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令和4年2月25日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
1.はじめに
2.直近の感染状況について
3.アニメ「ぐんまちゃん」について
4.2021年移住希望地ランキングについて
5.来週の直滑降ストリームについて
それでは、定例記者会見を始めさせていただきます。
まず、発表項目に入る前に少しお時間をいただいて、今週行われた県議会の代表質問及び一般質問に関する所見を簡潔に述べさせていただきたいと思います。
スライドをご覧ください。2月22日に行われた代表質問に関するスライドです。
星名県議からは、新型コロナ対策に向けた知事の決意や来年度の当初予算に込めた知事の思いを聞いていただきました。
岩井県議は、歴代知事に対する所感、2050年に向けた「ぐんま5つのゼロ宣言」実現条例等々について質されました。
後藤県議は財政健全化の状況、取り組みが進んだ要因やアニメ「ぐんまちゃん」における目標設定等について質問されました。
さらに金沢県議は、県庁31階のフロア整備(プチマルシェ、キッチン)のことについて取り上げられました。だいたい知事答弁をした項目を中心にご紹介させていただいています。
続いて、24日に行われた一般質問についても簡潔に述べたいと思います。
次のスライドをご覧ください。24日の一般質問です。
松本県議は財政状況について取り上げていただきました。財政調整基金残高とか県債発行額とか、地味ですけれども大事な質問をしていただいたと思っています。
鈴木県議は行政と地方メディアの関係、距離感について知事に質されました。
狩野県議は北朝鮮による拉致問題についての知事の見解を求められました。
金子県議は外国人労働者の確保、我々は外国人労働者じゃなくて外国籍県民と呼んでいますけれども、こうした問題について、いろいろな質問をされたということです。
来週も2日間で8人の県議の方々から一般質問が予定されておりますが、何度も申し上げているとおり、県議会での答弁は知事にとって最も重要な仕事の1つだと思っておりますので、来週も全力で取り組んでいきたいと思っています。
それでは、スライドをご覧ください。主な会見の項目です。
今日は、新型コロナの直近の感染状況、アニメ「ぐんまちゃん」、それから「2021年の移住希望地ランキング」等について、ご報告させていただきたいと思います。
まずは直近の感染状況からです。スライドをご覧ください。新規感染者数の推移をまとめました。
直近1週間の新規感染者数は、本日の775人を含めて、4,548人になりました。4週連続で減少はしていますけれども、スライドを見ていただくと分かるように、徐々に減少幅が小さくなっていまして、高止まりしている状況だと言えると思います。
続いて、客観的な数字です。スライドをご覧ください。
まず上段の感染状況についてですが、1日当たりの新規感染者数は、646.1人ということで、前回から比べて100人ほど減っています。
(2)の経路不明の割合は、49.7%になりました。
(3)の検査の陽性率ですが、43.4%ということで、これは先週よりもむしろ上がっています。
それから(4)の今週先週比ですが、これは1.0を17日連続で下回っているということが分かります。
続いて、下段の医療提供体制をご覧ください。
病床使用率、これは大事な指標ですけれども、57.7%ということで、依然として高い水準です。
(2)の重症病床使用率は27%ということで、先週と変わりません。
以上のとおり、ほとんどの指標で改善は見られますけれども、医療提供体制については、まだまだ厳しい状況が続いていると言えます。
なお、この1週間で新たに11名の方が亡くなられました。第6波の中、1月中旬以降、多くの尊い命が失われております。
謹んで哀悼の意を表したいと思います。ご遺族の皆さまには、心からお悔やみを申し上げます。
続いて、感染者の年代です。スライドをご覧ください。
1カ月の推移を見ていただくと、60歳以上の割合が若干下がりましたけれども、やはり一番心配なのは、11歳以下の割合です。この割合が(先週より)さらに高くなって26%まで上がっていることが分かります。
福祉施設や保育施設でのクラスターが複数発生している状況です。今後も、この点は注視が必要だと考えています。
続いて、感染者の推定感染経路です。スライドをご覧ください。
先週に引き続き、感染経路不明が最も多くなっています。調査中も含めると50%になります。
家庭内感染が32%で続いています。
続いて、保健所別の感染状況です。スライドをご覧ください。
依然として、すべての地域が、まだ赤く塗られている状況です。県内全域で多くの感染者が確認されているという現状を分かっていただけると思います。
続いて、療養者の状況についてもご報告します。スライドをご覧ください。
昨日時点の療養者数は、7,155人です。
感染者の減少に伴い、療養者数も減少に転じてきていることが分かります。
ただし、療養者の減少は、主に自宅療養の減少に伴うものであり、宿泊療養及び入院の数はそこまで減っていないことを分かっていただけると思います。
続いて、入院されている方の症状についてもご報告いたします。スライドをご覧ください。
入院者のうち、軽症者が75%ということで、最も多くなっています。
ただ、1カ月の推移を見ると、重症の割合が次第に多くなっていることがここから分かっていただけると思います。重症の割合は徐々に上がっているということです。
また、現在、妊婦の方が11名、透析が必要な方が14名入院している状況です。
こうした点からも、医療現場は依然として厳しい状況にあると考えています。
続いて、入院されている方の年代についてもご報告したいと思います。スライドをご覧ください。
60歳代以上が8割を占めています。また、その割合が週を追うごとに増加していると、次第に上がっているということを見ていただけると思います。
以上が、直近の感染状況についてのご報告です。
昨日、厚労省アドバイザリーボードの脇田座長が、全国の感染状況について、「感染者は減少傾向が続くものの、死者は高齢者を中心に過去最多の水準を更新している」という分析を述べられています。
また、今後、高齢の重症者が増え、重症病床使用率の増加傾向が続く可能性があるということについては、強い懸念も示されています。
毎週繰り返しお伝えしておりますが、オミクロン株は重症化しにくいと言われていますけれども、ご高齢の方は、基礎疾患の悪化、あるいは合併症の併発などで命に関わることがあります。実際に、この1カ月で60人もの尊い命が失われている状況です。
重症者、死者を減らすためには、感染者の絶対数を減らしていくことが極めて重要です。全体の数が減れば、おのずとリスクの高い方々の感染も減っていくからです。
県民の皆さまにおかれましては、こうした状況をご理解のうえ、改めて感染防止対策の徹底にご協力をお願い申し上げます。
また、先週18日に政府分科会の尾身会長が「第6波の収束に向けては、重症化リスクが高い高齢者へのワクチン接種の推進などが焦点になる」という考えを示されています。
ご高齢の方ご本人はもちろんですが、ご家族や職場に高齢の方がいらっしゃる方、さらには基礎疾患をお持ちの方、妊婦の方などは特に早めに追加接種を受けていただきますよう重ねてお願いいたします。
続いて、アニメ「ぐんまちゃん」についてのお知らせです。
先日の県議会でもご説明いたしましたが、本日は改めて、テレビ放送の効果等についてご報告いたします。
アニメぐんまちゃんは、昨年の10月から12月にかけて、関東・関西の地方8局で全13回の放送を行いました。これは県議会の答弁でも申し上げましたが、Twitter上では全13回のうち、10回トレンド入りを果たしました。そのほか、ガジェット通信のアニメ流行語大賞に「ぐんまパワー」がノミネートされました。こうした多くの反響をいただいたところです。
スライドをご覧ください。
今回、群馬県内における視聴率について、県独自の試算を行いました。
試算では、推定で1.4%という結果が出ました。同時期放送のアンパンマンの視聴率が2.1%ということを考えると、この1.4%という数字は大検討だと言っていいと考えています。
また、県公式YouTubeチャンネルtsulunosにおいても、今月4日の金曜日から毎週1話ずつの無料公開を行っております。本日から4話目が公開されましたが、これまでの3話は合計で約20万回の再生がありました。39話までありますので、かなり多くの方々に視聴していただけるものと思います。
多くの媒体を通じて、本当に大勢の県民の皆さま、大勢の方々にご覧いただけていることを非常にうれしく感じております。
次のスライドをご覧ください。
続いて、ぐんまちゃんの認知度についても報告いたします。
民間の調査機関である日本リサーチセンターが毎年発表している全国キャラクター調査では、ぐんまちゃんの認知度が、ブランド化事業を開始した2019年の36%から、2021年には8%上昇し44%となりました。
加えて、県独自に博報堂に依頼した認知度調査の分析によると、ぐんまちゃんの認知度は、アニメ放送前の41.8%から、放送後には16%上昇して57.8%となりました。
特に顕著な伸びを示したのが、男女ともに、幼児から19歳以下の層で、平均で21.8%も上昇しています。
アニメのターゲット層に確実にご視聴いただいた成果が出たと捉えています。
次のスライドをご覧ください。続いて、経済効果についてです。
関東・関西の地方局8局でのアニメ放送に伴い、テレビや新聞、Webニュース、雑誌など多くのメディアでぐんまちゃんが取り上げられました。
このメディアの掲載に関して、県が実際に広告費を負担したものとして広告費を試算すると、広告換算額は約2億400万円になりました。アニメの制作費は約2億3,700万円ですので、これだけでも投資額に見合う大きな効果が現時点でもあったと考えています。
加えて、ぐんまちゃんを使った新たな製品やグッズも出てきており、より大きな経済効果が出ていると分析しています。
次のスライドをご覧ください。
熊本県のくまモンと本県のぐんまちゃんの比較を参考に行ってみました。
自治体のマスコットキャラクターとして大変な人気を誇る熊本県のくまモンですが、熊本県がくまモンにかける年間のプロモーション予算は、直近3カ年の合計で約11億円と公表されています。
他方で、ぐんまちゃんですが、プロモーション予算は同時期で約5億円になっています。ぐんまちゃんは、ずっとプロモーションに大きなお金を使っておりませんので、くまモンは、確か出現してから10年ぐらい経っていると思うので、もっと大きな予算がくまモンにはかけられているということを皆さんに分かっていただけると思います。
なお、民間企業団体によるくまモン利用商品のグッズ売上高は、昨年は1,700億円、公表されている直近の3カ年の合計で4,800億円になっています。
一方、ぐんまちゃんの関連グッズの売上高については、現時点で調査中です。
くまモンは、目指すべき目標、まさにトップを走る存在ですけれども、私は、ぐんまちゃんはくまモンに追いつけると考えていますし、くまモンのように、みんなから愛される存在になれるように、くまモンを目標に頑張っていきたいと思っています。
本県の貴重なコンテンツの1つであるぐんまちゃんの挑戦は、まだ始まったばかりです。
その先には、本県にとって計り知れない投資効果が待っていると私は確信しています。
次に、2つうれしいお知らせをご報告したいと思います。
4月4日から、NHK前橋放送局でアニメの再放送が決定いたしました。
また、同じくNHKの「ほっとぐんま630」にぐんまちゃんが準レギュラーで出演することも決定いたしました。
まず1つ目ですが、先ほど申し上げたとおり、4月4日からNHK前橋放送局でアニメの再放送が決定いたしました。13回すべてが放送される予定になっています。
今回、特にコンプライアンスがしっかりとした公共放送であるNHKが、13回すべての放送回を放映していただけるということに、知事として心から感謝を申し上げたいと思います。
NHKの公共性、信頼性はもちろんですが、リーチの広さ、それからその影響力から考えると、今回の放映というのは非常に大きな意味があると考えております。
また、2点目の「ほっとぐんま630」への出演に関しても、まさに群馬の顔に選んでいただいたと受け止めており、この点も非常にうれしく思っています。
この点についてもう一言言うと、やはりNHKが、ぐんまちゃんというアニメを再放送する価値があるということで、コンテンツの価値を評価していただいたと。これは、ぐんまちゃんの制作に一生懸命携わってきた県のメディアプロモーション課をはじめとする関係者にとっても、あるいは本郷みつる監督をはじめとする、本気で取り組んでいただいた一流の制作陣にとっても、本当に心強い話だと、うれしいことだと思っています。
いずれについても、詳細は後日改めて発表されると伺っております。
アニメの再放送、それから番組出演を通じて、アニメ「ぐんまちゃん」をさらに盛り上げていきたいと考えています。
加えて、もう1つ言うならば、今回NHK前橋放送局の再放送が決まったことで、間違いなくこれまで以上に、大勢の県民の皆さまに、13回分のぐんまちゃんを見ていただけることを知事としてとてもうれしく思っていることも付け加えておきたいと思います。
今回は、ぐんまちゃんの事業効果、あるいはうれしいお知らせについて、ご報告させていただきました。
アニメぐんまちゃんを通して、まずはぐんまちゃんを知ってもらう、好きになってもらうことが群馬県の認知度向上や県民プライドの向上にも繋がっていくと信じています。
現在、県議会にて、アニメ続編の作成を含む予算についてご審議をいただいておりますが、本会議の一般質問でも説明させていただきましたが、ここはしっかり県として丁寧に説明していきたいと思いますし、県議会の方にもぜひ応援していただきたいと思っています。
今後も、群馬県の認知度向上、県民のプライド向上のために、ブランド化にしっかりと取り組んでまいりたいと思っています。
最後に、「移住希望地ランキング」についてご報告いたします。
NPO法人ふるさと回帰支援センターが実施する「2021年移住希望地ランキング」において、群馬県は前回の順位を大きく上回り、過去最高の全国5位、関東地方では1位となりました。
知事としてはですね、トップ3を目指していたので、ちょっとそこには届かなかったんですけれども、大健闘だと考えています。
このランキングは、ふるさと回帰支援センターの相談者の方々へのアンケートをもとに集計されたものです。実際に移住の希望がある、または、興味がある方へのアンケートということで、実態に即したランキングだと考えています。
先ほど申し上げたとおり、私自身、この結果については非常にうれしく思っておりますし、関係の皆さまのご尽力には、改めて感謝を申し上げたいと思います。
群馬より上の県はですね、1位は、昨年も1位だったと思いますが静岡県とか、あるいは、確か山梨県とか、福岡県、長野県、これ、誰が考えても、みんなが移住したいと思うような地域ですから、この中で群馬県が5位に食い込んだというのは、これは本当に素晴らしいことだと思っています。
今回の結果を分析してみると、コロナ禍において、地方移住への関心が高まっている中で、東京に近くて、恵まれた住環境が整っている群馬県の魅力というものが、改めて評価された結果だと捉えております。
また、何より市町村をはじめ、関係機関が一体となり、地道な努力を積み重ねてきた結果だと考えています。もちろん県の方でも、地域創生部を中心に本当に全力で頑張っていただいたと。この点は、知事として重ねて感謝したいと思います。
ふるさと回帰センターですが、過去の会見でもご報告したことがありますけれども、実は私自らが各市町村長にお願いをして、現在35の市町村のすべてが会員となっていると。全市町村が会員登録をしているのは、全国でも群馬県だけです。
まさにオール群馬で、熱意を持って、移住を推進してきたたまものだと考えています。
新型コロナの感染拡大によって、リアルなイベントの開催は難しい状況が続いていますが、群馬県ではオンラインのイベント開催とか、出張相談等にも積極的に取り組んでまいりました。
今後も3位以内、ベスト3を目指して、群馬県の利便性とか優位性、魅力をしっかり発信していきたい。より多くの人たちに、群馬暮らしの魅力を伝えていきたいと考えております
最後に来週の直滑降ストリームについてのお知らせです。
来週の直滑降ストリームは、ジャズピアニストであり、数学研究者であり、さらにはSTEAM教育の第一人者でもある株式会社steAm代表取締役の中島さち子さんをゲストにお迎えいたします。
3月3日の木曜日に動画・放送スタジオtsulunosからライブ配信をする予定です。
具体的な放送開始時刻、今のところ17時ということにしていますが、これから放送開始時刻や対談テーマは調整しておりますので、直滑降ストリーム、当日の定例会見で改めて発表させていただきたいと思います。
また、番組後半は収録になりますが、渋川工業高校自動車研究部の学生をゲストに招いています。
乾電池で動く手づくりの車、全国的なレースで準優勝したということをちょっとブログでも取り上げたのですが、この2人には「となりの始動人」というコーナーに出演していただきました。収録ですが、こちらもですね、ぜひご覧をいただければと思います。
私からは以上です。何かご質問があれば、お受けしたいと思います。
(記者)
まず、新型コロナの状況についてお尋ねをいたします。
毎回同じ質問で恐縮ですが、まん延防止等重点措置が3月6日で期限を迎えると思いますが、それについて、ここまで来ているので短縮ということはないのかもしれませんが、延長とか、3月6日で終わりにするのかとか、その辺のお考えはいかがでしょうか。
(知事)
現時点ではまだ結論が出ておりません。
ここからのいろんな感染拡大、感染者の数、そういうものをしっかりまず見ていかなければならないと思いますし、来週早々ぐらいに、専門家の方々のご意見も聞いた上で、方針を決定したいと思っています。総合的に判断したいと思います。
感覚で言うとですね、10万人当たりの人口比の感染者数はかなり下がってきました。これは首都圏でも、関東でも、群馬県が今最も低いという状況ですが、対して、病床使用率がまだ高い。現時点で57%ぐらいだったので、今日も結構入院された方がいると思うので、6割近くまで行っていると思うんですね。
ですから、やはりまだなかなか予断を許さない状況かなというふうに思っています。
いずれにせよ、これから週末にかけての感染者の流れ、病床使用率、それから専門家の方々の意見などもお聞きしながら、総合的に判断していきたいと思います。
(記者)
このグラフを見ますと、下がりつつあるようにも見えるのですが、ピークアウトはもう来たというふうにお考えですか。
(知事)
いや、それはちょっと早計かなと。全体としては下がってるんですけれども、ピークアウトのペースが鈍いですよね。
それから、群馬県だけじゃなくて、例えば首都圏とかを見ても、東京もそうですけれど、今やっぱりピークアウトのスピードが鈍いという感じがしていて、個人的にはちょっと心配してるんですね。ここら辺でまた、感染拡大の傾向が出てきてるような県もあるので、ここをよく見極めていくことがとても大事だと思っています。
(記者)
次にワクチンの接種についてお伺いいたします。
県営センターでの接種も始まってしばらく経ちましたけれども、現在の県内の3回目接種の状況はいかがでしょうか。
(知事)
新型コロナワクチン接種推進局長からお願いいたします。
(新型コロナワクチン接種推進局長)
3回目の追加接種の状況というお話でございます。
このデータは23日時点の集計データでございます。県内の全人口比でいきますと、19.58%となっております。今回、追加接種をやっているのは18歳以上ですが、18歳以上の対象人口でいきますと22.9%という数字になっております。
(記者)
今の数字について、知事はどのようにお考えですか。
(知事)
かなりのスピードで上がってきていますが、やはり欧米の主要国とか、韓国と比べると、2カ月ぐらい遅れているので、心配しています。
でも、ようやく2割まできたということなので、ぜひ政府の方にはですね、とにかく接種の加速、6カ月ということになっていますけれども、可能ならばさらなる接種の前倒しも考えていただいて、できるだけ早く、いつも言っているようにですね、多くの国民、県民を抗体価が落ちたままのリスクにさらしているという状況は、できるだけ早く改善して欲しいと。これは知事としての一貫した気持ちです。
(記者)
移住希望地ランキングの件について、一点お伺いいたします。
資料にも、「転職なき移住の適地」というふうにありましたけれども、実際、今回のコロナ禍が群馬の躍進の後押しになっているとお考えなんでしょうか。
(知事)
せっかくだから、まず部長の方から一言。その後、私からコメントしたいと思います。
(地域創生部長)
実際にコロナによって、テレワークをされる方が増えたこと。それは非常に大きかったと思います。
私どもも、昨年度は、なかなか相談を受けるのも非常に難しい状況でした。
それが、コロナの関係でテレワーク、そういうことに皆さんが慣れて、Web会議にも慣れた結果、オンラインで様々なことができるようになったことも大きかったなというふうには感じております。
(知事)
今ちょっと部長の方からもありましたけれども、コロナ禍で、いろんな意味で地方の価値の再定義が行われたということも、群馬県みたいなところにも興味が集まっている理由があることは間違いないと思います。
細かく分析してみると、70代以上では全国1位なんでね、やっぱりだんだん群馬の魅力が伝わってきているのではないかなと思います。
(記者)
実際に暮らしていると住みやすいところだと私も感じてはいるんですけど、ただ実際コロナというのがこれから収まってくるのだとすれば、群馬本来の魅力というのをアピールしなくちゃいけなくなってくると思うんですけれども、そこについて何かお考えありますか。
(知事)
コロナのことで言うとですね、やはりニューノーマルの状態は変わらないと思うんですね。これから求められるのは、きっとハイブリッドであって、コロナを完全に根絶することはできない状況というのは、たぶんこれからも続くし、いつまた新しいウイルスが襲ってくるかも分からないという状況の中で言うと、このコロナ禍で進んだ、大きな地方への再定義、あるいは、さっき部長の方からもありましたけれども、デジタルというか、オンラインがより活用されるようになって、どこに住んでいても仕事ができるという状況、元には戻らないと思うので、そこはですね、群馬県にとってはいい空気が続くだろうというふうに思っています。
当然、これまで以上に努力をして、さらにこのランキングで上に行けるように頑張りたいと思います。
(記者)
ウクライナで戦争が始まっておりますが、それに伴って原油価格の高騰などが問題になっているかと思います。
県内に何か影響が出ているのかどうか、あるいは、県として何か支援策みたいなものを講じるお考えがあるのかどうか、その点お聞かせください。
(知事)
ウクライナに進出している県内企業は調べてもらったけどありません。ロシアとの取引も含めて、今のところ県内企業が大きな影響を受けているという情報も掴んでおりません。
しかしながら、今ご指摘があったように、今後、欧米の経済制裁とか、それに対するロシアの対応によっては、まさに原油などのエネルギーや穀物、食料の供給が不安定になることも予想されますし、原油や原材料価格がさらに高騰するケースもあると思うんですね。
そうなると、本県企業にも様々な影響が生じると思いますし、企業収益が悪化するということは懸念しています。また、株式市場が混乱することも不安材料だと思っています。
これから国際情勢とか、世界経済の動向をよく注視しながら、県内企業への影響についても、引き続き把握に努めてまいりたいと思います。
国会議員時代も20年以上外交政策をやってきたので、もちろんこの問題にすごく関心があって、毎日欧米の最新ニュースをフォローしていますし、何人かの軍事専門家とか、国際関係学者というか、友人とも話をしています。
それは、国際情勢の変化は、群馬県にも影響するからだと思いますが、とにかく、今回ロシア、プーチン大統領のやっていることは、明らかに力による現状変更なので、これは知事としてこれ以上申し上げるつもりはありませんが、日米欧がしっかり連携して、ロシアの行動をしっかり止めてもらいたいなと、そういうふうに感じています。
(記者)
ぐんまちゃんアニメのNHKの放送について伺います。
今回の放送にあたって、放送枠ですとか、金銭のやりとりというのはあるんでしょうか。
(知事)
田子知事戦略部長からお願いします。
(知事戦略部長)
NHKでの放送になったのは、知事が言われたとおり、こちらからすれば本当にありがたいことなんですけれど、NHKの方から、放送できないかというようなですね、まず依頼がありまして、県の方でも、当然いくつか条件がありますので、その点をこれまで調整してきてですね、結果、ご質問で言えば、特に金銭上のそういうことはないという形で放送が決まりました。
(記者)
あくまで善意ということですか。
(知事戦略部長)
善意というか、お互いにメリットを考えてということです。
(記者)
まん延防止等重点措置への対応のことで、改めてちょっとお伺いしたいんですけれど、先ほど総合的に判断されるということでしたけれども、ちょっとすみません、質問に入る前に大久保局長がいらっしゃれば、先ほど接種率をおっしゃっていましたが、65歳以上の接種率が今どうなっているか、県内のそこを押さえて伺いたいなと。
(新型コロナワクチン接種推進局長)
65歳以上、高齢者の接種率ということでよろしいでしょうか。
(記者)
はい。
(新型コロナワクチン接種推進局長)
同じく23日時点の数字でございます。
高齢者接種率は41.93%となっております。
(記者)
41.93%ということでしたけれども、こういった高齢者の接種状況等を、今後、まん延防止措置を延長するなり、解除するなりという時に、どのようにご判断されるかということと、もう1カ月近くなってきていますので、経済的な影響というのも当然出てくると思いますから、この辺も含めて、当然これも含めた総合的なものだと思いますが、その辺どうお考えか教えてください。
(知事)
今おっしゃったような接種率とか、地域経済のダメージとか、それはまさしく、そういうことも含めた総合的な判断ということだと思います。
接種率はもちろん大事なポイントだと思っていますけれども、感染者数、これからの流れとか、特に病床使用率、これ全体を考えて判断したいと思います。
(記者)
アニメ「ぐんまちゃん」の関連ですが、すでに県議の先生方からも、議会で(質問が)出ていましたけれども、その経済効果については調査中ということで、いつごろ県民にお示しなさるのでしょうか。
(知事)
田子知事戦略部長から。
(知事戦略部長)
今回ですね、広報換算費は出させていただきましたけれども、やはり知事からもありましたけども、経済的な波及効果は、12月にアニメが終わりまして、まだ2カ月しか経っていないということで、タイムラグがありますので、普通に考えるとある程度、例えば1年とかですね、そのくらい最低でも見る必要があるかなとは思っています。ただ、そこも含めて今検討しておりますけども、先ほど知事の方から、くまモンの商品関連の売上高というのがありましたけれども、そういったものだけでいいのか、そういうことも含めてですね、今後よく検討して、しかるべき時期に公表したいと考えております。
(記者)
オミクロン株の中で感染力が強い派生株のBA.2なんですけれども、県内では市中感染が1例出ていると聞いておりますが、これについては、今後の対応いかんでは、まん防の適用期間の延長その他に影響すると思うんですが、この点について知事の見解をお聞かせください。
(知事)
武藤健康福祉部長から、新株についての現状を報告してください。
(健康福祉部長)
先ほど記者さんがおっしゃられたとおり、市中感染が1例見つかっておりまして、今県内では3例が見つかっております。
ゲノム検査をしないとなかなか分からないものですから、全例を調べるという状況はとても無理なんですけれども、そういった形で定期的に調べている状況です。
いろいろ言われてるんですけれども、基本的には、県民の皆さま方にやっていただくことというのは、しっかりマスクをしていただくとか、距離を取っていただくとか、そういったことは変わるわけではないので、その辺はまた改めて、感染力の強いオミクロン株でございますので、そういったところよく注意していただきたいと思っております。
結局、相対的にどういった株ということももちろんあるんですけれども、どれだけ県内で流行しているのかとか、あるいは、どれだけの方が重症化されているかとかいったものを見ながらという判断になってくるんだと思っています。
(知事)
特に付け加えることはありません。
(記者)
知事は前回の会見でですね、重点措置の前倒し解除については判断できる状況ではないというご答弁でしたが、今日は「総合的な判断」というふうに少し言い方が変わっているんですけれども、早期解除は求めにくい、あるいは、求めやすい環境にないということでご認識は変わらないんでしょうか。
(知事)
今の時点で、6日までというのを早められるかどうかという判断はできません。それから、それを早めずに期限内まで続いた場合に、そこで解除を申請するのか、それとも延長を申請するのかというのも、現時点では判断できないと思っています。
全体の感染者数は、着実に少しずつ下がっているんですけど、何度も言うように、ピークアウトのペースが遅いと思っていて、あまり悲観的には考えたくないんですけども、再拡大する可能性もまだゼロじゃないと思いますし、なんと言ってもですね、やはり群馬県がこれまで取ってきたポリシーにも関係してるんですが、病床使用率が6割近いと。これはやっぱり十分考えなければいけないことだと思います。
前回の会見だったか、記者さんのご質問にお答えしたように、知事としてはできるだけ、まん延防止等重点措置みたいなことは早く解除したいと思っていますが、現時点ではなかなか予断を許さない状況だなと思っています。
それでは最後に、知事から県民の皆さまに、改めてお願いを申し上げたいと思います。
今日、直近1週間の群馬県の新型コロナ感染状況のデータをご報告させていただきました。先ほど、記者の方の質問にもお答えしましたが、全体としては感染者の数は着実に、少しずつですけども減少しています。
ただ、何度も言ってるように、ピークアウトのペースが非常に遅いと思っていますし、日曜日、月曜日、休日を挟んだ時はすごく下がるんですけども、その次の日から再拡大するというパターンはあまり変わっていないと。それでも全体としては下がっているんですが、まだまだピークアウトのペースは遅いと思っています。
加えて言うと、さっきも申し上げましたが、県内の病床使用率が約6割ということで、まだまだ高いと。群馬県の場合、もう一回言いますが、感染者数はだんだん減ってるんですけども、まだ高止まりしている状況だと思っています。
知事として、状況が許せばできるだけ早く、まん延防止等重点措置のような規制は解除したいと思っているんですが、この病床使用率を見ると簡単な状態ではないと思っています。
これ(まん延防止等重点措置)が長引けば長引くほど地域経済が傷ついていくということは分かりながらも、知事としては、県民の皆さまを新型コロナの、特にこの第6波の脅威から守らなければいけないということで、ぎりぎりの判断を迫られると思いますけども、どういう判断をするにせよ、すべて知事である私が責任を負わなければいけないと思っています。
やはり、県民の皆さまを守る、命と健康だけじゃなくて生活もそうですが、県民の皆さまを守るために何が最善なのかということで判断をさせていただきたいと思っていますので、その点はぜひ、県民の皆さまにもご理解をいただければと思います。
新型コロナ感染がずっと続いています。まん延防止措置もですね、今日の時点で早期に解除するとかしないとか言えない状況ではありますが、こうした中でもですね、皆さんのご協力を得て、群馬県がやったことが一つ一つ花開いているというところあると思います。
さっきご報告をしましたが、昨日発表された、都道府県移住希望地ランキングで群馬県が過去最高の5位になりました。群馬県より上はですね、静岡県、長野県、山梨県、福岡県など、まさに常連の都道府県なので、この中で群馬県、かなり健闘していますし、県民の皆さまのご理解もいただいていろんな政策を進めてきましたけれども、群馬県のアピールがやはり少しずつ浸透しているんだろうと思っています。
ワクチン手帳を全国に先駆けて開発させていただきました。若手世代の就職率もですね、全国で2番目の伸びをこの過去5年間で示しておりますし、いろんな形で、群馬県の独自性というものが発揮できていると、そういう分野もいろいろ出てまいりました。
とにかくまずは、県民の皆さまのご理解とご協力をいただいて、このコロナを乗り切っていくと。この新型コロナを乗り越えた先に、この令和4年度予算のキャッチコピーでもある、いろいろな新しい展開があると思います。
そういう希望に向かって、まずはとにかくこの第6波を乗り越えていかなければいけないと思いますので、引き続きいろいろご迷惑をおかけしますが、感染防止対策の徹底にご協力をいただきたいと思いますし、毎回何度も申し上げて恐縮ですけども、ようやく3回目の接種率が上がってきました。ぜひ県民の皆さまには、ワクチンを打てる方はですね、できるだけ早くこの追加接種を受けていただきますように、せっかく2つの県営センターも稼動しておりますし、地域でも受けられますので、できる限り早く、この3回目の接種を受けていただくことを重ねてお願い申し上げまして、今日の定例会見を終わりたいと思います。
記者の皆さんには、最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。