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第13回定例記者会見要旨(7月2日)

更新日:2020年7月2日 印刷ページ表示
  • 日時 令和2年7月2日(木曜日)午後3時8分~3時53分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 21人
  • 記録作成 秘書課(報道係)

 令和2年7月2日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料(PDFファイル:610KB)

会見要旨

知事発言

発表項目

1.浅間山の火山活動
2.オンラインサポート授業動画の放送大学放映
3.愛郷ぐんまプロジェクトの最新の状況
4.「直滑降ストリーム」の告知

 それでは、定例記者会見を始めたいと思います。
 緊急事態宣言の全面解除から1カ月以上が経過しています。この間県民の皆さまにご協力をいただき、県内のコロナウイルス感染者の発生状況は大変落ち着いております。皆さん、よくご存知だと思いますが、東京都で本日100人以上の新規感染者が確認をされたと、こういうニュースが飛び込んでまいりました。連日、緊急事態宣言解除後最多となる水準が続いています。
 さらには、埼玉県においても、新規感染者の報告件数が増加傾向にあります。最近の発生事例については、半数以上が東京都由来の感染者ではないかと疑われてるという話も伝わってきています。さらに言うと、栃木県でも、ここ数日間、夜の街関連のお店からだと思いますけれども、10人ぐらいの方の感染が判明したということで、群馬県を取り巻く状況は、厳しくなってるのではないかと感じています。
 加えて世界全体を見ても、感染拡大のスピードが速くなっています。アメリカにおいては、昨日1日当たりの新規感染者数としては、過去最多の約5万人を記録いたしました。特に、南部とか西部の州、テキサス州、フロリダ州、カリフォルニア州、アリゾナ州、ここら辺では新規感染者が急増してるということで、例えばニュージャージー州でも、予定していた、いろんな職種の店舗の事業活動の解禁日を延ばしたりしてるということも、皆さんよくご存知だと思います。
 さらに、オーストラリアでは、1回感染が収束したと思われてましたけれども、ここのところ、ビクトリア州でしょうか、ここでかなり感染者が増えてるということで、メルボルンの周辺で確か4週間のロックダウンをするということが決まっていると聞いています。
 (菅)官房長官が、昨日の会見で、今後、感染者の増加スピードが再び高まって最悪の場合は、もう一度緊急事態宣言を発令する可能性があると話しておられました。県としても、政府の決定について、引き続き注視をしてまいりたいと考えています。
 県民の皆さまにも警戒の意識を保ちながら、新しい生活様式を実施していただくように重ねてお願いをしたいと思います。

1.浅間山の火山活動

 それでは、本日の記者会見の項目です。スライドをご覧ください。今日は火山活動が高まっている浅間山の火山活動の状況について報告させていただきます。さらに、オンラインサポート授業動画の放送大学での放映について、そして、愛郷ぐんまプロジェクト、宿泊応援キャンペーンの最新状況等についても、併せて発表させていただきたいと思います。
 まず、浅間山の状況をお話したいと思います。スライドをご覧ください。浅間山では、6月20日頃から火山活動が高まっております。6月25日木曜日の午後3時に噴火警戒レベルが1、これは活火山であることに留意ということで、この(噴火警戒レベル)1から火口周辺の規制を伴う(噴火警戒レベル)2に引き上げられました。
 今後、山頂火口から概ね2キロメートル以内に影響を及ぼす小噴火が発生する可能性があります。現在、山頂の火口から2キロメートル以内の立ち入りを禁止しているところです。群馬県側の2キロメートル以内に施設や登山道はありません。しかしながら、県民の皆さまには、立ち入り禁止区域には入らないように、改めてお願いを申し上げたいと思います。また規制区域外であっても、噴火時には、特に風下側で火山灰だけではなく、小さな噴石が風に流されて降るおそれもあります。この点も十分ご注意をいただきたいと思います。火山灰による農産物や交通網への影響も懸念されます。
 県では、噴火警戒レベル引き上げ直後に庁内の情報連絡会を開かせていただきました。全庁的に情報の共有を図ると同時に、噴火した際には、災害警戒本部を設置し、警戒に当たるということを確認をしています。県として、いつ噴火が発生しても万全の対策がとれるように、前橋地方気象台と情報共有を図りながら、長野原町、嬬恋村、県警等の関係機関とも連携をして、緊張感を持って対応してまいりたいと思います。

2.オンラインサポート授業動画の放送大学放映

 続けて、オンラインサポート授業動画の放送大学での放映について、ご報告をしたいと思います。スライドをご覧ください。文部科学省では、児童生徒の学びの保障に資するため、各自治体が作成したオンライン授業等の家庭学習用コンテンツを取りまとめて、放送大学の番組として、衛星放送BS231チャンネルで放映しています。
 今回、この衛星放送で放映するため、文科省から依頼がありました。本県のオンラインサポート授業動画の13コンテンツを提供させていただくことに決めました。オンラインサポート授業動画は、小中学校の臨時休業の長期化に伴う学力保障のために、4月15日からtsulunosで配信するとともに、5月には群馬テレビでも、放映を行ってまいりました。
 動画は、3月から5月にかけての未履修部分を中心に、小学校1年から中学校3年生まで、最低限理解が必要な内容を絞り込んで放送をいたしました。また、教育委員会の指導主事が主体となって、わかりやすく説明することを心がけた中身になっています。
 放送大学では、すでに千葉県とか横浜市の教育委員会が作成した動画を6月22日に配信しています。群馬県のコンテンツの放映は7月中旬以降になると伺っています。
 今回のお話はとてもいい話だと思っています。千葉県と横浜市が、すでにやってるとはいえ、本県の動画が県外を含め、より多くの児童生徒の学習の一助になると判断されたことを大変歓迎しておりますし、また、本県のコンテンツが、こうしたことに貢献できることを期待をしております。

3.愛郷ぐんまプロジェクトの最新の状況

 続いて、「愛郷ぐんまプロジェクト~泊まって!応援キャンペーン」の最新状況を報告をさせていただきたいと思います。スライドをご覧ください。昨日7月1日時点でのキャンペーンの利用実績は、スライドのとおりです。6月5日から25日までの3週間の利用実績は、約5万5千人泊でした。また、7月末までの予約数の集計では、約10万2千人泊となっており、全体で15万7千人泊の利用見込みとなりました。先週の実績と比べると、約1万9千人泊分が増えたということになります。また、先週末に報道提供させていただいておりますが、改めて県民の皆さまにご報告をさせていただきたいと思います。
 キャンペーンを開始して、本日でちょうど1カ月ということになりました。ご好評いただいている一方で、7月末を待たずに30万人泊に達してしまうのではないかという心配の声も多く寄せられております。特に期限が迫った7月下旬の予約が入りにくくなっているというのは、皆さんご存知かもしれません。こうした状況を踏まえ、7月末までの期間中にご宿泊いただいた分については、30万人泊にかかわらず、すべて割引の対象とすることにしています。皆さまには、安心してキャンペーンをご利用いただければと考えています。
 私も、群馬県内の4つの温泉地に宿泊をしてまいりましたが、週末は、現時点でも、かなり予約が入れにくくなっているという声が事業者の方々から多かったです。ただ、平日は、まだまだ余裕があるというお話でした。県民の皆さんに、このキャンペーンを使って泊まっていただくことが、県内の観光産業を元気にすることにつながります。ぜひ、キャンペーンを積極的にご活用いただきたいと思います。

4.「直滑降ストリーム」の告知

 最後に「直滑降ストリーム」についてお知らせいたします。先月再開した「直滑降ストリーム」については、西村経済再生担当大臣、河野防衛大臣、山本龍前橋市長、高市総務大臣と、現職閣僚を中心に次々とご出演をいただいています。今週は、黒岩信忠草津町長にご出演をいただきたいと思います。草津町のまちづくりとか、ニューノーマル社会の観光振興等について、意見交換を行いたいと思います。ぜひ多くの方にご覧をいただき、皆さまに県政や町政を身近に感じていただきたいと思います。
 前々回、山本龍前橋市長をお招きした対談で、県民の方々から、いろいろご意見があってですね、知事と市町村長が、これだけ何て言うんでしょうか、県民の前で語り合うという仕組みは、ほとんどなかったのではないかというようなお話もいただきました。これから「直滑降ストリーム」には、また現職閣僚に来ていただくこともあると思いますし、文化人とか著名人も呼んでいこうと思いますけれども、県内の市町村長との対談はですね、定期的にやっていきたいと考えています。
 放送は、明日7月3日金曜日の午後8時から30分程度、群馬県の動画・放送スタジオのtsulunosからライブ配信を行う予定です。草津町長には、スタジオに来ていただくことになっています。
 今後とも、オピニオンリーダー等を次々と呼んでいきたいと思いますので、ぜひご期待をいただければと思います。
 私の方からは以上です。何かご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

(記者)
 東京都で100人以上の感染者が出た件についてなんですけれども、他県では、外食の自粛をしてくださいなんていうことを埼玉県が出していたりしますけれど、群馬県では往来の自粛については、どういうふうに考えてらっしゃるか、お伺いします。

(知事)
 東京都の情勢は、群馬県に大きく影響すると思ってます。正直言うと群馬県知事としては、大変心配してます。6日連続で50人以上の新規感染者が続いていると。ただ、昨日までの説明を聞いてると、新規の感染者の中でどのくらい経路を特定できない人がいるかという、この数字をたぶん追いかけてるんだと思うんですね。今のところ、全体として急速に広がっているという状況はないのではないかという分析があったんですけれども、今日改めて100人を超えたということで、これは、我々として相当注視をしていかなければいけないと思ってます。
 今の時点で、一旦解除した東京との往来をやめるということは考えてませんが、明日以降の状況もよく見極めていきたいと思います。個人的に言うとですね、早めに東京都には手を打って欲しいと思ってます。
 これまでの休業要請で、相当、日本全体だと思いますけれども地域の経済も傷みました。やはり経済活動を止めるということは、できないっていうことを、改めて、どこの都道府県知事もそうだと思うんですけれども感じてるんだと思います。経済活動とか社会活動が増えれば、感染者は増えるだろうと、ここでも何度も申し上げたとおり、そういう現象が起こっているので、過剰反応をすることは避けなければいけない。そう思って1週間学校の休業も遅らせてきたし、群馬県としてできる第2、第3の対策というものをやってきたと。しかしながら、ここが難しいところなんですが、これも何度かこの記者会見で言ってるとおり、これは断続的に、定期的に起こる現象だと、ウィズコロナの世界では。つまり、一旦、感染が収まったとしても、例えば経済活動、社会活動が増えると、また、感染者が出てくると。そこはバランスをよく見ていかなければいけないと、場合によっては、規制をかけたり、あるいは、解除したり、こういうことを繰り返し行わなければいけないような、ある意味不愉快なサイクルが常態化することも、我々は考えなければいけないということを考えるとですね、今回、もちろんこれは国の方で官房長官が、あまりにも状況が悪化した場合には、緊急事態宣言をもう1回出すということも選択肢の一つだと言いましたけれども、そこは見極めてですね、一旦、何か措置を取った方がいいと思ったら、早めにやっていただいた方がいいんじゃないかと個人的には感じています。
 例えば、韓国も、今、一旦収まった感染が再発しているということで、ソウルも感染者が増えてるということなんですけれど、例えば、ソウル市長の会見だったと思うんですけれど、3日ぐらい続けて30人ぐらい出たら接触制限というものをさらに厳格にすると言ってますし、確か韓国のテジョンだったと思いますけれども、クラスターが発生したということで、美術館をまた休館にしたりしてるので、状況によっては、難しい判断なんですけれども、ぜひ早めに手を打っていただきたいなと感じています。

(記者)
 東京都が独自に手を打つというのとは別に、群馬県で、今までもレベル引き下げの後も、首都圏への外出自粛というものは独自に継続されていた例があるわけですけれども、そうすると群馬県で独自の判断をするという考えは、今のところないということでしょうか。

(知事)
 現時点では、そこまでは考えてませんけれども、これからの情勢によっては、いろんな対応せざるを得ない場合もあるかもしれません。
 これで1週間連続で50人を超えて、今日100人を超えてるわけですから、こういう状況が続くようであれば、もちろん国がどうするのか、東京都がどうするのかっていうことも見極めながら、当然それに対して、県として新たな対策を打っていくとか、場合によっては、警戒度を変えていくという判断にもつながる場合があるかもしれないので、そこは状況を見ながら少し柔軟に考えたいと思います。

(記者)
 警戒度の引き上げだと明確な数字があるわけですけれども、東京都とか首都圏の状況については、総合的な判断ということで、例えばですけれど、何人が何日ぐらい続いたらとかっていうその判断の数字というか、そういうところは今どのようにお考えですか。

(知事)
 それは明確に、例えば東京都で何人出たからこうするということは決めてません。今回、例えば、50人以上が何日間続いても、感染経路不明の人達の割合が少なければ、全体的に蔓延していないと専門家の人たちが判断してるということからもわかるように、何人出たからとかいうことは考えてません。まさに総合判断なので、全体の状況を見ながら決めていくということだと思います。

(記者)
 県の感染症の専門チームに招集をかけるご予定はありますか。

(知事)
 現時点では考えてません。ただ、明日からの状況によっては、そういうケースもあるかもしれません。

(記者)
 群馬DC(デスティネーションキャンペーン)が30日で終わりましたけれども、イベント等の中止で思うようにPRが進まなかったという面がありますが、その件について知事はどのように考えていらっしゃるかお伺いします。

(知事)
 DCの質問は過去の会見でも何度か出てたと思うんですけれども、さすがにこの状況なので、本来であれば実施できたはずの企画ができなかったりということがあったんですけれども、それでも、もともとデジタル中心のキャンペーンにしようということなので、そういう中で言うと、パンフレットのデジタル配信とか、SNS、スマートフォンの連動など、新たに取り組んで収穫があったものもあると思っています。
 多くの企画は、先ほど申し上げたとおり、残念ながら中止になりました。特に大きな人数を集客するというイベントは、4分の3が中止ということになっています。ただですね、もうちょっと細かいことは、鬼形(産業経済部長)さんから補足があればお話を伺いたいと思うのですが、消毒の徹底など感染防止対策に取り組んだ上で実施した野外の参加企画には好評な企画もあったと聞いています。
 いずれにせよ、今回のDCで、いろいろ我々も学んだことがありますので、素材をいかに磨いていくかとか、デジタルをどう活用化していくかということは、今後の群馬県の観光には、かなり生かせると思っています。
その他補足ありますか。

(産業経済部長)
 今回のDCは6月末で一応終了したわけですけれども、当初予定していた様々なイベントや事業、これら全部合わせますと、1649のいろいろな行事がございました。これに対して、期間中に実施しました、あるいは実施予定というものも含めて数えると、このうち560あります。従いまして、1649分の560ですから、実施率が34%ということで、これは6月5日現在の数字ですので、正式にはまたこれから市町村等に照会して再度精査いたしますけれども、現在の状況を申し上げますと、実施したものが大体3分の1ぐらいだったと。残りのものについては、規模を縮小したり、中止したり、延期したり、あるいは、まだ検討中というようなものも含めて、3分の2が未実施、あとは縮小というような状況になっております。

(記者)
 国の「Go Toキャンペーン」も8月1日から始まるかはまだ未定で、東京都とか首都圏で感染者が増えているということで、今後例えば7月31日までのキャンペーン自体を引き延ばしたり、新しく観光業向けに施策みたいなものを考えていらっしゃるのでしょうか。

(産業経済部長)
 群馬DCについては、これはJRグループとの約束といいますか、それに基づいてやっておりますので4月から6月というのが一つの期間です。その後、何をやるかについては県の独自の判断も出てきますけれども、一つには、先ほど知事から説明のあった愛郷プロジェクト、こういう宿泊応援のキャンペーンを通じて、それの波及効果でもって地域のいろいろなイベントにつなげていきたいということは当然考えております。ただ、DCのような系統だった組織的なキャンペーンについては、今のところは考えておりませんけれども、ご案内のとおり、DCは3年計画で行うことになってまして、前年のプレ、今年の本番、来年のアフターということが一応3年計画になっておりますので、アフターに向けては当然またJRさんなどとも話をしながらですね、引き続き、今回の成果も踏まえて、また市町村との連携の実績だとか、一緒に作ってきたイベントをもう一度できないかというようなことを含めて、来年の4月から6月については検討していきたいと思っております。

(知事)
 それから、今話があった「愛郷ぐんまプロジェクト 泊まって応援キャンペーン」は7月31日までですよね。さっき申し上げたとおり、ちょっと7月の下旬の方をみんなが心配してたので、これはもう全部、ここは引き受けますと言ったんですけど、「Go Toキャンペーン」はもしかすると少し遅れるかもしれないということで、その時の状況にもよりますが、場合によっては、このキャンペーンを7月31日でやめるか、あるいはもう少し延ばすのかという判断は出てくると思います。それはその時の状況によって、少しまた検討させていただこうと思ってます。
 それから、人気が高かった参加型企画についてメモがあるんだけど、3つ書いてあってね、22年間封鎖された廃線を歩く廃線ウォーク。これは記者さんにも是非行って欲しいと思うんだけど、安中。これは多分、コロナがここまで広がる前からやっていたからということなのかもしれないですが、結構人気でいっぱい人が来ていると思います。それから、私の故郷の草津温泉の天狗山のところで、バンジーじゃなくて、「Banzip TENGU(バンジップテング)」というのやっていて、これはワイヤーでこう、滑車みたいなのでバーッて降りるやつでですね、今回行った時に乗れなかったので、次絶対乗りたいと思ったんですけども、子供が本当に喜んでこれに乗ってまして、ここは相当人気があったというふうに聞いてます。野外なんで、比較的3密は、比較的というか3密は起こらないので、ここはそれもよかったのかなと思います。それからもう一つね、オートキャンパーズエリアならまた。この間、ならまた湖でカヌーやってきたんですけど、素晴らしい自然なんで、ここの特にキャンプ場は、土日は相当人が来てたというふうに聞いています。

(記者)
 発表があった授業動画の関係なんですけれども、放送大学の件とは別にですね、県の方でもたくさん動画を作られて群馬テレビで放映されたりですとか力を入れてこられたと思うんですけど、実際どのぐらいのお子さんたちが活用されたのかとか、そういうことについて、今後、検証というか、調べたりする予定であるんでしょうか。

(知事)
 教育長から何かあれば補足してもらいますけれども、どのぐらいの方が利用したのか正確に調べるのは大変だと思うんですけど、授業の動画は思った以上のアクセスがありました。アクセスがあるということは見ていただいてるということなんで、1万ぐらいのアクセスがあるところも結構あったので、多い方だと思います。
 ですから、オンラインの授業動画については相当手応えがあったと言ってもいいと思います。加えて、高山村の天文台の皆既(正しくは部分)日食の中継とか、これも2万ぐらいあって、いろいろ工夫を凝らしてやってきたことは相当届いてるんじゃないかというふうに思ってます。
 それからもう一つ、この間、視聴者数がそんなに多くないものもあるという話がありましたが、これから状況も見ながら、より多くの県民に見てもらえるようなものはもちろんいろいろ練り上げていきたいと思うし、これから、少し柔らかい企画とか、県民が面白いと思うとか元気が出るようなやつもやっていこうと思ってますけど、そういうふうに視聴者数を多くすることだけが目的じゃない動画もあると申し上げましたよね。例えば、先日新聞でも取り上げていただいた、研修医の「カム・ホームプロジェクト」というのがあって、知事と若い研修医の人たちが懇談するというのを定期的にやってるんですね。その時に出た意見で、何で群馬県に研修医が少ないかというと、やはり、分からないと病院が。ホームページをよく見ただけじゃ分からないということなので、これtsulunosでどんどん動画を作っていて、これは何百人も見られてます。
全部研修生だから。これは1万人なんていくわけないけど、例えばこれが1000人近く見られてることになれば、みんな研修生なんで、すごく動画としては意味があるかなというふうに感じてます。

(記者)
 先ほど知事がおっしゃった1万というのは、再生回数のことでしょうか。

(知事)
 はい。

(教育長)
 オンラインサポート動画につきましては、全部で188本アップさせていただいてるんですけども、基本的には休み中に上げようということでやってきたんですけども、休み明けでも活用できるものについてはアップをさせていただいております。そういう意味では、視聴の期間がそれぞれまちまちですので、この間のランキングでもありましたように、2位から6位までということで、多いのは1万8千回ぐらい、「ぐんまちゃんと運動しよう」という動画は、小学校低学年向けのものですが、ご覧いただいております。
 今全校ではないんですけども、小学校と中学校抽出でですね、子供たちに活用していただけたか、見てもらったかどうか調査をさせていただいております。
 今、調査の途中ですけど、学校の方で働きかけをしていただいたり、ご父兄も含めて、こういうのがあるので見てくださいというような形で働きかけをしていただいたところは、かなり子どもたちに見ていただけてると思います。その辺の対応によってどうだったのか改めて検証をさせていただいておりますし、この間見えてきたものをまたさらに、先日もありましたけども、今後、こういう動画を使って家庭学習の支援ができないかということを考えておりまして、総合教育センターの方でもですね、今度は夏休みの家庭学習に役立ててもらえるような取り組みも考えていきたいと思っています。まだ構想中のものですから、具体的に申し上げられないんですけども、いずれにしましても、夏休みに学校での授業日がありますけども、家庭学習をしていただかなくてはならない部分がありますので、そこで活用していただける取り組みを、この後しっかり考えてまいりたいと思っております。

(記者)
 感染者の状況なんですけれども、4段階のガイドラインだと、警戒度の引き下げについて、県内の感染状況に加えて東京都の状況も踏まえて判断するという項目になってると思います。警戒度を引き上げる場合には、専門家の方のお話を聞くのでしょうか。

(知事)
 そうですね。今までもずっとそうだったんですけども、この警戒度をこれまで下げていく中で、その判断は対策会議で正式に決まるわけですけども、この判断をする前には、必ず専門家の方々と会合等やってご意見も聞き、その上で、対策会議に諮るというか、みんなにお話をして、そこで決定をしていくというプロセスですから、今後も例えば警戒度を変えるという判断する時には、当然専門家の方々の意見を聞くということになります。

(記者)
 東京都内で、無症状の人にも検査対象が広がっていて陽性者が増えているという要因もあると思うんですけど、そのあたり知事はどんなふうにお考えでしょうか。

(知事)
 本当に増えているのかどうかについては、よく分析しなければいけないんだと思うんですよね。検査数が増えればそれだけ陽性の人も増えてくるから、それは東京都の方でも、国の方でもよく見て判断してもらえばいいと思うんです。
 ただ、それが検査が増えているだけじゃなくて、増加傾向があるとか、ちょっと気をつけた方がいいと思う時にはですね、必要な対策をとってもらってもいいんじゃないかというふうに個人的には思います。今の時点ではおそらく、先ほども申し上げたとおり、感染経路不明の人の数が、急激に増えているわけじゃないというような判断があるんだと思います。
 それにしても、やはり100人超えるというのは、かなり心配ですよね。

(記者)
 先ほどの東京都の感染者が増えたというところで、群馬県では、しっかりとガイドラインを運用してきたからこそ、警戒度下げてきて独自の動きもあったと思います。
 だからこそ一般の県民の人からすれば、この東京の増えた状況、どうしたらいいんだろうというふうに思う方もいると思うんですけども、知事のお言葉からですね、県民は、数日間ですね、どう過ごすべきかというお考えを、まずお聞かせください。

(知事)
 まずですね、群馬県の状況は相当落ち着いていると思います。その理由は、県民の皆さんが本当に県の方針に協力してくれたからだと思いますね。今、全部解除しましたけども、休業要請にも本当に真面目に応じていただいたし、外出自粛にも応じていただいたから、こういうことができているんだというふうに思いますし、県民の方々にずっと呼びかけてきた新しい生活様式の実施もしっかりやっていただいてると。
 週末に2日続けて高崎の街を、(知事の)ブログを読んでいただいているかもしれませんけど、グルグルグルグル歩いて、ご飯食べたり、お店の中を見たり、商業施設とか歩き回ったんですけど、全員がマスクをつけて、しかも、どんなお店に行ってもレジにはちゃんと(感染防止対策の)ビニールがあって、かなりみんなに気をつけてもらっているからこそ、こういう状況なんですね。そのことについては、すごく感謝してるんですが、やっぱり、同じ国の中なんで、なおかつ、やっぱり東京に近いという事実は動かせないので、これはですね、だからこそ本当に東京がグングン増えてきたときには、我々としても不要不急の外出というか、移動を控えてくれというふうに申し上げたんですけど、ここがですね、難しいなと思うのは、このあいだ観光地にも行って、旅館・ホテル・民宿の事業者、関係者の方とも少し話したんですけどね、いくら例えば事業者側で注意しても、いくら観光地側が注意しても、例えば東京とか埼玉から陽性の方が来て、そこで例えば症状が出て、陽性になったらどうしようもないですよね。
 そこは本当に群馬県民がこんなに努力しているのにという思いがあるかもしれませんが、やっぱり東京の状況は、よく見極めていかなければいけないと思います。東京の状況によっては、群馬県として、何らかの対応をしなければいけないときもあると思うんですね。
 ご存知かもしれませんけど、アメリカだと日曜日だから、日本時間だと月曜日かな。NBC(アメリカの放送局)に「ミート・ザ・プレス」という番組があって、一応、ギネスに載って75年ぐらい続いているのね。この「ミート・ザ・プレス」に、2、3日前だけど、ニューヨーク州のクオモ知事が出てきて、キャスターがクオモ知事に、「ニューヨークはとにかく相当収めたとか、ご立派だと。しかしながら、南部とか西部でガンガン感染者が増えているというのは、どう思う」って言ったら、クオモ知事が、「とても心配だ。我々は一つの国なんで、そこから人が来て感染が広がるということをものすごく恐れている」というふうに言ったので、ここがやっぱり、この感染症の対応の難しいところかなと思っています。
 いずれにせよ、群馬県は県民も含めて、みんなでできる限りのことをやって、この感染を防ぐと。外から例えば入ってくるようなことがあったら、そこはしっかり、発生した場合には、落ち着いて対応して、できるだけ早く感染が広がらないように収め、できるだけ早く元の状態に戻れるような、何て言うんでしょうか、プロセスを整えておくということに尽きるんじゃないでしょうか。

(記者)
 まとめると、現状とすると、今までやってきた感染予防の意識を継続してもらうというところまでしかまだ言えないというようなことですかね、知事からすると。外出自粛とかなかなか言えないっていうことで。

(知事)
 ずっと我慢していただいて、相当慎重に警戒度を下げてきましたから、今のこの状況、ようやく事業もみんな再開して、頑張っているところなんで、そんな軽々に判断はできません。しかしながら、東京の状況は、ちょっと心配だなと思っているんで、この後の状況によっては、国からの判断もあるし、東京がどう対応するかも見極めながら、群馬県として必要な対応をとっていくということです。

(記者)
 先ほど最後に「Go Toキャンペーン」との関係で、「愛郷プロジェクト」ですか、私も使わせてもらったんですけども。

(知事)
 どこに行った。

(記者)
 万座です。なかなかいい機会だったんで、ありがたいなと思ったんですけども、「Go Toキャンペーン」の開始日まで、これを延長するようなお考えということでいいんですか。

(知事)
 まだ延長するかどうか決めていません。その時の状況によって考えるということですね。

(記者)
 なるほど。場合によって、要するに今の知事がおっしゃったニュアンスで言うと、「Go Toキャンペーン」がずれ込むかもしれないから、場合によっては、延ばすかもしれないというような認識でいいですか。イメージとしては。

(知事)
 「Go Toキャンペーン」はたぶん少し遅れると思うんで、もともと「Go Toキャンペーン」が始まる前にしっかりやっていこうということだったから、ちょっと前提が変わっているところもあるんで、全体の状況を見ながら、どうするかを決めるということですね。
 (宇留賀副知事に)何か追加ありますか。

(宇留賀副知事)
 まず、県内の小学校・中学校・高校の夏休みの状況を考え、7月いっぱいは授業をやって、8月から休みに入るというところがあるので、基本は8月に入ってくると、宿泊客も増えてくると思うんですよね。そうしたところ、特に愛郷キャンペーンがなくても、ある程度の一定数の宿泊客を見込めるのあれば、特に支援は必要ないと思いますし、特に今年は「Go Toキャンペーン」があるだろうというところ、相当の予約も入っていると思うので、それは「Go Toキャンペーン」の状況とか、宿泊の状況とか、そういったところをしっかり見ていくというところが我々のスタンスだと思いますし、一方、7月いっぱいまではしっかり支援していくというところを決めた、そういう状況にあります。

(記者)
 8月が近づいてまいりまして、防災ヘリコプターの墜落事故の関係で、8月に節目の日がまたやってくるわけですけれども、これに向けた追悼行事の県として、あるいは知事としての開催のご予定やご意向、あるいは、慰霊登山に関して。それからプラスで日航機墜落事故の方も8月にまた節目の日がありますが、こちらは一部報道で式典の縮小であるとか、登山も感染防止が前提となるという、仕方ないと思うんですが、そういう状況がありますが、そこに知事の参加のご予定、今のところのご意向があればお聞かせください。

(危機管理監)
 危機管理監です。防災ヘリコプターの墜落事故の関係の追悼式については、今、ご遺族の方にもご相談しているところですけども、8月の上旬に日程を調整しながら行いたいと思っています。
 開催規模につきましては、コロナの状況もありますので、そこも含めて、検討を進めているところです。

(記者)
 防災ヘリの方は慰霊登山の方はいかがでしょうか。知事の方は。慰霊というか追悼というか、現場を見に行ったりされるご予定というのは今のところあるのですか。

(危機管理監)
 現在、日程を組んでいるところはないですね。状況によっては、今後、検討していきたいと思います。

(記者)
 日航機の方はどうでしょうか。

(知事)
 ちょっと調べて応対します。

(記者)
 サンデンホールディングスが先日、事業私的整理の一つである、事業再生ADRを申請しました。先日コメントもいただきましたが、改めて知事の所感をいただきたいと思います。

(知事)
 この話が伝わってきたときにも、コメントしましたけども、サンデンホールディングスといえば、本県を代表する、ものづくりの企業の一つですから、これは雇用とか下請けの面でも大きな影響力があるというふうに思っていまして、この点については大変心配していますし、コメントでも言ったように経営上の判断ということですけども、雇用の維持とか地元協力企業との取引継続には、ぜひ万全を期してもらいたいし、事業再生に取り組んで欲しいというふうに思っています。
 メモを作ってもらったんですけどね、昨年の後半からサンデンホールディングスはヨーロッパ・中国市場を中心に、実は自動車販売がかなり落ち込んだということで、かなり苦労してると。去年ぐらいから、いろいろ、そういう兆候があったと思うんです。いろんな話が耳に入ってきていました。特にまた、コロナウイルス感染拡大の影響をあって、国内外の主要工場で一時休業を迫られたとかですね、いろんなことがあって、結局この事業再生ADR手続きを行うと、こういう経営判断に至ったということだと思います。
 先ほども言いましたけども、ただ、サンデンの方もですね、県内の製造拠点とか雇用、取引先との商取引は維持しながら事業再生を目指したいというふうに言っていまして、ここはしっかりとやってもらいたいというのは、知事のメッセージとして出したところですね。
 メインバンクの一つが群馬銀行ですから、群銀はですね、事業再生計画の早期成立に向けた協力をしっかりしていくと明言していますので、県としても、同社の対応とか、あるいは県内中小企業の動向をよく注視して、関係機関とも連携して、できる限りの支援を行っていきたいというふうに思っています。

(記者)
 サンデンに限らず自動車産業はかなり、比較的、北米のスバルは結構戻ってきていますけれども、それ以外の自動車産業は経営は厳しくなってきていると思います。まだ、その段階なのかわからないんですけど、その支援とかについては、今後のお考えはいかがでしょうか。

(産業経済部長)
 ご指摘のとおり、今、飲食・サービス・小売業が厳しいという中でですね、なかなか表に出てきていないんですけども、製造業についてもなかなか厳しい状況が続いてるということであります。
 日銀の短観とか見てもですね、ああいう状況ですし、製造業の先行きを非常に心配する声も多く聞かれます。そうした中で私どもは、やはり、県内のものづくり産業は、基幹産業の一つでありますので、しっかり支えていく必要があると思っています。
 支援の方法としてはですね、基本的には今回、制度融資で、コロナ対策の対応資金を用意してですね、2,000億円を積みまして、無利子無担保融資ということで、まずは、それを積極的にご活用いただきたいというふうに考えています。その上で、今回、サンデンさんなども含めてですけれども、やはり地元の雇用と地場企業との取引、下請け企業との取引を継続してもらうということが大事なんで、そこのところは関係機関としっかり連携してですね、情報共有しながら、できる手を打っていきたいと思っています。
 一つには、産業支援機構での受発注のあっせんの業務。取引先の開拓だとか含めてですね、そういう支援をこれまで以上に強化してやっていきたいというふうに考えています。

(知事)
 群馬県はやはり、ものづくり産業がすごく盛んで、スバルだけではありませんけど、特にスバルは群馬県にとって、宝のような企業だと思うんですよね。
 今日、新しい、この間就任された群馬製作所の所長が来庁されて、いろいろとお話をさせていただきました。スバルは、ご存知のとおり、5月時点で、たぶん2カ月連続だと思うんですけども、おそらく北米市場とか全体を合わせた、国内も合わせた生産台数みたいなのが、8割以上の減ですよね。なかなか厳しい状況ではあると思うんですけども、ただ通常操業もね、確かアメリカの製作所は6月下旬に始まっているし、それから、思った以上に何て言うか、アメリカの市場というか、自動車産業のマーケットの回復が早いということもあるんで、こういうこともよくにらみながら、やっていきたいと思います。
 新しい所長は、肝の据わった感じの方だったんで、厳しい状況ですけども、こういうときこそ、前向きな気持ちで頑張って欲しいと思いますし、県としても、鬼形産業経済部長から話がありましたけども、我々としてできる限りの支援をしていきたいと思います。

知事メッセージ

 最後に県民の皆さまにお願いしたいと思います。群馬県の状況は、今日も落ち着いておりますが、東京都で100人以上の新規の感染者が出ました。埼玉県でも増えていますし、栃木県でも、夜のお店関係から、クラスター的なものが発生したということでですね、なかなか油断ができない状況だと思います。
 県民の皆さまには、引き続き新しい生活様式を実施していただいて、私が見る限り、ほとんどの皆さんがマスクをつけていただいて、しかも、注意深く行動していただいていると思いますが、新しい生活様式を実践していただくようにお願いを申し上げたいと思います。
 今日の記者会見はこれで終わりたいと思います。ありがとうございました。

(以上で終了)
文章中の()内については、秘書課において加筆したものです。