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■日時 令和6年8月8日(木曜日)14時02分~14時36分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事、副知事ほか
記者:記者クラブ所属記者等13人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
令和6年8月8日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
■知事冒頭発言
3.tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト2024
それでは定例会見を始めたいと思います。ご存じの方も多いと思いますが、パリオリンピックのフェンシングで高崎市のNEXUS株式会社所属の見延和靖選手が男子エペ団体で銀メダルを獲得しました。そして、敷根崇裕選手、それから永野雄大選手が男子フルーレ団体で金メダルを獲得いたしました。特に、オリンピックの男子フルーレ団体で、日本が金メダルを獲得するのは今回が初めてということになります。日本は世界ランキング1位ということで、王者としてのプレッシャーに耐えながらの闘いだったと思いますが、見事その重圧をはねのけ、快挙を成し遂げました。皆さまの鍛え抜かれた剣さばきは、県民に夢と希望とエネルギーを与えてくれました。皆さまのさらなるご活躍を期待しております。また、本日早朝に行われた陸上男子3,000m障害の決勝でも、株式会社SUBARU所属の三浦龍司選手が8位入賞ということで大健闘されています。パリオリンピックも残すところ、あと4日ということになりました。群馬県関係だと、女子レスリングに育英大学所属の櫻井つぐみ選手と、元木咲良選手、それから、男子4×100mリレーに館林市出身の柳田大輝選手が出場することになっています。ぜひ県民の皆さまと一緒になって、選手を全力で応援してまいりたいと思います。
話は変わって、昨日7日の水曜日、駐日ベトナム大使館で開催された友好推進功労者表彰式に出席してまいりました。ベトナムのソン外務大臣から「ベトナム首相表彰」を授与されました。私が群馬県知事となって以降、3回ベトナムを訪問したほか、昨年には、ファム・ミン・チン首相が来県され、シャトル外交が実現いたしました。また、昨年多くの県内企業団とともにベトナムを訪問し、群馬県とベトナムの経済的な結びつきを強化してまいりました。加えて、毎年ベトナム交流祭を開催し、ベトナム人県民と日本人県民の交流も推進してまいりました。今回の受賞では、こうした取り組みが評価されたというふうに考えています。なお、表彰式には菅義偉前総理も出席され、友好勲章を受賞されました。表彰式のあとに行われた夕食会では、ソン外務大臣をはじめとするベトナム政府の幹部、ヒエウ駐日ベトナム大使などと約2時間にわたって、幅広い話題で意見交換を行わせていただきました。今回の受賞を契機に、群馬県とベトナムの関係を一層深めてまいりたいと考えています。
それでは会見の中身に移ります。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。本日は、「ぐんま次世代映像クリエイターコンペ」、それから「tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト」、「PoliPoliGovの意見募集第16弾」について発表します。
まず「ぐんま次世代映像クリエイターコンペ」です。群馬県では、近未来構想の1つにクリエイティブの発信源を揚げています。県内での映像制作の支援や人材育成などに取り組んでいるところです。この一環として、このたび、新たな取り組みを実施しますので、ご報告をしたいと思います。スライドをご覧ください。このたび、「Gunma Next Generation Filmmaker Competition 2024」を開催いたします。このコンペは若手映像クリエイターに群馬県を撮影地や舞台とした、短い映像作品「ショートフィルム」を作成してもらって、その独創性やストーリー性などを競わせるというものです。このコンペの一番の特徴は、クリエイターの育成を主眼に置いているということです。まず、応募の対象となるのは、将来的に第一線で活躍する意欲のある若手映像クリエイターです。18歳以上であれば、居住地、国籍などは問いません。皆さまにはショートフィルムの企画を提案してもらって、審査を終えて10組のクリエイターを選考します。選定されたクリエイターには、制作資金として100万円を支援するということにしたいと思います。加えて、ぐんまフィルムコミッションによるロケーションの相談や撮影許諾支援、こういった制作サポートも行います。さらに、国際映画祭での受賞経験もある審査員と事務局スタッフが、企画構想段階から編集、完成まで、作品のクオリティをより高めるサポートを行います。最終的には、完成した10作品を審査し、大賞を決定するという流れです。そして今回、審査委員長には、映画監督としても活躍されている俳優の奥田瑛二さんに務めていただくことになりました。奥田さんは、日本人で初めてモントリオール世界映画祭の審査員も務めた方です。募集はすでに開始しておりまして、9月2日の月曜日の正午まで受け付けております。申し込み方法の詳細はスライド記載のいつものとおりですが、QRコードから専用ホームページをご確認ください。クリエイターの育成を主眼に、映像制作にかかる支援金や制作サポートまでを行うコンペ、これはあまり例がないんじゃないかなと思っています。このコンペを通して、世界へ飛び立つような映像クリエイターを群馬県から輩出していきたい、そのように考えています。また、若手映像クリエイターに、群馬県の撮影環境や充実した支援体制に触れてもらうと。このことで群馬県をぜひ好きになってもらいたいという狙いもあります。それが将来的なクリエイターの集積にも結びつくと考えています。ぜひ意欲ある映像クリエイターの皆さまからの応募をお待ちしております。
3.tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト2024
続いて、「tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト2024」です。こちらも近未来構想の1つ、クリエイティブの発信源を実現するための取り組みです。スライドをご覧ください。このたび、子どもたちにクリエイティビティを発揮してもらう場として、tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト2024を開催いたします。これは、昨年に続き、皆さん覚えていらっしゃると思いますが、2回目の開催ということになります。このコンテストは群馬県内に在住または県内の学校に通っている小中高生を対象に、「デジタルゲーム」、「3DCG」、「2DCG」、そして「デジタル映像」の4つの部門に分けて作品を募集いたします。このコンテストの最大の特徴は、全部門で生成AIを使用可能としているところです。当初から生成AIを使用可能としている、自治体主催のコンテストは、群馬県だけとなっています。また、コンテストの審査委員長にはひろゆきさんを迎えています。各審査委員も第一線で活躍するクリエイターの方々に務めていただくことになっています。こうしたクリエイターの方々から直接助言をもらえる、これもこのコンテストの魅力の1つだと捉えています。そして、協賛・後援には、Netflixをはじめ、デジタルクリエイティブ業界の名立たる企業に加わっていただいております。これまでに一流のクリエイターや企業の協力を得て、開催されるコンテストですと、これはやはり群馬県だけじゃないかと思います。作品の募集は、昨年度同様、前期と後期で分かれておりまして、前期については、8月19日月曜日から9月29日日曜日までとなります。後期募集については、決まり次第改めてお知らせいたします。応募方法など詳しくは、いつものとおり、このスライド記載のQRコードから、tsukurun公式ホームページをご覧ください。昨年度は、前期後期合わせて、延べ98件の作品の応募がありました。昨年度も審査委員長を務めていただいたひろゆきさんからは、「センスや発想力が素晴らしい」と、こういう言葉をいただいています。群馬県としては、このコンテストから、子どもたちらしいユニークなアイデアや豊かな感性に富んだ作品が数多く生み出されることを期待しています。
最後に、PoliPoliGovによる意見募集です。スライドをご覧ください。群馬県では、令和4年度から政策形成や地域課題の解決に多様な意見を取り入れ、官民共創により取り組むためのオンライン上のプラットフォーム「PoliPoliGov」を活用しています。そして、このたび、第16弾の意見募集を開始します。そのことを今日はご報告したいと思います。今回のテーマは、「行政手続きの『こうなったらいいな』」。これを募集したいと思います。昨年度の県民幸福度アンケートでは、行政手続きにおける県民のデジタル化に対する実感が44.6ポイントだったんです。この数値から、デジタル化による県民の利便性向上については改善の余地があると私たちは考えています。これまで、群馬県では県民と接点の多い市町村に対して、行政手続きのデジタル化という点について、強力に支援してまいりました。今回は、より県民目線でのデジタル化を進めるために、行政機関などの手続きに関する困りごとや、「こうなったらいいな」というアイデアを皆さんから直接お寄せいただきたいと思っています。いただいたご意見は、可能なものから速やかに実現していくなど、今後の施策の参考にしたいと考えています。意見募集は今日から開始いたします。9月30日月曜日まで受け付けています。スライドに記載されているQRコードとか、PoliPoliGovのサイトから簡単に投稿できるようになっています。ぜひ多くの方々からのご意見をお待ちしております。私からは以上です。ということで、今回はちょっとコンパクトに報告させていただきました。ここからは皆さんのご意見といいますか、ご出席しているメディアの皆さんからのご質問を受けたいと思います。
●ぐんま次世代映像クリエイターコンペについて
(記者)
まず案件内のショートフィルムコンペのことで伺います。これは初めてということでよろしいんですよね。
(知事)
そうです。初めてです。
(記者)
ショートフィルムということですけども、大体何分ぐらいとか、そのフィルム自体の上限の時間とかは決まっているんでしょうか。
(戦略セールス局長)
今回、今年度初めての事業ということで実施をさせていただきます。ショートフィルムということで、こちらが応募要項等で、ある程度お知らせをしておりますのは、3分から10分程度のショートフィルムということで今回は募集をさせていただいております。
(記者)
それと、年齢の制限等ですけれども、18歳以上で居住地は問わないということですが、何かこれも上限はあるんでしょうか。
(戦略セールス局長)
特に上限というのは設けておりません。基本的には、居住地、国籍、性別、こういったものをすべて条件的には撤廃すると。なるべく多くの方に、幅広く、このコンテストに応募をしていただきたいと。そういう思いから、このような要件にさせていただいております。
(記者)
もう募集を開始しているということですけども、これはいつから始まっていたんですか。
(戦略セールス局長)
募集自体は、今回は8月1日から始まっています。
●ベトナムのソン外務大臣との夕食会について
(記者)
ベトナムのソン外務大臣との夕食会のことでお伺いします。ブログでも拝見しましたが、何かすごく面白い情報もいくつか入られたということも書かれていましたけれど、具体的に何か、どういった点が・・・
(知事)
面白い情報が出たのは、自由な懇談会の中なのであえて細かいことは申し上げませんけれど、ソン外務大臣の趣味とか、なかなか普通だと聞けない話とか、そういう話題が結構出たので、そういう意味で言うと、いろいろ面白い情報があったということです。でも、こうやって首相表彰やセレモニーが行われた後に、こういう夕食会をやって、懇親を深めるってすごいいい流れだったと思いますし、さらにベトナムとの関係が近づいたような気がします。1人でも多くのベトナム政府の高官の方と、しっかり繋がっていくということが大事なので。(ソン外務大臣は、)非常に優秀でお人柄のいい方だったんですけれど、またベトナムへ行ったときには、ソン外務大臣にもできればお目にかかりたいなと思っています。
●パリオリンピックについて
(記者)
冒頭のメダリストの関連なんですけれども、過去に金メダルをとった方には県民栄誉賞の授与などがあったケースもあるんですが、今回についてはどのようにお考えでしょうか。
(知事)
担当部から、まずはどうぞ。
(スポーツ振興課長)
世界的規模、全国的なスポーツ競技において優れた成果を上げるなど、スポーツの振興について功績のあった選手に対しましては、群馬県スポーツ賞の顕彰を行っているところでございます。これまで、前回の東京オリンピック・パラリンピックをはじめ、オリンピックやパラリンピックで活躍された選手等につきましては、群馬県スポーツ賞、同じく顕彰を行っているところでございます。今回のパリオリンピック・パラリンピックについても、大会終了後、授与に向けて検討を進めていく予定でございます。
(知事)
今言ったように、大体その前例に従って、しっかり我々としての感謝とか、県民として大変これは誇りに思うべきことなので、それを伝えていきたいなと思います。
●銅線等の窃盗について
(記者)
県内でも養鶏場とか、太陽光設備などの銅線が盗まれる事件が多発しています。金属の窃盗を予防するための条例制定なんですけれども、共同通信社の調査、取材では警察庁も都道府県警に条例制定の必要性を検討するように指示しているようです。他県では金属類の買取りの許可・届出制とか、売り手の身分確認を義務づけるところがあるようですが、県としての対応、条例制定等についてお願いします。
(知事)
これもまず担当部から、どうぞ。
(環境森林部長)
銅線の窃盗については警察の所管ですけれども、当部(県環境森林部)でも、銅線を含む使用済み金属などの再生資源物について担当しているので、お答えしたいと思います。
まず、受け止めですけれども、犯罪は断じて許すことができないと考えています。
とりわけ今回のような県民の生活や事業活動に支障を生じさせるものについては、なおさら許しがたいと考えております。憤りを感じております。今、銅線の窃盗被害は群馬県内でも、それからまた近隣県でも増加していますので、今回被害に遭った事業者と同様の事業を行っている皆様には、ぜひ警察や業界団体内での注意情報等も活用して、防犯対策を講じていただくことをお願いしたいと思います。
今、記者さんがおっしゃったとおり、他県では条例制定の動きもありますけれども、群馬県としても抑止策が必要と考えています。群馬県よりも事件が多く発生している千葉県や茨城県について、千葉県ではもう条例が制定されて来年の1月1日から施行ですし、茨城県については既存の条例の改正について今準備中ということです。群馬県についても、盗品の流通を防ぐための規制等について、今、環境森林部と県警が連携して検討しているところです。
(知事)
環境森林部長も言いましたけれども、本当に許しがたいことで、これで結構養鶏場の鶏が死んだり、太陽光発電に影響が出たりしているんですが、断じて許せないと思っています。これは必要な対策をしっかり県警と協力しながら取っていこうと思います。
それから、群馬県より被害が深刻な千葉県とか茨城県が条例をしっかり制定しているということなので、よくその動きを見ながら、今お話がありましたけれども、盗品の流通を防ぐ規制とか、そういうことも群馬県としてしっかり検討していきたいと思います。
(記者)
犯罪抑止には条例制定が必要じゃないのかなというふうに思うんですけれども、ハードルとなるようなことがあるのであれば、どういうところがハードルで、どうそこを超えていくかみたいなところを教えていただければと思います。
(環境森林部長)
そうですね、犯罪の防止については警察が主体ですので、そこは警察としっかり連携して、何が課題になっているかを突き詰めて考えていかなくてはいけないと思います。いろいろ他県の犯罪の現状とか、そういったことも踏まえて(警察側で)検討していると思います。私ども(県環境森林部)の立場からすると、金属スクラップヤードの条例制定を他県ではやっていますけれども、犯罪の防止という観点ではなくて、環境森林部なので、環境保全の観点から、ヤードの規制についても今調査研究しているところです。これについても、先ほどの条例制定の課題、ハードルについては、やはり実態を踏まえた上で、客観的事実を積み重ねて検討していくことが必要だと思っており、県警の方も同じように動いていると思っています。
●お盆期間の知事のスケジュールについて
(記者)
来週は会見等がありませんけれども、知事の夏休みについて、もし予定等をオープンにできるものがあれば教えてもらえますでしょうか。
(知事)
はい。夏休み、考えてなかったです。そうか、夏休みとってもいいのかなって、今、記者さんのお話を聞いて思ったんですけど。今お盆だから、最近は新盆回りみたいなものは、コロナがあってできなかったんだけど、今年は何日間かはしっかり新盆回りをしたいということで、むしろ仕事のことが今ちょっと浮かんできたんですが、どっかでうまく休みをとれるようにしたいというふうに思います。やっぱり、そろそろ休みをちゃんと取らなきゃいけないかなと思って、よく秘書課とも相談してみます。
●ぐんま次世代映像クリエイターコンペについて
(記者)
発表案件からで、クリエイターコンペとクリエイティブコンテストについて質問です。知事が就任されてから、一貫してそういったクリエイティブ分野において、若い世代にアプローチしていくスタンスというのは非常に感じているところです。改めて、今回2つのコンペ、コンテストの発表がありましたけれども、知事としてその世代にアプローチしていくねらいや思いというのをお聞かせください。
(知事)
まずは担当部、どうぞ。
(戦略セールス局長)
今回、2つのコンペ、コンテストを開催させていただくわけなんですけれども、やはり群馬県はクリエイティブの発信源を目指すという非常に大きな目標に向かって、知事以下進めているわけなんですけれども、クリエイティブ人材の育成というポイントは非常に全国的にも大きな課題として挙げられております。群馬県は令和4年3月にtsukurunをオープンさせ、また来年の夏にはTUMO Gunmaがオープンするというような環境の中で、これとはまた違った視点で、今回のコンペ、またコンテスト、基本的には県内の小中高生、また県外を含む大学生、社会人の方、こうした幅広い層に対して多くの作品を集めると。基本的にはクリエイターとしての才能を発掘をして、それを開花させるというようなことが1つ大きな目標としてございます。まさに人材を育成するという点では、そうしたtsukurunやTUMO、これだけに留まらず、新しい才能を発掘するというような視点も非常に大事ではないかというふうに考えて、このような事業に取り組んでいるというようなところであります。
(知事)
ブログにもちょっと書いてあるんですけれど、先週から今週にかけて、2つ会議に出たんですよね。1つは、福井県で行われた全国知事会。それからもう1つは、基本的にクローズだったんですけども、みなかみで行われた楽天主催のビジネスカンファレンスということなんですが、はっきり分かったことはですね、デジタルクリエイティブ産業を作りたいというのは、群馬県の独自の試みであって、相当インパクトがあるんですよ。これには結構みんなすごく関心を持っているし、特に今回、全国知事会とか、あるいはみなかみのカンファレンスでも、(他県の)知事と一緒になる機会があったんですけども、これ群馬県ならではの独自の発想なんですね。群馬県はクリエイティブの発信源を目指すっていうことで、まず1つはデジタルクリエイティブ産業というものをここで作りたいと、そのデジタルクリエイティブ産業を支える人材を、tsukurunとかTUMOとか、群馬県にしかない仕組みで育成していきたいと。そうやってエコシステムを作って、デジタルクリエイティブ産業の拠点になりたいっていうのは、これは本当に群馬県ならではのまさに群馬モデル、群馬構想なので、いかにアピーリングな構想であるかっていうのはですね、今回2つの会議を通じて細かく議論は言いませんが再認識をしました。
そういう流れからいくと、戦略セールス局長が言ったように、我々が目指すクリエイティブの発信源、ものを作る人みんなが「群馬県で作りたい」と思うと。それから群馬県からこれからのデジタルクリエイティブ、エンタメを支えていく、こういう新しい発想を持ったクリエイティブ人材をつくっていくってことから言うと、まさにその流れに沿った2つのコンテストかなと思っているので、担当部局から、こういういろいろな良いアイデアがどんどん出てきていいなと思います。
それからやっぱり、奥田瑛二さんに審査委員長を務めていただくというのはすごくいいと思うんですよね。こういうところから、本当に未来のクリエイティブを支えていく人たちが出てくるんじゃないかと思うし、これがまた、制作資金100万円ということでそんなに大きなあれ(金額)ではありませんけれども、何かこう登竜門になっていくっていうのは、群馬県の目指すべき世界とぴったり合致したとてもいい取り組みかなと思っています。
●知事と町村長との意見交換会について
(記者)
今日でしたっけ。町村長と会合があったと思いますけども、その知事の受け止めといいますか、どういう話ができたか、感想などいただければと思います。
(知事)
町村長との会議はですね、2時間。他の県のことはよくわからないんですけど、今回全国知事会やみなかみカンファレンスとかを通じて(感じたのですが)、群馬県は結構独自のことをいっぱいやっているんですよね。庁議みたいなことを毎週やって、30分知事がしゃべっているっていうところはないんですよね。当たり前だと思っていたことがそうじゃないってことがわかったんだけど。もちろんどこの知事もやっているかわかりませんが、2時間取って、一応真剣勝負でやってるっていうことは、町村長には伝わっているんじゃないかと思うんですよね。それでイシューごとに分けて、例えば林業についてとかね。
経済活性化策、地域振興策についてとかを分野ごとにやっているんですけど、2時間、例によってすべて私の言葉で説明をするということでですね、それなりに毎回いろいろ難しい話もあるんですけども、各市町村が考えてることがよくわかるし、またそれについて県がどう見てるかっていうことも伝わると思うので、これはこれでとても貴重な機会だと思っています。
自分が市町村長との連携が大事だって言っているので当たり前なんだけど、少なくとも群馬県政においていまだかつて、知事が2時間、町村長と議論をして、すべての質問に自分の言葉で答えるってことはなかったと思うんですね。だからこれはこれで評価されてると思うので、市長会(との意見交換会)は年に2回やってますけど、町村会は1回ですけども、これはこれでしっかり続けていきたいなというふうに思います。
●8月7日の大雨による被害について
(記者)
おそらく担当部署(からの回答)になるかと思うんですが、昨夜ですね、下仁田町付近で大雨が降って、記録的短時間大雨情報が出たと思います。当社の方でも警察署とかに電話してみると、道路の通行止め等もあったと聞いてます。現状県が把握している被害等わかりましたら教えていただければと思います。
(知事)
危機管理監の方から説明させたいと思います。
(危機管理監)
今ご質問の、昨日の大雨の関係ですけども、時間帯と時間の長さはバラバラなんですけども、県内で昨日のうちに12市町で大雨警報が発令されていました。特に夕方過ぎは東毛を中心に、埼玉県でも大雨となっていましたけど、それと連なるような形で東毛で大雨が降ったのと、あと下仁田町で記録的短時間大雨情報が発令されたと。これは今年県内で初めてだと思うんですけども、それで一瞬緊張が走ったっていう感じだったんですけども、結果としますと、人的な被害はなくて、例えば太田市、下仁田町では床下浸水が(市町からの速報段階では)1件ずつあったとかですね、あとは道路の冠水があったり、あるいは、県内の鉄道も一時運転を止めたとかそういうような影響ありましたけども、特段大きな人的な被害がなかったということで、ちょっと安心したところです。
(記者)
道路の被害は国道254でしたっけ、そこで通行止めが続いてるような話を聞いているんですけど、その道路の状況はいかがでしょうか。
(危機管理監)
東吾妻町ですとか、あと下仁田町、それから嬬恋村でですね、法面が崩落して道路がちょっと通れなくなっているという事例がありまして、特に東吾妻町では、県への報告があるところでは12カ所あるっていうことで、それはもう朝から復旧に当たってると思いますので、順次開通していくかなと思っております。
●知事と町村長との意見交換会について
(記者)
先ほどの町村長との意見交換の関連で伺うのですが、その中で懇談項目に子宮頸がんワクチンについての項目も入っていたと思うんですが、あれは知事から町村長に何か協力とかを呼びかけた形になるのか、ちょっとやりとりを教えていただければ。
(知事)
それは議論したというよりも、最後に知事の方からのお願いっていうことで、HPVワクチンで今、群馬県がやろうとしてる群馬モデルの取り組みについて説明し、これについて町村長の協力を呼びかけたと、こういうことです。
●銅線等の窃盗について
(記者)
先ほどの(別の記者からの)質問で出てきた銅線窃盗に対しての予防措置の条例の検討なんですけど、多発しているので、もし条例を改正なり新規につくるということだったら早いほうがいいかもしれないっていう話になると思うんですが、先ほどの検討で、例えば、今年度内に何か条例制定に向けた動きも今後あり得るのか、そういう時期的なお話を教えていただけますでしょうか。
(知事)
どうぞ、環境森林部長から。
(環境森林部長)
今規制について、何が一番有効なのかということも含めて検討していますので、今この場で確たることは申し上げられませんが、ただこれだけ被害が頻発していますので、早いに越したことはないと私どもも考えております。
(知事)
記者さん言ったように、これは我々も非常に問題意識を持っているんですけども、何をやったら一番いいかということをよく考えなきゃいけないですよね。他がやってるからすぐやるっていうのではなくて、それぞれ例えば、千葉県とか茨城県の方がさらに被害は深刻なんだけど、群馬県の場合はどうかとか、各県の事情がまったく同じじゃないから、よくそういったことも踏まえた上で考えたい。条例の制定という可能性も含めて、よく検討していきたいと思います。今何が有効なのかということを、いろいろと県警とも相談しながら検討しているところです。
それでは最後に、県民の皆さんに少しお話をさせていただければというふうに思います。先ほどもちょっと記者の方のご質問にお答えをしましたが、先週から今週にかけて2つの会議に出席をしてきました。全国知事会でもいろいろ各都道府県の知事とお話する機会がありましたし、そのあとのみなかみ町で行われたビジネスカンファレンスにも、実は2人の知事が来たってことでいろんな議論する機会がありました。
群馬県はですね、かなり独自の取り組みをやっているということが改めてよくわかりました。先ほどご質問があった、デジタルクリエイティブ産業の創設っていうのは、これ本当に群馬県ならではの考え方なんですね。群馬県はクリエイティブの発信源を目指しているってことで、今日も2つの非常に独自のコンテストについてお話をさせていただきましたが、もう皆さんもご存じのとおり、群馬県の主要産業はですね、SUBARUのマザー工場もあるっていうことで、自動車を含めた製造業なんですよね。このものづくりは群馬県の強みなので、もちろんこれからも大事にしていく。これはもう製造業を大事にするというのは当たり前です。当然、観光とか農業もこれも群馬県にとっては大事なんですが、県としてはですね、新たにもう1つの産業を作りたいと。デジタルクリエイティブ産業ということで、ここでも何度も申し上げていますが、いわゆるITスタートアップみたいなものから、いわゆるクリエイティブ産業、エンタメ産業まで全体を網羅したコンセプト、これをデジタルクリエイティブ産業と呼んでいるんですけども、ここから次々にいろんなまたイニシアティブが出てくるんですが、すでに前橋市内でやっている、デジタルクリエイティブ人材を育てる、子どもたちが無料でデジタルクリエイティブ分野のいろんな学びができる場所も作っています。また、日本で初めてアルメニア発祥のデジタル機関のTUMO、この間調印式をやったんですけども、いよいよもう来年にはスタートをいたしますし、そういう群馬県がいろんな独自の試みの中で、まさにデジタルクリエイティブっていう新しい分野で先頭に立とうとしてると。そのことを改めて、今日は県民の皆さんにお伝えをしておきたいと思いますし、これからまたTUMOが高崎のGメッセ群馬の中にオープンします。その他いろんな展開もありますので、ぜひ楽しみにお待ちいただければと思っています。
町村長との会議の中で、インフルエンザとかコロナが流行っているっていう話もありました。先月の会見で、コロナが少し流行っているのでぜひ対策をっていう話をいたしましたが、また暑い日も続きますので、どうか皆さん体調には十分気をつけていただきたいと思います。先月も申し上げましたが、これはもうコロナ対策はもう基本的にずっと同じです。必要ならマスクをしていただくとか、こまめな手洗いをしていただくとか、こういうことに気をつけて、ぜひお元気にこの夏を過ごしていただければと思います。ということで、メディアの皆さんには、今週も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。これで今週の会見を終わりたいと思います。
( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。