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令和3年12月6日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
1.はじめに
2.県内工場内におけるクラスターについて
3.3回目接種の前倒しについて
それでは、臨時の記者会見を始めさせていただきます。
すでに発表しておりますが、昨日、群馬県内で確認された新型コロナウイルス感染症の新規陽性者は30人ということでした。
全国的に感染が総じて落ち着いている中で、本県の新規感染者数が、このところ増えていることは事実であり、都道府県の昨日の発表の人数としては、全国で最も多い数字でした。
NHKが毎日公表している「人口10万人あたりの感染者数」でも、本日現在、群馬県は4.63人ということで、全国最多になっています。
県民の皆さまの中には、こうした状況について、一体何が起こっているんだろうと、不安を感じておられる方もいらっしゃるかと思います。
本日は、こうした状況について、記者の皆さま、そして県民の皆さまに対して、知事である私から直接ご説明させていただきたいと考えております。
急遽の臨時会見となりましたが、お集まりいただいた記者の皆さまには、改めてお礼を申し上げたいと思います。
それでは、現在発生中のクラスターについて、概要を説明させていただきます。
スライドをご覧ください。クラスターの概要です。
クラスターが発生しているのは、太田市内に所在する工場です。最初にクラスターを公表したのは、12月2日木曜日で、この時点までに13人の陽性が確認されていました。
その後、12月3日金曜日には1名、そして12月4日には2名ということで、さらに陽性が確認されておりましたが、昨日には26人の感染が確認されたということで、合計で42名という、大規模なクラスターになっているということです。
現在までに検査を行ったのは、合計128名の方々で、陽性が確認された42名はすべて従業員の皆さんです。年代は10代から50代まで幅広く分散していますが、比較的若い方が多くなっているという報告を受けています。
現在、管轄の保健所が積極的疫学調査を実施しておりまして、濃厚接触者に限定せず、従業員約300人の方々に検査を行っております。
工場の関係者のご協力によって、この作業はスムーズに進んでおりまして、この結果は数日のうちに判明する見込みです。この結果次第では、一時的にまた新規感染者が増加することも考えられますが、皆さまご存知だと思いますが、本日の県内の新規感染者は1人でした。
これは前回も申し上げましたが、市中感染が起こっているような、そういう兆候はありません。さらに言うと、県全体の感染状況は医療提供体制のひっ迫が起こるようなレベルではないということも申し上げておきたいと思います。
このことからも、先ほど申し上げましたが、現時点で市中感染が起きているということは考えにくいと思っておりまして、県としては、冷静かつ迅速に、対処していきたいと考えています。
県民の皆さまにも、ぜひこの事態を冷静に受けとめていただきたいと考えております。
なお、本日、デルタ株のスクリーニング検査を追加で25検体行いましたが、すべて陽性でした。ということは、現時点でオミクロン株によるクラスターである可能性は極めて低いと私たちは分析しております。
次のスライドをご覧ください。陽性者の症状をまとめたものです。
県内で療養中の34名の方については、この円グラフにありますが、現状では全員が軽症、または無症状ということになっておりまして、重症の方は1人も出ておりません。他県で療養中の8名の方々についても同様の状況ということです。
これは、一言で言うと、ワクチン接種の効果が出ているということだと思います。
右側の円グラフ、これは入院・療養等の状況を示したものですが、34名のうち、入院中が2名で6%、それから県内で宿泊療養中が30名で88%、残る2名が自宅療養中となっています。
次のスライドをご覧ください。陽性者のワクチン接種状況に関するスライドです。
こちらはワクチン接種状況をまとめたスライドですが、42名のうち、2回接種が33名で約79%、8割ですね。未接種が9名ということで21%、約2割となっています。
このうち、2回接種者について、2回目のワクチン接種から発症までの期間を調査したところ、1カ月から4カ月程度ということになりました。個人差があるとはいえ、まだワクチン効果が十分に残っていると思われる期間だということが分かります。
以上が現時点で判明している概要です。
ここまで感染が拡大した理由については、今いろいろと分析をしておりますが、現時点で明確な原因は見つかっておりません。
保健所の調査によると、このクラスターが起きた工場内では、作業的にも密になる状況というものがなかったと聞いています。さらに、会社もかなりしっかりと社内のガイドラインに基づいて感染防止対策を徹底していたという報告も受けています。
無症状者から感染が少しずつ広がって、知らず知らずのうちに工場で感染が拡散していったという可能性があるのではないかと見ています。
今回のクラスターを契機に、改めて県民の皆さまに申し上げたいことは、ワクチンは重症化の予防には非常に高い効果があると、これは間違いないと思います。
しかしながら、感染の予防には、必ずしも明確な効果があるとははっきり言えないということだと思っています。
このことを忘れて、基本的な感染防止対策をおろそかにしてしまうと、自分でも気づかないうちに感染して、いつの間にか誰かを感染させてしまうというリスクが生じてしまうことを、県民の皆さまには、ご理解いただきたいと思います。
そういった意味で言うと、今回発生したクラスターの原因は、2回接種済の方々が増えておりますので、無症状の方々が多くなって、そういう方々が、もしかすると他の方々に感染を広げてしまったと、こういうことが1つの要因になっていることも十分考えられます。
ということは、この感染の拡大というものは、工場に限らず、いつどんな企業で発生してもおかしくないということを、ある意味教訓として、我々が得るべき事案ではないかと考えています。
こういう事案からも、もう1回言いますが、気がつかないだけで感染している方がいるかもしれないということだと思っています。他の地域のことは分かりませんが、群馬県内において、例えばゼロの日もあったんですけれども、私は県内の(新規)感染者がゼロになるということは、現実的にはかなり難しいと思っていまして、今回、こうして群馬県内の工場で大規模なクラスターが出ましたが、ほとんどの方々が軽症か無症状だったということを考えると、やはり、今日は1名ということでしたが、こうやって出てくる数字以上に、首都圏にあるこの群馬県内には、潜在的に陽性者になっている方々、つまり見つかっていない方々が、実は出てきた数字よりも多くなっているのではないかと考えるべきだと思っております。
そういう意味から言うと、いつも申し上げていることでありますが、県民の皆さまには、ワクチンを打っても油断しないでいただきたいと思っていますし、マスクの着用やこまめな換気等の、基本的な感染予防対策は、引き続き続けていただきたいと思っております。
このことを知事として、お願い申し上げたいと思います。潜在的には、もう1回言いますが、市中にもそれなりの感染している人がいると。症状は出ていないだけで、ご自分も感染しているかもしれないという意識を持っていただいて、行動していただくことが大変大事ではないかと思っておりますので、この点についても、県民の皆さまに今一度お願いをさせていただきたいと思います。
最後に、今回のクラスター発生を受けて、ワクチン接種に関して、私の方から国に要望を行いました。
その概要をご説明したいと思います。スライドをご覧ください。
本日、山際大志郎新型コロナ対策(・健康危機管理)担当大臣に対して、知事である私の方から直接電話をさせていただきました。
ここで、山際大臣に、ワクチンの3回目接種の前倒しを認めていただくように要望させていただきました。具体的には、今回の事案がワクチン接種済みの無症状者を中心としたクラスターであったということをご説明し、それに基づいて、山際大臣には主に2つのことをお伝えしました。
1つ目は、3回目接種の前倒しについて、現在、医療機関や高齢者施設でのクラスターのみで認めている、この前倒しの対象というものに、やはり地域住民を加えていただいて、柔軟な運用をして欲しいと、柔軟に対応していくべきではないかということです。
もう1つは、ワクチンの供給制約というものは、もちろんネックにはなると思いますが、これは東毛地域だけではなくて、群馬県全体、ひいては首都圏における3回目の接種の前倒しというものも有効な手段になるのではないかと考えているということでございます。
こうしたことは、必要があれば厚生労働省にも働きかけていきたいと考えております。
山際大臣、大変お忙しいと思うんですけれども、メッセージを送ったらすぐ電話をいただきました。私の要望にも真摯に耳を傾けていただいて、どんな対応ができるかしっかり真剣に検討しますと言っていただきました。
これは、もちろん群馬県に対してだけではないと思いますが、やはり地方自治体にとって新型コロナ担当大臣は、政府の窓口としてとても大切な人なので、昔の仲間とはいえ、誠実に対応していただいたということを本当にありがたいと思っておりまして、山際大臣には、重ねてお礼を申し上げたいと思っています。
堀内ワクチン担当大臣にもメールを送らせていただきましたが、まだご連絡がありません。
どこかでご連絡をいただけると思いますので、私の方からまた、堀内ワクチン担当大臣に対して連絡がつけば、群馬県の現状、そして今のような要望をお伝えしたいと考えております。
なお、3回目の接種については、原則8カ月で準備を進めて欲しいという旨の要望を、市長会の皆さまから受けております。これは会見でも申し上げたと思います。
私としては、準備を進めている市町村の立場は、十分に尊重したいと考えておりまして、これは大前提だと考えています。
その上で、県として3回目接種の前倒しに向けてどんなことができるのか、これから国とも協議し、また市町村の意見もよく聞きながら、県営接種センター開設の前倒し等も含めて、あらゆる選択肢を模索していきたいと考えております。
政府においては、今日、岸田総理が所信表明演説で、追加承認されるモデルナを活用して、8カ月を待たずに、できる限り前倒しをするという発言をされました。
県としては、希望するすべての県民の皆さまが、1日も早くワクチンの3回目接種を受けることができるように、引き続き全力で取り組んでまいりたいと考えております。
第5波は収束したものの、新型コロナとの闘いは長期戦になります。どんな感染の波が訪れようとも、知事が先頭に立って、県庁の総力を挙げて、必ず県民の皆さまを守っていくと。そういう気持ちでずっと取り組んでまいりますので、その点については、ぜひ県庁を信頼していただきたいと思っています。
しかしながら、新型コロナウイルスとの闘いは長期戦、持久戦になると何度も申し上げておりますけれども、県だけでこの危機を乗り越えることは難しいと考えています。
市町村、関係団体、それから、今までもそうでしたが、県議会からもしっかり後押しをいただいて、県民の皆さまのご協力が最も重要だと思っておりますが、今後もオール群馬でこの危機に立ち向かっていきたいと考えていることも、最後に申し添えておきたいと思います。
私からは以上です。
何かご質問があれば、受けたいと思います。どうぞ。
(記者)
今日、山際大臣に知事から要望されたということですけれども、太田の工場でのクラスターというのが、その要望の直接の契機となったととらえてよろしいんでしょうか。
(知事)
ていうかね、もうすでに内閣官房の方から、かなり群馬県の状況を心配して、だって今、クラスター他の県で起こってないから、群馬県の方に連絡をいただいていたということなので、山際大臣自身がすごく状況を気にされていたということもあると思うんですね。
そこで今日ご連絡をして、私の方から今の群馬県の現状を説明し、さっき言ったような要望をさせていただいたということです。
山際大臣は、しっかりこれを聞いていただいて、どんな対応ができるかよく考えてみたいということでした。
(記者)
山際大臣は「真剣に検討したい」というお話をされたということで、一方で群馬県の状況も、内閣官房の方では気にかけていたという状況ですけど、「真剣に検討したい」という以外に山際大臣からどういった反応があったでしょうか。
(知事)
今日電話をしたので、具体的なことをその場で山際大臣もなかなか言えないと思うんですけども、それはしっかり、どういう対応が国としてできるかということを検討するとおっしゃっていただきました。
場合によっては、これから厚労省にもいろいろと働きかけていこうと思うんですけども、山際大臣は新型コロナ担当大臣なので、そういう意味では、我々にとっては政府の窓口ですから、山際大臣のお力も借りながら、群馬県の要望を何とか実現させるように努力していきたいと思っています。
(記者)
もし前倒しということになると、原則8カ月という想定で準備を進めている市町村との調整も必要になるかなと思いますし、ワクチンの供給に関しても、来年の3月ごろまでの配分がすでに決定していると思うんですけれど、そのあたりの市町村の接種体制ですとか、すでに想定されている配分、そのあたりの調整を今後どのように進めていかれるのでしょうか。
(知事)
それはまさに、おっしゃったとおりすごく大事な点なので、ここも含めて、どんな対応ができるかということをよく政府と相談していきたいと思っています。
市町村の要望はよく受け止めていますけども、世の中も生きて動いているので、それによっていろいろな対応をしてかなければいけないというのは当然だと思います。しかし例えば、3回目接種についてこれから国とも相談しながら、今おっしゃった供給量の問題とか、市町村の接種体制の問題とか、あるいは6カ月おいたとしてもすぐ打てるわけじゃないから、だからそこら辺のところも全部勘案しながら、何ができるのかということを、総合的に考えていきたいと思っています。
(記者)
先ほど知事から言及がありましたけれども、今日の知事の要望と同じ日に、首相も所信表明でそういった前倒しを表明されたわけですけど、この首相の前倒しの表明についてはどのように受け止めていますか。
(知事)
それは、いろんな側面からお考えになったと思いますが、総理が前倒しに言及していただいたというのは大変評価をしていますし、特に今群馬県は、クラスターが発生している状況ですから、できるだけ、先ほども申し上げたとおり、柔軟に対応していただきたいと思っています。
(記者)
県営接種センターの前倒しもというお話がありましたけれども、今ですと、2月ごろの開設を目指していると把握しています。前倒しということになると、1月とかになるのかなと思いますが、年明け早々にも開設できるようなめどはあるんでしょうか。
(知事)
それはこれからよく相談していきたいと思います。
前倒しするということになると、ひとつの選択肢としては、接種センターを予定よりも早く稼働させるというやり方もあるし、他のいろいろな選択肢もあるかと思うので、そこは、もう一回言いますけど、国の方針もよく確認をしながら、国に群馬県の要望も伝えながら、どういう方法があるかということを考えていきたいと思います。
ひとつの例として、選択肢としては、接種センターを早く稼動させるということがあります。ただそれも、ファイザーとモデルナがいつ供給されるかということにもよるので、その中で、市町村の理解も得つつ、どうやって進められるかということを、具体的にこれから検討していきたいと思います。
(記者)
3回目接種の前倒しの特例について、当然6カ月以上ということになると思うんですけれども、この「地域住民も追加して柔軟な運用を」というのは、医療機関とか高齢者(施設)に限らず、住民の方々のクラスターがあった場合に、3回目の前倒しができるようにという要望だとの理解でよろしいですか。
(知事)
そこは大久保局長からも少し説明してもらいますけども、今の規定だと、高齢者施設かなんかのクラスターが発生した場合が6カ月の前倒しの特例になっているんですけれども、やはりもうちょっと広げるべきだと思っていまして、例えば、地域によって、ものすごくクラスターが発生したり、(陽性者が)多くなった場合にはその地域で見るとか、もうちょっと広い視点でやって欲しいということをしっかり国に要望していきたいと思います。
何か、大久保局長。
(新型コロナワクチン接種推進局長)
知事が話されましたように、今の特例というのは、医療機関、それから高齢者施設等というところで限定のものでございます。やはりクラスターが拡大したときには、その施設内でとどまっている恐れというよりも、もっと広範囲に広がっていく恐れというのがあるものですから、今回知事からの要望は、特定の施設にピンポイントではなくて、もうちょっと幅広い範囲でという要望を追加していただいたというところでございます。
(記者)
具体的に言いますと、クラスターが起きた地域でより広くでとか、医療機関とか高齢者施設、あるいはその周辺者まで広げるとか、対象者を広げるという理解でよろしいんですか。要望の中身として。
(新型コロナワクチン接種推進局長)
はい。できるだけ、広めにとっていただきたいというところでございます。
(記者)
前倒しになると、市町村とかの負担も多少大きくなると思うんですけれども、今想定されている範囲で結構なんですが、県として、市町村の接種を前倒しするとなった場合に備えて、どういうことができるとか、市町村への支援策、現時点でこういうことができるとかそういうのがあったら教えていただければと思います。
(知事)
大久保局長、今の時点で。
(新型コロナワクチン接種推進局長)
市町村さんの方は、前倒しとなるといろいろな準備が必要になってまいります。大前提はワクチンの供給ですけども、これは県が、しっかり国にワクチン供給を要望していくという役割があると思います。
それから接種券の発送ですとか、接種会場の確保、それから、医療従事者の確保というところがございますので、接種体制の確保の中では、先ほど知事が言いましたように、県営接種センターの活用がどの程度のところで市町村さんの補完として機能できるかと、そういうところを考えていきたいと思います。
よろしいでしょうか。
それでは最後に、知事から県民の皆さまに改めてお願いを申し上げたいと思います。
県民の皆さまにお伝えしたいこと、いくつかあるんですけども、まず1つ目は、先ほど申し上げましたが、ここのところ群馬県(における新規感染者数)で2桁が連続で続いたりして、今回また、大規模なクラスターが発生したということもあって、1日あたりの新規感染者数が全国でトップレベルになっているということで、「どうしたんだろう。群馬県、大丈夫か」と思っている県民もおられるかと思いますが、まず申し上げたいのは、現時点で市中感染の連鎖が起こっている兆候はありません。
クラスターが発生したということが昨日あったんですけども、今日の感染者は1名でした。今日確認された感染者は1名でした。
ですから、そういう意味でいうと、我々はまずこのクラスターをしっかり封じ込めることに全力を挙げたいと思いますが、そこは、県民の皆さまにも冷静に受けとめていただきたいと思っています。
ただそれを申し上げた上で、先ほど言ったように、今回、結構大規模なクラスターになったんですけども、ほとんどの方々が無症状とか軽症だったということが分かって、まだまだ原因をいろいろと分析してる最中ですが、無症状の方々が知らず知らずのうちに感染を広げているという可能性があるのではないかと思っています。ということでいうと、群馬県もゼロの日があったり、2人とか3人の日があったんですけども、もしかしたらそういう群馬県で拾ってる数字以上に、無症状で陽性になっている方々がかなりいるのではないかと。しかもそういう方々が、知らず知らずに感染を広げているという可能性も、やはりこれは考えなければいけないのではないかと思っておりますので、先ほど冷静に受けとめていただきたいということと、やや方向の違うメッセージになるところがありますけども、その上でもやはり感染対策にはぜひ気をつけていただきたいと思いますし、今言ったような状況があるとすれば、ご自分ももしかしたら無症状で気が付いてないのではないかということも少し考えながら、これまでもずっとご協力していただいていますけれども、基本的な感染対策、マスクの着用とか換気とか、こういうことにはご協力をいただきたいと思いますし、見つかった数字と実態にどのぐらい乖離があるの分かりませんが、群馬県の数字が上がっていることは事実なので、この点はぜひ、皆さまにより一層注意していただければというふうに感じております。
それから、今日も会見の中で申し上げましたが、この感染、思ったよりも昨日、多く見つかったということで、政府の方も非常に気にされていたと思うんですけども、オミクロン株の可能性というのがありましたが、現時点で検体20以上検査したんですけども、オミクロン株による感染である可能性は、現時点では極めて低いということも、県民の皆さまにお伝えをしておきたいと思っております。
最後に申し上げますが、先ほども申し上げましたが、今、群馬県がこうした形で全国的にもかなり感染者が増えてしまっていると。特に、こういう大規模なクラスターは最近、各都道府県で起こっていないので、心配される方もおられると思いますけども、もう1回言いますが、現時点で医療ひっ迫のような事態は起こっておりませんし、我々も今まで、いろいろな事態を想定して医療提供体制の強化を図ってまいりました。
これからいろいろな事態が想定されると思うんですけども、例えば第6波が来た場合も、しっかり我々は状況を把握して、私を先頭に、必ず県民の皆さまを守り抜きますので、その点は、ぜひ、知事と県庁を信頼していただきたいと思っています。
ただ、先ほども申し上げましたが、この闘いは長期戦、持久戦になりますので、県だけが一生懸命やっても、そこは乗り切れないということがあるので、市町村とも今まで連携してきましたけれども、今後も市町村との連携を強め、さらには、今までの様々な感染対策を後押ししてくれた県議会との信頼関係も大事にしながら、県議会の後押しもいただき、何よりも県民一人一人の皆さまのご協力を得て、力を合わせて、オール群馬でこの危機を乗り切っていきたいと。そうでなければ乗り切れないと。このことも、県民の皆さまに重ねてお願い申し上げたいと思います。
今日は臨時会見ということで、記者の皆さんには申し訳なかったんですけども、非常に大事なタイミングだと。やはり知事としての説明責任とか、コミュニケーション能力が問われる話だと思いましたので、知事である私の言葉で、皆さまに現状と今後の対応についてご報告をさせていただきました。
群馬県は首都圏にありますので、今日、山際大臣には、東毛地域だけではなくて群馬県全体、あるいは首都圏全体に対しても、やはり前倒し接種をしていくことは効果的な手段ではないかということも申し上げました。そのことも最後に改めて、説明として加えておきたいと思います。
これにて今日の臨時会見を終わりたいと思います。報道関係の皆さまには、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
以上です。
(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。