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令和2年10月1日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
1.はじめに
2.豚熱(CSF)の対応状況について
3.9月補正予算の追加について
4.新型コロナウイルス感染状況について
5.湯けむりフォーラムの開催について
6.故中曽根康弘氏の群馬県民・高崎市民合同葬について
7.愛郷ぐんまプロジェクト「泊まって!応援キャペーン」の実績について
8.敷島公園水泳場の整備方針について
9.tsulunosのポータルサイト開設について
10.「Go To Eat」の採択について
11.「直滑降ストリーム」の告知について
それでは、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
まず、スライドをご覧ください。本日の主な項目です。
本日は、まず、高崎市内の養豚農家で発生した豚熱・CSFの対応状況について、ご報告をさせていただきます。また、新型コロナに関する緊急対策、緊急対応として、高齢者のインフルエンザ予防接種を無償化するための追加の予算案を編成しましたので、発表させていただきたいと思います。
それでは、まず、豚熱・CSFの対応状況について、ご報告をさせていただきます。
先般、発生した豚熱、この発生農場の防疫措置の進捗状況をこのスライドにまとめてあります。
防疫措置は9月26日から開始いたしました。殺処分については、本日13時現在で4,863頭ということになっています。現在、殺処分と併行して埋却作業も行っております。殺処分終了後は、農場および施設の消毒も行ってまいります。
殺処分が予定よりも遅れていることについて、ご説明させてください。今回の殺処分は、発症が確認された体の小さい子豚から順番に行っており、当初は作業が順調に進んでおりました。しかしながら、肥育豚、養殖豚となるごとに体が大きくなり、作業に想定以上の時間がかかったこと。また、その後に生まれた豚もいたことから、当初の想定よりも個体数が多くなったこと。加えて、足場が悪いこともあり、作業従事者の方々の安全を考慮しながら作業を進めていることなどから、想定以上の時間を要しているという状況になっています。
本日中には、殺処分が完了する見込みですが、作業が連日におよんでおりまして、従事されている方々の疲労が相当蓄積しております。事故のないように、しかしながら、一刻も早く終了していただくよう、今、対応をいただいているところです。
なお、現在までの作業従事者は累計で1,609人ということになっています。国、高崎市、JA、建設業および運輸業等の関係団体、獣医師、他県からの応援職員、また自衛隊の方々、動員をお願いした県職員の皆さん、多くの方々にご尽力をいただいており、知事として改めて深く感謝を申し上げたいと思います。
また、今般の防疫措置に要する費用は総額で2億3,300万円ということになります。内容としては、防疫措置に必要な防護服の購入費、消石灰等の資材費、また、発生農場付近を通行する畜産関係車両に対する消毒ポイントの継続設置の費用などが含まれます。現在、緊急対応として既に防疫措置に着手しているため、すべて予備費での対応ということにさせていただきました。防疫措置の早期完了を目指し、引き続き、全力で取り組んでまいりたいと思います。
発生要因については、先月の27日から、国と県の獣医師で構成される疫学調査チームに調査を実施していただいてるところです。当該農場の飼養衛生管理の状況を含めて、感染経路の調査を行っていただいてるものと認識しています。発生したからには、やはりそこには理由があると思います。ここをしっかりと突き止めたいと思います。国の調査結果を踏まえ、県として何ができるかをしっかりと検討し、今後の対策につなげてまいりたいと思います。
また、本日11時にはJA群馬の方から、家畜伝染病対策に関する要望もいただいています。養豚関係者の方々からも、例えば、「子豚のワクチン接種について頻度を上げて欲しい」といったご意見も頂戴しております。これらについても、調査結果の内容を精査した上で早急に検討させていただきたいと思っています。
一方で、今回の事例を受けて、農場内の異常をよりリアルタイムで確認するため、県独自でシステムを構築いたしましたので、発表させていただきたいと思います。
スライドをご覧ください。豚の飼養状況報告システムをまとめたスライドです。このシステムでは、インターネットを利用して、各農場から豚の異常や死亡頭数の状況を速やかに報告していただきます。その状況を県が日々モニタリングし、豚熱の早期発見・早期対応につなげるというものです。
まず、ウイルス拡散防止対策として、今回豚熱・CSF感染が判明した農場から半径10キロメートル圏内の18の農場を対象に、緊急的に先行して実施させていただきます。本日から運用を開始し、最終的には全農場に拡大していく予定です。
これまでは、問題があった際にFaxでの報告をお願いをしていたものですが、今回のシステムによってFaxはやめて、スマホからも簡単に、また即時に情報共有をしてもらうことが可能になります。養豚農家の皆さまにとって、ご負担を減らすものになりますので、ぜひご協力を呼びかけたいとお願いしたいと思っています。
なお、このシステムは、皆さんもうお気づきだと思いますが、新型コロナウイルス対策の一つとして稼働中の、高齢者施設等での発熱状況報告システムを応用させていただきました。岡田CDOの指導のもとで、職員自らが構築したシステムです。自前のシステムだということで、今回も迅速に始めることができました。この点でも、職員の活躍には、知事として敬意を表したいと思っています。
最後に、県民の皆さまに改めて申し上げたいと思います。
豚熱・CSFは豚とイノシシの病気であって、人に感染することはありません。さらに、感染した豚、患畜の肉が市場に出回るということもありません。もっと言うならば、仮にCSF・豚熱に感染した豚の肉や内臓を食べても、人体に影響はありません。そのことをまず、ご理解をいただきたいと思います。今日もお昼のテイクアウトは、豚の生姜焼き丼を食べました。「群馬の豚肉は、安全でおいしい」ということを、自ら今実践をさせていただいてます。
本県にとって養豚業は、何度も申し上げますが、農業産出額の2割近くを占める大変重要な産業だと認識しています。風評被害を防止し、本県の養豚業をしっかりと守っていくためにも、本県の豚肉の安全性について、先ほども申し上げましたが、知事として正確な情報発信を今後も積極的に行ってまいりたいと思います。あわせて、養豚農家の皆さまの不安の解消にも、引き続き全力で取り組んでまいります。
次に、新型コロナに関して緊急対応ということで、昨日、9月補正の追加予算案を県議会に提出をさせていただきました。この件について、報告をしたいと思います。スライドをご覧ください。これが9月補正の追加予算案による緊急対応をまとめたスライドです。
今後起こり得る、新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの同時流行を見据えて、高齢者の方のインフルエンザ予防接種費用を無償化するための予算です。予防接種率を高めることによって、インフルエンザによる発熱や重症者を減らし、医療現場の負担軽減を図るためのものです。対象となるのは、「65歳の以上の方」、並びに、「60歳から64歳で、重い持病をお持ちの方」のうち、市町村が定期接種を認めた方ということになります。
今回、対象を高齢者の方に絞った理由が二つあります。
一つ目は、群馬県内では、インフルエンザによる入院患者数が、65歳以上の方が約55%になっている、つまり半数を超えているということがあります。二つ目は、新型コロナウイルス感染症が重症化するリスクが、高齢者や基礎疾患を有する患者さんほど高いということです。
高齢者のインフルエンザ予防接種費用については、各市町村において、これまでも一部公費負担が行われています。助成後の自己負担額は1,000円から1,500円程度となっておりますが、今回の緊急対応でこの自己負担をなくすことによって、高齢者の方の接種率を向上させたいと考えています。
予算としては、およそ50万人分を見込んでいます。約7億8,600万円を計上しています。本日この後、県議会でご審議をいただくことになっております。もしご議決いただければ、本日からさっそく適用させていただくということになります。
今年のインフルエンザ予防接種は、ご自身の重症化を予防するだけでなく、新型コロナに対応する医療機関の負担軽減にもつながる大切な予防接種になります。医療機関に少しでも余力を残し、この秋、この冬乗り切っていくためにも、積極的な予防接種にご協力をお願いいたします。改めて、県民の皆さまに知事の方から、この点をお願いしたいと思います。
続けて、新型コロナに関して、直近の感染状況をご報告させていただきます。今週の感染状況、一言でいうとかなり落ち着きを見せているといえると思います。スライドをご覧ください。
警戒度移行の判断基準ということで、毎回ご説明しているものですが、客観的な数値・感染状況についてのスライドです。
赤枠で囲んだ部分をご覧ください。各項目の最新の数字です。
(1)の新規感染者は2.4人ということになりました。先週の12.3人から大きく減少をしています。これは9月初めから中旬に、感染された方の濃厚接触者の検査が一段落したということになります。
(2)の感染経路不明の感染者は41.2%ということで、先週の23.3%からは上昇いたしましたが、基準である50%の範囲内に収まっています。
(3)の検査の陽性率は1.2%ということになりまして、先週の6.0%から大きく減少をしていることがわかります。
次のスライドをご覧ください。これも毎回ご報告しておりますが、客観的な数値のうちの医療提供体制をまとめたスライドです。こちらも、赤枠で囲んだ部分をご覧いただきたいと思います。上の2段にありますように、現在、人工呼吸器を使用している方が2名、そのうちECMOを使用してる方が1名いらっしゃいます。他方で、中段の病床の稼働率は12.1%ということになりました。先週の35.4%から大きく減少をしています。
あわせて、一番下の宿泊療養者数をご覧ください。こちらも、先週の9名から1名に減少いたしました。多くの方の療養期間が終了し、病床稼働率・宿泊療養者数ともに低下してることがわかります。
以上が客観的な数値の最新状況ということになります。
先週の記者会見では、「警戒度を3に引き上げるぎりぎり手前の状況」だとお伝えをいたしましたが、濃厚接触者の検査が一段落し、今週に入ってから、新規感染者についてはかなり落ち着きを見せてきたと言うことができると思います。
しかしながら、先週の会見でも、申し上げましたけれども、先週の4連休に、県内でも観光地をはじめ、活発な人の動きが報告されています。このことがどう影響するのか、これが見えてくるのはこれからだと思います。また、多くの専門家が、空気が乾燥し、人体も低温となる秋・冬の感染力拡大に警鐘を鳴らしています。私も、これまで何度も強調してまいりましたが、必ずまたどこかで、大きな感染の波がやってくるということを想定しています。
今後も、警戒の意識を高いレベルで保ちつつ、引き続き状況を注視してまいりたいと考えています。
続けて、新型コロナの感染拡大を受けて延期等となっていた事業2件の開催が決定いたしましたので、改めて発表させていただきたいと思います。
スライドをご覧ください。「湯けむりフォーラム」開催についてのスライドです。多種多様なゲストをお招きし、幅広い分野における「Withコロナの未来」について考えていきたいと思います。
新型コロナ拡大によって、数カ月先の未来も予想することが難しい状況です。こうした中、今回のフォーラムが、少しでも、現状打開する新しい学び、気づき、そういうものに結びついいいたらいいなと、こんなふうに考えています。
当初、人を集めたイベント形式でのフォーラム開催を計画しておりましたが、新型コロナの感染予防対策のため、今回は全編オンラインでの開催・配信ということにさせていただきます。
期間は、11月から12月で、県庁32階の動画・放送スタジオであるtsulunosを起点に、10本以上の企画を順次配信してまいります。
このフォーラムでは、有識者をお招きした最先端のトークセッションやエンターテイメント中継など、様々なコンテンツをオンラインで発信してまいります。新しいアイディアやイノベーションのきっかけを、ぜひこの空間から提供したいと思っています。
フリップをご覧ください。このフリップがですね。フォーラムの公式なロゴになります。キャッチコピーは「あたらしい、熱源。」です。このフォーラムが、人と人とのつながりやアイディア、イノベーションが生まれる熱量の高い「場」となるように育てていきたいと、こんなふうに考えております。
次のスライドをご覧ください。フォーラムに登壇予定のゲストについてのスライドです。登壇ゲストの方々をここに書かせていただきました。
慶応義塾大学教授、ヤフー株式会社のCSOで、群馬県の新・総合計画策定に向けた外部有識者ヒアリングにもお越しをいただいた、安宅和人(あたか かずと)さん。スタートアップのCEO、メディアアーティストなど幅広く活躍をされている、落合陽一(おちあい よういち)さん。株式会社ジンズホールディングス代表取締役CEOで、前橋市をはじめ群馬県の地域活性化のために精力的に活動されている、田中仁(たなか ひとし)さん。株式会社ドワンゴ代表取締役社長であり、N高を運営している角川ドワンゴ学園の理事でもある夏野剛(なつの たけし)さん。他にも多数のゲストの登壇を予定しています。
詳細は、公式ホームページ等を通じて順次公表していきますので、ぜひ皆さまには、公式SNSのフォローをお願いしたいと思います。
先般、いろいろと打ち合わせして今このフォーラムの内容の報告を受けましたが、非常に素晴らしいゲストの方々に今回集まっていただけるなというふうに思います。
これ、最初の「湯けむりフォーラム」なんですが、最初のスタートとしては非常にいいスタートが切れるんではないかと。これを契機にですね、来年、再来年と、このフォーラムをさらに進化させ、育てていきたいと感じていることも申し添えておきます。
次に、もう1点、元内閣総理大臣故中曽根康弘氏の「群馬県民・高崎市民合同葬」について、報告いたします。
本合同葬は、当初4月15日に、高崎アリーナにおいて実施を予定していましたが、新型コロナの感染拡大を受け、当分の間、実施を延期することにしておりました。
このたび、ご遺族のご意向を確認し、11月12日にGメッセ群馬において合同葬を執り行うことといたしましたので、その旨、ご報告いたします。
実施に当っては、新型コロナウイルス感染症対策を徹底するため、参列者に関しては当初見込んでいた約6,000人から大幅に縮小し、2,400人の規模で実施いたします。参列は招待者のみとなりますので、一般の方の参列につきましては、ご遠慮くださいますようお願い申し上げます。
なお、参列できない方のために、群馬テレビでの放送や、tsulunosでの動画配信も検討しています。
規模は、当初の予定よりも縮小となりますが、故中曽根康弘氏のご功績をしのび、知事としてもしっかりお見送りをさせていただきたいと考えています。
次に、愛郷ぐんまプロジェクト「泊まって!応援キャンペーン」の実績についても、ご説明したいと思います。
このたび、7月の宿泊者数について、観光庁の実施する宿泊旅行統計調査結果が公表されました。キャンペーンの実施期間である6月分と併わせ、その結果をご報告いたします。
スライドをご覧ください。延べ宿泊者数の比較に関するスライドです。グラフは、6・7月の2カ月間の延べ宿泊者数について、対前年比を都道府県ごとに比較をしたものです。ご覧のとおり、新型コロナ感染拡大により、この2カ月間の対前年比の全国平均は36.7%ということになりました。これに対して、群馬県は、53.5%で全国9位と比較的高い水準になっています。
次のスライドをご覧ください。観光目的の宿泊者が50%以上の施設の宿泊者数の比較に関するスライドです。こちらのグラフは、先ほどの「6.7月の延べ宿泊者数」のうち、「観光目的の宿泊者が50%以上占める施設」における宿泊者数というものを抽出したものです。
ビジネス利用の方が多い施設の宿泊者数は差し引いた統計値ですので、観光で宿泊した方の実数に近い数字だと考えています。ご覧のとおり、こちらの数字では全国平均が27.6%であるのに対し、群馬県は53.8%で全国1位となっています。
統計データからも、事業の効果が明らかになったと言えます。改めて、県民の皆さまには、このキャンペーンを通じて、県内の宿泊・観光産業を応援をしていただいたことに、知事として心から感謝を申し上げたいと思います。
このキャンペーンにつきましては、観光事業者のみならず、ご利用された県民の方々からも、たくさんの賛同のお言葉をいただきました。私は、このキャンペーンを通じて、県民が地元の魅力に気づいて、県内の旅を楽しむ「マイクロツーリズム」を拡げるきっかけをつくれたのではないかというふうに考えています。
現在、国のGo Toトラベルキャンペーンが実施されておりますが、県民の皆さまには、今後もぜひ、Go Toトラベルキャンペーンを活用されるなどして、積極的に県内観光にお出かけください。群馬県の様々な魅力を地元の魅力を県民の皆さんに再発見をしていただきたいと思います。
次に、県立水泳場の整備についても、発表させていただきたいと思います。敷島公園にある県立水泳場は、平成8年に建築され、これまで水泳競技の拠点として活用されてきました。しかしながら、経年劣化が進んでいることに加えて、水深やレーン幅が現在の水泳競技の公認基準を満たしてないことから、全面的なリニューアルを行うことといたしました。
スライドをご覧ください。敷島公園水泳場の整備方針に関するスライドです。ポイントは、大きく分けて2点あります。
1点目のポイントは、「現在地に立替えを行う」ということです。整備地となる敷島公園は、県民の憩いの場であるとともに、本県のスポーツ活動の拠点として、今後の都市づくりの観点からも重要なエリアだと考えています。新水泳場はそのシンボルとし、移転するのではなく、現在地での建て替えを選択いたしました。
二つ目のポイントは、「現在の3層から、2層の屋内プールとする」ということです。右側のイメージ図にあるように、新水泳場では50メートルプールと飛び込み兼25メートルプールを屋内に配置いたします。また、プールの深さを用途によって変える可動式の床を導入します。これにより、施設の規模を最小限に抑えながら、競泳、飛び込み、水球、アーティスティック・スイミングなど様々な種目について、1年を通じて大会や練習が可能となり、施設の利便性が大幅に向上することになります。
県立水泳場のある敷島公園には、球場やスタジアムなどの多くの県有施設があります。リニューアルに向けては、エリア全体をどのようにしていくのか。こういうデザインをまず行って、グリーン&リラックスのコンセプトで、新しいまちづくりを今進めている前橋市とも連携しながら進めてまいりたいと思います。
今後、PFIの導入も視野に、まずは基本計画を策定します。その上で、令和5年度からの整備開始を想定し、令和9年度からの運用開始を目指してまいりたいと思います。国費や民間活力も最大限に活用し、将来にわたって活用され、県民に愛される施設にできるよう整備を進めてまいります。
次に、tsulunos関連についてご報告をしたいと思います。スライドをご覧ください。tsulunosのポータルサイトに関するスライドです。
県の動画・放送スタジオtsulunos開設から、5カ月が経過をいたしました。開設以来、職員が毎日、撮影や編集を積極的に行ってきた結果、現在500本を超える動画がYouTubeのtsulunosチャンネルに掲載をされています。
これまで、YouTubeの「再生リスト」等を利用してジャンル分けをしておりましたが、本数が増えるにつれて、見たい動画を見つけにくい状態となっていました。そこで、動画をより探しやすくし、さらに多くの方々に動画を楽しんでいただくため、今回、tsulunosの「ポータルサイト」を制作をさせていただきました。
このポータルサイトでは、動画を「イベント・観光」や「オンラインサポート授業」といったカテゴリーに分けて整理をしています。YouTubeの再生リストよりも細分化した「タグ」による関連付けも新たに行いました。また、特に周知したい動画をトップに表示したり、再生回数ランキングを常時公開したりすることで、レコメンド機能も強化してまいりたいと思います。
スマートフォンやタブレットにも対応していますので、自宅や外出先で動画を気軽にご視聴いただくことができます。
次のスライドをご覧ください。ポータルサイトのオープンに関するスライドです。本日、オープンいたしました。スライドに表示したURL「tsulunos.jp」でアクセスできますので、ぜひ多くの皆さまにご利用をいただきたいと思います。
また、県のホームページにも、このポータルサイトへのリンクを設けましたので、そちらからもアクセスいただくことができます。
今後も、「県民の皆さまの役に立つ動画」、「世界に群馬の魅力を発信する動画」を数多くアップしてまいりますので、どうぞご期待してください。
次に「Go To Eat」採択について、ご報告をしたいと思います。
Go To Eatの群馬県分の食事券の発行事業、二次公募分について、本日、農林水産省が採択を行いました。
本県では、JTBと群馬県商工会議所連合会、群馬県商工会連合会、群馬県中小企業団体中央会、群馬県商店街振興組合連合会が事務局となり、事業を実施することとなります。
できるだけ早く利用が開始できるよう、今、事務局で作業を進めております。参加する飲食店の募集や専用のホームページも近日中に公開するというふうに聞いています。今、事務局で作業を進めていると聞いております。
群馬県は、二次公募となりましたが、先立って、野上農林水産大臣とお会いした際にも、1日も早く事業を開始できるように大臣に直接要望を行いました。迅速な今回の採択には、改めてお礼を申し上げたいと思います。
Go To Eatによる飲食店の需要喚起にも大変期待しておりまして、飲食店、利用者ともにコロナウイルス感染対策には十分配慮した上で、大いに活用していただくようにお願いを申し上げたいと思います。
県としても、地域経済の活性化に繋がるよう、引き続き商工団体と一緒に取り組んでまいりたいと思います。
最後に来週の直滑降ストリームについてお知らせをいたします。
一昨日は、サントリーホールディングス株式会社の新浪社長。昨日は河野太郎行政改革担当大臣にご出演いただき、二夜連続の生放送ということになりました。
来週は通常どおり、木曜日に放送させていただきます。ゲストは平井卓也デジタル改革担当大臣です。オンラインで出演していただくことになっています。
デジタル庁の設置やデジタル化の推進等に関して、率直な意見交換をさせていただきたいと思っています。
また番組の後半、一太の知らない県庁職員の世界では、今回も素晴らしい趣味を持った県職員が登場予定です。こちらもぜひご期待をいただきたいと思います。
来週10月8日木曜日19時50分から1時間程度、群馬県の動画・放送スタジオtsulunosからのライブ配信ということになります。もう一度申し上げます。県民の皆さん、ぜひ来週の直滑降ストリームもご覧ください。
私の方からは以上です。何かご質問があれば、お受けしたいと思います。
(記者)
今月からGo Toトラベルで東京が追加になったと思うんですけれども、その点について改めて知事の受けとめをお願いします。
(知事)
何度も申し上げてますが、Go Toトラベルキャンペーン自体は、これはとても意義のある企画だというふうに言ってまいりました。その中で今回、政府の方でですね、全国の新型コロナ感染状況をよく見た上で、東京を追加するということで、これはやはり群馬県としては、首都圏からの観光客の方々が多いということで言えばですね、やはり地域の観光産業を考えると、これはこれでいいことだというふうに思ってます。
他方、先週ほど出なくて今落ち着いてきておりますけども、やはりそれだけの人が来県するということはですね、感染拡大のリスクも高まるということなので、これについては、何度も申し上げてますが、県内の宿泊・観光業界の方々には、より一層感染防止対策を徹底していただきたいと思いますし、あるいは、今回群馬県を訪れていただく方々にも、例えば体調が悪かったらやめていただくとか、そういう配慮をですね、改めて知事の方からお願いをしたいと思います。
(記者)
豚の飼育状況報告システムについて、これはもうちょっと具体的にどのように運用されるのかということを教えていただけないでしょうか。
(知事)
そこは農政部長の方から、具体的に説明いただけますか。
(農政部長)
まずはですね、当該農家、発生した農家の周辺10kmの18農場にですね、モデル的といいますか、試験的に活用いただいて、スマホを使いまして、熱が出ているとか異常な豚がいるとかいないとか、また、異常な状況は、下痢だとか熱だとかというようなことを日々報告いただくと、そういう形になっております。
(記者)
もうそれはもうすでに18農場にはご賛同いただいて、もうすでに運用が始まっているという理解でよいでしょうか。
(農政部長)
そうですね。
(知事)
おそらくどこの県でもやってるところはないと思うんで、これはこれで画期的な話だと。すでに賛同していただいてる方々もいますけど、これを全県に広げていくということなので、これができればファックスでやりとりするを必要もないですし、かなり各農場の状況を把握できると思うので、これもぜひですね、全県に広げていきたいと思います。
(記者)
今の豚熱の関連で伺います。これまでのファックスでの運用というのはどういう場合に連絡してもらう仕組みになっていたんでしょうか。
(家畜防疫対策室長)
通常ですと、電話等で農家から異常があるということなんですが、今回の場合には、報告徴求という形で、こちらの方から、毎日報告をいただきたいということで、ファックス用紙を事前に用意しまして、そこに異常があるかないか、本日の頭数の中で、先ほど部長が言ったように、下痢とかですね、流産とかそういった何か疾病があった場合のことを記入していただくような様式が決まっております。それをファックスしていただくということになります。
(知事)
ファックスは使わないってことだから。今まではそういうふうにファックスでもらっていたということで、これからはファックスは使わないということですね。
(家畜防疫対策室長)
はい。そういったファックスで送っていただいていた項目をスマホに記入してボタンを押していただくと、こちらの方にデータが来るような内容になっております。
(宇留賀副知事)
補足すると、今日何匹の体調が悪いとか、豚の死亡があるとか、そういう異常があった場合に、ファックスで書いて報告してもらうという形だったんですけど、今後は、毎日報告をしていただくという形に切り替えると。それもファックスでなく、システムの方を通じてやっていただくという形です。
(記者)
問い合わせ内容としては、従来と同じということでいいですか。
(家畜防疫対策室長)
そうですね。農家さんが報告する内容は従来と同じです。
(記者)
今回の発生の経緯の中で、9月初旬から累計で253頭が死亡したということなんですが、その報告は常にファックスでは来てたということでよろしいんでしょうか。
(家畜防疫対策室長)
今回の内容は、CSFが発生したということなので毎日の報告をお願いしてるんですが、今まで県内ではそういう発生がないものですから、何か異常がある場合は農家さんが直接電話で、家畜保健所の方に連絡があるということで、今回の内容についても、家畜保健所に9月25日に異常があるということで電話があったということでございます。
(知事)
今の質問ですが、この前も質問がありましたが、こちらに連絡がある前に200頭ぐらいの子豚が亡くなっていたと。この経緯はどうなのかという話があったんですが、これは我々としても一応聞き取り調査してるんですけども、もうちょっとちゃんと正確に全体を見たいということなので、今国の調査が入ってますから、その調査結果を見た上で、少しまたお話をさせていただこうと思います。
(記者)
調査中というのは分かるんですが、250頭が死んでるというのは、一般的に考えると、かなり異常事態が起きていたというふうに思うんですけれども、県としてはその状況をキャッチするのが遅れたという認識なんでしょうか。
(知事)
まずその点についても、250頭と亡くなってるわけなんで、どうしてこういう流れになったのかということは、しっかりと国の調査で詳細が分かってくるので、それを踏まえた後で申し上げるのが正確だなというふうに思ってます。
(記者)
高崎市では今日、カラスなどの鳥が飛来するのを防ぐネットの調査を行ったようなんですけれども、野生のイノシシの侵入以外にも、そういう鳥が運んでくるという可能性も豚熱にはあるのか、例えば、農家さんがそういう状況で困っていたとかそういう話があるようであれば教えてください。
(家畜防疫対策室長)
イノシシ以外が運んでくるかどうかということでございますが、死亡したイノシシを、やはり野鳥とかそういったものがついばんで、近くの養豚場にまたそれが飛来して、何らかの形で物理的に落としたとか、そういうことは、ウイルスを落としていくとかそういう可能性はあろうかと思います。高崎でそういったところでそういった、野鳥であったりカラスであったり、そういった被害があるかどうかについては、ちょっと私の方は分かりかねます。
(知事)
高崎については、この養豚場で発生した翌日かその次の日ぐらいに、富岡市長さんから直接電話があって、高崎市としてもしっかりと独自の対策をしていきたいと。その中で、イノシシの防護柵みたいのをチェックしたりとか、あるいは小動物が入ってるかどうかみたいなものをチェックして、あるいは、今言った鳥なんかもよく検討してですね、必要があれば対策をしたいというふうにおっしゃってました。
我々としてはもう1回言いますが、国の調査で、なぜこれが起こったのかということをまずしっかり把握して、その上で県として何をやればいいのか、何ができるかということを考えたいと思います。
(記者)
あと今回の件を受けての風評被害なんですけれども、取引市場だと若干、豚の価格が下落しているという情報もあるんですが、そのあたり県として、風評被害が起きている状況があるのかどうか、その受けとめをお願いします。
(知事)
(農政部長に対して)風評被害の現状が分かったらちょっと教えてください。今、市場がどうなってるかどうか少し。
(農政部長)
本県産の豚の市場が若干落ちてるという情報はいただいております。
風評被害はですね、やはり正しい知識を皆さんにご理解いただくということが大事かなと思います。知事も日頃からおっしゃってるように、CSFは人にかかる病気ではありませんし、一般の市場に出るということは絶対ありませんし、また万が一、人が食してもですね、問題ないということでございますので、こういうことをしっかり伝えていくことかなというふうに思います。
(知事)
それはですから、こうやって記者会見で発信するということもあるし、(農政部長に対して)ちょっと正確な状況また調べてください。
どうもそういう傾向があるというのは、そのようですけども、ちょっと正確な数字を調べて、次回ちゃんと報告します。それを見ながら、経緯によっては、さらなる対策という可能性もあるかもしれませんけども、今のところちょっと状況を見極めているというとこですね。
(記者)
今のこのシステムの話の確認なんですけれども、これまでは電話やファックスで異常があれば養豚農家の方から連絡をするという体制だったけれども、今日からは、オンラインを使って、異常がなくても、死亡頭数が少なくても、毎日報告するというやりとりをするという認識でよろしいですか。
(宇留賀副知事)
はい。まさにそのように。まず10km圏内の18農場から、またその後、準備が整い次第、県内全体の農場に広げていくという形です。
(記者)
冒頭で知事がご説明されていた、作業が遅れている要因のところで、子豚が生まれたりもしているので頭数が多くなったということだったんですけども、最終的に殺処分する頭数に変更がありますか。
(知事)
(農政部長に対して)それは分かりますか。
(農政部長)
現在殺処分を進めておりまして、1時の段階でですね、母豚で6、70頭、残りがですね、という報告を受けてます。殺処分の作業を優先してまいりましたので、子豚等についてはカウントを再度確認して、殺処分全体が終わった段階で何頭になるかということで再確認をしたいというふうに思います。
(記者)
分かりましたら教えてください。
あと、豚熱の関係で知事にお伺いしたいんですけれども、群馬県内で豚熱が発生したことを受けて、29日の閣議後記者会見で野上農水大臣が、衛生管理の徹底が十分でなかったために発生したと推察されるというふうにお話されているそうです。県の調査などで、衛生管理が不十分だったという事実はあるんでしょうか。
(知事)
野上大臣がそういう発言をされたというのは、すぐにニュースとして入ってきたので、何かいろいろな経緯があってそうおっしゃってるんだと思いますが、今、もう調査入ってるんですけども、ちょっと中身、正確なことはまだ伺ってないので、きちっと、間もなく来週ぐらいかな、最初の報告みたいのがあると思いますから、まだはっきりしてないんですけど、その時に中身が分かってくると思います。現時点ではちょっとまだ正確に物を申し上げられないんで、しっかりした調査結果を受けてから、もう1回コメントさせていただこうと思います。
(記者)
まだはっきりしていない状況の中で、さも衛生管理が不十分だったかのようにおっしゃられたことに対して、何か受けとめはありますか。
(知事)
野上大臣は野上大臣のご判断で言ったので、それは冷静に受けとめてますが、いずれにせよまだ、我々として調査の報告を受けてませんから、しっかり調査をしていただいて、それを受けてどう対応するかというのを含めて、改めて、きちっと発信させていただきたいと思います。
(記者)
中曽根元総理大臣の県民・市民合同葬の件ですが、かかる全体の費用がわかれば教えてください。
(知事)
そこは総務部長の方から。
(総務部長)
今回、会場等が変更になりました。それから開催の規模も変わっておりますので、現在、見積もりを再度しているという状況でございます。
ただ、前回、変更前ですけれども、その時には予算額は4200万円で見込んでおりました。今、再計算してるということなので、こういった状況ですので、なるべくできるものは簡素化してやっていきたいというふうに考えております。
(記者)
参列者も減ったり時間も短くなってますけれども、場所がGメッセ群馬で大きなところになっているので、(予算額は)増えるような見込みなんでしょうか。
(総務部長)
会場は広くなりますけれども、来ていただく方も少なくなっておりますので、なるべく簡素化ということでやっていきたいというふうに思っています。
(記者)
今の関連質問です。高崎アリーナでは4200万円の見込みということだったんですが、これは一般の県民とか、市民の皆さんも来る前提だったんでしょうか。
(総務部長)
一般の参列者も見込んでということでございました。
今回は来ていただく方を限定をさせていただきますので、人数は減っております。
すいません、ちょっと補足ですけれども、4200万円の見込みの段階ですけれども、これは今回合同葬ということになりますので、県と高崎市で、負担は折半をさせていただくということで考えております。
(記者)
今回改めて実施する合同葬についても、それぞれ2分の1でしょうか。
(総務部長)
そのような考え方でさせていただきたいと思っています。
(記者)
ちなみに、予算はどこの枠から。予備費かなんかですか。
(総務部長)
県の方は予備費で対応させていただいております。
(記者)
知事にお尋ねします。4200万円、県が2100万円。改めての予算は分からないですけども、この金額の妥当性についてのはいかがでしょうか。
(知事)
ここはいろいろと中身を精査し、なおかつ相当規模も縮小した中で出してきた金額ですから、これは妥当な予算なんだろうなというふうに思ってます。
(記者)
ちょっとまた関連なんですけども、国の方でも中曽根さんの、内閣と自民党の合同葬が開かれると思います。聞くところによれば、予備費から9643万円と聞いております。中曽根さんは活躍された政治家だから、これくらいでもよろしいだろうという声もある一方ですね、今ちょっとコロナで財政が厳しい中、高過ぎないかという批判があるのも事実です。知事はここら辺はどういうふうにお考えですか。
(知事)
我々としては、小渕元総理が亡くなった時のこととか、いろんなことを参考にしながら、その中で無駄な支出はないようにやってますので、そこは妥当な予算ではないかというふうに思っています。
(記者)
国の予算も使途も妥当な予算ということですか。
(知事)
国の方は国の方でやってるので、そこはなかなか感覚として難しいんですが、昨日私の番組に出た河野太郎大臣も、無駄のないようにやってくれって言ってましたので、それは当然、国の方もいろいろと簡素化しながらおそらく予算枠を組んだんじゃないかなと。ちょっと中身が分からないんで、国の方はともかく、今地元で行う合同葬みたいなものは妥当な金額じゃないかなというふうに思っています。
(記者)
質問の仕方が悪かったんですけども、国の9643万についてはいかがですかという質問でした。
(知事)
国の方でやっておられることなんで、特に私の方からコメントすることはないんですけども、それはいろんなことを考えられて組んだ予算なんじゃないかなということですね。
(総務部長)
すいません、補足をさせていただきます。
小渕元総理のときにも県民葬、これは県単独でしたけれども開催をしております。平成12年であります。その時の経費につきましては、実績額ですけれども、4018万円となっております。
(記者)
4018万円。これは県が単独でということですか。
(総務部長)
はい。
(記者)
今日からですね、外国人の国内受け入れ緩和というのが始まったんですけども、知事としての受け止めと、例えば感染対策とか何か考えていることがあれば伺いたい。
(知事)
それは政府として、今の感染状況等々、総合的に判断してとった措置ですから、それはそれとして理由があるんだろうというふうに思います。
我々としては、先ほど申し上げたんですけども、Go Toキャンペーンで東京も入ってきたと。おそらく東京圏から、かなりの観光客の方も来られるんで、これはこれで群馬県の経済にとっていいことなんですけども、しっかり感染防止対策を業界の方々にやっていただく。来ていただく方にも気をつけていただくっていうことです。
それが一つと外国人で言うと、外国籍の県民の間でかなり感染が広がるということがありましたので、これについては、油断なくこれもちゃんとフォローしてですね、大使館の方から働きかけていただくということで、私と副知事が手分けして大使館の方に働きかけてやっていますので、そこら辺をしっかり見ていくってことだと思います。
もともと群馬県は、他県に比べてあまりインバウンドも大きくないんで、外国人が入ってくることが、そのまま群馬県に新たに外国籍の方が増えることになっていくということなのか、ちょっとわかりませんけども、少なくとも県内の情勢をしっかりと落ち着かせていくことに尽きると思います。
(記者)
加えて今回は一応ビジネス目的だけの限定なんですけど、群馬県内だと、技能実習生とか留学生とかが考えられるのかなと思うんですが、その方々に対して、例えば一応、国としては2週間の自宅待機を求めていますけれど、県として何かすることとかありますか。
(知事)
それは今のところ、例えばそうした細かい方針はありませんけども、技能実習生の問題も、これから、全体のコロナの状況にもよると思うんですけどね、また技能実習生を受け入れられるような状況になってくれば、新たな対応が必要かどうかというのを改めてよく検討したいと思います。
(記者)
内閣府に派遣する職員に関してですけれども、職員のサポートチームというものをお作りなりたいというお話もありましたけれども、これの概要とか意義について知事からお願いします。
(知事)
ちょっと宇留賀副知事にも補足してもらおうと思うんですけども、10月の中旬から正式に県庁から1人、東京にですね、行革担当大臣の応援に派遣をするということになりました。
昨日の番組でも河野太郎大臣に申し上げたんですが、正式に派遣するのは10月中旬なんですけども、その前に少し仕事もスムーズに移行できるように1週間に2回、行ってもらうということになりました。
そして、この人はやはり、群馬県の代表ですので、いろいろ河野大臣に対して、例えば地方から見た規制改革のアイデアなんかをインプットしたり、あるいは要請があったことについて答えるために、しっかり県の中でサポートするチームを作っていきたいというふうに思っています。宇留賀副知事の方から何かありますか。
(宇留賀副知事)
これまで知事が就任されてから、群馬県の2040年のビジョンを総合計画というものをこれまで議論してきましたけれども、総合計画の中身をこれから待ったなしで実現に向けて進めていきます。
そうした中で、県の行政も変えていく。国との関係の中でも規制改革をお願いするところは結構出てくると思います。そうした中でそのまさに県の行政が変わっていくところのパイプ役というところがあると思うので、県庁の各部局がいろいろこれから政策を変えていくときに、パイプ役として、国とのうまく橋渡しをしていただくということが非常に大きなミッションになってくるかなと思っています。
当面は今、知事のところに自我作古チームというのがありますので、そこのチームを中心に政策検討、こういうような玉があるんじゃないかって話をしながら、最初のスタートダッシュはそうした形でやっていきたいと思いますけれども、早晩、少し全庁的に体制を広げていって、うまく国とのパイプを生かしていく、そんな体制にしていきたいと思っています。
(記者)
昨日も知事は河野さんとですね、対談なさいましたけれども、知事はですね、平成21年の自民党総裁選で河野太郎が出馬したときにですね、20名の推薦人に名前を連ねたで良いでしょうか。
(知事)
はい。
(記者)
その時にですね、かなりの意欲を持っておられたということなんですが、昨日の感触、あるいはですね、前回、永田町でお会いになったときにですね、河野太郎大臣にですね、総裁選の意欲、感触をどのように受け止めたか、お聞きしたいと思います。
(知事)
ちらっとブログにも書いたんですが、河野太郎と会った36,7年前に最初に会ったときから、アメリカの大学で会ったときから河野太郎大臣は、「将来は総理を目指す」と言っていましたので、このなんて言うんでしょうか、彼の志というのは全く変わっていないと思います。
自民党野党時代に河野太郎大臣がですね、私のところに相談に来て、「ぜひ自分が立候補したい」というお話だったので、あんまり細かいことは言いませんけども、世耕、今の参議院幹事長にも声をかけてですね、3人で週末に東京で集まって、こういう形で応援しようということを決めました。
その時に20人集めるために本当に力を貸してくれたのが、今の菅総理なんで、そういう意味で言うと、菅総理と河野太郎大臣も特別な関係かなと思っているんですが、今回も菅総理が出なければ、河野太郎大臣が出馬した可能性は十二分にあると思います。
昨日もちょっと言ったんですけども、志は変わっていないってことだったので、もちろん十分意欲を持っていると思いますし、菅総理には、これは個人的な意見ですが、長期政権をしっかりと作っていただいて、規制改革を進めてもらって、勇退された後、河野太郎の時代になるんじゃないかというのをちょっと水を向けたんですけど、落ち着いた対応だったので、彼もいろいろと考えながらしゃべっていると思いましたが、やっぱり総理を目指すという強い信念は全く変わっていないと思います。
(記者)
その強い意志をですね、なかなか表に出せない、やはり事情というのがあろうかと思うんですけども、その辺の心境というのは・・・
(知事)
これはもう十二分に出しているんじゃないでしょうか。こないだも「仲間と相談する」と言って、最後までやっぱり出馬を模索していましたので。
でも何かこう、昨日、久々に対談して、6回目なんですけども、すごく落ち着いた感じで、なんかいい感じになってきたなというふうに思いました。なかなかこう、ある意味、存在感も増したし、ちょっと身内なので褒めてはいけないんですけど、親友だから。風格も出てきたような感じもするし、とってもいい志の持ち方というか、心の持ちようなんじゃないかなという気がしました。
(記者)
確かですね、「KY懇談会」を月1回持ちたいというようなお話もあったと思うんですけど、実現しそうな雰囲気なんでしょうか。
(知事)
菅総理がですね、官房長官だった時に私の番組に出て、河野太郎と山本一太って「KYコンビ」と言われていると、永田町の。そういう話をしたんです。空気読めない。
菅さんは、私の番組の中で官房長官だったんですけど、「2人とも非常にかわいいんだ、自分にとっては」と、そんな話をしていたんですが、1ヶ月に1回ぐらいはやはり上京しなければいけないと思うんですね。いろんな形で今までできなかったトップセールスもやらなければいけない。宇留賀副知事とも力を合わせて外に攻めていかなきゃいけないんで、コロナの状況も見ながら、例えば群馬県に企業を誘致するとか、あるいは民間といろんなコラボをするとか、例えばロケ誘致だったら、ある意味で言うとエンターテイメントの会社ともつながらなきゃいけないんで、その1ヶ月に1回、東京に行ったときはですね、河野太郎に会いに行こうと思います。
これはもうKY懇談ということで、ぜひ定例化したいと。きっと会ってくれると思うんで。特にうちからは、やはり代表を送り込むわけなんでね。そこも含めてですね、東京に行ったときには、ちょっとでも河野大臣に会う時間を作ってもらうと。それはもうKY会議とか、KY懇談とかいうのが一番いいかなと思っています。空気の読めない2人ではなくて、空気を読まない2人で協力して、国と地方を変えていくと。そういう趣旨にしたいと勝手に思っています。そこまで細かく河野太郎には説明していませんけども、阿吽の呼吸で私の気持ちは伝わったと思います。
(記者)
話が戻って恐縮ですが、代表を送り込むということですので、職員派遣ですね。人物像としては、やはり職域の高い方になるんでしょうか。
(知事)
そこら辺はまだ正式には言えないんですけど、ちゃんとした、もちろん十分な能力のある人を選んで送りたいと思います。
代表を送るって言い方はあれなんですけど、昨日の話だと、群馬県の方からですね、行革・規制改革を応援するために人を派遣したいということを河野太郎大臣がですね、あの200万を超えるフォロワーを持つ異常な発信力のツイッターで書いたので、あっちこっちのどうも自治体がやっぱり送るということになったらしくて、7人ぐらい、いろんな自治体から人が集まってくるということで、ちょっとほっとしました。1人だけだったら大変だけど、こういう7人の人たち、7人か8人でチームを作るってことになると、群馬県から行っていただく方も動きやすいのかなというふうに思います。
(記者)
インフルエンザのワクチンの接種の関係なんですけれども、接種率を向上させていきたいというようなお話があったんですけども、例えば市町村が補助を出している関係で現在の65歳以上の方の接種率の現状というのは把握していらっしゃったりとかするんでしょうか。
(知事)
健康福祉部長からお願いします。
(健康福祉部長)
昨年度がですね、全国では47.9%で群馬県では56.3%でございました。大体そのくらいで、全国が50%をちょっと切るぐらいな感じで、群馬県が大体55,6%ぐらいかというところでございます。
(記者)
そうすると半数ぐらいの方がですね、受けていないという状況が昨年度はあったということだと思うんですけれども、今回、無償化されたということですけど、なかなか進まない要因と今回この無償化することによって、どの程度のですね、接種率を目指していらっしゃるか、お考えあれば教えてください。
(健康福祉部長)
一応、目標としては9割というのを目標にさせていただいております。あくまでこれは強制してやるものではないものですから、どうしても、冒頭で知事の説明がありましたとおり、この冬にコロナとインフルエンザが両方流行ることが想定されている中で、ワクチンを打つことによってですね、重症化を予防していただいて、医療機関への負荷を本当に軽くしていただくのが大きな目的なものですから、いろんな形で皆さまにワクチンを打っていただくような方向でお願いしたいというふうに思っております。
(記者)
43%ぐらいの方が昨年度受けていなかった要因の中に、やっぱその自己負担分というのもあるというふうに県としてはご覧になっているんですかね。
(健康福祉部長)
そういったものもありますでしょうし、これを一つのきっかけとしてですね、(ワクチンを)打ちやすい環境を作っていくのが、やっぱり一番大きな理由だというふうに考えております。
(知事)
記者さんの言った点は大事だと思います。無償化したから行ってくれるかどうか、どのくらいの方が、予防接種がね、ワクチン接種が無料だから行くかというのはあるので、今、武藤健康福祉部長の方からきっかけという言葉がありましたが、やっぱり県から市町村にも呼びかけて、市町村と協力して、いろんな例えば回覧版だってあるし、いろんな広報もあると思うので、市町村も通じて1人でも多くの方に呼びかけていくと。そういうきっかけにもなっていくんじゃないかというふうに思います。
(記者)
豚の状況の報告システムのことでお尋ねします。これを全県にシステムの活用を広げると、大体何農場ぐらいが活用するようなことになるんでしょうか。
(知事)
それはわかりますか。農政部長の方から。
(農政部長)
施設数だと268でございまして、事業者さんというと、もう少し数字は少なくなるかもしれませんけど、規模感とするとそういうことになります。
(記者)
ファックスでこれまでその報告をされていて、それをスマホでできるようにするというのは、確かに負担が減るのかなって思う一方で、毎日報告するというのは、農家さんにとってもちょっと負担なのかなというふうにも思うんですけれども、それでも活用を今後して欲しいというところ、理由を教えていただけますか。
(農政部長)
現状でですね、本県で残念ながらCSFが発生してしまって、農家さんの緊張感もですね、普通ではないと思うんですね。
こういった中で、やはり県としっかり連絡を取って、その中で可能な限りのですね、予防の措置をするということは、農家さんのご理解を得られるというふうに考えておりますし、私どもの方もしっかり説明をしていきたいというふうに考えてます。
(記者)
万が一なんですけれども、例えば報告をしなくて、今回のように感染っていうことになった場合っていうのは、何かこう罰則ではないですけれども、そういうのはあるんでしょうか。
(農政部長)
制度的な罰則はもちろんございませんけれども、しっかりですね、ご報告いただけるように、しっかり説明をしていくということだと思います。
(記者)
昨日の議会の全員協議会でも、養豚協会の方が予防接種の頻度を上げて欲しいというようなお話をされて、その接種体制を見直して欲しいという要望をされていましたが、知事としてそういった農家の意見についてはどういうふうに受け止めていますか。
(知事)
今の話はさっき申し上げたとおり、今日、農協の幹部の方が来られて、受け取った要望の中にも入っていました。
これはさっき言ったように、まずは今、国と県が協力して調査していますから。これで、なぜそうなったのかという原因をしっかり分析して、それを踏まえて今言ったような問題もあると思いますし、県として何をどうすべきかということを判断したいと思います。検討したいと思います。
よろしいでしょうか。ありがとうございました。
最後に県民の皆さんにお願いを申し上げたいと思います。
先ほど申し上げましたが、今年のインフルエンザの予防接種は特別な意味があるというふうに思っています。
ご自身の重症化を予防していただくというだけではなくて、新型コロナウイルス感染に関する医療機関の負担を軽減するということにも繋がります。
先ほどもちょっと申し上げましたが、高齢者の方に限らせていただいて、少しいくつか条件がついていますけども、ぜひとも皆さん、今年の冬のワクチン予防接種はやっていただきたいと思います。
それが皆さん方ご自身のリスクを減らすことにもなるし、医療機関の負担を減らすことにもなるし、これは県民全体のためになるということで、そのことを知事の方から改めてお願いを申し上げたいと思います。
この1週間かなり落ち着いてきたとはいえ、油断はできません。やはり4日間、人がものすごく動いていますので、これからどんな傾向になるかということもですね、我々としてしっかりウォッチをしていきたいと思います。
ぜひ皆さんには、毎回毎回、同じことを申し上げて恐縮ですが、新しい生活様式の実践を油断することなく、しっかりとやっていただくように心からお願い申し上げたいと思います。
以上で今日の記者会見を終わりたいと思います。ありがとうございました。
(以上で終了)
文章中の()内については、秘書課において加筆したものです。