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令和2年3月24日臨時記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
それでは、臨時記者会見を始めさせていただきたいと思います。
本日、3月24日火曜日、新型コロナウイルス感染症疑い患者のPCR検査を実施したところ、2名の方の陽性が判明いたしました。県内で言うと、12例目、13例目の患者ということになります。
13例目については、別途、高崎市から詳細を発表させていただいています。
患者の皆さまの1日も早い回復をお祈り申し上げたいと思います。
12例目の患者の方について、ご報告をさせていただきます。患者は前橋市に居住する60代の男性で、公立館林厚生病院の医師の方です。この地域の基幹病院の医師の方が、感染をされたということで、今後、院内感染も含めた、いろんな事態も想定されることから、今日は知事である私が会見をさせていただくことといたしました。
この方の症状の経過をご報告申し上げたいと思います。患者は、3月22日の日曜日まで、1日に5回の検温をして体調管理を行っておられました。発熱、その他の症状は、その間はありませんでした。
23日月曜日の午後から37度台の発熱と倦怠感があり、帰国者・接触者外来である医療機関Aを受診し、検体を採取されたということです。翌日24日火曜日に医療機関Bに入院をしました。その後、県衛生環境研究所の検査により、陽性が判明をいたしました。現在、この方の容体は安定をしているということです。
次に、現時点で把握している、この方の行動歴について、報告をさせていただきます。
23日月曜日までは、専任として、新型コロナウイルスの診療を行っていたということです。勤務中は、マスクを着用していました。発症日である23日月曜日以降は、自家用車で移動し、公共交通機関は利用していないとのことです。また、発症前2週間以内に県外への外出はありません。
濃厚接触者については、現在、調査中です。今後、濃厚接触が確認された方々に対しては、健康観察と外出の自粛を要請させていただきたいと思います。
詳細については、調査中ということで、感染拡大防止のために必要な情報は、随時発表させていただきたいと思います。
報道関係者の皆さまにおかれましては、診療の妨げとなる恐れもありますので、医療機関への取材は、お控えいただけたらありがたいと思います。あわせて、毎回申し上げているように、患者および関係者のプライバシーについても十分ご配慮いただくようにお願いしたいと思います。
今回、館林厚生病院の医師の方が感染をしたということなんですけれども、前回、前々回の会見でも申し上げましたが、群馬県内の医療関係者の方々は、地域医療がなかなか大変な中で、本当にギリギリの状況の中で頑張っていただいているということを、改めて再認識をしています。
この今回、感染が確認された医師の方は、自ら1日に4回、5回の検温をされていたということで、特に館林厚生病院の中で、感染症に対応する医師の方は2人ということで、(感染症患者の対応を)二人に絞って感染のリスクを低減させるということからも、この方が相当頑張られていたというふうに伺っております。2人でいろいろローテーションを組んでやられていたようですけれども、ほとんど休みがなかったということで、かなりギリギリの状況で頑張っていただいていたんではないかというふうに想像いたします。最大限の注意を払っておられたんだと思いますが、こういう状況になったことは、大変残念に思っておりますし、1日も早く、(本日感染が確認された)お二人の方に回復していただきたいなというふうに思っております。
館林厚生病院は、地域の基幹病院ということなので、今後いろいろとその診療体制に対しても、いろんな問題が出てくると思いますけれども、県としても、いろんなやり方で館林厚生病院については、できるサポートをしっかりとやらせていただきたいと、こんなふうに感じております。
私からは以上です。皆さんから何かご質問があれば、お受けしたいと思います。よろしいですか。
(記者)
公立館林厚生病院なんですけれども、休診措置などは本日中にとられているんでしょうか。
(知事)
これは県としてはですね、これは地域の基幹病院なんで、いろいろ市町村長にもご相談をしたいと思いますが、県としては基本的には休診の要請をさせていただくという方針です。
(記者)
まだされていないっていう。
(知事)
どうですか、武藤(健康福祉)部長。
(健康福祉部長)
健康福祉部長から答えさせていただきます。
保健所の職員が病院の方から聞いた中では、本日からですね、外来、それから救急の受け入れ、そして新規の入院患者の受け入れについて、2週間を目途に休診させていただくという報告を受けております。
(記者)
ということは、明日以降ですね、入院患者さんもこちらにいらっしゃるということなんですけれど、そのご対応っていうのはどのようになるんでしょうか。
(健康福祉部長)
現在、入院されてる方については、基本的には引き続き館林厚生病院の中で治療を受けられる予定だと聞いております。
(知事)
おそらく、やはりケアが必要な方々もおられると思うんで、今、言ったとおりだと思うんで、例えば術後のケアが必要な方とか、糖尿病を患ってる方とか、いろいろなケースがあると思うんで、そういう方々は引き続きケアをするということだと思います。そうですね。
(健康福祉部長)
今、入院されてる方については、基本的にはこのまま入院していただいてということですね。新規の入院の方は受け入れを休ませていただくという、そういう状況だということでございます。
(記者)
診療中なんですけれども、マスクを着用されていたということなんですが、そういった感染症の方に対応される方でも、やっぱりマスクのみなのかといいますか、防護服みたいなものっていうのは着用はされないのでしょうか。
(知事)
これはですね、館林厚生病院の方では、この医師の方を含む基本的に2人で対応されてたっていうことなんで、当然、防護服も着ておられたということだと思うんですけれども、ちょっと詳細の説明お願いします。
(健康福祉部長)
基本的に新型コロナウイルスの感染の疑いのある方を診療されるときには、個人防護具を着用していたということは、確認できております。詳細については、ちょっと調査中でございます。
(記者)
確認なんですけれども、この先生がですね、いつから感染者の方の診察に当たっていたのでしょうか。
(知事)
これはちょっと正確に。
(健康福祉部長)
この病院で新型コロナウイルス感染症の方の診療を始めたときからですね。
(記者)
それは、大体いつ頃からかという特定はできているのでしょうか。
(健康福祉部長)
ちょっと正確に、何月何日からっていうのは、今、把握してないんですけれども、相当前から。すいません、相当前から、という言い方になってしまうんですが。
(記者)
わかりました。例えばクルーズ船の乗客を受け入れていたと思うんですけど、その頃から・・・。
(健康福祉部長)
その頃からです。
(記者)
発症は、そうすると23日という認識でよろしいんでしょうか。
(健康福祉部長)
はい。そのように認識しております。
(記者)
そうしたときに、今、調査中ということですが、濃厚接触者の捉え方は、23日から捉えるのか、もう少し、さかのぼって捉えるのか、そのあたりはいかがでしょうか。
(健康福祉部長)
特段、症状もございませんでしたし、診療される際には、基本的にはマスク等の防護をされておりましたので、23日の発熱以降というのでいいのでは、というふうに捉えております。
(記者)
院内で医師がということだと、すごく数が広がりそうなイメージを持ちますが、(23日以降)そこからという捉え方であると、それほど人数が大きくなるという見通しではないという理解でよろしいかどうか。
(知事)
そこら辺はですね、まだ現段階では、はっきり申し上げられませんが、どういう展開になるかっていうのは、ちょっと予断を許せないんですけれども、先ほど申し上げたとおり、この方は、最大限の注意を払って診療にあたっていたということは間違いなくて、本当に2人しかいない中で、このリスクの高い現場で最大限の注意を払って頑張っていただいてたということなんですけれども、1日4回、5回、ご自分で検温されて体調チェックもやっておられますので、発熱があってからは、すぐにある意味対応されて、その後、ほとんど人にも会っておりませんので。ですから、今、武藤(健康福祉)部長が言ったように、基本的に濃厚接触者は発症した後ということになると思います。
ただ、おっしゃったとおり、どのくらいの人数になるかっていうのは、わかりませんが、そんなに広がらない、濃厚接触者が。この方が、とにかく日頃から、細かいことは、ちょっと今、調査しているんですけれど、日頃から、かなり気をつけておられてるんで、いろんな方に対して。だから、そんなに多く広がらない可能性はあると思います。
(記者)
館林厚生病院の新規の患者の方がですね、受け入れができなくなることで、行き場がなくなってしまう患者さんが出てくる可能性があると思うんですけれども、何か現時点で対応されることってのは決まってますでしょうか。
(知事)
これはいろんな所にたぶん協力を求めなければいけないと思うんですけども、そこら辺ももう少し正確に。
(健康福祉部長)
健康福祉部長からお答えさせていただきます。
普段からですね、館林厚生病院は、本当に周辺の病院、病診連携あるいは病々連携ということをやっておられまして、今後もですね、そういった方にも対応できるように、周辺の病院、これは県内だけじゃなくて県外も含めてなんですけれども、診療についてはそういった所で協力関係を持ってやっていくように我々としてもお願いしたいと思っておりますし、病院の方としてもそのように考えているというふうに認識しております。
(知事)
隣県でいうとね、例えば栃木県、埼玉県、茨城県、ここら辺に対しては、県外の医療機関の協力を依頼するという方向です。元々、今お話があったとおり、普段から隣県を含む他地域の医療機関とですね、かなり連携した医療提供体制というものが作られていますので、それをしっかり生かして、我々もサポートしていきたいと思います。
(記者)
この男性医師の方の感染したっていうのは、対応していた新型コロナウイルス感染症の患者さんからうつってしまったのだというふうに今のところ見ているんでしょうか。
(知事)
それはまだ感染源の調査が終わってないんで、現時点でははっきりわかりません。いろんな可能性があると思いますが、そこはどうでしょうか。
(健康福祉部長)
詳細については現在、調査中でございます。先ほど申し上げましたが、診療のときには基本的に防護具もされていたんですけれども、詳細についてこれからよく調査をしたいと思っております。
(記者)
対応されていた医師の方が感染してしまったということで、今、厚生病院に入院されている患者さん、新型コロナウイルスの患者さんの対応というのができなくなってしまうということなんでしょうか。その場合、他の病院へ転院するような対応というのが必要になってくるんでしょうか。
(知事)
その点いかがでしょうか。
(健康福祉部長)
その点、病院の中でよく状況把握された中でですね、必要なときには他院への転送ということもございますでしょうし、今の時点では、基本的には今、入院されている方は診られると思っておりますけれども、またその辺のところはよく病院に確認したいと思います。
(記者)
今回の館林の先生は、管内としては館林保健所管内になるんですか。前橋ではなくですかね。
(知事)
館林の管内ですね。
(健康福祉部長)
館林の管内って申し上げましたのは、帰国者・接触者外来が館林保健所の管内の方から出てきたものですから、館林市の保健所の方で捕捉(把握)したというような捉え方をしております。
(記者)
濃厚接触者の中でご家族とかいらっしゃると、今後、前橋とか、他の市にも広がっていく恐れ、可能性はあるんでしょうか。
(知事)
ここは大事なところなので、どうぞ。
(健康福祉部長)
先ほど知事からも説明されたとおり、この方は本当に慎重に対応されておりました。同居されている方の状況につきましてもですね、また詳しい調査をさせていただいた中で、検討していきたいと思っております。今、現在、ですので、調査中ということでよろしくお願いします。
(知事)
まだ、よく正確に情報を把握してからじゃなければあれなんですけど、あまり細かいことは申し上げられませんけれども、本当に最大限の注意を日頃から払っておられるんで、そこら辺、もちろん調査しますけれども、本当に、さっき申し上げたとおり、大変、気を遣われていたということは間違いありません。
(記者)
家族構成って発表できるんですかね。
(知事)
それは、家族構成は出してますか。これはいいですよね。これはですね、同居のご家族は配偶者1名のみということです。
(記者)
現時点ではまだ、配偶者の方は濃厚接触者とは捉えていらっしゃらないんでしょうか。
(健康福祉部長)
濃厚接触者に該当するかということで、今、調査をさせていただいております。
(知事)
よろしいでしょうか。それでは終わらせていただきます。ありがとうございました。
(以上で終了)
文章中の()内については、広報課において加筆したものです。