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令和4年1月4日臨時記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
それでは、臨時記者会見を始めさせていただきたいと思います。
本日、県内で初めて、オミクロン株による市中感染の疑いのある患者が1名確認されました。そのことで、急遽、臨時の記者会見を開かせていただくこととしました。
記者の皆さんにおかれましては、新年早々、急遽の申し出にもかかわらず、お集まりいただきましてありがとうございます。
それではまず、感染者の概要についてご説明したいと思います。
スライドをご覧ください。感染者の概要です。
今回公表する市中感染の疑いがある方は、先月末、発熱等の症状によって医療機関を受診し、年明けに新型コロナの陽性が判明しておりました。
陽性判明後、県内の宿泊療養施設に入所されていましたが、本日、ゲノム解析によって、オミクロン株の陽性が確認されたものです。
なお、現在、県内医療機関に入院中ですが、症状は改善傾向にあるという報告を受けています。
この方に、直近の海外滞在歴はありません。都内に勤務されているということで、勤務地で感染した可能性もありますが、感染経路は現時点で分かっておりません。県内、つまり市中で感染した可能性もあると捉えております。
濃厚接触者についてですが、同居家族の3名、勤務先関係者の3名、計6名の方が該当いたします。
このうち、同居家族3名については、すでにPCR検査を行い、現時点では陰性が判明しています。ただし、オミクロン株陽性者の濃厚接触者として、念のため、県内宿泊療養施設に入所いただき、定期的に検査を行わせていただく予定です。
勤務先関係者の3名については、管轄自治体にゲノム解析で陽性であったことを伝え、適切な対応を依頼しております。
なお、本日は、この方以外にも、海外滞在歴がある方1名のオミクロン株の陽性が確認されています。
この方は、オミクロン株疑いの陽性者と同じ航空機に搭乗していた濃厚接触者として、県内の宿泊施設に入所されていた方です。この方に関しては、濃厚接触者に該当する人はいません。
県内のオミクロン株による感染事例は、本日の2例を含めて、これで3例となりました。
こうした状況を受けて、県では、感染の早期検知のため、PCR等の「無料検査」を実施することにいたしました。
明日5日の水曜日から、無症状で、感染に不安を感じる方については、無料で検査を受けられるようにいたします。
群馬県内に居住する方が対象で、期間は1月31日月曜日までの約1カ月間となります。
検査は、県内70カ所の薬局や衛生検査所で実施させていただきます。検査実施店舗は県のホームページで公表しております。
受付時間や検査方法等は、検査実施店舗により異なります。検査を希望される方は、事前に各検査実施店舗にお問い合わせいただければと思います。
前広に検査を実施し、感染の芽を早期に摘み取ることが、感染拡大を未然に防ぐことに繋がると考えています。少しでも不安を感じる皆さまは、ぜひ積極的な検査をお願いしたいと思います。
なお、これまでどおり、発熱等の症状がある方は、医療機関を受診しての検査となります。少しでも症状のある方は、医療機関にご相談いただきますようにお願いを申し上げます。
オミクロン株に関しては、全国的に感染者が増えてきております。東京都、大阪府、神奈川県をはじめ、隣県の埼玉県においても、昨日オミクロン株による市中感染が確認されました。
政府分科会尾身会長も、オミクロン株について、「市中感染が始まると、急速に感染が拡大する可能性がある」という見方を示しておられます。
一部では、オミクロン株は感染力が強い反面、重症化リスクが低いのではないかという見方もありますけれども、まだ科学的な知見が定まったわけではありません。
県民の皆さまにおかれましては、今一度気を引き締めていただき、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保など、基本的な感染防止対策の徹底を改めてお願い申し上げます。
また、健康上の理由等でワクチンが接種できない方以外は、ぜひ、接種を受けていただきますように、知事の方からも重ねてお願いを申し上げまして、私からは以上です。
何かご質問があればお受けしたいと思います。
(記者)
オミクロンの市中感染が疑われる方に関してですが、先ほど都内に勤務していらっしゃって、都内で感染した可能性や経路は不明だとおっしゃっていましたが、群馬県内で市中感染したのか、それとも東京都内でのことなのかというのは、県民にとっては受けとめ方が違ってくるかと思うんですが、現在県とすると、可能性はどちらが高いとご覧になっていますか。
(知事)
健康福祉部長から細かく説明してください。
(健康福祉部長)
可能性ですが、結局、感染経路が分かりませんので、県内で感染されたのか、あるいは、お勤め先である東京都で感染されたのかということはちょっと分からないですね。どこで感染された可能性が高いのかということは、今の時点では全く分からないです。
(記者)
群馬県内でのオミクロン株の広がり状況というのは、県としてはどのように捉えてらっしゃいますか。
(健康福祉部長)
いつかはですね、県内からも市中感染が疑われるオミクロン株の患者さんが出ることは想像しておりましたけれども、実際のところ分からないというのが本音でございます。
オミクロン株は非常に感染力が強いと言われておりまして、なおかつ比較的症状がない方、軽い方もいらっしゃいますので、ちょっとそこは分からないです。これから確実に広がっていくであろうということは予想されるんですが、それ以上のことはなかなか分からないです。
(記者)
今回、市中感染が県内でも初確認されたということを受けて、警戒レベル等々も含めて、県の対策について今後の変化等はいかがでしょうか。
(健康福祉部長)
基本的にはですね、これまでどおり、しっかり感染防止 対策を個人の方々にはとっていただきたいですし、会食ですとか飲食の機会についても十分注意していただきたいということでございます。
そういった意味で、今すぐ警戒レベルを上げるとか下げるとかいうこととは、直接的な連動はないものかと考えております。
(知事)
今、武藤さんから説明してもらったんですけれども、オミクロン株が群馬県で確認されるのは、我々は時間の問題だと思っていました。
武藤さんの言ったとおり、まだ初めて見つかったということなんで、実態は分かりませんが、ある程度広がっている可能性は否定できない。広がっていても不思議はないと思っていますので、明日からの感染の動きもよく見極めながら、しっかりと考えていきたいと思っていますし、警戒レベル等については、今日初めて見つかったということで、これからどんな広がり方をするのか、特に現時点で群馬県の医療提供体制に支障が出ているわけじゃないので、そういうことも全体的に見ながら、これからの流れを見てですね、総合的に判断していくということになると思います。
(記者)
3例目の方は都内勤務ということですが、保健所管内について教えていただけるものでしょうか。
(健康福祉部長)
基本的に、個人の特定に繋がる情報につきましては、控えさせていただきたいと思います。
(記者)
重々承知はしていますけれども、県の東部なのか、それとも西部なのか、そういったことも含めて難しいですかね。
(健康福祉部長)
控えさせていただければと思います。
(記者)
分かりました。
(知事)
他にありますか。
よろしいでしょうか。
それでは、県民の皆さまに、知事から改めてお願いを申し上げたいと思います。
今日発表させていただいたように、群馬県でも初めてオミクロン株の感染が確認されました。ただ、我々は冷静に受けとめたいと思っています。
今日、記者の皆さんからご質問が出ておりますが、もしかすると明日ぐらいから、全国的に感染者が増えてくるという可能性もあると思っています。年末年始で、PCR検査の数がとても減っているということですけれども、明日ぐらいから元に戻ってくるので、今日、群馬県は17件でしたけれども、今後、少し増えていく可能性もあると思いますが、群馬県としては、こうした事態も想定しながら、医療提供体制の強化もしっかりと進めてまいりましたので、明日からの動向もしっかりと注視しながら、必要な対策を冷静かつ迅速に取ってまいりたいと思っています。
その点は、オミクロン株が群馬県内で見つかったということですけれども、県民の皆さまには冷静に受け止めていただきたいと思います。基本的に対策を徹底していただくことは変わらないと思います。ここからオミクロン株が急拡大することによって、新しい状況になる可能性ももちろんありますので、ぜひ県民の皆さまには、今までもご協力いただいていますけれども、基本的な感染対策の徹底、マスクの着用はもちろんですけれども、こまめな手洗いとかソーシャルディスタンスとか、換気とか、こういうことについては、十分気をつけていただきたいと思います。
これからどんな状況になっても、何度も申し上げますが、県庁一丸となって、しっかり取り組んでまいりたいと思いますし、関係市町村とも協力しながら、また引き続き、県内の医療関係者の皆さまのご支援をいただきながら、必ず県民の皆さまを守ってまいりますので、その点はご安心いただきたいと思っております。
今日の会見は急遽の開催でしたけれども、メディアの皆さんには、大勢お集まりいただきまして、ありがとうございました。
これにて、今日の臨時会見を終わらせていただきます。
(以上で終了)