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令和6年度第21回定例記者会見要旨(9月19日)

更新日:2024年9月19日 印刷ページ表示

■日時    令和6年9月19日(木曜日)14時30分~15時20分
■会場    記者会見室
■出席者  県:知事、副知事ほか
      記者:記者クラブ所属記者等11人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和6年9月19日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料 (PDF:1.63MB)

会見項目

■知事冒頭発言

 1.はじめに

 2.医学部地域枠の増員・新設

 3.高校生リバースメンターの提言

 4.ご当地キャラカーニバル

 5.アニメ「ぐんまちゃん」の再放送

 6.第3回「一太のふらっとCafe」

■質疑応答

■知事メッセージ

知事冒頭発言

1.はじめに

 それでは定例の会見を始めたいと思います。本日令和6年第3回定例県議会が開会いたしました。今回の県議会では「新たな富を増やすための施策」とか、「県民幸福度の向上のための施策」を盛り込んだ補正予算案などについて審議される予定になっています。これまでも申し上げておりますが、県議会での質疑は、知事としても最も重要な仕事の1つと捉えています。県議会の場で県議の皆さんからの質問にしっかりとお答えしてまいりたいと思います。また常任委員会等でも丁寧に説明をして、各県議の皆さんにご理解いただけるように努力をしたいと思います。

 それでは会見の中身に移ります。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。今日は、「医学部地域枠の増員・新設」、「高校生リバースメンターの提言」、「ご当地キャラカーニバル」などについて発表させていただきます。

 

2.医学部地域枠の増員・新設

 まず「医学部地域枠の増員・新設」についてです。医師の確保は群馬県政における重要課題の1つとなっています。私が知事に就任した時点では、人口10万人当たりの臨床研修医の数が、全国で最下位レベルにあって、特に若手医師の確保が課題になっておりました。そのため、知事就任後に「ドクターズカムホームプロジェクト」を立ち上げて、私自らが医学生や若手医師、中堅医師の皆さんと意見交換を行ってまいりました。そこでいただいた意見をもとに、医学生とか県外の医師向けに、県内病院で働くことを動画でPRしたり、病院見学に対する交通費を助成したり、様々な取り組みを実施しております。

 そしてこの度、新たな対策を講じることといたしました。群馬県では、若手医師の確保策として、効果的な医学部地域枠というものを、現状の18名から27名に増員することを決定いたしました。この増員には政府の承認が必要ですけれども、現在最終的な調整を行っております。正式に承認されれば、令和7年4月の入学者から適用になる見込みです。医学部地域枠というのは、都道府県などが修学資金を貸与する制度で、卒業後に特定の病院で一定期間勤務することで、貸与した資金の返済が免除されるということになります。群馬県では、平成21年度から、群馬大学医学部での地域枠を開始して、平成6年度時点で144名が県内で医師として活躍をしています。今回の増員によって、さらに毎年9名の医学生が卒業後に群馬県内の医療機関で活躍するということになります。

 今回の増員についてはポイントが2つあります。1点目は、群馬大学での「医学部地域枠」の定員を5名増員して、18名から23名にするということです。これは平成23年度以来14年ぶりの増員となります。2点目は、県外の3つの大学に群馬県の「医学部地域枠」というものを4名分新設するということです。具体的には、東京医科大学に2名、杏林大学と帝京大学に各1名ということになります。いずれも東京都内の大学ですが、県外大学への地域枠の設置は、群馬県としても初めての試みになります。

 私としてはこの制度によって、より安定的に医師を確保し、将来にわたって県内の医療提供体制を強化することで、県民幸福度の向上につなげていきたいと思っています。加えてこの制度を活用して、県民の命と健康を守るため、医師を志す若者が増えてくれることを期待しています。群馬県としては引き続き関係機関と連携して、地域枠の増員・新設をはじめ、医師確保に向けた取り組みを着実に進めてまいります。

 

3.高校生リバースメンターの提言

 続いて高校生リバースメンターの提言についてです。リバースメンターは、一般的に部下や若手職員などが、上司やマネジメント層の相談役となってアドバイスを行う仕組みです。ここでも何度も会見していますので、皆さんよくご存じだと思います。群馬県のリバースメンターは全国で唯一、高校生に務めてもらっています。この高校生たちが知事の相談役として、直接私にアドバイスや政策提言をするという仕組みを取り入れております。今回は、昨年度のリバースメンターから提言を受けて実現した事業について動きがありましたので、紹介をさせていただきます。

 まずはこちらです。リバースメンター提案事業から誕生した子宮頸がん予防のラジオCMが、日本民間放送連盟賞の優秀賞を受賞いたしました。日本民間放送連盟賞というのはですね、一般社団法人日本民間放送連盟が創設した歴史ある賞で、技術開発の質的向上とか、放送による社会貢献活動等の発展を目的としたものです。群馬県では、高校生リバースメンターからの提言を踏まえて、子宮頸がん予防対策の1つとして、株式会社エフエム東京に委託して、動画を作成いたしました。今回優秀賞を受賞したラジオCMは、この動画「子宮頸がん予防ラップ『ねぇねぇ、知ってた?』」をもとに、東京エフエムが制作して放送したものになります。受賞理由として、人気ラジオ番組「スクールオブロック」とかTikTokでPRするという、明確に若者をターゲットとしたメディアミックス展開というものが高く評価されました。また軽快なラップは、これ耳に残りやすくて、インパクトのある格好の手法だということも評価されました。私としても高校生リバースメンターの提言から生まれたラジオCMが、このように栄誉ある賞を受賞できたことは大変意義深いことだと感じています。若者ならではの柔軟な発想を取り入れたことが、今回の受賞に繋がったと考えています。受賞したラジオCMは現在日本民間放送連盟賞の特設ウェブサイトなどで視聴することができます。ぜひ県民の皆さんにも視聴していただきたいと思っています。

 もう1つ、高校生リバースメンターからの提言に基づく取り組み、サイクルツーリズムPR動画の配信についてです。サイクルツーリズムというのは、自転車を活用して観光を行うということです。昨年度の高校生リバースメンターからこのサイクルツーリズムに関する提言をいただいていました。スライドをご覧ください。

 そしてこの度、群馬県でのサイクルツーリズムの魅力を多くの人に知ってもらうため、PR動画を作成いたしました。その名も「群馬県知事山本一太がいく!サイクルツーリズム体験旅!」です。本日から公開となっています。動画では、サイクルツーリズムの提言をしてくれたリバースメンターと、知事である私が実際に草津温泉で自転車に乗って、サイクルツーリズムの魅力を紹介するという内容になっています。撮影にあたり、実際にサイクルツーリズムを体験しましたが、これ子どものころから何度も通った道なんですけれども、自転車に乗って通ると普段と違う面白さがあるということは分かりました。風も気持ちいい、風景も綺麗。自然の中のサイクリングがこんなに楽しいものだっていうのは今まで知りませんでした。ぜひ多くの皆さんにスライド記載のQRコードから動画をご覧いただければと思います。

 群馬県には草津温泉の他にも、赤城山、榛名山などサイクルツーリズムにおすすめの場所がたくさんあります。またレンタサイクルの貸し出しを行う場所も今増えつつあります。群馬県としてはサイクルツーリズムのより一層の普及に向けて、群馬県観光公式サイトとかSNSなどでの情報発信に努めるほか、県内観光地への支援を引き続き行ってまいりたいと思います。以上、昨年度のリバースメンターの取り組みを2つご紹介させていただきました。今年度のリバースメンターとも一緒に政策を立案し、実現に向けて取り組んでいきたいと考えています。

 

4.ご当地キャラカーニバル

 続いてご当地キャラカーニバルです。スライドをご覧ください。9月28日の土曜日と29日の日曜日の2日間、群馬県庁にて大規模キャラクターイベント「ご当地キャラカーニバルinぐんま2024」を開催させていただきます。昨年に続き2度目の開催となるイベントで、前回は、全国から2日間で延べ3万人を超える多くの方々にお越しをいただいています。今回はぐんまちゃん、あおま、みーみをはじめ、熊本県の「くまもん」、滋賀県彦根市の「ひこにゃん」、こういう前回を上回る総勢103のキャラクターが全国各地から集結いたします。

 イベントの詳細をご紹介したいと思います。まず県民広場では、キャラクターが会場を盛り上げるステージイベントの他、ご当地キャラのブースも設置します。また県民ホールでは、アニメ「ぐんまちゃん」を上映するほか、ぐんまちゃんグッズ、群馬県の物産を取りそろえた物販コーナーも設置いたします。さらに、今回新たに群馬会館も会場となります。群馬会館ではご当地キャラとファンとの撮影会とかですね、「劇団ぐんまちゃん」のミニコンサートなど様々なコンテンツを皆さまに提供する予定です。いずれの企画も参加無料です。

 また、今回もイベントを盛り上げるスペシャルゲストとして、大人気YouTuber「HIMAWARIちゃんねる」の皆さん、それから劇団ぐんまちゃんで歌のお姉さん役をしている中野美優さん。それからあかぎ団のじゅじゅさん、保育アーティストの出口たかしさんが登場する予定です。次のスライドをご覧ください。

 そして今回イベント初日の28日は、各メディアで生放送やライブ配信を行います。まず群馬テレビでは、オープニング直前の9時55分から夕方のエンディングまで、6時間に渡る生放送番組をお届けする予定になっています。番組は群馬県公式YouTubeチャンネル「tsulunos」やニコニコ生放送でも同時配信されます。加えて、エフエム群馬ではラジオの公開生放送も行います。テレビやネット、それからラジオなど様々な形でイベントの様子をお届けいたしますので、県内外の多くの方々に楽しんでいただけたらと考えています。参加キャラクターやスペシャルゲストの登場日など、イベントの詳細については、スライド記載のQRコードから特設サイトをご覧ください。たくさんの皆さんのご参加をお待ちしています。

 

5.アニメ「ぐんまちゃん」の再放送

 続いてもう1つ、ぐんまちゃんに関して皆さんにご報告をいたします。スライドをご覧ください。この度、群馬テレビでアニメ「ぐんまちゃん」シーズン1、そしてシーズン2の再放送が決定いたしました。放送は来月10月5日から始まります。時間は毎週土曜日、18時30分から19時までの30分間ということになります。シーズン1とシーズン2の全26回が放送されます。また今回の再放送にあたり、各回の冒頭に新規コンテンツとして、アニメのメインキャストの声優によるトークコーナーというものも放送されることになっています。ここでしか聞けないエピソードトーク、収録中の秘話など、ファン必見のコーナーとなっています。こちらもぜひ楽しみにしていただけたらと考えています。加えて今回の再放送では、TVerの見逃し配信もあります。ぜひ全国の皆さんにアニメ「ぐんまちゃん」をもっともっと知っていただきたいと思っています。今回の再放送は群馬テレビからの提案によって実現いたしました。

 群馬県としてはこれを契機に、まだ見たことがない方はもちろんですけれども、すでに見たことがある方も含めて、多くの方々にアニメ「ぐんまちゃん」をご覧いただきたいと考えています。以前の会見でもお伝えしましたが、「tsulunos」の登録者数の増加率、各SNSの動画再生回数はですね、今や全国トップクラスとなっておりますが、もうその立役者は間違いなく、ぐんまちゃんです。登録者数の増加率はもうちょっと言うとですね、全国一です。それから動画の再生数もここで申し上げましたが、東京都が発表してないだけなので、全国1位だと確信を持って申し上げたいと。私としては、ぐんまちゃんは、まさにブレイクに向けた、次のステージに移行しつつある状況だというふうに考えています。今回のアニメ「ぐんまちゃん」の再放送についても、ぐんまちゃんのさらなる認知度の向上、それから群馬県のプレゼンス向上のきっかけになることを期待しております。

 

6.第3回「一太のふらっとCafe」

 最後に、「一太のふらっとCafe」についてご報告をしたいと思います。「一太のふらっとCafe」は、県民の皆さんとの意見交換の新たな場として今年度から始まりました。1回目、2回目ともに、たくさんの応募をいただき、フラットな雰囲気の中で自由な意見交換をしたりとか、新しいアイデアをご提案いただいたりしています。この度、3回目の開催が決定しましたので、参加者募集をいたします。 開催日時は、10月22日火曜日の18時からです。場所は、群馬県庁31階のソーシャルマルシェ&キッチン「GINGHAM」です。県民の方で、知事とリアルで話したいという方であれば、誰でも参加可能です。定員は3組で、1組あたり3名以内での応募でお願いしたいと思っています。 意見交換は、1組あたり15分で行い、その様子は、群馬県の公式YouTubeチャンネル「tsulunos」でライブ配信をさせていただきます。 参加者の募集は、本日から10月2日の水曜日まで受け付けたいと思います。申込方法など、詳細はスライド記載のQRコードからご確認ください。今回も、ぜひ多くの皆さまのご応募をお待ちしています。私からは以上です。何か皆さんからご質問あれば。

質疑応答

●医学部地域枠の増員・新設について

(記者)

 冒頭の医師確保策についてお尋ねをいたします。まず予算措置が必要になってくると思うんですが、ごめんなさい、その前にまず、今後手続きが必要というふうに冒頭で知事がおっしゃっていたと思うんですが、どういう手続きが必要で、今どういう状況にあるのかというのを教えてください。

 

(知事)

 ちょっと、担当部どうぞ。

 

(医師確保対策室長)

 ご質問をもう一度お願いします。

 

(記者)

 まだ、手続きが必要というふうに冒頭で知事がおっしゃっていたと思うんですが、どういう手続きが必要で、今どういう状況にあるのかというのを教えてください。

 

(医師確保対策室長)

 はい。まさに今、国の方に申請を大学と県の方からいたしまして、今現在の状況といたしますと、各大学から提出されました増員計画書ですとか、学則変更の認可の審議を国の方にしていただいている状況でございます。例年のスケジュールでは、10月下旬に国から最終的な認可をいただけるというふうな状況になっております。

 

(記者)

 それは4大学と県が申請書類を提出しているという形でしょうか。

 

(医師確保対策室長)

 具体的にはっきり申し上げますと、最初の段階では県と大学の方で国に申請するんですけれども、今、具体的な申請、増員計画などは大学が国の方に申請しているという状況です。

 

(記者)

 今回は4大学があるということですね。

 

(医師確保対策室長)

 はい。

 

(記者)

 分かりました。あと群馬大学の場合は、これ今まで基本的に貸付制度なんですが、所得が高所得でない限りは年額180万円という形だったと思うんですが。これ私立の大学ですと、学費なんか相当国立大学の場合と変わってくると思うんですけれども、この辺のこの修学資金の、貸与制度の貸与額などは同じ条件で考えてらっしゃるのか、その辺の輪郭がはっきりしていればお願いします。

 

(医師確保対策室長)

 群馬大学の地域枠につきましては所得に応じて月額10万円または15万円という形になっております。県外の地域枠につきましては、予定でございますけれども、月額25万円にしたいというふうに考えております。理由につきましては、県外私立大学の学費ですとか、他県の私立の地域枠の状況などを勘案しまして、25万円に設定したいと今は考えております。

 

(記者)

 ということはあれですかね、最大年額にしたら300万円プラス入学金相当額というような理解になるんですか。

 

(医師確保対策室長)

 群馬大学地域枠は、月々の月額10万円、15万円とプラスして、入学当初、入学金相当額も28万円をお出しているんですけども、私立の地域枠につきましては、入学金相当額は、今、対応する方向ではなくて、月額の25万円掛ける12カ月掛ける6年間と。計1,800万円までです。

 

(記者)

 分かりました。基本的に制度は最終的に卒業後10年間県内の病院等で医療業務に従事するというのが返還を免除される条件になっていると思うんですが、それは県外の大学についても同じという理解でしょうか。

 

(医師確保対策室長)

 はい。全く同じでして、卒後10年間は群馬県内の特定病院で勤務してもらうという条件も全く同じでございます。

 

(記者)

 分かりました。あとこの制度は、今年度は群馬大学のみだと思いますが、どれくらい利用されているのか実績が分かればお願いいたします。

 

(医師確保対策室長)

 利用と言うと・・・

 

(記者)

 修学資金貸与制度を今年度の入学者はどれぐらい利用されているのかというのは。

 

(医師確保対策室長)

 毎年18名定員でございますので、毎年18名おります。

 

(記者)

 分かりました。やっぱり医師不足は続いていると思うんですが、今回の9人の増員によって、どれくらい医師不足が解消される見通しなのかという、そういう数字めいたものは何かありますか。

 

(医師確保対策室長)

 毎年18名、基本的に卒後群馬県で働いておりまして、先ほど知事からお話した144名の方が今働いております。今回増員した9名の方が、例えば令和23年度を見ますと、約100人ぐらいのプラスになりますので、この9名の増員というのは相当な増員に繋がるかなと考えております。

 

(記者)

 分かりました。あとこれ知事にお伺いしたいんですが、今回の制度で年間9人は県内に定着する医師が増える見通しということなんですが、これで県としては地域医療の格差問題とか医師不足に対する対策としては十分なのか、あるいはもっと何かこう、更に踏み込んで考えないといけないとお考えなのか、ご意見をお願いします。

 

(知事)

 これは県が考えてきた対策の1つなので、これはこれでいい方向に向かっていると思うんですけれども、やっぱりこの他にもあらゆる努力をしていかなきゃいけないと思います。例えば、知事就任以来、本当に定期的に医学生とか、若手医師とか中堅医師、あるいは移住していただいている医師の方々と定例の懇談をやってきてですね、その中でいろいろお話を伺いながら、いろんな政策に反映してきました。あらゆる努力をして、医師確保していくということだと思います。でも、これはかなり確実に群馬県で勤務する医師を増やせるという点では非常に有効な対策の1つかなと。でも、これで全部解決すると思ってはいないので、引き続き、いろんな形で群馬県で勤務する医師の方を増やす努力をしなきゃいけない。ここでもご報告しましたが、東京ビッグサイトで大掛かりなレジナビがあって、相当大勢の医学生が集まってきましたけれども、知事で行ったのは私だけでしたし、来年もまたここで相当PRをしていきたいというふうに思いますので、いろんな形でこれからも努力を続けていきたいと思います。

 

●河野デジタル大臣との意見交換会について

(記者)

 この前の3連休中に、高崎のメトロポリタンで河野デジタル大臣を招く形で知事が意見交換会を開催されましたけれど、その時の手応え等ございましたらお願いします。

 

(知事)

 前回か、前々回の会見かなんかでも情勢に対する分析を聞かれてですね、前回に比べるとなかなか厳しいというのは変わっていません。前回は河野太郎候補が、県内では50%以上の党員票を取って、勝ったわけですけれども、今回はそれと比べるとかなり厳しい反応です。ただ、ちょっとブログにも書きましたけれど、私にできることは今一生懸命やっているので、そういう中で、ちょっと直前だったんですけれども、河野大臣の方から「高崎にちょっと寄れるので、党員の方々と話す機会を設けてもらえないか」ということだったので、いろんな方に声をかけさせていただきました。例えば、党員を多く抱える職域団体の会長も相当出ていただいたし、なんか職域団体が、もう方針を決めているってわけじゃないんですけれど、少なくとも、そういった代表的な職域団体の会長の方々には全員会い、河野太郎の話を聞いていただきたかったということからいくとですね、期間が短かった割には約100名、県内でも相当有力な皆さんに集まっていただけたんじゃないかなと思います。それから河野太郎の話はなかなかよかったです。やはり防衛大臣をやり、外務大臣をやり、デジタル担当大臣をやり、今までずっと消費者担当大臣、消費者部門をやって、あらゆる分野、多くの分野で閣僚を経験しているだけあってですね、非常に話には説得力があったと。これは、大きく今の情勢を転換できるような流れには一気にはならないと思いますが、出席した方々からはメールとか電話で「河野さんを応援したい」というふうなこともいただいていますので。それはそれなりに、やった甲斐はあったのかなと思います。情勢としてはですね、何度も言いますが、なかなか厳しいものがありますが、最後まで頑張りたいと思います。

 

●医学部地域枠の増員・新設について

(記者)

 医師確保の関係で伺いたいと思います。まず県外の大学に地域枠を設けるケースは全国で結構あるんでしょうか。

 

(医師確保対策室長)

 他県の状況でございますけれども、全都道府県におきまして地域枠というのは設置をしてございます。本県、今回私立大学3校に設置いたしますけれども、私立大学に地域枠を設置する県が23都府県あります。なおかつ、そのうち複数の大学に設置しているのは13都府県ということで、だんだん少なくなるかなということになります。

 

(記者)

 大学に県外の地域枠を設けるケースは珍しいんでしょうか。

 

(医師確保対策室長)

 基本的にですね、東京都内に設けるケースが多いですので、県外が多いのかなというふうに思います。それから地元に私立の医科大学がある場合は、そこに設けるケースもございます。

 

(記者)

 分かりました。あとこの大学3つはどういう基準で選んだんでしょうか。

 

(医師確保対策室長)

 群馬県内の高校から進学者が多い都内私立大学を選定したところです。

 

(記者)

 貸与資金の関係で、貸与資金を一括返済して、地域枠で入ったんだけど東京に帰っちゃうケースみたいなのがあるというのが、昔記事とかで見たことあるんですけれど、群馬県内ではそういうケースというのはあったりするんでしょうか。

 

(医師確保対策室長)

 現在の群馬大学地域枠だけでございますけども、いわゆる離脱というふうに言ってますけれども、学生中、もしくは卒後10年間働くことが難しいということで、地域枠を離れる方も数名はいらっしゃいます。数はそう多くはないんですけれども、数名はいらっしゃいます。

 

(記者)

 毎年何人かいるような感じでしょうか、それとも百何十人いる中で数名というようなイメージなんでしょうか。

 

(医師確保対策室長)

 そうですね、今まで277名の方が地域枠で群馬大学に入学されていますけれども、そこで10名程度というふうに思っていただければ結構です。

 

(記者)

 ちなみに、正確な数字は10人でよろしいですか。

 

(医師確保対策室長)

 正確に申しますと、合計で14名ということになります。

 

(記者)

 これはなかなか対処のしようがないものなんでしょうか。

 

(医師確保対策室長)

 離脱の事情はいろいろありまして、家庭の事情とか、自分の体調の問題、あとは従事要件への負担感など、いろいろ事情は様々ですけれども、なるべく地域枠の学生には卒後(群馬県内で)勤めていただけるようにいろいろとサポートしておりますけれども、結果的には14名の方が離脱をしているということになります。

 

(記者)

 これは(群馬県としては学生を)ケアはしているけれど、なかなか根本的な対応は難しいというような認識でよろしいんでしょうか。

 

(医師確保対策室長)

 なるべくですね、最後10年間働いていただけるように、入学する前、在学中、卒後もですね、しっかり県と群馬大学の専任医師が面談等を行いまして、サポートをしていますので、それをしっかり今後もさらにやっていくのが大事なのかなと思っています。

 

●一太のふらっとCafeについて

(記者)

 ふらっとCafeについてですが、過去2回を見させていただくと、実現可能そうな提案が結構あったんですが、その後の進捗で具体的に・・・

 

(知事)

 これは知事戦略部長の方から、どうぞ。

 

(知事戦略部長)

 基本的にいただいた意見につきましては、全部を各部局に共有しまして、いろいろ参考にさせていただいています。今、特に力を入れている部分となりますと、最初の6月21日の(ふらっとCafeで意見のあった)「コナンの映画をぜひ群馬県に」というお話、それと、前回、小学生の男の子がポケモンのお話をされましたけれども、ああいった観点、そこの部分は実際実現できるかどうかもちろん分かりませんけれども、今そこに向けて1つ1つ努力をしているというところでございます。

 

●自民党総裁選について

(記者)

 自民党総裁選の関係で、告示されてから、かなり活動が活発化していると思うんですが、お金のかからない選挙にするということで、オートコールの電話連絡が駄目だったり、はがきの郵送が駄目だったりという禁止事項があるんですけれど、その全ての選挙活動を禁止しているわけじゃないので、かえって人力で電話をかけざるを得ないとかですね、むしろお金がかかるんじゃないか、みたいな考え方もあるかと思うんですけれど。そこら辺、実際に河野太郎陣営として活動されている知事としては、この新しい総裁選での何か実感や問題点みたいなところはありますでしょうか。

 

(知事)

 今記者さんが言ったように、他の選挙と違って、特に何かこれを規制する法律ってないので、ある意味なんでもありなんですよね。ですから、これまでの総裁選挙の各地方票を獲得するためのキャンペーンは、相当お金がかかっていたと思うし、そういう意味でいうと、例えばオートコールを基本的にやめるとか、あるいはパンフの郵送にちょっと制限をかけたりとか、これはやっぱり正しい方向だと思います。このブログにも書いた覚えがあるんですけども、河野太郎を応援している身としては、できるだけお金のかからないルールを作ってもらうと。ただ記者さんが言ったように、罰則もないので守らない陣営もあるかもしれないけど、少なくともそういう陣営はちゃんとルールを守っていないという評価を受けるような流れにしてもらえばいいかなと思っています。いずれにせよ、パンフは郵送できないので、うちの秘書とか、例えばお願いしているスタッフが、今、河野太郎のパンフを持ってちゃんと歩いて、いろんなところに配布をしているということもあります。また、電話ではオートコールができないんですけれども、やっぱり電話作戦はみんなやると思うので、電話でお願いはできるので、これにはやっぱりある程度お金がかかるかなと思うんですけれども、少なくとも前回のように、ものすごい大量のパンフレットが郵送されてくるとか、あるいは相当前から大量にオートコールがかけられるみたいなことがないだけでも、とっても進歩だと思いますし、できるだけ総裁選もお金のかからない形でやっていただきたいなと。私はルールを決める側にいるわけじゃないんですけれども、その方がいろんな意味でいいと思います。もう1回言いますが、メディアの皆さんはこれをウォッチされているわけなので、ちゃんとルールを作ったならば罰則がなかったとしても、ちゃんとルール通りにお金をかけないでやっている陣営をしっかり見ていただいて、ルール違反をやっているところは、ちゃんと世の中に分かるようにしてほしいなというふうに感じます。

 

(記者)

 ルール違反をしても、やり抜けてしまうみたいなところの問題点をちょっとご指摘されたと思うんですけれど、オートコールが駄目なので山本事務所の皆さんが人力でものすごく人手がかかるといいますか、かえって大変な思いして電話かけなきゃいけないという、そこら辺の問題点はないんでしょうか。

 

(知事)

 郵送するよりは全然良いと思います。郵送すごいお金かかりますから、パンフレットを郵送するっていうのは。これは47都道府県でやったら、多分大変なことになりますから。オートコールも1つの県じゃなくて、47都道府県でやったら大変なことになるんで、そこにちゃんと制限がかかって、少なくとも郵送をすることは基本的にやめましょうっていうだけでも相当コスト削減になっています。もちろん秘書達は動かなきゃいけないから大変なんですけれども、そうだとすれば、ものすごい人を雇ってやれるようなとこもあるかもしれませんが、群馬県で基本的に、今、河野太郎を応援している国会議員っていないので、基本的には私だけなんで、それも限界がありますが、それでもスタッフが一生懸命ちゃんとルールを守って回っているので、そっちの方がずっとありがたいなというふうに思っています。

 

●医学部地域枠の増員・新設について

(記者)

 医師確保のための医学部地域枠についてです。群馬大学の地域枠が5名増員ということで、これは群大医学部の定員自体も増えるということなんでしょうか。

 

(医師確保対策室長)

 定員についてご説明します。医学部定員につきましては、本来の定員いわゆる恒久定員と言われるものと、医師不足の状況とか地域枠設置などのために認められる臨時定員がございます。今回の群馬大学5名につきましては、2名は臨時定員の増員を国に申請しております。そのうち、まず3名は、もともと恒久定員内に設置しております編入学枠試験というのがございまして、それを地域枠にするものです。国の申請は不要です。編入学枠試験というのは、他の大学卒業後、社会人になった方ですとか、あと現在大学に在学している方を対象とする試験でございまして、群馬大学では恒久定員のうち15名分を、その編入学の枠を持っております。その15名分のうち3名を地域枠の編入学にしていただくという形になります。従いまして、群馬大学の地域枠は、通常の1年生から入学する地域枠が18名から20名、これは臨時定員の増員になります。社会人などが受験する編入学枠は3名新たに設置して、計23名という計算になります。当然、臨時定員はですね、私立の大学を含めて、今、国に申請中ということで、今最終段階中ということで正式の認可は今後になりますけれども、そういう形になります。

 

(記者)

 そうすると、これまで確か記憶上ですけれども、地域枠を増やしていったときは、群大医学部の定員自体も増やすような形で、何か増やしていったような記憶があるんですけれども、そうすると今回については、医学部のトータルの定員は5人に増えるっていう認識なんですけれど。

 

(医師確保対策室長)

 編入学は、もともとの定員を使っていますので、今、恒久定員が105、地域枠の定員で臨時定員が18で、123になります。来年度、国の認可が得られれば、臨時定員の部分の2だけ認められ、125ですね。(そのうち)23が地域枠になります。

 

(記者)

 あと先ほど別の記者さんも質問されていたんですけれども、県外大学の地域枠についてなんですけれども、23都府県という数字がありました。要するに、こういった群馬県が、今回新しくやるような県外大学に地域枠を設けるのは23都府県で実施しているってニュースで書いていいのか、要するに、23都府県ですっていうふうに言っていいのかというところはいかがでしょうか。

 

(医師確保対策室長)

 はい。今言った23都府県の数字につきましては、令和5年度の国の調査の数字でございますので、23都府県は間違いないというふうに考えております。

 

(記者)

 分かりました。知事にもこの件で伺います。過去の選挙などでも、この県外大学の地域枠を使って、医師不足を解消したいという話はされていたと記憶しています。今回この実現に至ったというところで改めて知事の思いをお願いします。

 

(知事)

 これ初めての試みなんですけれど、さっき言ったように、あらゆる手段を講じて、医師確保をやっていくっていうのは、やっぱり群馬県でやるべきことなので、そういう意味では1歩踏み出してよかったのかなと。これからもいろんな知恵を絞って、群馬県で勤務する医師の方を増やす試みをしっかりと打ち出していきたいというふうに思います。ドクターズカムホームプロジェクトを打ち出してから、相当の数の医師の皆さんとやっぱり意見交換をやってますけれども、これも非常に実は意味があって、そこでいろいろ出た提案を政策にしているようなところもありますので、そういうことも含めてですね、レジナビも、さっき医師確保対策室長が言いましたけれど、毎年行って、もっと大勢の方をうまく呼び込もうと思って、真剣勝負でやっていきますので、今回のこれはこれで、先ほど申し上げたとおり、意味のある一歩かなと思っています。

 

(医師確保対策室長)

 先ほどの23都府県の話で。県外じゃなくて、私立大学に地域枠を設けている都府県が23です。

 

(記者)

 そうなんですよね。なので、県外の大学で地域枠を設けているっていう数字は把握されていますか。

 

(医師確保対策室長)

 それはちょっと把握してないです。

 

(記者)

 把握してないってことなんですね。

 

(宇留賀副知事)

 ちょっとそこを1回確認してお答えするようにした方が。

 

(記者)

 そこがちょっと新しいところでポイントになると思いますので。

 

(知事)

 ちょっとしっかりデータを確認して報告します。

 

※会見後、報道機関に対して以下のとおり報告をしました。

  他県の地域枠の状況(令和5年度国調査)

・私立大学に地域枠を設置している県 :23都府県

・県外の私立大学に地域枠を設置している県:15県

 

●自民党総裁選について

(記者)

 総裁選についてお伺いしたいんですけれども、知事は河野陣営を応援されていらっしゃるということですけれども、活動されながら、群馬県のですね、党員票の出方も分析されていらっしゃるのかなと。そういうところで勢いがある陣営はどのあたりでしょうか。

 

(知事)

 なかなか難しいんですけれど、まず私は河野太郎の票が1票でも増えるように、この間もちょっと集会の呼びかけをさせていただきましたけれども、ここからもいろんなチャンネルを使って呼びかけたいと思っています。ですから、河野太郎のために頑張りたいと思っています。それを断った上で言うと、やっぱりこの総裁選が始まる前からいろんな人に聞かれて言ってたんですけれども、高市さんがやっぱり勢いが結構あると。この間、記者さん(知事のブログを)読んでいただいたか分かりませんけれど、前の前のブログに、前回の総裁選のときに書いたブログを掲載したんですよね。その中でも、かなり高市さんが伸びてきてて、最後に頑張らないと本当にひっくり返されたかもしれないみたいなことを経験したので、今回もですね、やっぱり思ったよりも高市さんが強いと。やっぱり高市早苗さんは、党員のハートをかなり群馬県でも捕まえているっていう感じがします。それから、やっぱり小泉進次郎候補も人気があるので、そこも結構(票が)行くんじゃないかなと思いますし、あるいはコバホーク、小林鷹之さんは福田達夫さんとか中曽根康隆さんとかも一生懸命やっているので、ここも結構頑張っているんで、この間言ったように、ちゃんとやらないとですね、相当、河野太郎の順位が下がってしまうような危機感を持っているので、そこは頑張りたいと。それから石破さんも、やっぱり根強い人気があるんですよね。だから、もう1回言いますけれど、河野太郎候補を取り巻く状況は厳しいと思います。トップを取るとすると、やっぱり高市さんとか、小泉さんあたりなのかなという雰囲気はありますね。

 

(記者)

 ありがとうございます。それともう1点なんですが、安倍元首相が、首相時代にですね、萩生田さんですとか岸さんと一緒に自民党本部の総裁室で、統一教会のトップと会っているという報道をしていますけれども、これが総裁選に与える影響、知事はどのようにお考えになりますか。

 

(知事)

 この話は、とにかくしっかり自民党で解決していただかなきゃいけないことなので、朝日の一面の報道は見ましたけれども、ちょっと私自身も事実関係が分からないので、そこはちょっとコメントを控えさせていただきたいと思いますが、ただ、自民党はいろんな理由で、特に国民からの厳しい批判を受ける状況になっているわけですよね。だから、やはりいろんな問題について、国民の側に疑念のある話はですね、しっかりやっぱりこれからも解明をするとか、ちゃんとその国民の皆さんが納得できるように、特に政治とお金の問題なんかそうなんですけれども、そこはしっかりやってほしいなというふうに思っています。いつも言うように、中央政界が混乱しているっていうのは、群馬県にとって、本当に良くないことなので、しっかりこの総裁選を通じて、国民の信頼をですね、取り戻していただきたいなと。そもそも、次の総裁は総理ですから。そんなふうに思っています。

 

●医学部地域枠の増員・新設について

(記者)

 医師確保についてお伺いいたします。ちょっと具体的な話になってしまうんですけれども、先ほど知事はその医師の確保というのが全国的にも下位の方にあるというふうにおっしゃっていましたけれども、具体的にどのぐらい少ないのかというかですね、数字とかですね、あと、今後の見通しみたいなのがどんどん減っていくというふうに思うんですけれども、そのあたりの数字が分かれば。

 

(知事)

 どうぞ。

 

(医師確保対策室長)

 現在、県の方で把握している数字は、令和4年度の12月末時点の数字になります。こちらは県の方で独自調査をした結果になりますが、医療施設従事医師数、医療施設に従事する医師数は4,604人になります。令和2年度の国の調査と比べまして、70人増加したということになっております。

 

(記者)

 今後の見通しみたいなものは出ていますか。

 

(医師確保対策室長)

 見通しというのは。

 

(記者)

 20年後とかですね、そういうような数字っていうのは。

 

(医師確保対策室長)

 まだ先の見通しは立てておりませんで、計画につきましては保健医療計画内に位置づける医師確保計画におきまして、令和6年度から8年度までの3年間の目標医師数は設定してございますけれども、それが4,861人という数字になっています。これ3年後になります。今回の地域枠の新設、増員もそうなんですけれども、その効果が出るのは数年先になりますので、今後改めて、中長期的に確保する医師数については、今後しっかりと検討していきたいというふうに考えております。

 

(記者)

 分かりました。知事がおっしゃっていた、全国的にも下位にあるというのは、何か指標が出ているということなんですか。

 

(医師確保対策室長)

 はい。国の方で、医師偏在指標という指標を出しておりまして、最近の調査によりますと、令和5年度は、群馬県の順位が全国37位ということになりまして、下位3分の1が医師少数県という形になっております。

 

(記者)

 今回この地域枠を受けることができる、この対象者っていうのは、例えば群馬出身者とかそういう方に限ったりするんでしょうか。

 

(医師確保対策室長)

 はい。出願資格につきましては、群馬大学地域枠については、従来どおり群馬県にゆかりのある方としたいというふうに思っています。群馬県に住所がある、群馬県の高校に行っているという方になります。県外の地域枠につきましては、全国から出願可能とする予定でございます。県外出身者の県内定着を期待いたしまして、全国からという取り扱いにしたいというふうに考えております。

 

(記者)

 全国の方にPRすることが必要になっていくと思いますけれども、この辺り知事としてはどのようにしていきますか。

 

(知事)

 はい。まず群馬県は、首都圏でまさに東京に近いにもかかわらず、非常に雄大な自然があって、暮らしやすい、物価も安い、温泉もある、満員電車もない、何かあったら東京にも行けるという状況で、そういう意味で言うと、ここに住居を構えていただくっていうことは、ある意味ウェルビーイングの高い生活ができるっていうことが1つあるというふうに思います。それから、県として、医師確保をものすごく重視しているので、そこは知事としても、やはりここで勤務していただく医師の方々が、誇りを持って仕事ができるような環境整備はこれからもしっかりやっていくと。こういうところはレジナビでもよくお話をしてきました。まさに記者さんおっしゃったように、いつの間にか、いつからかは分からないですけれど、医師少数県みたいになっちゃったんだけど、前の知事の時には、研修医のマッチングが全国最低レベルだったわけですよね。まず、研修医が増えないと、全然数字に結びつかないので、これは努力の結果、初めて100名を超えて、ちょっとわずかな増減もありますけれど、ずっと100名を維持しているみたいな話で。そういうポジティブな面もあるんですけれど、さっき医師確保対策室長が話しましたが、医師の数は増えているんですけれど、増え方は多分他の県に比べて、そんなに高くないと思うので、まだまだいろいろとやらなきゃいけないことがあると思います。今、記者さんが言った20年、30年後の見込みっていうのは、ちょっと今立ててないって話だったんですけれども、そこはちょっとまたよく相談しながら、おっしゃったとおり、人口動態も変わっていくので、その中でその医師の数がどうなっていくのかみたいな話をですね、ちょっと改めて分析をしてみたいというふうに思います。どのみち、日本の人口は減っていきますから。当然、医師の方も減っていくわけで、その中でいかに、できる限りこの状況の中で、医師の方を増やしていく、さらにもっと言うならば、県民がしっかりと医療を受けられる状況を作っていく、その中には、ただ単に医師の数を増やすっていうだけじゃなくて、DXを使った取り組みとか遠隔医療とか、そんなこともいろいろ組み合わせていく、テクノロジーも使ってやっていかなきゃいけないと思うんですけれども。もう1回言いますが、ありとあらゆる方策で、とにかく少しでもこの増加数を増やせるように頑張りたいと思います。

 

(記者)

 1点、医師確保の関係で確認したいんですが、群馬大学でのこの地域枠の制度を開始したのは平成21年ということで、2009年ですから、ちょっと計算が違ったらすいませんが、6年間大学に行って、10年間勤めると、今年度あたりからこの返済免除の満了をされる方が出てくるかなと思うんですけれど。そういった方に対する、例えば追跡調査であったり、あるいは今後のフォローとかケアみたいなことについては、どのようにお考えかお聞かせいただきますか。

 

(医師確保対策室長)

 はい。まさに最初に入学された方が10年目になっておりまして、その後ですね県内に定着しているかとか、そういう部分でしっかり確認をしていきたいと思っております。

 

(記者)

 現状働き続けたいとかそういう調査とかヒアリングみたいなものを行われたんですか。

 

(医師確保対策室長)

 卒後ですね、10年間の条件がございますけれども、県と群馬大学の専任医師と一緒に、定期的に面談しておりまして。どこに勤めているのか、どういう状況かということを面談でいろいろ確認させていただいています。当然10年目の医師につきましても、そういう機会がございますので、今後のキャリアをどうするかとかも含めて、いろいろ確認することになろうかなと思います。

 

(記者)

 この返済(免除)条件が満了するというあたりで、そういった方へのケアに対して知事はどのようにお考えでしょうか。実際、この条件を満たした方、返済(免除)条件である10年間を勤め終わった方を今後定着させるために、何か取り組みをお考えでしょうか。

 

(知事)

 それは先ほどちょっと申し上げましたけれど、結構総合的な要因なんですよね。例えば、中堅医師の方々にお話を聞いてみると、進学校があるかどうかとか、本当に実は総合的な要因なので、我々が分析して、こういうことはちょっと良くなると、より医師の方がここで勤務しやすくなるっていうことを、1つ1つちょっと丁寧に解決していくしかないのかなというふうに思っています。

知事メッセージ

 今日も記者会見(の長さが)45分だったんですが、実は少し前の会見で、皆さんにお話したことがあるんですけれども、いくつかの会議でですね、いろんな県の知事とお話をする機会があったんですよね。ちょっと記者会見のあり方みたいなのもちょっと議論になったんですけれども、知事になってから、こうやって記者会見、毎週やっているんですが、必ず多くの記者の皆さんにここに集まっていただいて、そんなに余分な話をしているつもりはないんですけれども、大体平均45分ぐらいかな、1時間とか、総裁選挙とかなんかいろんな他の問題が出てくると1時間半とか、私がおしゃべりだっていうのもあると思うんですけれども、これ(くらいの長さは)当たり前だと思っています。県もいろんなことをやっているんで、毎回いろんな発信もあると思うんですけれども、(群馬県担当の)記者の皆さんが、かなり真剣に(県政について)報道しようとしてくださっているっていうことが分かりました。県によっては5分とかいうところもあるんですよ、15分とかね、記者会見が。そういうところの方が多いっていうことが分かりました。それから、他の知事のやり方を批判するとかいうつもりも全くないんですけれども、そんなに話すことがないみたいなところもあるらしくて、それは、ちょっと群馬県の常識では考えられないんですけれど、実は、これはどこでも行われているわけではないっていうことがですね、だんだん分かってきました。もちろん県議会、これから(行われる)本会議の答弁、常任委員会の答弁、これはものすごく大事なんですけれども、実は会見でのやりとりっていうのも、ものすごく大事で、ある意味で言うと、これによって知事としてもかなり鍛えられていて、委員会や本会議の質問もそうなんですけれど、この会見で、実はかなり鍛えられているところもあったりとかします。これも他の県とちょっと違うっていうのが分かったんですけれど、一応メディアの皆さんの質問にしっかり答えるために、その都度、担当部長とか担当の幹部が出てきて、ここで答弁するみたいなのっていうのは、実は結構群馬モデルに近いっていうことも分かりました。そういうことで、我々も山ほどいろいろ発信したいことがある中で、ちょっと絞って、できる限り簡潔にやっているつもりなんですけれども、毎回、皆さんがこうやってしっかりと取材に来ていただくっていうのは大変ありがたいので、我々にとって非常に手強い相手でありますが、大変ありがたいと思いますし、だからこそ、いろんな質問についても、我々としては当たり前ですけれども、真剣勝負で対応してきたっていうこともありますし、それについては今後も、緊張感を失わないように頑張っていきたいと思います。イシューによっては、相当大勢の県民の皆さんにも見ていただいているので、県民の皆さんにも、ちょっとそのことは知っていただければなというふうに思っています。

 今日はあまり県民の皆さんに対する四方山話みたいなことをするつもりはありませんが、依然として、ゲリラ豪雨なんかもある不安定な天気なので、先週の会見でも言いましたが、よくテレビとか新聞とかあるいはネットとかもそうなんですけれど、県の出している情報も、よくウォッチしていただいて、ぜひ災害に備えていただければというふうに思っています。今日も大体50分ぐらいになりましたが、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。これにて定例会見を終わりたいと思います。

 

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。