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第37回定例記者会見要旨(12月17日)

更新日:2020年12月17日 印刷ページ表示
  • 日時 令和2年12月17日(木曜日)午後3時05分~4時55分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 18人
  • 記録作成 秘書課(報道係)

 令和2年12月17日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料(PDFファイル:1.74MB)

会見要旨

知事冒頭発言

発表項目

1.はじめに
2.群馬県マスク販売事業について
3.新型コロナウイルス感染症に関する直近の状況について
4.営業時間短縮要請について
5.医療従事者等応援ライトアップについて
6.感染拡大を防ぐためのお願い
7.ぐんまパートナーシップ宣誓制度の実施について
8.県庁舎32階官民共創スペースについて
9.直滑降ストリームについて

1.はじめに

 それでは、定例の記者会見を始めさせていただきたいと思います。
 新型コロナウイルスについては、昨日、63人の新規感染者が確認されました。先週9日水曜日の49人を超え、1日の感染者数としては、過去最大になります。
 本日の新規感染者の状況ですが、これまでの情報では本日もかなり多くなると報告を受けています。
 こうした状況を受けて、この後、18時から感染症の対策本部会議を開催し、今後の対応について協議を行う予定です。
 具体的な対策として、営業時間短縮要請の対象とする市町村の再検討というものを行う予定です。また、不要不急の外出自粛を含めた、さらに踏み込んだ要請を行うことも視野に入れて、検討したいというふうに思ってます。
 詳細は、本部会議の後、臨時記者会見を開いて、その場で発表させていただく予定です。
 なお、今週14日月曜日、Go Toトラベルキャンペーンについては、「12月28日から1月11日まで、全国一斉に一時停止する」という発表はありました。
 全国的な感染状況等、様々なことを勘案して、政府として判断をされたものだというふうに受けとめております。
 これまで何度もこの記者会見も含めてですね、いろんな場所で申し上げてまいりましたが、Go Toキャンペーンは、地域経済の振興には、大きな役割を果たしてきたと、意義のある事業だというふうに私は考えております。
 全国的に感染の拡大が続いてる状況でありますが、国においては、早期にキャンペーンを再開することも含めて様々な検討をしていただき、感染拡大の防止にもご尽力をいただけるものと期待をしています。
 県においても、国と連携し、感染拡大防止のために、全力で取り組んでまいりたいと考えております。
 それでは、定例会議を始めさせていただきたいと思います。
 スライドをご覧ください。いつものとおり、本日の会見の主な項目です。
 本日はまず、新型コロナの直近の感染状況について、ご報告をさせていただきます。また、ぐんまパートナーシップ宣誓制度の開始、県庁32階の官民共創スペースのオープンについても、あわせて発表させていただきたいと思います。

2.群馬県マスク販売事業について

 項目に入る前に、一点ご報告をさせていただきたいと思います。
 スライドをご覧ください。群馬県のマスク販売事業についてのスライドです。
 マスク販売事業の電話申し込みについて、システムの不具合によって、一時休止しておりましたが、今月17日から再開をさせていただきました。県民の皆さまには、大変ご不便をおかけをいたしました。
 この事業について、販売開始から今朝までの販売実績は、16,524セット、枚数にすると約165万枚となりました。市中感染の広がりを受けて、改めて質の高いマスクに対する県民の方々のニーズが高いということを感じています。
 購入は、電話のほか、LINEでも郵便でも可能です。ぜひ多くの方々に、群馬県産マスクで感染防止対策を実施していただきたいと考えています。

3.新型コロナウイルス感染症に関する直近の状況について

 それでは、新型コロナ直近の感染状況について、ご報告をさせていただきます。
 県内の状況は、一言で言うと、以前にも増して非常に厳しくなってきているということです。
 スライドをご覧いただきたいと思います。新規感染者数の11月以降の推移をまとめたものです。
 ここ連日、40人近い新規感染者が確認されています。直近1週間の新規感染者数は289名に上ります。先々週が196人、先週が199人でしたので、ここに来て急激に感染者が増加しているということが、このグラフからご理解をいただけると思います。
 次のスライドをご覧ください。人口10万人当たりの感染者数を示したスライドです。
 このスライドでご覧いただいてるように、人口10万人当たりの感染者数を見ても、群馬県は14.88人ということで、全国で12番目、関東では、東京、神奈川、埼玉に次いで多い状況ということになってしまいました。
 まず、県民の皆さまに申し上げます。これから、客観的な数値等について、詳しく申し上げてまいりますが、「今までにない深刻な状況にある」、「このままでは、医療崩壊が現実になりかねない」と、こういう危機感、切迫感を1人でも多くの県民の皆さまと共有させていただきたいと考えています。
 それでは、警戒度移行の判断基準である客観的な数値から、詳しく見てまいりたいと思います。
 スライドをご覧ください。毎週発表しておりますけれども、客観的な数値の感染状況です。
 赤枠で囲んだ部分をご覧いただきたいと思います。
 各項目の最新の数値になります。
 (1)の、直近1週間の1日当たりの新規感染者数は41.3人です。新規感染者数だけを見ると、国のステージ3に相当する40人を超えています。
 (2)の経路不明の感染者については、33.9%ということになりました。割合は下がってきていますが、新規感染者が増えているために、経路不明者の人数自体は、増加をしているということで、安心できない状況です。
 (3)の検査の陽性率については、8.4%ということで、先々週、先週から高い状況のまま推移をしています。
 続いて、新規感染者の状況について、詳しくご説明をしたいと思います。
 次のスライドをご覧ください。新規感染者の状況をまとめたスライドです。
 直近1週間の新感染者について年代、推定感染経路をまとめました。
 これを見てわかっていただけるように、20代以上の各世代でまんべんなく感染者が出ていることがわかります。
 前々回の定例会見で、活動的な高齢者の感染が多いという分析をいたしましたが、現状では、感染の中心が高齢者から若い世代にシフトしてきていると言っていいと思います。
 20代から50代の社会活動が活発な世代は、感染しても無症状か、あるいは、軽症のことが多いため、無意識のうちに感染を拡大している可能性もあります。
 改めて、すべての方々にコロナを自分ごととしてとらえていただき、人に感染させない、こういうことを意識した行動を実践いただきますよう、改めてお願い申し上げたいと思います。
 次のスライドをご覧ください。医療提供体制について、まとめています。
 こちらも赤枠で囲んだ部分をご覧いただきたいと思います。
 上の2段にあるとおり、現在、人工呼吸器を使用している方が4名、そのうちECMOを使用している方が2名いらっしゃいます。
 なお、この1週間で新型コロナウイルス感染症によって、残念ながら新たに4名の方がお亡くなりました。謹んで哀悼の意を表するとともに、ご遺族の方々には心よりお悔やみを申し上げたいと思います。
 また、スライド上段の病床の稼働率ですが、52.8%ということになりました。国のステージ4の基準である50%を超えており、医療従事者の方々には、かなりの負担がかかった状態が続いていると言っていいと思います。
 スライドの一番下、宿泊療養者数についても、105人ということで増加が続いています。
 加えて、これらの病床稼働率、宿泊療養者数には反映されておりませんが、現在、入院または宿泊の調整をしている方が約100名いらっしゃいます。
 感染者の急増により、保健所の体制も逼迫しつつあり、調整手続きにですね、かなりの時間を要している状況があります。
 このことも県民の皆さまには、ぜひご理解をいただきたいと思います。
 なお、宿泊療養施設については、先週の会見でもお伝えしましたが、15日の火曜日から2棟目の稼働を始めております。
 2棟合わせると、全体で396人の受け入れが可能となっています。さらに、現在3棟目の稼働準備も進めているところです。
 県としては、保健所の体制を補強しつつ、宿泊療養施設を積極的に運営し、医療提供体制への負担をできる限り抑えてまいりたいと考えています。
 以上が、客観的な数値の最新状況ということになります。
 加えて、市町村警戒度の基準となる保健所ごとの数値についても、報告をしたいと思います。
 次のスライドをご覧ください。保健所別の感染状況をまとめたスライドです。
 直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数ですが、伊勢崎、桐生、館林、太田保健所管内で、市町村警戒度の引き上げの基準である2人を超えています。
 先週、先々週の数値を表に記載しておりますが、特に伊勢崎、桐生、館林保健所管内において、クラスターの影響で数値が急増していることがわかります。
 新規感染者数増加の大きな要因として、この1週間で6件ものクラスターが発生していることが挙げられます。新規感染者289名のうち、70名はクラスターによるものです。
 発生場所は、夜の街、福祉施設、医療機関と多岐にわたっており、伊勢崎市、桐生市、みどり市といった感染が拡大している地域で発生していることがわかります。
 新型コロナウイルス感染症は、クラスターになると急速に拡大します。このため、積極的な疫学調査で関係者の動きを止める。店名を公表して利用者に検査を受けていただく。そして、営業時間短縮要請を行うなど、あらゆる手段を使って、クラスターの連鎖というものを、我々は断ち切らなければいけないと考えています。

4.営業時間短縮要請について

 15日の火曜日からは、皆さんご存知のとおり、会見でも発表させていただきましたが、感染が特に拡大している桐生市、伊勢崎市、太田市、館林市、みどり市の5市において、一部業種における営業時間短縮要請というものを実施しています。
 該当の事業者の皆さまにおかれましては、引き続きご協力をお願い申し上げます。
 正式には、対策本部会議で協議しますが、今日の数値を受けて、さらに踏み込んだ要請を行うことも視野に入れております。
 該当の事業者の皆さまにおかれましては、いろいろご苦労をおかけしますが、引き続きご協力をお願い申し上げたいと思います。
 なお、営業時間短縮について、先週の会見以降1点、要請内容を変更しておりますので、ご説明をさせていただきたいと思います。
 次のスライドをご覧ください。営業時間短縮について、まとめたスライドです。
 すでに報道もされているところですが、今回の時短要請における「ストップコロナ!対策認定店」の取り扱いが決定しました。この点について、改めて発表させていただきたいと思います。
 要請の対象事業者には認定店も含まれますが、認定店が午後10時以降も営業する場合には、引き続き適切な感染防止対策を徹底することで営業することは可能です。
 これは、認定店については、感染防止対策が徹底されていることを県が確認しており、感染のリスクは極力抑えられていると判断をしたためです。
 ただし、認定店であっても「接待を伴う飲食店」については、県内および全国的にクラスターが多く発生していることも考えて、時短要請しますので、この点もご理解をいただくようにお願いを申し上げたいと思います。

5.医療従事者等応援ライトアップについて

 次のスライドをご覧ください。
 医療従事者等応援ライトアップのお知らせです。
 11月中旬以降、新規感染者数は急増しています。医療の現場で働く皆さまは、リスクと隣り合わせの大変緊張した状態が続いています。
 そこで、5月にも実施をいたしましたが、最前線で奮闘していただいている医療従事者の皆さまへの感謝、応援の気持ちを込めて、(県庁)昭和庁舎のブルーライトアップを本日より実施いたします。
 2度目のライトアップとなりますが、改めて医療従事者の皆さまに敬意を表するとともに、県民の皆さまには、今一度、感染拡大防止に向けた行動を考えていただくきっかけにできればというふうに思っています。

6.感染拡大を防ぐためのお願い

 最後に、県民の皆さまに対して、改めて知事の方からお願いを申し上げたいと思います。
 次のスライドをご覧ください。「感染拡大を防ぐために」ということで、まとめさせていただいたスライドです。
 冒頭、申し上げたとおり、現在の県内の感染状況は今までにない深刻な状況です。
 医療提供体制を守るためには、ここで何とか感染の拡大を食い止めなければなりません。これまでも再三、申し上げてまいりましたが、感染を食い止めるかどうかは、県民一人一人の感染防止対策の徹底にかかっています。
 多くの県民の皆さん、事業者の方々が、普段から相当の努力をしていただいてると、このことは知事としても重々承知をしております。
 しかしながら、ふとした気の緩みで感染が広がったケースもあります。例えば、友達、ご近所さんとお茶をした時、職場で同僚とランチをしたときに、ついマスクをせずにおしゃべりをしたとか、まさに「普通の生活」の中で感染が広がるということは現実に発生しています。
 さらに、言うまでもありませんが、感染防止対策が徹底されていない場所で、長時間の会食、2次会を行うなど、一部の意識の低い方の行動が、感染の拡大に繋がったという事例もあります。
 忘年会・新年会については、これまで何度も申し上げてまいりましたが、実施する場合には、なるべく普段から一緒にいる人と少人数、しかも短時間で開いていただきますように、お願いをしたいと思います。また、感染防止対策が徹底されているお店を選んでいただきたいと思います。同時に会話中はマスクをする、そしてコップは使いまわさない等、こうした行動の徹底を、改めて県民の皆さんにお願い申し上げたいと思います。
 1人でも多くの県民の皆さまに、今までにない深刻な状況であるという危機感、切迫感を持っていただきたいと、このことを知事の方から改めてお願いを申し上げます。
 加えて、最後にもう1点、お願いをさせていただきたいと思います。
 これはもう慣例、慣習と言うのでしょうか、例年、事業者の皆さんが年末年始のあいさつ回りで、県庁や地域機関を訪問されることが、いまだに多くあるというふうに伺っています。
 しかしながら、県として、そうした対応は、こちらから一切求めておりません。しかも、特にこの年末年始においては、感染防止対策の観点からも、そうしたあいさつ回りは固く控えていただきますように、お願いを申し上げたいと思います。

7.ぐんまパートナーシップ宣誓制度の実施について

 続いて、「ぐんまパートナーシップ宣言制度」について、ご報告を申し上げたいと思います。
 スライドをご覧ください。「ぐんまパートナーシップ宣誓制度」についてのスライドです。
 本制度は、性的マイノリティのカップルに、お互いを人生のパートナーとして宣誓していただき、それを県が公に証明する制度です。
 先月の記者会見で、年内の導入を目指すと発表いたしました。準備が整いましたので、来週の21日の月曜日から運用を開始したいと思います。
 手続きにあたっては、プライバシーに配慮した受付場所を確保する必要があることから、電話による事前予約制とさせていただきます。
 宣誓にあたっての要件、必要書類等については、県のホームページに記載するほか、ご予約の際にもご案内いたしますので、まずは県庁の生活こども課までお問い合わせください。
 以前も申し上げましたが、この制度は、新・総合計画の目標にも掲げられている「全ての県民が、誰一人取り残されることなく、自ら思い描く人生を生き、幸福を実感できる自立分散型社会」、この実現に向けた取り組みの一環として実施させていただくものです。
 本県では、大泉町が平成31年1月からすでに導入しておりましたが、今回の県の動きに賛同する形で、渋川市が県と同じく来週の21日の月曜日から制度を導入されると聞いています。また、安中市においても、来年4月に制度導入を予定していると伺っています。
 その他の多くの市町村においても、公営住宅の入居申し込みを可能としていただいています。
 こうした動きを、知事としては大変うれしく思っています。この流れがさらに広がることによって、性的マイノリティの方々に対する社会の理解が一層進むことを期待しています。
 また、性的マイノリティの方々にとって、「自ら思い描く人生を生きる」、その一助になればと考えています。

8.県庁舎32階官民共創スペースについて

 続いて、県庁舎32階に準備をしてきた「官民共創スペース」、通称イノベーションハブについて、名称とロゴが正式に決定しましたので、発表したいと思います。
 スライドをご覧ください。官民共創スペースの名称ロゴは、アルファベットで「NETSUGEN」とさせていただきました。
 この熱源という言葉は、「湯けむりフォーラム」のコンセプトにもなっていますが、情熱とかパッションが感じられる「熱」という言葉に、アイディアが湧き上がる様子をイメージさせる「源」という、字が組み合わさった言葉です。
 まさに日本有数の温泉県である群馬県のコンセプトにも一致してると思います。32階でこれから湧き上がってくるエネルギーを、力強く表現した名称だと考えています。
 また、サブタイトルの「GUNMA PREF.FOREST CAMP」は、森林や水源がある群馬の豊かな自然を象徴するものとしてつけさせていただきました。
 次のスライドをご覧ください。これが「NETUGEN」オープン告知のスライドです。
 「NETUGEN」は、来週21日、月曜日の午前10時にオープンいたします。
 平日は午前10時から午後9時まで、土日・祝日は午前10時から午後6時までご利用いただけます。ただし、12月25日から1月3日までは、年末年始につき閉鎖となります。
 利用料金はスライドのとおりですが、1月31日までは、オーブン記念として特別に無料とさせていただきます。この機会に多くの皆さまにご利用いただければと考えております。

9.直滑降ストリームについて

 最後に、来週の直滑降ストリームについてのお知らせもさせていただきます。スライドをご覧ください。
 群馬県知事が、キャスター兼プロデューサーを務める直滑降ストリームの告知スライドです。
 来週のゲストは安中総合学園高校ダンス部です。スタジオから生出演をさせていただきます。安中総合学園ダンス部は、全日本高等学校チームダンス選手権大会で2度全国制覇するなどの実績を残しています。ダンス部の魅力・強みや指導方法などに関して、意見交換を行いたいと思います。
 放送は、22日火曜日19時から1時間程度、群馬県動画・放送スタジオのtsulunosから、ライブ配信をさせていただく予定です。
 皆さん、ぜひご覧をいただきたいと思います。
 私からは以上です。何かご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

(記者)
 新型コロナのことでお伺いします。
 事業者に対して、今後の検討次第ですが、さらに踏み込んだ措置をするかもしれないということでしたが、それは休業要請も踏まえて検討するという意味でしょうか。

(知事)
 今日の数字も見極めて、これから対策本部でいろいろ議論して決めたいと思いますが、基本的に今のところ考えているのは、営業時間短縮の要請をですね、少し対象を広げるということを検討するということです。

(記者)
 不要不急の外出自粛もというふうにちょっと聞こえたんですけれども、それは県内のことですか、それとも県外の移動についてですか。

(知事)
 これもですね、夕方の感染症対策本部会議でしっかりと議論して、正式に決めたいと思いますが、これまでずっと回避をしようと、何とかずっと避けてきた、いわゆる不要不急の外出自粛要請みたいなものもですね、やはり検討の議題に上るというふうに思います。
 どうするかは、しっかりと議論して決めたいと思います。

(記者)
 県内もということですよね。

(知事)
 いろんな可能性があると思いますが、これについては夕方の会議でよく議論して決めたいと思います。

(記者)
 感染者の方で入院調整中の方が100人ぐらいいらっしゃるということだったんですが、現状では自宅待機という扱いで、どういう連絡を取ってるのか。

(知事)
 そこは正確に武藤健康福祉部長の方から答えてもらいたいと思います。

(健康福祉部長)
 健康福祉部長の武藤でございます。
 調整中の方につきましてはですね、基本的にはご自宅で待っていていただくような状況でございます。

(記者)
 自宅にいながらどういうやりとりを保健所とはしているか。

(健康福祉部長)
 まず入院が必要なのか、あるいはホテルで間に合うのかというところ、いろいろ体調等を聞かせていただきながらですね、いつ頃また話ができるとかいろいろ連絡を取りながらですね、ご自宅で待っていただくような形になります。

(記者)
 保健所がどういう状態になると、人手が足りないということはわかるんですけれども、ホテルにもなかなかすぐに入れないというのは、どうしてそういう状況になってしまうのか。

(健康福祉部長)
 やはり特定の保健所でですね、かなり多くなってしまったようなこともございますし、例えば入院なんかもそうなんですけれども、一つの病院でですね、例えば10人とか15人とか、一度に入院できるかというと決してそうではなくてですね、それなりの時間を取って行っていただかないと、受け入れる方もなかなか受け入れることが難しいですし、あとホテルの方にしましてもですね、(入所者が)そのまま運転していけるかどうかということもございますし、特に15日から2棟目がオープンしましたけれども、それまではかなり多くなっている状況の中で、前の方が出たらすぐ入れるというんじゃなくて、一旦クリーニングしたりとかということもありますもんですから、そういった作業の中で手間取っているということもありまして、今ちょっと一時的に少し滞留しているような状況ですが、2棟目もオープンしましたんで、その辺は、いわゆる調整中の方もどんどんどんどん少なくなっている状況です。

(記者)
 宿泊療養施設なんですけれども、看護師の方は常駐するというふうに聞いていますけれども、年末年始もありますが、人の手配とかそういうのは切迫している状況はないんでしょうか。

(健康福祉部長)
 はい。基本的にホテルの方には看護師さんに常時いていただくことで調整がついています。

(記者)
 最近、高齢者施設であるとか病院ですでに入院されていたような高齢者の方がクラスターで感染する事例も相次いでいるんですけれども、そういうことで医療機関にかかる負荷というのは、かなり増してきていると思うんですが。

(健康福祉部長)
 やはり特に施設を利用されていた方につきましては、やっぱりADL、日常生活の力と言うんですかね、その辺がやっぱり落ちていることもございますので、そういったことで入院してからのケアにより人手がかかるということもございますし、やはりお若い方とは回復する力もなかなか違いますので、入院されている期間も少しずつ長くなる状況もございますので、そういったことで医療機関の方には、さらに大きな負荷がかかっているという状況でございます。

(記者)
 パートナーシップ宣誓制度について伺いたいんですけれども、自治体でもそれぞれ独自でやるところがあるという話なんですが、県の制度で宣誓をすれば、市町村のは宣誓しなくてもそのまま使えるとかどういう・・・。

(知事)
 そこは担当部長に細かく答えてもらうと思いますが、基本的にまず、県としてパートナーシップ制度、パートナーを承認する制度を作りましたよね。
 同じように、例えば大泉町みたいに独立して、その地域で新たなパートナーシップ制度を作る自治体もあれば、県が認めたカップルについて、例えば病院での面会とか、あるいは市営住宅に入ることを許可するところ、県の方針というものに沿って対応してくれるところと、自らその制度を立ち上げると。この2種類なんだと思うんですけども、いずれにせよ、これが広がっているということはいいことだと思います。
 もうちょっと詳細は生活こども部長からどうぞ。

(生活こども部長)
 先ほど知事の方からもありましたけれども、県内で先行してやっているのは大泉町だけでございます。この後、渋川市、安中市が条例の設置に向けて準備を進めているということでございますけれども、基本的には県の方で条例を施行しました段階(県で実施する段階)で、(市町村に)提供できるサービスと申しますか、そういうところでご協力をいただけることということで市町村の方にお願いをしておりまして、今、11の市町村の方で公営住宅の入居についてはご協力いただけるというようなお返事をいただいておりまして、検討中というところもありますので、随時ご協力いただけるところは増えていくのかと思っております。

(記者)
 例えば渋川市在住の方だったら、渋川市の制度でも宣誓をして、県の方でも宣誓して2回するというような形になるんですか。

(生活こども部長)
 それはですね、ご本人の方に選んでいただく形にはなろうかと思います。

(記者)
 どっちか一つでいいということですか。

(生活こども部長)
 そうですね。はい。

(記者)
 新型コロナウイルスについてお伺いしたいんですが、病床の稼働率が50%を超えたということです。第一波の時には50%を超えたことがありましたか。50%を超えたのは緊急事態宣言解除後、初めてになりますか。

(知事)
 武藤健康福祉部長、正確にお願いします。

(健康福祉部長)
 健康福祉部長です。春のときには同じ50%でもですね、用意できていたベッドの数が全然少なくてですね、ちょっと単純にパーセンテージでの比較はどうかなというところがございます。
 ただ、今の300床を超えて用意している中では初めての状況です。

(記者)
 300床が用意できたのはいつぐらいでしたか。

(健康福祉部長)
 もうかれこれ2週間以上、3週間ぐらい経つのかな。

(記者)
 知事にお伺いしたいんですが、先ほど事業者の方に対しては年末年始に県庁へのあいさつ回りは控えてというお話がありました。
 感染者がこれだけ増えている状況で、県民の皆さんには、年末年始をどういうふうに過ごしてもらいたいか呼びかけをお願いしたいんですが。

(知事)
 来週ぐらいにまた年末年始について、県からのメッセージも会見でご報告したいと思いますが、もうとにかく群馬県もこういう状況になっていますので、今までいろいろとお願いをしている、「3密を避ける」とか「マスクをする」とか「大人数の会食を避ける」とか、こういうことにぜひ気をつけていただいて、それぞれが本当に自分ごととして取り組んでいただくと。それがそれぞれの皆さんの健康と命を守ることになると思いますし、特にご家族とか、あるいはご高齢者、皆さんのですね、命を守ることになるということだと思いますので、また引き続きいろいろと、これまでもいろいろ協力していただいてますが、特にこの年末年始は大事なので、注意深く気をつけて行動していただければというふうに思っています。

(記者)
 豚熱・CSFについてお伺いしたいんですが、知事にお伺いします。県内では9月の発生以来、養豚場では確認されていませんが、野生イノシシの感染の確認は続いています。
 県内の現状をどんなふうにとらえていらっしゃいますか。

(知事)
 細かく言いますけど、おっしゃったとおり、中部の辺でちょっと出てきているので、非常に心配しています。
 最初、最も群馬県の中でも飼育豚の多い地域の近くで出た時はすぐに農政部長を呼んで、前橋の方ともよく連絡をとりながら、かなり注意喚起して連絡を取り合っています。
 またちょっと近くで出たので、これも今日、実はさっき農政部長とそれから課長と話をしたところなんで、もう少し正確なことがあればどうぞ。

(家畜防疫対策室長)
 家畜防疫対策室ですけれども、知事が言った今日出るかどうかというのは、今検査中でして、明日、はっきりと公表したいと思いますが、ただ、前橋地区でやはり、またイノシシの陽性の可能性が出てきているので、注意喚起等は早くしたいというふうに思っております。

(記者)
 そういった現状を踏まえて、知事の方からこれからもこう注意深く見守っていきたいですとか何か一言いただければ。

(知事)
 先般、高崎市内で発生して以来、さまざまな対策を打っていますので、いちいち全部申し上げませんが、それをしっかり、やっぱり徹底していくということに尽きると思います。
 それぞれチェックもしっかりしていただいていますし、報告も定期的にしっかりと受けるようにしていますし、それからワクチンの接種についても工夫に工夫を重ねて、何とか月に2回以上できる体制を整えていますので、これは国の方の法制度が変わるの待ってですね、月3回できるような状況を目指していきたいというふうに思っていますが、とにかく、いろんな方策を打ち出してますので、それをしっかり徹底していくってことだと思います。何か加えることはありますか。いいですか。

(家畜防疫対策室長)
 はい。

(記者)
 知事の方からもお話がありました法制度の整備を待つということですけれども、県としても要望している民間獣医師でもワクチン接種できるようにという要望はいつ頃までにどうなる見込みか、もしおわかりになればお願いします。

(知事)
 見込みをどうぞ。

(家畜防疫対策室長)
 はい。内閣府から(地方からの)提言(に対する対応方針)ということで、今月中に出るのではないかという情報までで、はっきりいつ出るということは言われておりません。ただ、近々そういった内閣府の提言(対応)を受けて、民間獣医師でも打てるというような改正に向けて国が動いているというふうに思われます。

(知事)
 この件については農水大臣にも直接お願いをしていますので、大きな流れとしては、そういう方向に行くんじゃないかというふうに期待しています。

(記者)
 コロナの関係で、さっきクラスターの話がありまして、最近、特に見ていると病院とか福祉施設などで多く発生している状況があるんですけれど、先ほど部長のお話でも、そういった方は特に医療に負荷がかかるというふうなところで、今回、起きてしまったところが、別に対策が不十分だったということにはならないと思うんですけれども、これを今後防いでいかないといけないという部分で、今後、県内の事業者、病院への呼びかけだとか、具体的な対策とか何かあればお聞きしたいです。

(知事)
 健康福祉部長から。

(健康福祉部長)
 健康福祉部長でございます。
 記者さんがおっしゃられたとおりでして、それぞれ医療機関であれば医務課ですとか、あるいは保健予防課、あるいは施設であれば介護高齢課ですとか障害政策課ですとか、それぞれ担当課もございます。
 感染症を扱っている保健予防課とともにですね、改めて通知の方を出させていただいたりとか、あるいはご心配な点、ご不明な点があれば問い合わせをするようにということでさせていただいておりますし、発熱システムの関係もございます。
あるいは、研修会、いわゆる感染対策の研修会等もさせていただいておりまして、そういったものをまた改めて呼びかけていくような形でやっていくしかないかなと思っています。
 この病気の怖いところはやはり症状がなくてもですね、人に感染させる力があるというところが大変厄介なところでございまして、そういった意味でも本当にこう自分がもしかしたらかかっているのかもしれないんだという前提に立った形での応対みたいなものを、また徹底的に呼びかけていきたいなというふうに思っております。
 すいません。先ほど記者さんのご質問で300床を超えたのはいつごろなのかというご問い合わせに対して、あやふやな説明をさせていただきまして、8月の上旬にはすでに300床の方は越えさせていただきました。

(記者)
 知事にお聞きしたいんですけれども、少し話変わって、数日前に県内の来年1月の成人式の実施のことが公表されました。
 成人式が行われると、同窓会とか、そういうところで広がってしまう懸念とかもあると思うんですけれども、それを警戒する上で呼びかけることとか、もしくは対策とか、何かあれば。

(知事)
 そうですね。もう何度もここで申し上げているとおり、感染のリスクを高めるようなやり方はぜひですね、控えていただくということに尽きると思います。
 感染が広がりやすい五つの場面とか、こういうことも含めて何度も申し上げているので、これをとにかくよく考えていただいて対応していただくということに尽きると思います。

(記者)
 先ほどの記者さんの質問に関連するんですけれども、時短要請の対象拡大ということなんですけれど、それは地域なのか、それとも、業種を拡大する予定なのか教えてください。

(知事)
 それは今日の数字も見極めながら、夕方の感染症対策本部会議で決めたいと思います。

(記者)
 全県で出す可能性も含め検討してるっていうことですか。

(知事)
 それも、全体含めて検討したいと思いますが、今までの対象地域から広がる可能性はあると思います。

(記者)
 保健所の対応を補強したというふうにおっしゃってたんですけれど、具体的に何か対応されていればお願いします。

(知事)
 武藤(健康福祉部長)さん、保健所の話は正確にお願いします。

(健康福祉部長)
 ご案内のとおりですね、(感染者の)県内の最高人数が63人ということで記録しましてですね、本当に一つの保健所で十数件発生するようなケースも出てまいりまして、なかなか逼迫してるような状況が激しくなってまいりました。そういったことから、保健所の体制を強化するためにですね、人員を強化すべく、今、いろいろ調整をさせていただいております。

(記者)
 これからということですか。

(健康福祉部長)
 これまでも職員の兼任とかですとか、あるいはスポット的な応援ですとか、比較的感染が流行してない地域、保健所から専門職等を、流行している地域に短期的に送り込んだりとかしてきましたけれども、なかなかそれでも収まり切らなくなってきたものですから、ある程度、長期的にですね、派遣するような形で今考えております。

(記者)
 県の方から派遣するという形になるのですか。

(知事)
 そうですね。それが基本でございます。ただ、今、県内の中では、いくつかの市町村から保健所にご協力をいただいてるところもあります。

(記者)
 病床稼働率についてなんですけれども、8月上旬に300床を超えてからは(300床の確保が出来てから)、初めて(稼働率が)50%を超えてしまったということだと思うんですけれども、この数字の切迫感というのが、わかりやすく県民の皆さんにも伝わった方がいいかなと思っておりまして、例えば、今、平均で1日何人なのか、ちょっとわかんないのですが、40人とかだと思うんですけれども、こういう状況が続いたときに、あと何週間とかで病床がいっぱいになってしまうとか、そういうシミュレーションというのをやってたりするんでしょうか。

(健康福祉部長)
 ある程度、それはやっております。ただ、難しいのがですね、なるべく医療機関じゃなくて、宿泊療養施設の方で済めば、なるべくそちらの方には行っていただいて、医療機関の方に行っていかれる人数を少なくしたいなと思ってるんですが、なかなか難しいところがございまして、ただ、やはりボリュームがボリュームなものですから、1日50人であれば、そのうち4割といっても20人ですので、その方々が医療機関に入ってくるというと、なかなか厳しい状況がございます。
 ある程度のシミュレーションをさせていただいておりますけれども、そのような状況です。

(記者)
 そのシミュレーションの中で、例えば今、公表していただけるような想定というのはありますか。

(健康福祉部長)
 前々回ぐらい(の記者会見)でしたっけね、1日40人が毎日平均で出て行った時には、2週間で県内の医療機関いっぱいになっちゃうよというような想定をさせていただきましたが、今ちょっとそれを超えてきてるような感じにもなってきてますので、本当に、今でさえ(病床の稼働率が)50%を超えていて、国が言ってるステージ4相当という話もありますので、非常に厳しい状況だというふうに、ご理解いただければと思います。
 本当に数日でなってしまいます。この調子でいくとですね。

(記者)
 今のこのペースでいくと、数日でということですかね。

(健康福祉部長)
 単純計算ですけど。

(記者)
 もし具体的にこういう想定の場合がこうなるっていうのが、また新たに出せるものがあれば、出していただければなと思うんですけれどもいかがですか。今日、今じゃなくていいのですが。

(健康福祉部長)
 その辺は、よく様子を見させていただいて、検討させていただければと思います。

(記者)
 (政府が)「勝負の3週間」と言われたのが11月25日で、県内では11月28日に警戒度の引き上げということになりました。ただ、この間ですね、なかなか新規感染も収まらない、沈静化がなかなか難しいということで、政府の方も厳しいと重々言ってるわけですけれども、現状認識ですね、この3週間、県内の場合は警戒度を引き上げてからですね、なかなか収まらないと、このグラフのとおりということについて、知事はどのように受けとめていらっしゃるのか、お聞きしたいと思います。

(知事)
 先月ぐらいから、感染者が増えてきたものですから、11月28日だったでしょうか、警戒度3に上げて、この3に上げたっていうこと自体で、県民の皆さんに、まずかなり危機感を持っていただこうということで、3に上げて、いくつかいろんな要請もさせていただきましたが、残念ながら、その後なかなか減らないということで、増え続けてるということで、先般、これも苦渋の決断でしたが、一昨日からでしょうか、地域を絞って営業時間短縮の要請をさせていただいてるということなんですけれども、これ、結果が出るには、もう少し時間はかかると思うのですが、全体の傾向からすると、先ほど健康福祉部長からもあったように医療提供体制の逼迫なんかも考えると、かなり深刻だと思ってまして、そういう意味で言うと、この段階でですね、さらに、今日の数も見極めた上でですけれども、さらに厳しい措置に踏み込まざるを得ないだろうなと思っています。
 これを、ちゃんと押さえないと、さっき武藤(健康福祉)部長が言ったようにですね、かなり短期間で医療体制が逼迫するという状況になってしまうと思いますので、そういう危機感を伝えるためにも、今日、感染症対策本部会議で、どんな対応したらいいのかっていうことを、よく相談して決めたいと思います。

(記者)
 菅内閣のですね、支持率が今、非常に下がっておりまして、背景には感染拡大がなかなか止まらないと、「勝負の3週間」もあまり効果が上がらなかったということが背景にあるようですが、平たく、知事がどのようにですね、この支持率を低下を受けとめていらっしゃるのか、お聞きしたいと思います。

(知事)
 何度も言ってるように未曾有の状況の中なので、なかなか政権も難しい舵取りを強いられてると思うんですね。それは、総理自身はですね、本当に全力で取り組んでおられると思いますし、今、感染拡大防止と経済を両方回さなければいけないという考え方は、間違ってないと思います。世界どこでも、そうなので。
 ただ、こういう形で感染が広がってしまったということなので、ここはなかなか大変ですけれども、Go Toトラベルの中断にも踏み切ったということなんで、苦しいところですけど、ここをしっかり乗り越えて、感染拡大を抑えることができれば、国民の皆さんの指示が戻ってくるんじゃないかなと思ってますし、とにかく政府にここは頑張ってもらうしかないと思いますし、そこは都道府県も連携してオールジャパン、オール群馬で、これでしっかり抑えて抑え込んでいくって言うしかないかなというふうに感じてます。

(記者)
 ちょっと話が変わるんですけれども、ネットで中傷被害を受けていたプロレスラーの木村花さんへの侮辱罪ということで、被疑者が書類送検されました。県ではですね、過日、ネット誹謗中傷条例が可決しまして、知事は当初から、この点については非常に注力されてたわけですけれども、改めて条例に期待してることとか、群馬初として広めていきたいというお考えを、かねがねおっしゃってたので、その点についての意気込み等もお聞きできたらと思います。

(知事)
 これは47都道府県で初めてだとます。ネットの特に誹謗中傷に対しての条例っていうのは、初めてだと思いますし、たまたま、その前後に高市早苗、当時の総務大臣に会ったときも、群馬県でこういう動きがあるということは非常にありがたいと話してましたので、これはしっかり成立したということで、これに基づいていろんな群馬の取り組みを発信していきたいというふうに思います。
 ポイントはですね、ネットリテラシーというか、もちろん被害者に対して、しっかりと支援をするというだけじゃなくて、加害者になることも知らなくてはならないので、もちろん被害に対する相談もあるんですけれども、何ていうのでしょうか、正しくネットを活用するという教育の部分、啓発の部分、これにもしっかり力を入れてくってことが大事だと思っています。
 いずれにせよ、群馬県がこの問題については、様々な形で先進的なメッセージを出していって、とにかくネット上の誹謗中傷が少なくなるように、しっかりとして役割を果たしていければと思っています。

(記者)
 今日、東京での新規感染者が822人で、2日連続過去最多を更新したというような報道があるんですけれども、やはり群馬県は東京都の往来が多いということで、その点はどのように考えてらっしゃいますか。

(知事)
 一言で言うとですね、衝撃を受けてます。何度も申し上げてるとおり、群馬県はいろんな意味で東京に近いんですね、通勤通学者の数もそうですし、交通の面でいっても新幹線で1時間足らずの距離ですから、確か(国の)分科会の提言か、何かコメントの中にも、大都市圏をしっかり抑えないと、なかなか地方の感染が収まらないというような説があったと思うんですれけど、そういう状況だと思うんですね。
 ただ、やはり東京の方がしっかりとしないと、なかなか群馬を守りきるのは難しいと思うので、小池知事もしっかり頑張って抑さえていただきたいなと思ってます。
 ただ、東京に近いからしょうがないっていうわけにはいきませんから、我々としても、できる限りの、今日もよく話し合いますが、措置をとってですね、群馬県内の感染をとにかく抑えていきたいと思っています。

(記者)
 話は変わるのですが、草津の新井元議員のリコールに関して伺います。14日に外国特派員協会の会見で、黒岩町長がちょっと説明した内容になるんですけれども、新井氏らは草津出身の山本知事までこの事件に巻き込んだと。知事が黒岩町長を説得して、時間湯を復活させてくれれば、新井氏と黒岩町長のスキャンダル記事の出版を見送るとの、取引のメールを2回送っているというような説明が、その会見の中でなされました。
 実際に知事に対して、そのようなメールというのは、あったのでしょうか。

(知事)
 それは記憶にないんですね。
 何か、その本の中では、山本知事に2回送ったって、確かそう書いてあったと思うんですけれども、まず、迷惑メールはどんどん消してるので、多いから。だからたぶん、もしかしたら消してしまったかもしれませんし、全く気がつきませんでした。
 ただ、何かあえてその本の中に、そういうふうに書いてあるってことなので、巻き込まれたっていうよりは、もしかしたら、そういう事実があったかもしれませんが、残念ながら、やっぱり、ものすごい勢いでやっぱり迷惑メールを消してますので、もしかしたら消してしまったのか、気がつかなかったのかということだと思ってます。

(記者)
 知事の方では、ちょっとそれは認知されていないということですか。

(知事)
 そうですね。私自身はそれを見た記憶はありません。だから、今言ったように、もしかしたら消してしまったのか、そのままになってしまったのかもしれません。

 他によろしいでしょうか。また感染症対策本部やって、結論が出ましたら、臨時会議開かせていただきますので、よろしいでしょうか。
 では、定例会見をこれで終わりたいと思います。ありがとうございました。

(以上で終了)
文章中の()内については、秘書課において加筆したものです。