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■日時 令和6年8月22日(木曜日)14時33分~15時08分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事、副知事ほか
記者:記者クラブ所属記者等13人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
令和6年8月22日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
■知事冒頭発言
それでは定例会見を始めたいと思います。記者の皆さんには、高崎市との合同会見がちょっと延びましたけども、引き続きお集まりいただきまして、ありがとうございます。
今週19日の月曜日、皆さんよくご存じだと思いますが、群馬県ゆかりのパリオリンピックのメダリストによる表敬訪問を受けました。午前中はですね、女子レスリングで金メダルを獲得した櫻井つぐみ選手、元木咲良選手にお越しいただきました。2人とも高崎市の育英大学の職員として、ちょっと嬉しいのは、前橋市に住んでおられるってことですよね。まさにその群馬県ゆかりの選手だと言っていいと思います。
午後はですね、フェンシング男子フルーレ団体で金メダルを獲得した敷根崇裕選手、永野雄大選手。それから男子エペ団体で銀メダルを獲得した見延和靖選手も日本を代表する選手です。こういう方にお越しをいただきました。高崎市のNEXUS株式会社に所属するこの3人の活躍も、県民にとっては大変すばらしいニュースだったと思います。
皆さんの活躍は、群馬県民に大きな勇気を与えていただいたと感じていますし、知事として大変うれしく思っています。オリンピックという最高の舞台であらゆる重圧をはね返して見事金メダル、銀メダルを獲得した5人のメダリストの皆さんの努力と精神力に心から敬意を表したいと思っています。
そして来週29日の木曜日にはパリパラリンピックが開幕いたします。ご存じだと思いますが群馬県勢として、陸上競技に唐澤剣也選手、それから水泳には由井真緒里選手、ブラインドフットボールに園部優月選手が出場することになっています。パラリンピックについてもですね、県民の皆さんと一緒になって群馬県勢、選手の皆さんを全力で応援していきたいと考えています。
なお、オリンピック、パラリンピックを盛り上げるために、県庁32階で展示しております、群馬県勢選手の等身大パネルをご覧になっていただいたでしょうか。ご覧になっていない方は、ぜひ足を運んでご覧いただければと思います。それからオリンピックのメダリストの皆さんからですね、表敬訪問していただいた際に、直筆のサインもこのパネルにいただいております。パラリンピック選手のパネルについては、現在準備中ですけれども、来週29日の木曜日に設置する予定です。ぜひ県民の皆様にもご覧いただければありがたいなと思っています。
それでは、会見の中身に移りたいと思います。スライドをご覧ください。今日の会見の主な項目です。本日は、「群馬県公式YouTubeチャンネル『tsulunos』登録者数の推移」と「各SNSでの動画再生回数」について発表させていただきます。
まず「『tsulunos』チャンネル登録者数の推移」です。群馬県庁32階の動画・放送スタジオ「tsulunos」は、開設から5年目を迎えました。県職員の動画制作スキルが向上して、中には340万回以上再生される動画が誕生するなど、県内外に群馬県の魅力を発信し続けています。今回はtsulunosチャンネルについて登録者数の状況をご報告したいと思います。スライドをご覧ください。
チャンネル開設以来、登録者数は毎年1万人を超えるペースで増加しており、今年度に入り5万人を突破いたしました。特に令和4年5月から令和6年7月までの2年間のチャンネル登録者の増加数では、日本経済新聞の調べによると、全都道府県の中で1位ということになりました。動画による情報発信の先駆者ともいえる茨城県とか、あるいは1,400万人もの人口を抱えている東京都を抑えて群馬県が1位だと。これ本当に知事としてはうれしかったんですね。私としてはまだまだ登録者数を伸ばせる余地はあると思っていますが、この時点でこういう状況になっているということは、ここで皆さんにご報告をさせていただきたいと思います。
それではチャンネル登録者数が増加した要因についてご説明したいと思います。スライドをご覧ください。チャンネル登録者数が増加した要因としては、昨年からショート動画に力を入れ始めたこととかですね、あるいは歴史、医療など人気の講座が視聴できるっていうこともあると思います。古代史とか、もう何十万回とか回っていますので。アニメとかダンス、ぐんまちゃん関連動画が充実している。これも実は総計すると何百万回と稼いでます。最も登録者が増えたのはですね、こちらのスライドにある「バツイチ49歳」。この衝撃的なサムネイルのショート動画、皆さんご覧になっていただいているでしょうか。廃業した桐生市内の老舗銭湯に惚れ込んで、埼玉県から移住した人を紹介する内容となっていまして、この動画だけで登録者数が4,627人も増えました。加えて群馬の古代史に関する講座、これ結構相当数字取っています。それから心臓血管センターの不整脈に関する公開講座、それぞれ1,000人以上の登録者数が増加しました。先ほどお伝えしたとおり、この2年間での登録者増加数は、全都道府県で1位というふうになりました。しかしながら登録者数を見ると、茨城県の17万人とかですね、東京都の18万人にはまだ劣っています。チャンネル登録者数は、チャンネルの人気度を示す1つの指標です。まずは茨城県とか東京都に追いつけるように、これからもコンテンツの充実に取り組んでまいりたいというふうに思っています。
続いて群馬県の各SNSにおける動画再生回数です。先ほどのチャンネル登録者数に続いて、群馬県の各SNSにおける動画再生回数についてもご報告をしたいと思います。スライドをご覧ください。
昨年度、自治体が各SNSに投稿した動画の総再生回数を独自に調査したところ、群馬県が総再生回数3,947万回で、全国トップクラスであることが分かりました。というか、知事個人は全国トップだと信じていますが、データを公表してないところもあるので、こう(全国トップクラスと)なっていますけれども、一番だったら普通データ公表するじゃないですか。だから群馬県が一番だと私は信じております。群馬県の総再生回数の内訳ですけども、YouTubeではtsulunosチャンネルが約1,211万回、劇団ぐんまちゃんが約147万回。それからTikTokではtsulunosアカウントが約810万回。それからぐんまちゃんが約1,310万回。一応群馬県知事山本一太も約21万回です。インスタグラムではですね、ぐんまちゃんアカウントが約348万回、Xではぐんまちゃんアカウントが約100万回と、こういうことになっています。昨年度はYouTubeのtsulunosチャンネルでの再生回数、1,500万回を目標に掲げておりました。ここでも申し上げたように皆さん覚えてらっしゃるかもしれませんが、tsulunosチャンネルでの再生回数を見ると目標には達しておりませんけども、YouTube以外にも様々なSNSで発信に力を入れてきました。この総再生回数というのはですね、3,947万回。これはこうした取り組みの結果であって、十分に誇れる数だというふうに考えています。
動画再生回数がトップクラスとなった要因としてはですね、昨年度ショート動画に力を入れたということが大きいというふうに思っています。特に再生回数が最も多かったSNSはぐんまちゃんのTikTokでした。ぐんまちゃんはアニメだけじゃなくて、1,310万回なんですけど、アニメだけじゃなくて、群馬県内の観光地に出かけてダンスしたりとかですね、インフルエンサーとコラボしたりとかですね、いろんな動画で群馬県の魅力を広く発信しています。こうした工夫を凝らした動画によって、動画再生回数において全国トップクラスになることができたというふうに思っています。
私は知事就任以来、群馬県庁をクリエイティブ集団にすると、こういう野望を抱いておりました。これ何度もあちこちで申し上げました。群馬県をクリエイティブ集団にできれば、どの都道府県にも無い強みを発揮できると。大きな強みになるというふうに確信をしていたからです。そのために、県庁32階に動画放送スタジオtsulunosを開設し、県職員の動画制作スキルの向上とか、多くの人に見てもらえる動画の研究に努めてまいりました。こうした取り組みの積み重ねが今回チャンネル登録者の増加数、都道府県第1位とかですね、動画総再生回数全国トップクラスと。こういう成果に繋がったと。このことはさっき申し上げましたが、知事として本当にうれしく思っています。担当部局も、県職員のみんなにも頑張っていただいたということです。
群馬県としては、多くの人に視聴してもらえるように、今後もバラエティに富んだ動画コンテンツを制作して、トレンドを押さえて効果的に群馬県の魅力を発信してまいりたいと考えています。私からは以上です。皆さんから何かご質問があればお受けしたいと思います。
●自民党総裁選について
(記者)
早速案件外で恐縮なんですけれども、(自民党)総裁選について伺います。ブログにも知事は記載されていますが、今回の総裁選は10人を超える議員が意欲を示す中で、小林鷹之議員であったり、閣僚経験が少ない議員の方も総裁に選ばれる可能性があるというところで、まずその所感と、あとは知事の長年のご友人である河野議員も、26日にも出馬表明する方向で調整という報道もありますけれども、ご本人からどういうお話が、もしあればというところと、応援される意向はというところで・・・。
(知事)
今度の総裁選挙については、ブログにも書いて、実は何人か記者の人から、結構笑いながら連絡がきたのですけれど、本当に漫画「ワンピース」みたいになってきて、ゴール・D・ロジャーみたいに岸田首相が辞めて、総裁選に日本のすべてがあると、(総裁を)やりたいやつがいたら手を挙げろみたいなことを言ったので、いろんな海賊団(候補者)が、ラフテル(総裁の座)を目指して、船を出した(出馬を表明した)みたいな状態になっていて、自民党の政治家が長かった自分としても相当興奮しています。なぜなら、初めて、誰が勝つか分からない総裁選挙になったということで、これはものすごくある意味インパクトがあるのかなと思っています。
それから、どなたが20人集めて出馬されるのかはまだ分かりませんが、先頭を切って出馬表明をしたコバホーク、小林鷹之前大臣のことはとても好きですし、コバホーク嫌いな人いないので、49歳でしたっけ。小泉進次郎さんも出れば40代2人ということなので、まさに40代総理みたいな時代になってきたのかなと思うし。閣僚経験が不足しているとか、まだ外交ができないとか、そんなつまんないこと言う必要ないと思うんですよね。こんなに変化の大きな時代なんだから、じゃあ閣僚やっていればいいのかって話じゃないですか。だから、これは本当に場合によっては40代総理が誕生してもいいと思うし、いつも言っているように、ものすごく変化の激しい何が起こるか分からない時代だからこそ、新しい感覚を持った人が、船長(総裁)になるのがいいと思っているので、他に出ておられるベテランの人達も素晴らしい人達ですが、コバホークとか、小泉進次郎さんが若いから経験不足みたいな、そういう見方をする必要はないと思います。どんどん頑張っていただいて、40代総理いいんじゃないかなと思いますね、個人的には。
それから、これもブログに書いたんですけれども、河野太郎デジタル担当大臣が立候補するときは、これはもう必ず河野大臣を応援したいと。これも総裁選挙に向けてブログのシリーズを書こうと思ったんですけれど、忙し過ぎてなかなか書けないんだけど、なんで河野太郎が総理になるのが日本のためになるのかというのは、30年、40年見続けてきた私の言葉として発信していきたいなと思っています。なかなか出馬表明しないので心配してたんですけれども、今日お昼食べてるときに、河野太郎から電話がありました。それで、「一太さん」とか言うから、河野太郎大臣から電話がきたので、いつ出馬表明するんだみたいな話をして、これ以上言いませんよ、これ以上は。いつ出馬する、早く出馬表明してくれみたいなこと言ったんですけれども、まあ分かりませんが、おそらくは近々に出馬表明するんじゃないかなと、報道等によると。河野太郎に言ったのは、出馬表明したら、もちろん必ず応援する、ぜひ頑張ってほしいと。群馬県は、少なくとも群馬県知事である自分は河野太郎一本で応援していくということだけ伝えました。あと細かいことは言いませんが、いつ出馬するかというのは、報道によれば、そのうちちゃんと出るんじゃないかと信じていますので、ぜひ出てほしいと思うし、やっぱりその自民党にはすばらしい人たちが、これからそれぞれ、例えば林さん、スーパー頭いいから、林官房長官。もうすごいなって昔から思っていて、同期でしょ。齋藤さんも本当素晴らしいと思うし、あと加藤元厚労大臣も素晴らしい、すごくいい方で、いいと思うし、齋藤健さんも、やっぱり本当にエースだと思うし、高市さんも、安倍元総理を一緒に応援してきた仲間なんで、ぜひ頑張ってほしいなと。皆さんそれぞれ素晴らしいと思いますけれど、本当に自民党を変えられる、日本を変えられるのは河野太郎しかいないと。これは、やっぱり30年付き合ってきた自分の確信なので、ぜひ河野太郎大臣には早く正式に出馬表明してもらって、来週の記者会見では、河野太郎を応援しますと言えるようにしてほしいと思っています。もうこれ以上はやめておきます。
●tsulunosチャンネルの登録者数について
(記者)
まず案件内でtsulunosの登録者数なんですが、5万人を超えたのはいつになりますか。
(知事)
これは知事戦略部長の方から説明させてください。
(知事戦略部長)
5万人を超えたところでございますが、令和6年7月に5万人を超えまして、本日現在で約5万4,200人になっております。
●ぐんまちゃん家について
(記者)
ぐんまちゃん家の関係で伺います。今週発売の週刊現代で、ぐんまちゃん家をめぐる記事が掲載されました。そこでは宇留賀副知事から、ぐんまちゃん家の契約終了に関して原状回復費用などとして5,000万円を支払うというお話があって、委託先の田園プラザ川場側が交渉で1億3,000万円の補償を求めたというような内容が記載されていました。
昨年5月の会見でも1度話が出て、そこでは細かい点について知事からの言及はなくて、担当課に確認した次第ですが、改めてこの事実関係について伺えればと思います。
(知事)
ありがとうございます。週刊現代の記事についてなんですけども、まずですね、私はちゃんと週刊現代の記者の方の取材を受けました。そもそも、この記事を書いた方は結構著名なジャーナリストだっていうこともあるし、あと誰がどんなねらいで、どんな記事なのかって分からなかったけれど、やっぱりちゃんとぐんまちゃん家について聞きたいって言われたので、必要なことはきちっと事実を少しでも伝えなきゃいけないと思ったので取材を受けたと。ぐんまちゃん家の話だと思っていたので、記事になって、こういう形で、山本知事VS(自民党の)長老みたいな、こういうふうに描かれるとは全く思っていなかったので、それは結構驚きました。いろいろあるんですけれど、ただね、マスコミはコントロールできませんよね。皆さんもそうですけれど、そもそもメディアはコントロールできないので、それはもう言っても仕方ないことだというふうに思っているんです。それは、正直言うと、なるほどこういう見方もあるのかなというふうにちょっと感じたし、どこまで事実なのかっていうのは、どこを取材をされて書かれたのか、事実関係は分かりませんが、自分の知らない事実もあって、こういう見方もあるんだなというふうに思いました。
ただ1つだけ、少しクレームをさせていただいたのは、記事の最後の方に、群馬県には利権構造みたいのが残っていて、長老県議と結びついているっていうような一節があったので、これはやっぱり私の言葉として書かれていたので、こういう表現は使っていないので、それは記者の方に連絡をして、記事の中身はもうジャーナリストの見解だからしょうがないと思うんだけど、これはやっぱり言ってないので、それは訂正を求めました。相手がどういうふうにあれするのか分からないけれど、ここは違うので、こういう言葉使っていないので、訂正を求めたということです。それが全体ですよね。
それからあと、ぐんまちゃん家の件について言うと、少なくともぐんまちゃん家の件について私が言ったことは、すでにもう発信していることですよね。つまり、県議会の本会議で穂積県議に多分このことを質問されたときに、ほとんど同じようなことを言っているので、あれについて何か事実関係でおかしいと思ったようなところはなかったんですけれど、ただですね、正直言ってちょっと気になったところは、なんか群馬県側とのいろんな交渉について、録音した記録があるっていうことが書いてあって、そういう録音記録があるということは、本当にそういう存在があるのかっていうのは知らないし、そもそも1度も聞いたことがないということですよね。ただ、非常に生々しく書いてあったんですよね。一応、この交渉については、メモはかなり細かく残っているので、見て、かなり厳しいやりとりだなと思っていたんだけど、やっぱりこの週刊誌を見ると、相当な勢いで言ったみたいに書いてあったから、それは当時の担当者を呼んでいろいろ話を聞きました。それで、そもそも、その中身については両方にいろんな言い分があるのかもしれないけど、かなり激しいトーンで、机を叩くとか、怒鳴るとかいう感じだったというふうに聞いたので、改めて当時関わっていた人に聞いてみたら、率直にどう感じたか聞かせてほしいって言ったら、「ものすごく驚いて、ものすごく恐怖を感じた」と言うから。それを聞いて思い出したのは、宇留賀さんも同席してもらった会合も、同席していないのもあるかもしれませんが、その同席してもらった会合の後、宇留賀さんの方から報告があって、いやいろいろと話をしたんだけど、かなり厳しい口調で言われているので、結構県職員の人が、すごく精神的にプレッシャー感じるんじゃないかと。そこはちょっと気をつけた方がいいっていうのを宇留賀さんに言われたので弁護士を立てることにしたんだなっていうことを思い出したんですよね。もう1回言いますが、そのトーンとか分からないですよね、聞いたことないから。だけど、もしこういうことが本当だとしたら、極めて不愉快ですよね。県としてどういう対応を取るのかっていうのは、これはちゃんと弁護士の先生とも相談しながらやらなきゃいけないと思うんですけども。やっぱりですね、県職員は公務員なので、もちろん行政だって失敗したりとか、そういうところは例えばこうやってメディアの皆さんからいろんな指摘を受けたりする、これ大事なことじゃないですか。あるいは県議の方からもいろんな意見が出たりとか、いろんな人たちからいろんな意見があって、やっぱり何か不備があったりとか、いろいろ間違ったことがあればそれはしっかり受け止めて、修正していくってことだと思うんですよね。だけど、もちろん県職員だって完璧じゃないかもしれないけど、大体お正月に2年連続でですよ。正月からほとんど全員動員で豚熱とか、あるいはその鳥インフルの関係でみんな出動してるわけじゃないですか。当たり前って言うかもしれないけど、県民のためにね、先頭に立って頑張っているわけですよ。しかも今回のことは、それぞれ立場は違うのかもしれませんけど、私としっかり相談しながら、知事の方針をちゃんと受けながらこういう交渉していく中で、例えばね、怒鳴られた、机を叩かれた、びっくりした、恐怖を感じた、これはあってはならないことだと思う。申し訳ないけど個人的には極めて不愉快です。これやっぱり改めて文章をもう1回見て、当時そこにいた人の話を聞いて思ったのは、これこそまさに、私の考えですよ個人的な意見を言えば、これこそまさにカスタマーハラスメントでしょう。カスハラだと思うんですよ。だから、このことを機会にですね、やっぱり群馬県もしっかりカスハラの条例をやりたいと。
大体最近やっぱりね、JRの高崎駅で駅員の人がなんか酔った乗客みたいな人に怒鳴られている場面も見たし、あるいは(高崎市の)オーパのスーパーのところで(店員が)すごいクレームをつけられてた状況を見てね、消費者が何かいろいろと文句っていうかおかしいところがあれば、それは例えば民間会社だって、公務員だってそれはちゃんと受けなきゃいけないと思うんですよ。だけどそれはやり方っていうのがあると思うんですよ。それは相手の人格を否定するとか、驚いて恐怖を感じたとか、そういうことをやってはならないということなんで、今日よく質問していただいたと思うんですけども、これを契機にですね、群馬県はカスハラの条例制定を本気で考えたいと思うし、知事として、これから県議会にそのことをよくお伝えして、ぜひこの条例制定やりたいし、できるだけプロセスを加速したいなと思います。ちょっと興奮しましたけども、冷静に考えて、やっぱりちょっとこれひどいんじゃないかなというのが私の個人的な感覚です。
(記者)
事実関係として、原状回復費用として5,000万円の提示をして、1億3,000万円を求められたみたいなところは。
(知事)
事実関係は、私の感覚で言うと、間違ったところはないと思っています。でも、そのこともちゃんと確か報告をしているので、どこで報告したのか、委員会なのか、本会議なのかわかりませんけれど、きちっと我々は報告しているので、あの中で例えばぐんまちゃん家のやりとりについて、私が違和感を覚えたところはありません。一応、その雰囲気はわかりませんよ。ただ、細かいメモは見たことがあるので、こういう工程で、群馬県として交渉してきたということはちゃんと聞いているので、そこから見て、私は何か事実関係がおかしいと思ったところはありません。ただ、いま言ったように、そういう状況だったということは、そこまでだったということは分からなかったし、ただ当時宇留賀さんからそういう報告があって、弁護士を立てることにしたことも思い出したんだけど、もう1回言いますが、そこにいた人たちがものすごく驚いたとか、怖くて、恐怖を感じたとか、こういうのを改めて聞いてですね、もう1回言いますと、個人的に、県としてどうするかというのはちょっと弁護士の方と相談しなきゃいけないと思うけれど、極めて不愉快ですね。
(記者)
分かりました。その関連で「少なくとも10年はやる、できれば長く続けてほしい」というふうに言われたとおっしゃっていますけれど、群馬県としてそういう約束をしたということはありますか。
(知事)
それは、まず一切残ってなかったですよね。向こうからは多分そんなような趣旨の話もあったということなので、向こうが持っているんだったら、出てくるかと思ったけれど、出てこなかったじゃないですか。これも県議会で言ったけれど、じゃあ10年やるというんだったら、文書は残っているか、残っていないですよね。それからその、向こう側との交渉とかいろんな(やりとりの)中で、そういう話を聞いたことがあるのか、記録があるのか、県側は当時の担当者に聞いてもないんですよ。ただ、別にその根拠は、我々はないと思っているんですよね。なんか、知事から末永くやってほしいと言われたと。前知事のインタビューが出ていて、大澤さんに決して何の恨みもないけれど、そこまで言うんだったら、ぜひ聞きたいですよね。あなたは口約束したんですかと、10年やってもいいと。あなたは、ずっと末永くやってほしいとこの方に言ったんですかと。ぜひ言ってほしい。もし10年と言えるんだったら、言えますか。5年契約をやっているところ、10年でと、そんな未来永劫のこと普通言えますか。それからそう思っていたんだったら、何で契約しなかったのかというのも、ぜひ聞いてほしい。だって、週刊誌の中身、何度か見ましたけれどね、私はそう言ったと書いてないじゃないですか。そうだったとしたら、本当に口約束でもしたんだったら、ぜひそれを教えてほしいし、残っているんだったら示していただきたいと思いますよね。やっぱり人間の言葉は重いから、そこは正直言って、はっきりさせてほしい、何と言ったのか。もう1回言います。我々がどんなに調べても、そういう事実や証拠はありませんでした。向こうからも一切提示されませんでした。ちょっとこんな強く言う必要ないんですけれど、すいません。うちの県庁職員がそんな目に遭ったと思うと、すごい感情的になっちゃうので、こんな言い方して申し訳ありませんが、冷静に言って、そういうことは、我々はなかったと思っています。
●カスタマーハラスメントに係る条例制定について
(記者)
あと1点、今の質疑の中でカスハラ条例の話が出たので、いつごろ制定したいとか。
(知事)
それはわからないけれど、やっぱりやらなきゃいけないと。いろんなところからちょっと要請を受けてましたけれども、やっぱりこのことが今回出て、改めてその状況を確認して、県庁職員がものすごく恐怖を感じたっていうことを受けて、やっぱりこれはやんなきゃいけない、どのみちやんなきゃいけないと思うんですよね。今の社会状況の中では。このことを踏まえて、県議会の皆さんにもこれからよくお願いをして、条例はぜひできるだけ早く制定するようにしたいと思います。
●立憲民主党代表選について
(記者)
来月の自民党総裁選の報道が毎日出ていますけれども、野党第1党の立憲民主党も代表選が行われます。立憲民主党の代表選をどのようなご関心を持って見ているかというのを、まずお願いいたします。
(知事)
立憲民主党は立憲民主党で、やっぱりこういうことを言うとまた領海侵犯みたいな、知事なのにとか言われるかもしれませんけれど、個人、政治家としての感想を述べれば、やっぱり野党も、ある程度力がないと健全なせめぎ合いができないと思うので、頑張ってほしいなと思います。個人的に言うと、申し訳ないんですけれど、圧倒的に自民党の総裁選挙の方に関心が高いかなと思いますが、これはこれで、野党がしっかりするということは大事かなと思って見ています。
●群馬県スポーツ賞顕彰について
(記者)
もう1点、冒頭にフェンシングとレスリングの五輪の選手の表敬という話がございましたけれども、メダル授与の選手に対する県スポーツ賞顕彰の検討状況について、可能な範囲でお聞かせください。
(知事)
まずは担当者の方から、スポーツ局長。
(スポーツ局長)
メダリストに対してのスポーツ賞顕彰については、先週の記者会見でも少しお話があったかと思うんですけれども、検討しております。メダリストの方には授与する予定ではおります。ただ、この後パラリンピックも来週から始まりますので、そちらの方を受けた後で、また詳しいことについては調整していきたいと考えております。
(知事)
やっぱりさっきも申し上げたとおり、群馬県ゆかりの選手がこれだけ頑張って、メダルを取られたりして、県民に勇気を与えたと。これについて、我々として、どういう気持ちを示せばいいかというのは、ちゃんと考えなきゃいけないということで、状況は今、スポーツ局長が言ったとおりです。
最後に、知事の方から県民の皆さんに少しお話をさせていただければと思っています。今日はですね、前半、後半に分けてやったんですけれども、堤ヶ岡飛行場の構想がまとまったということで、富岡市長さんと共同会見をやらせていただきました。30分ぐらいと思っていたんですけれども、1時間に延びました。そこはやっぱり記者の皆さんからいろんなご質問をしていただいたということだと思っています。
先ほどメディアの話が出たので申し上げますが、基本的にメディアは、私も20何年間、政治家をやっていますけれども、メディアをコントロールすることはできません。コントロールされるような存在でもいけないと思っているので。やっぱりその親しいジャーナリストというのは、20何年間も政治家をやっていたらいますけれど、やっぱりみんなそこはジャーナリストとしての矜持みたいなものを持っていて、そこは逆に言うと、メディアは権力をチェックするところに意味があるのであって、そこは常に健全な緊張関係がなければいけないと思っています。だからこそ、いろいろ皆さんから難しい質問とか、ちょっと何でこの質問をされるのかな、みたいに思うときも正直あるんですけれども、やっぱり記者の皆さんのお考えも、これを見ている県民の皆さんにも、もちろん分かっていただきいと思いますが、ここに集まっている記者の皆さんの背景には、県民がいる、国民がいるということなので、この会見は本当に真剣勝負でやってきました。こちらにとって難しい話があったとしても、丁寧に誠実に知事として答えてきたつもりです。でも今日もこうして長くなっても、これだけ大勢の記者の皆さんにいていただけるというのは大変私はありがたいと思っておりますし、これからもこの会見は真剣勝負でいきたいと。他の県の知事はよく分かりませんけれども、ちゃんと正確に答えるために、毎回、担当部長も同席させて答えていますし、その時に答えられないことについてはちゃんと調べて、記者の皆さんに返すようにしていると。このことだけは申し上げておきたいと思いますし、この会見はこれからも真剣勝負で、皆さんももちろん真剣勝負で来られていると思うので、真剣勝負でやっていきたいと。このことは、県民の皆さんにも、そういう状況なんだということはお伝えしておきたいと思います。
それからもう1つですね、今回tsulunosの動画の話をしました。いろんな意見があってもいいんですけれども、tsulunosを作るときにはいろんな意見があって、例えばこんなお金をかけて作って、閑古鳥が鳴くとか、ほとんど使われなくなるんじゃないかとかね。他の県の例えばネットテレビの例も出されて、いろいろと心配された県議会の方もいたし、県庁職員がコンテンツを作るなんて、出来っこないとも言われたんですけれども、そういうご批判をいただくのは大変ありがたかったと思っていますし、そういうことを頭に置きながらやってきたんですけれども、ちゃんとこうやって県民の皆さまに成果を見せられたと。ちゃんとデータを持ってですね、群馬県の動画の再生の伸びというか、チャンネル数の伸びは日本一ですから。動画の再生回数もトップクラスと言ったんですけれど、全体で言ったらおそらくナンバーワンだということで、ちゃんとこうやって成果が出ているということを本当にうれしく思っています。今日ちょっと会見では言わなかったんですけれど、1つ皆さんにわかっていただきたいのは、他の県のことはいいんですけれども、例えばいろんなところで、動画チャンネルをやる、あるいはネットテレビをやるみたいなところはですね、相当自治体から、ある意味で言うとお金が出ているわけですよ。あるいは場合によっては、そういう専門の会社に委託したりしているわけですよ、何億円とか払ったりして、群馬県はやっていませんから。群馬県は、県庁職員が中心になってやっているんです。もちろん企画によっては、いろいろ広告会社が入ったりとか、いろんなところにお願いしたりするところもありますけれど、主力は県庁職員ですから。そういう意味で言うとね、私はこのtsulunosの動画の再生数の増加はとっても誇らしい。なぜなら、コストパフォーマンスでは圧倒的に群馬県がトップですから、それもぜひですね県民の皆さんにお伝えしたいし、今、当たり前のようにtsulunosで県庁の担当部の若い職員がああいう機材を使っていますけれど、当たり前じゃないんですよね。やっぱりどんどん進化して、本当にプロみたいに使えるようになってきたと。だから、もう何度も言うように、群馬県が目指していた、県庁の中にクリエイティブ集団を作ると。これ以上の強みはないというところで、そこに向かって今進みつつあるということをですね、せっかくなので、最後にもう1回、県民の皆さんにアピールをさせていただいてこの会見を終わりたいと思います。記者の皆さんには何度も言いますが、高崎市長との合同会見もあったので、随分長い時間になってしまいましたけれども、こんなに大勢、いつものとおり最後までご出席いただいたことを感謝申し上げて、定例会見を終わりたいと思います。ありがとうございました。
( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。