ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 知事のページ > 第10回定例記者会見要旨(6月16日)

本文

第10回定例記者会見要旨(6月16日)

更新日:2022年6月17日 印刷ページ表示
  • 日時 令和4年6月16日(木曜日)午後2時02分~2時30分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 17人
  • 記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

令和4年6月16日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

モニター資料(PDFファイル:656KB)

知事冒頭発言

発表項目

1.はじめに
2.新型コロナ 直近の感染状況
3.豚熱(CSF)の対応状況
4.降ひょう被害について
5.ぐんま大雨時デジタル避難訓練
6.直滑降ストリームの告知について

質疑応答はこちらをクリック

1.はじめに

 それでは定例会見を始めさせていただきます。
 昨日、令和4年度第2回県議会の全日程が終了し、閉会をいたしました。ウクライナ難民支援に加えて追加提案したコロナ禍における原油価格・物価高騰等総合緊急対策とか、あるいはOECDのですね、社会情動的スキルに関する調査の実施に要する予算とか、全議案についてご議決をいただきました。
 知事として、議員の皆さまに改めて感謝を申し上げたいと思います。
 本日は、最終日に行われた討論の内容と、私の所感の一部を述べさせていただきたいと思います。
 賛成のお立場からは、自由民主党の今泉県議に討論をしていただきました。今泉県議にはすべての補正予算案に賛成をいただきました。追加提案についても原油価格・物価高騰等への対策については、政府において決定した総合緊急対策を活用して、生活に困窮する方々、あるいは中小企業等を支援するものであると、こういった意見をいただきました。
 またOECDの教育調査についても、先端的な調査に参加し、県が進める教育イノベーションの政策立案に生かすものだと、こういった視点からも意見をいただいています。
 一方、反対の立場からは、日本共産党の酒井県議が討論をされました。酒井県議からは、補正予算案の中身には賛成だというご意見をいただきました。この点は、県執行部としての考え方をしっかりと受け止めていただいた結果だと思っています。この点は感謝を申し上げたいと思います。
 一方、県税条例の一部改正について、反対をされたということで、請願についても多くのご意見をいただいたところです。こうして本会議でいただいたご意見ご要望については、真摯に知事としてこれを受け止め、今後の県政運営に生かしてまいりたいと考えています。
 今後は、この議決いただいた予算を早期に執行して、しっかりと事業効果が出せるように、引き続き県庁一丸となって取り組んでまいりたいと思います。

 また1点、訴訟に関してもご報告があります。県が被告となっていた、群馬の森追悼碑訴訟について、皆さまご存知だと思いますが、昨日6月15日付で上告を棄却するという決定がなされた旨、本日、最高裁から通知がありました。
 これによって、県の主張が全面的に認められた高裁判決が確定したということになります。これは県としては極めて妥当な判決だと受け止めております。今後速やかに手続きを進めて、設置者の方々に自主的な撤去を求めていきたいと考えております。

 それでは本日の会見の主な項目です。スライドをご覧ください。
 今日は新型コロナの直近の感染状況、それから県内8例目の豚熱の発生、さらには、ぐんま大雨時デジタル避難訓練について少しPRをさせていただきたいと思っています。

2.新型コロナ 直近の感染状況

 まずは、新型コロナの直近の感染状況についてご説明いたします。全体的に言うと落ち着いた状況が続いておりますので、ポイントを絞って簡潔に報告したいと思います。
 スライドをご覧ください。新規感染者数の推移です。直近1週間の新規感染者数は本日の139人を含めて、969人ということになりました。先週の994人から、ほぼ横ばいの状況ということで、ちょっと下げ止まってきた感はありますけども、オミクロン株の感染力の強さから考えると、感染状況は落ち着いていると捉えております。
 続いて客観的数値です。スライドをご覧ください。
 まず、上段の感染状況、1日当たりの新規感染者数は141.6人ということで、ほぼ前回と横並びです。
 それから(2)の感染経路不明の割合は50.8%ということなっています。
 さらに(3)の検査の陽性率ですね、これは14.6%ということで前回よりも少し上がっている状況です。
 (4)の今週先週比については、1.0をやや下回っているという状況です。
続いて、下段の医療提供体制をご覧ください。(1)の病床使用率ですが、これは11.7%ということで、先週と比べると1ポイント上がっていますけれども、現時点でも警戒レベル1の水準にあります。
 それから(2)の重症病床使用率ですけども、これはもう0%です。今、重症の方はおりません。
 なお、この1週間で亡くなられた方もおられないということです。
 以上が直近の感染状況です。新規感染者数は、減少幅が鈍化をして下げ止まりになってきた感はあります。それでも病床使用率は引き続き10%前後で推移をしておりまして、現時点で感染再拡大の傾向は見られません。
 しかしながら、福祉施設とか医療機関でのクラスターが複数発生しているという状況ですから、一人一人が感染しない、感染させないように、基本的な感染防止対策と、ワクチン接種を改めて県民の皆さまにお願い申し上げたいと思います。県内では、高齢者の方々を中心とした4回目の接種が徐々に始まっています。群馬県としても、市町村の4回目接種というものをしっかり後押ししていきたいと考えています。仮に第7波が来たとしても、重症化による医療ひっ迫が起きないような体制を整えていくことが大事だと考えています。
 一方、こうした適切な対策を取ると同時に、何度もここで申し上げているとおり、経済活動との両立、これをしっかり図っていくことが大事だと考えています。現在愛郷ぐんまプロジェクト第5弾を6月末まで実施しています。ぜひ県民の皆さま、多くの方々にご利用していただきたいと思います。

3.豚熱(CSF)の対応状況

 続いて、豚熱CSFの対応状況についてご報告をいたします。昨日、桐生市内の養豚場で豚熱CSFの患畜が確認されました。前回の5月10日以来、県内8例目ということになります。今回も、とにかくまずは防疫措置を迅速に講じなければいけないと思っています。
 本日はその進捗状況についてご報告をしたいと思います。スライドをご覧ください。
 防疫措置の進捗状況です。防疫措置は昨夜19時から開始いたしました。殺処分が必要な頭数は、5,100頭ということになります。すでに本日の11時までに984頭の殺処分が終了し、19%まで進捗したということになります。残る4,100頭の殺処分を今実施中です。殺処分終了は6月21日頃になる予定です。6月25日には、すべての防疫措置が完了すると見込んでいます。
 なお、防疫作業にあたっては、県職員はもちろんのこと、国、県外からの獣医師、桐生市及び近隣4市、JAグループ、建設業協会、トラック協会、バス事業協同組合、民間防疫事業者、農業公社など、多くの方々にご協力をいただいています。ご協力をいただいているすべての皆さまに知事として、改めて感謝を申し上げたいと思います。
 今後は、4月以降に発生した6例目7例目と合わせて、疫学調査チームによる指摘を精査し、発生予防に向けた対策を着実に進めてまいりたいと考えています。
 群馬県の主要産業である養豚業を守り抜くため、国や市町村等とも連携をし、またよくコミュニケーションをとりながら、引き続き協力して、みんなで対応していきたいと思います。

4.降ひょう被害について

 続いて、降ひょう被害についてもご報告したいと思います。
 先週の記者会見では、先月27日に、主に東毛地域で発生した降ひょう被害の状況をご報告いたしました。本日は、今月の2日、主に西毛地域で発生した農産物等の被害についてご報告したいと思います。
 スライドをご覧ください。本件については昨日公表させていただきましたが、高崎、安中、それから藤岡を中心に大きな被害が発生しています。特に梅、梨などの果樹類、ナスとかネギなどの野菜類、小麦などに被害が発生しています。農作物の被害金額は、約6億6千万円、被害面積は992ヘクタールになっています。
 また農業用施設については、高崎市、藤岡市内の農業用のハウスでガラスが割れるとか、ビニールなどの被覆資材が引き裂かれるといった被害が228戸で発生いたしました。被害金額としては、1億6千万円になっています。
 先月27日の被害額が約9億2千万円でしたので、今回の約8億3千万円と合わせて、被害総額が約17億6千万円となっていることが分かりました。
 短期間でこれだけ大きな被害が出てしまったことには大変衝撃を受けています。
 被害に遭われた農家の皆さまに対して、知事として、改めてお見舞いを申し上げたいと思います。
 今回の被害に対しても、先月27日の降ひょうによる被害と同様に、農漁業災害対策特別措置条例が適用される見込みです。県としては、市町村や関係機関の皆さまと緊密に連携を図りながら、現在も調査を継続しています。被害額は、迅速に確定していきたいと考えています。
 その上で、被害からの回復に必要な肥料とか農薬、種子の購入経費について助成を行ってまいります。
 被災農業者が1日でも早く、これまでの営農を再開できるよう、県としてしっかり支援してまいりたいと思っています。

5.ぐんま大雨時デジタル避難訓練

 続いて、「ぐんま大雨時デジタル避難訓練」について、ご説明したいと思います。
 既に始まっているんですが、宣伝のためにパネルを作ってまいりました。
 群馬県では、現在県民の防災意識向上を目的に、公式LINEアカウントの「群馬県デジタル窓口」を活用して、スマートフォンで避難訓練を行っております。
 この訓練では、自宅や地域にどのような災害リスクがあるのか、ハザードマップ等を用いて確認できるほか、近くの避難所はどこにあるのか、避難を開始すべきタイミングはいつなのか、簡単な操作の中で知っていただくことができます。
 長引くコロナ禍で、各地域において、避難訓練をリアルで実施することがなかなか難しいという中で、災害レジリエンスナンバーワン、そして日本最先端クラスのデジタル県を目指す群馬県として工夫を凝らした内容になっています。
 ちなみに、県が運営する公式LINEアカウントを活用した避難訓練としては、全国初の取り組みです。75万人以上の方々にご登録をいただいている群馬県だから、トライできる取り組みだと考えています。
 6月1日に配信を開始しましたが、(開始から)2週間で、今、訓練参加回数が(モニター資料に書かれているように)7万回を超えていますので、もうすでに多くの方々にご参加をいただいています。
 また、訓練に参加した方に対するアンケートでは、(モニター資料を)見ていただきたいんですが、99%の方が「自宅や地域の危険性が確認できた」とおっしゃってまして、さらに93%の方は「防災の意識が高まった」と回答されています。
 実は県職員の中でも、デジタル避難訓練をやっていただいた方から、先ほどお話を聞いたんですけれども、「非常に自分の周りの地域のことがよく分かった」ということなので、ぜひこれは、多くの方に参加していただきたいと思っています。
 関東地方もすでに梅雨入りいたしました。大雨が、より身近な季節になっています。
 県民の皆さまには、もう1回言いますが、ぜひこのデジタル避難訓練をご活用いただきたいと思います。いざという時の避難には必ず役に立つと考えています。
 なお、訓練終了後に出されるクイズに全問正解いただくと、特典への申し込みも可能となります。応募期間は6月末までとなっておりますので、皆さまのご応募をお待ちしております。
 詳細は県のホームページ内の「ぐんま大雨時デジタル避難訓練」のページをご覧いただければと思います。

6.直滑降ストリームの告知について

 最後に、今週の直滑降ストリームについてのお知らせです。スライドをご覧ください。
 明日17日金曜日の19時から群馬県立女子大学の小林学長との対談の後編を配信させていただきます。
 先週の前編では、小林学長の専門分野である国際政治学とか、ジェンダーポリティクスについてのお話を伺いましたが、後編では、共同会見をやっていただいて、メディアの方々にも取り上げていただきましたけども、来年度新設される文化情報学科についてお話をいただいています。
 毎週金曜日19時は直滑降ストリームの配信日です。YouTubeのtsulunosチャンネルから、ぜひご覧いただきたいと思います。

 私からは以上です。何かご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

豚熱について

(記者)
 豚熱についてですが、県内で3カ月連続の発生となってしまいましたが、改めて知事の受け止めと今後の対応についてのお考えをお聞かせください。

(知事)
 大変厳しい状況だと受け止めています。特に今回は、関連農場ということもあるので、しっかり我々はここを受け止めなきゃいけないと思っていますので、いろいろ対策については、よく状況を分析しながら、また、しっかりとやっていきたいと思うんですけれども、まだ前回の(調査結果は)出てないよね、完全には(農政部長「概要まで」)。最終のレポートもよく見なくてはいけないんですけれども、特に今回は事例が事例ですので、よくこれまでの取り組みも再確認して、その後どういう形で対策を取っていたのかも含めて、よく確認しなくてはいけないと思うんです。こういうことがあった原因は、養豚農家の皆さまとしっかり共有することが大事なので、これまでも農政部を中心に一生懸命やっているんですが、ここはもうさらに力を入れて、今回の原因もしっかり突き止めて、とにかくこれまで、例えば、疫学調査チームが入って調査したところで、その後どんな対策が行われているのかというところも、改めてよく確認をさせていただければと思います。

(記者)
 状況を踏まえて今後の対応を決めていくということですね。

来月以降の愛郷ぐんまプロジェクトについて

(記者)
 先ほど愛郷ぐんまのお話がありましたけれども、岸田総理大臣が、県民割の対象を来月から全国に拡大するという方針を示されました。
 来月以降の愛郷ぐんまプロジェクトの実施へのお考えなどをお聞かせください。

(知事)
 これは非常にいいニュースだと思うんですけれども、戦略セールス局長の方から、まず説明をお願いします。

(戦略セールス局長)
 先ほどおっしゃいましたとおり、昨日、岸田総理から「6月の感染状況において改善が確認できれば、7月前半に、全国を対象とした県民割事業を行う」という発表がございました。
 今こちらに来る前にも、国の方に改めて確認をしてきたんですけれども、国からはまだ詳細な情報が届いておりません。
 対象が全国に拡大されるというのは、非常に大きな効果が期待できるものだと思います。一方で、感染のリスクも大きくなるので、併せて感染防止対策にもしっかりと取り組む必要があるだろうなと思っております。
 ただ、先ほど申しましたとおり、国から詳細な情報が全く届いてないものですから、その動向を注視しながら、情報収集をして、スピーディーに対処できるように準備をしていきたいと思っております。

(知事)
 今戦略セールス局長が言ったことに尽きるんですけれども、我々は、とにかくまだ報道ベースなので、詳細が正式に来てないんですよね。それをよく確認しながら、そういう方針をしっかり確認できたら、できるだけスピーディーに動けるように、しっかりと対応を進めていきたいと思っています。

(記者)
 国からの情報を受けて、その結果によって前向きに考えたいということでよいですか。

(知事)
 そうですね。もちろん前向きに考えるんですけれども、ちゃんと感染防止対策も、(対象が)広がるということは、それだけチャンスもあるんですけれども、リスクもあるので、そこら辺をしっかりしたうえで対応したいと思いますけれども、今戦略セールス局長が言ったように、全国に(対象が)広がるということ自体は、愛郷の効果等々も考えると、期待できるところもあるのかなと思っています。

参議院議員選挙について

(記者)
 来週の22日に参院選の公示日が決まりましたが、改めて知事の今回の参院選への思いと、それから支援支持へのお考えがあればお聞かせください。

(知事)
 参院選については、少し前に、記者さんから聞かれた覚えがあるんですけれども、どういう対応をとるんですかと(聞かれました)。その時は、基本的には中曽根弘文候補、中曽根先生を応援しますという話をして、少し慎重な言い方をしましたけれども、基本的に、参議院議員選挙は、知事として、中曽根弘文候補を応援させていただきたいと思います。
 これは、少し前に方針として決めたので、先月の下旬ぐらいだったかな、自民党県連の小渕県連会長と、それから県議団の、幹事長に繋がらなかったので、政調会長の大和さんに代表して、知事の立場としてお伝えいたしました。
 報道等を見ていると、盤石の布陣を引かれているようなので、特に私がお役に立てるようなこともないかもしれませんが、それでもやはり70の後援会があるので、知事がどんな対応をするかというところは伝わると、それはそれで意味があるのかなと思っています。

ぐんま大雨時デジタル避難訓練について

(記者)
 デジタル避難訓練についてですが、今回、大雨・水害時ということですけれど、今後、地震ですとか他の災害への検討はされているんでしょうか。

(知事)
 県土整備部長から。

(県土整備部長)
 今回、大雨(時の避難訓練)ということで、6月の土砂災害防止月間に基づいてやっております(6月1日から配信開始)。地震等については現在のところまだ検討はしていませんが、今回のご好評いただいていることを受けまして、今後検討を進められればと思っています。

(知事)
 さっきも言ったように群馬県ならではの取り組みなんです。75万人登録しているというのは、すごく進んでいるところなので、ぜひ皆さんに参加していただきたいなと思っています。

感染症危機管理庁の設置について

(記者)
 国政の動きについてなんですけれども、昨日の岸田総理の会見で、新たな感染症対策の柱として、感染症危機管理庁を創設するという言及がありました。
 知事はかねてから、ここがワクチンとどこまで絡んでくるかというのもあると思いますが、国のワクチン行政に対して接種の前倒しですとか、いろいろ発信をされてきたと思います。
 今回、感染症危機管理庁を創設することについて、知事としての受け止めでありますとか、注文でありますとか、期待でありますとか、そういうものがありましたらお伺いできればと思います。

(知事)
 非常に、何て言うんでしょうか、正しい動きじゃないかと。正しいというと僣越なので、岸田総理の方針を全面的にサポートしたいと思います。
 もちろん、厚労省の方々は本当に一生懸命やってきていますが、ここはやっぱりね、危機管理を担当するところを作るべきだとずっと言ってきたので、そういう意味で今の流れは非常にいいと思うし、特にワクチン接種について言うと、ここでも何度も言いましたが、ワクチン確保の交渉とかそういうことは、やはり一括してきちっとやっていった方がいいと思うので、これはやっぱり厚労省だけに任せるというよりは、本当に総理直属で、きちっとこういう組織を作ってやるべきだと思っていましたので、非常にいい流れなんじゃないかということで、これもう、岸田総理の方針を100%支持したいと、ご支持申し上げたいと思います。

群馬県森林・緑整備基金の不適切支出について

(記者)
 先日、県の包括外部監査で、県森林・緑整備基金から、チャリティコンペに不適切な支出があったという意見がありましたけれども、知事としての受け止めと、今後の対応方針を伺えればと思います。

(知事)
 これ報道で見たんですよ。包括外部監査はね、(報告書が出た時に)担当部からレクを受けたんですね。ちゃんと報告書も受け取って、そこにはしっかり書いてあったんですけども、実は私はこれに気が付きませんでした。どうしてか分からないんですけど、その時には説明がなくて、これは全く他意はなくて、隠していたとかそういうことはありえないので、県庁の人たちは真面目ですから、なんていうか、大丈夫だと思ったのかもしれないですよね。
 金額はともかくとして、とても由々しきことだと思っています。ちゃんとやるべきだみたいな話で(終わって)はいけないと思っていて、はっきり言うと、私になってから予算の協議の時間も何倍にもなっているんですけど、やっぱりね、県の予算というのは県民の税金なんですよ。これをどうやって使うかというのはとても大事なことであって、今回のことはですね、その記事を見てちょっと憤慨をいたしました。
 こういうことがあってはいけないんですよ。こういう小さなことから行政の信頼はなくなっていくので、私は知事になってから、毎週庁議で何度も言ったんだけどね、やっぱり、こういう何かよく分からない体質みたいなことは変えていかなくてはいけないと。こういうことをなくそうと思ってやってきたので、これは非常に由々しき事態だと思っています。金額の多い少ないじゃないと思う。
 だからこれは、どうしてこうなったのかというのを関係者にしっかり確認して、調べて、ここで報告したいと思います。
 基金にちゃんとやってもらいたいとかじゃなくて、我々はそこに仕事を委託してるわけですから、予算を使っているわけですから、だからこれは大変申し訳ないんですけども、私は知事として深刻に受けとめて、もう1回言いますが、ちゃんと調査をさせていただいて、ここで報告をさせていただきたいと思います。

群馬の森追悼碑訴訟について

(記者)
 追悼碑(訴訟)の関係で、上告棄却の報告があったということなんですけれども、今後、設置者に撤去を求めていくという流れになるんでしょうか。

(知事)
 県土整備部長から話してください。

(県土整備部長)
 これにつきましては、最高裁で(上告が)棄却されて高裁の判決が確定しました。設置許可の取り消し(更新申請の不許可処分)が確定しましたので、撤去に向けて相手方と交渉を開始したいと思っています。

知事メッセージ

 それでは最後に知事から県民の皆さまに、改めてお願いをさせていただきたいと思います。
 今日も申し上げましたが、感染者数はおかげさまで落ち着いております。これは、県民の皆さまの感染防止対策に対する協力が一番大きいと思いますし、その点は改めて感謝を申し上げたいと思います。
 前回もちょっと触れたと思うのですけども、実はですね、今回第6波が落ち着いていくという状況を受けて、それぞれの県が独自のガイドラインで定めている警戒レベルを1に(最初に)引き下げたのは、関東地域では群馬県です。
 これを引き下げて、この間また随分と賑わいが戻ってきたり、経済が戻ってきたということは大変いいことだと思っていますし、これは正しい判断だと思っているんですが、こうやってしっかり経済を回し続けていくためにもですね、いつもいつも申し上げますけども、マスクの着用を含めた基本的な感染対策については、引き続き、油断なくご協力をいただきたいと思っています。
 もう二度とですね、真面目に仕事をしている、特に飲食店の方々は大変だったんですけど、こういう方々に休業要請をせざるをえないみたいな事態はできる限り回避したいと思いますので、県としてもいろんな工夫を凝らしていきたいと思いますが、ぜひその点、県民の皆さまにもご協力をいただければと思います。
 それから、先ほどパネルに出して宣伝した「大雨時デジタル避難訓練」なんですけども、これ本当群馬県ならではの取り組みなんですよ、75万人も登録者がいるということで。ぜひ皆さんやってみてください。ちょっとした操作で、自分のいる地域の危険性とかが分かるし、避難場所とかもよく分かるので、1人でも多くの方にご参加をいただければと思っております。
 今日はいつもより少し短く終わりましたが、記者の皆さん、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
 それから最後に申し上げますが、豚熱は大変ショックを受けています。これまでも本当に一生懸命やってきたんですが、残念ながらまた発生してしまったということで、いろんな意味で非常に苦しい思いをしておりますけども、とにかくですね、しっかりと防疫措置を早くやるということが大事だと思います。原因も改めてよく分析したいと思いますが、養豚農家の皆さんとしっかり協力をしながら、力を合わせてやっていくしかないと思いますので、ぜひその点は、県民の皆さまにもご理解をいただきたいと思いますし、何度も言いますが、この豚熱が起こっても、市場に出回ってる豚肉には全く影響がありませんので、そのことも最後に申し上げて、今日の会見を終わりたいと思います。ありがとうございました。

(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。