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ワクチン接種前倒しに係る県の方針に関する臨時記者会見(1月14日)

更新日:2022年1月14日 印刷ページ表示
  • 日時 令和4年1月14日(金曜日)午後19時30分~19時50分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等18人
  • 記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和4年1月14日臨時記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料(PDFファイル:618KB)

 質疑応答はこちらをクリック

知事冒頭発言

 それでは、臨時の記者会見を始めさせていただきます。
 記者の皆さんには遅い時間にもかかわらず、また今週3回目の会見となりますが、急遽お集まりいただきありがとうございます。
 3回目のワクチン接種について、政府から前倒しの方針が相次いで出されております。昨晩には、厚生労働省から事務連絡があり、追加接種に関する詳細も示されました。
 こうした中で、本日は、政府の新たな方針を踏まえた今後の県の対応について、いち早く県民の皆さまにお伝えする必要があると考え、臨時会見を開かせていただきました。
 群馬県では、高齢者、一般の方を含め、すべての方への3回目接種について、6カ月間隔での接種を目指し、取り組んでまいります。

 現在、オミクロン株による感染の急拡大が続く中で、対策の抜本的な見直しが求められております。何度も会見で申し上げていますが、追加接種を1日でも早く、多くの県民に打っていただくことが必要だと私は考えております。
 3回目接種について、高齢者は(2回目接種からの間隔が)6カ月、一般の方は7カ月という報道がなされています。
 昨晩、厚労省から示された方針には「接種体制及びワクチン量に余力がある場合は、できるだけ多く6カ月間隔で接種を進める」という内容が含まれています。
 こうした政府方針を受けて、今回、すべての県民の皆さまが、6カ月間隔で接種できるよう、方針を示させていただきました。
 今後、迅速に接種を進めていくためには、やはり市町村との連携が必要不可欠です。特に、接種に際しては、市町村が発行する接種券が必要となってきます。
 このため、本日私と両副知事で分担し、県内の市町村長には6カ月間隔での接種を見据えて、接種券を早期に発送いただくように依頼させていただきました。加えて、可能な範囲での接種体制の拡充、さらには、県営ワクチン接種センターへの積極的な誘導等についても、お願いをしたところです。いずれの市町村長も、県の方針におおむねご理解をいただきました。
 今後も、県内の市町村としっかりスクラムを組んで、6カ月間隔での接種に向け、全力で取り組んでまいりたいと思います。

 それでは、国の方針を踏まえた具体的な対応について、ご説明したいと思います。
 まず、高齢者についてです。スライドをご覧ください。高齢者に係る対応をまとめました。
 高齢者に関しては、これまで「2月以降、7カ月間隔で接種する」とされておりました。これに加えて、今回「3月以降、6カ月間隔での前倒し接種が可能」という方針が示されました。
 他方で、国の通知では、医療従事者及び高齢者施設の入所者等への追加接種にめどがついている自治体においては、3月を待たずして、前倒しが可能となっています。
 このため、県では、まずは医療従事者及び高齢者施設の入所者等への追加接種を早期に完了したいと考えています。その上で、3月を待たずして、高齢者の追加接種に関して、6カ月間隔に前倒しを行うため、市町村とともに取り組んでまいりたいと考えています。

 続いて、一般の方についても申し上げます。
 スライドをご覧ください。一般の方に関する対応をまとめたものです。
 一般の方については、これまで「8カ月間隔での接種」とされていましたが、新たな方針では、「3月以降、7カ月間隔での前倒し接種」が可能となっています。
 ただしこちらも、医療従事者及び高齢者施設の入所者等、さらには高齢者への追加接種にめどがついている自治体においては、3月を待たずに前倒しが可能だということになっています。加えて、接種体制やワクチン量に余力があれば、6カ月間隔での接種も可能ということになっています。
 このため、県では、一般の方々への接種に関しては、まず3月から7カ月間隔に前倒しをしたいと思います。
 加えて、今後の高齢者への接種状況を見極めながら、6カ月間隔への前倒しを行えるように、市町村とともに接種体制を整えていく方針です。

 本日の新規感染者は255人ということで、3日連続で3桁を超えました。
 また、感染者のうち2回の接種を終えた方の感染、いわゆるブレークスルー感染が、分かっているだけでも168人おられます。感染者の6割を超える方がブレークスルー感染という事態を考えると、最も重要視される感染防止対策は、毎回この会見で申し上げてまいりましたが、追加接種であることは言うまでもありません。
 県としては、6カ月間隔での追加接種を目指して、ワクチン接種センターのさらなる接種能力の向上に努めてまいりたいと考えています。
 加えて、接種が途中で滞ることのないよう、国に対して「さらなる前倒し用ワクチンの確保」や「詳細な供給スケジュールの明示」等について、引き続き要望していきたいと思っています。
 県民の皆さまにおかれましては、ぜひ、県営ワクチン接種センターもご活用の上、積極的な接種をお願い申し上げます。
 知事からは以上です。何かご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

(記者)
 ワクチンの確保に関して、国の方では7カ月、6カ月という前提での配分が、すでに示されていると思うんですけれども、県が持っているワクチンによって、全対象者を(2回目接種から)6カ月(間隔での接種)ができるという計算になっているということでしょうか。

(新型コロナウイルスワクチン接種推進局長)
 ワクチンの供給のお話でございます。
 国が今回示された、一般の方については「3月から7カ月間隔」、それから高齢者については「3月から6カ月間隔」という基準に照らし合わせると、示されている国の供給量プラス県が持っている、これまでの在庫ワクチンを活用しながら対応可能というところで計算しております。
 加えて、可能な限り6カ月への前倒しというところを今考えておりますけれども、その6カ月の前倒しをしても、ある程度の部分は対応できると予定しておりますけれども、ワクチン供給については、引き続き国と、必要に応じて前倒しの供給のお願いをする必要があれば、そういう対応をしていきたいと考えております。

(記者)
 基本的なところで恐縮ですが、高齢者施設の方だったり、医療従事者の方の接種を終えてから、一般の方も可能な限り6カ月でやるという理解でいいでしょうか。
(新型コロナワクチン接種推進局長)
 国の方針については、高齢者施設、あるいは高齢者の方の一定のめどが立ったらというお話でございます。
 この「一定のめど」という取り方なんですけども、必ず全員終わってからということではなくて、希望する方が、ある程度、接種のスケジュールが入った上で、なおかつ、空いている枠があれば、そこの部分は、その次の方へ積極的にワクチンを活用してくださいということです。
 あくまでも、希望する方が接種できないという状態であれば、それはめどが立ってないというところだと思うんですけれども、予約枠を空けても、そこは埋まってないという状態になれば、そういった判断ができると思っております。

(記者)
 先ほど、知事の方から市町村長に対して要請されたということでしたけれども、実際、自治体の方が、当然前倒しになると負担になると思うんですけれども、その面での課題だったり、首長の方から上がってきた意見はありましたでしょうか。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 やはり市町村さんにおきましては、接種体制の構築、それから接種券の発送が一番大きな課題になると思っております。
 接種券の発送につきましては、これまで8カ月間隔から一部7カ月、それから医療従事者等は6カ月ということで、たびたび前倒し変更がなされました。
 ただ、今回は、群馬県とすれば6カ月を目指すというところは、薬事法上、最短(の間隔)は6カ月で、これが限度でございますので、最短を想定し、市町村さんにはもうこれ以上調整の必要がない6カ月間隔で準備を始めてくださいというお願いをしているところです。
 当然、これからの調整をする部分はたくさんあると思いますけれども、できる限りの中で、発送を早くしていただいて、県営ワクチン接種センターを十分活用していただきながら、次の一般の方への接種も早められればいいと考えております。

(知事)
 市町村長に対して、手分けして連絡させていただきましたが、たぶん、どの首長も同じだったと思うんですけれども、それぞれ準備状況も違うということで、いろいろ課題のあるところもあると思いますが、ただ、今の状況でいうと、やはり3回目の接種を希望する方々に可能な限り早く打つことが、市町村民を守ることに繋がるという点については、皆さん同じ気持ちでしたので、いろいろ大変なところもあると思いますが、県としても、例えば、なかなか市町村が対応できないところは、県営センターを使うとかしながら、接種券の問題は早めていかなければいけませんけれども、力を合わせて、必ずやり遂げられるという感触を持っています。

(記者)
 例えば、県営センターで打てる量を増やすとか、県営センターの拡充というところで、何か考えていらっしゃることはあるんでしょうか。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 県営ワクチン接種センターにつきましては、以前の記者会見でもお話ししましたように、接種需要に応じて、できるだけ拡大していきたいと思っています。県央については1日に6千回以上、東毛については1日に最大2,300回接種する能力は準備できておりますので、当然ワクチンについては、市町村さんと県営センターとで分けながら、効率的に使っていかなくてはなりませんので、市町村の接種能力、それから県営センターの接種能力、そこら辺を最大限活用できるかたちで進めていければいいなと思っています。

(記者)
 一般の人の前倒しについて、先ほど表がモニターに表示されていたかと思うんですけれども、それを見ると、結局昨年の9月以降に2回目を接種した人は、6カ月間隔になるけれども、7月と8月に接種した人は、7カ月間隔になるということですかね。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 今回の国の方針で、まずは3月から7カ月に、1カ月短縮という方針が示されています。なおかつ、高齢者が進めば、6カ月もあり得るとなっています。スタートは3月というかたちになっているんですけれども、従いまして7月に受けた方につきましては、8カ月間隔でも、当初から3月というところなので、そこのスタートは動かないところでございます。

(記者)
 9月以降に2回目の接種を受けた方の割合を足すと、たぶん6割ぐらいになるかと思うんですけれども、その方々が6カ月に短縮されるというようなイメージということですかね。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 そうです。

(記者)
 新型コロナの関係で、先日、小池都知事が、病床稼働率が20%を超えるとまん延防止でありますとか、50%を超えると緊急事態宣言の適用を検討しているみたいな発言がありました。
 3日間連続3桁という非常に厳しい状況だと思うんですけれども、かつて会見でも、これ以上感染者増が続くようだと、飲食店の時短要請とか、より厳しい状況に踏み込まざるを得ないとおっしゃっていましたけれども、現状を踏まえて、警戒レベルを上げるとか、今現在お考え等ありましたら、お聞かせいただければと思います。

(知事)
 今日も250人ということで、非常に深刻な状況だと思っていますので、よく状況を見極めたいと思いますが、この後、また関係部局会議がありますので、そこで今後の対応を検討したいと思っています。

(記者)
 確認ですけれども、一般の方に関して6カ月への前倒しなんですけれども、今後の供給量と接種の進捗を踏まえて、できる限り6カ月にしたいという、一定の留保がつくということで認識してよろしいですか。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 はい。
 6カ月前倒しのステップとしますと、やはり最初に前倒しになっておりました、医療従事者、それから高齢者施設の入所者、次に高齢者の方と、感染リスクの高い方から前倒しになっております。
 一般の方の6カ月前倒しのステップとしても、そういった方が、一定の接種の見込みが立った上で、というところがございますので、そういうスタートの中で、6カ月をできるだけ早く目指すというところでございます。

(記者)
 すでに、医療従事者の方とか高齢者施設の方とか、接種が一部始まっているところがありますけれども、現状で、県内の接種のスピードといいますか、進捗は順調にきているとご認識されているかというのをお聞かせいただけますでしょうか。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 今進められている医療従事者や高齢者施設入所者については、登録上は、2万人を超える方が3回目接種を完了しております。
 医療従事者や高齢者施設の方につきましては、スケジュールを、どの市町村さんもだいたい組んでおりまして、当然、1日で1つの事業所で前倒しで全部打つということができないものですから、当初立てた計画の中で、順調に進んでいただいているかなと考えております。

(知事)
 他にありますか。よろしいでしょうか。

知事メッセージ

 それでは改めて県民の皆さまに、知事の方からお願いを申し上げたいと思います。
 今日は、昨日も定例会見があったんですけれども、連日になってしまいましたが、緊急会見を開かせていただきました。
 何度も申し上げているとおり、今の状況を考えると、やはり知事としてなすべきことは、3回目の接種を望む県民の方々に、1日も早くワクチンの3回目接種を終わらせていただくことだと考えています。
 引き続き、感染対策には全力を尽くしてまいりたいと思います。また、各地の保健所も、これだけ感染者が増えてまいりましたが、全力で疫学調査に対応しておりますし、必要な対応を続けてまいりたいと思います。
 オミクロン株の急拡大がなかなか止まらないという中において言うと、ここでもう何度も申し上げているとおり、3回目接種の前倒しをさらに踏み込んでいただきたいということをずっと政府にお願いしてまいりました。岸田総理の方でいろいろ決断していただいて、新しい方針になったということを県としても評価しておりますし、そこも踏まえて、我々としてできる限り、全県民の皆さまに6カ月間隔で打っていただくことを目指して、全力を尽くしてまいりたいと考えております。
 何度も申し上げますが、ここからの展開によっては、かなり早い時期に警戒レベルを上げなければいけないという可能性もありますが、いずれにせよ、いかなる状況になっても、3回目の接種は、今回は6カ月間隔で全県民にやっていただくことを目指すと申し上げましたけれども、できる限りの手段を講じて、県民のみなさまの命と健康、それから暮らしを守っていくように全力を尽くしてまいりたいと思います。
 今、オミクロン株の感染が拡大中ですけれども、各地域で今年は商工会の新年会などもかなり人数を絞ったり、感染対策を施しながらやっているんですけれども、どの会場でも申し上げているのは、ここからはもう総力戦であると。県庁が一丸となってやるのは当然ですが、これまで、コロナ対策予算について後押しをしていただいた県議会とも協力をし、特に、県民の皆さまに分かっていただきたいのは、市町村はそれぞれの計画を立ててやってきたところで、前倒しをすることはかなり大変なんですが、やはり県民の皆さま、市町村民の皆さまを守るためには、先ほども言いましたが、1カ月でも前倒しをすることが大事だという共通認識のもとに、お互いにしっかり努力して、もう1回言いますが、全県民の皆さまの6カ月前倒しの実現に向けて、全力を尽くしていこうという方向で力を合わせてまいりたいと思っています。
 もちろん県議会の後押しもしっかりいただきながら、また県選出の国会議員の皆さんの力もいろいろとお借りして、特にやはり県民の皆さま一人一人のご協力をいただいて、耐え抜いていきたいと思います。
 どこかで、必ずこの第6波もピークアウトしていくだろうと考えておりますので、それまでしっかり皆さまと力を合わせて、この難局を乗り越えてまいりたいと思います。
 引き続き、皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げ、毎回申し上げていますけれども、記者の皆さんには、急遽の発表ということで、連日ですけども、最後までおつき合いいただきましてありがとうございました。
 これにて臨時会見を終わりたいと思います。

(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。