ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 知事のページ > 第20回定例記者会見要旨(8月20日)

本文

第20回定例記者会見要旨(8月20日)

更新日:2020年8月20日 印刷ページ表示
  • 日時 令和2年8月20日(木曜日)午後3時40分~4時15分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 18人
  • 記録作成 秘書課(報道係)

 令和2年8月20日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
 定例記者会見モニター資料(PDFファイル:487KB)

会見要旨

知事冒頭発言

 発表項目

 1 新型コロナの感染状況
 2 音楽の力で世界を「つなぐ」群響演奏会
 3 県庁32階のカフェ
 4 直滑降ストリーム
 それでは、ここから定例記者会見に移らさせていただきたいと思います。
 スライドをご覧ください。本日の項目についてです。
 まずは、先ほども申し上げましたが、新型コロナウイルス感染症について、最新の状況をご報告をさせていただきたいと思います。
 さらに、音楽の力で、世界を「つなぐ」群馬交響楽団の演奏会についても、発表させていただきたいと思います。併せて、県庁32階におけるカフェの整備についても、最新の状況を報告させていただきたいと思います。

1 新型コロナの感染状況

 それでは、まず、新型コロナウイルス感染症の最新状況について、お話をさせていただきたいと思います。
 先ほども申し上げましたが、警戒度移行の判断基準となる「客観的な数値」のうち、「感染状況」ですが、ほぼすべての項目において、先週の記者会見でお伝えした数値よりも高くなっています。
 特に「新規感染者数」については、前橋のホストクラブで二つのクラスターが発生したという影響もあって、大きく増加している状態になっています。
 警戒度の引き上げを決定した先週の6.1人からさらに増加し、昨日時点で1日当たり平均13.1人となりました。これは4月に高齢者施設でクラスターが発生した際の数値を超え、過去最高ということになってしまいました。
 この数値については、何度もお話しておりますが、相当の危機感を持って受けとめております。
 続いて、新規感染者の年齢構成についても報告します。
 8月に入ってからの感染者を見ると、20歳代・30歳代の割合が、先月よりもさらに大きく増加しています。この年代だけで、半数以上を占めるに至っています。
 60歳以上だけで半数を占めていた6月までの感染と比較すると、全く異なる傾向になっているということがわかります。
 続いて、新規感染者の「発症前の県外行動歴」についてもご報告いたします。
 8月の陽性者の中で、「発症前に県外の行動歴がある方」は、約2割にまで減少しています。逆に、「県外への行動歴がない方」、つまり県内で感染した可能性の高い方の割合が約8割に達しました。
 ホストクラブでのクラスターの影響が大きいとはいえ、市中感染が広がってきたということがわかります。
 なお、割合としては減少しておりますが、「県外への行動歴がある方」も、実数としては、すでに7月と同じだけの陽性者が出ているということも、併せてご報告をしたいと思います。
 東京や大阪、沖縄をはじめ、人口10万人当たりの感染者数が特に多い都府県への不要不急の移動は、引き続き自粛していただくようにお願いをしたいと思います。
 次のスライドをご覧ください。このスライドは、陽性者の、居住地別の内訳を表で示したものです。
 クラスターの発生によって、前橋の数値が突出しておりますが、8月に入ってからは、7月より多くの地域で感染が生じていることがわかります。
 県内の広い範囲で市中感染が広がっているということだと思いますが、居住地にかかわらず警戒が必要だということだと思います。
 次のスライドをご覧ください。このスライドは、感染経路の内訳を示したものです。
 最も多いのは経路不明の散発事案ですが、前橋のホストクラブでの二つのクラスターが発生した影響で、特定できている感染経路の中では、いわゆる「夜の街」関連が最多となっています。4分の1を超えているということです。次いで、家庭内感染が15%、職場内感染が6%など、先週と同様の傾向が続いています。
 親しい間柄であっても油断することなく、3密を避けたり、帰宅時には、うがい手洗いを徹底いただくなど、基本的な感染防止対策を取ることが重要だと考えています。
 最後に、「客観的な数値」のうち、「医療提供体制」について、報告したいと思います。
 ECMO(人工心肺)、それから人工呼吸器ともに、幸いにして現在は使用されておりません。
 他方で、新規感染者の増加に伴い、病床の稼働率は増加傾向にあります。現時点では、基準となる50%には達しておりませんが、増加傾向にあることは、間違いありません。医療現場における負荷は着実に増しているということです。
 今は「夜の街」での感染が増えておりますが、東京や埼玉、沖縄などの他都県の例を見ると、今後、「夜の街」で持ち帰られたウイルスによる家庭内感染が増えて、それがさらに、医療機関や福祉施設へ伝播していくという事態が予想されます。
 前橋市長との合同会見でも申し上げましたが、現在クラスターが発生しているホストクラブの利用に心当たりのある方や、クラスターに関連して感染が疑われる方、こういう方々には、ご自身の健康を守り、また家族や友人等を感染のリスクから守るためにも、帰国者・接触者相談センターにお早めにご連絡いただくように、強くお願いを申し上げたいと思います。
 また、その他の県民の皆さまについても、警戒度2に引き上げた時に申し上げましたが、「3密のリスクが高い店舗や場所の利用」については、十分にご注意いただきますように、改めてお願いを申し上げたいと思います。
 なお、新型コロナ対策については、昨日開催された、北関東磐越5県知事会議でも、当然話題になりました。この意見交換の中で、新型コロナ感染拡大防止と観光関連産業の回復に向けた支援について、5県による共同宣言をまとめさせていただきました。
 往来の多い近県と連携していくということは、コロナ対策を強化していく上でも非常に大事だと考えています。今後も引き続き、他県、特に往来の多い近県との協力関係は重視してまいりたいと思います。

2 音楽の力で世界を「つなぐ」群響演奏会

 続けて、群馬交響楽団による『音楽の力で世界を「つなぐ」演奏会』について、発表したいと思います。
 群馬交響楽団は、今年で創立75周年を迎えます。このことを記念いたしまして、県として特別演奏会を企画いたしました。
 新型コロナウイルスの感染拡大以降、群響においても、多くの演奏会が延期や中止を余儀なくされてまいりました。
 7月に入って、ようやく演奏活動を再開いたしましたが、会場の収容率の制限によって、以前と同じように多くのファンの皆さまの前で演奏することができない状況にあります。
 「withウィズコロナ時代」にあって、多くの県民の方々に皆さまが、群響の演奏会を心待ちにしていると思います。そうした思いに応えるべく企画したのが、今回の演奏会です。
 演奏会は、12月5日の土曜日、高崎芸術劇場で開催したいと思います。その模様は、多くの県民の方が視聴していただけるように、群響史上初めて群馬テレビで生放送をすることになりました。さらには、tsulunosのYouTubeアカウントを活用し、インターネットでもライブ配信をさせていただきます。
 こういう時だからこそ、音楽の素晴らしさや、音楽による感動というものを共有し、県全体の「つながり」を強める、一体感を高める、そういう機会にしたいと考えています。
 また、この演奏会には、厳しい環境の中、日々最前線でコロナ対応に当たられている県内の医療従事者の方、介護従事者の方を招待し、日々のご尽力に対して感謝の気持ちをお伝えしたいと考えています。
 なお、大変残念でありますが、今年の冬に予定していたベトナム公演は、新型コロナウイルスの影響により、中止することといたしました。
 このベトナム公演に替わって、この12月5日の演奏会には、県内に在住、在勤するベトナム出身の方々を招待し、もともとのベトナム公演の目的であった県とベトナムとの「つながり」、(県とベトナムの)交流を深める機会にもしたいと考えています。
 また、演奏会当日は、ベトナム国立交響楽団のアンサンブル演奏も、現地からライブ配信をしていただけることになっています。
 「withウィズコロナ時代」にあっても、音楽の力で人と人とを「つなぐ」、世界を「つなぐ」ということを、しっかりと進めていきたいと思います。その趣旨で、今回のプロジェクトを実施させていただきます。
 なお、今回発表したプロジェクトの経費ですが、県が主体として実施する「ふるさと納税の枠組みを活用したクラウドファンディング」によって、県民の皆さまをはじめ、多くの方々からご協力をいただきたいと考えています。
 目標金額は、940万円。募集期間は本日から約3カ月を予定しています。寄附については、上毛新聞社のクラウドファンディング「ハレブタイ」のホームページからお申し込みいただければと思います。
 皆さまからのお力を借りて、この素晴らしい演奏会を実現したいと考えています。ぜひ皆さまには、クラウドファンディングへのご協力をお願い申し上げたいと思います。

3 県庁32階のカフェ

 続いて、「県庁32階カフェの運営事業者の決定」についてもご報告をさせていただきます。
 7月に公募型プロポーザル方式で募集を行い、県内の意欲的な事業者6社から申し込みをいただきました。どの事業者もですね、非常に良い提案をしていただいたと思います。
 担当課で、各社からの提案やプレゼンテーションを受け、総合的に審査を行った結果、選定事業者を、高崎市に本社を構える株式会社大和屋様に決定させていただきました。
 今後、カフェ施設の工事を進めてまいります。10月中旬ごろにはオープンできる予定となっています。
 さらに、これも何度もこの記者会見でお話をさせていただいておりますが、県庁舎の32階では、すでにオープンしている動画・放送スタジオtsulunosや、今回のカフェのほか、アイデアを形にしたい人たちと、それを支援する人、あるいは企業が集まり、交流し、新しいビジネス創出などを目指すスペースとして、イノベーションハブ整備も予定しています。
 この県庁32階が、まさに「新・総合計画」のビジョン検討案で掲げている、様々な分野の人たちが集まり、地域課題を解決するモデルを生み出す「官民共創コミュニティ」の中核になるように、準備を進めてまいりたいと思います。
 ぜひ、ご期待をいただきたいと思います。

4 直滑降ストリーム

 最後に、今晩の直滑降ストリームについて、お知らせしたいと思います。
 今夜のゲストは清水聖義太田市長です。スタジオに生出演をしていただきます。独自の手法で様々な実績を積み上げてこられた辣腕市長です。私の首長としての大先輩に当たる方で、個人的にも大変尊敬を申し上げています。今後の太田市のまちづくりとか、太田市と群馬県の連携の可能性等について意見交換をしたいと思います。
 後半は、6回目になりましたが、「一太の知らない県庁職員の世界」ということで、今晩も非常に個性的な県庁の職員が登場しますので、これもぜひですね、ご覧いただきたいと思います。
 今晩の7時50分から、tsulunosで1時間程度のライブ放送を行います。
 来週は8月27日木曜日の放送予定ですが、株式会社ジンズホールディングスの田中仁(たなか ひとし)代表取締役にご出演をいただく予定です。
 今後も、政治家、著名人、経済人、群馬県出身の気鋭のフロントランナーをどんどんお招きし、対談をしていきたい。魅力的なコーナーもどんどん作っていきたいと思いますので、ぜひご期待をいただければと思います。
 私からは以上です。ご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

(記者)
 直近1週間で92件とかなり新型コロナの感染者が広がっている状況にあると思います。この中でまだ警戒度は2ということで判断されていると思うんですが、今後、客観的な数字と総合的な判断で警戒度の引き上げを決めると思うんですけど、どういったところを今後注視していくお考えでしょうか。

(知事)
 当然、今のガイドラインで決めている基準があるわけですから、客観的な数値の6項目もそうですし、総合的な要素、総合的な判断基準もありますから、この全体を見ながら方針を決定していくということになると思います。
 あわせて、前回の会見でも申し上げましたが、警戒度は、ガイドライン、国の方でも見直しの動きがあるので、それもにらみながら、今月末までには、修正版、実態に合わせたガイドラインの作成も進めていきたいと思いますが、もう一度申し上げますが、今ある指標を総合的に判断しながら決めていきたいと思います。

(記者)
 もう一度確認ですけど、現状では2のままで妥当だというふうに。

(知事)
 今この時点では、警戒度2ということです。これからの状況によっては、またいろんな展開があるかもしれません。

(記者)
 先ほどの会見でもおっしゃったと思うんですけど、クラスターでかなり若い世代への感染が広まっていると思います。県としては、こういう若い世代にどういったふうに呼びかけていきたいと考えていますか。

(知事)
 これまでもいろんな形で呼びかけをしているんですが、こういった定例の記者会見でも、今日は最後にそれを申し上げようと思ったんですけども、呼びかけたいと思いますし、県のホームページや、あるいはSNS等も含めて、あらゆる手段で若い方々には注意を呼びかけていきたいと思います。

(記者)
 先ほども話があったんですけれども、改めて県と前橋で呼びかけを行うということですけども、これは、これまでやっている呼びかけの内容と同じだけれども、改めて繰り返し何度も言っていこうという趣旨のものということなんでしょうか。

(知事)
 まず、100以上リストアップしているお店を一つ一つきちっとやっていくと。さらに精力的にやっていくっていうこと。それに加えて、今回は県警も風営法に基づいてやりますから、県警とも連携するというのもまた新しい要素だと思います。(産業経済部長に)もうちょっと具体的にあれば。

(産業経済部長)
 産業経済部長です。7月30日から8月8日まで県内4カ所で延べ104店舗だったでしょうか、地元の市ですとか商工会議所などと連携して、夜の街対策ということで直接お店を訪問いたしました。
今回加えて、やはり千代田町周辺でこれだけ出ているという中で、やはりここは改めて徹底してやる必要があるだろうということで、メンバーとすれば、また県と市ということですけれども、それに加えて今回、県警さんも風営法に基づく立ち入りを同じタイミングで実施していただく予定です。
 県警は県警の視点から、当然、風営法を所管しているところですので、そういう観点でご協力いただくということでございます。
 今回、これだけ地元で(感染者が)出ているんでですね、前回に比べてより具体的にと言いますか、ガイドラインの内容がちゃんと遵守されてるかどうかの把握、確認。それと感染予防対策の徹底について、改めてマニュアルですとか、チェックリストをお渡しして、逐一ご説明して徹底していただくということを呼びかけていきたいと思っております。

(記者)
 基本的に前橋ということなんですよね、今回は。

(産業経済部長)
 はい。前橋がこれだけ出ているので、まずはこの(クラスターが)2件発生したという事案に鑑みて前橋で行います。他の地域についても、今後、同じようなクラスターの発生のリスクが確認されたり、あるいは現に出てしまうというようなことであれば、前橋と同様にホストクラブやキャバクラ等の業種に対して要請の通知を送ったり、あるいは状況に応じては、同じく直接呼びかけを行うことなども考えていきたいと考えてます。

(記者)
 県警も風営法に基づいた立ち入りをするというのは、これも前橋の繁華街が対象ということですか。

(産業経済部長)
 はい。今回は県警の方では、前橋の繁華街が対象ということでお願いしています。

(記者)
 県と県警で一緒に入るけど、それぞれやることが違うというイメージなのか、県警は県警でそれぞれのタイミングで入るんですかね。

(産業経済部長)
 基本的には風営法は完全に県警の所管になってきますので、県警は県警の視点で風営法で対応すると。それと同タイミングで、私どもは感染拡大防止対策が徹底されているかどうか、そこを確認してくるということであります。

(記者)
 感染防止、拡大防止関係は県と市の方で見て、県警はその風営法の届け出に沿った運営がなされてるかどうかということをチェックするということなんですか。

(産業経済部長)
 はい。そのとおりです。

(記者)
 風営法に基づいての立ち入りということなんですが、ちょっと詳しく教えていただけますか。端的に言うとコロナ関係については、厳密には決められていないと思うんですけども、これは根拠がはっきりしていないので。どんな感じなんでしょうか。

(産業経済部長)
 ご案内のとおりで、今回のコロナウイルスの感染症対策、拡大防止に関するいわゆる立ち入りですとか、調査については、現行の法律ではおそらく規定はされていないと思っております。いわば、法律の隙間に当たる部分かなと思っています。
 今回は、そこをやっぱり埋めていくために、緊急事態ということも考えて、やはり関係機関が連携して、視点はそれぞれ少し異なりますけれども、やはりそこの隙間をお互いにと言いますか、関係者がやっぱり補い合うという視点が大事だろうということで、特にスピード、あるいは感染拡大のスピード、どんどん拡大していくことをやっぱり防いでいかなければいけないということで、そういう時間的制約もある中で、とにかくできることを関係のところでやっていこうという視点で臨みたいと思っています。
 繰り返しになりますけれども、当然、県警は風営法の所管でもありますし、風営法と感染症拡大のところは直接リンクするものでありませんけれども、それでもやはり、地元経済の安定ですとか社会生活の安定ですとか、そういったことを考えたときには、関係者が力を合わせてやっていくという視点が大事だと思っております。

(記者)
 任意という格好なんでしょうか。受ける側にとっては。

(産業経済部長)
 任意というのは。

(記者)
 警察が入るわけですよね。

(産業経済部長)
 警察は当然、風営法に基づく立ち入りになりますから、それは風営法という法律に基づいた権限で立ち入ることになると思います。
 一方、私どもは、感染拡大の防止をお願いするということで、これはあくまでも要請ですので、私どもは法律や根拠、権限に基づく調査だとか立ち入りということではございません。
 先ほど申し上げたとおり、何をするかと言えば、ガイドラインの遵守状況を把握して確認してくると。また、あわせて感染予防対策の徹底について、口頭また文書でしっかりと依頼してくると、そういう役割でございます。

(記者)
 知事に見解を伺いたいと思います。昨日の19日にですね、日本感染症学会の理事長が今のコロナの現状について、第2波の真っ只中であるという発言をされました。この発言について、知事のお考え、見解を教えていただけますか。

(知事)
 これは専門家の方の見解なので、第2波をどう見るかということにもよると思うんですけどね、2度目の流行が来ているということはおそらく確かなんだろうなと思います。
 ただ、私の中で言うと、その第2波というのは、これまで言われているように秋、10月ぐらいから、もうちょっと本格的な、もしかするとさらに感染力の高いウイルスがもう一度やってくるかもしれないと。そこに備えなければいけないという意識がすごく強かったんですけども、呼び方の問題だと思います。
 ただ、もう1回、1回最初の流行が収まって、さらに全国的に広がっているという意味では、これは第2波という見方もできるのかなという気がしています。

(記者)
 前橋での陽性の増加を受けまして、前橋市保健所の負荷というのもだいぶ高まっていると思うんですが、先ほど県として、検査の経費の負担などのお話もありましたけれども、知事もしっかり協力、後押し、バックアップをしたいというお話がありましたが、陽性者の集計であるとか、検査などで何か県として支援などお考えのことがあればお聞かせいただきたいんですが。

(知事)
 これは健康福祉部長に補足してもらいますけども、日頃から県と前橋の保健所はかなり連絡を密にしています。今回も県としてできるアドバイスもしておりますし、検査のことについてもいろいろと対応しているんですけど。(健康福祉部長に)もうちょっと具体的に。
(健康福祉部長)
 健康福祉部長でございます。これまでも当然のことながら、同じ県内で同じ感染症法に対応しているわけですから、もちろん情報交換等も含めて、お互いにアドバイスし合ったりということをやってまいりました。
 特に現在はホストクラブ関係で、今、非常に市の保健所の方も、陽性者の対応もそうですし、濃厚接触者の対応もそうですし、そういった意味で、疫学的調査の方もかなり厳しい状況にあります。そういった中で、やはり今まさに発生している、発生するかもしれないところに対して、我々の方として、まずPCR検査をやって抑えていきたいというところの中で、これは前橋市内の問題だからということで、市の保健所の方にすべてやっていただくというんではなくて、先ほどの経費の話もそうですし、人の面でも、物品なんかの面でもお互いに協力し合って、とにかく県民、市民の安全確保のためにしっかりやっていこうということで、心を合わせてやっているところでございます。

(記者)
 今後、人的支援なども検討される可能性がある。

(健康福祉部長)
 現実問題として、このPCR検査においては、双方が人を出し合って行います。

(記者)
 もちろん、県と中核市で業務分担があるということは承知した上でなんですが、最近(検査の)数は早く出るんですが、詳しい情報がかなり夜遅い時間帯になって、昨日も県民向けのデジタル窓口のラインが22時半を過ぎてから来るような状況だったんですけれど、この辺り、この発表のタイミング、特に県として、結構差が出ている印象があるんですけれど、よりわかりやすくとか早く伝えるような何か検討というのをもしされているようでしたら、お考えをお伺いしたいんですが。

(健康福祉部長)
 件数が多くなってくると、これまで1日に3件、4件とかっていう状況と同じような内容というのを調べるのは非常に難しくなってきています。先ほども、市長や市の皆さまがおっしゃっていたとおり、なかなか調査すると言っても、本当に、これはこうですかと言って、すぐ返事が返ってくるような状況でないものもありますので、なかなか情報を取るところに苦慮しているところもございますので、その辺、どこまで、最低ここまでみたいなものなんかについても、ラインとかも検討させていただきながら、なるべく早いタイミングでの発表も心がけていきたいなと思っております。

(知事)
 おっしゃったところは、とても大事なポイントだと思います。前橋市の方も本当にこれだけ2件もクラスターが出て、てんてこ舞いだと思うんですね。その中で市長も頑張っているし、前橋市役所の保健所の皆さんも全力でやっていると思うんですよね。
 ただ、その情報については、一義的に前橋の方で発表するので、そこは前橋にお任せしなければいけないんで、我々はサポートということですよね。
 今、武藤健康福祉部長が言ったように、少しでも早くなるような工夫をしてもらえるように、我々としてできるアドバイスとか応援をしていきたいと思います。

(記者)
 コロナとは関係ないんですが、熱中症の関係でですね、最近特に暑い日が続いていて、県内でも死者などが相次いでいるんですが、知事もツイッターなどで啓発されてると思うんですが、県民に危険性とかですね、対策をとってもらう上でも、日々、熱中症患者の搬送数とか、死者などについて、県の方で発表をしていくということも大事かなと思うんですけれども、基本的にそういうような仕組みにはなってないと思うんですけれども、そこは、知事の方で何か検討する考えはありますか。

(知事)
 まず危機管理監から今の現状について。

(危機管理監)
 消防保安課の方で熱中症の状況についてとりまとめてですね、お問い合わせにはお答えしている状況で、こちらから積極的に出すという状況ではないのはご指摘のとおりだと思います。

(知事)
 今、記者さん言ったことは大事なことだと思います。やっぱり、熱中症で亡くなってる方がすごく多いですよね。群馬県でも何人かもう、確か太田の方でも亡くなられたりしてるんで、これはもちろん、ツイッターとかSNS等々でも呼びかけておりますし、今日の会見でも実は最後に申し上げようと思ったんですけども、どういう形かわからないけども、もうちょっとやっぱり県民に対して熱中症の注意を呼びかけるような仕掛けは、今のご質問を受けてちょっと検討したいと思います。県として事実関係はちゃんと発信してるんですけども、これだけちょっと、全国的にも亡くなる方が多くなってくると、少し何ができるか検討したいと思います。

(記者)
 例えば、できれば夕方のある時間で区切ってですね、今日の状況とか、そういうのをまとめてお知らせいただけると、県民の皆さんわかりやすいのかなと・・・

(知事)
 ちょっと対応検討します。それは大事なご指摘だと思います。

(記者)
 前橋の例のクラスターですけれども、先ほどの内訳を見ますと、10代、20代が非常に多いということで、無症状の若年層が無自覚のままに広げてしまうということは常々指摘されているわけですけれども、今回この二つのクラスターでですね、そのような背景があったといえるかどうかですね。37人のうち、どれぐらいの無症状者がいたのか把握してたら教えていただきたいと思います。

(健康福祉部長)
 無症状者の数につきましては、今、すぐにちょっとお答えできません。というのは、初め無症状でも後から出てくる方もいらっしゃいますし、検査の段階で無症状だったという方はもちろんたくさんいらっしゃいます。ちょっと今、手元にその数字はないので少しお時間をいただければ、確認できる範囲でお答えしたいと思います。
 やはり本当に、無症状の中で多くの方が感染されてるようなこともありますので、その辺は我々の方としても十分注意をしてまいりたいと思っております。

(記者)
 知事にお伺いするんですが、先日ですね、安倍総理がですね、都内の病院に検査で入院されまして、その後様々な情報も出回りました。永田町の情勢についてですね、政局含みでありますとか、あるいはトップの健康管理について、知事なりの受けとめやコメントなどがありましたら、聞きたいと思います。

(知事)
 総理も、とにかく、きちっと万全に健康管理をやるために検査入院をされたとおっしゃってるんで、そのとおりなんだろうなというふうに思っています。外から見ててもですね、やっぱりものすごくハードな仕事なので、官房長官とか甘利さんも「ずっと休んでない。少し休暇を取って欲しい」というふうにおっしゃってるので、なかなか大変だと思いますけども、休める時にはぜひ体を休めていただいて、しっかり健康管理をしていただければなと、そんなふうに感じてます。

(記者)
 知事にお伺いしたいんですけれども、群響のことで、今回はベトナム公演が中止になってしまったんですけれども、今年に関しては。コロナの終息後のこととなると思いますが、その後また、現地での公演というのは模索していくお気持ちなんでしょうか。

(知事)
 現時点ではなかなか、とにかく、現時点ではどうなるかわからないので、こうできるということは言えないと思うんですけども、できれば、将来的には、海外公演を実現させたいと、将来的にはそういう知事としての、群響の理事長としての気持ちはあります。
 部長、何かありますか。

(地方創生部長)
 知事の説明のとおり、将来的には是非とも海外公演を実現させたいというふうに考えております。海外公演は群響のレベルアップのために大変重要だと思っておりますので、将来的にはというふうに希望を持っております。

知事メッセージ

 それでは最後に私の方からですね、県民の皆さまにお願いをさせていただきたいというふうに思います。
 基本的に3つあります。1つは先ほども話が出ましたが、とにかく暑い日が続いています。熱中症で救急搬送される方々も増えております。亡くなられる方もおります。是非ですね、暑いところは避けていただいて、特に高齢者の方々は熱中症に気をつけていただきたいと思います。クーラーを使うことを躊躇せずに、なんと言っても命が大事ですから、クーラーを使うことも躊躇せず、できるだけご注意をしていただくようにお願いを申し上げたいと思います。
 もう1つは、若い方々に対してのお願いです。若い世代の方々はですね、感染しても無症状の方々が多いということもあってですね、少し安心している皆さんもおられるかもしれませんが、若い皆さんが感染をするということはですね、やはり周りに広げる可能性も高いと、無症状のまま。そういうことですので、例えば、おじいさまとかおばあさまとか、こういう方々、特に高齢の方々に移ると重篤化する可能性もありますし、周りの方々のことも考えてですね、十分マスクを含めた対策をとっていただきたいと思いますし、症状があるときにはですね、とにかく躊躇せず相談をしていただいて、これはと思った時はですね、しっかりとPCR検査を含めた検査を受けていただけるようにお願いをしたいと思います。そのことを、いろんなチャンネルを使って、これからも若い方々にはお願いをしてまいりたいと思います。
 最後に、前橋で2つのクラスターが発生をいたしました。ホストクラブで起こったことは皆さんご存知だと思いますけども、やはり3密が発生しやすい繁華街のですね、夜の接待を伴う場所では、もう全国の状況を見てもですね、また新型コロナが広がる可能性、リスクが極めて高いということはもう、皆さんよくご存知だと思います。今日の会見でも申し上げましたが、我々としては、こうした店舗に対してしっかりとした対策を呼びかけていきますし、またその店舗の皆さんにもですね、ちゃんとそのガイドラインを守る、こういう対策をしてるということをしっかりと示していただくようにですね、お願いをしていきたいと思いますので、そういう対策を取ってないと判断をされる場所にはですね、是非皆さん、行かないでいただきたいというふうに思います。そのことを改めて、知事の方からお願いをさせていただきたいと思います。
 先ほど、これは第2波なのかというご質問もありました。第2波と呼ぶのか、第1波の残りと呼ぶかはともかくとして、新たに1回収束した流行がまた起こってるということは、これはもう全国の状況を見れば明らかだと思いますので、県民の皆さんにはさらに注意をしていただいて、新しい生活様式の徹底をですね、重ねてお願いを申し上げたいと思います。
 それでは、以上で今日の会見を終わりたいと思います。長い時間になりましたがありがとうございました。

(以上で終了)
文章中の()内については、秘書課において加筆したものです。