本文
令和3年6月24日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
1.はじめに
2.県央ワクチン接種センターの稼働状況等について
3.ワクチンロスゼロバンクの取り組みについて
4.県央ワクチン接種センター職域接種プラン(群馬モデル)について
5.東毛ワクチン接種センターの稼働状況等について
6.県内のワクチン接種率について
7.直近の感染状況について
8.国民体育大会・全国障害者スポーツ大会の新ユニフォームについて
9.来週の直滑降ストリームについて
それでは、定例記者会見を始めさせていただきたいと思います。
先週17日の木曜日に県央ワクチン接種センター、これ(場所は)高崎のGメッセ群馬ですが、稼働を開始いたしました。
県議会をはじめ、市町村、関係団体の皆さんのご理解、ご協力に対し、この場をお借りし、知事として改めて感謝申し上げたいと思います。稼働初日には、私自身も1回目の接種を行いました。ほとんど注射の痛みもなく、副反応もほとんどないです。
県央ワクチン接種センターでは、一般の方々の受付を開始しておりますので、ぜひ一人でも多くの県民の皆さまに、積極的にこの県のワクチンセンターを活用し、接種していただきますようにお願い申し上げたいと思います。
それでは会見に入らせていただきます。
スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。
本日はまず、県央ワクチン接種センターの稼働状況等について、ご説明させていただきます。また、新型コロナウイルスの直近の感染状況、国民体育大会等の新ユニフォームについても発表させていただきたいと思います。
ではまず、県央ワクチン接種センターの稼働状況等について、ご報告いたします。
スライドをご覧ください。県央ワクチン接種センターの稼働状況です。
昨日、23日水曜日までの接種人数ですが、警察官、保育士等のエッセンシャルワーカー枠が3,377人、一般枠が474人、合計3,851人となりました。1日当たりでは770人、稼働率は85.6%となっています。
今のところ、大きな副反応とか、事故の報告は受けておりません。順調なスタートが切れたと考えています。
次のスライドをご覧ください。今後の稼動予定です。
今週金曜日までは1ブースの稼動としておりますが、明後日26日の土曜日からは、ブース数を増やして、2ブースでの運用に移行したいと思います。
1日当たりの接種数は、現在の1,200人から、エッセンシャルワーカー枠が1,500人、一般枠900人の計2,400人まで拡大させていただきます。その後も、徐々に接種数を増やし、7月5日からは、3ブースで1日4,500人まで拡大する予定です。
今後も、1日1万人接種を目指し、体制の整備に努めてまいりたいと思います。
一般の方の予約に関してですが、県の公式LINEアカウント「群馬県デジタル窓口」で受け付けています。
18歳以上の方で、お住まいの市町村が発行した接種券をお持ちであれば、年齢、職種等関係なく、1週間先までの予約が随時可能です。
これまでの予約状況を見ると、20代から60代まで若い方々も実は結構予約していただいてまして、幅広い世代の方々にご予約をいただいています。すでに30日の水曜日までの予約は埋まっています。しかしながら、7月以降の接種について、順次予約を受け付けてまいりますので、ぜひご検討いただきたいと思います。
あわせて、県央ワクチン接種センターにおける、残余ワクチンの有効活用の取り組みについても、ご報告したいと思います。
スライドをご覧ください。ワクチンロスゼロバンクです。
東毛ワクチン接種センターで、すでに運用している残余ワクチン、有効活用のための取り組み、ワクチンロスゼロバンクについて、県央ワクチン接種センターでも運用を開始することといたしました。
対象は、県内に住民票があり、接種券を持っている方で、連絡後、概ね30分以内に県央ワクチン接種センターにご来場可能な方、まだ1回目の接種を行っていない方が対象となります。
事前にワクチンロスゼロバンクにご登録をいただいて、残余ワクチンが発生した際に、コールセンターから登録者に連絡すると、こういう仕組みになっています。
本日の17時から、「ぐんま電子申請受付システム」によって、募集を開始いたします。ぜひ多くの皆さんのご登録をお待ちしています。
続いて、先週の会見で発表させていただきました、県央ワクチン接種センター職域接種プラン、いわゆる群馬モデルについてもご報告いたします。
スライドをご覧ください。
群馬県では、県央ワクチン接種センターを企業・団体等が実施する職域接種の会場として提供する「県央ワクチン接種センター職域接種プラン(群馬モデル)」を先週の17日の木曜日から導入いたしました。
昨日の時点で、県内の6つの法人から約1万5千人分の接種のお申し込みをいただいております。明後日、26日の土曜日から、その第1号として、株式会社群馬銀行に職域接種を実施していただくこととなりました。
群馬銀行には、専用ブースをご活用いただき、8月末までの約2カ月間の間に、約7千人の方々の接種を行っていただく予定です。
なお、今回の職域接種にあたり、群馬銀行が確保した医療従事者の方々に関しては、今後、県の一般接種にもご協力いただけるというお話をいただきました。県の事業をさっそく利用していただいたこと、さらには、貴重な医療リソースを共有いただけることに対し、この場をお借りし、群馬銀行の皆さんに知事として厚くお礼を申し上げたいと思います。
職域接種プラン「群馬モデル」は、7月9日の金曜日まで募集を受け付けています。ワクチン接種加速化のため、多くの企業・団体の皆さまのご利用をお待ちしております。
続いて、東毛ワクチン接種センターの稼働状況等についてもご報告いたします。
スライドをご覧ください。東毛ワクチン接種センターの稼動状況です。
昨日23日水曜日までの接種人数は、累計で1万6,660人ということになりました。1日当たり約620人、稼働率は平均81.7%となっています。ここまで大きな副反応等の報告はございません。
全国各地で、こういったワクチン接種センターが、今スタートしてるわけですけれども、稼働率8割以上を維持しているということについて、かなり群馬県は頑張ってるんじゃないかと、これは関係部局はじめ、もちろん地域の市町村の協力も得てできることなんですけれども、この点はですね、かなりこの東毛ワクチン接種センターは、ここまで有効に活用されているのではないかという感触を知事として持っております。
予約が少ない時間等に関しては、今後も市町村と連携しながらエッセンシャルワーカーの接種を行うなど、積極的な活用を進めていきたいと考えています。
続いて、県内のワクチン接種率についてもご報告したいと思います。
スライドをご覧ください。高齢者のワクチン接種率に関するスライドです。
昨日23日時点で、全国の高齢者のうち、1回目の接種を終えた方が50%を超えて、51.09%となっています。本県は、55.79%ということで、全国で14位、首都圏では一番高い接種率となっています。
全国順位ですが、少し前までは25位か26位でしたが、じわじわ上昇してきていることは、非常にいいことだと思っています。
2回目の接種が終わった方は、全国の17.51%に対して、群馬県は16.92%と、全国で32位ですが、この数字もですね、首都圏では東京に次ぐ2位となっています。
今、一番大事なことは、ちょっとブログにも書いたのですが、県民の半数にあたる方々、特に接種を希望している県民のまず50%の方々に、1日も早くワクチンを打っていただくことだと思います。
皆さんご存知のとおり、欧米でも1回目のワクチン接種がだいたい人口の5割に達すると、新規の感染者が大きく減る、入院患者が減るということになっておりますので、この1回目の接種の数字がすごく大事だと思います。ただし、1回接種すればいいってものではなくて、県民の皆さまには2回受けていただくということが大事だということも申し添えておきたいと思います。
次のスライドをご覧ください。1日当たりの接種回数、これは100人当たりになります。
群馬県は、100人当たり1.00人ということで、全国18位です。本県の接種能力は、先ほど申し上げたとおり、着実に高まっているのですが、全国的にも接種の加速化が進んでるということで、全国順位としては、まだまだ中位に留まっているということです。
県央のセンターを、これからしっかり本格稼働させ、市町村とも連携しながら、さらなる接種能力の向上、接種の加速化に努めてまいりたいと考えています。
いよいよ県央センターの稼働が始まりました。ここから、いかに接種を加速できるか、ここが群馬県にとって、とても大事だということで、ここから数カ月は非常に大事な段階だと捉えています。
県としては、引き続き、市町村ともしっかり連携をしながら、県民の皆さんの命と健康、さらには、暮らしを守るため、1日も早く希望する県民の皆さんにワクチンを届けられるよう、接種体制をさらに強化してまいりたいと考えています。
また、愛郷ぐんまプロジェクト「泊まって!応援キャンペーン」や、Go To Eatキャンペーンの早期再開といった、経済支援策を実施するためにも、とにかく1人でも多くの方々にワクチンを接種していただきたいと考えています。
このことはですね、今日午前中に赤羽国土交通大臣と群馬県内の観光、それから交通関係事業者の方々との意見交換の際に、私の方から、県の考え方として申し上げました。
県民の皆さまにおかれましても、何度も申し上げますが、県央センターを最大限に活用し、積極的に接種していただくことを重ねてお願い申し上げます。
続いて、直近の感染状況についてご説明をしたいと思います。
スライドをご覧ください。新規感染者の推移のスライドです。
(新規感染者の数字が)かなり落ちてきたことが分かります。本日の新規感染者は0人でした。これは、昨年11月14日以来、約7カ月ぶりのことになります。222日ぶりです。
直近1週間の新規感染者数は19人となりました。先々週の79人、先週の36人から、さらに減少していることがわかります。今週は週を通じて、1日の新規感染者数が10人を超える日はありませんでした。これも昨年11月以来ということになります。
次のスライドをご覧ください。感染状況について、客観的な数値をまとめました。
赤枠で囲んだ部分をご覧いただきたいと思います。こちらは昨日までの1週間における各項目の最新の数値です。
(1)の「1日当たりの感染者数」は3.0人ということで、これは先週の7.9人から減少しています。
(2)の「経路不明の感染者」、これは57.1%ということで、先週の30.9%から増加しておりますが、新規感染者の数が少なくなれば一時的に割合が高くなるということで、経路不明の実数自体は減少しているということは申し上げておきたいと思います。
(3)の「検査の陽性率」は、0.7%まで下がってきました。基準の7%をかなり大きく下回っています。
続いて、新規感染者の状況についても、ご報告したいと思います。
年代別の新規感染者の状況です。
60代以上の割合が多くなっていますが、他方で、高齢者施設での新規クラスターは発生しておりません。
県でも施設への見回り指導や感染対策の研修とか、スクリーニング検査等の対策を実施しておりますが、各施設において、職員の厳重な健康管理と日々の感染対策を実践していただいている成果ではないかと捉えています。
ただし、全国的にまだ高齢者施設でのクラスターが見られるということは、注意が必要だと思っています。ワクチンの効果が十分にあらわれるのは、2回目の接種後1~2週間してからなので、何度も言いますが、まだ油断できないと考えています。
次のスライドをご覧ください。推定感染経路別のスライドです。
感染経路不明の割合が高くなっていますが、これも先ほど申し上げましたけれど、実数としては減少しております。現在、市中感染が拡大しているという状況ではないと考えています。
次のスライドをご覧ください。医療提供体制についてのスライドです。
こちらも、赤枠の部分をご覧ください。
現在、人工呼吸器を使用してる方は6人、そのうちECMO、人工肺装置を利用してる方が1人いらっしゃいます。
新規感染者数は減っており、重症者の人数も6人まで減ってきたのですが、実はですね、ここ1カ月以上、そんなに減少してないということは、少し注意が必要かなと考えています。やはり、変異株の影響で、症状が悪化しやすくなっていて、治療が長期化するケースが多くなっているということだと思います。この点は、しっかり注視していきたいと思っています。
また、この1週間で新たに3名の方々の尊い命が失われました。謹んで哀悼の意を表するとともに、ご遺族の皆さま方に心からお悔やみを申し上げたいと思います。
続けて、これも大変大事な数字ですけれども、「病床稼働率」ですね。これは、10.2%ということで、先週の16.6%から減少いたしました。数値上では、警戒度1の水準まで下がっているということになります。
スライドの一番下、宿泊療養者数については、17人ということになっています。
続いて、保健所ごとの感染者数についても、ご説明したいと思います。
スライドをご覧ください。保健所別の感染状況です。
スライドは、直近1週間の人口10万人当たりの保健所ごとの新規感染者数になりますが、先週に引き続いて、全体的に減少しております。全ての地域で0.5人未満となっています。
以上が、直近の感染状況となります。
先週も申し上げましたが、県内の感染状況は総じて落ち着いていると言っていいと思います。最大のポイントは、この今落ち着いている、第4波をしっかり抑制できている状況を、1日でも長く維持するということだと思っています。
その間に、先ほども申し上げたワクチン接種、これをどれだけ加速させられるか、ここが一番肝心だと思っています。
県民の皆さまには、これまでと同様、感染防止対策の徹底、特に大人数・長時間の飲食や、飲酒飲食を伴う会食、こうしたリスクの高い行為は、ぜひとも回避していただきますようにお願い申し上げます。
加えて、緊急事態宣言とか、まん延防止等重点措置が適用されている地域への不要不急の往来は、極力控えていただきますように、改めてお願いしたいと思います。
続いて、国民体育大会・全国障害者スポーツ大会の新しいユニフォームについてです。
スライドをご覧ください。これが新しいユニフォームのスライドです。
(新しいユニフォームを着た職員が登場)今ちょっと実際に着ていただいたのがこれです。
今回、国民体育大会・全国障害者スポーツ大会の期間中に、群馬県選手団が着用するユニフォームを約20年ぶりに刷新いたしました。
新しいユニフォームのデザインは、県のスポーツ協会をはじめ、各競技団体の皆さんに検討していただいたものです。
県の花であるレンゲツツジの色を基調とし、レンゲツツジや県の形をモチーフにした千鳥柄って言うんでしょうか、これをデザインに落とし込んだものです。
また、群馬の美しい景色を代表する上毛三山の山並みをイメージした「GUNMA」のロゴを配置しています。
群馬県らしさを表現した、すばらしいユニフォームに仕上がったと思います。前回のユニフォームともちょっと比べてみたんですけれども、かなり良くなったんじゃないかと個人的にも思っています。かなりモダンな感じになっていると。
これはですね、令和3年9月に行われる三重県の大会から使用し、冬季大会用は、令和4年1月の栃木大会から使用する予定になっています。
選手の皆さんには、今回できあがった新たなユニフォームを身にまとって、本県代表として、大いに活躍していただくことを期待しています。
最後に、来週の直滑降ストリームについてのお知らせです。
スライドをご覧ください。来週のゲストは、中嶋史子(なかじま ふみこ)さんです。
中嶋さんは、2014年の「ゆるキャラグランプリ」で1位となり、全国的にも有名となった「ぐんまちゃん」の作者です。
ぐんまちゃん誕生秘話やアニメ化への思いなどについて、お話させていただこうと思っています。
また、番組の後半は「一太の知らない県庁職員の世界」を放送したいと思います。今回もすばらしい特技を持った県庁職員、群馬県庁職員は多士済々ですから、今回もすばらしい方が登場する予定です。
放送は、7月1日の木曜日19時から1時間程度、群馬県動画・放送スタジオのtsulunosからライブ配信を行う予定です。ぜひ、多くの皆さんにご覧いただきたいと思います。
私からは以上です。何かご質問があればお受けしたいと思います。
(記者)
昨日、河野大臣が、職域接種の新規受付を明日の午後5時で一時休止しますという発表をされたと思います。これについて、県では職域接種プランを設けていると思うんですが、これなどに対して影響とかはどういうふうに出ると考えていますでしょうか。
(知事)
まず、政府が、一旦、職域接種について提供を止めると言った背景にはですね、思った以上に、職域接種を望む、予定するところが多くて、予定していたよりもワクチンが必要だということになったということで、この状況は理解しています。
群馬県はですね、今県央センターで、先ほど9月末までの接種の予定について申し上げましたけれども、我々はいち早くこのセンターを立ち上げて、1日1万回の接種をするということで、国としっかり調整し、申請して認められておりますので、9月末までについて、この県央センターの活動には特に支障はないと思っています。
そういう段階の中で、我々として群馬モデルをやっていくということで、今おっしゃったように、今回の政府の方針が直接、県央センターに影響するようなことはないと思っていますが、当然これは、モデルナだけじゃなくてファイザーのワクチンも調整が必要だということなので、それぞれの各市町村の計画にも影響があると思いますが、そこは国の方針もにらみながら、我々として、どうやったらこの状況の中で、最も早く接種を進められるかということをよく検討してですね、市町村とも連携して進めていきたいというふうに思っています。
(記者)
職域接種プランは、7月9日まで受け付けるということなんですが、これは、国の方が一時休止、明日5時で一時休止すると思うんですが、それとは関係なく7月9日まで受け付けるということでしょうか。
(知事)
大久保局長の方から正確に。
(新型コロナワクチン接種推進局長)
お尋ねいただきました群馬モデルプランなんですけれども、こちらの方は、県央のセンター、Gメッセを活用して進めていくプランでございまして、予定どおり、申し込みは受付していきたいというふうに考えております。
(記者)
今、知事も少しおっしゃられたと思うんですけど、今度はファイザーのワクチンの方について、来月以降、供給量が大幅に減る見通しということが国の方から示されたと思うのですが、自治体に対してワクチン供給のスケジュール感などを含めて、何か影響等、考えられていることはありますでしょうか。
(知事)
大久保局長どうぞ。
(新型コロナワクチン接種推進局長)
ファイザーにつきましては、昨日河野大臣も会見で申しましたとおり、もともとの供給計画、年間の供給計画が決まっておりまして、5月の後半から6月にかけまして、かなり前倒しでファイザーワクチンが供給されていたという事実がございます。
その流れの中で今回ですね、7月以降の分が、これまでの直近の供給よりは減っていくという方向が示されました。県としましては、この流れについては、市町村、それから地元の医師会等々に、こんな流れになるという説明会を開催いたしまして、流通量に応じた接種体制の見直しというところを、改めてお話しているところです。
加えて、在庫の管理について、ここら辺をもう1回よく見直していただきたいというお願いをしたところでございます。
(知事)
これは市町村からもですね、7月以降のワクチン供給量が少し減るということで、非常に懸念の声があって、全国知事会でも発言しましたし、河野大臣にもちょっとお伝えいたしました。
そういう中で、政府のいろんな事情で、こういうふうになっていくという話が出てきましたので、その現実を踏まえて、最も効果的な方法を考えていきたいというふうに思います。
(記者)
高崎市からは、安定供給をちゃんとして欲しいというふうに、知事にも要望が来たと思うのですが、自治体からそういう要望がかなり来ているような状況ではあるんでしょうか。
(知事)
今、高崎市の例がありましたけど、他の自治体でも、7月以降、ワクチンが足りなくなるんじゃないかという懸念を持っている首長さんはおられます。
逆に言うとですね、各市町村は、それぞれ事情が違う中で、本当に努力していただいて、ようやく回り始めたというところなので、余計にこういうことを心配されているのだと思いますが、さっき大久保局長が言ったように、これは国の方針なので、これを踏まえて、県としてどういう状況になっているかということをよくお伝えして、この状況の中で不安を解消していくということなのかなと思っています。
(記者)
従前から、7月中に高齢者接種を終えて、11月末までに全県民に接種を終えると、こういうスケジュール感を常に示されてると思うのですが、こういうモデルナの状況、あと、ファイザーの状況も、今の現状を踏まえて、ここに変更等はありますか。
(知事)
各市町村がですね、先ほども申し上げたとおり、相当頑張っていただいてると思います。それぞれ事情が違う中で本当に頑張っていただいてるし、何人かの首長がですね、知事として掲げた、11月末までに完了するということについて随分意識されてるということが、改めて分かりました。そういう中で、特に市町村が頑張っておられるので、余計にワクチンの供給のことを気にされてるんだと思うんですよね。
そこら辺は、今の現実もよく踏まえて、国にはもちろん、いろいろ要望してるんですけれども、現実を踏まえて、我々として、どういう対応をすればいいかというのは、よく市町村と相談していきたいと思いますが、今のところ、11月末までに終わらせるという目標を変えるつもりありません。
11月末までに、群馬県としては、これを終わらせるという目標でいきたいと思いますし、そのために、2つのセンターも立ち上げましたし、県央センターが本格稼動するのはこれからなんでね、もちろんそこを目指してやっていきたいと思いますし、できるならば、1日でも前倒しできるように、最大限の努力をしていきたいと思ってます。
(記者)
今日の新型コロナウイルスの感染者が222日ぶりに0人ということですが、改めて受けとめをお願いします。
(知事)
一言で言うと、安堵しました。しかし油断はしていません。これに尽きると思います。
群馬県がですね、今日、新規感染者が222日ぶりにゼロになったと。これは、一言で言うと、県民の皆さんのご理解とご協力のおかげだと思います。そこは改めて、知事として感謝を申し上げたいと思っています。
いつも言ってるように、新型コロナウイルス感染拡大のリスクというのは、地域によって違うと思うんですね。一言で言うと、例えば人口が多い、人口密度が高い、経済規模が大きい、あるいは大都市圏に近い、こういうところはやはりリスクが高いですよ。
特に群馬県は首都圏にあって、東京の影響も受けやすいと。大都市圏にありますから。そういう中でですね、新規感染者がゼロになったということは、相当頑張っていただいてるということなので、これはもう県民の皆さんの努力のたまものだと思います。
しかしながら、これまで2年、ずっと新型コロナとの闘いを繰り返してきて、経済活動が再開されればやはりこれは上がっていくんです。だから、新たな大事な変数として、今ワクチン接種というゲームチェンジャーが出てきているので、ここをいかに増やしていくかということであって、今日ゼロだからといってこれが続くわけでもないし、今一桁だからといって、何かのきっかけでまたリバウンドするということもあり得るし、まず、このワクチンがなければ、必然的にどこかでリバウンドするんですよね。
第3波と第4波の間が約2カ月でした。場合によっては、これが縮まるかもしれないですし、新しい変異株が出てくる可能性もあるという危機感の中で、我々は、まん延防止措置が終わった後も1週間、事業者の皆さんにもお願いして時短をやってきたわけですよね。
だから、当然感染防止対策をしっかりやっていくんですけれども、ワクチン接種をとにかく広げていくということが大事だと思ってます。ただ、今日222日ぶりにゼロになったということは、これ本当によかったと思うし、0人というのは難しいかもしれませんけど、こういう状況を1日でも続けるように最大限の努力をしていきたいと思います。
(記者)
リバウンドの懸念についてはよく分かりました。
病床の稼働率が現在のところ、先ほど知事もおっしゃってたように、警戒度1レベルの10.2%になっています。警戒度の引き下げについてはどのようにお考えでしょうか。
(知事)
これは2週間に1回見直すということになってるので、その状況を見ながら、総合的に判断するということになってますので、今の状況をよくにらみつつ、先ほど申し上げたとおり、コロナワクチンという新しい変数が出てきてますから、この接種拡大のペースもよく見極めながら、警戒度についても、あるいは先ほど申し上げた新たな経済対策についても判断をしていくということになると思います。
(記者)
Go To Eatですとか愛郷ぐんまですとか、再開の見通しなどについては、例えば、ワクチン接種がこれくらいまで達成したらですとか、何か指標みたいなものはありますか。
(知事)
今の段階でこういう指標だというのはなかなか言えないと思うんですけれども、ただ今、関東地域では、首都圏では断トツに低くなってきました。本来ならば、できるだけ早くいろんなことを再開したいと思うんですけれども、ここは我慢のしどころだと思うんですよね。
もう1回同じことになったら元も子もないので、これはですね、全体の状況を見ながら判断していくんですけれども、一つの大きな要素は、やはり、ワクチン接種がどこまで進んでいくかということだと思います。
時期はいつということはなかなか言えないと思うんですけれども、そういうものも見ながら、できるだけ早く、警戒度についても、様子をちゃんと見ながら、それがしっかり大丈夫だと思えば下げたいし、愛郷ぐんまプロジェクトなんかも要望が強いですから、どこかでやはりこれは実施したいというふうに思っています。事業者の皆さんも、ここまで我慢していただいてるんでね。
ただ、ここが本当に大事なところなので、もう1回言いますが、ワクチン接種も含めた全体の状況を見させていただきたいなと思っています。
(記者)
今回、県の群馬モデルでの職域接種に6件の予約があったということなんですけれども、知事としてこの6件というのは、想定として多かったのか、このくらいなのかというところを。
(知事)
まず、大久保局長から。
(新型コロナワクチン接種推進局長)
群馬モデル、現時点で6件というところでございます。ハードルが高い医療人材の確保という部分がございますので、私どもも正直言って、どの程度出てくるかというのは想定が難しいところでした。
でも、ご応募いただいた企業さんを見ると、いろんな形で想定千件というところで数を出していただいておりますので、多くの企業さんが、やはりですね、職域接種のモデルを活用したいという意向が非常に強いというところが非常によく伝わってまいりました。
(知事)
多いか少ないかというのは、なかなか判断するのは難しいと思うんですけれども、今、大久保局長が言ったように、本当に多くの人たちが、これをやりたいというふうには思ってるんですね。
もちろん会場を提供する、ブースを提供する、ノウハウを提供する、ワクチンの記録みたいなことも県でやると、これはもちろん、相当にインセンティブとしてはあるかもしれませんけれど、医療人材を確保してもらうというのは、これは実はハードル高いと思うんですよ。我々が集めているわけですから。本当に申し訳ないと思うんですけれども、それでも、よくこれだけの人数、1万人以上を出していただいたなというふうに思います。
なかなか医療人材の確保は難しいと思うんですけれども、知事のトップセールスという言い方はおかしいんですけれども、今、健康福祉部も、ワクチン推進局も頑張ってもらっているので、我々もできる限り丁寧に、医療関係者の皆さんのところを回りながら、少しでもこの職域接種を担当していただける方を見つけられるように努力をしていきたいというふうに思っています。
(記者)
今6件の申し込みが正式にあったと思うんですけれど、それ以上に問い合わせですとか、今回、国の職域接種が止まることで、群馬モデルへの申し込みが増えるとか、そういった見込み、もしくは現在の問い合わせ状況というのは結構多い方なんでしょうか。
(新型コロナワクチン接種推進局長)
現時点で6件ということで、そこは変わりはございません。ただ、明日までで国の職域接種の受付を止めるというところもございますので、こちらの方にも新たな申し込みがあるかもしれないというところの想定はしております。
(記者)
渋川市さんとか一部の自治体から、観光業者とか業界団体ごとで、エッセンシャルワーカーに準じて、職域団体ごとの接種を拡大して欲しいという声が上がっていると思うんですけれども、職域団体ごとで医療人材の確保が難しい中で、建設業さんとかインフラ関係にやっているように、今後、職域団体ごとの接種を広げる可能性ですとか、見通しはあるのでしょうか。
(新型コロナワクチン接種推進局長)
ご要望をいくつかの市町村さんからもいただいております。
先週の記者会見でも発表させていただきましたとおり、優先的なエッセンシャルワーカー、第1枠、第2枠ということで発表させていただきました。
今、県央の方ではですね、そのエッセンシャルワーカー、千人以上の規模で、また明日から接種を進めるということになっております。名簿がまだ全部出揃ってございませんので、随時、名簿がまとまり次第エッセンシャルワーカー優先で進めていくということになりますと、おそらく7月の半ばぐらいまでは、エッセンシャルワーカーの優先がかなり続いていくのかなというふうに思ってます。
実は企業さんでもですね、中小企業さん等々で、やはり企業・団体として活用させてもらえないかというお話はいただいております。そういった企業さんも含めまして、エッセンシャルワーカーの需要が終わったところと入れ替えに、一般枠とは別にそういう企業さんの枠もですね、また随時検討していきたいというふうに考えておりまして、市町村さんから要望のある団体枠につきましても、それと同じスキームで検討してまいりたいというふうに考えております。
(知事)
もちろん医療従事者、医療関係者、国がある程度指針を出してるエッセンシャルワーカーという方々がいるんですけれども、私の目から見たら、県民は全部エッセンシャルワーカーなんでね、どんな仕事も。例えば観光だって、私は草津温泉旅館の息子なんですけどもともと、老舗旅館の。もちろん、旅館・ホテルの人たちだって(ワクチン接種を)受けていただければ、お客さんに対するリスクも減るし、もっと言うならば物流だって、ガソリンスタンドで頑張っていただいている方だってエッセンシャルワーカーですし、理容だってそうです。
ただ、すべてエッセンシャルワーカーということにはなかなかできないんです。気持ちはですね、県内のいかなるビジネスを展開してる方も、私にとってはエッセンシャルワーカーなんですが、これはやはり国の基準にも従っていろいろな判断をしながら、今、順序をつけてやっているので。しかし県央センターでこういう大規模接種が始まりましたから、そういうことでいうとこの枠を増やすというよりは、ここをまずやりながら、順次交代して、いろんな業界の方々にやっていくというのが現実的かなと思っています。
(記者)
職域接種の群馬プランについて、少しお聞きします。
今日までに6社が応募されているというお話だったんですけれども、例えば業種、規模だとか、この6社について、少し、どういうところが、どういう事情でこちらを選択されたのかみたいな話を把握されている限りで教えていただきたいです。
(新型コロナワクチン接種推進局長)
今日の群馬銀行さんを除いては、まだ調整中というところなので、あまり細かいお話はできない状態なんですけれども、応募いただいた企業さんはですね、いろいろな分野に渡っていまして、特にここの方面に固まっているということではございません。
製造をしている企業さんでありますとか、あるいは学校運営をしている企業さんでありますとか、そういうところからの応募をいただいております。
(記者)
自分たちで、国に応募して独自にやるというよりは、Gメッセの県央センターを使いたいという、そこは、何か需要みたいのがあるというふうに見ているのでしょうか。
(新型コロナワクチン接種推進局長)
やはりですね、企業さんが独自に会場を確保すると、これは、1、2日の会場確保ではございませんので、長期間に渡っての会場確保、それからこの群馬プランの特徴ですけれども、ワクチンのですね、国とのやりとりですとか、接種記録の送信ですとか、そういった、国の職域接種では、企業さんが負担しなければならない部分が(あるんですけれども)、かなり県の方が、そこを協力させていただいておりますので、そういった部分で、ある応募いただいた企業さんはですね、このプランをぜひ活用したいというふうなお話をいただいております。
(記者)
群馬銀行さんが確保された医療人材の方々も、県の一般接種に協力いただけるというふうなところで、この辺りについて、少し詳しくお願いします。どのくらいの人数の医師だとか看護師だとかが、9月末まで協力されるのかとか、その辺についてはいかがでしょうか。
(新型コロナワクチン接種推進局長)
群馬銀行さんからは、当初からご協力の申し出をいただいておりました。具体的な、この日に何人っていうところまでは、まだ詳細なところが詰められていません。
群馬銀行さんも、最初は少人数から始めるということなので、お医者さんについては、一般的には1日200から300人ぐらいの接種を進めていきたいというふうにお話をされてますので、それに合った医療従事者の方に従事いただけるものと思ってます。
我々とすれば、医療従事者の方が従事いただいている時間を有効的に活用させていただければというふうに思ってまして、1日当たりの人数とかですね、これからまた打ち合わせをさせていただきたいと思っています。
(記者)
東京都の小池百合子都知事が過労で入院されましたが、知事は、県庁トップとして、健康管理、あるいは危機管理、そういうことをどういうふうに考えていらっしゃるか、お聞きしたいと思います。
(知事)
まず、新型コロナとずっと闘い続けている、同じ知事としては、全く他人ごとではないと思っているのですが、特にですね、東京都知事にどのくらいの負担がかかってるのか、どのぐらい激務なのかは、なかなかも想像もできないと思うんですね。その中で小池都知事が、新型コロナとの闘いに大変奮戦をしてこられたということですけれども、今回、体調を崩されて静養されるということなので、これはですね、とにかくゆっくり静養していただいて、1日も早く、焦らずに体調を回復させていただいて、公務に復帰していただきたいなというふうに思っています。
それと同時にですね、ここでも何度も言いましたが、群馬県の感染をしっかりと安定的に押さえていくためには、東京の情勢が不安定だと、かなり難しいというところがあります。というより、関東地域、首都圏はですね、北関東3県ももちろんですし、ましてや神奈川とか千葉とか埼玉とか、東京の影響を直接受けてるわけですよね。こうした中で、北関東3県、群馬県が今、首都圏・関東地域では断トツに感染率が低くなりましたけれども、それでも北関東も、すごく頑張っておられて、それから神奈川県がちょっと増加気味で心配してますけれども、千葉県とか、埼玉県とか、すごく人口の多いところもですね、ものすごく頑張られているという中で言うと、やはり東京が、なかなか減らないっていうのは、すごく心配してまして、まずは、小池都知事に、しっかり体調を直していただいて、復帰していただいた後は、今まで以上にリーダーシップを持って頑張っていただきたいなと(思います)。
こんな時にこんなことを言うのは申し訳ないんですけれども、やはり、東京の情勢というものが関東地域・首都圏の鍵を握ってると思うんですよね。周りが一生懸命頑張っており、東京がなかなか思ったように減らないっていう中で、これだけ東京に近いのに群馬県はゼロですから。周りもここまで頑張っているので、ここは申し訳ないんですけれども、小池知事に、さらに頑張っていただいて、国ともさらに連携して、ぜひですね、この首都圏の感染を抑えるためのリーダーシップをとっていただきたいという強い思いがあります。
特に、私はずっと一貫して、東京オリンピック・パラリンピック、なかなか難しいけれども、ぜひやって欲しいと、成功させて欲しいというふうに言ってきただけにですね、特に、東京の情勢について、気になっておりますので、それを小池都知事に望みたいと思います。もう1回言いますが、とにかく、まず今は、ゆっくり静養をされてですね、体調を回復させていただきたいというふうに思います。
私も、小池都知事ほど激務なのかわかりませんけれども、ちょっと比べようがないので、土日もほとんどありませんから、それは、県職員も皆そうかもしれませんけれども、十分健康管理には気をつけたいというふうに思っていますので、毎日の運動はこれからも欠かさないようにしたいと思ってます。
(記者)
都議選が始まる直前の入院ということで、何らかの政治的な思惑が背景にあるんではないか、という意見も取りざたされてますが、その点については、知事なにかお考えでしょうか
(知事)
そこは、あまり、うがった見方をしてもしょうがないので、それはたまたまタイミングが重なってしまったということなんじゃないでしょうか。
(記者)
明日ですけれども、安倍晋三前首相が、来県するというふうに聞いておりますが、知事は、このタイミングで、安倍さんとお会いになる予定は・・・
(知事)
安倍前首相が出席をされる会合には、たぶん行けないと思うんですけれども、安倍前首相はですね、安倍前首相にとっては分かりませんけれども、私にとっては常に特別な人ですから、必ずお迎えしたいと思います。
東京に何度か行ったんですけれども、なかなか安倍前首相に会うチャンスがなくて、東京(の感染状況)が少し収まったら、ぜひ、また約束を取っていこうと思っていましたので、それはもちろん改めて、安倍前首相とゆっくり話したいなと思ったんですけれども、群馬県に来られるってことであればですね、私にとってお迎えしないという選択肢はないので、高崎駅に来られるんだったら高崎駅なのか、県民会館の会合と聞いてますから、県民会館の前なのか、そこは必ずお迎えして、少し言葉を交わしたいなと思ってます。
(記者)
先ほどの職域プランですけれども、国は25日金曜日までで一旦休止するのですが、県としては、7月9日まで受け付けると言ってますので、これは国への申請がいらない形で、この職域プランができるという理解になってしまうんですけれども、それでよろしいでしょうか。
(新型コロナワクチン接種推進局長)
今、お話いただいたとおりです。群馬モデルプランにつきましては、もともと県の県央ワクチン接種センターの中で活用していくプランでございますので、企業さん個々には国への届出は不要になっております。
(記者)
国への届出は不要となっているんですね。
(新型コロナワクチン接種推進局長)
はい。
他によろしいでしょうか。
それでは最後に、知事から県民の皆さまに、お願いさせていただきたいと思います。
先ほどの会見でも申し上げましたが、222日ぶりに、県内の新規感染者が今日ゼロになりました。病床稼働率も1割そこそこになってまいりました。全体として、感染はかなり落ち着いているというふうに思っています。
以前から、この会見でも申し上げているとおり、私は全国の都道府県それぞれで、新型コロナ感染リスクっていうのは違うというふうに思ってまして、これは外には出していませんけれども、群馬県としてですね、リスク評価をしたチャートも作ってあります。
そういう中で言うとですね、東京に近い、ある程度人口の規模もあり、さらに経済の規模もある、この群馬県で感染者がゼロになりました。 これは、かなり大変なことだというふうに思っておりまして、これは何度も言いますが、県民の皆さまに、度重なるご負担をかけているんですけれども、県民の皆さまのご協力ご理解によるものだというふうに思います。
ここまで何とか、瞬間風速ですけれどもゼロになったと、この1週間(1日当たりの感染者)も10人を下回っているということを考えると、これは、改めて知事として、県民の皆さまのご協力、ご理解に、重ねて感謝を申し上げたいというふうに思っています。
ただ、今は0人ですが、何度も申し上げているとおり、油断できないと思うんですね。やはり、これから経済がどんどん再開されていくと、必ず感染者は増えていきます。それは新型コロナウイルスを根絶できない以上、それは仕方がないと(思っています)。こういうサイクルを繰り返しながら、抑えていくしかないということを申し上げてきたんですが、前回、前々回の会見でも申し上げたとおり、新型コロナワクチンというゲームチェンジャーが出てきましたので、今こうやって抑えられている、この状況を、1日でも長く延ばして、その間にいかに接種を希望する県民の皆さまに、ワクチンを打っていただくかっていうことが、県として最大のプライオリティ(優先順位)だというふうに考えています。
おかげさまで県央センターは無事にスタートいたしました。東毛センターも含めてですね、全国にいろいろな接種センターがあるんですけれども、群馬県の場合は8割以上の稼働率ということで、ここは皆さまのご協力もいただいてですね、かなり順調に推移していると言ってもいいと思います。もう1回言いますが、1人でも多くの県民の皆さまに活用していただいて、接種率を伸ばしていきたいと思います。
群馬県の接種率は、これも会見の中で申し上げましたが、最初、25位とか26位だったんですけれども、じわじわ上昇してですね、今の段階で14位になりました。第1回目の高齢者の方々の接種率は14位です。いよいよ5割を超えてまいりました。これは、全国では先ほど申し上げたように14位ですけれども、首都圏ではトップです。このペースを、しっかりと、我々としては維持していきたいと思いますし、これから、この県央センターが本格的に動き出せば、接種をさらに加速していけるというふうに思っています。
何度も申し上げますが、ワクチン接種が鍵になります。接種を望む県民のうち半分の方々に、1回目のワクチン接種をできるだけ早く終わらせるということを現段階の目標にしております。欧米でもですね、人口の半分までワクチン接種が達すると、新規感染者、それから、入院患者が急激に減るという傾向がございますので、ここをしっかり目指していきたいというふうに思っています。
経済は、かなり疲弊しているというふうに感じておりまして、例えば愛郷ぐんまプロジェクトのような地域経済の支援策も、当然どこかで打っていきたいというふうに思いますが、ここが肝心だと思うんですね。一気に(感染者数が)下がったからといって、一気に経済を再開するというのは、これはなかなか慎重でなければならないと思っていますので、今後、先ほど申し上げたワクチン接種率がどのくらいまでいくのか、もちろん感染状況も含めて、総合的によく見極めながら、この経済対策も打っていきたいというふうに思っております。
時短も解除になりました。不要不急の外出自粛も解除しています。それでも、何度も申し上げているとおり、この会見で県民の皆さまに注意を呼びかけている感染対策は、ぜひ続けていただくようにお願いを申し上げたいと思います。
今、国の方もいろんな状況に応じて、少しワクチン供給の方針も変わったりしています。とにかく市町村へのワクチン供給をしっかりやってくれっていうのは、度々、私も知事として、全国知事会でも発言をいたしましたし、河野大臣にもお伝えしておりますが、予定よりも接種の加速化が早かったということで、こういうことになってるんだと思いますが、今の現状を、今日、大久保新型コロナワクチン接種推進局長からもありましたが、よく市町村にもご説明させていただいて、とにかく市町村と協力しながら、今の条件の中で、どうやったら最もワクチン接種を進められるかということをですね、相談しながらやっていきたいと思います。
高齢者のワクチン接種率が高いというのも、35市町村の皆さまの努力の成果だと思っておりまして、市町村の皆さんの取り組みも、改めて感謝申し上げたいと思います。
最後に申し上げますが、いつも申し上げておりますが、ここは県民の皆さまと一致団結して、オール群馬で取り組んでいくしかないというふうに思っています。この数カ月が最大の正念場になりますので、どうか県民の皆さまには、感染対策の徹底と、それから、とにかくできる限り、この県央センターを活用していただきたいと思います。2回接種することによって、しっかりとした免疫が出来るということも、重ねて申し上げて、今日の会見を終わりたいと思います。
(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。