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第8回定例記者会見要旨(9月26日)

更新日:2019年9月26日 印刷ページ表示
  • 日時 令和元年9月26日(木曜日)午後2時00分~2時33分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事、総務部長ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 20人
  • 記録作成 広報課(報道係)

令和元年9月26日の記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

会見要旨

知事発言

 それでは時間ですので、定例の記者会見を始めさせていただきたいと思います。特にこの2カ月間、県庁の活動もかなり活性化しておりまして、今日もご報告することがいろいろとあります。
 まず冒頭、政策プレゼンの実施についてお話をしたいと思います。皆さんご存知のとおり、群馬県庁には政策プレゼンの仕組みがありまして、知事と若手の県庁の職員が直接議論を行うという試みをやっているのですが、昨今、少しこの動きが停滞をしているということもあるので、新しいスタイルにして、ぜひこの若手職員のイニシアチブを生かす空間を進化させていきたいとに思っています。例えば、外部の有識者に参加してもらったりとか、こういうことをやって、後でもう一度言いますが、10月8日の火曜日に開催をしたいと思っています。
 政策プレゼンですが、知事と若手職員が同じテーブルを囲んで、自由闊達に政策議論を行うことを大きな目的としております。こうした機会をつくることで、若手職員のやる気を引き出し、モラルを高め、さらにこうしたアイディアのいいものは、ぜひ事業化していきたいと思っています。今回このプレゼンをリニューアルして再出発させるにあたっては、議論の際に、副知事、ネットメディア戦略アドバイザー、政策アドバイザー、首席補佐官、外部有識者2名、こういう方々にも参加をしてもらって幅広い視点から意見とか助言をいただきたいと思っています。
 発表テーマですが、「映像作品を通じた本県の魅力発信」、「農業と観光の連携で中山間地域を活性化」、「公共施設・公共空間の新たな活用に関する研究等」、合計8テーマを予定をしています。
 私としては先ほど申し上げましたが、こうした機会を通じてできるだけ若手職員の県政に対する熱い思い、柔軟な発想を受けとめて、これを県政に反映させていく、政策に反映していくということをやっていきたいと思っています。
 政策プレゼン実施の詳細に関しては、報道機関への一部公開も含めて、今、詳細を詰めておりますので、改めて報道各社の皆さんに情報提供したいと思います。
 政策プレゼンの実施日程は、こんな感じ(モニターを指し10月8日)ですね。場所は県庁の会議室、発表者は県庁の若手職員、各部局が選んだ若手職員にやってもらえるってことなんですけれども、県政課題に関する新しいアイディアを盛り込んだ具体的な解決策、事業の提案について発表すると。このテーマは、私が来る前から決まっていたテーマですが、それぞれ8つのテーマ、いいテーマを選んでいただいたと思います。こうした8テーマを予定をしているということです。
 今までのやり方と少し変わっているのは、プレゼンをする若手職員、結構長くプレゼンの時間を取っていたのですが、これを極力短くしてもらって、簡潔にやってもらうと。あとは出席者の間のいろんな議論にしたいと思いますし、知事との意見交換みたいな時間も、前回までは10分ということだったんですけれども、これは大幅に延ばしていきたいというふうに考えております。まず最初に政策プレゼンについてお話をさせていただきました。
 次に何度かこの会見でも言及をさせていただいたクビアカツヤカミキリについて、今日お話したいと思います。ブログにも掲載したので、ご覧になった方もいると思うんですけれども、(※標本を持ちながら説明)これがクビアカツヤカミキリで、思ったより相当でかいです。これ大変な悪いやつでございまして、ちゃんと対策やっておかないと大変なことになると思っています。
 現在、県の東部地域、東毛地域でクビアカツヤカミキリによる桜などへの食害が発生しておりまして、平成29年度から被害状況調査をやっています。今年度も8月下旬まで調査を行ったところ被害の増加傾向が見られました。昨年度と比べると、被害が確認された市町村の数、全7市町ということに変化はないということで、被害発生地域については大幅な拡大は見られておりません。一方で、被害本数は、3,561本ということで、昨年度の1,510本から2倍以上、2.36倍、増加したということで、現状としては東部地域で集中的に被害が発生しているということが改めて確認されました。
 こういった状況を受けて、今年度から新たな取り組みとして、まず一番目。本年5月から使用可能となった樹木内を食害する幼虫の駆除に一定の効果がある農薬を用いた対策。被害発生市町では5月から順次使用開始しております。この対策をしっかりやっていくということと、二番目、ぐんま緑の県民税第二期の財源を活用した市町村の防除対策経費の補助等、一層の対策強化に取り組んでおります。近隣都県や市町村と連携し、また県民の皆さまのご協力のもとで早期発見、早期駆除に取り組むとともに、国に対する支援の要望など被害の防止に取り組んでまいりたいと思います。
 ここに(モニター)書いたとおりなんですけれども、(この農薬は)だいたい5月から7月ぐらいに使用すると効果が高いということで、来年5月ぐらいから、集中的にやらせていただこうというふうに考えています。先ほど申したとおり、事業経費の補助もやりたいと思っておりまして、これまで周知啓発、防除対策のレクチャー、被害を受けている市町村への支援、他県との連携、国への要望、農薬試験の実施等々をやっているということです。被害状況ですけれども、東毛地域にすごく集中してるんですけれども、とにかく幼虫が木の中に入って3年かけて育つのでほとんど分かりません。分かった時には木くずみたいなこういうのが出てくるんですね。これがもうフラス(木くずとフンの混合物)が出てきたときは、ほとんど終わりだっていう感じなので、相当大変です。これは皆さん一応お見せするんですけれども、こんな感じの木くずになります。樹液と一緒になってたぶんこういうふうになると思うんですけれども、こんな状況でございます。これ見て分かっていただけるとおり1,500本から3,500本までいって2.36倍ということなんです。ここまで来てるんですけれど、ここら辺でしっかり止めて、対策をしていかないといけないと。桜だけじゃなくて、梅とか桃も大好物ということですから、相当に実は今から意識をしてきちっとした対策をとっていかなければいけないと考えております。
 以上クビアカツヤカミキリの被害状況と対策についてお話をさせていただきました。
 もう一つご報告があります。群馬県防災ヘリコプター事故の慰霊登山についてです。9月28日の土曜日に群馬県防災ヘリコプターはるなの事故現場に赴き、現地で殉職者を追悼させていただきたいと考えております。
 前回、遺族の方々が慰霊登山をされた時には、遺族の方々の強い要望もあって、公表は差し控えさせていただきましたが、今回は私が参りますので、今日、皆さんに発表させていただきたいと思います。
 実は知事に就任してから事故現場に一度は足を運びたいという思いを抱いておりました。実は天候とかいろんな状況でなんとか行こうと思ったんですけれども、今までなかなか日程が合わなかったということなんですが、とにかく一度は足を運びたいと。一つは改めて殉職者のご功績を胸に刻み、事故を忘れずこれを教訓とするということで、知事としてしっかりと追悼したいということです。それから今後、関係消防本部等とも連携をしながら、よくご遺族の要望をお聞きして、十分に反映した形で慰霊碑建立などの取り組みをやっていかなけらばいけないということからすると、やはり知事が、この慰霊登山のルートも含めて、この状況をしっかりと把握しておかなければいけないということで、視察という意味もあると思っております。当日の報道機関の同行は可能です。現時点で参加を希望する遺族の方が1名、遺族会の会長ですが1名おられるということも付け加えさせていただきたいと思います。
 さらに、もう一つ、皆さんにご報告しなければいけないんですけれども、もうすでにマスコミの皆さんにペーパーお配りしているんだと思いますけれども、あの消毒ポイントの設置に関して、1カ所変更させていただこうと思っています。
 すでに設置しているJAたのふじ南部カントリーエレベーターについてはですね、いよいよ、お米の荷受が始まるんで、(ここを)使うということですから、28日以降はJAたのふじ美九里支所に移動させたいと思います。お配りしたペーパーの地図にもあるように、東南東に向けて1.5キロの距離なんで、移しても消毒の効果は変わらないと判断をいたしました。消毒のポイントについては先日発表させていただいたとおり、24日から設置をさせていただいて、この2日間で46台の消毒を実施しております。
 関係車両が十分、消毒ポイントを通過しているかどうか、これは把握しなければいけませんが、今、消毒ポイントを設置して3日目ということですから、今後、よくデータも集めながら、関係団体を通じていろいろとこの数字については確認をし、検証し、また公表させていただきたいと思っております。
 もう一つ、話が出てくると思うので、再編統合の検証が必要な公立・公的医療機関の公表の件について、国の分析ではありますけれども、これについても冒頭コメントさせていただきたいと思います。
 これは、公立・公的医療機関が本来担うべき役割となっているかについて、急性期の病床を適正化する観点から、政府の方で分析したということでございます。どういう観点で、政策医療に関して分析したかというと、一番目に、診療実績が特に少なくないかどうか、二番目に近接する医療機関と診療実績が類似していないか、こういう主な二つの観点から分析をしたものと認識をしています。国の分析方法についてはですね、あくまで現状で把握可能な診療データを用いた分析方法だというふうにとらえておりまして、県としては、この分析結果によって該当する病院の再編統合等の方向性が機械的に決定されるものではないと考えております。
 国には国の分析の仕方があるんだと思いますが、我々としては、やはり地域の実情というものも十分に考えてもらいたいと思っておりまして、この中(公表された資料)に群馬県の病院が四つ含まれていたと思うんですが、この取り組みの方向性については、地域の関係者による協議の場、地域医療構想調整会議というのが設けられております。これは、ご存じだと思いますが、県の主催でやっておりまして、県が設置をいたしました。10の医療圏ごとにあります。メンバーは首長とか、あるいは地域の医師会長さんとかそういう方々なんですけれども、ここでですね、もちろん国の分析結果も参考としつつ、この方法だけでは判断し得ない地域の実情に関する知見というものも考慮しながら、各病院が地域において担うべき役割について、十分な協議を行っていくという予定でございます。
 例えばですね、診療データには表れていない強みを有している病院があるとか、例えば、ある病気に対して専門医療を提供しているとか、そういう事情も考慮されるべきだというふうに思っています。さらには分析対象の領域とか診療科以外にも、高度専門医療とかですね、地域に密着した中山間地の医療等を提供している場合もあると。さらに集約した場合に地域によっては通院が著しく困難になる場合もあるというふうに考えております。
 いずれにせよ、これ別に国の方から、今こういうことを踏まえて再編しろと言われているわけでありませんし、しかも、これをよくよく見てみるとですね、再編と言っても、病院を存続させる場合もあって、少しいろんな事情でダウンサイジングするというような選択肢もあるかと思うので、ここは冷静に受け止めて、我々は地域の実情も踏まえて議論をしていきたいというふうに思っています。
 県としては、関係者にこうした考え方を丁寧に説明をするということで、先ほど申し上げた地域医療構想調整会議等でしっかりと議論が尽くされるように、後押しをしてまいりたいと考えております。
 以上、冒頭ちょっと長くなりましたが、冒頭の知事の発言にさせていただきたいというふうに思います。
 何かご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

公立・公的医療機関について

(記者)
 まず最初にお話のありました公立医療機関の検証結果についてなんですけれども、今のお話を総合すると、県としては指摘のあった四つの医療機関について、方針を今、固めているわけではないということなんでしょうか。
(知事)
 現時点でどうするかっていう方針を固めているわけではありません。ただ、地域医療機関の問題っていうのは我々もいろいろ意識していまして、四つの病院それぞれいろいろ事情は違うと思うんですけれども、県としては、こういういろんな問題を把握しつつ、すでにいろんな議論はしているということですが、この国の方針っていうか、この発表を受けて今こうするっていうことを決めているわけでありません。これから丁寧に議論していきたいと思います。
(記者)
 先ほど丁寧に議論されていくとか、実情を関係者に丁寧に説明されていくっていう話があったかと思うんですけれども、それは今回のその指摘を契機としたものではなくて、もとからやっていたものをそのまま続けていくという趣旨ということなんでしょうか。指摘を受けたから今後4カ所が新たに議論の対象になってくるということなんでしょうか。
(知事)
 それは先ほど申し上げたとおり細かいことはともかくとして、我々もいろんなこういう地域の医療機関の問題を把握しておりまして、すでにいろんな議論をしてきたということです。今回のことを契機っていう話があったんですけれども、こういう公表が出て、何となくまるで国からこういう方針が出たから、即、この四つの病院を何となく統廃合みたいな、再編しなきゃいけないんじゃないかみたいな誤った情報が出ても困るので、改めてこれを踏まえて、今、県の方針を公表させていただいたと、そういうことでございます。

豚コレラ対策について

(記者)
 次に、豚コレラ対策についてお伺いいたします。消毒ポイントの実績を今ご報告というか、教えていただいたところなんですけれども、柵の設置とか緊急総合対策事業等の進捗状況をまずお聞かせいただきたいのと、あとワクチン接種に関して今後いくつかまだ課題となるような点も残っているかと思うんですが、知事として国にこれから追加で要望されていくようなことがあるのかどうか教えてください。
(知事)
 後ろの方からまずお答えしたいと思うんですけれども、先般、江藤大臣にお目にかかりました。二人きりでいろんなお話もさせていただきましたが、県として四つの要望させていただきましたけれども、その中に例えば、豚コレラワクチンの接種だけじゃなくて、例えば、野生のイノシシの経口ワクチンについてもきちっとやらせてほしいという要望もさせていただいております。
 豚コレラワクチンの接種については、国の方で新たな方針を公表したということなんですけれども、これはこれで我々としての要望、いわゆる地域の要望も踏まえてのご判断だと思うんですが、ただ、まだ確かに一般質問の中でも言いましたけれども、国の対応は全て明らかになっているわけではないんで、そこの状況もよく見ながら対応させていただきたいというふうに思っています。豚コレラワクチンを打つって言っても例えば、どのぐらいの豚に打てるのかとか、実際いつから打てるのかとか、あるいはその時にも強く要望を申し上げた全国一律の接種が望ましい、あるいは打った後、地域限定の流通ってのは、なかなか難しいので、流通の確保というのは、国の方でもしっかりやっていただきたいという前提条件も付けてお願いをしているので、その動向をよく見守りながら対応していきたいと思います。四つの要望は農水大臣に直接伝えたので、これは順次、我々の方としてもフォローアップしていきたいと思います。
(記者)
 そうしますと、今おっしゃられた四つの要望事項について、国がどういう方針を示すかによっては、また改めて要望されるということでしょうか。
(知事)
 そうですね。よく国の対応を見ながら、フォローアップしていきたいと思います。柵の方の話ですけども、国が2分の1を持つということになって、県の方は専決で無条件でとにかく4分の1を持たせていただくということを決めました。関係市町村のほとんどは、ほとんどというか数はともかくとして、おそらく頭数等々でいうと9割以上は、市町村の数で比べるとちょっとミスリーディングなので、頭数でいくと9割以上の地域で4分の1を、手法は多少違うところがあったとしても、しっかりと対応していただけるということなので、それはそれで進んでいるというふうに思います。

県議会一般質問について

(記者)
 県議会の一般質問が2日間終わったところなんですけれども、初めての県議会の答弁ということで、ご感想をお伺いしたいのと、あと一問一答形式とか、そういう議論のやり方について、これから何か考えていかれるお気持ちがあるかどうか教えてください。
(知事)
 当たり前のことなんですけれども、県議会の質問に立ってみて、どの会派の県議もそうですけれども、かなり準備をして質問されてるなと。なかなか中身の濃い質疑ができたと思いますし、知事答弁がない質問も相当真剣に聞かせていただいて、とても勉強になりました。ただ、国会でもちろん質問した経験は数多くありますし、大臣として答弁した経験もあるんですけれども、中央とやっぱり地方議会に似てるところとちょっと違うところがあるんですよね。この一般質問って本会議じゃないですか。本会議質問みたいなのかなっていうと、またちょっと違って、何か予算委員会的な要素もあったりして、何となく何て言うんでしょうか、本会議答弁だったら、聞く人の何て言うんでしょうか、質問の数も決まってて、機械的に答弁すると。再質問もあるんですけれど、普通あまりないですから、それでいいのかもしれませんけれど、そこにやや予算委員会的な要素も入っているので、そこら辺のところはちょっと最初は慣れない感じがしましたけれども、とにかく今の仕組み、県議会のいろんな議論の仕組みっていうのも理由があってここまできたところなので、それはよく頭に置きつつ、知事としてどういう独自のスタイルを答弁で確立していけるか、あるいはもうちょっと何て言うか、活発に議論が行われる仕組みがあるのかどうかっていうのは焦らず場数を踏みながら考えていきたいと思います。

豚コレラ対策について

(記者)
 先ほど説明がありましたが、豚コレラ対策の関係で江藤大臣にお会いする中で、野生イノシシへの経口ワクチンを県としても実施したいという要望をされたんだと思うんですが、近々それに踏み切る、実施するという計画などはあるのでしょうか。
(知事)
 それは国の判断ですよね。経口ワクチンは国が提供するものだから。そこは、国の方でまだ群馬県にこれを実施するかっていうことを決めてないと思います。ただ、国の状況も確認しながらよく対応を考えていきたいと思います。
 大臣にはもちろん会えると思うのですが、政府とかあるいは与党の議論も全部この政策の方向性にかかってきてると思うので、週末ぐらいから少し知事としてのネットワークを広げてきているので、できるだけ政府与党の議論の状況とか方向性みたいものを今までよりもたぶん把握できると思うので、そこら辺でよくいろんな情報収集をしながら考えていきたいと思います。経口ワクチンはもう要望しているので、それについては、また状況に応じて、こちらからフォローアップしたり、確認したりすることをやっていきたいと思います。
(記者)
 そうしますと、現状ですと要望したというところで止まっているという認識でいいのでしょうか。
(知事)
 十分検討してもらっていると思うので、状況に応じてまたフォローアップしたいと思います。
(記者)
 重ねての確認で恐縮ですが、豚コレラ対策ワクチン接種について、今おっしゃったように、流通の確保だったりという前提条件が見通されるようになるまでは、知事としては県内の豚への接種を申請希望を出されたり、表明されたりってことはないということでよろしいですか。
(知事)
 群馬県として、豚コレラワクチンを使えるようにして欲しいっていうことは、もう申し上げました。ただ、この問題はなかなかご存じのとおり難しくて、豚コレラワクチンを打ったからそれで終わりってことじゃなくて、やはり日本の群馬県の養豚業を守っていくためには、その後のこともしっかり考えていかなければいけないというふうに思っています。群馬県としては、一斉、全国一斉でぜひ打たせてほしいと、打つ場合はですね。さらに流通の確保についてもぜひ責任を持って欲しいということを申し上げましたが、豚コレラについては、これはもう今そこにある危機であって、今、一生懸命いろんな消毒ポイントを設けたりして最大限の努力はしていますけれども、それは100%防げるかどうか分からないという状況ですから、豚コレラワクチンを打つということはよくお願いをしていきたいと思いますし、同時に打つ時は全国一律でやってもらいたいということも併せて要望していきたいと思います。
(記者)
 先ほどの野生イノシシのワクチンの確認なんですけれども、秩父で見つかった野生イノシシは、群馬県境のもう数キロの所まで来ていて、今来るか、もう入っているかもしれないような状況で、昨日ですね、感染もしていない静岡県の方は、既にですね、野生イノシシのワクチンを散布を始めたわけですよね。私、実際の県内の養豚農家の声を聞くとですね、かなり手厳しいことをおっしゃるもんですから、知事が要望されたのは、これ結構なことなんですが、あとは事務レベルでね、待っているだけだと、いつまで経っても始まらないかもしれないんで、知事もおっしゃってるんですから、そろそろどうですかっていうね、話を進めていく緊急性があると思うんですがいかがですか。
(知事)
 それは、おっしゃるとおりだと思うんで、これたぶん事務方としても連絡を取っていただいてると思うんですけど、経口ワクチンは、もう既に使う条件を満たしているんですよね。ちょっとさっきは、今、考えたら言葉足りなかった。経口ワクチンはもう近隣の県で(豚コレラが)出てますから、その(使う)資格はあるんです。しかし、どう使っていくのかっていう、いろんなね、たぶん戦略的な判断もあると思うんですよ。どこにどうするのかと。これは、きちっとフォローアップしていきたいと思いますし、群馬県としては、これは使わせてほしいって言う権利があるんで、これちゃんとフォローアップしていきたいと思います。

防災ヘリコプター「はるな」墜落事故現場の慰霊登山について

(記者)
 先ほど冒頭に防災ヘリの慰霊登山に行かれるということでお話がありました。遺族会の会長とも一緒に行かれるということですけれども、遺族の皆さんからは先日の追悼慰霊式の時にもですね、登山道の整備を早急にやってもらいたいというお話もありました。
 登山道の整備と慰霊碑の建立についてスケジュール感はいかがでしょうか。
(知事)
 スケジュール的には、なかなか今、詳細なことは申し上げられないと思うんですね。慰霊碑を設置することもそうですし、登山道の整備もそうですけど、我々としてはやっぱりご遺族のご要望、気持ちを最大限に反映していきたいと思っていますので、そこを十分すり合わせをした上で考えていきたいと思います。
 登山道の整備に課題はもちろんあるんだろうと思うんですけれども、それはやっぱり(知事)本人が行ってみないと分からないんで、そういう意味では、ここはちゃんと視察をさせていただきたいと思いますし、さらに、事故の現場を見せていただいて、例えば、慰霊碑を作るんだったらどこがいいのかっていう判断の基準にもなると思います。
 今のところ、ご遺族の方々のいろんなご要望をまだまとめきれてない段階だと思うんで、ここはよく反映できるようにしながら考えたいと思います。

(以上で終了)
文章中の()内については、広報課において加筆したものです。