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令和元年12月5日記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
それでは定例の記者会見を始めたいと思います。
冒頭、中曽根康弘元首相のご逝去について触れたいと思います。
先週の11月29日、中曽根康弘元内閣総理大臣が逝去されました。改めて県民を代表して、心からのご冥福をお祈り申し上げたいと思います。
中曽根元総理は群馬県の政治の大先輩であり、日本の戦後史の中で間違いなく名宰相の1人に数えられる方だというふうに思います。5年の長きにわたる内閣総理大臣在任中に、戦後政治の総決算として、国鉄民営化等の行政改革とか、教育改革に力を尽くされました。
また、日米関係を中心として、積極的な外交を展開されました。安倍総理の言葉をお借りすると、大胆かつ斬新という言葉がぴったりだと思いますけれども、日本の外交史の中でも大変ダイナミックな外交が行われた期間だったという気がしています。
平成9年に、長年にわたる国家への功績に対して、生前の受章としては、吉田茂、佐藤栄作元首相に続く戦後3人目となる大勲位菊花大綬章(だいくんいきっかだいじゅしょう)が授与されました。その偉大な功績は群馬県民の誇りであり、平成23年に県として名誉県民の称号をお贈りしています。
政界引退後も幅広い分野で活躍され、国政、県政に大所高所からご意見をいただいてまいりました。中曽根元首相の数々の実績を学び、知事として未来の群馬をつくる仕事に生かしてまいりたいと考えています。
続いて、G-アナライズ&PRチームの設置について、お話したいと思います。
記者会見でも何度も言及してまいりました、このG-アナライズ&PRチーム、ようやく今般メンバーも決まって立ち上げることになりました。ちょっと(メンバーの)皆さん並んでもらえますかね。
私は群馬の魅力を内外に伝える重要なコンテンツは何度も申し上げているとおり群馬県の農畜産物だというふうに考えています。県の農畜産物が世界中の人々の口に運ばれて、高い評価を与えられ、ブランドとして認識されることは、生産者のみならず、県民全体の誇りとなるというふうに確信をしています。
また県のGDP、県民所得の拡大という面からも農畜産物の魅力を伝えることは、これは大変大事な責務だというふうに考えています。
そこで、今回設置するG-アナライズ&PRチーム、ずらっと並んでいただきましたが、健康などに関わる成分について分析し、その結果、客観的数値を消費者に伝えることで、プロモーション、すなわち販売促進に繋げていくという狙いがあります。さらに消費者の反応を生産現場、技術指導に生かしていくというループ、輪をサイクルを作ると、これによって群馬の魅力を発信していきたいと思います。
メンバーですが、群馬県の魅力発信、情報発信力を充実させるという面で、これは極めて重要なミッションだと思っておりますので、リーダーは知事である私自身が務めたいと思います。サブリーダーには、県産農産物の内外への販路拡大など、ブランド化に向けた取り組みを担当するぐんまブランド推進課長をあてたいと思います。メンバーにはですね、分析、プロモーション、生産振興など幅広い分野から参加してもらいました。さらには、群馬大学や高崎健康福祉大学などにも参加をしていただいて連携を図っていきたいと思います。大学の方々には、ちょっと今日はここに来ていただいていませんけれども、この方々も全員メンバーになっていただいています。
本県は平野部から山間地まで高低差があって、多彩な農畜産物が生産されているということがその特徴だと思っています。この多様な農畜産物について成分を分析し、客観的なデータを示しながら、他の産地の品種品目との差異を明らかにしたいというふうに思ってます。その際、野菜や果物などが持つ健康維持増進に役立つ成分、例えば、ファイトケミカルなんかも分析していきたいと思います。
今後取り上げる具体的な品目ですが、農産物の収穫には旬がありますので、まずこれから旬を迎える群馬県が誇るイチゴの県育成品種である「やよいひめ」から始めたいと考えています。順次、他の品種品目にも取り組みを広げていきたいと思います。
(モニターを指して)ここにありますけれども、簡単に言うと、やはりですね、群馬県の農畜産物にはどういう特徴があるのか。例えば、キュウリは全国2位の生産ですが、宮崎県のキュウリとどう違うのか、私が世界一おいしいと思っている吾妻高原のトウモロコシ、北海道と成分がどう違うのか。こういうことをですね、しっかりとチームを作って分析してもらう。それをプロモーションに結びつけていく。生産現場に結びつけていく。こういう実はサイクルを作りたいと何度もこの記者会見で申し上げてまいりましたが、この集まった気鋭のメンバーと一緒にですね、ぜひ群馬県の農畜産物を世界に向けてPRしていきたいと思います。
まず、課長の方から一言、自己紹介と簡単な意気込みなどをお願いします。
(ぐんまブランド推進課長)
この度、サブリーダーを務めさせていただきます、ぐんまブランド推進課長の砂盃と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
皆さんもそうですけれども、美味しい食べ物に出会って感動して、ただそれだけでなかなかそれを表現できる言葉が見つからないというようなこともあるかと思います。
それから健康にいいと言われていて、召し上がっていながらも必ずしもその内容をですね、分析っていうか内容をよくご存知ないということも多いかと思います。そういった問題意識を持ちまして、このチームでは農畜産物の分析を進めて、健康の維持増進に関わるようなものを、ぜひ県民の皆さんをはじめ、全国の皆さんに発信をして、多くの皆さんに群馬県の農畜産物を召し上がっていただく。そして、県民の皆さんにそれを誇りに思っていただくというようなことを頑張っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
(知事)
砂盃課長、非常に頭も緻密ですし、知恵あるし、行動力もありますので、ぜひこのチームに期待をしていただきたいと思いますし、これから今、CSF(豚コレラ)のワクチン接種も始まっていますけれども、特に例えば、豚肉についてもこれからかなり厳しい状況を乗り切って、群馬の豚肉をですね、発信していかなければいけないという試みなので、ぜひ記者会見を見ている方々にもメディアの方々にも、この試みを応援していただきたいと思います。
どうぞ皆さん、下がってください。ありがとうございました。
続けて、CSFワクチンの接種状況についてご報告を申し上げます。ワクチン接種については、これまで15市町村で接種を完了いたしました。現在、前橋市を中心に接種を行っています。本日の5日時点で126農場、約19万頭に接種が終了する見込みです。
引き続き、県内全域での迅速なワクチン接種に努めるとともに、消毒の徹底など、飼養衛生管理基準の遵守を呼びかけてまいりたいと思います。
これに関して、何度かこの会見でも皆さんの方からご質問いただきましたが、いよいよ官邸に要請に伺いたいと思います。明日12月6日金曜日午前9時半だったと思いますが、福田栃木県知事、大井川茨城県知事と首相官邸を訪問いたします。CSF対策の強化について、安倍総理に直接要請を行う段取りが整いました。
福田知事からは、10月4日のテレビ会議の時に、関東で連携した国への働きかけをやりましょうと、こういうご提案も受けて、2人で相談をさせていただいて、その後、皆さんのご存じのとおり、小池都知事に会い、神奈川県知事に会い、さらに茨城県の大井川知事、千葉県の森田知事、埼玉県の大野知事とはテレビ会議でですね、これについて話し合いをしてまいりました。実は、ほとんどの知事に即位の礼の饗宴の儀の時にも会っておりますので、この時にも実はこの話をしておりますが、関東全域でこの問題に対応するという体制を作れたと。その点については、群馬県がしっかりイニシアティブを取ってきたというふうに自負をしております。
要請内容ですが、関東全域など広域での速やかな予防的ワクチンの接種を始め、予防的ワクチン接種にあたっての流通対策とか、昨日の県議会の一般質問でも出ていましたけれども、ASF、アフリカ豚コレラ防疫体制の強化などですね、要望したいというふうに思っています。
今後も国や関係都県と連携をして、CSF対策にしっかりと取り組んでまいりたいと思います。
今日も盛りだくさんでまだあります。
続けて沖縄訪問についてご報告を申し上げたいというふうに思います。
12月8日の日曜日から9日の月曜日の日程で沖縄県を訪問したいと思います。玉城デニー沖縄県知事を表敬訪問すると同時に、沖縄県の通信制高校の事情について、視察調査をしたいと考えています。
玉城知事とは、先日の即位礼正殿の儀でお目にかかって、台風災害への対策について、いろいろ示唆に富むお話を伺うことができました。
本県でも台風19号で大きな被害を受けたところであり、昨日の一般質問でもこの問題が何度も出ていましたけれども、今回ぐらいの規模の台風が毎年来てもおかしくないという状況になったというふうに思っています。改めて沖縄県での対策とか、特に河川の増水への対応、例えば掘削とかですね、こういうことについてお話を伺いたいというふうに思っています。さらには首里城の焼失についても心からのお見舞いを申し上げたいというふうに考えています。
通信制高校、これは大変注目をしておりまして、全国的に生徒数が増加しています。沖縄県には公立高校が2校、私立高校が4校あるというふうに承知をしています。
少子化によって本県においても、生徒数は急激に減少しておりまして、今後の高校のあり方というものを真剣に検討していかなければならない時期に来ていると感じています。学び方が多様化し、ICT技術も進化している中で、広域系の通信制高校というのも、1つの群馬県が模索すべき選択肢だというふうに考えておりますので、しっかり勉強させていただこうというふうに考えております。
もう1つ、これが最後になりますが、中国最大というか今の規模でいくと世界最大かもしれませんが、ウェイボーとの連携についてご報告をさせていただきたいと思います。
中国からの観光誘客を進めるために情報発信で大きな影響力を持つSNSを活用したいというふうに考えています。
今年9月と11月に中国版ツイッターとも言われるウェイボーのインフルエンサーの方々に本県を視察していただきました。県による視察事業なんですけども、その際、中国に群馬県の魅力を発信していただいたところです。
先週11月28日にはウェイボー主催の「Weibo Account Festival in Japan」に自治体としては群馬県が唯一ブースを出展いたしました。私も参加して、本県のPRを行いました。同時に、来日したウェイボー本社の幹部と今後の協力について意見交換を行わせていただきました。
これらの取り組みの成果として、皆さんに(資料を)お配りしていると思いますが1枚紙を、明日6日、都内の八芳園でウェイボー社と共に記者会見を行い、相互協力についての覚書を締結したいと考えています。協力の主な内容は、明日会見をやりますので、そこで発表させていただきたいと思います。
ウェイボーは皆さんよくご存知だと思いますが、ユーザー数8億人、アクティブユーザー数、1日2.03億人、投稿数、1日1.3億回という中国の巨大SNSです。これ令和元年11月時点のデータです。
この取り組みによって、中国から群馬県への観光客の方々を増やしたい。観光誘客を進めたいと考えております。
以上、今回もちょっと盛りだくさんだったんですが、私からは以上です。何か皆さんからご質問があればお受けしたいと思います。
(記者)
豚コレラの対策のところで1点教えていただきたいんですけれども、先ほど教えていただきました政府への具体的な要望のところで、もう少し詳細に教えていただけますでしょうか。
(知事)
総理にはですね、ここでちょっと申し上げた、細かい文章はちょっと詰めておりますので、おそらく要請文をお渡しすることになると思います。少し関係の2人の知事と詰めなければいけないんで、そこはちょっとまだ完全に固まってないので、あまり細かいことは、申し上げられないところはあるんですが、先ほど申し上げたとおり、とにかく関東全域、広域で速やかな予防的ワクチンの接種をお願いすると。これはもう群馬県は接種が始まっていますけれども、そうじゃない県もありますので、そこら辺のところはですね、要請をしたいと思います。
ちょっと詳細は細かい文章のところはあれですけども、だいたい固まったということでお話しします。項目として3つぐらいあってですね、1つは関東全域など広域での速やかな予防的ワクチン接種が可能となるよう、都県の要望を踏まえて、奨励地域を設定するとともに必要なワクチンの早期確保、これをお願いをしたいというふうに思ってます。
さらに飼育豚への予防的ワクチン接種に当たっては、豚肉の流通価格対策の確保及び種豚、農家等の経営に影響がないように十分な対策をお願いしようというふうに考えています。
もう1つはですね、3つ目として、ASFをはじめ近隣国で発生している家畜伝染病の国内への進入防止のために、検疫体制、水際対策の強化を総理にお願いをしたいというふうに考えています。
ちょっと細かい文言については、まだ完全に固まってないのでこのぐらいにしたいと思いますが、こういう要請をさせていただきたいというふうに思っています。
(記者)
先ほどご説明がありました沖縄訪問の件で通信制教育の部分なんですけれども、具体的にはどういった部分を視察されるのでしょうか。
(知事)
先ほど申し上げたとおり、沖縄県には学習拠点のある通信制高校っていうのがあるんですよね。その中で特に注目しているのはですね、N高(N高等学校)という高校で、ここは相当、生徒数も多くなってきいて、私が知る限りだと、県内っていうか県外の方々が大勢来られているということでですね、1年目からかなりの進学の実績も上げているということなので、複数高校あるんですけれども、今のところ、N高を視察したいと考えています。ただ、ちょっとまだ時間がありますから、変更の可能性もあるかもしれませんが、今のところ、そういうところの視察を考えています。
(記者)
わかりました。N高というと、プログラミングの授業だったり、有名だと思うんですけれども、あと不登校対策という面もあると思うんですけれども、知事も今回視察される目的としては、不登校対策であったり何か新しい学びっていうものなんでしょうか。
(知事)
いや、さっきも申し上げたとおり、これから生徒数、本県でも少子化で生徒数が減っていく中で、高校のあり方っていうものをいろいろと考えていかなければいけないんですね。通信制の高校っていうのは、方向性の1つだなと思ってるんで、そういう全体、これから群馬県の高校はどうあるべきか、県としてどういう対応をとっていくべきかっていうことを考えるための手段というか、ヒントにしたいと、こういうことです。
(記者)
それは公立学校としてやっていくのか、それともN高を群馬県に誘致することを考えていらっしゃるんでしょうか。
(知事)
そこまではまだはっきり固まっていません。ただ、いろいろな将来には選択肢があると思うんですけれども、とりあえず、まず現地に行ってN高を視察して、それを今後のいろいろな県の考え方に生かしていきたいということです。
(記者)
政府要望なんですけれども、ワクチンの接種費用については国に負担を求めたいというふうなお話は以前ございましたけれども、そのことが明日の政府要望に入るのかどうかということと、昨日ですね県議会で農政部長がですね、接種費用については農家に求めたいというお話もされておられましたので、この点についてはもう諦めたというふうにお考えなんでしょうか。
(知事)
今回の要望の中にワクチン接種(費用)に対する対応っていうのは特に入れておりませんが、中身は先ほど申し上げたような、だいたい3つぐらいの柱なんですね。あんまり総理に会ってものすごく細かいことを具体的なこと言ってもしょうがないので、だいたいこの3つに絞ったというふうに考えてください。引き続きいろいろな対応は状況を見ながら国に協力を求めていきたいというふうに思っています。
それとワクチンが一巡した後の対応については、これはまた別のことであって。これはですね、ご存知のとおり、過去を紐解いてみると、ワクチンを接種していた時代には、養豚農家の方々にも負担をしていただいた部分があるので、一応それに戻そうということで、これたぶん群馬県だけじゃなくて他(県)もそうですよね。愛知県も静岡県もほとんど同じ実は方針を表明しているので、我々としては、そういう方向で考えているということです。
記者さんが前におっしゃっていたCSFと呼ぶと、なんとなく切迫感がないというような話もありましたけれども、これ、まだまだだと思うんですけれども、だんだんなんて言うのか政府の方でもCSF、CSFと言っているので、だんだん広がってきた感じがしますよね。今のところCSFと呼ぶことによって、養豚農家の方々の気が緩むみたいな状況は起きていないので、我々としても引き続き警戒を、さらなる消毒の徹底を呼びかけていきたいと思います。
(記者)
G-アナライズ&PRチームについてお尋ねします。先ほどこちらに関係するチームのメンバーも来ていただきましたけど、具体的にはどこの部局の人たちが・・・
(知事)
それは名簿渡してあるのかな、渡してないですか。ちょっと待ってください。後でちょっと名簿としては(お出しします)。
(記者)
これ部局横断的なものだということで。
(知事)
そうです。例えば、(ぐんま)ブランド推進課の方もいるし、総務部の広報課イメージアップ推進室もいるし、例えば産経部の方もいるし、産業技術センターの人もいるし、それに試験研究をやってもらわなければならないから、その関係の部局の人も、農政部の農政課技術調整室の方もいるし、蚕糸園芸課、畜産課、そういうところの方々にも声をかけてチームを編成したということです。部局横断ですね、かなり。
(記者)
チームについては(全力疾走)366プランの中にも記されていたと思うんですけれど、確か定期的に成果を発表していくということを何かいろいろ道筋を考えているんだと思いますが、まず、「やよいひめ」について取り組むということですけれど、それについて成果を発表するのは、いつごろになるというようなお考えでしょうか。
(知事)
それは、だいたいのスケジュールを作ってあるのかな。一応計画としては、四半期ごとにやっていくんだけれど、四半期ごとに旬の農産物って変わってくるから、変えるっていう手もあるし、あるいは、そのパート2、3ってやっていく手もあるので、それはちょっと走りながら考えていきたいと思います。一応工程表は作ってあるので、ある程度の期間の中で発表できるものがあれば、それを発信していくと。順次いうことですよね。
これ1つでも2つでもベストプラクティスができたらすばらしいことだと思うんですよ。例えば、「やよいひめ」の成分を分析してもらって、おいしさの秘密とか、あるいは他のイチゴと違う魅力、例えば健康に対する影響、こういうものをちゃんと発見できたら、すばらしいと思っていますし、こういうものをまだ全部、アイテムを決定したわけじゃないんですけれども、例えばリンゴだったら「(ぐんま)名月」みたいなものもあるし、群馬県ならではの農産物について調べていって、こういうサイクルができればですね、すばらしいと思います。
どのぐらいのスパンになるかはわかりませんけれど、今のところ正確に言ませんが、順次、もちろん結果が出たらその都度、会見をして発表していくということになると思います。発表はもちろんプロモーションの一環ですから、いろいろな各部局と連携して、内外に発信していきたいと思います。
(記者)
ウェイボーとの協定の関係で、詳細は明日の会見でという話ではあったんですけれども、少しですね具体的に、例えばここ(配布された資料)にサイト開設に合わせ、知事とウェイボーがというふうに書いてあったりするんで、どういうことをちょっとやろうかなという方向性も示してもらいたいんですが。
(知事)
細かいことは明日言わせてもらおうと思うんですけれども、群馬県とウェイボーがウィンウィンになれるような、取り決めになるんじゃないかなというふうに思います。
ちょっとこれは、いろいろなんて言うのでしょうか、ここにもあるように、協力の枠組みに署名することになると思うので、ちょっと中身については、少し慎重に明日までとっておきたいと思うんですけれども、ウェイボーと群馬県にとってウィンウィンになるような形の約束を結びたいというふうに思っています。
(記者)
発表資料にサイト開設と。
(知事)
そうそう、書いてあったっけ。すいません。ちょっと慎重すぎるぐらい慎重に言ったんだけれど、書いてあったっけ。
そうですね、だからウェイボーにも群馬県をPRする仕組みをうまく作ってもらうということですね。それに尽きると思います。
覚書って書いてあるね。ごめんなさい。少し慎重に言ったけど相互協力の覚書を締結します。明日、細かいことを発表しますけれども、大変画期的なことだと、群馬県にとっては、そう思っています。
(記者)
今日の発表の話ではないんですけれども、先日の県議会の一般質問の中で、動画スタジオの開設に合わせて、カフェと、それから、起業家が集まるスペースを新たに開設されるという話をされていました。具体的に決まっていることがあれば教えてください。
(知事)
カフェと言うのか、カフェのコーナーって言うのが正しいのかよくわからないんですけれども、この間、(総合計画策定に向けた)有識者会議に呼んだデービッド・アトキンソン氏も言ってたように、やはり来る方々の気持ちになって考えれば、あれだけすばらしい眺望があって、そこでゆっくり気持ちよく休めるスペースがあるっていうのは、不可欠だと思うので、どういう形になるかわかりませんけれども、カフェのような施設はきちっと整えたいと思います。いろいろなやり方があると思うんですけれども、それはぜひ設置したいというふうに思っています。
同時に、あそこは(県庁32階展望ホール)かなり広いので、他にも展開できるスペースがあると思うんですけれども、起業家がここに例えば集まって、いろいろな知恵を出し合える、あるいはここで研修をするとか、セミナーやるとか、あるいは起業のアクセラレータっていいますけれども、こういう仕組みをつくることによってですね、この32階からいろいろな群馬県を発展させる知恵が出てくる、起業の知恵が出てくるというふうに思ってますので、そういうスペースをちょっと作ってみたいと思っています。
これについては、宇留賀副知事にもいろいろと協力をいただきたいと思いますが、宇留賀副知事から一言いいですか。
(宇留賀副知事)
少し試行的に今始めているんですけれども、ITのところで新しい取り組みをしているような人とかに来てもらって、少し勉強会をしたりとか、起業家が集まってミートアップしてもらって、オープンイノベーションそれぞれが知恵を持ち合って、全部自社で完結するんじゃなくって、いろいろな人が知恵を持ちながら、お互い高めてくれるような取り組みっていうのが非常に東京もそうですが、世界中で起こっているんですけれども、群馬に中々そういった拠点がないということで、先月も2回ほど、会津若松の方でまさに会津若松をデジタル化しているっていう責任者の方ですとか、あと未来投資会議関係で少しそこの知恵袋をやっている人とか、そういう人に来ていただいて、県庁の若手もそうですし、また周辺の企業の人に来てもらって、一緒に勉強会をやったりということを少し始めていて、まさに群馬がこれから変わっていくですとか、新しい取り組みをしていくっていうことが、県庁の中からも。
今までビジネス関係の人っていうのは、(県庁に)いらっしゃる人が少なかったかなと思うんですけれど、そういうビジネス関係の人も来てもらって、高崎ですとか、前橋でも企業の方がどんどん、まちを元気にしようって話をしているのでそういったところと、あと市町村の中山間地の話が、この前県議会でも出ましたけれども、中山間地を元気にしていくような取り組みにアイディアを持っている人ですとか、そこに携わりたいという人が来ていただいて、一緒に知恵を出し合うような空間、というような機能を1つ持たせたいなというふうに思っております。
(知事)
ありがとうございました。
民間でもね、いろいろ起業支援している方々とか、いろいろイノベーションアワードみたいなものを推し進めている方々もいるので、そういう人たちともしっかり連携して、うまく起業支援の拠点みたいなものが作れればというふうに思っいてます。
これから具体的なことをきちっと詰めていきたいというふうに思っています。
(記者)
先週、経口ワクチンの空中散布の実証実験が、吾妻の方で行われたかと思うんですけれども、12月以降に実際にどこでやるかということも詰めていくというような話を聞いています。現状で県内での経口ワクチン散布に何か進展はありますでしょうか。
(知事)
経口ワクチン散布っていうのは、ヘリコプターからのっていうことですか。これは、まだ国の方で最終的に全部固めていないとと思うので、ちょっとまだ、どういうふうに国が考えているかっていうのはよくわかりません。
ただ、経口ワクチンについて言うと、空中散布じゃなくて、国は、空中散布も含めてか、経口ワクチンのベルトを作ろうとしてますよね。このことについては、県としてもいろいろ意見も言っていて、だいたいなんとなくどこにまいたらいいかということについてはですね、いろいろ県のおそらく考えも取り入れていただく感じで決まりつつあるかなというところですね。ただ、どういう形で散布をやっていくかってまだ決まってないと思うんで。
ただ、前回申し上げたとおり、群馬県をある意味で言うと最初のトライアルに選んでいただいたっていうのは、やはり群馬県が有数の養豚県であると、そういうこともおそらく認識していただいたのかなというふうに思っていますので、県としてもできる限りの協力をさせていただきました。
(記者)
そうしますと山本知事の頭の中にも県内でのワクチンベルトのイメージが、すでにおありなんでしょうか。
(知事)
私の頭の中っていうよりも、これは科学的な根拠に従って決められることなので、当然、国が決めるっていうことなんですけれど、その中で一応、県としてもいろんな意見を言ってるってことで、だいたいなんとなくそういうものが固まっていくんじゃないかなという気がしています。
経口ワクチンは、今まで申し上げたとおり状況を見ながら、必要があれば、改めて国に要望するということもあり得ると思います。
(記者)
種苗法(種子法)の関係なんですけれども、種苗(種子)条例、知事が制定に向けて前向きな(県議会)答弁されたかと思うんですね。他県でも、もうすでに13県とかでできていてると聞いていまして、例えば長野県で蕎麦とか伝統野菜を入れたりとか、栃木はいちごを入れたりとか、PRも兼ねているのかちょっとわからないはないですが、つまり種苗(種子)法でかつて対象としていた種子以外の種子についても、独自に守っていこうというような動きが一般的だと聞くんですが、県としてはその辺いかがでしょうか。米、麦、大豆以外の種の安定確保というのは何かお考えでしょうか。
(知事)
とりあえず最も大事なのは、種苗(種子)法の関連の話なんで、しっかり条例を作るっていうことだと思うんですよね。できるだけ早くやりたいと思うんですけども、その間いろいろ説明をしたりとかをする時間を考えると現実的には令和2年の県議会じゃないかというふうに思っています。
この問題については、何か今、具体的な話を詰めているわけでありませんけれども、これからもしっかり取り組んでいきたいと。おっしゃったとおりで、とても大事な問題だと思うんで、とりあえずまずとにかくこの条例を通すということを最優先にしたいと思います。
(記者)
前橋市長選がですね、かなり注目集めて、だいたい出揃ってきたと。時期的にも12月に入って、(市長選挙が)近づいてきて県民、市民の関心も高くて、県庁所在地の首長ですから、知事もある程度、自民党が自主投票ということですけども、お答えいただきたいと思っていまして。現時点で、どなたかを、時々他の県知事の選挙なんかにも知事は行かれていますので、応援するとそういう気持ちはないんでしょうか。
(知事)
現時点ではコメントは控えさせていただきたいと思います。
(記者)
そうですか。
(知事)
これに尽きると思います。現時点ではちょっとコメントは控えさせていただきたいと思います。
(記者)
4年前はね、県連会長になるちょっと前なんですけども、知事がですね。山本市長は自民党推薦だったわけで、その時は知事も参議院議員として山本龍さんを応援したってことでいいですか。
(知事)
市長選挙の時。自民党の推薦か何かで出てますよね。それはおそらくおっしゃったとおりじゃないでしょうか。
(記者)
応援したと。弁士に立ったりとかそういう記憶はないですか。集会にも出たんでしょうかね。
(知事)
演説で応援した機会はあったと思いますね。
(記者)
弁士に立ったりして。
(知事)
それはあったと思いますね。応援弁士に立ったことはあったと思います。
(記者)
あと集会なんかも行ったら。
(知事)
ちょっと調べてみないとわからないけど、そんな細かいことは必要はないと思うけれども、自民党の推薦ですから、それは推薦候補に対する対応をしたと思います。
(記者)
それで、山本龍さんについては何か知事選の前にも、ちょっと政治トークみたいなのもあったような気がするんですけど、山本知事とですね。現職の山本龍さんに対してのスタンスというのは、これはどんなふうに今、考えているんですか。
(知事)
現時点では、今も、連日、今日も、わかると思うんですけれども、知事の仕事に24時間集中してるので、現時点ではちょっとその点についてはコメントを控えたいと思います。
(記者)
山本龍さんへの支援というのは、今のところ明言しないってことでいいんですね。
(知事)
市長選挙の対応については、現時点ではちょっとコメントできません。
(記者)
例えば山本龍さんの市政運営について、これまでの。何らかの地元の知事に立ってですね、近くの知事に立って、こう評価するとか、それは何かあるんでしょうか。
(知事)
それは、これから市長選挙が行われる前ですから、何か個々のこの選挙に出られるというふうに明言している方についてのいろいろな評価とかコメントは、これも避けたいと思います。
(記者)
そうすると例えば同じ地元の知事と県庁所在地の市長として、今後、誰がなるにしろ、前橋市政についてこんなのを望むとか、今の段階でビジョンというのがあるんでしょうか。
(知事)
いや、その件についてはコメントは控えさせていただきたいと思います。一言、言えるとしたら、知事として、すごく心を砕いてきたのは記者さんにも見ていただいてると思いますけれど、市町村長との連携なので、県内の市町村長とはこれからも、やはりしっかりとした協力関係を維持していきたいと、これはもう大原則ですね。
(記者)
山本知事としては、前橋市長選が始まっても中立でずっといられるのか、それともある段階からこの人だと、いくのか。そこはどうなんでしょうか。
(知事)
もう1回同じことを言いますけれど、この前橋市長選挙の問題については、現時点ではコメントを控えたいと思います。
(記者)
いつの段階で立場を明らかにするということについても、まだわかんないと。
(知事)
コメントは、もうリテラリー(文字どおり)に取ってください。現時点ではコメントは控えたいと思います。
よろしいでしょうか、ありがとうございました。
(以上で終了)
文章中の()内については、広報課において加筆したものです。