本文
令和2年11月20日記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
モニター資料(PDFファイル:931KB)
「上州地鶏」の分析成果について<外部リンク> ←G-アナライズ&PRチームの分析成果については、リンク先からご覧いただけます。
1.はじめに
2.新型コロナウイルスの感染状況および警戒度の判断について
3.Go To Eatキャンペーンについて
4.G-アナライズ&PRチーム「上州地鶏」分析成果について
5.音楽の力で世界を「つなぐ」群響演奏会について
6.ベトナム国副首相との会談について
7.「直滑降ストリーム」の告知について
それでは、定例の記者会見を始めさせていただきたいと思います。
昨日、上京いたしまして野上農水大臣、そして岸防衛大臣とお会いをいたしました。
2人の大臣には国会開会中の大変お忙しい中、お時間を作っていただいたことに感謝を申し上げたいと思っています。
岸防衛大臣にはですね、12月に県内で実施される(場所は)相馬原演習場ですが、「日米共同訓練」について、「訓練における安全確保」、それから、「新型コロナウイルス感染拡大防止対策の徹底」等についてですね、要望を行ってまいりました。
岸防衛大臣からは、「しっかり対策を講じて訓練を行っていきたい」と、こういうお話をいただいております。
さらに、豚熱に関する自衛隊の災害派遣活動等についても、改めて、お礼を申し上げました。
野上農水大臣の方ですが、豚熱対策に対して、関東知事会を代表して要望を行ってまいりました。
要望の中身はですね、「家畜防疫員以外の民間獣医師によるワクチン接種を可能にすること」とか、「それにかかる費用への支援」等についてです。
なお、民間獣医師によるワクチン接種に関して言うと、過去の記者会見でも申し上げましたが、群馬県では、様々な努力と工夫を重ねてですね、毎月2回以上の接種を今、何とかできる体制にしておりますけれども、これをなかなか長い時間続けるっていうことは難しいということで、ここはしっかりとした制度改正をお願いしたいと申し上げたのは、皆さんご存知のとおりだというふうに思います。
この民間獣医師によるワクチン接種はですね、これまで何度も国に要望を上げておりました。関東知事会等々、各県いろんな要望を上げていたわけなんですけれども、実はあまり進展が見られない状況でした。
そこで、皆さん、これも覚えてらっしゃると思いますが、先月、野上大臣とですね、Webで面談させていただいてですね、群馬県知事として早急な制度の見直しについて、強く要望させていただいたところです。このことについて、昨日、改めて大臣にお目にかかって要望を行わせていただきました。
大臣の方からは、「民間獣医師によるワクチン接種については、これは前向きに進めていきたい」という回答をいただいております。その他の要望についても、しっかり受けとめて検討するという言葉をいただきました。これも皆さんご存じだと思いますが、先日、内閣府が公表した地方分権改革に関する政府の対応方針、この中にワクチン接種体制の見直しというものが盛り込まれました。こうしたことによって、本年度中に民間獣医師によるワクチン接種が実現する可能性が出てきているということは、申し上げておきたいというふうに思います。
いずれにせよ、今回、知事としてですね、2度にわたって、先月はWeb会議で、昨日は直接お目にかかって強く要望させていただくわけですけれども、知事の要望というか、この要望を行う前にもですね、二人の副知事とか、特に関係部局の農政部には、政府とのいろんな調整に動いてもらったということなので、これは知事のというよりも、群馬県の働きかけが相当功を奏したというふうに私自身は信じております。
特に野上大臣についてはですね、9月にも大臣室を訪問していますが、特にですね二次公募の対象となった本県のGo To Eatキャンペーン、これ、そのままだと少し採択が遅れる可能性もあったんですが、これもですね、よくお願いをしていたんですけれども、結果としては、第一次公募の都道府県に遅れることなく事業を開始することができたということです。
野上大臣に対しては、群馬県の要望について、非常に真摯に、いずれも耳を傾けていただいて、迅速に対応していただいてるということもですね、あわせてこの場でお礼を申し上げたいというふうに思います。
今後も国に対しては、知事である私自らが必要に応じて、しっかりと枢要な方々に要望を伝えてまいりたいというふうに考えています。
それでは、ここから定例記者会見を始めさせていただきたいと思います。
スライドをご覧ください。本日の主な会見の項目で、ここに(スライドを)整理させていただきました。
本日はまず、新型コロナの直近の感染状況並びに警戒度の判断について、ご報告をさせていただきます。また、G-アナライズ&PRチームによる「上州地鶏」の分析結果がまとまりましたので、これも発表させていただきたいと思います。その他、『音楽の力で世界を「つなぐ」群響演奏会』に関してもクラウドファンディングの結果がわかっておりますので、これについてもご報告をさせていただきたいというふうに思います。
なお、今日はですね、時間があれば、特に県有施設の見直し、その中でも前橋のベイシア文化ホールですか、県民会館の見直しについて、県民の皆さんの関心も大変高いということなので、ここで県の方針、詳細を少し発表させていただきたいと、発信させていただきたいというふうに思っておりました。メディア関係者の皆さんにもですね、県の方針を正確に理解していただきたいと思いますし、県民の皆さんにも、知事の考えをですね、直接お伝えしたいというふうに思っておりましたが、何しろ今日も中身が盛りだくさん過ぎちゃってですね、そこまでやると2時間ぐらいになってしまうので、これはさすがに難しいということなので、来週改めて時間を取ってですね、特に県民会館のことについては、しっかりと皆さま方に説明をさせていただきたいと、県民の皆さんに向けて発信をさせていただきたいと思っております。
最初に、新型コロナウイルスに関して報告をさせていただきたいと思います。
昨日、新型コロナウイルス感染症で新たに1名の方がお亡くなりになりました。このことについて、哀悼の意を表するとともに、ご遺族の方々には心からのお悔やみを申し上げたいというふうに思います。
また、現在、新型コロナウイルス感染症で入院中の患者の皆さんの1日も早いご回復を改めてお祈り申し上げたいと思います。
さて、前回の警戒度の判断から2週間が経過をいたしました。
このため、昨日、第26回の新型コロナウイルス感染症対策本部会議を書面で開催させていただきました。
主な議題は、警戒度の判断とガイドラインの一部変更です。まず、警戒度については、現時点では、本県として、引き続き警戒度2を維持すると決めさせていただきました。
それでは、判断基準となった「客観的な数値」について、直近の状況をご報告してまいりたいと思います。
スライドをご覧ください。「客観的な数値」について、警戒度移行の判断基準の現在地です。
赤枠で囲んだ部分をご覧ください。各項目の最新の数値になっています。
(1)の「直近1週間の1日当たりの新規感染者数」は7.4人ということで、先週の3.9人から2倍近くに増加をしています。
これは、昨日発表させていただいたとおり、桐生市の「接待を伴う飲食店」で発生したクラスターも一つの要因となっています。現在、店舗名を公表し、心当たりのある方には連絡をしていただくように呼びかけを行うとともに、積極的な疫学調査を進めているところです。
(2)の感染経路不明の感染者については、36.5%ということになりました。これは先週の55.6%から減少し、基準である50%を下回っていますけれども、感染者自体が増えているということもありますので、引き続き注意が必要だと思っています。
(3)の検査の陽性率については、4.5%で、先週の2.1%から増加をしています。
次のスライドをご覧ください。これも毎週ご報告をしている「医療提供体制」についての判断基準を示したスライドです。
こちらも赤枠で囲んだ部分をご覧いただきたいと思います。
上の2段にあるように、現在、人工呼吸器を使用している方が2名いらっしゃいます。ECMOを使用している方はおられません。
また、スライド中段の病床の稼働率については、先週の6.0%から増加をして、現時点で10.4%となっています。
なお、現在の宿泊療養者数は21人ということで、これは先週からやや増加をしているということです。
以上が、「客観的な数値」の最新状況となります。
なお、もう一つの判断基準である「総合的な状況」について、近隣都県で感染者が増加をしていますが、県内の一般医療への影響等は、まだ出ておらず、これについても警戒度の引き上げが必要な状況にはないと判断をしています。
以上のとおり、単純に現状の「客観的数値」だけを見れば、比較的落ち着いた状況にあるようにも見えます。しかしながら、経路不明の感染者割合が基準に迫る高い水準ということで、これも約1カ月ぐらいにわたって続いています。
皆さんご存知のとおり連日多くの全国各地の自治体で、過去最多の新規感染者数が報じられでおりまして、本県でも市中感染が拡大していくという傾向があります。これが進んでいくとですね、なかなか有効な対策がとれなくなっていくリスクもですね、感じているところです。
実際、一昨日10人、昨日も20人ということで、ここ数日、新規感染者数が明らかに増加をしています。先ほど申し上げたとおり、桐生市ではクラスターが発生しています。9月の中旬ごろに、本県で感染者が増えた際には、「感染しやすい生活様式」があった一部の外国籍の県民の方々が中心になっていましたが、現在は、県内各地で市中感染が疑われる事例が増えつつあるという現実は受けとめなければいけないと思っています。
危機管理チームの専門家の方々からも、全国の感染拡大傾向については、十分注意すべきという旨のご意見もいただいています。
このため現時点では、警戒度2を維持することといたしましたが、感染状況を注意深く見ながら、必要な場合には、躊躇なく警戒度を引き上げ、迅速な対策を講じていきたいと考えています。
加えて、「市町村警戒度」の基準となる保健所ごとの数字についても、あわせてご報告をいたしたいと思います。
これが、毎回ご紹介している保健所ごとの10万人当たり新規感染者数ということになります。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数ですが、クラスターの影響もあって桐生保健所管内の数字が高くなってきています。
まだ、「市町村警戒度」の基準というものは超えてませんが、ほとんどの地域に色がついている状況ですので、市中での感染には、これまで以上に注意しなければいけないと思います。
なお、1点、県のガイドラインの表現を修正させていただいた点がありますので、この点について、改めてご説明をしたいと思います。
次のスライドをご覧ください。県のガイドラインの修正をまとめたスライドになります。
全国各地で、第3波ともいえる感染が広がりを見せています。
こうした状況を踏まえて、先週の記者会見では、感染が特に拡大している地域への注意を呼びかけるために、これまでどおり「不要不急の移動の自粛」という言葉を使い、その対象地域を8都道府県に拡大するとお伝えさせていただきました。
私の真意とするとですね、県をまたぐ移動を否定するというものではなくて、「感染が特に拡大してる都道府県への移動は慎重に判断してほしい」と、また、「その地域での行動も慎重に行ってもらいたい」という意図でした。緊急事態宣言が発出されていた、当時、いろんな県が使っていた「移動自粛」とは異なるニュアンスで、この言葉を使用しておりましたが、先週の記者会見でも、複数の皆さんからご指摘をされましたが、これはですね、やはり誤解を招く表現だったと感じています。
「移動自粛」という表現が、単語として独り歩きしてしまうと、過度な自粛を促してしまうとか、特にですねGo Toトラベルを巡る政府の見解の違い、と捉えられても仕方がない表現だというふうに思っています。さらに言うと、Go Toトラベルキャンペーンが今行われてる最中で、何とか対象から外さないようにしてくださいと求めている都道府県もある中で、ちょっとある意味でデリカシーに欠けていた発言だったということで、この点は反省をしています。
こうしたことから、「移動自粛」という表現を、「特に慎重な行動を」という表現に改めさせていただきました。
修正後の表現については、スライドのとおりです。
県外移動について、警戒度4では、そもそも「外出自粛」となりますが、警戒度1~3については、警戒度に関係なく、「感染の拡大している都道府県は注意。特に拡大している場合は慎重に判断」と、こういう表現に統一させていただきたいと思っています。
次のスライドをご覧ください。警戒度2における要請内容についてのスライドです。
警戒度2おける要請内容ですが、今回、県外移動について、表現を改めた上で、対象を10都道府県にさせていただきたいと思います。
県民の皆さまには、全国でも特に感染が拡大している北海道、東京、愛知、大阪、兵庫、沖縄、および関東地方で感染が拡大している、茨城、埼玉、千葉、神奈川への移動は慎重に判断していただきたいと思っています。移動される場合でも、特に慎重な行動をお願いしたいと思います。
以上が警戒度2における、新たな要請内容です。
先ほども申し上げましたが、前回の記者会見でもちょっと言及した覚えがありますが、近隣都県でここまで感染が拡大しているという状況を考えるとですね、本県においても、なかなか今のような落ち着いた状況が続くとは考えにくいところがあります。
実際、一昨日、昨日と10人、20人ということで、新規感染者が増えているという事実もあります。県としては、これを第3波と呼ぶかどうかというのは、いろいろと見解の分かれるところだと思いますが、新たな流行の波ともいえる、これまでよりも大規模な感染拡大に備えるため、PCR検査体制、医療提供体制等についてですね、しっかり強化していきたいと。改めて、これからどんなシナリオが考えられるのかということはですね、しっかりシミュレーションしたいと思っていて、今県庁内で作業を進めているところです。
また、関係団体、市町村に対しても、改めて感染拡大防止策の徹底に関する文書を発出するとかですね、さらなる注意喚起に努めていきたいと考えています。
県民の皆さまには、改めて警戒の気持ちを高めていただき、新しい生活様式の実践にご協力いただくように、知事からもお願いを申し上げたいと思います。
例えばですね、熱が出るとか、体調に少しでも不安を感じた場合はですね、ご自分で判断して日常生活を続けるのではなくて、医療機関を受診して、仕事、学校を休むとかですね、十分な休養期間をとっていただきたいというふうに思います。また、その際は、ご家族との接触もできるだけ避けるというふうに努めていただきたいと思います。
県民の皆さまには、ぜひ、感染拡大を防ぐために、引き続きのご協力をお願い申し上げたいと思います。
次に、Go To Eatキャンペーンについて、ご報告をさせていただきたいと思います。
今週の16日の月曜日に、菅総理がですね、「5人以上での飲食は、GO To Eatキャンペーンの対象外とすることについて、各都道府県知事に検討を要請する」ということを発表されました。
その要請を受けて、対応を検討させていただきましたが、本県においては、現在の感染状況等に鑑み、現時点では、人数制限を行わないということといたしました。ただし、今後、感染が急拡大するような場合には、改めて人数制限等について、群馬県の実態に合わせた形で検討を行ってまいりたいと考えています。
飲食時における飛沫感染を防ぐことの重要性は、これも多くの専門家によって指摘されているところです。県民の皆さまには、会食は少人数にしていただく、あるいは短時間にしていただくということとかですね、お箸とかコップを使い回さないこと、あるいは会話時にはマスクをつけていただくと、何度も申し上げますが、感染防止対策の徹底を改めてお願い申し上げたいと思います。
また、県内の事業者の皆さまにおいてもですね、今一度、十分な換気とか消毒、感染防止対策の徹底をお願いしたいと思います。加えて、「ストップコロナ!対策認定制度」を、現時点で3,000件を超えたと思いますが、これをしっかり県としても広げていきたいと思いますが、この制度への申請・登録を、ぜひともお願いしたいと思います。重ねて、県民の皆さま、事業者の皆さまのご協力をお願いを申し上げたいと思います。
これ一応、フリップとして掲げさせていただきたいと思います。
群馬県についてはですね、人数制限は現時点では行わないということです。感染防止対策の再徹底をですね、ぜひ、お願いしたいと思います。県民の方々に対しては、少人数、短時間、会食時のマスク、これをしっかり心がけていただくということと、お箸とかコップは使い回さない等の行動をお願いしたいと思います。
県内の事業者の皆さまに対しては、十分な換気・消毒を心がけていただく、それからですね、「ストップコロナ!対策認定制度」の申請・登録を、ぜひお願いをしたいというふうに思います。
続いてですね、G-アナライズ&PRチームによるご報告をさせていただきたいと思います。
G-アナライズ&PRチームはですね、この会見でも何度も取り上げさせていただいてますが、群馬県産の農畜産物について、健康などに関わる成分を分析し、その成果を販売促進等に反映させていくというプロジェクトチームです。
4回目となる今回はですね、「上州地鶏」についての調査結果を報告させていただきたいと思います。
「上州地鶏」は、県畜産試験場が作り出した、軍鶏の血統を引く純国産種の地鶏です。
地鶏と謳うためには、実は国の厳しい基準をクリアしなくてはなりません。その割合は、肉用として処理されるニワトリのうち、わずか0.7%ということで実は大変貴重です。品質面から見てもですね、肉用鶏の王様といっていい存在だと思います。
詳しくはこれからチームのメンバーの方から報告してもらいますが、今回の分析結果をもとに、「上州地鶏」のセールスポイントを端的に表現すると「地鶏の王様!肉汁あふれる 上州地鶏」というふうになります。
それでは、詳しい中身については、G-アナライズ&PRチームの大海(おおみ)さんの方から発表をお願いしたいと思います。
(G-アナライズ&PRチームメンバー)
それでは、詳細を説明させていただきます。
次のスライドお願いいたします。
「上州地鶏」は、昭和50年代に群馬県畜産試験場が開発に着手した本県唯一の地鶏でございます。
日本固有の在来種である軍鶏の血統を引き継ぐがゆえに、これまで、多くの課題に直面してきましたが、改良や技術開発を重ね、数々の困難を乗り越え今に至ります。
上州地鶏の特徴を3つに集約いたしますと
1.ブロイラーの約1.5倍という国内最大級の大きさ
2.特定JAS認証を取得した地鶏であるという希少性
3.ブロイラーとは一線を画す奥深い味わい
となります。
今回、3つ目の特徴について、G-アナライズ&PRチームの取り組みにより数値的根拠を取得しました。
次のスライドお願いいたします。それでは、そもそも地鶏とは何なのかということについて、説明をさせていただきます。
地鶏については、特定JAS日本農林水産規格により、生産方法に4つの基準が定められています。
1.「在来種」の血統が50%以上であり、出生証明ができること
2.飼育期間が孵化してから75日以上であること
3.孵化してから28日目以降は鶏が自由に動き回れる平飼であること
4.孵化してから28日目以降は1平米あたり10羽以下で飼育すること
です。
この三角形のイラストは、私たちが普段口にする肉用鶏について、分類ごとの生産量をピラミッドで表現したものです。
底辺の約54%がブロイラーと呼ばれる、短期間で出荷できるよう改良された鶏種で、そのほとんどは海外の鶏種です。その上の約45%が「銘柄鶏」と呼ばれるブロイラーと同じ鶏種ながら、飼料等にこだわって育てられた鶏です。そして、残りのわずか0.7%が、「その他肉用鶏」に分類される「地鶏」で、全国で約50種類の地鶏がおります。さらに、そのうち、認証機関により特定JASの認証を受けている地鶏は、全国でもわずか10種類のみで、「上州地鶏」は、そのうちの一つです。
「上州地鶏」は、その希少性からも、肉用鶏の王様と呼ぶにふさわしい存在であると言えます。
次のスライドお願いいたします。ここからは分析結果を説明させていただきます。
今回は、県産のブロイラーと大産地の他県の地鶏を対象鶏種としました。
鶏肉は部位によりまして、その特徴ですとか調理方法が異なりますので、今回は多く流通しているモモ肉とムネ肉を分析いたしました。
まず、モモ肉の分析結果を説明させていただきます。
はじめに、おいしさに関与する内容になります。
左のグラフは、モモ肉の赤身部分の脂肪含有量の分析結果です。
一般的に鶏肉の赤みには脂肪が入りにくいと言われております。しかし、今回の分析結果からは、上州地鶏のモモ肉の赤みには、鳥肉としては、大変多くの脂肪が入る、すなわち「サシ入り」であることがわかりました。これは、肉々しさが求められるモモ肉にとっては、大変有益な分析結果であると言えます。
右のグラフは、食感のポジショニングマップです。
縦軸は「ジューシーさ」の分析結果についてブロイラーの分析数値を1として指標化したものです。横軸は歯ごたえの分析結果を同じくブロイラーの数値を1として指標化したものです。3鶏種のポジションを点で表しました。「上州地鶏」は、3鶏種のうち最もジューシーで、地鶏らしい適度な歯ごたえがあるという結果になりました。
次のスライドお願いします。
先ほど、モモ肉の赤み部分にサシが多く入るという説明をいたしましたが、脂肪が多ければいいというものではなくて、食肉の脂肪は質が重要となってきます。特に脂肪酸組成と呼ばれる、様々な脂肪酸の構成比率、これが食感やおいしさ、健康への機能性を左右します。
今回、上州地鶏のモモ肉の赤身の脂肪酸は、オレイン酸が40%以上という結果が得られました。
オレイン酸は、オリーブオイルの主成分としても知られております。
甘味や良い香りを呈するなど、食味にプラスにも働きます。また、善玉コレステロール含量を低下させずに、悪玉コレステロールを低下させる効果などが報告されており、健康面でもよい働きをする脂肪酸であると言われています。
以上の結果から、「上州地鶏」のモモ肉の特徴は、地鶏らしいしっかりとした食感と、脂のりの良さ、ジューシーさが特徴であることから、「かぶりつけ、野性味あふれるジューシー地鶏」と表現させていただいております。
次のスライドお願いいたします。続いて、ムネ肉の分析結果を説明させていただきます。
左のグラフは食感のポジショニングマップです。モモ肉同様、地鶏らしい食べごたえのある食感とジューシーさが特徴であるという結果になりました。
右のグラフは、主要な栄養成分であるタンパク質と脂質のポジショニングマップです。縦軸は脂肪、横軸はタンパク質の含有量です。「上州地鶏」のポジションは高タンパク低脂質であると言えます。
脂肪については、ブロイラーより低い数値となっています。高タンパク、低脂質で、まさにアスリートや高齢者、ダイエット中の方々の強い味方といえる食材です。しかしながら、ヘルシーな反面、パサつきやすく、食べにくさから敬遠されがちな食材でもございます。
調理方法の工夫により、驚くほどおいしく、ジューシーに仕上げることができます。食材のおいしさと機能性を、最大限に皆さまの口に届けるという観点から、G-アナライズ&PRチームでは、調理方法の最適化も重要と考えております。
調理レシピにつきましては、お配りしているリポートの5ページ目に、高崎健康福祉大学さまにご考案いただいたメニューを掲載しておりますので、あわせてご覧いただきますようお願いいたします。
次のスライドお願いいたします。
さて、最後は今回最もご注目いただきたい分析結果になります。これは、ムネ肉中のアンセリンの含有量のグラフです。今回、「上州地鶏」が最も高い数値となりました。ブロイラーの1.8倍という数字です。
アンセリンは、活性酸素を撃退し、疲労感の軽減、老化予防などに役立つ機能性関与成分としても大変注目されている「イミダゾールジペプチド」の一種でございます。
1日200ミリグラム以上3週間以上の連続摂取により、「疲労感の軽減」効果が確認されており、今回の分析結果からも、「上州地鶏のムネ肉」での含有量は十分であると言えます。
また、この成分は食肉の「コク」にも関与すると言われておりまして、「上州地鶏」のとりすき、何とも言えない奥深いおいしさにも関与しているものと考えられます。
以上の結果から、「上州地鶏」のムネ肉の特徴は、「アンセリンチャージ!ヘルシー地鶏でリカバリー!」と表現させていただきます。
次のスライドお願いいたします。
以上の分析結果から、「上州地鶏」の特徴を「地鶏の王様!肉汁あふれる 上州地鶏」とさせていただきます。
次のスライドお願いいたします。
これまで紹介させていただいた上州地鶏は、まだ流通量が少なく、なかなか皆さまに食べていただく機会が少ないと思います。
そこで、畜産課では、「上州地鶏指定店制度」を立ち上げ、この度、認定第1号として、県内県外を含む、飲食店や小売店 計27店舗を認定いたしました。
定番の「とりすき」から、おしゃれなパスタやピザなど、多種多様な「上州地鶏」メニューをお楽しみいただけます。詳しくは、ホームページをご覧ください。
次のスライドお願いいたします。
今回の分析結果から、「上州地鶏」には、抗疲労効果が期待できる成分を豊富に含むことがわかりました。そこで本県の地域資源である温泉やアクティビティと組み合わせた健康志向ツアーを企画する方向で検討しています。今回の分析結果を、生産やプロモーションに活かし、本県唯一の県育成地鶏として、より多くの人を笑顔にできる存在になれるよう、一丸となって取り組んでまいりますので、今後とも群馬オンリーワンの「上州地鶏」をよろしくお願いいたします。
(知事)
(G-アナライズ&PRチームメンバーの)大海さんありがとうございました。
身内は褒めたらいけないんですけれど、このチームの人たち本当に優秀でですね、確か「やよいひめ」のパンフを作った時も、ある記者の方から、「よくできている」、「色合いも良い」と、褒めていただいたんですけれども、別に何か広告会社の力を借りるわけでもなく、県庁のメンバーの人たちが考えて、なかなかインパクトのある、しかも、すごく何て言うのでしょうか、上手なプレゼン、このパンフを実はですね、また作っていただいて、すいません身内を褒めたらいけないんですけれど、知事として結構感銘を受けました。この人たちの努力をしっかり形にすることは、私のやっぱり役目だと思うんですけれど、なかなかコロナ禍で知事のトップセールスがやりにくくなってるところがあるのですが、tsulunosもですね、実験段階のところもありますけれど、もっともっと発信力を高めて、G-アナライズ&PRチームの努力が報われるようにですね、頑張っていきたいというふうに思っています。
チームリーダーをはじめ部局横断のチームなんですけれども、本当にこの場を借りて感謝したいと思います。
今の報告にもあったのですが、「上州地鶏」には、疲労回復成分が豊富に含まれているということで、これらの成分を有効に摂取できる料理レシピの開発も今行っています。
先日オープンした県庁32回の「YAMATOYA COFFEE32」がありますが、ここのカフェでもですね、今ちょっとメニューを検討してもらっています。それから、今回、ご紹介した「上州地鶏」と本県最大の強みである、「温泉」を結びつけた群馬ならではの旅行ツアー、名付けて「免疫力回復ツアー」の実施プロジェクトを立ち上げる予定で、今中身についていろいろ議論しています。
さらに、その優れた成分を生かして、機能性表示食品への登録も目指していきたいと。群馬県は機能性表示食品が、たぶん一つもないんですよね。
(G-アナライズ&PRチームメンバー)
県育成品種ではまだです。
(知事)
ごめんなさい、県の育成品種で一つもないので、今回の「上州地鶏」を調べてみたらですね、かなり良い結果が出たので、これは、ぜひですね県として手を挙げていきたいと、厚労省(正しくは、消費者庁)にしっかり売り込んでいきたいというふうに思っています。
なお、G-アナライズ&PRチームでは、今、県内で多彩な品種が栽培されている「りんご」について分析を進めております。
こちらの調査結果もですね、どうぞご期待いただきたいと思います。
(G-アナライズ&PRチームメンバーの)大海さん、ありがとうございました。
これについて質問がありましたら、また後でお願いします。
それでは、あといくつかありますので、少し駆け足でいきたいと思います。
続いて、『音楽の力で世界を「つなぐ」群響演奏会』の報告です。
スライドをご覧ください。これが群響演奏会の内容をまとめたスライドです。
群馬交響楽団の創立75周年を記念した演奏会を実現させるために、8月20日から今月13日までクラウドファンディングによって寄附を募ってまいりました。
その結果、多くの個人、企業、団体の皆さま方から、多大なるご支援をいただきました。現時点での速報値ですが、目標額940万円の157%に相当する1,483万円のご寄附のお申し出をいただきました。
皆さんのご協力のおかげで、演奏会を開催することができます。知事として、心から感謝を申し上げたいと思います。
次のスライドをご覧ください。
これは、演奏会の開催内容についてのスライドです。
演奏会は、12月5日土曜日、19時から、高崎芸術劇場で開催する予定です。
演奏はですね、群馬交響楽団の他、ベトナム国立交響楽団も現地からリモートで演奏をお届けする予定です。
入場券の一般販売というものは行いませんが、群馬テレビで生放送するとともに、YouTubeチャンネルtsulunosでもライブ配信を行います。
音楽の力で人と人とを「つなぐ」、世界を「つなぐ」、そんな演奏会にしたいと考えておりますので、ぜひお楽しみをいただければと思います。
続いて、ベトナムについて、もう1点ご報告をいたします。
これ「湯けむりフォーラム」の特別企画です。
一昨日、ベトナム国のミン副首相兼外相とオンラインによる会談を行いました。
会談では、「withコロナの未来」をテーマに、未来を担う若者の育成や、本県における外国人の支援などについて、意見を交わしました。
ミン副首相兼外相とは、昨年11月にベトナムを訪問した際にも会談を行いました。今回、さらに一歩踏み込み、実は群馬県からも具体的な提案をさせていただきました。
ちょっとここで詳細を申し上げるのは控えたいと思いますが、会談の様子は、「湯けむりフォーラム」の公式ページに掲載をいたします。群馬県とベトナムの間の少し新たな枠組みを立ち上げることになると思いますので、ぜひご注目をいただきたいというふうに思います。
公開は12月の予定です。ぜひご覧をいただきたいと思います。
最後に、来週の「直滑降ストリーム」、今週はですね、いろいろ公務も重なってできなかったのですが、来週はしっかりとやりたいと思います。
告知スライドをご覧ください。来週の「直滑降ストリーム」の告知スライドです。
来週は高崎市出身・在住で作曲家・音楽プロデューサーとして活躍している多胡邦夫(たご くにお)さんをお招きしたいと思います。
多胡さんは、高崎の「TAGO STUDIO」のプロデュサーを務められるとともに、浜崎あゆみ、Every Little Thing、柴崎コウさん、こういった多くのアーティストに楽曲を提供されております。
2008年には、プロデュースする木山裕策(きやま ゆうさく)さんとともに、NHKの紅白歌合戦にも出場されたと。このとき、よくテレビのインタビューにも出ておられたので、覚えていらっしゃる方もいると思います。
多胡さんとは、ニューノーマル社会の音楽などに関して、意見交換をしたいと思います。
また、番組後半は「一太の知らない県庁職員の世界」、今回もすばらしい特技をもった県職員が登場予定ですので、ぜひご期待をいただければと思います。
放送は、26日木曜日午後7時50分から1時間程度、群馬県動画・放送スタジオtsulunosからライブ配信を行う予定です。ぜひご覧いただければと思います。
私からは、以上になります。何かご質問があれば、お受けしたいと思います。
(記者)
それではいくつか質問させていただきます。まず、新型コロナに関してですが、前回の会見で、「8つの都道府県への不要不急の移動自粛」という表現を、今回、「移動は特に慎重に判断し、行動についても慎重に」というふうに改められましたが、県民の皆さんにとってもらいたい行動について具体的にどう変わってくるのか、その違いを改めてお聞かせいただけますか。
(知事)
これまで求めていた要請と基本的には変わらないんですけれども、これを変えた理由は、さっきご説明しましたが、やはり第一波の頃は、よくこの「不要不急の(移動)自粛」というのを他の地域について使っていたんですけども、この時はまだ新型コロナウイルスに対する知識があまりなくて、なかなか正体がわからないという状況の中だったと思うんですけど、その後、時間も経って知見もいろいろと増えてきたという中で言うとですね、ちょっと実態とこの表現が合わないなと。
8月にガイドラインを改正した覚えがあるんですけども、(感染者が)人口10万人当たり10人以上の都道府県と関東圏では5人以上の県について、毎回この表現で発表していたんですけども、これはやっぱり、さっき申し上げたとおり誤解を呼びやすいと。
Go Toキャンペーン事業の趣旨については、例えば群馬県として、一貫して賛同していますから、これとの乖離については少し前回の会見でも何人かの記者の方から指摘されましたので、これは直させていただきました。特にさっき言ったようにGo Toキャンペーンの最中ですから、こうやって県の名前を挙げたのは、デリカシーが欠如していたかなと思って反省しています。今までも、先ほど申し上げたとおり、例えばGo Toトラベルキャンペーンについて、これは使わないでくださいと言っていないんですね。
ただ、例えばGo Toトラベルでそういう感染の多い地域に行かれるときはですね、十分慎重に判断していただくということを改めてお願いしたいというのと、移動された場合でも、その場所でのいろんな行動については、これも十分慎重に気をつけていただきたいと。このことを県民の皆さんに改めてお願いしたいと思っています。
(記者)
今回、新たに10都道府県が対象となっていますけれども、この都道府県によっても、その地域によって感染状況の違いというのがあると思うんですが、この辺りを今は一律に移動は慎重に判断というふうにされていますけれど、今後の状況によっては、都道府県ごとにこの要請というか、求める内容を変えることもお考えでしょうか。
(知事)
今のところ先ほど申し上げたとおり、やはり感染が拡大している都道府県、我々としては一応さっき言った人口10万人当たりの基準というものは設けたので、これに基づいていろんな要請を行っているということなんですけども、これからいろいろと状況が変わっていけば、もしかすると、その表現が変わってくることもあると思いますし、その中でたぶん、いろんな対応をしていくということは可能性としてあると思います。
現時点では、こういう表現でしっかり統一をさせていただきたいと思っています。
(記者)
この慎重な行動を求める、判断をした方がいいという対象の都道府県から群馬県に来県される方に向けての呼びかけですとか、それについてはどのようにお考えでしょうか。
(知事)
これも少し前の会見で何度か聞かれた覚えがあるんですけども、群馬県に来県する方々について、来ないでくれということは1度も言ってないんですね。向こうから来られる方、例えば観光なんかで来られる方については、十分に注意してほしいと。例えばですね、旅行する、群馬県に来県される前に体調を壊すとか、熱が出たとか、そういう時はやっぱりやめていただくとかですね、例えば来られたときも、十分な感染防止対策を徹底していただくとか、こういうことは以前からここで呼びかけているので、同じ形でお願いしたいなというふうに思っています。
(記者)
今日の配布資料の中で、寒冷な場面における感染防止策を追加という表現があったんですが、これについては具体的にどういうことになるのか。
(知事)
これはいいですか、危機管理監。
(危機管理監)
こちらについてはですね、国の方からこういった形でパターンとして示されたものですから、お示ししてですね、特にこれから寒くなるので、従来と比べてやっぱり換気の仕方とかですね、そういったことが少し変わったことで特徴的なところを挙げていて、それを徹底していただくと、非常に冬に向けて有効であるということで、今回、付け加えさせていただいて、県民の方に広めていきたいなと思っております。
(記者)
今後、県のホームページ等で発表されていくということですね。
(危機管理監)
はい。
(記者)
今日、知事のお話にありましたGo To Eat事業に関してなんですが、現時点で人数制限は行わないという考えを示されましたが、今後、急拡大をする場合に再検討ということですが、その場面というのは、例えば警戒度など、どういう状況を想定されていますか。
(知事)
それは総合的に判断することになると思います。今これとこれとこういう状況のときにやるというのは、なかなか言えないんで、ここはしっかり状況を見て臨機応変に判断していくことだと思います。
ただ、今の状況から考えてですね、もちろん一昨日、昨日ちょっと増えてきましたが、今の段階で群馬県として、Go To Eatへの参加の人数制限というものをするつもりありません。
国の方で5人以下みたいな基準を示しているんですけど、国の方は決してですね、これを都道府県に押し付けるようなことはしていないんです。こういうことも例えば一つの参考にして検討してくれと言っているわけなんで、群馬県としてはですね、産経部を中心に群馬県の実態というものを分析しています。
だって、都道府県によって、もしかすると外で食事するときも形態が違うかもしれないじゃないですか。群馬県で言うと、どんな形で会食というか食事をしている人が多いのかみたいなこともよく調べた上で、状況が例えば急変した場合にはですね、最も効果のある方法で、国が示したこの5人以下というのを参考にしながら、やはり群馬県として必要な対策を打っていくということだと思います。
(記者)
その状況によって総合的に判断をするということですね。
(知事)
はい。
(記者)
G-アナライズ&PRチームのことで1点お伺いしたいんですが、これまでも聞かせていただいて、今日も「上州地鶏」、非常によく伝わるデータだと思って、おいしそうだなと思ったんですけれど、今まで紹介した例えば「とうもろこし」とか「やよいひめ」とか、そういう過去の食材と今回の食材などを横断的に組み合わせて、例えばコース料理にするとか、何かそういう活用というお考えはあるのでしょうか。
(知事)
そういう可能性ももちろん十分に考えられると思うんですよね。例えば「YAMATOYA COFFEE32」で、まだ方針が確実に決まったわけじゃないすけど、いろいろ検討していただいてて、あそこは群馬県ならではの景色なんですね。夕方とかもこの間行ってみたんだけど、かなりいい感じなんです。山が見えて、ちょっと夕暮れで、夜は夜で綺麗だし。
もう一つはあそこでしか飲めないコーヒーを飲めるということなんですけども、やっぱりそこで群馬県の食材を出すのはすごくいいことなので、ここからいろんな研究をしていきたいと、コースについても。
大海さん何かありますか、加えること。どうぞ。うちのチームは料理研究家みたいな人たちがいるので、どうですか、今のところ。コース料理とかそういうこともね。
(G-アナライズ&PRチームメンバー)
そうですね。それから知事からもご説明いただいた旅行企画の方にも、「上州地鶏」をはじめとしたG-アナライズ&PRチームで科学的根拠のとれた食材を使って、皆さんの健康に役立っていけるようになればいいと考えております。
(記者)
県外への移動のところで、10都道府県について慎重に判断って、これはどういう意味なんでしょう。
(知事)
慎重に判断というのは、ですから、それぞれいろんな判断をしていただくということなんですけども、本当に今行く必要があるのかどうか、ここを慎重に見極めていただきたいということなんですよね。
例えば、Go Toトラベルを使って行くということについては、もちろん止めるようなことはしませんけども、その判断の中で、例えば今行く必要があるのかとか、本当に今行って大丈夫かとか、そういうことを個々の責任でしっかりと判断していただきたいということです。
(記者)
Go Toトラベルの人数等については。
(知事)
Go Toトラベルについても今の段階で何人以下にするみたいなことは考えていません。これもしかし、今後のいろんな展開によって、何か対応を講ずる必要があれば、またそこはですね、よく国の方針も参考にしながら、県としてしっかり方針を出していければと思います。
今の時点で何かGo Toトラベルキャンペーンについて制限することは考えていません。
(宇留賀副知事)
少し補足してよろしいですか。
(知事)
どうぞ。
(宇留賀副知事)
補足させていただくと、どこの場所に行くかということと、行ったときにどういう行動するかということが、我々がこの半年間で学んだ大きなことかなというふうに思っておりまして、例えば東京が今やはり感染の数としては一番多いんですけれども、東京のどこに行っても感染リスクがあるかというと、そういうことではなくて、やはり東京の中でも感染が起こりやすい場所とか起こりやすい状況があると思うので、それはもしかすると、県内でも同様のリスクがあることかもしれませんので、一概にどこかの県に、他県に移動するから感染しやすいってことじゃなくて、どこの県のどういう場所に行くと危ないか、そこについては、本当に今の時点で行く必要があるのかというのは慎重に判断してほしいというのが先ほど知事からお話があったところです。
また行った際にも、例えば感染が発生しているような地域の、感染が発生している場所で、マスクを外して多人数でワイワイすれば、それは感染しやすくなる、リスクが一番高いので、そこの場所でもちゃんとマスクをつけるとか手洗い、うがいをしっかりするとか、体調が悪い場合は行動を控える。そういう勇気ある行動をしっかりしていくというようなことで、どこに行くか、どういう行動をするか、こういったところをはっと立ちどまる。そのために「慎重に判断を」という表現でまとめさせていただいております。
(記者)
この3連休ですね、県内の有名な温泉地なんかは、ほとんど満室状態というふうに聞いているんですけれども、かなり観光客を中心に人手が予想されるんですが、東京都からいらっしゃる方もたくさんいらっしゃると思いますが、そこへの警戒心とかはありますか。
(知事)
そうですね。さっき宇留賀副知事とちょっと話してたら、7月ぐらいに愛郷キャンペーンやっていた時はかなり県内の旅行者の方が多かったんですけども、これはやっぱり首都圏の方々が戻りつつあるということで、そこはリスクがあるんだと思うんですが、Go Toトラベルキャンペーンについて言うとですね、もうこれは記者さんもご存知かもしれませんけども、これだけ人が来ているにもかかわらず、温泉地ではほとんど出ていないですよね。
それはもう現時点で、地域もそうだし観光地もそうだし、旅館・ホテルの皆さんがある意味、必死の努力をされているということなんだと思うんですね。
これはある意味で言うと、しっかりとした感染対策をとれば、リスクを低減できるということだと思うので、これは引き続き、もう十二分に観光地もそれから旅館・ホテル関係者もわかっていると思うんですけども、改めてやはり感染防止対策をしっかりやっていただくということだと思います。
先ほど申し上げたとおり、群馬県に来てくれる方々に対して、来るなみたいなことを言うつもりはありません。
(記者)
沖縄とか北海道の地方で感染が広がっていることと、Go Toトラベルの関係を指摘する人もいるんですが、そういう因果関係については知事はどういうふうに考えていますか。
(知事)
それはたぶん何かいろんな要因があるのかもしれませんが、少なくとも群馬県に関して言うとですね、Go Toトラベルキャンペーンが感染拡大に結びついたという事例はほとんどありません。
先ほど申し上げたとおり、ちょっと温泉地で一部出ましたけど、これも早く対応して一気に抑えて風評被害も広がらなかったと。その後、出ていないですよね。データもちょっと見てみたんですけど、7月の回復ペースというのは全国でトップだったんですよね、観光客だけでいくと回復度が。それから8月9月もですね、観光部局と少しいろいろと連絡を取り合って、温泉地に聞き取りをやっているんですけども、やっぱり(人手が)増えてますよね。だんだん戻ってきてますよね、9月10月って。前年の水準と同じところまでいったところもありますから。それでも出ていないですよね。
それからあと政府与党関係者によるとですね、この情報も出ているのかわかりませんが、7~9月と3カ月間、Go Toトラベルキャンペーンをやってきて、利用した方々が3,500万人いると。3,500万人の方々が利用して、感染者はですね、ちょっと最新のデータは少し伸びているかもしれませんが200人以下ですよね。
ですから、このデータを見る限り、このGo Toキャンペーンが何かきっかけになって、この感染流行が起きたという証拠はないと思います。
(記者)
コロナの外国人の方への偏見とか差別のことについて伺いたいんですけども、知事はこの場でもたびたび訴えられてきたと思います。私が取材した中だと、例えば前橋市内の専門学校の学生の入店をですね、特定の学校に対して断る動きだったりとか、感染してしまった方がそのアルバイト先を辞めなければいけなくなっちゃったというような事例があるというふうに聞いているんですけれども、そういった街の反応というか、感染者への対応、そういう周りの人に対してどういうふうに現状を見ていますか。
(知事)
それはもう毎回申し上げているとおり、感染した方々もやっぱり被害者なんで、そこはですね、何度も何度もこの会見でも呼びかけてきましたけども、十二分に県民の皆さんにも理解していただきたいと思いますし、感染者の方々に対する誹謗中傷、偏見差別みたいなものがないようにですね、それはぜひですね、そういうことは厳に控えていただきたいと思いますし、特に外国籍の県民の方々に対する今のそういうような流れが起きやすい状況でもあるということなんで、これはもう事あるごとに、知事として県民の皆さんに理解を求めていくということしかないと思います。
(記者)
今後のシミュレーションに関連して質問いたします。今月17日から、アメリカのGoogle社がAIを使って、新型コロナウイルスの感染予測状況をホームページ上に発表しています。
それによりますと、群馬でも今後4週間で272人の感染者が出ると。平均すると1日10人ペースで感染者がどんどん出ていくというふうに予測を出しています。死者に関しても4人の方が亡くなるという話が出ております。まず、こうした予測について知事はどういうふうにご覧になられておりますか。
(知事)
宇留賀副知事からどうぞ。
(宇留賀副知事)
Googleがそういったシミュレーションを出しているのは承知しておりまして、特に北海道ですとか、東京ですとか、今、感染の歯止めが効かなくなるかもしれないというふうにそれぞれの知事がおっしゃっている地域で非常に数字が大きくなっていると承知しております。
群馬の今おっしゃられた300人前後という数字は、ここ数週間ぐらいのデータを基にしているので、我々としては、ここ10、20人と出ておりますけど、ここのデータを見るともっと数が大きくなると思うんですよね。
今週ですね、危機管理の専門家のチームにも入っていただいて、群馬県としてもちゃんとシミュレーションやっていこうというところは、Googleが提供していたような直近の数字に基づいた単純なシミュレーションというものではなくて、これからもっと広がった場合に、例えば県内の医療体制というところがちゃんとカバーできるのか、我々としては、そういう医療の体制を今よりも病床を増やしてくというようなことをしなきゃいけないのかとか、宿泊療養施設も1,300確保していますけれども、これをもっと4,000、5,000という数字までやんなきゃいけないのか、またそのPCR検査という第1でスクリーニングするところも専門家の先生方から、「1時間ぐらいですぐ出るようなPCR体制というところも拡充が必要かもしれないね」というご意見も出たので、そういうPCR体制も今県内でだいぶ多くなってきましたけれども即時性があるものとか、ボリュームとしても必要か、そういったところをいろんなパターンに応じてちゃんと検討していくと。
単にGoogleに出していただいた数値のシミュレーションは当然参考になりますけど、我々もこういったところは群大の先生に協力していただいてて、感染状況のシュミレーションをこれまでもやってきているので、そういったところも生かしながら、より深刻な状況とか、そういったところをいくつかのパターンに分けてシミュレーションして、そんなことを考えていこうと思います。(Google社のシュミレーションも)一つの参考にはなりますが、より責任を持ってやっていきたいと思っております。
(知事)
宇留賀副知事の方からかなり詳細にわかりやすく説明していただいたんですけど、この間、感染症危機管理チームの専門家の方々ともお話したときに、PCR検査を増やしていかなきゃいけないということなんですけども、今のペースだったらば、しばらくの間やっぱり1桁にずっと抑えてきたので、何とか回るんですけど、これがまさに今増えちゃったんですが、宇留賀副知事が言ったように、これから20、30人と増えてくとですね、たぶん人数も足りなくなるし、そうなると、どこをどう補強しなきゃいけないのか、何が足りなくなるのかというのは、やっぱり具体的なシナリオを考えてシミュレーションしてかなきゃいけないということで、今、中身については宇留賀副知事に説明していただいたとおりなんですけども、これはしっかりと我々として対応していきたいと思います。
(記者)
シミュレーションについて、今後、感染がさらにどんどん拡大していく可能性も十分あると思うんですが、いつ頃までにこのシミュレーションを作って公表したいというふうにお考えでしょうか。
(知事)
(作成の)作業をしている武藤健康福祉部長の方から。
(健康福祉部長)
健康福祉部長でございます。シミュレーションの方、今、着手したところでございまして、なるべく早くですね、やっていきたいと思っております。今、現時点でいつまでに作りますということは、ちょっと申し上げられない状況でございます。すみやかにやりたいと思っております。
(記者)
もちろん一般の県民の方でも見れるようなものにするということでしょうか。
(健康福祉部長)
そうなると思うんですけども、できあがったものを知事や副知事ともよく検討させていただく中で決めていきたいと思っております。
(記者)
昨日、小池都知事が会食のルールについて詳しく言ってましたけれども、群馬県の場合、会食が問題なのか、家庭内感染が問題なのかその辺の内訳はまだ出てませんけれども、今、スライドにも会食のルールについて少しだけ出ていますが、これについて知事として言わなければならないということがあったらお聞きしたいと思います。
(知事)
そうですね。飛沫感染が広がりやすいパターンというのはすでに発表されていますし、いくつかのパターンがもうあって、特に大人数の会食を長く続けるとか、大声でしゃべるとか、先ほどもちょっと言いましたけども、お箸とかお皿を使い回さないとか、こういういろんな専門家から指摘されいてることについては、しっかり群馬県としても伝えていくということだと思います。
今、群馬県の実態を調査をしていますので、それもよく調べた上でですね、必要があれば様々な呼びかけをさらにやっていきたいと思います。
(記者)
感染拡大地域でですね、飲食店の時短営業をするところも出ておりますけれども、この点について知事のお考えをお聞きしたいと思います。
(知事)
何度もこの会見で申し上げたとおり、これから本当に感染が広がる、例えば急拡大してかなり厳しい状況になるみたいなことがあったときは、これはもう知事として、県民の命と健康を守らなければいけないということで、迅速に行動するということは、これはもう当然、どの都道府県知事もそうだと思いますが、ちゃんと覚悟してるんですね。
ただ、状況を少し冷静に見極めていかないといけないと。もちろん県民の方々の命と健康を守らなくてはいけないんですけど、暮らしも守らなければいけない。経済も回していかないと生きていけないので。そこのバランスというものは非常に難しいと思いますので、状況を見ながらその都度しっかり判断していくということだと思います。
(記者)
今県内の状況を見ると、時短営業に踏み切らざるをえないような状況ではないというふうな認識でいらっしゃいますか。
(知事)
何度も言っているように、できるだけ知事として、休業要請とか、時短の要請とか、外出自粛の要請というのは出したくないんです。もう本当に、どの都道府県知事も同じだと思うんですけども。やっぱり地域経済、傷むんですよね。しかも、地域の今の経済も相当ダメージありますから。これはできるだけ避けた形で何とか押さえ込んでいきたいと。経済活動と両立させていきたいというのは、毎回、県民の皆さんにお願いをしてるところなので、改めて県民の皆さんにもよくお願いをして、そういうことを抜きに何とか抑えていけるように、一丸となってやっていくしかないと思います。
現時点で、営業自粛の要請をするということは考えてません。
(記者)
もし把握してたらで結構なんですが、菅総理の昨日の発言でですね、感染拡大地域の高齢者施設・福祉施設で、症状の有無に関係なく集中検査を実施してもよい、するべきだというご発言があったんですけども、把握していたら、この件について、お考えをお聞かせください。
(知事)
それは、総理のご発言、お考えということでしっかり受けとめたいと思うんですけども、これは記者さんもご存知のとおり、群馬県では独自の試みとして、医師会とか施設にも協力してもらったんですけど、群馬県のすべての高齢者施設・障害者施設を網羅する、入居者の発熱状況共有システムというのを稼働させていまして、ある意味リアルタイムでモニタリングしてるんですよね。このシステムが稼動してから、大きなクラスターというのは発生してないということはちょっと申し上げておきたいと思います。
武藤(健康福祉)部長、何か加えることがあれば。
(健康福祉部長)
先ほどの発熱システムもそうですし、C-MATの方も動き始めていますので、気配みたいなものが出てくれば、すみやかに動けるような形になっておりますので、無制限というか、無条件に検査するというのがどうなのかなと思ってはおりますけれども、施設の方では、かなり心配されてる方もあるかと思いますので、そういったところをよく、施設の方々とも話をさせていただきながら、我々とすると未然に抑えていきたいという気持ちでありますので、その辺もよくいろいろ検討してきたいと思っております。
(記者)
今、前橋の福祉事業者の方が、確か渋川の施設だったと思うんですけれども、C-MATの派遣ということでしたけども、状況が悪化してるとかあるんでしょうか。
(健康福祉部長)
現在のところは、かなり検体を取らせていただいて、(結果)すべて陰性でございましたし、今のところは動きはないと理解しております。
(記者)
河野大臣のご発言だったと思うんですけれども、霞が関のキャリア官僚について、20代で辞める方が非常に多いということを非常に憂慮していると仰ってまして、おそらく厚労省のことを念頭に置いてるんだと思うんですが、ブラック職場をなくしていきたいというご発言も就任当初ありましたけれども、この点について、官僚あるいは公務員の働き方改革について山本知事のご見解をお聞きしたいと思います。
(知事)
これは30年来の盟友、親友である河野大臣に期待したいというふうに思います。言うのは簡単で、やるのはなかなか大変だと思うんですよね。
昨日朝から東京に行ってですね、スバルの社長に会ったり、党幹部にお目にかかったり、大臣に続けてお目にかかったりしたんですけども、霞が関の忙しい様子というのは伝わってきました。これはやっぱり、公務員制度、特に働き方改革、宇留賀(副知事)さんの方から意見があれば、後でもらえればと思うんですけど、これはやっぱり国会改革をしないといけないと思うんですよね。こういうことも含めて、本当に公務員の方々の働く環境というのは考えるべきだし、河野太郎大臣がやるということですから、これはぜひ進めて欲しいなと個人的には思っています。
(宇留賀副知事)
自分も半分片足を突っ込んでいるので、言いにくいところはあるんですけれども、今、知事からお話ありましたけど、霞が関で働いていた時に 一番徒労感があるのが国会ですね。与党の方々は、2日前通告みたいな形でだいぶ改善していただいているんですけれども、野党の、特に臣経験者のような有名な方でも、答弁がある当日の深夜、通常2日前通告なんですけど、当日の深夜まで残されて、そこで「社会保障について」という一行だけだったりして、そこから僕ら官僚の方は、どういう質問が出てくるか分からないので、ありとあらゆるシミュレーションをしてというようなことも結構あったりしまして、そういうのがあるとやはり徒労感があります。
国をよくしたい、地域をよくしたいという熱い心を、特に20代の官僚は燃えているところが、そういう実態を見ると、違う形で国に尽くそうというふうに考え方が変わってきてしまう方がいます。やはり、いい公務員がいることがいい行政を作っていきますし、また、それがいい経済を作るところにも繋がっていくと思うので、楽な仕事環境を作ろうというわけじゃなくて、普通の仕事環境を作ろうというところは切実な声としてあると思います。
一方行政として言うと、DXというのが今ありますけれども、仕事のやり方というところの改革は少し、ビジネスサイドの人達と比べて遅いというところもあるかなと思いまして、そういったところは今、自分は群馬の方に来させていただいてますけれども、一緒に県の職員の方といろいろと改善していかなければいけないなと思っております。
(知事)
一つ加えておとくと、先ほど武藤部長の方から説明していただきましたが、群馬県としては、特に高齢者施設等々については独自の発熱状況共有システムもやっていますし、C-MATも今稼働していますが、これはこれとして、菅総理の発言は一つの考え方だと思いますので、これについて政府がどんな対応を取るのかということは、我々としてしっかり注目をしていきたいというふうに思います。
(記者)
Go To Eatの関係で、先ほど産経部の方で分析、飲食の形態についてということだと思うんですけど、これについて、これはどういう調査で、どういうことを調べているのか教えください。
(産業経済部長)
調査といいますか、分析をしたいと思ってます。いろいろな商工団体ですとか、あとは市町村、関係者を通じて、どんなお店の利用実態があるかということを把握したいと思っています。サンプル的なものになると思いますけれども、場合によれば個別の事業者さんからも直接お話を聞くということも含めて対応したいと思っています。
お店もいろいろな事業形態がございますので、それぞれ、やはり持ってる部分というのが、規模ですとか、業種、それから利用の実態も時間も違うと思いますので、少しサンプリングしながら調査、ヒアリングを通じて調査ということで考えて、今実施しておるところでございます。
(記者)
いつからいつまでとかというのは。
(産業経済部長)
期間は特に設けておりません。
(記者)
もう1点、所感みたいなところでお聞きしたいんですけれども、今県内の感染者数が994人になっていて、もしかしたら1,000人に達するかもしれないという状況だと思うんですけども、この数字について一言いただければと思います。
(知事)
新規感染者の数はですね、それはもう1人でも減らせたら一番いいと思うんですね。そういう中で、我々もある程度試行錯誤しながらやってきました。これは誰も経験したことのない未曾有の状況の中なんで、1人でも減らしたほうがいいと思うんですけども、この数だけに一喜一憂して過剰反応するようなことはしないと。これも冷静に対応していくということが大事だと思うのと、それから、過去どれだけ感染者がいたかというよりも、どのぐらい重症者の数を抑えられるかということも大事ですし、ここのところは、一昨日、昨日で増えてますけども、10万人当たりの感染者数だと群馬県は20位以下になっていますので、こういうところをしっかり見ていくということが大事かなというふうに思ってます。
他によろしいでしょうか。
それでは、最後に県民の皆さまに、知事からお願いを申し上げたいと思います。
先週の記者会見でも申し上げましたが、県民の皆さんのご理解とご協力のおかげで群馬県、ここのところ感染者数を1桁台に抑えることができていました。これは本当に県民の皆さんのおかげだと思います。
しかしながら、群馬県がどうしても影響を受けてしまう東京でですね、過去最高の新規感染者数を記録したと。しかも群馬県が県境を接する県、これまではかなり感染が抑えられてたところでも、次々とクラスターが発生していることを考えると、群馬県にも、第3波と呼んでいいか分かりませんけども、新しい波が来ることは覚悟しなければいけないということを皆さんに申し上げてまいりました。
実際一昨日、10人、昨日20人ということで増加傾向にあります。これを抑えていくためには、新しい生活様式を徹底していくしかないと思います。正しい行動をすれば抑えられる、リスクを低減できるということも分かっておりますので、毎回毎回ですが、県民の皆さまには、新しい生活様式、マスクの着用、手指のこまめな消毒、それから換気、それから人との距離、さらに行動パターンですね。長い間大人数で会食をするとか、食事の時にマスクをはずして大声でしゃべる、こういうことを、ぜひ気をつけていただければというふうに思います。
もうすでに、経済的な活動を制限するというところに踏み込まざるをえない都道府県もありますが、群馬県は、何度も言いますが、できる限り休業要請とか、営業短縮要請とか、あるいは外出要請というものは避けたいと。やはり経済が傷つきますので、これはぜひ避けたいと思っています。そのためには、やはり県民の皆さまのご協力が必要ですので、改めて、皆さんのご協力をお願いをしたいと思います。
それからですね皆さん、ちょっと体調悪いとか、熱があるとか、怠さを感じるみたいな、例えば新型コロナに見られるような特徴的な症状があった時はですね、やはりこれは休んでいただくということをお願いをしたいと思います。実は県庁の中でも以前は、熱があるとか、体の調子が悪いというと、周りも休んだ方がいいと勧めていたんですけど、だんだんちょっとそこは慣れてきたようなところがあるので、県庁職員にも、やはり体調悪いときは休んでもらうということを、これからよく知事としてもお願いをしたいと思います。
県民の皆さまにも、もう一度申し上げますが、体調が悪い、熱がある、こういう時はもう休んでいただくと、こういうことを改めてお願いをし、今日の記者会見を終わりたいと思います。
県有施設の件、特に県民会館の件については改めて来週、しっかりと時間を取ってですね、県の考え方を、記者の皆さんにも、県民の皆さんにも直接ご説明させていただきたいと思います。
今日はこれで終わりたいと思います。ありがとうございました。
(以上で終了)
文章中の()内については、秘書課において加筆したものです。