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第35回定例記者会見要旨(11月26日)

更新日:2021年11月26日 印刷ページ表示
  • 日時 令和3年11月26日(金曜日)午後4時5分~4時35分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 17人
  • 記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和3年11月26日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料(PDFファイル:1.35MB)

 質疑応答はこちらをクリック

知事冒頭発言

発表項目

1.はじめに
2.直近の感染状況について
3.イベント開催に当たる人数上限について
4.県営ワクチン接種センターの運営実績について
5.湯けむりフォーラムについて

1.はじめに

 それでは、定例会見を始めさせていただきます。
 昨日、上京して、金子農林水産大臣、それから小林内閣特命担当大臣とお会いしてまいりました。
 金子大臣には、大臣就任のお祝いを申し上げると同時に、豚熱対策、それから県農畜産物のブランド化に向けた取り組み等に対する支援について、お願いさせていただきました。
 大臣からは、「群馬県の要望はしっかり承った。引き続き、県と協力して取り組みを進めていきたい」という力強いお言葉をいただいています。
 小林大臣には、大臣就任のお祝いを申し上げると同時に、科学技術や宇宙関連産業の振興等に対するお力添えをお願いしてまいりました。
 小林大臣からは、「群馬にも宇宙関連産業の重要な企業((株)IHIエアロスペースなど)が立地している。力を合わせて取り組んでいきたい」と力強いお言葉をいただいてまいりました。
 県の重要施策を前に進めていくためには、引き続き国との連携、それから担当大臣との信頼関係の構築が極めて重要だと考えています。
 群馬県の立場からすると、やはり国交大臣、農水大臣、それから、文科大臣にはですね、どこかで、お目にかからなければいけないと思っておりまして、国交大臣と農水大臣にお目にかかりましたので、また近いうちに末松大臣、参議院時代の同僚なんで、いつでも時間があればと言っていただいてますので、どこかでお目にかかりに行きたいと思っています。
 いずれにせよ、内閣は替わりましたが、県の発展のため、県民の幸福度を向上させるためにですね、岸田内閣ともしっかり連携してまいりたいと考えております。

 それでは本日の会見の項目です。スライドをご覧ください。
 本日は、「新型コロナの直近の感染状況」、「県営ワクチンセンターの実績」、それから「湯けむりフォーラム」の開催などについて発表いたします。今日はコンパクトにまとめていきたいと思います。

2.直近の感染状況について

 まず、直近の感染状況です。
 スライドをご覧ください。新規感染者数の推移です。
 直近1週間の新規感染者数は、本日の新規感染者数3人を含め、13人となっています。
 2カ月近く2桁台を維持しておりまして、落ち着いた状況が続いていると言っていいと思います。

 次のスライドをご覧ください。客観的な数値をまとめたものです。
 まず、上段の感染状況を見ていただきたいと思います。
 1日当たりの新規感染者数は2.1人ということになっています。基準である20人を引き続き大きく下回っている状況です。
 (2)の経路不明の感染者ですが、46.7%ということで、こちらも基準である50%を下回っています。ちょっと高いように見えますけれども、感染者自体が減っておりますので、特に問題ないと思っています。
 (3)の検査の陽性率、こちらは0.4%ということで、これも基準値を大きく下回っていることが分かっていただけると思います。

 続いて、下段の医療提供体制の客観的な数値をご覧ください。
 (1)の重症例については、現在、人工呼吸器、ECMOを使用している方はいらっしゃいません。
 (2)の病床の稼働率については0.9%ということで、これも非常に低い水準を維持しております。

 続いて保健所ごとの感染状況です。次のスライドをご覧ください。
 ほとんどの地域にも色がついておりません。現時点で群馬県内は非常に落ち着いた状況だと分かっていただけると思います。
 以上が直近の感染状況です。県内の感染状況は毎回申し上げていますが、非常に落ち着いております。
 しかしながら、皆さまご存知のとおり、感染のリスクがゼロになったわけではありません。
 県民の皆さまには、引き続き、マスクの着用、こまめな換気など、基本的な感染防止対策の徹底と早期受診にご協力をお願いしたいと思います。

3.イベント開催に当たる人数上限について

 続いて、イベント開催に当たる人数上限の変更について報告したいと思います。
 先週の19日の金曜日に、政府の「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」が変更され、行動制限の緩和に関する新たな方針が示されています。
 このうち、イベントの取り扱いに関して、要請内容の変更が必要となったことから、昨日、第67回新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催し、イベントに係る要請内容の変更を行いました。
 スライドをご覧ください。イベントに関する要請内容の変更についてです。
 これまで、イベントの開催に関しては、「5千人または収容定員50%以内のいずれか大きい方」を人数上限として要請を行っておりました。
 今回、この人数上限を緩和したいと思います。対象となるのは、「大声を出さないことが想定されるイベント」で、主催者が「感染防止安全計画」というものを策定し、事前に県の確認を受けた場合に限り、「定員までの収容を可能」としたいと思っています。これは、「感染防止安全計画」を県が承認した上でということになります。
 この安全計画では、マスクの着用、手洗い、手指消毒の徹底など、具体的な感染防止対策を記載していただくことになります。
 イベント終了後には、県に実施の報告を行っていただくことで、大規模イベントにおける感染防止対策の実効性を担保していきたいと考えています。
 すでに昨日25日の木曜日から、この取り扱いを適用しています。
 今後、大規模イベントの開催を検討されている事業者の皆さまは、県の危機管理課までご相談をお願いをいたします。

4.県営ワクチン接種センターの運営実績について

 続いて、県営ワクチン接種センターの実績についてもご報告を申し上げたいと思います。
 スライドをご覧ください。県営ワクチン接種センターの実績です。
 本年5月に開設した東毛ワクチン接種センターは21日に運営を終了いたしました。
 県央ワクチン接種センターに関しても、すでに10月末に運営を終了しておりますので、これで2つの県営センターが運営を終了したということになります。

 運営に当たっては、医師、歯科医師、薬剤師、看護師、臨床検査技師等、延べ3万人近くの医療関係者の方々にご協力いただきました。加えて市町村、県議会のご理解、ご協力がなければ、このセンターを運営することができなかったと思っています。
 この場をお借りして、すべての関係者の皆さまに対し、知事として改めて感謝申し上げたいと思います。
 両センターのこれまでの接種実績ですが、東毛センターが約19万回、県央センターが職域接種の群馬モデルを含め約57万回、合計で約76万回ということになりました。
 これは、県全体の接種の約4分の1が、県営センターで行われたということになります。
 8月中旬のピーク時には、1日当たり1万2千人を超える県民に接種を行うということもありました。この2つのセンターが、群馬県の接種率の向上に大きく貢献したことは言うまでもありません。
 群馬県のワクチン接種が全国トップクラスの速度で進んだのは、もちろん市町村のご尽力があってこそですが、特にこの県営ワクチン接種センターの果たす役割も大きかったと考えております。
 一言で言うと、稼働率から考えても、全国で最も成功した大規模接種センターだったというふうに自負しています。
 市長会をはじめ、複数の市町村から、3回目接種に関しても、ぜひ県営ワクチン接種センターを稼働させて欲しいという要望を受けております。
 こうした要望や、3回目接種に係る国の方針等も踏まえながら、現在、設置に向けた具体的な検討を進めています。
 今後も、国、市町村、関係団体と連携しながら、遅延なく3回目の接種を行えるよう、全力で取り組んでまいりたいと思います。
 なお、東毛センター終了後も、県内のモデルナ製ワクチン接種の機会を確保するために、前橋市と太田市の医療機関にご協力をいただき、「モデルナワクチン接種センター」を開設しております。
 「県外あるいは海外でモデルナワクチンを1回接種後に本県に転入してきた方」や「事情によって2回目が未接種の方」が主な接種対象となります。
 詳細については、県のホームページでご覧いただきたいと思います。お申し込みやお問い合わせは、県庁ワクチン接種推進課までご連絡いただきたいと思います。

5.湯けむりフォーラムの開催について

 最後に、「湯けむりフォーラム」についてお知らせしたいと思います。
 今年度もですね、「湯けむりフォーラム」が本格的にスタートいたします。本日はですね、この「湯けむりフォーラム」の3つのコンテンツを紹介したいと思います。
 「湯けむりフォーラム」は、この会見でも何度も言及していますが、昨年度から県が取り組んでいるプロジェクトです。県民の皆さまに、学びや気づきに繋がる情報、すなわち「始動するきっかけ」を提供することを目的に、様々なコンテンツを制作し配信を行っています。
 昨年度は、「With コロナの未来」をテーマに、デジタルや教育、こういう様々な分野で活躍される有識者をお招きし、トークセッションを行うなど、約20本のコンテンツを配信し、多方面から好評をいただいています。
 今年度も、今年度末までに70本を超える多彩なコンテンツをリリースしたいと考えています。
 本日は今週から来週にかけて配信する注目のコンテンツを3つ紹介させていただきたいと思います。スライドをご覧ください。

 1つ目は、楽天グループの三木谷浩史会長と知事の対談企画です。
 楽天グループと群馬県は、今年2月に包括連携協定を締結いたしました。皆さまご存知だと思いますが、みなかみ町に「楽天ドローンアカデミー」が開校されます。こうした様々な分野での連携を今進めているところです。
 今回、私と三木谷会長で「新たな価値を生む地域社会の方程式」をテーマに、今後の地域戦略のあり方や人材育成、群馬県と楽天のさらなる連携の可能性について対談させていただきました。
 すでに収録は終えていますが、三木谷会長からは、群馬県にとって非常に重要な示唆をいただいています。こちらは12月3日からの配信となりますので、ぜひご覧いただきたいと思います。

 次のスライドをご覧ください。
 2つ目は、FMぐんまと群馬県がコラボした、教育に関するドキュメンタリー企画です。
 コロナ禍において、一斉休校、分散登校、オンラインやタブレットの活用等、児童生徒を取り巻く環境は大きく変わっています。
 こうした中で、富岡市立富岡中学校では、タブレットの使用による「視力の低下」に着目し、これを改善するための「目を休める時間」という生徒発案の新しい取り組みが行われています。
 今回の企画は、FM GUNMAパーソナリティの内藤聡さん、「目を休める時間」に校内で流れる曲を歌うシンガーソングライターの南壽あさこ(なす あさこ)さん、この2人が富岡中学校を訪れて、先生や生徒から話を聞くというドキュメンタリーとなっています。
 本日12時から配信をスタートしておりますので、こちらもぜひ、皆さんにご覧いただきたいと思います。

 次のスライドお願いします。
 3つ目は、湯けむりフォーラムとぐんまグッジョブフェアのコラボ企画です。
 ぐんまグッジョブフェアは、「障害者とともに働くことを考えるきっかけ」を提供することを目的に、県が2018年から開催している事業です。
 本年は「湯けむりフォーラム」と連携し、作家の乙武洋匡さんをメインゲストにお迎えしてトークセッションを行いました。

 第1部では、「障害者の新しい働き方」をテーマに、分身ロボット「オリヒメ」の開発者である吉藤オリィさんに、障害者が働きやすい社会とは何か、障害者雇用の新しい形とは何か、などについて対談いただきました。
 なお、群馬県では、障害者雇用の推進のため、遠隔操作で動かすことができる分身ロボット「オリヒメ」を県庁32階の「YAMATOYA COFEE 32」で試験導入しています。
 現在6名の障害をお持ちの方が、自宅等から「オリヒメ」を遠隔操作し、毎週交代でスタッフとして働いていただいています。
 第2部では、障害者雇用の最前線について、障害者雇用の県内最大手であるパーソナルサンクス株式会社代表の中村淳さんに、県内の障害者雇用の実情や可能性について、対談をいただきました。
 こちらは、12月1日から配信を開始します。こちらもぜひご覧いただきたいと思います。

 本日は、3つの企画をご紹介いたしました。今後も「湯けむりフォーラム」では、教育、DX、メディアなどをキーワードに、様々なコンテンツを随時配信していく予定です。
 詳細については、公式ホームページにも随時公開させていただきますが、機会を捉えて、この会見でもご紹介していきたいと考えています。

 県としては、このフォーラムが、人と人とのつながりや、新たなアイディア・イノベーションを生むような、熱量の高いものとなるように、全力で取り組んでまいります。毎年、進化を続けてですね、これを大きく、とにかく育てていきたいと考えています。
 私からは以上です。何か皆さまからご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

イベント開催に当たる人数上限について

(記者)
 「感染防止安全計画」を確認の上、定員までの収容が可能になるというお話がありましたけれども、もうちょっと具体的に、どういった条件がそろえば、定員までの収容ができるのか、ちょっとご説明いただけますでしょうか。

(知事)
 危機管理監からお願いします。

(危機管理監)
 基本的には、(感染防止)安全計画を出していただいて、その中で大きく5点。基本的にまず、飛沫の抑制ということで、マスクの着用ですとか、大声を出さないことの具体的な対策を書いていただいたり、具体的にどういうふうに手指消毒をするのか、換気をいかに徹底するか、来場者の密集の回避、飲食の制限と、こういったものを、具体的に現場に合わせて、こういったことで進めますというようなことを書いていただくと。それを確認させていただいて、お返しする形になります。

(記者)
 もし不備があった場合は、県の方から指摘して改善を促すということですか。

(危機管理監)
 そうです。

3回目接種に向けた県営センターの設置について

(記者)
 3回目のワクチン接種に向けて、県営の接種センター設置に向けて、具体的な検討を進めていらっしゃるということで、先週もお伺いしましたが、設置に向けて、新たな進展がこの1週間であれば教えていただけますか。

(知事)
 まず、大久保新型コロナワクチン接種推進局長からお願いします。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 先週お話をいただいたんですけれども、その後、市町村の接種が12月から始まることになっています。
 その準備状況の中で、やっぱり1月、2月の接種体制、その辺の確認を今進めております。
 それに基づきまして、県営センターの果たす役割、時期とか規模、そういうのもですね、現在、検討に入っているところです。

(記者)
 知事から何かありますか。

(知事)
 今言ったとおりです。
 3回目の接種についても、先ほど申し上げたとおり、市長会からもいろいろと要望が出ていますので、我々としても一番いい形で活用できるように、いろんな検討を進めているところです。

新たな変異株について

(記者)
 南アフリカで新しく、人の免疫反応を回避する変異株が見つかったという話が報道されてますけれども、国内では総じて感染状況は落ち着いていますけれども、また新たな感染拡大の懸念の材料の1つかなと思うんですけれども、知事の受けとめを教えてください。

(知事)
 まず、武藤健康福祉部長から今掴んでいる現状を。

(健康福祉部長)
 ニュースとしては、私どもの方も承知していますが、それ以上の詳しいデータ的なものをいただけている状況ではないので、また国とのやりとりの中で、新しく分かったことについては、しっかりと対策を練っていきたいと思っております。

(知事)
 今、記者さんのおっしゃった話は、いろいろ報道もあるので存じ上げていますけれど、ちょっとまだ中身がはっきりしないところもありますし、いろんな情報が出てくると思うので、我々としては新しい展開については、しっかりとフォローしながら冷静に対応していくということに尽きると思います。

3回目接種について

(記者)
 3回目接種のことについて伺いたいんですけれども、来月12月から3回目接種、医療従事者の方を対象に始まりますが、現状12月から受けられる予定の県内の医療従事者の方は何万人ぐらいだとか試算はありますか。
 また、12月以降のスケジュール感について、現時点で分かっていることを教えてください。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 医療従事者の方については、12月、1月で8カ月を経過する対象の方が約6万5千人いらっしゃいます。このほとんどが医療従事者ということです。
 この方々については、早ければ12月から接種が進むというところなんですが、今、各市町村の状況も確認をしているところですが、かなりの市町村が12月に接種を始めるというような状況です。
 12月中につきましては、医療機関が自施設内で、施設の従事者等々に接種をするというところから始まっていくと思っていまして、それ以外、自施設じゃないところで打つ医療従事者の方は、そのあと、病院の方の指定を受け接種に入るというような状況でございます。

(記者)
 一般の高齢者の方の接種について、厚労省は1月から始まる予定という指針を示されておりますが、県内でも1月から始まる見込みになってくるのでしょうか。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 いずれにしろ、接種券の発送については、各市町村とも8カ月を経過する方については、遅滞なく発送する準備を今整えております。
 おそらく1月には、該当する高齢者の方もいらっしゃると思いますので、そういう方につきましては、基本的には各市町村内の接種会場、個別接種、あるいは、集団接種の中で、ご利用いただくという準備になっております。

(記者)
 3回目接種の接種間隔に関して、原則8カ月ですが、例外として6カ月でもよいという、厚労省の通知、発言もあります。6カ月というものは、かなり基準が限定されるみたいな報道もありますが、現在、6カ月を検討されている自治体ですとか、もしくは、こういう場合だったら6カ月にしてもいいみたいなところで、何か決められているようなものはありますか。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 国の方から原則8カ月という説明は、その後、再三ありまして、ご承知のことと思いますが、(6カ月は)特別な場合に限るという国の方針が示されておりますので、現時点、各市町村は8カ月での対応ということにしてあります。
 ただし、県の方からも、説明会の方でお願いしておりますが、感染拡大がいつ起こるとも限らない、特別な対応に該当するときには、速やかに6カ月に移行できるような体制・準備はですね、県からもお願いしているところです。

(知事)
 今、記者さんの言った話は、先般の全国知事会の新型コロナ対策本部会議でも、私から一応発言しましてですね、今、大久保局長から説明があったように、基本的に8カ月であって、特別な場合は6カ月ということですが、基準をはっきり明確にして欲しいということを、知事会からしっかり政府に働きかけていただくようにお願いしました。
 それからですね、原則8カ月ということですが、状況が動いているので、例えばですね、冬にかけて、急に感染拡大が発生したときに、国の対応が、またそこで方針が変わるということもあり得るので、全体を見ながら対応をしっかり検討してくださいということを、群馬県の方からも要望しています。

(記者)
 知事ご自身の考えとしては、6カ月に短縮すべきだとか、そういうお考えはお持ちですか。

(知事)
 それは、もちろん国全体の方針というのがあるので、当然、まず国の基本方針を見極めなければいけないと思うんですけれども、やはり状況によっては、いろんな対応ができるような形にしておいてもらうことが、やっぱり地域によって実情がありますので、そういうところはしっかり県の判断を尊重できるような形にして欲しいなと思っています。

県内のワクチン接種状況に対する受け止め等について

(記者)
 全体の接種率のことなんですけれども、知事は以前、11月末までに、希望される県民が打てるようにしたいとおっしゃっていたと思うんですが、今回、群馬県は大体8割弱ぐらいだったと思うんですが、知事としては、8割弱というのはどのように受けとめているのかということと、その結果を受けて、今後3回目が始まって、接種センターを作るご予定ということで、その時の課題とかがあれば。

(知事)
 細かい数字は大久保局長から説明していただこうと思いますけれども、現時点で2回の接種を終えた方は85%ぐらいだと思うんです。「希望する方全員に」と言ってるんですけれども、ほとんどもう9割近いので、ほぼこれは目標を達していると。今の時点でも85%ですから。希望してる方は87%ぐらいだったと思うんですよね。だからほぼこれは達成したと。
 それから、ここでお話をした、県民(接種対象者)の方8割以上の方に2回の接種を全国最速のペースで終わらせたいという話はですね、これは数字からいくと、3位か4位か分からないけですけど、ほぼ達成できたと。やっぱり200万人という人口がいる中で、これだけの経済規模がある群馬県としては、本当に最速スピードで終わったし、20代・30代・40代の接種率は、ごく最近まで全国1位でしたから、これは目標達成できたと。今11月下旬ですけども、今の時点で85%ですから、これはほぼ、ここで申し上げたことは達成できるというか、できたと思っています。
 これもちゃんと踏まえてですね、しっかり3回目の接種の準備をしていきたいと思います。数字については、大久保局長の方から正確に伝えていただけますか。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 現状の最新の接種率です。対象者数の接種率でご報告しますけれども、1回目が87.55%、2回目の接種完了した方が85.69%ということになってます。この85という数字はですね、もう何日か前から85を過ぎておりまして、ここ最近の積み上げはですね、本当に少しずつ積み上がっていくというような状況でございますので、早い段階で希望される方はですね、概ね接種は完了している状況ではないかなと思っております。

(記者)
 接種センターについて、今までやってきた中で感じた課題はありますか。

(知事)
 覚えてらっしゃると思いますけど、東毛の方は5月に国と同じタイミングで立ち上げたんですね。それから、県央の高崎Gメッセの方は6月に立ち上げたんですけど、当初、開始した時からいろんな課題があったんですけど、そこは相当担当部局にも努力してもらって進化させてきたので、さっきも申し上げたとおり、他の全国の接種センターに比べてもかなり上手くいったと思っています。もちろん常に課題があるので、一生懸命毎日、それを補うように進化させてきたんですけども、結果として言うと最大規模の接種センターだったし、多い日で1日1万2千回あそこでやれたし、稼働率も8割を超えてるということでいうと、おそらく全国で最も成功した例だというふうに思っています。
 また大久保局長から意見を聞きたいんですけども、我々としてはスムーズな運営ができるように頑張って、多くの県民の方々からは評価していただいたと思いますけども、何かいろいろ課題があれば、次の3回目も使うことになると思うので、そこはしっかりまた対応していきたいと思います。
 局長いかがでしょうか。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 立ち上がりのところから比べますと、途中途中で接種体制の見直しを行ってまいりました。
 初めての取り組みでありましたので、接種体制というか流れについては、医療アドバイザーの方を置きましてですね、こうやった方がいいとかですね、こうやればより安全に間違いなくできるんじゃないかとか、そういうところもですね、改善しながら進めてきたつもりです。
 3回目に向けて、やはり核となるのは医療従事者の方になりますので、また医療従事者の方のご協力をいただきながらですね、より変えられるところは、今振り返りをしているんですが、それをやりながらですね、3回目に向けて、体制を整えていきたいと思っております。

知事メッセージ

 他によろしいでしょうか。
 それでは恒例により、会見の最後に、知事から県民の皆さまにお願いを申し上げたいと思います。
 今日も会見で申し上げましたが、ここのところずっと感染者数は低いレベルが続いております。今日は3名でしたけども、何度か0人という日もあったりですね、県内の感染状況、全国的にもそうですけども、総じて落ち着いているというふうに思います。
 ただ、前回の会見でも申し上げたとおり、第6波が来る可能性は十分にあると。これからは、寒い冬に向かってウイルスが活性化するということもあるので、この波をいかに低く抑えていくかということが大変大事だと思っています。
 今のところ、日本全体も、群馬県もそうですが、国際的に見てもですね、特に先進国の中では、断トツと言っていいほど上手く新型コロナを抑えられてると。いろんな分析が行われておりますけども、一つはやはりですね、国民の皆さま、県民の皆さまにしっかりとした感染対策を続けていただいてるということが大きな理由ではないかというふうに思います。
 その意味で言うとですね、警戒度も「1」になって、すっかり感染状況も落ち着いて経済活動の制限もなくなっておりますけども、もう1回申し上げますが、ここから年末年始にかけていろんな行事も増えて、街ににぎわいが戻ってきていますので、マスクを着用するとか、なるべく換気をするとか、手指消毒をしっかりするとか、こういう基本的な感染対策についてはですね、引き続き県民の皆さまのご協力をいただきますように、知事の方からも重ねてお願いを申し上げたいと思います。
 知事に就任して2年4カ月になりました。いろんなことがありましたが、県民の皆さまのご協力もいただきながら、1つ1つ何とか乗り越えてここまでまいりました。特に新型コロナ問題はですね、現時点でも最大の課題であると。県民の皆さまの命と健康を守るというのは最優先課題だと思っています。こうした対策をしっかりやりながら、しかしながらこれまで1年半、新型コロナ対策にほとんどのエネルギーを割いてきましたけれども、これまでちょっと手のつかなかった様々な事業についても、しっかりとですね、ここから始動していきたいと。まだ年末には少し時間があるんですけども、そういう形でですね、来年から新しい展開をしていきたいと。
 今日の記者会見、年末の最後じゃないんですけども、そのこともちょっと皆さまにお話をさせていただきたいと思います。年末の会見でまた、改めてこの話をしたいと思いますけども、ちょっと寒くなっておりますので、県民の皆さまには、風邪などひかれぬように十分気をつけていただいて、特に新型コロナ対策については、感染対策については引き続き、ご協力いただくことをお願い申し上げたいと思います。
 記者の皆さまには、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。以上です。

(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。