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令和2年3月26日臨時記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
新型コロナウイルス感染症に関連して、県民の皆さまにご協力のお願いをさせていただきたいと思います。
皆さんご存知のとおり、昨晩、小池東京都知事が臨時の記者会見を開いて、都民の方々に対して、今週末の不要不急の外出を自粛するように要請をされました。
また、本日、政府の専門家会議が開催され、「まん延の恐れが高い」とする報告書が了承され、厚生労働大臣から安倍総理にその旨の報告がなされています。
さらには、総理を本部長とする新型コロナ特措法に基づく対策本部が設置されるとの報道、17時35分開始予定だというふうに伺っておりますけれども、こうした報道もあり、新型コロナウイルス感染症について、大きな動きが出てまいりました。
こうした動きを受けて、東京都に隣接する神奈川県、千葉県、埼玉県山梨県では、東京都と同様に、今週末の不要不急の外出の自粛、東京へ行くことを自粛するように県民に要請するという、こうした動きが出てきております。
群馬県においても、昨日までに14例の患者が報告されておりまして、一部でクラスター、小規模な集団感染の発生も見られる状況です。ただし、群馬県においては、東京都のような爆発的な感染者の増加が懸念される重大な局面にはまだ至っていないと考えておりまして、東京都のように、不要不急の外出自粛を要請するということは、現時点では考えておりません。
しかしながら、本県は東京に近く、通勤、通学をしている県民の方々も少なからずおり、行き来する人も多いという状況がございます。このような現状を踏まえて、県民一人ひとりの慎重な行動が今まさに求められていると考えています。
例えば、東京へ通勤している方は、テレワークやフレックスタイムの活用をご検討いただきたいと思います。また若い方で、群馬から原宿等に遊びに行かれる方も多いと伺っています。不要不急な移動については、ぜひ慎重に行動していただくようにお願いを申し上げたいと思います。
さらには、感染拡大防止と東京都に協力するという観点からも、感染が拡大している地域への移動、特に東京都への不要不急の移動につきましては、今週末はぜひ自粛していただくよう知事として県民の皆さまにお願いをさせていただきたいと思います。
ぜひとも県民の皆さまのご理解、ご協力をお願い申し上げます。
最後に、毎回記者会見でも申し上げておりますが、県民の方々におかれましては、手洗い、咳エチケットといった感染予防対策をしっかりとやっていただくようにお願いを申し上げると同時に、正確な情報に基づいた冷静な対応をお願い申し上げたいと思います。
続けて、本日のPCR検査の結果について、ご報告を申し上げたいと思います。
本日、県の衛生環境研究所における検査は10件ということで、結果は全て陰性ということになりました。なお、その中で本日、館林厚生病院関係者は1名ということになっています。
これに加えて、館林厚生病院独自に昨日から約50人分のPCR検査を民間検査機関で実施しております。結果が出るのは2日から5日かかるというふうに言われています。
今後、病院とも協議の上、県の衛生環境研究所と民間検査機関を併用しながら、病院職員のPCR検査を順次、実施してまいりたいというふうに考えております。
私の方からは以上です。何かご質問等々があればお受けしたいと思います。
(記者)
東京とですね、埼玉、千葉、神奈川の各県知事は、今日の夜に都知事と電話会議を開くと聞いておりますが、これは群馬や北関東については、どのような対応になっていますか。
(知事)
群馬県、北関東についてはですね、これは参加をしないということなんだと思いますが、小池都知事のご判断もあって、まさしく首都圏、隣接した地域の首長の方々に呼びかけをされたということだと思います。
小池都知事からは、お電話をいただきました。「これから、いろんな意味で情報共有をしっかりと密にしていこう」と、「今日の結果もまた十分、知事にご報告をします」と、ご本人からご連絡もいただきましたので、私の方は、「夕方、記者会見をやって、その中で群馬県としても、今、東京がなかなか大変な状況なので、我々としてしっかりと協力していきたいということを申し上げます」ということで、電話で、東京都知事とは、そういう形の会話をしております。
(記者)
東京都知事との電話の中では、東京都の方から、群馬県から東京へ行く人への自粛を呼びかけてほしいっていう要請はなかった。
(知事)
そういうね、細かい具体的な要請はありませんでした。ただ、「今日、何県かの知事の方々と協議をします」と、「これについては、とにかくきちっと情報共有をしていきたい」ということで、今日の協議の結果も、「また改めてちゃんとご報告をします」というお話だったんで、私の方からは、「今、東京の方でいろいろ大変な状況の中で、知事が頑張っておられるということは、よく存じ上げている」と、「今日、群馬県としても、これから知事の会見をやって、いろいろ今の方針についても協力できるところについては、協力したいと思います」と、正確に言うと、こういうやりとりでした。
(記者)
今後ですね、外出自粛とか、そういった東京ぐらいフェーズをあげるっていうと、どういった場合が考えられますか。
(知事)
まず、現時点で群馬県と東京都の状況は、まだ違うと思いますので、群馬県はそこまでいっていないというふうに思っています。ですから、外出自粛みたいなことは、現時点では考えていませんが、今後、これはもう状況は刻々と変化しているので、これからの展開によっては、おそらく、いろんなことが考えられると思いますけど、現時点では、やはりなんとも言えないんで、これからの状況によると思います。
(記者)
改めてなんですけど、今回、都への今週末の外出自粛を求める判断に至ったメインの理由っていうのはどのへんになるのか、改めて教えてください。
(知事)
外出の自粛は言っていませんから。
(記者)
都への(今週末の移動自粛)。
(知事)
それは、1つには、やはり小池知事の会見で、オーバーシュート、急激な感染拡大を防げるかどうかの重大局面だというお話もあって、さらに加えて、先ほど申し上げたとおり、専門家会議の方々の見解として、まん延している可能性があると、こういう事態を受けてのことです。
ご存じのとおり、今日は、特に近隣の首長さんを集めて、会議もやられるということですし、北関東でも、栃木も、それから茨城もこれについて、東京への不要不急の移動というものを自粛してほしいというふうにおっしゃっているので、群馬県としても、その中で、もちろん東京と行き来する人も多いですし、さっき申し上げたとおり、通勤通学で行かれている方も多いので、そういうことも全部含めて判断をさせていただきました。
(記者)
今週末に限ってということで、とりあえずよろしいですよね。
(知事)
現時点ではそういうことです。これからの状況によって、いろんな対応があり得るというふうに思います。
(記者)
27日の夜、今週末というと28日と29日の2日ですけれども、期間はいつまでですか。
(知事)
今のところ、期間っていうものは決めてないですよね。とりあえず、現時点では、今週末。これはあくまで、知事としての要請というか、お願いですから、県民の皆さんに対する。今週末はそういうふうにしてくれということです。
おそらく、今週末のいろんな結果も踏まえて、いろんな動きが出てくると思いますので、そこもよく踏まえながら、群馬県として何をするかっていうのは考えていきたいと思いますが、ここに書いてあるとおり、今週末の不要不急の外出を自粛するということを今、要望させていただいているいうことです。
(記者)
2日間になりますか。
(知事)
今週末。
(記者)
念のため確認ですが、都知事と電話でお話をされたのは、本日ということでよろしいでしょうか。
(知事)
そうです。
(記者)
あと、週末の東京都への移動の自粛ということなんですけれども、例えば群馬県の東京事務所なんかも東京にありますけれども、あと県がらみのイベントとか、ないんだと思うんですけれども、何か県として、東京の関連で、この週末の移動自粛に合わせて、例えば職員を引き揚げるとか、何か考えていらっしゃるようなことっていうのはありますか。
(知事)
まず。小池都知事とお話をしたのは夕方です。夕方、電話でお話を直接しました。
それから、現時点で東京事務所どうのこうのってことは、考えていませんけれども、少なくとも今週末については、やはり東京への移動はできるだけ自粛をしていただきたいということと、例えば通勤、通学もあるんですけれども、学校はやってないと思うんですけれども、通勤みたいなことについてもですね、おそらく東京の企業はテレワークとかフレックスタイムみたいなことも言ってますので、ですから、東京に通勤している方についても、テレワークとかフレックスタイムの活用をちょっと検討していただきたいと、こういうことです。
(記者)
例えば、県として何か率先して、そういうことを県の職員に対してやってもらうとかっていうのは、今の時点では何かありますか。例えば、東京事務所の人に自宅でテレワークをしてもらうとかですね、何か県として県民の皆さんの模範というのはあれですけれども、何か県として見本になれるような対応とかを考えていらっしゃれば・・・。
(知事)
今、記者さんがおっしゃったような趣旨の見本になれるような対応は考えてませんが、しかし今の趣旨に沿って、当然、県の職員の皆さんにもしっかりと対応していただくっていうことに尽きると思います。
よろしいでしょうか。ありがとうございました。
(以上で終了)
文章中の()内については、広報課において加筆したものです。