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令和4年3月31日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
1.はじめに
2.ウクライナ避難民の受け入れについて
3.直近の感染状況について
4.愛郷ぐんまプロジェクトについて
5.県庁32階ライブカメラについて
6.直滑降ストリームについて
それでは定例会見を始めたいと思います。
スライドをご覧ください。今日の会見の主な項目です。
本日は、ウクライナ避難民の受け入れ、新型コロナの直近の感染状況、愛郷ぐんまプロジェクト等について発表させていただきます。
まずは、ウクライナ避難民の方々の受け入れについてご報告したいと思います。
ロシア軍によるウクライナ侵攻から1カ月あまりが経過いたしました。
一昨日行われた停戦交渉では、一部地域での攻撃の縮小など一定の進展はあったようですが、未だに各地で戦闘は続いており、400万人にのぼる方々が、ウクライナ国外に避難を強いられているという状況です。
先週、国会においてゼレンスキー大統領によるオンライン演説が行われましたが、ウクライナの皆さんが置かれている厳しい現状を再認識いたしました。私自身、胸がつぶれる思いをいたしました。
それと同時に、今群馬県としても、国と連携しながら、できる限りの支援を行っていくべきだと、こうした思いを改めて強くしたところです。
県としての避難民の方々の受け入れに関しては、先日の記者会見で積極的に行うことを表明させていただいておりますが、庁内に「ウクライナ避難民支援連絡会議」というものを設けて、今具体的な調整を進めております。
こうした中で、すでに報道もなされておりますが、先週26日の土曜日に、ウクライナから避難された方々が桐生市在住の親族を頼って来県されました。
群馬県にとっては、初めての受け入れ支援ということになります。
本日はその支援内容について、改めてご説明させていただきます。
今回避難されてきた方々に対しては、県と桐生市で連携の上、必要なサポートを実施していきたいと考えております。
避難された方々が、安心して暮らせるように、県としても可能な限りの支援を行ってまいりたいと考えています。
26日の来県以来、すでに具体的な支援を行っておりますのでご説明したいと思います。
次のスライドをご覧ください。
以前の記者会見で、県として宿泊施設での滞在とか、県営住宅の提供等を表明しておりましたが、今回避難されてきた方々は、市内において親族の方々が用意した住居での生活を希望されております。
また、受け入れ先の親族の方々に聞き取りを行ったところ、戦禍を逃れ、命からがら、着の身着のままでの避難となり、生活に必要な物品や資金が不足しているというお話も伺いました。
このため、県と桐生市の話し合いによって、しっかり役割分担をしていきたいと思います。
県では、滞在先での生活を立ち上げるための「初期の支援」、生活のセットアップを行っております。
具体的には、当面の生活準備に必要な費用を支援するため、一時金として、お一人あたり5万円を急ぎお届けいたしました。併せて、生活を営む上で最低限必要となる家電・家具類を提供することとし、現在具体的なニーズを伺っているところです。迅速に支給できるように、対応してまいりたいと考えています。
また桐生市においては、滞在先の自治体として「日々の生活をケア」をしていただけることになっています。
具体的に言うと、これから暮らしていく中で不足してくる食料、衣類、生活用品などの提供、また生活費の支援も行うと伺っております。
加えて、今後長期的な生活を見据えて、避難された方々の精神的なケアや、医療・福祉制度等も含めた生活全般のサポートはもちろんのこと「就労・就学」に対する支援も必要となっています。
今後も支援のニーズをしっかりとお伺いしながら、県と桐生市で連携をしていきたいと思います。安心して生活が送れるように、避難された方々に寄り添ったサポートを行ってまいりたいと考えております。
なお、今回の政策の実施に際しては、県民の皆さま、県内企業の皆さまからいただいた募金を活用させていただいています。30日現在で、190万円以上の温かいご支援をいただいております。
次のスライドをご覧ください。
今回の受け入れで、県の担当職員が親族の方を通じて、現状や要望をお聞きする中で、日本として、今後、避難民の方を受ける際に配慮しなければならないと、強く感じた点がありました。
具体的には言葉の問題です。
ウクライナ避難民の方々は、先ほど申し上げましたが、戦禍を逃れ、命からがらに日本に来られたと、大きな不安や孤独を抱えながら来日されております。
今回、群馬県に避難してきた方々も、日本入国後に、通訳がいない、言葉が通じないという点について、大変心細く不安な思いをされたと伺っています。
ウクライナ避難民の方々の受け入れに際しては、通常の入国と異なり、精神的なケアを含め、最大限の配慮が必要だと感じています。
こうした状況を踏まえ、県では政府に対して、入国の手続きにおける「ウクライナ語通訳者の配置」とか、避難民の方々に寄り添った丁寧な対応とか、入国に際しての配慮について、要望させていただきました。
今後も、政府とも連携を図りながら、「避難民の方々に寄り添ったサポート」を行ってまいりたいと考えています。
以上が、現在行っている県の支援についてです。
次のスライドをご覧ください。
今回、県として初めての「避難民受け入れ支援」ということになりましたが、今後の避難民の増加も想定した上で、しっかりと対応を進めてまいりたいと考えています。
このため、県では新たに「ふるさと納税」を活用した寄附の受け付けを、明日の4月1日から開始させていただくことにしました。
いただいたご寄附は、県内避難者の生活支援に活用させていただく予定です。
これは「ふるさとチョイス」のホームページとか、また納付書での寄附が可能となっています。詳細は県のホームページをご覧いただきたいと思います。
また、避難生活に必要となる家電・家具等の提供についても、企業の皆さまからの寄附を明日から受け付けることにいたしました。これも4月1日からです。
家電・家具をはじめ、食品、衣類、日用品など、日常生活に必要な物品の支援を受け付けるものです。
こちらについては、県のホームページ上で、事前登録をいただき、必要が生じた際に、随時物資の提供を受けるという形にしたいと思っています。
加えて、県庁及び県有施設などで実施している募金についても、随時受け付けを行っています。
県民の皆さま、企業、団体の皆さまには、引き続きウクライナ人道危機へのご理解をいただき、ご支援をいただきますように、知事として、この場を借りて重ねてお願い申し上げたいと思います。
続けて、直近の感染状況についてご説明いたします。
スライドをご覧ください。直近の感染状況です。
この1週間の新規感染者数は、本日の667人を含め、4,011人ということになりました。先週の3,574人から増加しています。依然として高止まりの状態が続いているということです。
続けて、客観的な数値についてもご報告をしたいと思います。スライドをご覧ください。
まず、上段の感染状況です。
(1)の「1日当たりの新規感染者数」は564人ということになっておりまして、前回よりもやや増えています。
(2)の「経路不明の割合」は56.3%ということで、これも前回よりも少し増えています。
(3)の「検査の陽性率」は36.5%ということで、これも前回から比べるとやや増加しているということです。
(4)の「今週先週比」については、「1.0」を2日間上回っているという状況です。
続いて、下段の医療提供体制をご覧ください。
(1)の「病床使用率」は35.3%ということで、前回よりも下がっておりますけれども、なかなかやはりこれがレベルダウンしていないという状況です。
(2)の「重症病床使用率」ですけれども、これも5.4%ということで、前回よりも下がっています。
以上ご報告したとおり、感染者数は高止まりしているという状況ですけれども、医療提供体制に関する指標は、穏やかな改善傾向が続いていると言っていいと思います。
なお、この1週間で新たに7名の方が亡くなられました。
謹んで哀悼の意を表するとともに、ご遺族の皆さまには心からお悔やみを申し上げたいと思います。
続いて、感染者の「年代」についてもご報告をしたいと思います。
スライドをご覧ください。
学校が春休みに入り、11歳以下の感染が減少している一方で、活動的な20代から30代の感染が増加しているということが分かります。
続いて、感染者の推定感染経路です。スライドをご覧ください。
感染経路不明が相変わらず最も多いということで、調査中も含めると53%、次いで家庭内感染が35%ということになっています。
続けて、感染者のワクチン接種状況についてもご報告をしたいと思います。スライドをご覧ください。
新規感染者のワクチン接種状況は、未接種の方が41%、3回接種済みの方が11%でした。
スライド右下の県全体のワクチン接種状況と比較すると、やはり未接種の方の感染割合が高いということ、そして3回目接種の方が低いということが見て取れます。
続けて、療養者の状況についてもお話したいと思います。スライドをご覧ください。
昨日時点の療養者数は4,746人ということで若干ですが減少しました。
続いて、入院されている方の症状についてもご報告します。スライドをご覧ください。
入院者の症状ですが、重症、中等症の割合は引き続き減少傾向にあります。
続いて、入院されている方の年代についても報告します。スライドをご覧ください。
入院者の年代を見ると、60代以上が7割を占めていますが、60代以上の感染者の減少に伴い、入院者も減少しています。
この会見で何度も申し上げていますが、ワクチンに重症化予防効果があることは確実だと思っています。高齢者や基礎疾患をお持ちの方は、できるだけ早めの接種をお願いしたいと思います。
また、ワクチンを接種した方でも、感染者との濃厚接触や密な状況があれば感染する可能性があると、毎回申し上げてますが、それを頭に置いといていただきたいと思います。不織布のマスクの着用や、手洗い、換気の徹底、こうしたことについては、引き続き県民の皆さまのご協力をお願いしたいと思います。
以上、直近の感染状況についてご報告いたしました。
続けて、愛郷ぐんまプロジェクトについてもご報告したいと思います。
先週の記者会見で、4月1日からの事業開始を発表しました。「地域ブロック単位」への対象拡大については、一部隣接県等との調整が整いましたので、この会見で発表させていただきます。
明日、1日の事業開始当初から、茨城県、埼玉県、千葉県、新潟県、山梨県の5県にお住まいの方を、愛郷ぐんまプロジェクトの割引対象に追加することといたしました。
なお、今回の対象拡大は、隣接県及び地域ブロック内で相互に行うものであり、5県それぞれが実施する「県民割」事業についても、群馬県民の利用が可能となります。
先週の会見で、愛郷ぐんまプロジェクトを通じて、早期に地域経済を立て直したいと、こういう考えを述べさせていただきました。
今回、対象を拡大することで、地域経済への波及効果も、より大きなものになるではないかと期待しています。
今回、対象となる県としっかり連携をして、相互の県民にそれぞれの事業をPRすることによって、さらなる誘客につなげたいと思います。
そのことによって第6波で痛んだ地域経済の回復を少しでも図っていきたいと思っています。
もちろん、事業実施に際しては、感染のリバウンドに十分な注意が必要だと考えています。
このため、群馬県民への割引と同様「3回目のワクチン接種が完了した方」を対象の基本とさせていただきます。
感染のリバウンドのリスクを抑えながら事業を実施していきたいと考えております。
なお、他の隣接県等に関しても同意がとれ次第、順次追加をしていく考えです。
それでは、対象拡大後の割引内容についても改めてご説明します。スライドをご覧ください。
追加となった5県にお住まいの方に関しては、感染拡大防止の観点から、5千円割引のみを実施させていただきます。
具体的には、「3回目のワクチン接種が完了した方」、「PCR検査等で陰性となった方」、「同居の11歳以下のお子さん」、こうした方々に関しては、1人1泊税込み6,600円以上のご利用で5千円を割引させていただきます。
スライドの下段に記載の3千円割引の対象は、「群馬県民のみ」ということになりますので、この点をご注意いただきたいと思います。
基本的な感染防止対策を取っていただいた上で、ぜひ、大勢の方々に前回申し上げましたが、この愛郷ぐんまプロジェクトをご利用いただきますようにお願いしたいと思います。
なお、今回追加となった5県がそれぞれ実施を予定している県民割事業については、利用方法とか割引の内容等が異なっています。
詳細は、それぞれの県のホームページをご確認いただきたいと思います。
加えて、先週の会見でもご質問いただいた「地域で使えるクーポン券」についても、一部の市町村において発行の準備が整えました。
スライドをご覧ください。
今回、愛郷ぐんまプロジェクトの実施に伴い、スライドに記載された、17市町村において、市町村独自の地域クーポン券「地域クーポン」を発行いただけることになりました。
いずれの市町村においても、4月1日から、愛郷ぐんまプロジェクトの「宿泊割引」を利用した場合、地域の飲食店やお土産店等で使える千円から2千円前後のクーポン券が発行される予定です。
クーポンの金額や利用期間、発行条件等は各市町村によって異なります。
また、スライド記載の市町村以外にも、地域クーポンの導入に向けて今調整をいただいている市町村もあります。
最新の情報は「ググっとぐんま公式サイト」に随時掲載してまいりますので、そちらをご覧いただきたいと思います。
こうした市町村独自の取組は、宿泊事業者の方々のみならず、より幅広い事業者の皆さんへの支援にも繋がるものです。
この場をお借りして、ご協力をいただいた市町村の皆さんに対して、知事として改めて感謝を申し上げたいと思います。
県民の皆さまにおかれましては、愛郷ぐんまプロジェクトと地域クーポンを積極的にご利用いただき、本県経済の早期回復にご協力をお願いしたいと思います。
なお、先ほど申し上げましたが、事業実施に際しては、感染のリバウンドに十分な注意を払っていただくことが必要になります。
昨日開かれた厚労省アドバイザリボードの専門家の方々の分析だと、29日までの1週間で、群馬県を含む37の都道府県で、前の週より感染者数が増加したという分析報告がなされています。
また、衆議院厚生労働委員会に出席した尾身会長が「BA.2」への置き換わりが進んでいること等に言及しつつ、「リバウンドが起きる可能性があることを考えておいた方がいい」と指摘をされています。
従前より懸念したことでありますが、私自身もですね、ブログ等々でも言及してますけれども、5月の大型連休前に第7波に見舞われる可能性もある。その点を危惧しております。
こうした中で、感染の拡大と医療の逼迫を抑えつつ、いかに経済を回していくかが極めて重要になってきます。
愛郷プロジェクトについても、これはリバウンドのリスクを抑えながら、可能な限り最後まで実施したいと、当然ですけれども、そう考えております。
県民の皆さまにおかれましては、感染防止対策を徹底した上での事業の利用について、重ねてご協力をお願いしたいと思います。
続いて、「県庁32階ライブカメラ」についてご報告します。スライドをご覧ください。
近年YouTubeにおいて、皆さんご存知だと思いますが、風景などをライブ配信する動画が人気を集めています。長引くコロナ禍にあって、旅行はいけないけれども、動画で風景だけでも楽しみたいという方々が増えているのではないかと思っています。
こうした中、本日より県庁32階からの眺望を県公式YouTubeチャンネルtsulunosからライブ配信させていただくことといたしました。YouTubeにより、都道府県が庁舎から行うライブ配信は、全国初の取り組みになります。
私自身、県内随一の高さを誇る県庁32階からの眺望は、群馬県が誇る魅力的なコンテンツの1つだと考えております。雄大な山々があって、目の前を流れる利根川が見える。さらには日本夜景百選にも選ばれた夜景、記者の皆さんも32階に行かれることがあると思うんですけれども、1日で随分いろいろ景色が変わっていくということで、ここからの展望は素晴らしいものがあると考えています。この圧倒的な眺望、展望をオンラインでいつでもどこでも楽しめるようになることは、新しい形での群馬の魅力を発信することに繋がると考えています。
ライブカメラは県庁32階の北側と南側に1台ずつ設置しております。北側「NETSUGENカメラ」では、榛名山とか谷川連峰を見ることができます。南側の「tsulunosカメラ」では群馬の町並みとか美しい夜景をお楽しみいただけると思います。
なお、このライブカメラの配信は「湯けむりフォーラム」のコンテンツの1つとして制作させていただきました。県公式YouTubeチャンネルから、365日24時間ご覧いただくことができるようになっています。
県内外問わず、ぜひ多くの皆さまにご覧いただきたいと考えています。
最後に、本日の直滑降ストリームについてお知らせいたします。
スライドをご覧ください。直滑降ストリームに関するスライドです。
先週の会見でもお知らせしましたが、本日の18時から前内閣総理大臣の菅義偉さんというか、菅兄貴をゲストにお迎えして、直滑降ストリームをライブ配信いたします。菅前総理に登場いただくのは官房長官時代も含めると3回目になります。今回はオンラインでの出演となりますが「リーダーに必要とされる覚悟とは何か」をテーマに、様々なお話を伺いたいと考えております。
せっかくの機会なので、いろいろなことを、菅政権の歩みなども振り返りながら菅前総理の本音を引き出したいと思っていまして、こういうやりとりをすることによって、いわゆる菅前総理が、リーダーに必要な資質は何だと考えているのかということも自然と浮き彫りになってくるのではないかと思いますので、今日は結構突っ込んだ話をしたいと思っています。
番組の後半は、収録済みの「となりの始動人」を放送させていただきます。
コーナーゲストは高崎経済大学在学中に昆虫食を手がける会社を起業した櫻井蓮さんです。なかなかな人物だなと思っております。こちらもぜひご覧いただければと思います。
なお、本日の記者会見は、本年度最後の記者会見ということになりますが、就任後200回目の記者会見だということに気が付きました。よく200回もやったなと思いますけれども、記者の皆さんも、よくこれだけ記者会見に来ていただいているなと思いますが、会見については、皆さんにも本年度は大変お世話になったと思っています。来年度からも、この会見は真剣勝負で臨みたいと思います。他の都道府県のことは知りませんが、記者の皆さまからの質問は常に真剣に受け止め、できる限り的確に答えるといった真剣勝負をしっかりとこれからも続けていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
私からは以上です。何か皆さんからご質問があれば、お受けしたいと思います。
(記者)
5県との相互割引ということを発表いただきました。そのことでいくつかお聞きしたいと思うんですけれども、前回と同じく、県民には、3回接種が完了していない、あるいはPCR検査をしていない場合は3千円割引ということで、県外の方にはこの割引がないということですね。感染対策のためというふうにご説明いただきましたけれども、すごい素朴な疑問なのですが、県内で感染者が多い中で、県外と差をつける意味があるのかなとちょっと思ったりもしたんですけれども、前回も確か同じような枠組みだったと思います。今回も維持したことについて、もう少し、検討をした結果とかですね、理由についてご説明いただければと思います。
(戦略セールス局長)
(記者さんが)先ほどおっしゃったとおり、前回と同じような扱いで行っております。今回変えなかったのは、まず分かりやすさということもあるので、他の県の皆さまにもそういうことで浸透しているということがあるので、あまり複雑化したくないというのが前提としてあります。
また、感染の関係も、やはり県民については県内のワクチン接種とか、そういうことをよく把握もできておりますし、一生懸命取り組んでいただいてるというようなこともありまして、6,600円以上については5千円、他県も同じなんですけれども、その割引をさせていただきます。
それ以外の方については3千円という部分は県民のみということで、できるだけその部分については限定して考えたいと思っております。他県については大変申し訳ないんですけれども、6,600円以上で、PCR検査ですとかワクチン3回接種者等、先ほど申し上げた要件を満たした方のみ対象とさせていただきたいということでございます。
(知事)
宇留賀副知事から補足があれば。
(宇留賀副知事)
もし間違っていたら山田局長から補足いただければと思うんですが、これはもともと原資が国からの財政支援になっているんですけれども、そこの要件のところも、今回3回目(摂取済みの方)だけを対象としたところがあって、未接種の方とか2回目接種までの方について国からちゃんと財政支援があるかというと、いろいろな議論があるところなので、まず間違いなく(支援が)くるのが3回(接種済み)のところという国のルールに従ったというところもあります。
(記者)
分かりました。
先ほど、同意が取れた都県を順次追加する予定とおっしゃっていましたが、具体的に言いますと、たぶん長野とか、隣県ですと栃木とか、あるいは東京とか神奈川あたりの、そこら辺の状況については、お話できる範囲でまだ検討中なのかもしれませんけれども、今後追加される予定なのかどうなのかとか、時期としてはどれぐらいなのかとか、可能な範囲でお話いただければと思います。
(戦略セールス局長)
具体的に今調整しているところも数県あるんですけれども、あるいはそれぞれの各都県さんの考え方もありますので、濃淡あります。
そういうこともありますので、調整が整い次第、また発表させていただきたいと思います。
(記者)
他県の方も、多少条件が、例えば(宿泊額が)1万円だったら5千円割引とかだと思うんですけれども、割引額としては一応その宿泊割という意味では、最大5千円割引というのはたぶん一緒なんですよね。
(戦略セールス局長)
基本的に国のスキームに従っているというのが、他の県は多いです。5千円が上限で、そこから下については半額とか、その辺の細かいところが各県によって多少変化があります
(知事)
他にありますか。
(記者)
愛郷ぐんまプロジェクトは4月28日までということですが、コロナの様子がちょっと分からないんですけれども、途中でまた打ち切ってしまう可能性を視野に考えていらっしゃるんでしょうか。
(知事)
先ほど申し上げたとおりで、4月1日から始めて、できる限り最後までやりたいと思っています。
ただ、リバウンドが起こる可能性もあるので、全部そのまま続けられない可能性がゼロではないと思いますが、先ほど申し上げたとおり、県民の皆さまにしっかり感染防止対策を徹底していただく上で、できる限りやっぱり今度は最後までやりたいと思っています。
(記者)
水を差すわけではないんですけれども、途中で打ち切ってしまう可能性もゼロではないという認識でよろしいでしょうか。
(知事)
それはゼロではありません。何が起こるかは分からないので。
ただ、知事としては先ほど言ったように、県民の皆さまにも十分注意していただきながら、何とか最後までやりたいと思っています。
(記者)
細かい話で申し訳ないですけれども、クーポンですが、17市町村で割引額は千円から2千円前後と知事はおっしゃいましたけれども、前回は3千円のところもあったと思うんですが、把握してる範囲で結構なんですけれども・・・
(戦略セールス局長)
市町村によって、千円から3千円のところもあれば、1,500円、2千円と、かなり詳細にありますので、その辺は市町村によってだいぶ異なります。
県民の方々で、温泉地に行きたいという場合には、その温泉地のある市町村に問い合わせていただくとか、ウェブサイトとかで確認をしていただければと思います。
(記者)
今把握している範囲では千円から3千円のところが多いというか、そのレンジに入ってると・・・
(戦略セールス局長)
4千円というところも実はございます。
(知事)
他によろしいでしょうか。
(記者)
発表の事項とは離れるんですが、今日ご退職される部長の皆さんに辞令が交付されました。ねぎらいの言葉がありましたらぜひお願いしたいんですが・・・
(知事)
まず、今回退職される部長の皆さんとは、2回に分けて、感染対策に十分気をつけながら、お昼を食べながらいろいろと懇談させていただきました。その中で、それぞれの部長の皆さん、私にとっては、戦友みたいな方々なので、まさに同志という方々なので、2年半の思い出を振り返って、いろいろ感謝を申し上げたり、少し思い出話をさせていただいたりしました。
さらに、今日流れるんだと思うんですけれども、退職される職員の皆さま向けの知事のメッセージというのも動画で配信することになっているので、その中でも実は退職される部長さんについては、特に印象的だったことをコメントさせていただきました。
さらには昨日が今年度最後の庁議だったんですけれども、やはり最後ということで、これもしっかり感染対策を取りながら、久々に「リアル」でやったんですね。その場でも退職される皆さんに対して、いろいろ知事としてのメッセージをお伝えさせていただきました。
一言で言うと、この2年半大変な危機の連続だったんですが、この中でも各部署で本当に今日で退職される部長級の皆さん、幹部職員の皆さんには本当に頑張っていただいたというふうに思っています。これで県庁、いわゆる今の職は退職されるということなんですけれども、この後いろいろ関連のあるところに行かれる方もおられますし、いずれにせよ、それぞれ皆さん県庁で部長まで務められたということで、各地域でいろいろな社会貢献の活動に関わる方もいると思うので、これからも引き続き、いろいろな意味で県民のためにいろいろ助けていただきたいという話をしました。何かあればいつでも連絡して、会いに来てくださいと(言いました)。私の方も、ずうずうしいので、例えば、少しお聞きしたいことがあればこちらから電話しますということで、退職はされますけども、知事との関係は終わったわけではないと思っていますので、そうしたメッセージを皆さんにお伝えしております。
(記者)
また明日からは新年度ということで、新しい部長の皆さんも起用しての新体制がスタートしますが、意気込みといいますか、一言いただけますか。
(知事)
今回も2人の副知事ともよくご相談しながら、いろいろ人事とも相談をしながら、かなりしっかりとしたバランスのとれた人事ができたと、適材適所の人事ができたと思っていますので、皆さんとコロナ問題も含めて、大変な問題やいろいろな難問が山積していますけれども、ともに力を合わせて、新しい群馬を作っていくということなので、この点をとても楽しみにしています。
新しい皆さんに申し上げたいことは、いつも言っているように、我々は、外からいろいろ言って責任を取らない傍観者じゃなくて当事者なので、その苦しさもあるんだけど、やはりどんな問題があっても、まず県民のために先頭に立たなきゃいけないというやりがいと醍醐味を感じて一緒にやっていきましょうということですね。
あとは各部局を盛り上げていくというのは、それぞれの部局長の責任なので、例えば何かいろいろな指示を出すにもコンテクスト、なぜそれをやるのかっていうことをよく説明をして、やっぱり部下の皆さんの気持ちを1つにまとめて欲しいということをお願いしようと思っています。
(記者)
先ほどちょっと知事も言及されていたんですけれども、昨日厚労省の専門家組織の中で37都道府県で増加傾向にあると。再拡大に最大の注意が必要だというお話があってですね、そういう中で改めてなんですけれど、リバウンドが起こる可能性もあるというお話がありましたけれども、今の感染状況、先週よりも増加しているという状況の中で、少し今の知事の現状の認識をちょっとここで伺えればと思います。
(知事)
さっき言ったように、全体として言えば、特に医療提供体制に関する数字は緩やかに改善していると思うんですね。
だからこそ、今回、愛郷プロジェクトを実施するという判断になったわけですが、記者さんが言ったようにですね、油断できないと思う。予断を許さない状況だと思っていまして、やはり前々回、前回の記者会見でも言っているように、日本を取り巻く周辺国、アジア、欧米、そこら辺の状況から考えても、それから尾身会長がおっしゃっているように、ちょうど今これからね「BA.2」に置き換わっていくタイミングであるということと、まん延防止の解除が重なってということもあるので、連休前に急拡大が起こってもおかしくない状況だと思います。
そこはしっかり頭に置きながら、しかしながらやはり経済を回していかないと、本当に地域経済が大変なので、そういうことを頭に置きながら、県としてもしっかり感染対策をやっていく、あるいは県民の皆さまに十分な注意を呼びかけていく。
そして、ワクチン接種も、3回目の接種も、全国的にも群馬県がかなり進んでおりますので、こういうことも進めていくと。こういう中で、何とかおそらくどこかで、私は、第7波が来ると、去年から言っているので、そこに遭遇することになると思いますが、その中でも何とか経済を回す。県民の皆さまを守りながら経済を回すために、最大限の知恵を絞っていきたいと思います。
(記者)
知事、今おっしゃった第7波の到来も想定される中でですね、県として医療提供体制の強化ですとか、検査体制の強化。その辺、まだ第7波に備えるという意味でですね、現状どんなことを行っていきたいか改めてお願いします。
(知事)
まず第7波に備えてということで言うと、まず様々な感染防止対策を徹底してもらうように、県民の皆さまにも呼びかけていますし、例えば、いろいろクラスターが出てたりしてるんですけれども、これからちょっと、もう少し細かいことを関係部局から言ってもらいますけれども、1つ1つしっかりフォローさせていただいてますし、それから病床の積み上げ、これもここで申し上げたとおり600床に向けて、着実に積み上げていますので、こういうことをしっかりやっていくってことに尽きると思います。
何かあればどうぞ補足なり。
(健康福祉部副部長)
今知事がおっしゃられたとおりですね、まず病床の確保ということで、今各病院を回ったり、そういった交渉を進めて、さらなる病床の上積みということで努力させていただいているところでございます。
また、今回の第6波の中でですね、高齢者施設の中で感染が広がったということもございますので、高齢者施設の医療提供、そこを各医師会等々と相談しながら今進めているところでございます。
(知事)
よろしいでしょうか。
それでは最後に、県民の皆さんに知事の方からいくつかお願いをさせていただきたいと思います。
今日も会見でご報告をいたしましたが、感染状況、特に医療提供体制に関する数値というのは穏やかに、緩やかに改善はしているんですけれども、全体として言うとですね、まだ高止まりの状態が続いていて、第6波が収束したとは言えない状況になっています。
こういう中でいろんなことを総合的に判断して、4月1日から愛郷ぐんまプロジェクトの再開をさせていただくことになりました。
これは先ほど申し上げたとおり、リバウンドのいろいろな可能性もあるものですから、県民の皆さまには、今日も申し上げましたが、感染防止対策というものをしっかりと徹底していただいた上で、ぜひですね、この愛郷ぐんまプロジェクト、市町村からのクーポンもありますので、これは積極的に活用していただきたいと思います。
皆さまにこれを活用していただくことが、観光地、あるいは観光関連の方々を応援することにも繋がるということで、ぜひこれはですね、県民の皆さまに積極的に活用していただきたいと思っています。
ただ同時に、もう1回申し上げますが、先ほども記者の方から質問が出ていましたけども、第7波がやってくる可能性は、我々としても考えていかなければいけないと思いますし、ここのところ、少しリバウンドの兆候というのも表れてきているということで、ここはですね、やはりかなり警戒をしていかなければいけないと思っております。
いかなる事態になっても、群馬県としては先ほど申し上げましたが、感染拡大防止対策をしっかり打っていく。そして何よりも、3回目のワクチン接種をより加速していくための努力をしっかりとやっていきたいと。さらには医療提供体制についても、さきほど担当部局から話がありましたが、病床の積み上げも着実にやっていくということで、あらゆる対策をとっていきたいと思いますので、いかなる事態になっても、皆さまと力を合わせて乗り越えていきたいと思います。
そしてできる限り、この愛郷ぐんまプロジェクトはですね、今回しっかりと予定どおり完遂したいと考えておりますので、そのためにも、皆さまの引き続きのご協力をお願いをしたいと思います。
ということで、今日も記者の皆さまには最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。これにて定例会見を終わりたいと思います。
(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。