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令和2年5月14日臨時記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
それでは、記者会見を始めさせていただきたいと思います。
先ほど、安倍総理が官邸の記者会見で、群馬県を含む39県の緊急事態宣言を解除するということを発表されました。この総理の会見に際して、私から次の3つのことを申し上げたいというふうに思います。
第1に、本日の政府の決定は、これはしっかりと受けとめさせていただくということです。群馬県知事としては、解除のタイミングをですね、少し後ろにずらしてほしいと、西村大臣にもお願いをしていたわけですけれども、総理からですね、この決定は専門家会議のさまざまな知見も踏まえ、いろいろな客観的基準を総合的に判断して決定したと、こういうお言葉がありました。その点についてはよくわかりました。
この方針をですね、しっかりと受け入れた上で、未曾有のコロナ危機を収束させるために、国と都道府県が引き続き一致団結して、この国難を乗り越えていくという、そういうことだというふうに考えています。
今、与えられた状況の中で、あらゆる知恵を絞り、あらゆる手段を考え、政府とか市町村ともですね、連携をしながら、県内の感染拡大、あるいは感染の再発を防ぐために全力を尽くしていくと、こういうことに尽きるというふうに考えています。
2番目に申し上げたいことは、政府と群馬県の考え方、方向性は同じだということです。今日、総理が会見の中で、緊急事態宣言を解除された県に対して、3つのことをお願いしたいということをおっしゃいました。
1つ目が経済活動の再開は段階的にやってほしいというお話でした。特に、都道府県をまたぐ移動については、これは今後とも控えてほしいということを強調されていたというふうに記憶をしております。
そして、2つ目のお願いは、新しい生活様式に向けた前向きな変化を継続してほしいということでした。これは、テレワークとか、時差出勤、こういうことも、しっかりと続けてもらいたいという話でした。
3つ目は、生活のあらゆる場面において、新型コロナウイルスに対する警戒を怠らないでほしいと、こういうお話がありました。例えば、こまめな手洗いを行うとか、人と人との距離を適切に保つとか、密集を避けるとか、こうした防止策を心がけてほしいということでした。
この点については、総理から、特に3つの密を避けるための新しい生活様式というものを念頭に、やはり、夜の繁華街で接客を伴うような場所、バー、ナイトクラブ、カラオケ等については、今後とも出入りを控えてほしいという発言も非常に印象的だったと思います。
今日の会見を見る限り、群馬県独自のガイドラインの原案を修正する必要は全くないというふうに感じました。今、国との調整を進めているところです。
第3に総理の言葉の中で大変印象的だったのは、ここからコロナと共生する時代の新たな日常の本格的なスタートになるんだと、こういうことでした。この言葉を聞きながら、群馬県においても国と協力をしながら、コロナ時代のニューノーマルに向けて、一歩を踏み出す、こういう時期に来ている、こういう必要があるということを痛感いたしました。
その他、先ほどの会見で、群馬県が今進めようとしている各種業界とのいろんなガイドラインの調整みたいなことについては、今日、総理から、90を超える業界団体とガイドラインを今日作ったというお話がありました。これまで、ちょっと我々、よく確認する時間がありませんので、これについては、どういう段取りで進めていくかということも含めて今日から明日にかけて、また関係部局にも協議をしてもらい、明日、コロナ対策、感染症対策の対策本部会議をやりますので、その後に、もう一度、夕方くらいになると思いますが、記者会見をやって、もう少し詰めた段階で皆さんにご報告できればというふうに思っております。
私の方からは以上ですが、何かご質問があればお受けしたいと思います。
(記者)
昼間の会見と少し重なって恐縮なんですけれども、解除のタイミングを少し遅らせて欲しいという知事の要望が実現しなかったこと自体の受けとめをお願いします。
(知事)
これは残念でした。ただ、要望は実現をしなかったんですけれども、知事として緊急事態宣言は解除されても、群馬県はまだまだ油断できない状態だと、そういう危機感は、県民の方々に伝えられたのではないかというふうに感じてます。
(記者)
先ほどの総理の会見で、今回、解除されなかった8都道府県についてはですね、専門家の会議の意見次第で月末を待たずに解除することもあり得るというような話だったと思います。
これについて、東京都の状況なんかは注視していると思いますが、この政府の方針について、お考えがあれば聞かせてください。
(知事)
政府の方で段階的に状況に応じて解除していくというのは、理にかなったことだと思います。31日までに、すべて解除したいという方針を政府の方でもすでに表明をしてますけども、1週間後を分析した上で解除できるという所は、解除したいという方針、その方針はよくわかります。
いずれにせよ、我々としては、何度も申し上げているとおり、東京のファクターというものが大きいので、東京都がこれからどういう状況になっていくのか、いつ東京都が解除になるのかということは、引き続き注視していきたいと思います。
何度もお付き合いいただいてありがとうございます。明日、対策本部もやりますので、そこではもう少しいろいろ他のことも具体的なことを申し上げられると思います。
(記者)
15日以降の外出自粛とか休業要請についてなんですけど、これは一応、特措法24条に基づいたものにするのか。それともあくまで協力というか、お願いにとどめるのかというのは。
(知事)
今、すごい大事なポイントなんですけど、そこをいろいろこれから協議をさせていただこうというふうに思っていまして、それは明日、対策本部会議でも実はメインの話題になるので、対策本部会議の後で改めてご説明させていただきたいと思います。
(記者)
これ二つをどちらかに取るかというのは、今、現状考えていらっしゃる条件としては、どういうものに。
(知事)
そこも全部含めて、やっぱりまずは、対策本部会議にかけたいと思います。そのあとで、そこで決まった方向性を報告します。
(記者)
県の出されているガイドラインの件なんですけれども、これ客観的な数値とそれから総合的な判断の二つがあって、項目で言うと、14項目ぐらいあるかと思うんですけれども、現状はこれすべてクリアされているということでよろしいんでしょうか。
(知事)
宇留賀副知事の方からお願いします。
(宇留賀副知事)
基本的にはクリアしているというふうに認識はしているんですけれども、少し例えば今日お昼の会見でもありましたPPE、いわゆる防護策ですとか、そういったものがしっかりそろっているかというところは、少し確認する必要があると思いますけど、基本的には条件を満たしているというふうに考えています。
(記者)
16日には、今のまま進めば警戒度3におそらくできるだろうというのは、お考えとしては変わりはないということで。
(知事)
そこら辺は、今の状況でしたら、警戒度3になる可能性が高いと思います。
(記者)
総理は先ほどの会見でですね、感染者の増加スピードが高まってくれば、残念ながら、2度目の緊急事態宣言もあり得ると明言しました。
群馬県としてはですね、2度目の宣言対象とならないよう、目標を立てて努力していくお考えなのかどうか、まずお聞きします。
(知事)
それはもう言うまでもないことです。もともと、今回、少し後ろにずらしてもらう。これは要望は叶いませんでしたが、申し上げた理由は、まさしく第2、第3波に襲われるということを想定してですね、そういう時にも少しきちっと備えを作っておきたいということでしたから、当然、我々として目標にしなければいけないのは、全体の傾向としては、群馬県でも、いろいろ数字を見ると感染は収まってきてるんですね。これがぶり返さない、再発しないようなあらゆる手段をとっていくというのは、これは言うまでもないことだと思います。
(記者)
今日これをお聞きしていいのかどうか、ちょっとわからないんですけども、改めてお聞きするんですけども、専門家会議の方でですね、感染状況に応じて、都道府県を三区分して、「特定警戒」「感染拡大注意」「感染観察」の三つに分けられることができ、この後者二つについては知事の判断に委ねられるようだという報道となっているんですけども、この点について何か決まってることは。
(知事)
どうぞ、宇留賀副知事。
(宇留賀副知事)
お昼の時にも申し上げた、まだ政府の方の最終的な基本的対処方針の修正版は届いていません。
今日の少し事前の案を見ているんですけど、そこにはまだその三つの区分という考え方ですとか、そこにおける、どういう場合には、どこの区分になるよとか、今ご指摘があったような、少し報道もされていますけど、知事の判断で、どっちの区分になるかというところも、明確な部分を確認してから、また、たぶん明日の本部会議の議題の一つになるかと思いますけども、そこの後にまた記者会見でもお話できたらというふうに思っています。
(記者)
明日の本部会議で議論して、決定される見通しということですか。
(宇留賀副知事)
そのようにしたいと思っています。
(知事)
よろしいでしょうか。それでは、明日の本部会議で今の話を相当議論しますので、その後、夕方ぐらいにきちっと会見を開かせていただきたいと思います。
今日はありがとうございました。
(以上で終了)
文章中の()内については、秘書課において加筆したものです。