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第49回定例記者会見要旨(3月10日)

更新日:2022年3月10日 印刷ページ表示
  • 日時 令和4年3月10日(木曜日)午後4時00分~4時55分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 16人
  • 記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和4年3月10日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料(PDFファイル:948KB)

知事冒頭発言

発表項目

1.はじめに
2.直近の感染状況について
3.群馬県幸福度レポートについて
4.ぐんまグローバル始動人テイクオフフォーラムについて
5.始動人Jr.キャンプ成果発表会について
6.直滑降ストリームについて

質疑応答はこちらをクリック

1.はじめに

 それでは定例会見を始めたいと思います。
 発表項目に入る前に、一昨日発表したウクライナ支援について、ご報告したいと思います。
 昨日から受け付けている募金ですが、すでに多くの方々からご協力いただいています。また、ライトアップの実施も決定いたしましたので、併せてご報告したいと思います。
 まず募金についてですけれども、昨日の午前9時から県庁1階の総合受付にも募金箱を設置し、受け付けを開始しました。
 初日の昨日だけで、13万2,133円の寄付をいただいています。県民の皆さまのご支援ご協力に対して、この場をお借りして、感謝を申し上げたいと思います。いただいた募金は、ウクライナ避難民の方々の生活支援などに役立てたいと考えています。引き続き、多くの県民の皆さまの募金をお待ちしております。

 続いて、ライトアップについてですが、ロシアの軍事侵攻への抗議とウクライナ国民への連帯の気持ちを示すため、明日の夕方6時から3月31日までの間、昭和庁舎にてライトアップを実施させていただきます。
 県内において、温かい支援の輪が広がっていくよう、知事として切に願っております。

 それでは本日の会見の主な項目をご紹介します。スライドをご覧ください。
 本日は、新型コロナの直近の感染状況、群馬県の幸福度レポート、また教育イノベーションプロジェクト等について発表させていただきます。

2.直近の感染状況について

 まずは、直近の感染状況についてご報告いたします。
 スライドをご覧ください。新規感染者数の推移です。
 直近1週間の新規感染者数は、本日の691人を含め、4,124人になりました。先週の4,571人からは減少しています。

 続いて、客観的な数字です。スライドをご覧ください。
 まず上段の感染状況についてです。1日当たりの新規感染者数は581.1人ということになっています。経路不明の割合は51.3%。検査の陽性率は32.4%になっています。
 (4)の今週先週比ですが、1.0を6日連続で下回っているということが分かります。
 続いて、下段の医療提供体制について、(1)の病床使用率は46%です。(2)の重症病床使用率は13.5%です。
 以上のとおり、ほとんどの指標で改善が見られます。病床率もようやく50%を下回りました。
 なお、この1週間で新たに13人の方々が亡くなっています。第6波の中、1月中旬以降多くの尊い命が失われています。謹んで哀悼の意を表するとともに、ご遺族の皆さまには心からのお悔やみを申し上げたいと思います。

 続いて、感染者の年代です。スライドをご覧ください。
 1カ月の推移を見ていただくと、11歳以下と10代の割合が、週を追うごとに増加していることが分かります。合わせて38%になっています。特に、まだワクチンを一度も打っていない11歳以下の割合が高く、全体の26%を占めています。
 他方で、60代以上の方の割合は、低下してまいりました。追加接種が進んできた影響が大きいと分析しています。

 続いて、感染者の推定感染経路についても発表したいと思います。次のスライドをご覧ください。
 感染経路不明が最も多く、調査中も含めると51%になっています。続いて、家庭内感染が31%です。福祉施設とか保育施設でのクラスターが複数発生している状況が続いています。注視が必要だと考えています。

 続いて、感染者のワクチン接種状況です。スライドをご覧ください。
 新規感染者のワクチン接種状況は、未接種の方が48%、3回接種済みの方が8%、2回接種済みの方が43%、1回接種のみの方が1%ということでした。
 11歳以下の感染が増加しており、未接種者の方々の割合が明らかに高くなっています。
 スライドの右下に、県全体のワクチン接種状況を参考までにお示ししましたが、これと比較すると、3回目接種の方の感染割合が低いということを分かっていただけると思います。
 ご案内のとおり、4月末までの3回目接種について、以前の会見でも発表しましたが、インセンティブも用意しております。ぜひ県民の皆さまには、早めの接種をご検討いただきたいと思います。

 続いて、保健所ごとの感染状況です。スライドをご覧ください。
 依然として多くの地域が赤く塗られております。県内全域で多くの感染者が確認されているということです。

 続いて、療養者の状況です。スライドをご覧ください。
 昨日時点での療養者数は5,410人になります。感染者数の減少に伴い、療養者数も徐々にですが、減少していることが分かります。

 続いて、入院されている方の症状についてご報告したいと思います。スライドをご覧ください。
 入院者のうち、軽症者が74%で最も多くなっています。軽症とは言っても、肺炎の症状がないだけで、基礎疾患が悪化している方々が多くなっておりますので、ここは注意が必要だと考えます。
 他方、重症・中等症の割合はほぼ横ばいですが、実際の人数は減少傾向にあります。

 続いて、入院されている方々の年代です。スライドをご覧ください。
 重症化リスクの高い60歳代以上が最も多く、約8割を占めています。入院者自体は減少傾向にあるので、実際の人数は減少しております。
以上が、直近の感染状況についてです。

 先週の会見でも申し上げましたが、県ではまん延防止等重点措置期間の終了日である21日月曜日までを「社会経済活動再開に向けた準備期間」と位置付けております。
 本日ご説明したとおり、県内の感染状況には改善傾向が見られます。この状況が続けば、予定どおり21日の月曜日の期限には、措置を解除したいと考えております。県民の皆さま、事業者の皆さまには、残り1週間、引き続き感染防止対策の徹底にご協力をお願いいたします。
 特に3月は、卒業式や入学式、花見や歓送迎会、春休みといった様々なイベントを予定されている方々も多いと思います。これまでも、ゴールデンウィークとかお盆、お正月などに人が集まる機会が増えて感染が拡大しているのは皆さまご存知だと思います。厚労省アドバイザリーボードの脇田座長も昨日の会合で「年度末を迎え、人の接触機会が増える。さらにはオミクロン株の派生型、BA.2への置き換わりが懸念されることから、今後再び感染者が増加する可能性がある」と指摘をしています。
 県民の皆さまにおかれましては、くれぐれもその点にご留意いただき、換気をしっかりする、人混みを避ける、飲食はできるだけ少人数で黙食をする、といった基本的な感染対策の徹底を重ねてお願いしたいと思います。
 先ほど脇田座長の言葉を紹介しましたが、昨日行われた厚労省の専門家会合でいろいろな意見が出ました。
 確かに感染者数は減っていますけれども、何度も会見で言っているように、減少のペースが非常に鈍い。群馬県の場合だと0.96ぐらいだと思うんですね。東京も1を切って0.9だったと思います。近県でいうと、確か栃木県が0.81くらいなんですけれども、やはりペースが非常に遅いということを我々はよく見ていかなければいけないと思っています。
 それからBA.2の話もありましたが、だいたい4月ぐらいには、専門家のお話だと7割ぐらいが置き換わるということで、感染力が2割くらい強いということなので、やはりなかなか安心ができないと。先ほど言ったように、今のような状況が続けば、準備の2週間を経て、(まん延防止等重点措置を)解除したいと思いますが、やはりまだまだ油断できない要素があるということを県民の皆さまにお伝えしておきたいし、ぜひ感染対策の徹底はこれからもしっかりとやっていただきたいということも知事として、改めてお願い申し上げておきたいと思います。

3.群馬県幸福度レポートについて

 続いて群馬県幸福度レポートについてご報告いたします。
 この度、幸福度レポートを県として初めて作成させていただきました。
 県民の幸福度向上は山本県政における最大の目標です。新・群馬県総合計画ビジョンでも、2040年の目指す姿として「すべての県民が誰一人取り残されることなく、自ら思い描く人生を生き、幸福を実感できる自立分散型の社会」を掲げており、幸福がキーワードとなっております。
 今回、この幸福度に関して、県民の幸福度を指標化し、現状を「見える化」するために、県として初めて幸福度レポートの作成を行わせていただきました。県の政策との関連性とか、毎年の変化を分析していくことで、今後の施策への活用を図っていきたいと思っています。

 次のスライドをご覧ください。
 幸福度の指標化にあたっては、主観的指標と客観的指標の2つを組み合わせております。主観的指標は、昨年度実施した県民幸福度アンケートの回答結果に基づくものです。
 このアンケートでは、幸福感、幸せを判断する項目、満足感といった項目のほか、新・群馬県総合計画に掲げる19の政策分野に関して、県民の皆さまから率直なご意見を伺いました。一方、客観的指標は、主観のみでは捉えにくい点を補足するものであり、同じく19の政策分野に関して、それぞれ幸福感に関係すると思われる統計データで構成されております。
 この2つの指標を組み合わせ、多角的に分析することによって、トータルとしての幸福度を捉えようというものです。

 次のスライドをご覧ください。レポートは100ページを超えるものとなっておりますが、本日その一部を抜粋してご紹介させていただきます。
 まず、主観的指標である県民幸福度アンケートについてです。幸福感に関する設問である「どの程度幸せを感じているか」については、67%の方が「幸せ」、または「やや幸せ」と回答をしております。また、「幸せかどうかを判断する際に重視した項目」については、健康状況が65.6%、家族関係が54%、所得が46%ということで、この3つが上位を占めております。
 この数値のみをもって単純な評価をすることはできませんが、アンケート結果を細かく見ていくと、性別・年代・職業などによって、幸福感の捉え方に差があることが分かりました。

 次のスライドをご覧ください。続いて、客観的指標について説明いたします。
 このレポートでは、19の分野で指標を作成しました。そのうち、幸せかどうかを判断する際にも重視されている健康の分野の数値を紹介させていただきます。全国平均を上回っている指標としては、健康寿命というものが挙げられます。一方で、健康づくりに関わる、平均歩数、健康診査受診率などの指標は、全国よりも低い数字となっております。
 幸福を判断する項目として健康状況が重視されていることに鑑みれば、こうした健康づくりに関する客観的指標を高める取り組みを進めることが、幸福度の向上にも寄与する可能性が伺えます。

 本日は、健康の分野を例にとりました。その他のデータを見ても、客観的データと県民の実感が直接結びついていないものがある。また、分野により県民の実感にばらつきがあるということがわかってまいりました。

 以上、一部を抜粋してご紹介させていただきましたが、本日より県のホームページでレポート全体を公開させていただく予定です。詳しくはそちらをご覧いただければと思います。
 この結果は、これからの県政運営にあたってのベースとなるものであり、その意味では幸福度向上に向けて新たなスタートラインに立ったものと捉えております。
 今後、すべての県民が幸福を実感できる社会を実現するため、このレポートは必要に応じて指標の見直しも行いつつ、来年度以降も継続的に作成させていただきます。
 その上で、その変化を分析しながら、エビデンスベースでの政策立案というものをしっかりとやってまいりたいと思っています。

4.ぐんまグローバル始動人テイクオフフォーラムについて

 続いて、ぐんまグローバル始動人テイクオフフォーラムについてご説明します。スライドをご覧ください。
 今週12日の土曜日に県庁32階のNETSUGENで「ぐんまグローバル始動人テイクオフフォーラム」を初めて開催いたします。
 現在県では、新・総合計画ビジョンで掲げる「始動人」を育成するため、教育イノベーションプロジェクトに取り組んでいます。今回のフォーラムは、そのプロジェクトの1つとして、県内の高校生以上の学生を対象に実施いたします。
 フォーラムは2部構成となっています。第1部では、世界で活躍する女性事業家の佐々木かをりさんをゲストにお招きし、知事である私とスペシャル対談を実施いたします。佐々木さんは、働く女性の声を発信するウェブサイトの運営会社であるイー・ウーマンの代表取締役であり、日本最大級のダイバーシティ会議である「国際女性ビジネス会議」の企画・プロデュースにも携わっておられます。対談では、「ダイバーシティ(多様性)」とか「インクルージョン(多様性を受け入れる寛容さ)」といった観点も含めながら、「若者はこの先世界とどのように繋がっていけばいいのか」を一緒に考えていければと思っています。
 なお、この対談は「湯けむりフォーラム」とのコラボレーション企画として、県公式YouTubeチャンネルのtsulunosにてライブ配信も行わせていただきます。ぜひ多くの皆さまにご覧いただければと思っております。
 第2部では、第1部と同様のテーマで、県内学生と、県内在住の外国人の方をグローバルメンターとしてお招きし、ディスカッションを行います。ディスカッション後は各グループで考えた、「世界と繋がっていくためのアクションプラン」を発表していただく予定です。こちらについてはライブ配信を行いません。当日の取材は可能とさせていただきます。メディアの皆さまには、ぜひ県内学生の取り組みについて、取材をしていただきたいと思っています。
 このフォーラムを通じて、「将来世界と繋がる仕事がしたいが、今何をしたらいいのか分からない」、こういう思いを持った学生に「グローバルな視点で自ら考え、動き出すきっかけ」を提供できればいいなと思っています。

5.始動人Jr.キャンプ成果発表会について

 続いて、こちらも教育イノベーションプロジェクトの1つである始動人Jr.キャンプについてご報告いたします。
 スライドをご覧ください。始動人Jr.キャンプのスライドです。
 3月13日日曜日の13時から県庁32階のNETSUGENで始動人Jr.キャンプ成果発表会を開催いたします。このキャンプは、未来を担う子供たちが地域社会における身近な課題を見つけ、デジタル技術を活用してその解決策を探る、課題解決型学習プログラムというものです。
 子供たちには、1月9日から約2カ月にわたって濃密なプロジェクトに取り組んでいただきました。参加した19名の中高生は、定期テストなど忙しい学校生活の合間を縫いながらも大変意欲的で、回を追うごとに成長が見て取れたと伺っています。
 発表会当日には、6つのチームに分かれて、食品ロス、スマホ依存、情報インフラ、それぞれが自分ごととして捉え検討してきた問題について、その解決策を発表していただきます。
 当日、私自身もコメンテーターとして参加をさせていただく予定です。また、ゲストコメンテーターとして、ソフトウェアエンジニアとして活躍するタレントの池澤あやかさん、農業経営コンサルティングの分野で今大変注目されている若手起業家の、ファームサイド株式会社代表の佐川友彦さん、この2人にご出演していただくことになっています。
 当日の様子は、特設サイトからどなたでもご覧いただけます。
 始動人ジュニアである中高生の皆さんの2カ月の成果を、ぜひ多くの方にご覧いただきたいと考えております。

6.直滑降ストリームについて

 最後に来週の直滑降ストリームについてお知らせいたします。スライドをご覧ください。
 来週の直滑降ストリームは、ザスパクサツの石井社長と大槻監督をゲストにお招きします。
 現在、ザスパは1勝2分け、勝ち点5でサッカーJ2リーグの8位につけています。リーグで唯一、開幕から3試合を無失点に抑えると。これは大槻新監督のもとで、新たなスタイルを確立しつつあります。
 ゲストの2人とは、このチームのスローガンでもある「Beyond THESPA~ザスパを超えろ!!~」をテーマに意見交換を行う予定です。
 放送は3月17日木曜日18時から45分程度、群馬県動画・放送スタジアムをtsulunosからライブ配信を行います。
 群馬県、今プロスポーツが大変盛り上がっておりまして、群馬クレインサンダーズはBリーグの最高峰で活躍をしておりますし、ダイヤモンドペガサスも頑張っています。このザスパクサツもいろいろと苦しい試練を乗り越えてきたんですけれども、今回はカインズの協力もあってですね、新しい練習場もできると。練習場というのは、実はチームを作るために非常に大事だということはですね、最近分かってまいりました。会長の方も、非常にその点力を入れるというような話をしておりました。
 昨日、ちょうど別の企画でカインズの土屋会長とも対談をさせていただいたところです。
 サッカーファンの1人として、知事としても、ザスパの活躍は期待しております。
 放送は3月17日木曜日の18時からということで、群馬県動画・放送スタジオのtsulunosからライブ配信をさせていただきます。皆さんぜひご覧ください。
 私からは以上です。何か皆さんからご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

群馬県幸福度レポートについて

(記者)
 幸福度レポートの関係でお伺いしたいと思います。
 1回目でまだ比較対象というものはないとは思うんですけれども、「幸せ」が26.6%、「やや幸せ」が40.4%、合わせると67%ですかね。この数字について知事はどういうふうに捉えてらっしゃいますでしょうか。

(知事)
 67%の方がある程度幸せを感じている、7割近い人たちがそう思っているっていうのは、よかったなと思うんですけれども、33%の方々はそうじゃないわけであって、ここから推移を見ていかなくては分からないんですけれども、とりあえず、スタート時点の数字が分かりましたので、これを少しでも引き上げられるようにですね、頑張っていこうと思っています。
 このアンケート調査が山本県政になって1年経った後なので、それがどのぐらい反映されてるのかとかね。あるいは、新型コロナという、今までにない未曾有の状況の中のことだとか、たぶんいろんな理由はあると思うんですけれども、現時点で7割近い方が何らかの幸せを感じているというところから始めて、これをもっともっと引き上げていきたいと思っています。

(記者)
 これ、一昨年の12月ですよね。調査なさったのが。昨年の12月じゃないんですよね。

(知事)
 田子部長から少し説明してください。

(知事戦略部長)
 一昨年の12月です。令和2年度になります。

(記者)
 経年でやるということで、昨年の12月調査はもうやられている感じなんですよね。

(知事戦略部長)
 令和3年はやってますけれど、まだ結果の方は・・・

ワクチンの接種状況について

(記者)
 ワクチンの関係ですけれども、1回目、2回目、3回目の最新の接種状況をお伺いしたいと思います。

(知事)
 大久保新型コロナワクチン接種推進局長からご説明させていただきます。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 昨日10日までの状況でございます。1回目につきましては、12歳以上の対象人口で89.3%。同じく、12歳以上の対象人口2回目は88.6%。3回目についてですが、3回目接種が打てる18歳以上で、2回目を打った方の中で、今接種されている方は41.3%となっております。

子どものワクチン接種について

(記者)
 それに関して、知事にお伺いしたいんですけれども、11歳以下でちょっと(感染の)割合が増えているということで、もちろん分母が減っているので、数自体減っていると思うんですけれども、この前の部活動再開のときにありましたけれども、学校のクラスターが減ったりとかしてですね、あとやっぱり保護者の懸念もある中で、自治体がそれぞれ接種を進めていると思うんですけれども、11歳以下の接種について、どういうふうに進めていくべきか、前々から慎重にというお話をおっしゃっていましたが、そこら辺について、例えば県として何かしら、自治体がまだ始めたばかりだと思うんですけれども、11歳以下の副作用がどうなったとか、そういうのって何か数字である程度上がってきたりしますのでしょうか。

(知事)
 大久保新型コロナワクチン接種推進局長から。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 11歳以下の方について、やはり保護者の方については、安全性、それから副作用、そういうところをですね、よく見極めたいというご意見が多いと思っています。
 県としましても、やはりそういったデータをですね、できるだけ県民の皆さまにご提供したいと考えております。
 ただ国の方もですね、オミクロン株に対する接種の安全性は確立されているということなんですが、その効果等々がまだまだ見極めができないということで努力義務が外れているという状態でありますので、今後いろんなデータが出てき次第ですね、県としても、県民の方にそれをお示ししまして、やはり接種前と接種後と、それから、慎重な対応が必要というのは変わりありませんので、市町村さんとよく連携しながら、接種体制を構築していきたいと思っております。

群馬県幸福度レポートについて

(記者)
 幸福度レポートの関係なんですけれども、かなり指標がいろいろと出てきましたが、基本的に指標は引き上げていきたいというようなスタンスになるんでしょうか。

(知事)
 もちろん県知事選挙に出たときから、やはり最大の目標は県民の幸福度を引き上げることだと申し上げました。
 幸福度レポートについては、随分時間がかかったのですが、なかなか指標を作るのは難しかったんですけれども、いろいろその中でも担当部局に知恵を絞っていただいて、かなりちゃんとしたものを作ってもらったと思います。
 今の時点の状況が分かったんですけれど、要はこの推移を見ていくことが大事だと思うので、この数値が少しでも引き上げられるように、いろんな対策を打っていきたいし、今回のアンケート等でも分かってきたことを、やはり県の施策の中にもしっかり反映することでですね、県民の幸福度上げていきたいと思います。
 さっき申し上げましたけれど、やはり健康であることはとても大事な要素だということは分かりました。ですから、そこについてもしっかり力を入れていきたいと思います。

(記者)
 分かってきたことというのは、先ほど今おっしゃったような健康であることとか、優先順位があるというお話とかということですか。

(宇留賀副知事)
 少し補足させていただくと、年代別でのレポートを見ていただくと、年代別でどこがプラス評価で、どこがマイナス評価というのが分かるところがあります。
 例えば、10代とか20代の方が、もう少しこう幸せだとか、群馬県で魅力的に感じるようなものが足りないと思っていることが何なのかとか、そういったところが施策に繋がってくると思うので、特にプラス評価されているところよりは、マイナス評価されているところを、各世代別に見ていくと、よりこれから我々が注力していかなければいけない、そういったところが出てくると思うので、これを経年で見ていく、場合によっては、幸福と感じるかみたいな手法は、少し経年で上下する部分があるかもしれないんですけれども、この課題というところは、やはり政策運営の中で非常に大きなヒントになると思っております。

東日本大震災から11年を迎えるに当たって

(記者)
 東日本大震災から明日で11年を迎えます。
 改めまして、震災のへの気持ちと、現在も避難されている方もいらっしゃいますので、受け止め等をお願いします。

(知事)
 私は、第2次安倍内閣で閣僚を1年10カ月やったんですけれども、その当時、最初に安倍総理から、当時の総理から言われた言葉は、安倍内閣は全員が復興担当だということで、あれからそれなりにいろいろ進んでるかもしれませんが、まだ十分じゃないと思うんですね。
 だからまず、決してこの記憶は風化しようがないと思いますけれども、絶対風化させないということと、やっぱりまだ道半ばだということを、みんながしっかり肝に銘じていくことが大事だと思っています。
 東北の復興なくして、やはり日本の復興はない。こういう姿勢をずっと岸田内閣も貫いていると思うので、できることをみんなで協力しながら、これからもしっかり復興のために力を合わせていければいいんじゃないでしょうか。

群馬県幸福度レポートについて

(記者)
 幸福度レポートの件で、特に知事がご覧になって、印象に残ったり、あるいは優先的に取り組みたいと感じた課題があれば、改めてお聞かせください。

(知事)
 先ほど宇留賀副知事から、年代によってちょっと捉え方が違うという話があったので、まずマイナスの部分を我々はしっかり改善していくことが大事だと思うんですけれども、やっぱり何を基準にしているかということにね、健康が1番上、上位にきていると。健康状況が65%で7割近いと。これはとっても印象的でした。
 やっぱり健康寿命を伸ばしていくというのは、実は幸福度にも直結するもんなんだなというふうに感じました。
 それからやっぱり家族関係が2番になっているというのも、つまり逆に言うと、そこで悩んでいる方々もいるということだと思うので、こういうところはすごく参考になりました。
 何度も言っているように、もう1回言いますが、群馬県の方向として、健康寿命を延ばしていくということは、これとても大事だと感じてます。

(記者)
 あと施策面では、例えば公共交通関連の充足度が少し低かったりという印象もあったんですけれど、その辺で気になった部分とか印象に残った部分はありますか。

(知事)
 せっかくだから田子部長からお願いします。

(知事戦略部長)
 19分野についてですね、先ほど知事からありましたが、主観的なところと客観的なところで整理していまして、先ほどあった公共交通機関で言うと、県土整備という形で書いてありますけれども、公共交通、また安全快適な道路整備という形で2問聞かせていただいて、例えば、やはり公共交通機関は28.7%と平均が50%という中での28.7%なので、やはり実感としてですね、なかなか公共交通が整備されてないというのは事実として、県土整備部でも分析しています。
 そういう中で、さらに若い人もですね、高齢者に比べると、満足している人は高いんですけれども、そういう中でも、やはり通勤・通学の人が、やはり時刻表等を見ると運行回数が少なくなっているとか、やはりそういったところも場合によっては反映されて出てきている数字なんかもですね、分析できますので、今後そういったところも、さらに分析を深めてですね、またさらには、経年変化も見ながらですね、先ほど言った施策等に結びつければと思ってます。

新型コロナ対策について

(記者)
 コロナ対策で、10代未満と10代の感染者の割合がかなり増えていると思うんですけれど、この第6波を抑えるとなると、ちょっとワクチン接種というのは間に合わないと思うんですけれど、何か力を入れて対応したいということがあれば教えてください。

(知事)
 武藤健康福祉部長の方からご説明をさせていただきます。

(健康福祉部長)
 知事の発言でも触れておられましたけども、やはり60代以上の方というのはかなりワクチン接種も進んでおりまして、それと呼応するように感染者の率というものが下がってるんですね。ですので、ワクチン接種をとにかく一生懸命やっていくことが大事なんだと思っています。
 ただ、11歳未満の方につきましては、なかなかご心配されている方もいてですね、何でもかんでも、どんどんやればいいという感じで進まないので、その辺は先ほど大久保局長からあったとおり、しっかり情報を出していくということが大事になってくるかと思います。
 やはりですね、基本的な感染対策をしっかり守っていただくというのが第1でございまして、そういった先に、まん延防止措置の解除というものも出てくるものですから、まずはしっかり感染対策を守っていただきたいということが大事になってくるかと思います。
 我々の方も、そういった情報をしっかり出していきたいと思いますし、ワクチン接種の方もしっかり進めていきたいと思いますし、努めていきたいと思っているところであります。

まん延防止等重点措置の解除について

(記者)
 まん延防止措置の関連でお伺いしたいんですけれども、現状を見ますと、病床使用率とか感染者数も下がってきているということで、解除に向けた見通しというのは少しずつ見えてきたのかなという気がするんですけれども、ただすっきりしない減り方でもあるということもあります。今後、仮に解除した場合に、例えば時短要請のようなものを、県内独自の措置として行うことがあり得るのか、それとも、この2週間はしっかり経済再開に向けた時間だからそういうものは置かないというふうに検討されてるのか、その辺はどうお考えでしようか

(知事)
 基本的にまずですね、今後の推移も見極めますけれども、今の感じだったら解除要請できると思っていますし、前回、延長要請をしたことを発表した会見で申し上げたとおり、知事としては、できる限り解除したい、解除に向けた2週間ということで発信しましたので、もう1回言いますが、今回でできる限り終わりにしたいと思っています。
 その後の展開については、解除の方向で今検討していますけれども、今後の推移も全体を見極めながら、解除された時に何が必要なのかということを考えていきたいと思います。

アニメ「ぐんまちゃん」の視聴率について

(記者)
 発表事項と少し離れてしまうんですが、すみません。
 今日、(議会の)総務企画常任委員会で、アニメ「ぐんまちゃん」の(推定)視聴率について説明がありました。以前にも会見で出していただいた1.4%という数字は、群馬県内の数字だと思うんですけれども、関東、関西のU局でも放送しています。他の県の視聴率をお調べになったり、おたずねになったりする予定はありますか。

(知事)
 これはなかなか他の県の視聴率を調べるのは難しいです。記者さんもご存知のとおりビデオリサーチが入ってないので、これはなかなか難しいんですが、今回は東芝レグザのサービスを使って、その東芝レグザとビデオリサーチの違い、これもちょっといくつかサンプルを取りながらやった結果、推定として1.4%ということになったので、少なくとも群馬ではそういう視聴率があったということなので、ここ全部調べるというのはなかなか難しいと思います。
 でもそういう意味でいうと、今回NHKが13回全部放送してくれることになったので、これは以前よりもしっかりとしたデータがある程度取れると思います。
 田子部長いますか。視聴率の件で何かあれば。

(知事戦略部長)
 群馬テレビ以外の局の方にも、独自で視聴率をとっていれば、そういったものを提供できないかというのは話をしていますけども、やはり各局、そういったものは出せないということです。
 レグザ等も、(他県での視聴率については)県の方でも調査はしてないということです。

(記者)
 知事のお話の中でビデオリサーチが入っていないので取れないという話があったんですけど、今各局でそれぞれ取っている視聴率もあるかもしれないと。群馬テレビも、ビデオリサーチでもレグザでもありませんけれども視聴率がございます。
 群馬県での視聴率というよりは、他県での認知度が上がった方がいいかと思うので、視聴率が分かったほうが効果というのも分かるのかなと思うんですけども、参考までにでもお尋ねになって、公表されるご予定はないですか。
 それは、U局が断っているということですか。

(知事戦略部長)
 こちらの方もお願いはしていますけれども、データについては、いただいていないというのが現状でございます。

(記者)
 U局にはそれぞれにお願いしているんですか。それとも幹事局のテレビ神奈川に尋ねていらっしゃるんですか。

(知事戦略部長)
 ちょっとそこはまた確認させていただきます。

(知事)
 なかなか視聴率を調べるというのは難しいと思います、他県の。ただ、記者さんの言うとおり、少しでも反響が分かればありがたいことなので、引き続き、情報提供できるところには提供してもらおうと思うので、それはちょっと呼びかけたいと思います。
 ただ、いろいろと推定をしたんですけども、今回のぐんまちゃんの視聴率はかなり実態に近いと思っています。前の番組と次の番組を調べても10倍違うので、ぐんまちゃんの10分の1ということですよ、視聴率がね。そういうことも分かったし、やっぱり、視聴率ってすごい大事ですよね。民間の会社があれだけのお金を使ってビデオリサーチを使っているというのは、やはり視聴率はものすごくエビデンスベースで大事じゃないですか。それを見てスポンサーはどうするかということを決めるので。そういう意味でいうと、今回いろいろ知恵を絞って、視聴率を推定したということはとても意味があったと思います。
 それからもう1つ言うと、今度は群馬県内についてもNHKが放送してくれるということなので、正式にどうなるか分からないですけど、でも、大体どのぐらいの人達が見ているのかというは、大体これも推定できると思うので、そういう意味で本当によかったと思います。
 ただ、他の局でどうなっているのかというのは、できるだけこれから、なかなか難しいと思いますけれど、データを取る試みは、一応呼びかけているんですけれど、今のところなかなか提供してもらえませんが努力したいと思います。

(記者)
 ぜひ関西などでもどれくらい見てくださっているのか知りたいので、ご公表をお願いいたします。

知事メッセージ

 それでは最後に、改めて知事から県民の皆さまに呼びかけさせていただきたいと思います。
 まずウクライナの方々に対する募金ですけれども、1日で13万円以上集まったということで、県民の皆さまのご好意に改めて感謝を申し上げたいと思います。前回の会見で申し上げましたが、ウクライナの問題というのは決して他人事ではありません。我々として、できる限りの協力をしたいと。避難民については、できる限り協力したいということをこの会見でも表明させていただきましたが、ぜひですね、県民の皆さまの温かいご支援を重ねてお願い申し上げたいと思っています。
 今日、最新の新型コロナ感染状況をご報告させていただきました。全体の感染者は減っておりますけれども、皆さんよくご存知のとおり、首都圏も含めて、このピークアウトのペースは非常に鈍いということでですね、なかなか油断できる状況ではないと思っております。
 前回の会見、特にまん延防止等重点措置の延長要請をするということ発表した会見でも申し上げたとおり、このままの状況であれば解除の要請をしたいと考えておりますし、余程のことがなければ解除したいと知事としては考えておりますが、「準備の2週間」ということを申し上げましたので、ぜひですね、事業者の皆さまにはそこを頭に置いて準備をしていただきたいと思いますし、県民の皆さまには、引き続き油断なく、感染防止対策を徹底していただければと思っております。
 今日は幸福度のレポートも発表をさせていただきました。知事就任以来ずっと、県民の幸福度を上げることを目標にしたいということで、いろいろ基準づくり、指標づくりに努力をしてきて、少し時間がかかってしまいましたけれども、なんとか初めてのレポートをまとめることができましたので、これを経年でしっかりと作っていって、県民の意識もしっかりと調査をしながらですね、幸福度を少しでも引き上げられるように、県として努力をしてまいりたいと思います。
 ということで、今回も最後までおつき合いいただきましてありがとうございました。これにて定例会見を終わりたいと思います。

(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。