ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 知事のページ > 令和6年度第14回定例記者会見要旨(7月18日)

本文

令和6年度第14回定例記者会見要旨(7月18日)

更新日:2024年7月18日 印刷ページ表示

■日時    令和6年7月18日(木曜日)14時03分~14時50分
■会場    記者会見室
■出席者  県:知事、副知事ほか
      記者:記者クラブ所属記者等16人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和6年7月18日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料 (PDF:1.34MB)


会見項目

■知事冒頭発言

 1.はじめに

 2.県営住宅の家賃等誤徴収

 3.HPVワクチンの理解促進と接種機会の拡大

 4.ぐんま天文台25周年記念事業

 5.一太のふらっとCafe

 6.「湯けむり国スポ・全スポぐんま2029」の開催内定

■質疑応答

■知事メッセージ


知事冒頭発言

1.はじめに

 それでは定例会見を始めたいと思います。早速ですが、会見の中身に移ります。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。本日は「県営住宅の家賃等誤徴収」や「HPVワクチンの理解促進・接種機会拡大」、それから「県立ぐんま天文台開館25周年記念事業」などについて発表させていただきます。

 

2.県営住宅の家賃等誤徴収

 まず「県営住宅の家賃等誤徴収」についてです。県営住宅の入居者の皆様から徴収している家賃について、算定方法に誤りがあり過大に徴収していることが判明いたしました。これによって入居者の皆様をはじめ、これまで県営住宅をご利用いただいた方々には大変ご迷惑をおかけしました。知事としてお詫びを申し上げたいと思います。それでは、この問題について詳しくご報告をいたします。スライドをご覧ください。

 まず、県営住宅の家賃は入居している世帯の年間総収入から必要な控除を行った上で算定をしています。この算定方法について、先月6月28日付で国土交通省より算定方法に誤りが生じている自治体があるため注意してほしいという事務連絡がありました。これを受けて、群馬県の家賃算定方法を確認したところ、世帯の収入から一部「老人扶養」や「特定扶養」など必要な控除を行っておらず、家賃を過大に徴収していたことが判明いたしました。次のスライドをご覧ください。

 過大徴収となる例を1つご紹介します。老人扶養の控除漏れの場合です。夫である名義人が70歳で所得は48万円、そして同居する妻の所得が200万円の世帯です。この場合、老人扶養控除として10万円の所得控除しなければならないところ、控除していませんでした。その結果、本来の家賃が1カ月当たり19,100円となるべきだったのが、22,000円となってしまい、ここに過大徴収が発生していました。

 こうした過大徴収を繰り返さないために、現在入居している方、全7,442世帯の令和6年4月から6月までの家賃を点検しました。この間に過大な徴収があったのはそのうちの35世帯で、過大徴収の総額は567,000円だということがわかりました。1世帯当たりで見ると1カ月当たり1,300円から21,800円の家賃を過大に徴収していたことがわかりました。いつから誤っていたのか、なぜ誤った算定方法を適用していたのか、そして令和5年度以前も含めた対象世帯数や、過大徴収の総額については現在調査中です。

 次に、過大徴収した家賃に対する今後の対応についてです。次のスライドをご覧ください。誤りのあった家賃については、8月分から適正な家賃に訂正いたします。また、今まで過大徴収した家賃は速やかに調査を行った上で、早期に返還を行いたいと思います。返還にあたっては現在入居中の方については、職員が個別に訪問して経緯を説明し適正な家賃と今後の返還に関するご案内をする予定にしています。すでに県営住宅を退去している方については、可能な限り転居先を調査し、対応してまいりたいと思います。

 今回の過大徴収は、県民の皆様の信頼を損なう、決して起きてはならないことだと考えています。群馬県としては、過大徴収の全容の解明と、過大に徴収した家賃の返還に全力を注いでまいります。

 

3.HPVワクチンの理解促進と接種機会の拡大

 続いて、「HPVワクチンの理解促進と接種機会の拡大」についてです。子宮頸がんは、全国で毎年1万人以上の多くの方々がかかっている病気です。3千人近くの方が亡くなっている「がん」ということです。しかしながら、ワクチンで予防できる「がん」でもあります。そして、その予防にはHPVワクチンが非常に有効だということが知られています。国内ではHPVワクチン接種について積極的な案内を控えていた時期がありました。その後、有効性と安全性が確認され、積極的な案内が再開されましたが、いまだ諸外国と比べて接種が進んでいないのが現状です。そこで群馬県では、新たな取組を実施しますので、この会見でご報告をしたいと思います。

 この度、8月から9月を「HPVワクチン理解促進の集中取組期間」と定めさせていただきました。そして全国初の取組を含め、「群馬モデル」といえる事業を強力に推進してまいります。HPVワクチンの接種には、小学6年生から高校1年生相当の女性を対象とした「定期接種」と、それから1997年度から2007年度生まれの女性を対象とした「キャッチアップ接種」というものがあります。いずれの接種も無料ですが、今年度は「キャッチアップ接種」の最終年度であって、来年度になると無料接種が受けられなくなってしまいます。加えてHPVワクチンは複数回接種する必要があり、すべて終えるには初回から6カ月程度の期間が必要となります。本年度中に接種を完了するには9月までに初回接種を受けていただかなければなりません。そのため、夏休み期間にも重なる8月から9月を集中取り組み期間と定めて、接種機会の拡大と理解促進に向けた周知啓発に取り組むことといたしました。それでは具体的な取組についてご説明いたします。スライドをご覧ください。

 まず、接種機会の拡大のため、「ショッピングモール接種」というものを実施いたします。これは全国初の取組となります。9月22日日曜日の午前11時から午後5時まで、イオンモール高崎2階のイオンホールに臨時接種会場を設置いたします。接種を受けられるのは県内在住の女性で、小学6年生から高校1年生相当の方、そして1997年度から2007年度生まれまでの方となります。いずれも、これまでHPVワクチンを接種したことがない方が対象となります。接種には事前予約が必要となります。いつもの通りですけども、このスライド記載のQRコードから群馬県のホームページをご確認いただきたいと思います。

 なお、会場では事前予約が不要な「ワクチンコンシェルジュによる無料相談会」も実施いたします。HPVワクチン接種に対する疑問点や不安の解消の他、身近な医療機関のご案内もできる仕組みになっています。接種の予約をされなかった方もぜひお気軽にお立ち寄りいただきたいと思います。

 次に、「理解促進のための動画配信」についてです。スライドをご覧ください。HPVワクチンの理解促進のため、オリジナルキャラクターと産婦人科専門医によるアニメーション動画を作成しました。動画のキャラクターボイスには人気声優を起用しています。主人公である高校1年生の娘役には古賀葵さん、主人公の母親役は、柚木涼香さん、そしてナレーションには三木眞一郎さんにお願いをしました。動画はHPVワクチンの有効性や安全性に関する正しい知識が理解できる内容となっています。かつて報道された重い副反応など、様々な情報への疑問や不安を解消できるものになっています。動画は群馬県公式YouTubeチャンネルtsulunosで本日から配信を開始いたします。スライド記載のQRコードからぜひチェックしていただきたいと思います。これらの他にも様々な取組を実施いたします。次のスライドをご覧ください。

 まず、「医療機関の接種時間の延長」です。ショッピングモール接種の実施時期に合わせて、県内5地域で医療機関の接種時間を延長します。9月の土曜午後を中心に特別枠による接種を実施いたします。平日に特別枠を設けている医療機関もあります。特別枠の接種は、対象地域以外にお住まいの方々にもご利用いただけますので、この機会にぜひご活用いただきたいと思います。

 続いて、「指定医療機関のマッピングサイト開設」です。HPVワクチン接種に対応している医療機関の情報をオンラインの地図上で簡単に調べることができるマッピングサイトを本日開設いたしました。地区ごとの検索にも対応している他、先ほど申し上げた接種時間の延長を実施している医療機関の検索もできるようになっています。

 さらに、気軽に相談ができるよう、群馬県公式LINEアカウント「群馬県デジタル窓口」から利用できる「LINE相談窓口」も開設いたしました。LINE相談窓口はチャット形式で気軽に正しい情報を調べることができます。また、専門的な内容にも対応できるように、産婦人科専門医によるメール相談も可能になっておりますので、ぜひお気軽にご利用ください。

 この他にも、啓発リーフレットの配布、各種メディアやサイネージを活用した周知啓発など、様々な取組を積極的に実施してまいります。県民の皆さんにはこの機会にHPVワクチンの正しい情報に触れていただき、理解を深めていただきたいと思っています。これらの取組の詳細は群馬県ホームページでご覧いただけます。スライド記載のQRコードから、ぜひご確認いただきたいと思います。

 なお、今回の事業の実施にあたっては、臨時接種会場としてスペースを提供いただいたイオンモール高崎、各地域の医師会など多くの皆さんにご協力をいただきました。知事としてこの場を借りて心から感謝を申し上げたいと思います。

 県としては、県民の皆さんの命と健康を守るため、今後もHPVワクチンの理解促進、定期的ながん検診の重要性の発信など、子宮頸がんの予防対策にしっかり取り組んでまいります。

 

4.ぐんま天文台25周年記念事業

 続いて「県立ぐんま天文台25周年記念事業」です。ぐんま天文台は、平成11年7月21日に高山村に開館いたしました。今年で25周年を迎えます。有効口径150cmの大型望遠鏡や太陽を観測できる望遠鏡などを備えています。これまで79万人を超える方々にお越しいただきました。この度25周年記念事業を行いますので、ご報告をしたいと思います。スライドをご覧ください。

 まず、開館記念日である7月21日の日曜日には、身近な素材でオリジナルの望遠鏡を製作するワークショップを実施いたします。参加は無料です。どなたでも参加可能です。また、この日に来館いただいた方には漏れなく25周年オリジナルグッズなどをプレゼントいたします。そして9月1日の日曜日には、国立天文台の本間希樹(ほんま まれき)教授をお招きします。宇宙の大きな謎の1つであるブラックホールに関する特別講演を本間教授に行っていただく予定です。本間教授は史上初めてブラックホールの撮影に成功した方です。今、最も注目を集めている天文学者の1人です。特別講演の会場は前橋市の群馬県生涯学習センターで、参加無料となっています。また講演の様子は群馬県公式YouTubeチャンネルtsulunosでもライブ配信いたします。大変貴重な機会ですので、多くの方々にご覧をいただき、壮大な宇宙の神秘というものを感じていただきたいと思います。記念事業の概要は以上です。

 この他にも天文台では、天体写真のギャラリー展示とか、開館当時の画像のスライドショーの投影なども行う予定です。各イベントの参加方法などの詳細は、スライド記載のQRコードからぐんま天文台のホームページをご覧いただければと思います。ぜひとも多くの方々のご来館をお待ちしています。

 

5.一太のふらっとCafe

 続いて、「一太のふらっとCafe」についてご報告したいと思います。一太のふらっとCafeは、県民の皆さんに群馬県庁にふらっと来てもらって、知事と自由に意見交換をしていただくという趣旨の企画です。こういう企画を行っている県は、たぶんどこにもないと思うんですよね。先月21日に実施した第1回目には30組以上から応募があり、そのうちの3組の方とふらっと会話をさせていただきました。スライドをご覧ください。そして、この度第2回目の開催が決定しましたので、参加者の皆さんの募集をしたいと思います。開催日時は8月29日木曜日の18時からです。場所は群馬県庁31階のソーシャルマルシェ&キッチンGINGHAMです。知事とリアルで話したいという方であれば、知事とぜひ話したいことがあるという方であれば、もう誰でも参加可能です。定員は3組で、1組当たり3名以内での応募をお願いしたいと思います。意見交換は1組当たり15分、その様子は群馬県公式YouTubeチャンネルtsulunosなどでライブ配信を行います。参加者の募集は本日から8月5日の月曜日まで受け付けたいと思います。申し込み方法など詳細はスライド記載のQRコードからご確認いただければと思います。こちらの方でも、ぜひ多くの皆さんのご応募をお待ちしております。

 

6.「湯けむり国スポ・全スポぐんま2029」の開催内定

 最後に1つ報告をさせていただきたいと思います。昨日17日水曜日、公益財団法人日本スポーツ協会の理事会において、「湯けむり国スポ・全スポぐんま2029」の開催が正式に内定となりました。県庁の入口のところに掲げられた大きな懸垂幕を皆さん見ていただいたと思います。

 これに伴い、昨日私と平田教育長、それから群馬県スポーツ協会の遠藤会長の3名で一緒に上京して、日本スポーツ協会の遠藤会長から内定通知書を受け取りました。受領の際、私からは「湯けむり国スポ・全スポぐんま」が大勢の方々に感動を与え、そして大勢の県民の皆さんの記憶に残るようなすばらしい大会にしたいということを申し上げました。加えて、群馬県の選手たちの競技力の向上に繋がるような新しい形を作っていきたいと。目指すのはコンパクトな国スポなんですけれども、その中でもしっかり競技力の向上にも結びつけたいという考えを全国に向けて発信をさせていただきました。

 群馬県としては、「湯けむり国スポ・全スポぐんま」が「湯けむり」のように熱気が湧き上がる、熱戦が繰り広げられるものになることを期待しています。そして、来県される選手や関係者の皆さんに、温泉とか食とか観光とか、群馬ならではの魅力、これをぜひ感じていただきたいと思いますし、また我々としても温かいおもてなしで皆さんを歓迎したいと考えています。2029年の開催まであと5年ということになりました。大会の成功に向けて、県民の皆さんはもちろん、市町村、あるいは競技団体、関係者の皆さんと力を合わせて、準備にしっかりとベストを尽くしていきたいと思っています。私からは以上です。何かご質問があればどうぞ。

 


質疑応答

●HPVワクチンの理解促進と接種機会拡大について

(記者)

 HPVのワクチン接種についてなんですけれども、知事がおっしゃった「群馬モデル」ということについて、どういった取組であるのかというのを知事からご説明いただいてよろしいでしょうか。

 

(知事)

 わかりました。まず担当部から話をします。

 

(感染症危機管理室長)

 「群馬モデル」ということでご質問いただいております。今回、HPVワクチンの理解促進それから接種機会の拡大ということで、群馬県の方でいくつかの事業を用意させていただいております。HPVワクチンにつきましては、かつての報道等の影響もありまして、接種がなかなか進んでいないというような状況もございますので、県といたしましては、まずは知っていただく、理解をしていただく、そして、不安を払拭できるような情報を提供する、そして、接種したいと思った方が接種できるような環境を提供していく、そういったことを一連の流れで提供させていただければということで、各種事業を用意させていただいております。

 その中には全国初となりますショッピングモールでの接種ということも盛り込んでおりまして、そういった一連のパッケージでの取組を「群馬モデル」というふうに言わせていただいております。

 

(知事)

 はい。付け加えることはありません。完璧な答えです。

 

●国スポの開催について

(記者)

 国スポについてなんですけれども、6月に知事が他県の知事の方々と開催の弾力的運用などを求める要望書を手渡されている中での開催になります。先ほどコンパクトな大会というお話もございましたが、目指す新しい国スポの形っていうのを示す機会にもなるかと思いますがどういった形が望ましいですか。

 

(知事)

 まず担当部からお話をして、そのあとでコメントします。

 

(スポーツ局長)

 群馬県で開催する国スポですが、2029年ということであと5年になっております。(開催)3巡目も含め(開催)2巡目の最後の方の開催県についてもなんですけれども、この後どのように、持続可能な時代にあった大会にできるかということを皆さんで協議しているところであります。昨日は内定ということで、5年後の国スポが開催されることになります。群馬県の開催については、群馬県らしい大会にしていきたい「コンパクトな」っていうことがコンセプトになっているかと思いますが、それだけではなくて、中身の方を重視して、未来に繋がる、競技力向上に繋がるような大会にしていきたいと考えております。

 

(知事)

 今お話があった通りですが、やっぱり時代がどんどん変わってきているわけですよね。時代の状況も。例えば群馬県で言うと、5年後に国スポが開催されるってことになると、あかぎ国体から46年ぶりになるわけですよね。例えば群馬県の国スポを見ても、半世紀前と今では全く大きく事情が変わってるわけですよね。だからもう、そもそも国スポのあり方みたいなこと自体も見直していかなければいけないと。これは多くの知事の共通の思いだと思うんです。

 これは記者さんご存じの通り、村井全国知事会長から国スポの見直しの提案があって、全国知事会の中でもいろんな議論を始めたところなんですけども、やっぱりかなり多くの知事は、問題意識を持っているわけですよね。国スポ自体をやめるべきだっていう人も中にはいるわけですけど、私は国スポはしっかりやっていけばいいと思うんですが、やはり群馬県らしいコンパクトな国スポ、つまりね、多くの知事の話を聞いてると、国スポをやることによる財政負担、あるいはその人的負担、これがものすごく大きいと。それに見合う、例えば経済効果みたいのがなかなか無いということで、今のやり方だとなかなかみんな苦しいと思っている。

 それから施設整備についても基準があって、この基準を満たすためにやっぱりかなり財政的負担が必要だったりすると。こういうことで今、遠藤会長含めて、国スポのあり方を少し見直していただくっていうことで、3巡目からみたいになっていたんだけど、2巡目の後半に開催する、例えば鳥取県や群馬県も含む7県くらいの知事が一緒になって、平井知事のリーダーシップのおかげで、一応我々の意見をまとめて、遠藤会長にもお伝えをして、遠藤会長の方も、2巡目の後半の県のいろんな主張も可能な範囲で取り入れていただくような流れでいま多分議論していただいていると思うんですね。

 ですから、どういう国スポを目指すのか、コンパクトな国スポ、主催県だからものすごくお金を使って他県から選手を集めてきて、無理矢理順位を上げるようなことはしない国スポ。それよりは、やっぱりその例えばスーパーキッズプロジェクトみたいな形で、子どもたちの競技力をしっかり向上させる、あるいは科学的な様々なデータ、テックを使って、しっかりと競技力を向上させるような新しい形の国スポ。例えば、今までのような財政負担、人的負担がなくても、結果として県民の皆さんに感動を与える、あるいはみんなの記憶に残るような国スポ。もっと言うならば、これから新しい時代に多くの知事が、今の国スポはやっぱり形を変えていかなければいけないっていう中で、やはり未来の姿を示せるような国スポ、群馬県の国スポって注目されてるんですよ。コンパクトな国スポっていうコンセプトを立てただけに。そういう意味で言うと、これも群馬モデルとして、スポーツ局長はじめみんなすごく頑張ってくれているんですけど、やっぱり将来、本当に群馬モデルと言われるような、そういう大会を目指していきたいなと思います。

 もちろん、しっかりと準備していくにあたってはさっきも言いましたが、市町村の思いもしっかり酌んでいかなきゃいけないし、あと競技団体の皆さんもそれぞれ本当に情熱を持って、それぞれの競技の振興に取り組んでこられているので、こういう方々ともしっかり協力をしながら、話し合いながら、一番いいコンパクトな国スポのあり方を目指していきたいと思います。

 

●旧優生保護法について

(記者)

 昨日、岸田首相が旧優生保護法の訴訟の原告の方々と面会をして、謝罪がありました。一義的には法律なので国の話だと思うんですけれども、群馬県内でも過去に優生手術を受けた方がおられるという報道もございまして、改めて知事のお考えなり、今後の対応なり何かお考えのことがあれば教えてください。

 

(知事)

 (以前の記者会見の中で)この問題についてある記者の方からご質問があったんですけど、私も長い間、与党の国会議員をやっていましたから、その意味で言うと、その時代にですね、しっかりこういうこと(首相が旧優生保護法国家賠償請求訴訟原告団と面会して謝罪したこと)がなぜ早くできなかったのかなというのはですね、反省の気持ちもあります。(旧優生保護法により国が不妊手術を強制したことは)あってはならないことだし、少なくとも今からでもしっかり国として謝罪をして、できる限りのことをするべきだというふうに思っていますので、岸田総理には政府としてしっかり対応していただきたいなと、こういう気持ちです。

 

●県立高校の共学化について

(記者)

 昨日、前橋市長も出席した未来構想フォーラムをオンラインで聞いていたところ、男子高校生から県立高校の共学化について質問があったと思いますが、賛否両論ある中で、県庁でいろいろ話し合っているっていう趣旨のご説明をされていたかと思うんですが、県庁内での協議状況、どういう観点で協議しているかっていうのをまずお尋ねできますか。

 

(知事)

 まずは担当者の方から。

 

(高校教育課 高校教育改革推進係長)

 今お尋ねいただいた件ですが、県教育委員会といたしまして、令和3年3月に「第2期高校教育改革推進計画」を策定いたしまして、その中で、男女共学の推進という形で定めております。こちらについては、男女が共に学ぶことの意義ですとか、性差による制限のない学校選択の保障という観点等を踏まえまして、県民の皆様の理解を得ながら今後の高校教育改革の中で、男女共学化を推進したいとしております。

 

(知事)

 共学化の問題については我々もずっと議論してきて、今言ったような流れなんですけど。まず、昨日未来構想フォーラムを見ていただいてありがとうございました。私はとにかく3人の高校生が質疑応答のときに質問して、それぞれ堂々としていてすごく心強く思ったし、前橋高校の男子生徒でしたよね。多様性の話をして、彼は共学化論者だと思って、高校生もしっかりそれぞれ意見を持っているんだなというふうに思ったんですね。若い人でもいわゆる高校生でも、やっぱり共学化すべきじゃないかっていう人もいるんですけど。例えば、一昨日かな、初代リバースメンターの高校生とお茶飲んだんですね、32階で。その彼は、やっぱり両方あってもいいんじゃないかと。共学化してもいいと思うけど、別に男子校、女子校あってもいいんじゃないかってことだから、高校生というか、若い人の中でも意見が分かれているんだなっていうふうに思いました。

 それで、記者さんにはこれはもう釈迦に説法ですけども、全国的な少子化とか群馬県の人口動態を考えれば、将来的にはやっぱりその方向に進んでいくんだと思うんですね。ただ共学化についてもいろんな意見があるんです。私が知事になってから、教育委員会にも相当苦労していただいたんですけど、沼田高校(沼高)と沼田女子高校(沼女)の共学化ってなったわけですよね。これは本当に大変だったんですよ。今までなぜできなかったのかっていうことがよく分かったんです。やっぱりもちろん、地域のことを考えれば新しい高校を作らなければいけない、共学化してほしいっていう人達がいるんだけど、やっぱり一部(の人たち)はですね、学校の伝統に対する愛情がものすごく強かったり、一種のノスタルジーもあるのかもしれませんけれども、それに反対する人たちもいるということで、大きな流れがこれだけできている中でも大変だったんですね。最後は30人ぐらいの関係者を全部集めて、皆さんに意見を言っていただいて、たったお一人ある意味異論を述べただけで、そこで知事がまとめたんですけど、私じゃなかったらまとまらなかったと思う。そのぐらいやっぱり大変なんです。今回、沼高と沼女の統合も、結局新しく沼田高校になるわけですよね。その時にもやっぱりそのOBの方に言ったんだけど、沼女のことも考えて欲しいと。沼女だって100年以上の歴史があるわけじゃないですか。その中でやっぱり、その地域のことを考え、将来の子どもたちのことを考え、それはOGの人たちがね、このまま名前がなくなるってことには抵抗があったけど、そういうことをいろいろ考えた上で、沼高っていうことで同意をしていただいたので。実は沼女の方にも残して欲しいっていう気持ちもある中でやっぱりOGの方々が、いろいろ先を考えればってことで決断していただいたってことで、とにかくですね、沼高、沼女でもこれだけ大変なので、やっぱりこれから今(言った)みたいな共学化をやっていくという場合は、やっぱりいろんな意見が出てくると思うんですよね。だからそこは、共学化に反対する方々の意見にも耳を傾けなきゃいけないし、こういうところを無視して一気に共学化みたいなことは実際にはなかなか難しいというふうに思っているので、そこを丁寧に説明をしながら、反対する方々のご意見も聞きながら進めていくということで教育委員会にも知事の考えを伝えてあります。

 

(記者)

 知事のお考えは、反対意見にも配慮しつつ丁寧に進めるっていうところだと思うんですが、前半でおっしゃっていた少子化を考えると必要っていうところは、若い高校時代から男女が触れ合うことが少子化解消に繋がるみたいな、そういういい点もあるみたいなことをおっしゃっているんですか。

 

(知事)

 少子化の問題とは全く関係ありません。大きなやっぱり時代の流れからすれば、今言ったように人口動態だけじゃなくて、大きな時代の流れからすれば、やっぱり共学化の方向に行くんだと思います。ただ、そこを進めていくにあたって、それぞれの学校の伝統もあり、いろんな考えもあるので、そこはよく意見を聞きながら丁寧にやっていくと。明日から全部共学化しますみたいなことは実際には難しいです。それは沼田高校、沼田女子高校の関係者の皆さんと結構何度もいろんなお話をして、沼高のOB、同窓会長、この方もなかなか立派な方なんですよ。何度もこの方ともお話をして、ご理解をいただいてやったので、だから他を進めていく上でも、できるだけ丁寧にやっていきたいっていう思いがあるってことです。

 

(宇留賀副知事)

 ちょっと補足です。少子化というところは、群馬県内でも子どもの数が減っているので、そうすると高校もそうですし、中学校、また小学校、こういったところの統廃合という話が出てくる。そういう流れの中で男女共学化をするんじゃないかっていう話なので、若いころから、男女一緒にいるからというのは違うと思いますので。

 

(記者)

 誤解しないようにします。

 

(知事)

 さっき言った少子化っていうのは、人口動態の話で言ったので。だから、関係ないって言ったのはそういう意味です。

 

(記者)

 わかりました。それで担当係長に事前に聞いたら、公立の高校で男女別があるのが少なくとも、栃木、埼玉、鹿児島とか全国ですごい限られた数で、しかも全体に占める割合は群馬が断トツ多いみたいな雰囲気だったんですけど、そういう男女別の高校がすごく昔ながら残っているみたいな現状についてはどうご覧になっているでしょうか。

 

(知事)

 それは今おっしゃったようにデータからいくと群馬県が一番多いっていうことなんですけども、もう1回言いますが大きな流れとしてはやっぱり共学化に進むっていうことなんだと思いますが、やっぱり丁寧にやりたいと。やっぱり何か物事をやっていく上でも丁寧に説明をして、理解をいただいてやるっていうのが、一応私のスタイルなので、それは沼高、沼女のときも同じだったんですけど。そこはいろんな人の思いを受けとめながら、進めていくっていうのはやっぱり知事のやるべきことだと思います。

 

●HPVワクチン理解促進と接種機会拡大について

(記者)

 HPVワクチンのことなんですけれど、取組はすべて新規の取組になりますでしょうか。

 

(知事)

 では、室長。

 

(感染症危機管理室長)

 今回の取組はすべて新規の取組ということになっております。一部4月1日から始めておりますけれども、動画などは今日から公開ということになっております。

 

(記者)

 ちなみに4月1日から始めているのはどれになりますでしょうか。

 

(感染症危機管理室長)

 (群馬県)デジタル窓口のLINEボットの相談というのは、4月からオープンしているんですけれども、その中のマッピングなどは今日から公開ということになっております。

 

●新財務会計システムの不具合について

(記者)

 先週発表のあった財務会計システムの不具合の関係なんですけれども、先週の会見では月内に決算をまとめるとおっしゃっていましたけれども、その後の作業の進捗についてはいかがでしょうか。

 

(知事)

 ちょっと今関係者を呼んでいないので、よく状況を調べてちゃんとご報告します。

 

●世界各地で起こるテロ行為と知事の警備体制について

(記者) 

 トランプ前大統領が銃撃された事件の絡みで、日本でも安倍元首相が銃撃で亡くなってから2年が経ちました。言論を暴力で埋めるような動きが世界中でまだ絶えません。改めまして、こうした暴力に対するお考えと、知事の警備についての対応を伺えればと思います。

 

(知事)

 まず、言うまでもないんですけれども、こうしたテロは決して許されない行為だし、決して民主主義はテロに屈してはいけないという思いです。これはあらゆる政治家が同じ思いを持っているんじゃないかと思います。トランプ前大統領の(銃撃)事件が起きたときに、Xで(トランプ前大統領が)ツイートをしていて、「アメリカでこんなことが起こるとは信じられない」と言ったんですけれど、むしろ銃社会のアメリカだから起こったんじゃないかなと思いました。これだけ銃規制が厳しい日本でも、安倍元総理のあのような事件が起こってしまったことを考えると、安倍元総理を敬愛していたので、改めて非常に悔しい思いが去来したというところはあると思います。

 知事の警備(について)は、一応警備はついていないんですが、自分なりにいろいろと気を付けながらやっています。また、いろいろと機会を見て、警備の話は議論することがあるかもしれませんが、今の段階で、誰かを付けるみたいなことは考えていません。ただ、自分では、いろんな形で注意をしながらやっているつもりです。

 

●県民会館の存廃について

(記者)

 県民会館の関係で伺いたいと思います。6月6日の会見で、前橋市、県議会、関係団体含めて、今後話し合うということだったと思うんですけれども、県民会館についての協議の状況、県市連携プロジェクトでやっていくんだと思うんですけれど、今後の方針があれば教えてください。

 

(知事)

 新井部長の方からまず現状をお願いします。

 

(地域創生部長)

 現時点では、特に進展はございません。協議が始まる前の段階でございます。

 

(記者)

 いつ頃から始めていくみたいなことで、決まっていることはありますか。

 

(地域創生部長)

 一応、(令和)5年度までの実績は確認できました。細かくはまだ分析中ですが、申込者の利用実績はわかります。実際の利用者の状況がどこまで分かるか、また、思った以上に老朽化が進んでいるということがございますので、この老朽化の状況を確認して分析した上で、今後協議をしていきたいと考えているところです。

 

(記者)

 まずは、現場を見て、データをまとめて、そこから協議に臨むということですかね。

 

(地域創生部長)

 はい。

 

(記者)

 知事に伺いますけれども、知事ご存じかもしれないんですが、2年前の7月、ウクライナのキエフ国立バレエ団が、ロシアによる侵攻後、初の日本ツアーを行ったんですね。全国でやったんですけれど、その皮切りが実は県民会館です。私は今でも覚えているんですけれど、NHKの7時か9時のニュースの1番か2番ぐらいで報道されていた記憶があります。もちろん、国際的なイベントだけではなくて、利用実績を見ると、部活動の演奏会や子どものコンクールなど、多くの方が利用されている現状もあって、それぞれに県民会館と紐づけられた記憶や歴史、伝統があります。知事としては、今予約が停止している、来年どうなるか分からない状況の中で、これから協議が始まっていくんだと思います。最終的には、政治判断になるんだと思うんですけれど、あくまで(知事としては)フラットに、存続していくのか、廃止を決めるのかという理解でよかったでしょうか。知事の現状、これからどういう考え方で協議に臨んでいくのかというところを・・・

 

(知事)

 先ほど新井部長から話があったように、方針は最終決定していません。ただ、もうこれもご存じだと思うんですけれど、令和3年3月の県有施設の見直し報告書の中でいうと、多大なる費用をかけてまで、将来にわたって維持し続ける必要性は低いというような表現だと思うんですけれど。そういう方針を示していると、その後、地元で存続のいろんな動きがあって、よく県議会やいろんな方々のお話を聞いて、大型のところだけはしっかりと継続させたということなんですけれども、今確かに記者さんがおっしゃったように(建物を)使っている実績はあるんですけれど、細かいデータのことは言いませんが、(今後、)ちゃんと使おうと思ったら、当時試算しただけで30億円、もしかしたら40億、50億かかるかもしれない。あの施設を40億、50億かけて、改修してまで存続する意義があるのかというのは、相当考えなければいけない。我々は相当、使用状況も分析したんですけれど、前橋市民が使っている頻度は多いんですけれど、県民ということになると、そんなに多くないし、あとは報告書、例の存続というか改修すべきだみたいな報告があったじゃないですか。あれを読んだ限りでは、時代の流れと合ってないと思うんですよね。県民会館が、県民にとって、唯一、最大の発表の場であるとか・・・各首長はそのように思っていないので、基本的には、例えば太田は太田の会館があり、それぞれ(の地域)のホールを使おうと(なっています)。どうしてもここが県民の(文化の)殿堂だというのはないです。

 それから、いろいろ利用状況等々も細かく調べたりしているんですけれど、全体として言うと、(たしかに)キエフのバレエ団は素晴らしかったと思うんですよ、(ですが、)たまたまそこでやったからといって、もう1回言いますけれど、ここは存続するべきだということにはならないし、この理由は私なりによく分析したんですけれど、なかなか今の時代、状況には合っていないと思います。それは、やっぱり県知事として、県民全体の利益を考えるときに、もう1回言いますが、建物に50億、60億をかけて改修するかというと、なかなか大変なところもあります。そういう現実もよく踏まえながら、利用実績ももっと細かく調べている中で、加えて老朽化の状況もあって、私の強い判断で1回(予約を)止めました。何かあったら、取り返しがつかないから。そういうところもよく調べた上で、いろいろと状況を分析した上で、結論を出したいと思います。もちろん、いろんな声も寄せられてくると思うので、それにもしっかり耳を傾けたいと思いますが、最後はやっぱり知事が決断して、責任を取ると。誰もが100%満足できる答えはないので、そこはしっかり判断するべきところがあれば、知事として責任を持って結論を出すということです。

 

(記者)

 続けて、先ほどお話があった報告書というのは、文化審議会が出された・・・

 

(知事)

 そうです。確か2年ぐらいかけてやった文化審議会の報告書は報告書で、しっかりと調べられていると思うんですが、今の時代の状況に合っているかというと、そうでないところも随分あると思います。

 

(記者)

 私も県民会館に行って、見させていただいたんですけれど、大ホールのつり天井を含めて、2020年度の改修が見送られてしまったということもあって、全体的に老朽化しているという現状があると。もし仮にですけれど、存続していくのであれば、改修は待ったなしだと思います。その存廃の議論に加えて、例えば再整備みたいなオプションがあるのかどうかというのを伺いたいなと。

 

(知事)

 まずその再整備については報道で見ましたけれど、このぐらい(改修を)やればいいとか、全く専門家の話でもないですし、調査した結果でもないと。例えば、このぐらい改修すれば大丈夫じゃないかみたいな、責任ある、分析をするところから出てきたデータではないと思うので、今の我々の感じで言うと、(県民会館を)本当に使い続けるのであれば、きちっとした改修をしないと難しいと判断しています。新井部長、何かありますか。

 

(地域創生部長)

 そのとおりです。記者さんがおっしゃられているのは、(具体的に)どういう・・・

 

(記者)

 秋田の事例です、例えば。県と市の文化施設が重複していて、課題になったわけです。昭和中期に作られた県民会館が老朽化しているという問題があって、秋田では2年前に、県と市の文化施設を統合して、芸術劇場として再整備しましたと。そういう事例も、最初、あり方検討委員会の報告書の中に書かれていたと思うんですけれど、要は県立図書館などとの一体的な整備みたいなところですね。だから、そういう存廃の議論を超えた、再整備(について)、何か検討していくようなお考えはどうなのかみたいなところですね。

 

(地域創生部長)

 多分、前橋市が施設整備をどうするかというところもあわせてお聞きしないと、協議はできないと思います。昨日も未来構想フォーラム(を開催するのに)、前橋の施設を利用させていただきましたけれど、大ホール、小ホールがございます。そちらを今後どうしていくのかというところは、やはり前橋市の施設として方向性が決まった上で協議しないとならないのかなと思います。

 

(知事)

 今の話はまさにそのとおりであって、前橋市との連携がなければできないことなので、そこは前橋市がどういう考え方を持っているのか、その方針をしっかりと見ないとできないと思います。記者さんは何か分からないですけれど、いろいろ残したいと思っているのでしょうか・・・ただ、先ほど言ったように、存廃の議論と言いますけれど、我々としては、これをどうするかという議論なので、その中には例えばいろんなオプションも、もちろんあるんだと思うんですね。ただ、大きな流れとして言うと、そもそも改修しろというレコメンドになっているじゃないですか、大規模なね。だから、そういう意味で言うと、大きな流れとしては、本当に大規模な改修をするか、それともやっぱり存続しないという形にするのか、その2つだと思います。

 

(記者)

 あくまで記者ですから、フラットに問題をとらえています、その点だけは・・・

 


知事メッセージ

 それでは最後に、知事から県民の皆さんにお話をさせていただきたいと思います。前回の会見でですね、群馬県の財務会計システムの不備について、皆さんにご報告をし、お詫びをさせていただきました。その時も申し上げたんですが、県の職員はそれぞれ本当に全力で日々業務に取り組んでおります。今回の県営住宅の問題も、まだ全容がはっきり分かっていない状況ではあるんですけれども、その段階であっても、やはり群馬県でこういうミスが生じたということは早めに皆さんにお伝えをしたいと。これを知ったのは、数日前、ちょっと前だったので、その時点でどうするかということになったんですけれど、普通だともうちょっと全容が分かってからみたいな話もあったんですが、やはりこういう問題が起きた段階で、都合の悪いことは隠さないで、(県民の)皆さんに(対して)、いろんな問題があるときはしっかり説明するという知事の姿勢がありますので、今の段階で、今日発表させていただきました。これも、もうちょっとよく調べてみないと、どこまで、どんな形で、これから(影響が)広がっていくのかもよく分からないので、どのくらいの規模で間違いが発生したということも分からないんですけれども、とにかく先ほど申し上げたとおり、しっかり対応策(について)も、我々として方針を立てていますので、できるだけ早く原状回復できるように、よく入居者の皆さんにもお詫び、ご説明をしながら、進めていければと思っています。何度も申し上げますが、やはり、群馬県政の基本は、透明な県政ということで、もう1回言いますが、都合の悪いことは隠さない、しっかりと情報発信をする。きちっと県民の皆さんに伝え、どんな政策をやっていく上でも、県民の皆さんのご理解を得るための最大限の努力をしていくと、これが、知事としての私のスタイルでございますので、そういうことで今日(発表した県営住宅の問題)は、まだ全体は解明されていないところですけれども、お話をさせていただきました。引き続き、群馬県はこういう姿勢を貫いていきたいと思います。

 毎回、庁議で言っているように、「お天道様のもとでできないことはやらない」と。こういう基本原則に従って、それぞれの職員にも、それぞれの業務に携わっていただくように言っていますし、これからもその姿勢を貫いていくと。今、いろいろと裏金問題等で、国民の皆さん、県民の皆さんの政治不信が非常に大きくなっているときだからこそ、群馬県がこれまでしっかりと貫いてきた、この姿勢がより大事なんだと思っていますし、私自身も、知事として、政治家、私人として襟を正すということでやっていきたいと思っております。

 梅雨明けの宣言になったようですけれど、また明日ぐらいからものすごく暑くなりそうなので、ぜひ皆さん、身体に気を付けて、何度も言いますが、特にお年寄りの方はクーラーをつけないで我慢するという方が多いので、我慢しないで、本当に暑いときはクーラーつけっ放しにしていただいて、熱中症等に気を付けていただければと思います。今日も(会見時間)50分になりましたが、記者の皆さんには最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。以上で、今週の定例会見を終わりたいと思います。

 

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。