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令和4年5月11日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
「ぐんまのうめ」の分析結果<外部リンク>
1.はじめに
2.新型コロナウイルス感染症対策本部会議の結果について
3.G-アナライズ&PRチーム「ぐんまのうめ」分析結果について
4.グローバル始動人サマーキャンプについて
それでは定例の知事会見を始めさせていただきます。
昨日の臨時会見でもお伝えしましたが、昨日10日、桐生市内の農場において、県内7例目となる豚熱(CSF)が発生しました。今回の事案は、前回の6例目の防疫措置完了から、わずか2週間足らずでの発生ということで、大変残念に思っておりますし、知事としても危機感を抱いております。
まずは、防疫措置に全力を挙げたいと考えています。昨日の夕刻から、殺処分などの防疫措置を開始しております。その上で、なぜ今回、豚熱が発生してしまったのか、どの部分の対策が不十分だったのか、疫学調査チームの現地調査の結果を踏まえて、しっかり原因を究明したいと考えています。
防疫措置に従事する関係者の皆さまにおきましては、度重なるご尽力に感謝を申し上げるとともに、引き続き、この防疫措置完了のためにご協力をお願い申し上げたいと思います。
それでは、本日の会見の主な項目です。スライドをご覧ください。
今日はですね、「新型コロナ対策本部会議の結果」、それから「G-アナライズ&PRチームの分析結果」、さらには「グローバル始動人サマーキャンプ」について発表させていただきます。
まずは、本日開催した新型コロナ対策本部会議の結果です。現在の警戒レベルの期間が13日の金曜日で終了いたします。そのことを踏まえて、本日、第84回新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催し、14日の土曜日以降の警戒レベルを決定いたしました。その結果についてご報告をしたいと思います。
明後日14日土曜日以降、全県において、県のガイドラインに基づく警戒レベル2を継続することにいたしました。期間は5月27日までの2週間ということになります。
それでは、今回の決定に至った理由をご説明したいと思います。
スライドをご覧ください。新規感染者数の推移をまとめたものです。
直近1週間の新規感染者数は、本日の446人を含めて、2,691人ということになりました。ゴールデンウィークで、今PCR検査が減少した先週の2,412人からは増加をしていますけども、先々週の3,346人と比べると少なくなっていることが分かります。ただ、ゴールデンウィークの影響を考えると、今後の動向には、注意が必要だと考えています。
続いて客観的な数値です。スライドをご覧ください。
まず上段の感染状況ですが、1日当たりの新規感染者数は364.3人ということになりました。これは先週よりもやや減っております。(2)の経路不明の割合は56.2%、先週より少し増えていますが、ほぼ横ばいということです。それから検査の陽性率は32.2%ということで、これも先週から少し上がっています。(4)の今週先週比ですが、1.0を下回っているということです。
続いて、下段の医療提供体制についてもご説明したいと思います。病床使用率は、25.7%ということで、先週とほとんど同じです。それから、(2)の重症病床使用率は0%ということになっています。病床については、今週から新たに10床を追加いたしました。今603床での運用を行っています。
なお、この1週間で亡くなられた方はおりません。
続いて、療養者の状況です。スライドをご覧ください。
昨日時点の療養者数は3,221人で、これは減少傾向にあります。
続いて、入院されている方の症状についてもご報告をしたいと思います。スライドをご覧ください。
入院者の症状ですが、中等症の割合が若干増えているということですね。
続いて、入院されている方の年代についても報告をしたいと思います。スライドをご覧ください。
20代から30代の若い世代の入院が増えています。妊婦の方の入院も増えていますので、妊婦の方、あるいは身近に妊婦がおられる方は、特に感染対策に注意をしていただきたいと思います。
併せて、いつも申し上げているとおり、ワクチンの追加接種をまだ行っていない方は検討いただきたいと思っています。
続いて、総合的な状況のうちの3回目のワクチン接種の状況です。スライドをご覧ください。
5月10日時点で、県内の追加接種対象者に対する接種率は72.9%になりました。県民の皆さま、市町村、企業、団体、医療従事者等の関係者の皆さまのご協力によって、おそらく全国トップクラスのスピードで、7割以上の接種率が達成できたというのが現時点の状況です。
他方で、高齢者を除いた64歳以下の追加接種対象者に対する接種率は61.6%にとどまっています。群馬県では、若年層への接種をさらに進める必要があると考えておりまして、先の記者会見でも発表いたしましたが、SNSを活用した情報発信などの新たな対策に取り組んでおります。県央と東毛の2カ所の県営ワクチン接種センターも休まず稼働しています。予約不要の当日枠も用意しておりますので、ぜひ3回目の接種にもご協力をいただきたいと思います。
昨年の同時期、国内では第4波に見舞われました。ゴールデンウィーク期間が終了するのと時を同じくして、感染者数が急増したということを皆さま覚えてらっしゃると思います。その結果、多くの都道府県でまん延防止等重点措置を適用するという状況に陥りました。今回の大型連休中の人出が今後の感染状況にどう影響してくるのか、このことは、非常に我々としても心配をしており、これからかなりの確率で起こるだろうというこの第7波についてしっかりこれを想定していかなければならないと考えています。たとえ第7波に見舞われたとしても、県内の医療提供体制を適切に維持しつつ、何とか地域経済を回し続けていきたいと思っておりまして、そのためには、現在の警戒レベルを維持し、上がらないように努力をしながら、県民の皆さまへの3回目のワクチン接種を加速していく必要があると考えています。
以上、今申し上げたことを総合的に判断して、今回の決定に至ったということです。
それでは、警戒レベル2における県民の皆さま、事業者の皆さまへの要請内容について、簡潔にご説明したいと思います。スライドをご覧ください。レベル2における要請内容です。警戒レベル2における要請内容は、これまでと変更がありません。今後も県民の皆さまの命、健康、それから暮らしを守り抜くために、感染防止対策、それから経済活動の両立、このことに全力を注いでいきたいと考えています。
国内で新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年以降、初めて緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などの行動制限がないゴールデンウィークでした。この大型連休が終わったということです。県内の観光地でもですね、多くの人出が見られました。我々が得ている情報では、事業者の皆さまからもですね、客足は相当回復してきたというご報告も届いています。
群馬県では、皆さまご存知のとおり、今週の9日月曜日から、愛郷ぐんまプロジェクトの第5弾を実施しております。ゴールデンウィーク後に需要が減少する観光業を、引き続き支援し、国が実施を予定しているGoToトラベル実施までの期間、切れ目のない支援を行ってまいりたいと考えています。ご旅行の際には、ぜひ基本的な感染防止対策の徹底をお願いしたいと思います。そうした対策を取った上で、ぜひ多くの県民の皆さまに、今回も愛郷ぐんまプロジェクトを活用していただきたいと考えています。
それでは、ここからG-アナライズ&PRチームによる報告に移らせていただきたいと思います。
私が知事に就任して以来、群馬県産の農畜産物について、健康等に関わる成分を科学的に分析し、その結果を販売促進等につなげていくために、G-アナライズ&PRチームを立ち上げて、このプロジェクトを進めてまいりました。スライドをご覧ください。
G-アナライズ&PRチームでは、これまで「やよいひめ」とか「豚肉」とか、スライド記載の5品目について、分析を行ってまいりました。6回目となる今回は、ぐんまのウメ「白加賀」について報告をさせていただきたいと思います。
ぐんまのウメは、高崎市安中市で主に生産されています。全国2位の生産を誇っております。中でも主力品種の白加賀については、これは全国1位です。群馬県産の白加賀を使うと、爽やかで上品な梅酒ができると酒造メーカーの方からも高い評価を受けています。スライドをご覧ください。
梅は古くから疲労回復、防腐作用、食欲増進、こうした効能があるとして、経験的に、日本人に親しまれてきました。梅の酸味成分であるクエン酸には疲労感を軽減する効果があるとか、梅干を食べると食あたりになりにくいと、こういういわれから、お弁当の真ん中に梅干を置いていたというようなものです。近年では、梅の健康効果を科学的に紐解く数々の研究が行われております。
今回の分析では、この梅の白加賀が持つ機能性成分、香りの特徴を明らかにすると同時に、こうした特徴を生かして、手軽に楽しめる梅ジュースの作り方についてレポートにまとめさせていただきました。
キャッチコピーを考えたんですけど、群馬の梅のセールスポイントを端的に表現するとこういうことです。「見てよし、香りよし、食べて嬉しいぐんまの梅、白加賀」、ちょっと長すぎるかな。こんなことになると思います。
それでは、分析結果の詳しい中身はですね、G-アナライズ&PRチームの石原さんからお願いしたいと思います。
(G-アナライズ&PRチーム)
農業技術センターの石原です。よろしくお願いします。
群馬の梅の分析成果をチームで取りまとめましたので、代表して私が報告させていただきます。
最初に、本県の梅生産の特徴について簡単にご説明いたします。特徴は2つございます。
1つ目として、群馬は全国第2位の生産地で、東日本一の生産量を誇り、白加賀と呼ばれる品種が最も多く栽培されているということです。今回の分析ではこの白加賀に焦点を当てて分析を進めました。
2つ目として、群馬の梅は、一つ一つ手もぎで丁寧に収穫しているということです。そのため、本県産の梅は、鮮やかで優しい緑色をしており、傷もなく、美しさにも定評があります。食べて楽しむだけでなく、見て楽しむこともできます。
ここからは、今回分析を行いました分析結果について、群馬の梅、白加賀の強みを中心にご紹介いたします。こちらのスライドをご覧ください。
群馬の白加賀を使うと、爽やかで上品な梅酒ができると、酒造メーカー等からの定評があります。そこでその爽やかさがどこから来るのかを、まず確認いたしました。この図は、群馬の白加賀と他県産の南高の香気成分の違いを調べた結果になります。
その結果、白加賀の特徴的な香気成分として6成分が抽出され、その香りはフローラルグリーンや、柑橘系の香りからなることが分かりました。この特徴的な香りが白加賀の評価を高めていると言えます。
梅は生で食べることができません。そこでこれ以降は、梅干しや梅酒よりも、より消費者が手軽に加工できる梅ジュースについて分析を進めました。こちらのスライドをご覧ください。群馬の白加賀と他県産の南高を使って、同じ製法で梅ジュースを作って、分析、比較を行った結果になります。白加賀ジュースの香りの特徴は、爽やかで上品な香りであるとなりました。先ほどの結果と同様に、白加賀ジュースの香りはフローラルグリーンや柑橘系の香りが多く含まれています。また近年、機器分析が発達しているとはいえ、まだまだ人の官能を再現できるところまでは至っておりません。そこで官能評価でも確認をいたしました。その結果、すべての項目で高い評価となり、バランスのとれた結果となりました。
続きまして、梅ジュースの味の結果です。こちらのスライドをご覧ください。
白加賀ジュースの味の特徴は、濃厚でまろやかな味となりました。図の上に行くほど濃厚で、右に行くほど旨味が強くなります。また、味も官能検査を行いました。その結果、渋みが少なく、飲みやすいことが分かりました。これがまろやかな味に寄与していると思われます。
続きまして、梅ジュースの加工方法の違いによる味や成分の違いの結果です。こちらのスライドをご覧ください。
梅ジュースの加工方法には、マイルドな味がお好きな方にお勧めの冷凍法と、刺激と機能性を求める方にお勧めのレンジ加熱法があります。1つ目の冷凍法は、冷凍した梅を、砂糖と梅を交互に漬け込み、梅のエキスを出す方法で、酸味が少なく、あっさりした味の梅のジュースができます。2つ目のレンジ加熱法ですけども、こちらは梅、砂糖、水を電子レンジで加熱して作る方法です。濃厚で酸味が強い味の梅ジュースができます。
機能性成分についても、スライド記載のとおり、加工方法によって違いがございます。
レンジ加熱法であれば、上の代表的な機能性成分であるクエン酸やポリフェノールを豊富に含む梅ジュースを作ることができます。お好みに合わせて、梅ジュース作りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
以上から、群馬の梅について、「見てよし、香りよし、食べて嬉しいぐんまの梅、白加賀、」とまとめさせていただきました。
これからは梅が旬の時期となります。最近コロナの影響もあり、自宅で料理をする機会が増えております。ぜひ、群馬の梅で梅ジュースを作っていただき、じめじめする梅雨の時期を体が喜ぶ爽やかな梅ジュースで乗り切っていただきたいと思います。
また、梅ジュースの他にも様々な梅加工品が群馬にはございますので、ぜひ群馬の梅加工品も味わっていただけたらと思います。
以上で説明の方を終わりにさせていただきます。ありがとうございました。
(知事)
石原さんありがとうございました。
ただいまの石原さんの発表にあったように、群馬県産の白加賀が非常に上品な風味を持った梅であるということを分かっていただけたと思います。
また、今、その梅ジュースの作り方を2種類紹介していただきましたが、レンジの加熱を使った梅ジュースはですね、疲労感を緩和する効果があるとされるクエン酸が豊富に摂取できると、このこともわかっていただいたと思います。
間もなく梅のトップシーズンを迎えます。ぜひ皆さまには群馬の梅をお買い求めいただき、梅ジュースづくりに挑戦してみてください。
連休中ですね、私もいろいろ料理をやって、料理ってほどじゃなかったんですけども、オートミールと米粉を使ったパンをYouTubeを見ながら作ってみたら結構うまくできたんですね。近いうちに、この梅ジュースにも挑戦をして、ちょっと動画にあげようかなと思っています。
G-アナライズ&PRチームを発足して約2年半ですが、取り組みの成果が徐々に出始めていると。このみんなの努力をしっかりもうちょっと知事として後押ししなきゃいけないと思っています。
1つ皆さまにですね、ちょっとお知らせしたいことがあって、上州地鶏、一生懸命やってきたんですが、G-アナライズ&PRチームの分析をきっかけに、機能性表示食品としての販売を目指してですね、4月に消費者庁への初回届出というものを終えました。
群馬県(育成品種では)今まで一つもなかったんですが、何とか初めての機能性表示食品をですね、ここで生み出したいと思っていまして、手続きが順調に進めばですね、この機能性表示食品というふうに、これを銘打ってですね、上州地鶏を販売することができると。これは先ほど申し上げたとおり、最近の国民の健康志向みたいなものを考えればですね、販売促進に非常に効果があると思っています。
加えて、今、おかげさまで上州地鶏を取り扱いたいという問い合わせが増えてまして、上州地鶏指定店がこの1年半で1.6倍になりました。4月28日時点で登録数は42店舗になったということで、今引き合いが増えております。
G-アナライズ&PRチームの取り組みが、だんだんこうして目に見える形で成果として出ていると、このことは大変嬉しく思っています。
引き続き、県を代表する農畜産物の分析を進め、新たな知見が得られた時は、その都度、皆さまに報告をしていきたいというふうに思います。
ちなみに、知事のトップセールスも今精力的に展開しておりますが、この機能性表示食品を何とか群馬県から生み出そうということについては、私の人脈等々、宇留賀副知事の力も借りながら、政府とか大臣にもしっかり働きかけていきたいと思いますので、ぜひメディアの皆さまにもご注目いただければというふうに思っています。
もう農畜産物は本県の魅力を発信するキラーコンテンツだということは言うまでもないことなので、今後とも、とにかく農畜産物のブランド化を進め、PRし、それがまたブランド力の向上に繋がるという、そういうサイクルを作っていきたいと思っています。
それでは最後に、グローバル始動人サマーキャンプについて簡単にご報告します。スライドをご覧ください。
県では、新・総合計画ビジョンに掲げる、新たな時代を切り拓く「始動人」を育成するために、教育イノベーションプロジェクトに取り組んでおります。これも何度もここで申し上げているので、皆さまよくご存知だと思います。昨年度からは、これも会見でもご報告をしましたが、世界で活躍する広い視野を持った始動人を育成するために、グローバル始動人サマーキャンプというものを開催させていただいています。
昨年度は、新型コロナウイルスの感染拡大によって、オンラインの開催となっておりますけども、今年度は通常どおり、対面で開催すべく今準備を進めております。プログラムの対象は高校生で、期間は8月15日から6泊7日を予定しています。一般社団法人エイチラボとか、中之条町などの関係団体のご協力もいただいて、四万温泉で実施したいと考えています。国内外のですね、トップ大学の学生によるセミナーとか、世界で活躍する著名人を迎えたフォーラム。また地域の方との交流や伝統文化の体験。こうした、このキャンプでしか体験できない濃密な感じになっています。
昨年度参加した高校生からは「外国の人と話すことに抵抗がなくなった」とか「自分に自信がついた」、「夢は夢のまま終わらせずに、実現しようというような気持ちになった」と、こんな声が多く聞かれました。参加する高校生の皆さんには、英語によるコミュニケーション能力はもちろんのこと、海外留学も視野に入れた多様な進路をご自分で考えて選択できる、こういう力を身につけていただきたいと考えています。
募集定員は40人程度。プログラムや応募方法などの詳細については、一般社団法人エイチラボのホームページをご覧いただきたいと思います。皆さま、ぜひふるってご参加をいただきたいと思います。
私からは以上です。ここからは、皆さまからのご質問をお受けしたいと思います。
(記者)
大型連休についてなんですが、県では、高崎駅に無料検査場を設置していたと思いますが、利用状況とかまとめがあれば教えていただければと思いま
(知事)
歌代健康福祉部長から報告してもらいます。
(健康福祉部長)
高崎駅の無料検査場でございますけれども、4月29日から5月8日までの10日間で、453件の検査が実施されました。
(記者)
陽性率とかは。
(健康福祉部長)
そのうち、把握できた陽性は1件(と承知しております)。
(記者)
(無料検査場を)設置したメリットといいますか、効果というのはどのようにお考えでしょうか。
(健康福祉部長)
もともとがですね、検査を受けて安心して帰省していただくといった目的もございましたので、受けた方(のほとんど)が陰性だったということで、安心して帰省できたのかなと思っております。
(記者)
関連して大型連休について、以前の会見などでは、人出(の状況)とかを出していただいた時もあったと思いますが、大型連休中の観光地であったり、高崎駅の人出など、県で今回まとめていらっしゃるでしょうか。
(知事)
田子知事戦略部長から。
(知事戦略部長)
データはあるんですけども、まだ取りまとめが、連休が終わって(間もない)ということで(終わってない状況です)。今日ご質問もありましたので、さらに分析を進めて、公開できるよう対応させていただきます。
(知事)
もともといつもやっているので、ある程度準備が整ったら公開しようと思ったんですけど、今日はちょっと間に合わないので、すみません。
(記者)
そういったところを踏まえて知事にも伺いたかったんですが、先ほどの第7波といったような言葉も出てきました。全国的に見ても、感染者の数は増えている傾向にあると思います。
第7波で見たときに、もう入口に入っているのかとか、現状どのように知事はご覧になっていますか。
(知事)
これが入口に入ったと言っていいのかどうかはちょっと分かりませんが、何度も言っているとおり、知事としては、もちろんまたリバウンドが来ると、第7波が来るということを想定しております。
普通に考えると、これまでの経験値からいうと、特にゴールデンウィークで人出が多くなったと。なおかつ、まん延防止が解除された時期とも重なったり、あるいはBA.2(による感染者)がもうほとんど9割という状況になっていると思うので、諸外国の状況なんかも考えると、ここから第7波に見舞われるということは十二分に考えられると、その可能性が高いと思っています。
第7波がどのくらい(の規模で)どういうふうになるのかというのは、なかなか今予想できないんですが、ここから当然普通にいけば、(感染者数は)上がっていくだろうと思います。
大事なことは、落ち着いて対応すると。必ずこういう時が来るんだということは、会見でも県民の皆さまに申し上げてきたので、慌てず騒がず、しかしさっき言ったように、医療提供体制をしっかりと強化する、病床使用率をある程度安定的に抑える、さらには、今のところ(追加接種対象者に対する接種率は)72~73%まで来ましたけども、2回打った方の接種率をもっともっと上げていくと。こういう対策を講じながら、できる限り知恵を使ってですね、やはり感染防止対策と経済を両立させたいと。何とか経済を回しながら、コロナと共生できるような状況に持っていくようにですね、国の状況もよく見極めながら努力していきたいと思います。
(記者)
梅についてですけれども、今回こういった調査結果をまとめていただいたということで、県産の梅をPRしていったり展開していく施策について、何か検討していることはあるんでしょうか。
(知事)
具体的な話は、石原さんから。
(G-アナライズ&PRチーム)
今回の成果に基づいたPRなんですけども、この後ですね、市場で梅の販促等がございますので、そういった場面でも活用してですね、よりPRをしていきたいと考えております。
(記者)
個人的な意見なんですけど、群馬の梅は全国2位、東日本1位で、もっと前面に出してPRできたらと思っていて、県内のお土産とかたくさんお土産ありますけど、県内の酒蔵で作っている梅酒とかお手頃な価格でおいしいものも多いので、そういったところのPRとか、あと梅ジュースとかも、県から製造を促す施策をして、駅の自販機に必ず県産の梅ジュースがあるとか、旅人なんかは結構ご当地ものに弱いと思うので、何かそういった展開があっても面白いのかなと思ったので、ちょっと聞かせていただきました。
(知事)
ありがとうございます。今言ったようなアイディアも内々にはいろいろ検討しているので、幅広いチャンネルで宣伝できるように、いろいろやっていきたいと思います。今日まず記者会見で発信をさせていただいたんですけども、いろんな場面をとらえてキャンペーンをやっていきたいと思っています。
それから、確かに全国2位なんですけど、1位との差は圧倒的なので。もう圧倒的に和歌山なんですね。
このまえ、私がリーダーなので、リーダーを中心の会議でも言ったんだけど、逆にNo2だからできることもあると思うんですね。
だから今回は「白加賀」に絞って、しかも今日石原さんが言ったように、梅ジュースに行くというのはとてもいいと思っているんで、梅ジュースの需要はいろいろあると思いますから、産経部がやっているいろいろな事業もありますし、予算でも、ここからしっかりと、我々がブランドをこうしようと集中的に考えているものについては、今回の梅も含めてですね、いろんな展開をやっていきたいと思っています。
具体的なことがいろいろまとまってきたら、その都度いろいろ発信させていただこうと思います。
(記者)
CSFの関係で、先ほど疫学調査のチームの調査を待ってというお話だったんですが、なかなか感染の広がりを止められないわけなんですけれども、原因について、抜本的な対策があれば教えていただきたいのですが。
(知事)
まず、こんなに短い期間で連続発生してしまったということについては非常に衝撃を受けていますし、危機感を抱いています。
ただ、その対策はこれまでもかなり取ってきているので、この間出た時にも、抜本的対策をまとめているので、やはりまず、なぜ起こったのかということをしっかり検証したいと。
(昨日の)臨時会見の時も質問が出ていましたが、今回十何頭か出たんですけど、全部ワクチン接種済みだったので、なぜこういうことが起こったのか、疫学調査でしっかり原因を究明してからだと思います。
それをもって、何が足りなかったのかということをよく分析してですね、そこに力を入れていくということだと思います。
もう何度も言っているように、基本的な対策はもう3つしかないので、やはり飼養衛生管理基準をしっかりと厳守してもらって、これも養豚農家の皆さんのご協力をいただいてしっかりやっていくということと、それから、豚のワクチン接種を最も効果的なやり方で進めていくということと、あとはイノシシの駆除ですよね。野生イノシシの。この3つをバランスよくやっていくしかないので、2回連続して発生してしまって、前の調査結果もまだ出ていないんですが、これもよく分析した上で必要な対策を考えていくと。これに尽きると思います。
(記者)
神戸の市長さんが、ツイッターでの誹謗中傷が激しいということで、アカウントを削除することを表明しました。
ネットメディアで積極的に発信されていて、かつ中傷への開示請求もされている知事の受け止めを伺えればと思います。
(知事)
神戸市長が自分のツイッターのアカウントを削除されること発表されたと。これは神戸市長のご判断ですので、外部の人間である私がいいとか悪いとか、そういうことをコメントする立場にはないかなと思っています。
ただ私の記憶では、鳥取県の平井知事が賛同されると。よく気持ちは分かると。平井知事もブログとかツイッターを使っておられないようなので、平井知事はですね、個人的には大変尊敬する方で、まさしくご自分の理念を持って、鳥取県のために頑張っておられるので、これはこれで一つの考え方なんだろうなと思いました。
それを断った上で言うとですね、私は自分のツイッターの、今23万人か24万人ぐらいのフォロワーですけど、まずツイッターを削除するつもりも、それから国会議員時代からずっと書いているブログをやめるつもりも全くありません。
それはやはりですね、現実問題として、このデジタル化の世界の中で、インターネットがこれだけ社会に広がっている、つまりインターネットで情報を取るという人たちがこれだけ多くなっているという状況の中で言えばですね、確かに誹謗中傷を受けた被害者を支援する条例を全国に先駆けて作ったんですが、もちろんネットには光と闇もあるし、サイバースペースには玉石混交の情報があるんですけども、やはり、そういうことを覚悟した上で、しっかりとSNS・ネットと付き合っていくという、やはり政治家として覚悟が必要なんだろうと思っています。
自分がブログを書いていると、相当大勢の人たちから反応があるんですね。加えて言うと、この間、日経テレ東大学の「Re:Hack」というYoutube番組で、草津町に、ひろゆきさんと成田悠輔先生が来られたんですね。その時にはっきり分かったことはですね、若者は、残念ながらテレビとか新聞とかを見てないんですよ。ほとんどみんな、ネットで情報を取っているということが、草津での若者の反応を見てはっきり分かったと。若者に情報を届けるという点で言うとですね、やはりネットを使った発信というのは不可欠だと、改めて強く感じました。
それで、例えば、私がブログを書く。時々ツイッターでも、あんまり頻繁じゃないんですけど、メッセージを出す。これは、例えば県民の方から考えるとね、最も一次情報じゃないですか。知事が何を考えているか、知事がどんな形で物事を進めていこうとするのか。これ以上正確な情報はないと思うんです。
それを知ってもらうということは、知事の考えを直接知ってもらうということは、これはやはり、県民の皆さんにとってもメリットがあると私は思うんですね。
その中で、例えばいろんな批判があったら、真っ当な批判というか、公人なので批判されるのは当たり前なんですけども、その中で傾聴に値すべき批判があったら、そこは受け止めて、しっかり反省すればいいし、あるいは全く根拠のないような話だったらスルーすればいいし、あるいは、それが余りにも誤解を呼ぶよみたいな形で影響があるようなときは、法的措置を取るとかいう方法もあって、実際、ご存知のとおり、裁判をやって勝ちましたから。目的が、相手を特定して訴訟を起こすみたいなことじゃなかったですけれども、勝ちましたから。そういう形でつき合っていけばいいんだと思います。
それからもう一つ言うと、ツイッター、フェイスブック、インスタグラムとかいろいろあると思うんですけどね、特にツイッターでいうと、もちろん誹謗中傷みたいな話はもともと問題外なんですが、例えば、非常に不愉快なメッセージとかもちろんあるわけなので、それも覚悟して付き合っているんですけども、いわゆる少数の人たちなんですね、炎上させるのは。少数の人たちがやらせているような炎上なのか、それとも、ネット上にある、ツイッターでもフェイスブックでもそうですけど、特にツイッターにある意見の中には、やはり国民のムードを本当に反映したものもあるんですね。要はそこのリテラシーがこれからの政治家には求められてくると思うので、私の場合は、朝から晩までバタバタしているので、これはメディアアドバイザーがいますから、彼がずっとフォローしていて、それが本当にしっかりと頭に置くべき情報というか批判なのかどうか判断してくれているので、そういう時にはしっかりそれに対応すると。ほとんど流言飛語に近いものはスルーをすると。こういう形でこれからもですね、ネットメディアは活用しながら、自分の考えというものをしっかりと、国民あるいは有権者、県民の皆さんに届けていきたいと思います。
(記者)
公人としての立場で批判があるのは当然だと思うんですけど、一般の方が批判とか中傷にさらされるとかなり精神的に堪えるものもあると思います。そういうこともあって支援の条例を作られたということもあると思いますが、抜本的な対策というのはなかなか難しいと思うんですけれども、どうしていけばいいとお考えですか。
(知事)
先ほど申し上げたとおり、行政としてできることとして、ネット上の誹謗中傷の被害者に対する対応に関する条例を群馬県は整備しましたので、そういう形でいろいろ応援をしていきたいと思いますし、それからこの間、関口舞さんにここでプレゼンをやってもらいましたけども、いろんなNPOとか民間でも対策の動きがありますから、そういうところとも連携をしてですね、しっかりネットリテラシーを上げられるように働きかけていくし、被害を受けた方々が少しでも対応できるような後押しは、行政としてできることはやっていきたいと。
裁判をやって分かったのは、誹謗中傷する人というのは絶対に間違っていると思うし、それは本当にいけないことだということを分かってもらわなくてはいけないんですけど、私が裁判に勝って、自分の名前が知られてしまったときの相手の反応を見ると、やっぱり分からないで発信してる人も、ある意味ネット社会の被害者なんだと思うんです。何でもネット社会だったら許されるみたいな勘違いをしているという点で言うと、こういう人たちも加害者になることによって、結構人生めちゃくちゃになったりする可能性があると思うんですよね。例えば、私がもし名前を公表したら、結構大変だと思うんですよ。お勤めしている会社もあるし、ご家族もいるし、一切そういう情報は言ってませんけどね。だからそういう意味で言うと、やっぱりネットリテラシーをしっかりとしてもらうために、県としてはですね、引き続きいろんな形で、条例もありますけど、呼びかけていきたいと思います。
(記者)
先ほどもワクチン接種率の話がありましたけども、5歳から11歳のお子さんに向けたワクチン接種というのはどれほど進んでますでしょうか。
(知事)
それは、山田新型コロナワクチン接種推進局長から。
(新型コロナワクチン接種推進局長)
小児の5歳から11歳ということですけれども、今のところですね、2回接種された方は約10%になっております。
(記者)
1回目はどれぐらいでしょうか。
(新型コロナワクチン接種推進局長)
1回目は約14%ですね。
(記者)
お子さん向けの接種の現状について、順調というふうに捉えていらっしゃるのか、そのスケジュール感についての受け止めはいかがでしょうか。
(新型コロナワクチン接種推進局長)
お子さんの場合はですね、ご両親の同意とか、そういうこともあります。また、18歳以上の方と同じような形で強く推奨しているというわけでもございませんし、また法律の方でも、努力義務が外されております。従いまして、推奨ということではあり、コロナ対策の一環ではあるんですけれども、その辺はですね、ご両親のご理解ということで、(接種を)受けていただいております。
(記者)
3回目のワクチン接種に関してなんですけども、4月末までに希望する方への接種完了を目指すという前提で今まで進んでこられたと思いますが、先ほど出していただいた数値ですと、若者を中心に鈍い進捗度合いというのが数値として出ていると思います。その中で、インセンティブの特典が当たる対象期間というのが終了いたしましたが、今後に向けたさらなるインセンティブであったり、取り組みというところはいかがでしょうか。
(知事)
まず、ちょっとインセンティブの反応みたいなことで少し。
(新型コロナワクチン接種推進局長)
(インセンティブ事業への応募状況について)5月11日付けで集計したものなんですが、14万2,900人、約14万3千人のご応募をいただきました。
これはワクチンを3回受けた人の22.4%ですので、5人に1人以上の方がご応募いただきました。その際にですね、アンケートをとらせてもらったんですけども、約75%の人が、(インセンティブ事業に)背中を押されたと答えていただいております。従いまして相当な効果はあったかなと思っております。
今後ですね、5月、6月に向けてなんですけれども、すぐインセンティブに頼るのではなく、正確な情報(の発信)と、それから、ツイッターですとかインスタグラムのターゲット広告ということで若者向けの広告もしておりますので、今まで260万ぐらいの表示がありました。
そういうことで、ネットを使って、正しい情報(の提供)、あるいはワクチン推奨ということを進めていきたいと思っております。
また、今、県営の接種センターでは当日受け付けということもしており、お気軽に使っていただけるような形になっておりますので、ぜひですね、3回目接種にご協力いただければと思います。
(知事)
今、山田局長が言ったように、2回目のインセンティブ施策について、我々の分析ではかなり効果が出てきているということなので、これはこれでしっかりフォローしながら、ネットを使った情報発信も含めて、呼びかけをしっかり続けていくということだと思います。
ちなみに、3回目のワクチン接種率について言うと、5月9日時点のデータだけど、3回目を受けた人の(人口比)割合からいくと、20代は全国1位の接種率です。30代は全国2位の接種率。ですから、そういう意味でいうと、この接種率に、しっかりインセンティブの効果というのは繋がっていると。さっき山田局長が言ったアンケートの結果も見ながら、これはこれで十分やる価値があったと。特に、県内の協賛企業の方々にやっていただいて、県の予算を使ってないので、これはこれでよかったんじゃないかなと思っています。
引き続き、接種率を上げられるよう呼びかけていきたいと思います。
(記者)
4回目接種の関係でお伺いしたいんですけども、現時点では60歳以上と基礎疾患がある方を対象にという形になっていますけども、その対象者に関しても、例えば医療従事者を加えるべきではないかといったご意見もあります。
対象者に関しての知事のお考え、あと群馬県内での今後のスケジュール感についてお聞きできればと思います。
(知事)
まず、局長から。
(新型コロナワクチン接種推進局長)
対象者については、厚生労働省、またワクチン分科会等で示されたとおりでございます。今のところ、そういうお話もあるかと思うんですけれども、国で決められた(枠組みの)中で、しっかりやっていくものだと思っております。
スケジュール的にはですね、市町村で(多くの方の)3回目のワクチン接種が始まったのが2月以降というところがほとんどです。そうしますと、5カ月経過後となると、だいたい7月ぐらいから始まってくるかなと思います。
それから逆算して、接種券を発行するとか、そういう(接種に向けた)事務が進んでくると。そんな形で今準備しているところでございます。
(記者)
知事としてのお考えはいかがでしょうか。
(知事)
今、山田局長が言ったとおりだと思っています。これ(4回目接種)は、記者さんもご存知のとおり、国の政策に沿ってやっていかなくてはいけないので、だから我々としては、よく国の方針を確認しながらやっていますし、スケジュール感については、基本的に間を空けなくてはいけないので、物理的に山田局長が言ったようなスケジュール(感)で進めることになると思います。
(記者)
そうしますと、6月から各自治体で接種券の準備が始まり、7月から早ければ接種がという形でよろしいでしょうか。
(知事)
(多くの方の開始は)そうですね。
(記者)
LGBTQの関連施策としてのパートナーシップ宣誓制度についてお尋ねします。
昨日東京都が素案を発表しておりまして、10月に受け付け開始しますだったり、内容が発表されました。
群馬は、都道府県としては全国で3番目に導入した先進都市でもあるので、東京でも始まるということに対しての受け止めをお願いします。
(知事)
群馬県としても、ご存じのとおり、新しい総合計画のビジョンの中で、いろんな価値観を持った人たちがそれぞれ幸福を感じられる社会にしたいということなので、東京の流れも見ながら、いろいろ具体的なことを考えていきたいと思っています。おっしゃったとおり、都道府県としては3番目に打ち出しているので、よく東京の流れも見ながら、内部ではいろいろ議論していると思うんですけど、今日ちょっと担当が来ていないので、どこまで具体的なことをやっているか、ちょっとこの時点で分からないので、現状の報告を受けて、ご報告したいと思います。
(記者)
ちなみに東京都の内容になると、プライバシー保護のために、オンラインで手続きをやりますだったり、カップルさんのお子さんの名前も書きますだったり、群馬にはない内容もありまして、知事として今後また制度をアップデートしていくご予定とかはいかがでしょうか。
(知事)
まずは東京都の中身をよく調べてみます。いろいろな形でいろいろな情報を集めて参考にさせていただきたいと思います。今のところ具体的にどうするかというのはともかく、今言った東京都の制度は、しっかりと私自身も勉強してみたいと思います。
(記者)
梅について2点ほど確認します。今年、温泉地でマルシェとヨガを開催する予定だと思います。そこでのPRというのは考えておられますでしょうか。
(知事)
大海さん。G-アナライズ&PRチームのメンバーです。
(G-アナライズ&PRチーム)
温泉地のマルシェにおいては、環境とか健康に配慮したこだわりの食を販売することとさせていただいておりますので、G-アナライズ&PRチームで強みが見つかった「梅」についても、梅ジュースのような形で販売できるように行ってまいりたいと考えております。
(記者)
ぐんまプレミアム認証制度を本年度立ち上げると思うんですけれども、その進捗状況を教えていただければと思います。
(G-アナライズ&PRチーム)
こちらにつきましては、専門家を交えた中で、認証制度を立ち上げたいと考えております。
先週、立ち上げを一緒に行っていただくコンサルタントをプロポーザルで決定いたしましたので、これからは関係者含めて打ち合わせをしながら、品目を選定して、認証制度を立ち上げて、消費者の方に、本県のすばらしい農畜産物の品質を保証した仕組みづくりに取り組んでまいりたいと考えております
(記者)
何月ごろをめどに立ち上げるとか、そういうスケジュール感は。
(G-アナライズ&PRチーム)
今年度中ということでご理解いただければと思います。
最後にまた、県民の皆さまに知事の方から呼びかけさせていただきたいと思っています。
今日も記者の方々からご質問が出ていましたけども、ゴールデンウィーク明けからですね、すでに全国では、感染者増加の傾向というのが出てきました。東京もそうですし、今までそんなに出ていなかったところでもかなり増えているということで、我々としてはこの流れをよくウォッチしていきたいと思っています。
何度も申し上げますが、ほとんど第7波は来ると思っていただいていいと思うんですけども、感染者が増える中で、もう1回言いますが、いかに工夫をしながら、経済を回し続けるかということが、非常に重要な問題になると感じています。
群馬県の場合でいうと、病床使用率が全国的に見て高いという点はあるんですけども、人口比の感染者数というのは、少なくとも連休前までは、関東地域で最も低く抑えてまいりました。
ただ、先ほど言ったようにですね、ここから第7波が来た時には医療提供体制が非常に大きな問題になると思うので、それについてはですね、今、健康福祉部を中心に、病床数の積み上げの努力もしておりますし、現時点では重症者がゼロということなので、これからは数というよりも、何度も言いますが、病床使用率とか、あるいは重症化がどうなっているかとか、こういう基準をより重視しながらですね、いろんな判断をしていくことになると思います。
いずれにせよ、ここから、もう1回言いますが、(感染者数が)上昇傾向になるということはほぼ間違いないと思いますので、ぜひ、県民の皆さまには引き続きですね、感染防止対策にご協力をいただくように、重ねてお願いを申し上げたいと思います。
それから先ほど申し上げましたが、大変残念なことなんですけども、県内で7例目の豚熱、CSFの患畜が確認されたということで、とにかく前回もそうですけども、再発を防ぐためにですね、県としてもいろいろな努力をしてきたつもりなんですが、またこういう形で豚熱を防げなかったということについては、知事として、県民の皆さまに大変申し訳なく思っております。
もう養豚農家の皆さまとしっかり協力して、これを乗り切っていくしかないと思いますし、よく原因を究明した上でですね、今日も記者の皆さまから質問が出ていましたが、しっかり対策を打っていきたいと思っております。
前回の会見でもちょっと申し上げましたが、豚熱が発生する時は、もう県の職員が、昨日の夜から現地に入って、特に県の農政部の職員が中心になってですね、24時間体制で、豚の殺処分を実施しておりますし、そのあとは県の各部局に動員をかけてですね、今日ぐらいからチームを組んで、スケジュールを組んで、今殺処分をやっております。
今回は、殺処分自体は少し早めに終わるんじゃないか、3日ぐらいで終わるのではないかと言われていますけども、防疫作業を終えるためには1週間ぐらいかかってしまうと。県民の皆さまのために仕事をするのが県職員ですから、当然のことだとは思いますが、農政部を中心にですね、全力でこれに当たっていると。24時間体制で殺処分をやり、防疫措置に頑張っていると。このことはぜひ、県民の皆さまにはご理解をいただきたいと思います。
同時に、もちろん発生した地域の首長さんと連携するのは当然なんですが、近隣の市町村からも人を出してもらったりしてですね、実は大変なご協力をいただいているということも改めて申し上げたいと思いますし、少し前の会見で申し上げましたが、建設業協会の皆さまには毎回、埋設の処分もすごく大変なんですが、これもボランティアで協力していただいておりますし、JAの皆さまにもいろいろな形でご協力をいただいていると。
また防疫措置が終わった時点で、お世話になった関係者にはすべてしっかり連絡をしようと思っているんですが、そういう形で関係機関と協力をしながら、今、全力で対応に当たっております。大事なことは、この豚熱を広げないようにするということなので、そういう状況であることを、今、全力でみんなで当たっていることは、ぜひ会見を通じてですね、県民の皆さまに分かっていただければと思っています。
できるだけ早く、1日でも早くこの防疫措置を終えて、そして、豚熱がまた起こってしまった原因をさらに究明をして、なかなか大変ですけども、さらなる必要な対策をしっかりと打ってまいりたいと思います。
7例目が起こってしまいましたが、何度も言いますけども、養豚業は群馬県にとって大事な産業ですから、これをしっかり守り抜いて行きたいと思います。
豚熱に感染した豚の肉が市場に出回ることは全くありません。人間にうつることもありません。間違ってこの肉を食べても、全く人体に影響ありません。このことも改めて皆さんにお伝えし、新型コロナについても、県庁あげて頑張っていくことも改めて皆さまにご報告を申し上げ、定例会見を終わりたいと思います。
PRチームの報告もあって長くなってしまいましたが、記者の皆さまには最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。それではこれで、定例会見を終わります。
(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。