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群馬県知事・前橋市長合同臨時記者会見要旨(8月20日)

更新日:2020年8月20日 印刷ページ表示
  • 日時 令和2年8月20日(木曜日)午後3時00分~3時30分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等18人
  • 記録作成 秘書課(報道係)

 令和2年8月20日臨時記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
 モニター資料(PDFファイル:264KB)

会見要旨

知事冒頭発言

(知事)
 それでは会見を始めさせていただきたいと思います。
 今日の会見は2本立てということで、まずはですね、山本龍(前橋)市長との緊急共同記者会見、続けて、知事の定例記者会見と、こういう流れでいきたいと思います。
 中身もいろいろとあるので、少し長くなると思いますが、ぜひ最後までお付き合いいただければと思います。
 まず、初めに私の方からお話をさせていただきます。
 皆さんご存知のとおり、前橋市内の二つのホストクラブで、クラスターが発生いたしました。
 直近の1週間を見ると、92人の新規感染者が発生しています。少なくともそのうちの4割がこのクラスターに関連しているものです。
 いわゆる「夜の街対策」については、東京などの繁華街でのクラスターが多数発生したことを受けて、本県でも重点的な感染防止対策を進めてまいりました。
 この会見でも、ご報告をした記憶がありますが、社交飲食業生活衛生同業組合のご協力もいただいて、事業者への感染防止策の徹底を呼びかけていただきました。加えて、地元自治体、商工会議所なども連携して、前橋、高崎、太田、伊勢崎の繁華街で100以上の店舗を直接訪問するなどしてまいりました。
 私と山本市長も、実際に前橋市内の繁華街に足を運び、直接注意喚起を行ってきたところであります。
 今回のクラスター発生は、こうした対策の強化を働きかけている最中のことであり、県としても大変残念に思っています。
 本日は、この二つのクラスター発生を受け、本事案について、県民の皆さまに改めて感染の状況をお伝えするとともに、今後の対応を発表させていただくために、前橋の山本龍市長と合同で、臨時の会見を開かせていただくことといたしました。
 それでは、早速、クラスターの発生状況について、山本龍市長からご説明をいただきたいと思います。

(前橋市長)
 知事ありがとうございます。
 知事からお話があったとおり、本市において二つの大きなクラスターが発生しております。
 前橋、そして群馬県の連携の中で、このクラスターを早期に封じ込めていかなくてはなりません。そのために、山本知事から前橋市と連携して進めていく。その上でのお話をいただいたこと、大変心強く考えています。
 それでは、状況についてご説明いたします。
 二つのクラスター、一つは、「クラブ アプレシオ」であります。ホストクラブであります。
 8月7日に、最初の陽性者がここから生まれました。
 当初は、無職ということで、我々は確定をさせていただいております。ところが、それから後、ここから始まったクラスターがおよそ、従業員8名、そして、利用者の方2名の10名のクラスターに、今、拡大をしております。
 これまでの濃厚接触者の調査では、同居家族、知人7名の陰性が確認されましたが、3名の方が陽性となっています。二次感染に広がっているものだろうと考えております。
 当該店舗は、8月7日から休業となっております。
 もう一つは、「CLUB Rey」です。
 8月14日に最初の陽性者が確認されました。前橋市外、市内の方を含めて、多くの方々の感染が確認されております。
 従業員の方が14名、利用者の方が13名、27名に広がってきております。
 現在、調査を進めるとともに、利用した方々に対して、ぜひ前橋の接触者外来へ相談をいただきたいという呼びかけも行っております。
 現在、110名の陰性の方々を我々は確認をしておりますが、残念ながら、陽性者のうち1名が、前橋市の消防職であるということも、本日発表させていただきました。
 8月15日から当該店舗は、休業となっております。
 両店舗ともに、少なくとも早期に感染拡大を小さくするという意味から、私たちは店名の公表に踏み切らせていただきました。そのことに関しては、店経営者の理解をいただけたこと、このことに感謝を申し上げたいと思います。
 ただ、我々としても、もっとすみやかに、そしてもっと明確に、迅速に、濃厚接触者、感染者のあり方、経過をもっと素早く確認すべきだったという反省点も申し述べて、経過報告といたします。
 知事、以上です。

(知事)
 ありがとうございました。
 ただいま、山本市長の方から、クラスターの発生状況について、ご説明をいただきました。
 結果として、クラスター事案が発生してしまったということは、店舗において、十分な対策がなされていなかったということであって、この点は極めて遺憾に思っています。改めて感染拡大防止に向けた、さらなる対策強化の必要性を強く感じております。
 このため、群馬県と前橋市では、前橋市内において二つの対策を実施することといたしました。
 このことについて、発表させていただきたいと思います。
 対策の一つ目は、「市内における集中的なPCR検査」の実施です。二つ目は、「夜の繁華街における更なる呼びかけ」の実施です。
 まず、前橋市内における集中的なPCR検査の実施について、山本市長からご説明いただきたいと思います。

(前橋市長)
 前橋市内の店舗には約40店舗のホストクラブ、キャバレークラブが存在をしております。
 これらの従事者に対しまして、集中的にPCR検査を行ってまいりたいと考えております。
 すでに昨日8月19日から、当該する店舗からの検査の予約受け付けを開始しております。来週の27日までの間、この間に、すべての対象者の検査を終了することを、群馬県と連携して行っていきたい。迅速に対応していきたいと考えております。
 店舗の皆さまには、是非とも検査のご協力をいただきたいと思います。
 こうした集中的な検査の実施によりまして、感染拡大の芽を早期に摘んでいく、それは社会的な責任であると私たちも考えております。経営陣の皆さま、従事者の皆さまのご理解をよろしくお願いいたします。
 以上でございます。

(知事)
 山本市長、ありがとうございました。
 それでは、二つ目の、「夜の繁華街における更なる呼びかけ」について、私の方からご説明をさせていただきたいと思います。
 先ほども申し上げましたが、これまでも県としては、地元自治体等と連携をしながら、夜の繁華街における感染防止対策の徹底について呼びかけを行ってまいりました。
 しかしながら、より感染防止対策の実効性を高めるために、今回、クラスター発生の可能性の高い店舗への更なる呼びかけを実施することといたしました。
 具体的に言うと、まず前橋市中心部のホストクラブ、キャバクラ、約40店舗に対して、群馬県、前橋市等の合同で訪問をし、感染防止対策の実施状況の把握および対策徹底の呼びかけを行ってまいりたいと考えています。
 また、今回の呼びかけに併せて、群馬県警の風営法に基づく立ち入りを実施すると、こういう予定になっております。
 この二つの対策を早急に実施してまいりたいと考えています。
 最後に、事業者の皆さま、および県民の皆さまへのお願いをさせていただきたいと思います。
 まずは、事業者の皆さまに対してのお願いです。
 前橋市に限らず、県内に所在するホストクラブ、キャバクラなど接待を伴う飲食店においては、「社交飲食業における新型コロナウイルス感染症拡大予防ガイドライン」を遵守し、店舗のホームページ、SNS、店頭等において、取り組んでいる感染防止対策を利用者に明示していただくようにお願いをしたいと思います。
 また、これに関連して、県では、先月から「ストップコロナ!対策認定制度」というものを開始しています。
 接待を伴う飲食店においても、感染予防対策を徹底した上で、当該認定を申請していただくように、改めて強くお願いを申し上げたいと思います。
 なお、今後の状況によっては、ガイドラインを遵守していることが確認できない店舗に対して、特措法第24条第9項に基づく店舗への休業要請も検討せざるを得ないと考えています。
 続けて、県民の皆さまへのお願いについても、お伝えをさせていただきたいと思います。
 現在の警戒度2においては、「3密のリスクが高い店舗や場所の利用については十分に注意する」ということをお願いしています。
 特に、ホストクラブやキャバクラなどの接待を伴う飲食店を利用する際には、まず、ホームページ等で事前に確認するほか、店頭での掲示や「ストップコロナ!対策認定ステッカー」などで、店側の感染防止対策をよくご確認いただくように、県民の皆さまにお願いを申し上げたいと思います。その上で、対策が不十分だと思う店舗は利用を控えていただくように、改めてお願いを申し上げたいと思います。
 また、他県においては、ホストクラブからキャバクラの従業員の方に感染が広がっていくという例も見られます。もちろん逆の例もあります。
 そういった方々の中には、高齢者施設などの他業種でダブルワークをしていたり、家庭に高齢者や小さなお子さまがいる可能性も考えられます。そして、その場合には感染がさらに広がっていく危険性があるということは、クラスター対策班の専門家の方々からも指摘をされているところです。県としても、この点は特に注意が必要だと考えています。
 県民の皆さまには、会見でも何度かお願いをしていますが、感染の広がりを防ぐためにも、接触確認アプリ「COCOA」と、県の公式LINE「新型コロナ対策パーソナルサポート」の登録を、ぜひ、重ねてお願いを申し上げたいと思います。
 その上で、夜の繁華街の利用の有無に限らず、少しでも症状がある場合には、躊躇せず、群馬県新型コロナウイルス感染症コールセンターや最寄りの保健所にご相談ください。
 私からは以上です。
 最後に、山本市長の方から、もう一度お願いいたします。

(前橋市長)
 私からは、前橋の市民に呼びかけたいと思います。
 新しい(生活様式)ニューノーマルの中で、自らを守るためのエチケットを遵守してまいりましょう。それが自分の家族を守ること、そして社会を守ること、医療機関を守ること、何よりも、子どもたちの学校を奪うことのないように、それが私から、すべての市民へのお願いです。
 今、知事がおっしゃられるような様々なアクションを行政は連携しながら取り組んでまいります。でも、最後は、やはり市民それぞれの自覚です。そして、特に今回PCR検査をさせていただく、飲食街の皆さん、ナイトクラブや、あるいはキャバレー、ホストクラブの皆さん、ぜひ協力していただきたいと思います。
 皆さんが愛する憩いの街です。それを皆さんの力で守るためにも、どうか協力をお願い申し上げます。
 最後に、なろうとしてコロナに感染したわけではありません。一人一人の患者さんへの人権も、ぜひ皆さんに配慮していただきたいと思います。そして支え合いながら、すばらしい郷土をお作りいただきたいと思います。
 どうぞ知事よろしくお願いいたします。

(知事)
 ありがとうございました。
 ここから、緊急記者会見に対する皆さんのご質問を受けたいと思いますが、その前に最後にもう一度、二人で呼びかけたいと思います。
 ぜひですね、県民の皆さまには、私の持っているこのパネル(「県民の皆様へのお願い」モニター資料7ページ)、感染拡大防止が徹底されていないお店については、接待を伴う飲食店の利用を控えていただきたいと思います。
 もう一つ(のパネル)は、「(接待を伴う)飲食店の皆さまへのお願い」(モニター資料6ページ)ですね。

(前橋市長)
 ぜひよろしくお願いいたします。

(知事)
 それでは、この件ついて、まずご質問を受けたいと思います。

質疑応答

(記者)
 PCR検査の関係でお伺いしたいんですけれども、山本市長からは、感染拡大の芽を早期に摘むというお話がありましたけれども、知事の方にもお伺いしたいんですが、期待感みたいなものはいかがでしょうか。

(知事)
 市長のリーダーシップでですね、しっかりとこのPCR検査を実施していただきたいと思っていますし、もちろん県としても、しっかりと前橋市に協力をして、できれば後押しさせていただきたいというふうに思っています。
 とにかく今、市長の方からご説明ありましたけども、県都前橋で二つのクラスターが出て、これがまだまだ陽性者の数が増えるということも考えられますので、できるだけ早期に芽を摘むためにはですね、やはりここはPCR検査を集中的に増やす必要があるだろうということで、これは前橋市にしっかりリーダーシップを取っていただいて、県としても最大限にバックアップして協力して進めたいと思います。
 市長の方から何かありますか。

(前橋市長)
 いえいえ、よろしくお願いいたします。

(記者)
 対象は約40店舗だということですけれども、その対象の人数と、その検査はすべて無料で行うということなのか、またこの予算についてはどのようにしていくのかお聞かせください。

(知事)
 それについては、武藤(健康福祉)部長の方から正確に説明していただければと思います。

(県:健康福祉部長)
 店舗の方は大体約40店舗ということで、先ほど発表させていただきましたけども、人数といたしましてはだいたい500人程度を見込んでおります。実態を正確に把握するのは難しいのですけが、とにかく進めていきたいと思っておりまして、だいたい500人程度見込んでおります。
 経費の関係につきましては、前橋市内のお店ではございますけれども、市民もやはり県民でございますので、その辺は県としてもしっかり経費負担をしながらやっていきたいと思っておりまして、基本的にはご本人の負担がない形で考えております。

(記者)
 どのぐらいの予算を想定しているんでしょうか。

(県:健康福祉部長)
 だいたい700万か800万ぐらいではないかと思いますけれども、その辺は、またよく業者の方とも詰めていきたい(正しくは、よく確認したい)と思っております。

(記者)
 それぞれの店舗への協力を求めているんですけれども、周知の仕方はどのようにされていくんでしょうか。

(県:健康福祉部長)
 PCR検査の関係ですが、基本的には昨日、各対象の店舗につきましては文書で連絡をさせていただきました。また、ある程度時間が経ったところでですね、また再度こちらからアプローチするような形でやっていきたいと思っております。

(記者)
 知事にお伺いしたいんですけれども、急に夜の街関連で感染者が広がってしまったわけではあるんですけれども、県として対応というのは十分だというお考えでしょうか。

(知事)
 我々としては、かなり早めに、夜の街対策というものを始めたというような認識です。これはもうすでにですね、残念ながらこの前橋の二つのクラスターが発生しましたけども、もうその前に、商工会議所とか、あるいは関係団体とも、地域の関係団体とも協力しながら、店舗への働きかけを始めておりましたので、加えて、県警にもいろいろご協力をお願いしていくということもやっておりましたので、そういう意味では早め早めに、なんて言うんでしょうか、県内のこうしたお店のリストアップも含めてですね、着手していたという感覚なんですけども、結果として先ほど申し上げたとおり、二つのクラスターが起こってしまったというのは大変残念に思っています。

(記者)
 2カ所でクラスターが発生していますけれども、休業要請とかですね、あとは営業時間の短縮とか、あとはそれに合わせて休業補償とか、そういった部分の検討とかいうのはされたのでしょうか。

(知事)
 現時点では、とにかく今できる対策をやろうということで、今発表したようなことをやらせていただこうと思っています。これからの展開によっては、いろんなことも検討せざるをえないかもしれませんけれども、とにかくこうして、前橋市長のリーダーシップでPCR検査もやっていただくと。さらに、我々も働きかけを強め、さらに県警もですね、この風営法に基づく立ち入り調査ですけども、これも始まるということで、まずはこの対策に全力をあげるということだと思います。

(記者)
 先ほど市長からも言及があったと思いますが、今月7日に無職とされた10代の方がアプレシオさんの関係者だったということで、それに関しては市の方でも対策の遅れにも繋がったんじゃないかなと思うんですが、改めて市長の方から影響がどのようだったのかお聞かせください。

(前橋市長)
 おっしゃるとおりだろうと思います。あの時点でアプレシオの従事者であるということを我々が確認できていれば、その後の展開はまるで違ったはずです。その後も、大きな聞き取りの困難を我々は今受けております。その中で昼夜を問わず、保健所職員、健康部長を先頭に取り組んでいただいておりますけれども、やはり、お店の協力がなくしては我々は一歩も進めない、それはおっしゃられるご意見のとおりだろうと思います。

(記者)
 その点ではですね、利用者の方の中でも、やはりその無職とされる方も目立つようなんですね。その辺の聞き取りの難しさもあるかなと思うんですが・・・。

(前橋市長)
 直接聞き取っている中西(健康)部長が同席してくださってるので、ご苦労のことがあれば本音を言っていただいた方がいいと思いますね。

(前橋市:健康部長)
 聞き取りの方を担当の方がしているわけなんですけれども、なかなか皆さま方が、本当の職であるとか、例えば本来は学生であるとかそういうことも、何度聞いても無職というような形で、なかなか本当のことを言っていただけなくて、やはり広がってしまっている状況でございます。
 それと、今回アプレシオの関係で、7日の日に、ご本人さまは、濃厚接触者については、アプレシオの関係ではホストではないということだったんですが、そこの上司の方が、実は野球をしたということで、そちらから情報をいただいて分かったということなんですね。それまでの間にやっぱり5日間とか7日間ありまして、そちらからということで、またその名前等もなかなか本名とかを伝えていただけないこともありまして、たまたまその、例えばそのお店の店長さんと話していても、本名では知らない、源氏名でしか話ができないとか、そういうような状況も実際にはございまして、かなり聞き取りには苦労いたしました。

(前橋市長)
 そういう意味で、今回の知事のご意見で警察の風営法関係でというのは大きな力になって、ご協力を得やすいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

(記者)
 改めてなんですが、その利用者の方とかでも、今後こう無職とおっしゃっている方でも、例えば、お店の方に勤めていらっしゃって、そこのお店でまた広がるというようなことも、もしかしたらあるかもしれない中で、もう少しこう踏み込んだ聞き取りなどの対策はとれないのでしょうか。

(前橋市長)
 それは先ほども申し上げましたように、風営法に基づく警察の方々のお力を、知事のご配慮でいただけるということが大きな力になろうと思っております。

(知事)
 ちょっと付け加えると、まず一つはですね、警察の立入調査というのは、これあくまで風営法に基づくものであって、そこで、ちゃんと条件を満たす人が勤務されているかどうかとか、こういうことをまずやっていただくということで、そこはまず整理させていただきたいと思います。
 今、市長の方からもありましたけども、記者さんの言ったところはとても大事なポイントだと思うんですけど、これはですね、おそらく前橋も管轄の保健所で一生懸命やっていただいてると思うんですが、これは大変なんですよね、聞き取り。最近特にね、やっぱりネット上の誹謗中傷みたいのが激しくなってくると、余計なかなか難しくなってるんで、これはですね、群馬県ももちろんそうですし、前橋の件については、前橋の保健所が中心になってやっていただいてるんですが、よく協力して、できる限り情報を引き出せるような努力を我々もしてくというしかないと思うんですね。
 そこはしっかりとお話をして、納得していただくような最大限の努力をするということに尽きると思います。

(記者)
 CLUB Reyさんの方なんですけど、二次感染が広がってるというお話だったんですけど、クラスターを構成されるのは利用者の方と、あくまでその従業員の方というだけで、その二次感染というのが知人とか同居家族っていう認識でよろしかったでしょうか。

(前橋市:健康部長)
 はい。

(記者)
 それだと何人ぐらいまで広がっていますか。

(前橋市長)
 100人くらい。

(前橋市:健康部長)
 110人ですね。今のところ分かっている限りでは、一応110人ぐらいに(濃厚接触者としてのPCR検査を行いました)。

(記者)
 CLUB Reyの従業員の・・・。

(前橋市:健康部長)
 はい。(従業員、利用者、その家族や知人などに)。

(記者)
 陽性の方だけでとると、二次感染をしたと言われる規模はどれぐらいになるか教えていただけますか。

(前橋市:健康部長)
 そちらでまは、ちょっと。

(記者)
 クラブ アプレシオの方はどうでしょうか。

(前橋市:健康部長)
 アプレシオにつきましては21人ですね。

(記者)
 全部で21人。少なくとも検査対象になった・・・。

(前橋市:健康部長)
 そうですね。(陽性に)なった方を入れますと21人(の検査をした)という状況でございます。

(記者)
 話がずれてしまいますが、今、警戒度2ですけれども、分散登校にはされてないと思うんですが、広がってるのがちょっと夜の街でまた違うので、その方針はお変わりはないんでしょうか。

(知事)
 現時点では、この間申し上げたとおりの方針です。一律に分散登校を求めるようなことはしないけども、地域の状況によって、場合によっては少し柔軟に対応する、こういう流れだと思います。

(記者)
 重傷の方は、なかなか若い方なので、あまり増えてないかなと思うんですけど、現在の医療体制については、どういうふうに受けとめられていますか。病床は、前回の知事会見まででは逼迫している状況ではないということだったと思うんですけど、今回ちょっと数だけで見るとかなり増えてしまった状況なんですが、その辺はいかがでしょうか。

(知事)
 それはちょっと武藤(健康福祉)部長の方から少し正確にお話してもらいますが、逼迫はしてませんけども、やっぱり予断を許さない状況だと思うんですよね。8月に入ってから、やっぱり2週間で、知事室にある二つの白いボードで、毎日最新状況をチェックしてるんですけども、特に客観的数値の5項目、かなり長い間ずっと下回ってたんですが、この3つが基準をオーバーしてますので、今のところは、確か稼働率50%以上が基準の目安になったと思うんですけど、そこに行ってません、3割ぐらいかな。

(県:健康福祉部長)
 そうですね。

(知事)
 まだ逼迫はしてませんが、やはりこうやって急激に広がるといっきにいく可能性もあるので、予断を許さない状況だということですね。

(県:健康福祉部長)
 その辺につきましてはこの後の知事の記者会見の中でも詳しく発表させていただく予定になっておりますけれども、今だいたい90人ぐらいです。

(記者)
 県警の呼びかけに関してなんですけども、お二人の認識を伺いたいんですが、県警がそういう呼びかけをすることが威圧行為になるんではないかという指摘もあるんですけれども、そこについては、どのような受け止めでしょうか。

(知事)
 それは記者さんがおっしゃったように、いろんな考え方があると思うんですが、すでに東京とか大阪とか、それから岡山とか、他都府県でも同じような事例がありますので、県警が調査するというのは、これは風営法に基づく立ち入り調査ということをしっかりとやっていけば、十分に皆さんのご理解を得られるだろうなというふうに思っています。

(記者)
 風営法に新型コロナに対応して立ち入るという項目はないわけですよね。そこに対して、どういうふうに理解を求めていくのか。

(知事)
 先ほど申し上げたとおり、県警にやっていただく調査は風営法に基づいた立ち入り調査ということでございます。おそらく、これも(この後の)私の(定例記者)会見の中でお話をと思ったんですけども、県のチームは今までどおり、100を超える我々がリストアップした場所に出かけて行って、いろんな働きかけをやるということで、県警は県警として、その立ち入り調査をやっていただくということでございます。
ただ、連携してやるときもあるかもしれませんが、あくまで役割分担をしっかりした上でやろうというふうに思っています。

(記者)
 山本市長は。

(前橋市長)
 知事の言うとおりでございます。

(記者)
 あと一つですね、これまでもいろいろ呼びかけというのは、夜の街でやられてきたと思うんですけれども、ホストクラブとかキャバクラとかですね、そういうところで感染防止策をお願いするというのは、具体的にどういうものを、さらにお願いしていけば、感染防止に繋がるのかというのが想像しにくい部分があるんですが、どういうふうに考えておられるのか。

(知事)
 おっしゃった指摘もすごく大事だと思うんで、これは、なかなか難しいというところがあると思うんですね、3密を作らないで営業していただくというのは、なかなか難しいところがあるんですけども、CLUB Reyを含めた2カ所のクラスターが起こってしまったんですけども、私と市長が一緒に立ち会った夜の街への働きかけでは、ちゃんとそこの経営者にも会って、きちっと席をうまく仕切るとか、例えばこういう(知事会見で使用している)ついたてみたいなものを作るとか、こういうことは、それぞれの店舗の経営者の方は努力しているということがわかりました。
 ですから、こういうことを地道にしっかりとやっていくということに尽きると思います。それは、訪問して直接会ってお願いすることもあれば、あるいはしっかり県として通知をすることもあれば、いろんな形が考えられると思うんですけども、少なくとも今100以上リストアップしていますから、ここのお店はしっかりと回りたいと。
 さらには、ZANZA BARみたいな、わかっていないところもあるんですよね。例えば地下のクラブとか。こういうのは、前回の会見でも申し上げましたが、産業経済部長の方にもよく指示しましたけれども、口コミも含めて、どういうところがあるのかというのは、今のうちによく掴んでいこうということで、新しいリストを作っています。こういうリストがあると、今の状況を第2波と呼ぶのかわかりませんけれども、さらに秋以降に大きな波が来たときには、きちっと働きかける対象を明確にしておくというのは大事かなと思っています。

(記者)
 前橋市長はよろしいですか。

(前橋市長)
 同様でございます。

(記者)
 市長にお願いします。CLUB Reyとクラブ アプレシオの2軒なんですけれども、実際に現場をご覧になってですね、感染防止対策が十分だったのかどうかということについては、どのような報告を受けていらっしゃるかお聞きします。

(前橋市長)
 当該のクラブに視察に行った職員の報告でございますけれども、視察時間に不在だったということで、本市保健所長が入れない状況でありました。その報告を受けております。

(記者)
 2軒ともということですか。

(前橋市長)
 いや、我々が視察したのは1軒だけです。視察対象として挙げたのは1軒だけです。

(記者)
 アプレシオですか。

(前橋市長)
 アプレシオですね。はい。

(記者)
 CLUB Reyについては、これからということですか。

(前橋市長)
 そうです。

(知事)
 よろしいでしょうか。またこの後、県からの報告もして、私の方はまた皆さんの質問をお受けしますので、山本龍市長には、これで退席していただきますが、最後に申し上げると、これは前橋市内で発生した事案で、前橋市長のリーダーシップで今、前橋の保健所の方で、今日は部長さんも来られていますが、全力を尽くしてやっていただいています。
 ただ、県都前橋と群馬県が協力するというのは、とても大事なことで、あらゆる面においてそうなんですけど、特にコロナ対策についても、こうして知事と県都である前橋市の市長との間に信頼関係があるということは、とても大事だというふうに思っていますので、こうして、きちっと話し合って共同会見ができると、こういう関係をですね、こういう連携を前橋市としっかりこれからも維持していきたいということだけ申し上げておきたいと思います。市長ありがとうございました。

(前橋市長)
 知事ありがとうございました。これからよろしくお願いいたします。

(以上で終了)
文章中の()内については、秘書課において加筆したものです。