んでいました。それで知事は盟友としてお支えされていたと思うんですけれども、支持が伸びなかった理由として、例えば政策的なものですとか、どんなことがあったのかなとお考えになりますか。

 

(知事)

 それは何度も申し上げているんですけども、河野太郎氏が、デジタル担当大臣として、あるいは規制改革担当大臣として、なかなか国民には不人気でも、日本にとっては必要な政策を全面的に推し進めたと。それについてやっぱりすごく反発を受けたということがあったんじゃないかと思うんですよね。ある意味で言うと、例えばデジタル化の推進というのは、どう考えても国益にそぐう、日本にとって必要なことですけど、河野太郎大臣じゃなかったら、ここまで絶対進んでない。そもそも反発があってとても進んでいないところをここまでやってきた。規制改革についてもそうだと思うんですよね。だから、ある意味で言うと国民の支持というか、河野太郎大臣、例えば前回の総裁選挙は投票一番だったですよね。世論調査も一番だったですよね。そういう数字を犠牲にしても、やっぱり日本にとって必要な改革を進めてきたと。そのことがやはり、ある意味で言うと、残念ながら不利な方向に働いたんじゃないかなっていうのが私の分析です。

 

(記者)

 ありがとうございます。これからも関係が続いていくと思うんですけれども、次に向けてといいますか、支持を集めていくためにこうしたらいいんじゃないかとか、何かご助言といいますか、そういうことがあれば。

 

(知事)

 なかなか難しいことですね。

 

(記者)

 例えば、ブロック太郎とかいろいろ言われていましたけれども、そういう国民に対する姿勢ですとか、説明責任ですとか、マイナ保険証の関係とか、そのあたりで何かご助言等はございますか。

 

(知事)

 まず河野太郎大臣にはですね、まだ大臣だから、やっぱりね自分の信じた道を突き進んでほしいと思うんですね。彼がやっぱり本当に正しいと信じることはしっかりやってもらったらいいと思うんですよね。ブロック太郎がどうのこうのとかは言わないけど、例えばXでも200万人のフォロワーを持っているわけじゃないですか。だから、それをもっと生かす戦略みたいのは、ちょっと考えたほうがいいと思うし、やっぱり今回いろんな関係もあって議員票も少なかったじゃないですか。だから、もうちょっと自分を知ってもらう努力をしてほしいなと。やっぱりね、この9人の候補者の方々、それぞれ皆さん存じ上げてます。いろんな形で、やっぱり繋がりもあるんで。だからそんな全員を深く知っているわけじゃないんですけれども、やっぱりね、外から見ている人よりは全然知っているわけですよね。そういう意味でいうと、何度も言ってるように、河野太郎はとっても人間性がいい。やっぱりね、愛すべき人柄なんですよね。だから、それを伝えるために、もうちょっと何かこう努力をしたらいいんじゃないかなということは思っています。

 ただ、今回総理に選ばれなかったと言っても、やっぱり党とか、政府とか分かりませんけれども、あれだけの能力を持っている政治家なので、いろんな形で多分活躍する場所があるかなと思うし。諦めずに、ここからまた1センチずつでも進んでほしいなというふうに思います。

 

●副知事人事について

(記者)

 まず案件といいますか、一般質問でのことに関してお伺いしたいんですけれども、一般質問でお2人、穂積県議と後藤県議が副知事人事のことについてお伺いしたかと思うんですけれども、この件について質問を受けて、答弁されての所感をお伺いできればと思います。

 

(知事)

 宇留賀副知事(の人事の件について)は、率直に、いろんなことがあったけれども、少し県議会にご迷惑をかけたということと、やっぱりちょっとコミュニケーションが不足していたということについて、真摯に、まず謝ったと、お詫びをさせていただいたということがあると思うんですよね。その上で、ただ1つ残念だったと言ったのは、やっぱり今回、宇留賀副知事の人事について、この続投に否定的な意見の中で、やはり省庁を辞めてしまったら、パイプが切れてしまうみたいな話があったと。これは事実ではないということだけは、これからの群馬県の将来を考えて、来年の5月で(宇留賀副知事は)一応勇退されるというか、群馬県を離れるわけなんだけど、それだけは群馬県のことを思ってですね、提案をしておきたかったということだったと思うので、非常に誠実な答弁だったんじゃないかなというふうに思っています。

 

(記者)

 ありがとうございます。あと後藤県議からの質問の中で、後任の人選を進めているというお話があったと思うんですけど、ちょっと気の早い話かと思うんですけど、どんな省庁からとか、どんな人物像の方がいいとか、そういったイメージというのはありますか。

 

(知事)

 まずですね、副知事というのは、やっぱり知事が決めるべきものだと思うんですよね。例えば、宇留賀さんは大変大活躍をしていただいたと。私の感覚で言うとなかなかこういう人はいないと。それは、なんか前の議論を蒸し返すつもりはないので、これはこれで、いろいろ県議会のいろんなご意見もいただいて、自分なりに反省すべきところを反省して、その上で1年間の延長に合意をしていただいたということなんですよね。ただ、その宇留賀さんの実績についての評価というのは変わっていないし、だからなかなか同じようにできる人がいるかどうか分からないですけれども、できるだけいい人を見つけたいと。誰でもかれでもいいというわけじゃないので、ちゃんと、やっぱり群馬県の仕事を手伝ってくれる、知事の仕事を手伝ってくれる、やっぱり群馬県の発展に貢献できる人を探さなきゃいけないっていうことが1つあります。

 それから、こういうこと言うとまた物議を醸すかもしれませんが、自分が一緒に働く副知事について、例えば議会が求める、こういう人じゃなきゃ駄目だよとかいう形で、自分がもし望んでいない人を取るぐらいだったら、辞めますから知事は。これはものすごく私にとっては大事なことなんですよね。私は県民の幸福度を向上させるために知事という看板をいただいているので、その看板を使って、群馬県を良くするための、ある意味で言うと、副知事って補佐役ですから、だからそれについては、自分で決めさせていただくということです。しかし、それをふさわしいかどうかというのを決めるのは、県議会の議決かもしれないけど、その候補者を選ぶ段階で他の人の言うことを聞いて選ぶということは考えていません。

 それから、後藤県議は非常に誠実な方だから、やっぱりあの約束のことを気にされていると思うんですけども、この質問聞きながら思ったんだけどね、私は約束守りますよね。約束は守るんです。それで、例えばね、気をつけて話しますが、例えば宇留賀さんが今度、もうこの話を蒸し返すつもりはないので、宇留賀さんがこの5月で辞めると。これを残してくれっていう経済人の人がいっぱいいて、でね、何とか方針を変えてくれって言ってきてますから。それはもう絶対にやりません。例えば県議会が意見を変えて、やっぱり宇留賀さんにいてほしいと思ったとしても、約束したんだから、それはちゃんと守るということは申し上げておきたいと思うんですね。

 それから本当にいい人を人事として取ろうと思ったら、ぎりぎりまでやっぱり考えるのは当たり前ですよね。だって、ここから新しい内閣もできるわけじゃないですか。その中で例えばそんな人事が先に漏れたら、誰も来てくれないから。だから早く教えてくれということが、全部県議会に相談して、我々が気にいる人を取ってくださいっていうことであれば、それは考えていません。私なりにちゃんとした人を選んで、それをしっかり議会で議決していただいて、判断を仰ぐっていうことだと思います。そこはもう知事の覚悟として当たり前のことだけど、譲れないですよね。だから、しっかり約束を守る、次の副知事も探します。でも、それはやっぱりよく考えて、本当にいい人を選んで、その人をしっかりと同意人事にかけて、決めさせていただくっていうことだと思います。もう1回言いますけど、早く決めろとか言う話じゃない、本当にいい人を見つけてくるためには、やっぱりそのぎりぎりまでよく考えながら。しかもだって、派遣先の省庁もあるわけでしょう。

 それちょっと漏れただけでも駄目になりますよね。そこはぜひご理解をいただきたいなと思っています。

 

(記者)

 一応議会から、後藤県議から事前に方針というかを説明してほしいというような要望も質問の中であったと思うんですけど、そこで何か・・・

 

(知事)

 事前にって、こういう人を選んでるんだけどどうかなっていう、そんな逐一相談するつもりはありません。ただ、こんな状況で動いていますっていうことはですね、お話をさせていただきたいなというふうに思っています。

 

(記者)

 答えづらいことで、すいません。宇留賀副知事から何か答弁されることありますか。

 

(宇留賀副知事)

 ないです。

 

●立憲民主党代表選の結果を受けて

(記者)

 立憲民主党の代表選に関して、先ほど野田さんと枝野さんに対して発言があったと思うんですけども、現職泉代表が落選したということについて何かありますでしょうか。

 

(知事)

 いや、それは全然お話したこともないので、私が言うのは僣越だと思うんですけども、ちょっと気の毒だなと。だって一番苦しいときに泉代表も頑張っておられましたよね。ほとんど個人的には知りません。知りませんよ。だけど、やっぱり何か苦しいときに頑張っておられたので、なんかこうやって政治の世界ってのは厳しいなというぐらいかな、感触としては。

 

●自民党総裁選について

(記者)

 あと総裁選について、石破新総裁の性格とか、人物像とか、これまでの行動で、知事が評価されている部分というのは何かありますか。

 

(知事)

 そうですね、石破さんが政策通だってことはみんなよく知っていると思うんですよね。

 よく石破さんは、例えば飲みに行っても、食事に行っても、政策の話ばっかりで、なんかつまんないと、一緒にご飯食べたくないとか、なんか取っつきにくいみたいな話があるんだけど、そこは違うと思いますね。石破さんはですね、実に面白い人ですよ。何度か一緒に歌いに行ったんですけど、何時間もいろんな話をしたんだけど、ものすごくユーモアセンスもあるし、何となく強面に見えるかもしれないけど、この人はなかなかチャーミングな人物だと私は思います。もう政策の話はしてもしょうがないんだけど、人間的にはそういう部分を持った人だという認識はずっと持っています。

 

●台湾の輸入規制緩和について

(記者)

 案件以外でお伺いします。台湾がですね、福島第1原発の事故を受けて行っていた輸入規制について伺います。25日、一昨日ですかね、台湾当局が今回この輸入規制を緩和するということで、群馬県産の食材も含めて規制を、一定の規定みたいなものがありますけれども緩和するということでですね、この受け止めをまず教えてください。

 

(知事)

 ちょっと担当部から。

 

(ぐんまブランド推進課長)

 今回の輸入規制の緩和につきましてですが、群馬県の輸出の状況におきまして、台湾に限らず、野生鳥獣肉ですとか、キノコ類、コシ油を含む山菜類の輸出実績というのはですね、ちょっと把握をしておりませんで。この緩和措置に関しまして、直接的な影響がすぐに出るということはないと思っております。ですが、現在、県内のキノコ生産者の中で輸出を考えているという方がいらっしゃいまして、そういった方へのサポートなどを行っているんですが、そういうことも踏まえまして、今後台湾輸出も視野に入れまして、商流構築の支援などを行っていければと思っております。

 今回緩和になりましたけれども、放射性物質検査報告書及び産地証明書の添付などの規制というものがまだ続いておりますので、こういったものの規制を、それは早期に撤廃されるよう、政府間協議を粘り強く進めていただけるよう、国に要望していきたいと思っているところでございます。

 

(記者)

 知事はいかがでしょうか。

 

(知事)

 今言ったことに付け加えることありませんね。でもこれはこれで歓迎すべき流れだと思うので、群馬県としてしっかりこれを活用していくということだと思います。

 

(記者)

 一方で、各国や地域では、やっぱりこの輸入規制っていうのが今も続いているというふうに思うんですけども、その辺りについては、知事いかがでしょう。

 

(知事)

 これはやっぱり日本政府として、さらに努力を続けていただきたいというふうに思いますよね。例えば、中国は今でもずっと続いているわけじゃないですか。これはもうだから、群馬県としてはどうしようもできないので、やっぱり政府として、しっかり説明をし続けて、輸入規制が撤廃されるような努力を続けてもらいたいと思うし、これは石破内閣になったとしても、担当部局にしっかり知事としてお願いをしていきたいなというふうに思っています。

 

知事メッセージ

 今日は、次の予定もあるので55分には終わりたいと思いますが、最後に一言だけ申し上げます。さっきちょっと副知事の話を聞かれてちょっと感情的になりました。すいません。もう6歳児みたいな知事なんですけども。後藤議員からご質問があったと。後藤さんはですね、非常にバランス感覚があって、非常に配慮のあるやさしい方なんで、いろんな思いを持ってお聞きになられたんだろうと。例えば、新しい副知事が来たときに、やっぱりこういうような議会との問題が生じないように、そこら辺を少しスムーズにやりたいと、こういうご意向でお話をされたということなので、特に後藤県議に対して何かこう文句を言ったわけじゃないということはですね、ちょっと一応言い訳をさせていただきたいと思います。

 ただもう1回言いますが、副知事はですね、やはり私自身の考え方でしっかり選んでいきたいということと、そこはどんな副知事を選んでもですね、やっぱり議会の同意人事というのがあるので、そこでしっかり見ていただくということが基本じゃないかなというふうに思います。今回の話はもうあちこちで言っているように、やっぱり振り返ってみると、知事である私の配慮の欠如とかですね、やはり慢心みたいなものが招いたことであって、これはこれでしっかり学びながら、県議会との関係、やはりこれはときにはせめぎ合うのが県議会と知事だと思うんですよね。知事の、ある意味暴走を止めるのが議会の役目ですから。そうは言ってもやっぱり信頼関係を作ってですね、県民にとっていい政策を1つでも実現できるように、雨降って地固まるみたいにやっていければというふうに思います。

 今日ちょっと中身は短かったんですけども、総裁選挙の話はこの後5時にもう一度ぶら下がり(取材を)やる予定でしたが、もういいですよね。よろしいですね。ということで、今の会見をもって、ちょっと総裁選の話は終わりにさせていただきたいと思います。今日も最後まで皆さんに、しっかりとこの会見に出席していただいて、ありがとうございました。

 県民の皆さん、なんか急に秋みたいな気候になって、寒くなったと思うと急にまた暑くなったりして、不安定な気候が続きますけども、ぜひこの会見を見ている県民の皆さん、健康に気をつけて健やかな日々を送っていただければと思います。ということで今日の会見はこれにて終わらせていただきます。ありがとうございました。

 

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。